gock221B

映画やドラマの感想ブログ 😺🐱 殆どのページはネタバレ含んだ感想になってますので注意 😺 短い感想はFilmarksに https://filmarks.com/users/gock221b おしずかに‥〈Since.2015〉

『X エックス』 (2022)/内容は、平凡な老若版・悪魔のいけにえってだけなんだが何で三部作も必要なの?というとこだけ気になる ❌


原題:X 監督&脚本&編集&制作:タイ・ウェスト 製作会社:A24
製作国:アメリカ 上映時間:105分 シリーズ:パールとマキシーンの三部作?の一作目

 

 

 

なんかイーライ・ロス一派の、ホラーいっぱい撮ってる監督タイ・ウェスト……『サクラメント 死の楽園』(2013)とか観たな。何か渋いんだけど微妙に面白くない印象の監督。
A24作品だし、主演のミア・ゴスが好きだし、近所の大きい映画館でやってたので「作中、一番有名な俳優がミア・ゴスの『悪魔のいけにえ』みたいなA24映画が何で全国展開してるんだ?」と興味をそそられて先週くらいに観た。派手に宣伝してたアリ・アスター『ミッドサマー』(2019)とかですらデカい劇場でやんなかったのに何でこんなDVDスルー配信スルーコースのホラーが大規模で公開してんだ?って。そんで、観たら、やっぱ前までこの監督に対して抱いてた印象通り「渋いけど微妙に面白くない」映画だった。
主演のミア・ゴスは「変な映画だけ」を選んで好んで出たり、一番気が狂ってた時期のシャイア・ラブーフと付き合って結婚して2年で別れたりと、ドキドキさせてくれる女。自分が高校の時に好きだった感じの容姿や性格してるので、見たら良い気分になれる。
激しくネタバレあり!

 

 

 

 

 

 

1979年テキサス
女優のマキシーン(ミア・ゴス)とマネージャー兼プロデューサーの彼氏、ブロンド女優とベトナム帰還兵の黒人男優。自主映画監督とその真面目な彼女で録音担当の少女……による3組のカップルは、ポルノ映画「農場の娘たち」を撮影して一発当てるため、田舎の農場に来た。
彼らを農場で待ち受けたのは老人ハワード。彼らを撮影場所&宿泊場所として納屋を提供した。母屋からハワードの妻である老婆パールが若者達を見つめる……。
そう、ここは史上最高齢の殺人夫婦の家だったのだ――

そーいうコト。
年老いた老夫婦は、貸し出してる家に泊まりに来た若者達をブッ殺していた殺人老夫婦だった。
ピチピチのセックスしまくってる素行の悪い若者たちを皆殺しにする……老夫婦はTV伝道師の教えを受けているキリスト教原理主義者だ、ただでさえ凶暴な老夫婦がポルノ映画クルーを観てどう思うのかは書かなくてもわかるだろう。予告を見ての通り『悪魔のいけにえ』をベースに、シャマランの『ヴィジット』『オールド』など「老いの恐怖」を足した感じのスラッシャー・ホラー映画。
「70年代」の「テキサスが舞台」の「A24作品」という映像カッコいい要素が並んでるので画面が凄く美しい。グロい死体の断面もハッキリ見せるし好感度が高い。
次の段落にネタバレあります。

 

 

 

人間ドラマ的な要素は、主人公の若いポルノ女優マキシーン(ミア・ゴス)、そして「かつて若い時はめちゃくちゃ美しかったダンサー」だったという老女パール(?)。この老若の対比、ここだけが本作の人間ドラマ的なキモ。
老女パールは加齢と共に精神が成熟しておらず、年老いても美しかった若い時を引きずっており、熱烈に恋愛したらしい老ハワードに、夜になると愛の営みを求める。そして老ハワードは「いや……俺たちもう老人だぜ?」と断る。それによって老婆パールはフラストレーションを溜め込む日々……。ある時、若く美しい主人公マキシーンと二人になった老女パールは、自分が昔美しいダンサーだった事や誰でも歳を取るというニュアンスを語る。人生が始まったばかりの若く美しいマキシーンは、それを聞いてうぜぇなとだけ思う。
老女パールを演じてるのは「昔、美しかった老女っぽいけど、この俳優って誰なんだろ?」と検索したら、主人公マキシーンを演じたミア・ゴスが特殊メイクしただけだとわかった。
「若く美しいマキシーンと老女パールの対比」が、特殊メイクしてまでミア・ゴスだけが演じていた事がわかり、いよいよもって本作のウリはマキシーンとパールの対比だけだなと思う。
そしてスラッシャー映画的なラストを遂げる。
マキシーンはファイナル・ガールだった。……ファイナル・ガールというのはスラッシャーホラー映画で最後まで生き残る少女のこと。80年代のホラーのファイナル・ガールは「処女」というのが大事だった。本作で言うと、監督の真面目な彼女?だが彼女は撮影中に「私も作品に出たい!」と処女でなくなってしまった。
そしてラストに明らかになるがマキシーンは、老夫婦が熱心に観てたキリスト教TV伝道師の娘だった。そこからマキシーンは家出したらしい。
自分以外の全員が死体になった牧場からマキシーンは走り去る。
最初に言ったように映像や構成は渋くてカッコいいが、特に面白くはない。予告を観た時に「こんな内容かな?」と想像した通りの事が98%当たっていた。
僕は40代独身中年男性なので「老化」や「性と死」について考え始めた感じはあるが、さすがにまだ先の話。かといって若くもないのでマキシーンにも老夫婦にも感情移入せず「なんか想像通りに終わったな」と思っただけだった。

だが本作は、どうやら三部作の一作目らしいと聞いた。こんな映画を続けてどうするん!?しかもヒットしたから続編つくるのはよくあるが最初から続編ありきのホラーなんて『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』(2017)『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』(2019)の二作とか、『ハロウィン』(2018)から始まる三部作くらいのもの。
で、続く二作目は『Pearl(原題)』というタイトルで制作&公開される。
Pearl (2022) - IMDb
死んだ老女パールが主人公で、やはり主演はミア・ゴス……という事は「若く美しいダンサー」だったパールの前日譚で間違いない。本作で死んだ殺人老女の若い時とか……正直あんまり興味ないな……同じく若かったハワードと恋愛して、こっそりと若夫婦で殺人を始める映画か?なんだか、あまり観る気しないな……。という事は三作目は本作のマキシーンが年老いてグルっと一周する三部作になるのかな?
正直あまり楽しくなさそう。2作目、3作目はタイミング合えば観るけど観ないかも。観たい要素ミア・ゴスだけだわ。
というか、その三部作を一本の映画にすれば良くない?本作は手垢の付いたテキサス田舎ホラーをじっくり描きすぎてて間延びしていた。

 

 

 

 

 

そんな感じでした

❌❌❌❌❌❌❌❌❌❌❌❌❌❌❌❌❌❌❌❌❌❌❌❌❌❌❌

映画「X エックス」公式サイト|2022年夏 ロードショー
X (2022) - IMDb

www.youtube.com

#sidebar { font-size: 14px; }