gock221B

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『サマリタン』(2022)/ただでさえ強いスタローンが怪力&不死身の元スーパーヒーロー役なのでデバフかけるのが大変そうだった🔨


原題:Samaritan 配信サービス:Amazon Prime Video 主演&製作:シルヴェスター・スタローン 監督:ジュリアス・エイヴァリー 脚本:ブラギ・F・シャット 製作:ブレイデン・アフターグッド 製作国:アメリカ 上映時間:106分

 

 

 

 

25年前、この町には超人双子、ヒーローの”サマリタン”と、ハンマーを持ったヴィランの”ネメシス”が居た。
サマリタンに憧れている母子家庭の13歳の少年サム(ジャボン・“ワナ”・ウォルトン)は隣に住む独居老人ジョー(シルベスター・スタローン)が、実は「死んだとされている伝説のヒーロー”サマリタン”」ではないかと疑っている――

みたいな話。
凄く犯罪が横行している荒れた町。主人公の少年サムはかつてこの町の平和を守っていたスーパーヒーロー、サマリタンに憧れ過去の記事を集めたり、サマリタンを25年間追いかけているサマオタの先輩であるジャーナリストに会いに行ったりしている。
しかし看護師のママの稼ぎだけでは生活が苦しくオタ活だけに勤しんではいられない。近所の悪ガキと空き家から銅線盗んだりしてカネを稼いでいた。
そんなある日、サムは不良の先輩軍団に絡まれた時に隣人のジョーに助けられる。老人なのにチンピラ軍団を瞬殺したジョーを見たサムは「ジョーがサマリタンやん!」と顔を輝かせる。サムはジョーを追いかけ回す。慕われてまんざらでもないジョーはサムとの仲を深めていく。サムの父もワルで既に死んでしまっているらしいし父性愛的なものを求めてヒーローに憧れてる部分もあるんだろうね?
ジョーはゴミ回収業者だが、趣味で壊れた機械を拾い、修理して古道具屋に売りに行っている。
ある日ボコられた報復でチンピラ軍団はジョーを車でハネる。だが死んだと思われたジョーは起き上がり水を浴びてアイスを食べたら全快した。やはりジョーはサマリタンだった。憧れのヒーローを見つけて喜びを爆発させるサム。
小遣い稼ぎをしてるうちに、町を牛耳るチンピラ軍団とも関わっていく。
サムはヒーローのサマリタンに憧れているが、チンピラのリーダーはヴィランのネメシスに憧れている。彼は「ネメシスは悪い金持ちとかをやっつけていた我々、貧乏人のヒーローだった。サマリタンは上級市民を守ってたから良く言われてただけだ」と言う。昔の回想はサマリタンとネメシス最後の対決しか出て来ないのだが、どうやらネメシスは義賊とかダークヒーローだったようだ。真相はいかに。
チンピラのリーダーは度胸のあるサムを気に入る。サムも最初は割と喜ぶ。やはり小柄で父がいなくて貧しいサムはパワーに憧れている。
やがてチンピラのリーダーは、サマリタン&ネメシス兄弟にダメージを通すことの出来る不思議なハンマーを入手。二代目ネメシスとして町に暴動を起こしカオスをもたらそうとしている。
次からネタバレあり、なので観る予定の人はここで……

🔨

 

やがてチンピラ軍団は「ウチに出入りしているサムの隣人ジジイ、車で轢いたのにピンピンしてる。サマリタンが生きてた」と気付く。
そして軍団はサムを人質に取りサマリタンを倒そうとする。
ジョーakaサマリタン vs.チンピラ軍団。
サマリタン……「善きサマリア人」という、その名の通り困っている人を助けるヒーロー。ネメシス……義憤にかられた悪しき者を滅するヴィラン、いやヴィランというよりダークヒーローか。
ジョーは『ストリートファイターII MOVIE』(1994)ラストのシャドルー総帥ベガみたいにゴミ清掃者でチンピラのアジトに突っ込むジョー!
チンピラに囲まれて銃乱射されるがジョーの肌は防弾の身体なので効かない。
ジョーは自動車を枕みたいにひょいっとひっくり返したりチンピラをドッジボールみたいに水平に投げ飛ばしたりできる「そこそこの怪力」、そして防弾の身体。……という事で能力はMARVELヒーローで例えるとルーク・ケイジが一番近いね。
総合スペックは、不死身だが車に轢かれた時は気絶した。という事でパワーと防御力まとめるとスパイダーマンを少し弱くした感じだろう。
弱点はというと、どうやら歳取って全盛期よりも疲れやすくなった事と、パワーを酷使しすぎたら身体が熱を発してジョー自身がそれに苦しんでしまうことみたい。
そうそう、歳取ったとはいえスタローンだから、ただでさえ強い。それなのに怪力だとか銃撃が効かないなどのスーパーパワーも付与されてるんだからもうジョーがやられる可能性は皆無なわけ。
唯一、勝てそうな手段はこの展開通り、弱き者を人質に取る。あとは超人兄弟を唯一倒せるアイテムとしてネメシスのハンマーが出てくる。
これが剣だったらグサッと貫いて即死または致命傷を演出できるのだが、ハンマーというのは「ちょっと痛かった」から「深刻なダメージ」まで、やられた方のリアクション見ないとわからない。そんな事で剣が胸を貫いたら「これはヤバい!ジョー死んだ!?」となるわけだがハンマーですからね。正直、ハンマーなんかで何十発殴られようとジョー……いやスタローンにダメージが通るとは思えません。
このハンマーですが最後までよくわかんない代物でしたね。もう持った者にスーパーパワーを付与する魔法のハンマーくらいにした方が良かったのではないか?
その点「パワーを酷使すると熱を発してしんどくなる」というジョーの特性は上手い具合にデバフかけてた気がしました。
「元スーパーヒーローだった年寄り」って感じも出てるしね。「ジョー……いやスタローンにダメージ通すには『スタローン自身が暴れた事による疲労』のみ!」って感じが楽しかった。
ネタバレですが、実はジョーは善のサマリタンではなく悪のネメシスだった。これ。
で、チンピラは生前のネメシスの町混乱計画を引き継いでやってるんですが、実は真実は「町のエネルギーを奪って混乱させるのは、ネメシスじゃなくサマリタンがネメシスをブッ殺すために行った計画、それをチンピラのリーダーが曲解してた」らしいという事が明らかになる。
と言われても正直、サマリタンとネメシスが25年前どんな奴らだったのか、どんな関係でどんな思想だったのか回想もないし殆ど語られないのでピンと来ないものがありました。大体の流れや何がどうなってるのかはわかるんですけどね?
また「ジョーはサマリタンじゃなくネメシス」というネタが明らかになり、破壊活動を反省したジョーが隠者となって壊れた物を治して自らを癒やしてた事とか、良い子のサムと出会って引きこもりじゃなくなっていく流れも良いとは思ったが、チンピラのリーダの方から「ネメシスは悪い金持ちを攻撃してた貧乏人のヒーローだ」とか言ってたから「そんなにネメシスだった事を反省しなくても良くない?」と感じました。
やはりネメシスがどれくらい悪いこと……たとえば罪のない人が巻き添えで死んだのかとかそういうことがわからないので「気にしなくてよくない?」と思ってしまいました。
ジョーは最後にサムに「誰の心にも善と悪がある」と語ります。
悪名が轟いていた自分(ネメシス)にも悪を断罪したり反省する気持ちもあるし、善と思われてたサマリタンも最後に自分を罠にはめて殺そうとしてきた……勧善懲悪じゃないぞと、これには完全に同意です。
世の中には白と黒という色はなく濃淡の違う灰色だけがある……それが我々が居るこの世界ですからね。
ですが世の中の人の多くは心が弱く、すぐに「勉強はしたくないが俺が信じたい事を決めてくれ」と思ってる人ばかりです、だから陰謀論やマルチや宗教や変な政治家の甘言に言いくるめられる人がこんなに多いんでしょうしね。
スタローンは普段からエンタメ作品とか逐一観てるらしいから「自分がヒーローになって言いたいのはこれだ」というのが、この話なのは良いと思いました。
サマリタンとネメシス、多分どっちもスタローンなんでしょうね。メタ的な意味で。
チンピラのリーダーも途中までは、ワルだけどサムの良い兄貴分になりかけてたのも良い部分でした。彼はサマリタン(ジョーの良い部分)を信じたので良い子でいられたが、チンピラのリーダーはネメシス(ジョーの過激だった部分)を曲解したあげく凶行に及んでしまった。それが良かったです。チンピラのリーダーも白が多い灰色が黒に近い灰色になってしまっただけ。ワルとはいえ彼女や仲間を大事にする部分もあったわけだしね。そしてジョーはキャプテン・アメリカやスーパーマンみたいな品行方正なヒーロー”サマリタン”ではなく、悪を遠慮なく滅する……パニッシャーとかデッドプールみたいな”ネメシス”だったので道を違えただけのチンピラたちを遠慮なく皆殺しにする。命乞いする不良少年をもわざわざブッ殺す。「何故なら俺(ネメシス)はヒーローじゃないから……」という、この辺も面白かったです。

言いたい事とか、ジョーとサムの疑似父子感、サム役の子役のはじける笑顔など色々良いところもありました。あともう少しジョーのデバフ(能力を下げて不利にさせること)が上手くいってたら緊迫感あったのではないでしょうか。

 

 

 

 

そんな感じでした

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Samaritan (2022) - IMDb

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