gock221B

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『バクラウ 地図から消された村』(2019)/一体どんな映画なのか知らないまま観たのが大正解だった。一番面白い映画🛸

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監督&脚本:クレベール・メンドンサ・フィリオ、ジュリアノ・ドネルス
原題:Bacurau 
製作国:ブラジル/フランス 上映時間:131分 

 

 

 

今回だけは、このブログにしては珍しくネタバレなしで書こう。
何でかというと自分が何も知らずに観たら凄く面白かったので、まだ未見の人が読んでたら知らん状態で観てほしくなったので……。
TOCANAの角由紀子編集長がTwitterで「Netflixでおもろい映画観た!」と本作のことを内容を伏せたまま激推ししてて、気になったからマイリスト入れてたので昨夜、観てみた。観る前はドキュメンタリーかと思いこんでたが劇映画だった。
水を買うにも苦労するレベルの貧しいブラジルの村バクラウ。
村の長老の葬式で老女医が酔っ払って喚き散らしている。売春宿があり、貧しいが楽しそうに暮らす人々……。なんだろこれ。「貧しいブラジルの村を舞台にした人間ドラマかな?人情もの?」とか思いつつ、田舎の人情ものはあまり興味ないはずだが何故だか妙に目が離せないので停止せず観てると、唐突にUFOが飛んでいる!
しかも懐かしの円盤型UFO!久しぶりに見た。
貧しいが楽しく暮らしている村人が過ごすブラジルの田舎の風景と、アダムスキー型UFO……この光景が違和感ありすぎて凄い。しかも純朴そうな村人はUFOを観ても驚かず、何事もなかったかのようにカメラはUFOではなく田舎の平凡な風景の方を見つめていく……いや、UFOの方を見つめていけ。
何だこの映画……と驚いてると村人が「あれ?インターネットの地図上からバクラウが消えてる」と言う。
「どういうこと?UFO……自分が今いるのに世界から消えた村……?宇宙人の侵略で、村が次元の裂け目に隠されたのかな?」などと思い始める。
村の生命線である給水タンクが知らない間に銃撃され水が漏れててる。という事は人災?人騒がせな悪戯者が悪さでもしてるのか?
そんなタイミングで、普段この何もない村には滅多に来ない〈旅行者〉がやって来る。
カラフルなツナギを着た白人のバイカー……ってのがまた、白銀メカのUFOと同じ様に田舎の茶色い風景とミスマッチすぎて「外から来た異物感」が凄い。この映画自体と村人と余所者、それぞれ正体不明すぎて、誰が良いやつなのか悪いやつなのか未だに観ててよくわからないのが凄く面白い。村人は一見優しそうだが豹変して旅行者に襲いかかっておかしくないし、旅行者は登場したタイミングが怪しすぎるが良い人そうだ。
旅行者は村人に言う「なんか、この村ネットに乗ってないんだけど?」
村人は「なんか……ね。今そうみたい」とヘラヘラしていて、よくわからない。
サングラスかけてギターを持った曖昧な笑顔の老人が、バイカーの後をつけて即興ソングを唄う。怪しいな、何か知っているのか?微妙にしつこいので旅行者はチップ払って追い払おうとすると老人は笑顔で「チップなんていらないぜ~♫歌はタダだぜ~♫」と笑う。まさかの良い人だった!
……とか思ってたら村外れで血まみれになった村人たちの死体が見つかる!
……こういった感じで「なんだろう?こういう事かな」と推測するたびに、推測した方向とは全く違う方向に展開していく。それあずっと続く。
全体的に不気味な雰囲気だが、どこかのんびりした空気も感じる……。
しかも僕が一番好きな監督、ジョン・カーペンターがオリジナルアルバムに書いた曲が唐突に流れる。

何この映画?欠点が一切なく面白いばかりで、すっかり魅了されてしまったんだが。

 

 


正に、一体どういう方向の映画なのか1mmもわからず、ボンヤリと面白いので観続けて、映画本編がかなり進んでもまだ全貌が掴めず、でもおもろいので視聴がやめられない……という体験が最高だった。これってNetflixならではの映画とも言える。だって普通、レンタルする時って好きなシリーズや監督や俳優やジャンルで選んだり、よくわかんなくてもハズレ引きたくないから「あらすじ」読んで借りたりするもんね。Netflixなら月額使用料さえ払えばタダで観れちゃうぜだから観る前にハズレ避けで用心深くリサーチしなくても、好きなだけ再生していいし嫌なら20秒で観るのやめても勿体なくない。だから映画の内容全く知らず再生して「なにこれ?」の連続を久々に味わえた。昔、深夜TVで映画やってて「なんだこれ」って面白い映画に出会った時のこと思い出した。今は15年くらいTV持ってないからそんな機会はなくなった。
で、話は戻って本作だが、さすがに本編の半分過ぎた辺りで何となくどういう話なのかはわかってくる。
あと前半で判明するので一個だけネタバレするが、UFOはオカルト的な事ではなくドローンだった。これは判明したら少しガッカリする事なのでむしろネタバレした方がいいと思い先に書いた。だがドローンだったとわかっても、なおさらクソ田舎でドローンを飛ばす理由がよくわからず再びオカルトではない種類のワクワクが湧き上がる。ドローンだとしても円盤状のUFO型ドローンってセンスも良いし。わざわざこんな特殊な形のドローン使ってるのが、これはこれで異常だし未だに飛ばしてる奴の正体や目的が謎のままなので興味の持続が途切れず、そしてまた新しい謎が出てきたり逆に少し判明しながら物語は進む。
後半はようやく話が見えてきて一気に予想外の方向に突き進む!
映像の話してなかったが、背後を村人がササッ……と横切るカットも良いし全体的に映像がすごく良い(映像の専門知識ないので曖昧な褒め方しかできんが)。
ウド・キアー以外、全く知らない南米の俳優しか出てこない退屈な田舎の人間ドラマ?」と勘違いしていた序盤や前半の時も、再生を停止しなかった理由がこれだろう。撮り方とか、起きる出来事の見せ方や順番、それを見る村人のリアクション、死んだかと思うと生きてたり生きてると思ってたら死んでたり等の意外性ある展開もバッチリ。どこを取っても面白いから停止しなかった。
最近のサブスク時代になってからというもの、数年レンタルで観てた時なら「これは必見!」ってレベルの監督作や有名作でも、サブスクだと少しダメだと思ったら1分で平気で観るのやめちゃう事が増えた。
だけど、これは全く観るのを止めたい時がなかった。そして終わりに行けば行くほど面白くなるし。
だから面白がれたシーンの感想は幾らでも書けるんだが最初に言ったように今回は感想は書くのやめとこ。今回だけは映画の感想じゃなくて映画の紹介。
後半、色んな事が明らかになるんだが、個人的には説明ほとんど無しで謎だらけで終わり、観終わった後日「あ、あれって、こういう事だったんかな?」等と察せられる感じの方が良かった気もするが面白さは変わらないので今のままでも充分満足した。
ストーリーとか展開は全然違うからネタバレにならんと思うので言うが、観てる時の面白さの種類が『ヘレディタリー/継承』 (2018)『トマホーク ガンマンvs食人族』(2015)を足した感じに似てるかも。途中までの「凄く面白いけど、これ一体なんなん?どうなるんだ?」と思わされる感じが、凄く『ヘレディタリー/継承』ぽかった。
去年……2020年公開映画で一番か二番目くらいに面白かった。
というか2019年のカンヌ国際映画祭で審査員賞受賞とったりとか、めちゃくちゃ評価高い映画だったと今知った。この監督の二作目らしいけど要チェックだわ。
後半は盛り上がるシーンいっぱいあったが、このページの一番にある老夫婦のシーンが一番よかったかな。こんなシーンでも老婦人とか老女医が相手に優しい事言ったりするのも面白かった。
ウド・キアーもああ言ってた事だし続編が作られたら笑っちゃうね。
本当に面白かったし観てよかった。また何度か観ようと思う。

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そんな感じでした

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Bacurau (2019) - IMDb

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