gock221B

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『ティーン・タイタンズGO! トゥ・ザ・ムービー』(2018)/ほぼ全編ギャグだけどDCEUのどの実写映画よりグッと来ました。マリオの映画の監督&脚本だけあって全体的に似てた🎬


原題:Teen Titans Go! To the Movies 監督:アーロン・ホーヴァス、ピーター・ライダ・ミハイル 脚本&製作:アーロン・ホーヴァス、マイケル・ジェレニック 原作:DCコミック『ティーン・タイタンズ』(1964-) 製作会社:ワーナー・ブラザース・アニメーション、DCエンターテインメント 上映時間:88分 製作国:アメリ

 

 

先週あまり期待せず『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』 (2023)を観に行ったたら思いのほか面白かったので、同じ監督&脚本の『ティーン・タイタンズGO!』劇場版も観た。日本では劇場未公開だったし配信も2019年にiTunes Storeで配信開始されただけだったので配信を待ちつつ忘れてたけど知らん間にU-NEXT等で配信されてたので観た。
本作は『ティーン・タイタンズGO!』は2013年からカートゥーン・ネットワークで開始して現在でも放映中のTVアニメ作品の劇場版。日本の配信サービスだと確かNetflixで配信してたと思う。全部じゃないけど半分くらいは観てて好きだった。
原作となる『ティーン・タイタンズ』は”一言で言うと”1964年からDCコミックでやってるヒーローチームのコミック。大人ヒーローが多いジャスティスリーグと違いロビンを初めとした若いヒーローばかりのヤングチームとしての最大手チームという認識。MARVELでいうと初期の『X-MEN』(1963)がそれ。X-MENはいつの間にか大人のチームになったがタイタンズはDC世界自体がリブートしたり同じロビンでも若いロビンに交代したりして「若いヒーローチーム」というアイデンティティを維持してる印象……全然読んでないけど。
同じく2000年代にカートゥーン・ネットワークで『ティーン・タイタンズ』(2003–2006)がやってた。日本のアニメのキャラがギャグシーンで顔が崩れたりSD化したりするアニメで主題歌はPUFFYの日本語のまま歌詞の曲だったし日本にもファンが増えた。僕はあまりハマらなかったがレイブンの魅力にだけハマった。
で、それはギャグが多い以外は割と普通のアメコミヒーローアニメだったんだけど、2013年から始まった『ティーン・タイタンズGO!』はメンツやデザインは同じだけど、完全にギャグ中心のカートゥーンになった。タイタンズのキャラも4才児くらいの知能になってて普通に闘う回がほぼなくて殆どふざけてるみたいな。
【ショート】ティーン・タイタンズGO! - YouTube再生リスト
カートゥーンネットワークに加入してた時に好きでよくカートゥーンをよく見てたんですが、『ティーン・タイタンズGO!』はハイテンションで生理的に汚いイタズラしまくるようなやつですね。個人的には2000年代の真面目な『ティーン・タイタンズ』(2003–2006)より面白くて好きでしたね。その一方で、本当に知能が低すぎてキャラ崩壊したタイタンズがふざけてるだけなので「面白いけど、これタイタンズじゃないオリジナルキャラでも成立するよな」とも感じてました。でもまぁ今回の映画版同様に他のDCキャラやアメコミ界そのものをおちょくるネタも多かったので一応タイタンズである必要性はあったか。現在も放送中。
他のティーン・タイタンズの映像作品はOVAで幾つか出てるが観てない。実写化作品は『TITANS/タイタンズ』(2018-)があってシーズン2までは観てて良い部分もあったのだが、最初からずっとあまりに狭い内輪揉めが続くし「ちょっとヒーロー活動とかする前にセラピーとか行った方がいいんじゃないか」というくらいメンヘラばかりなので飽きてシーズン3の冒頭で観るのやめた(このブログににも感想書いてたのだが途中で観るの辞めたからそれも消した)。

本作が公開されたのはDCEU作品で言うと『ジャスティス・リーグ』(2017)『アクアマン』(2018)の間。DCEUは『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)の時それまでDCが勝ってたMCU『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)に抜かされ、ザック・スナイダーが辞めて『ジャスティス・リーグ』(2017)も酷い出来となり優劣がついてしまった。その次の『アクアマン』(2018)ジェームズ・ワンの手腕で楽しい映画になり、そこから今年までの5年間のDCEUは「シネマティック・ユニバースのリンクとか気にせず、一本一本楽しい独立した映画作りしよう」という路線で進んでた……これはこれで一つの正解だと思う、それまでより明らかに面白いDC映画が増えたしな。で昨年末くらいにワーナーの新しい偉い人の意向で、MCUケヴィン・ファイギみたいに有能なトップを据えてDC・シネマティック・ユニバースを形成しようという事でジェームズ・ガンがクリエイト部門の総合制作者になってDCEUからDCUへと名称変更したDCシネマティック・ユニバースを一新する準備最中(僕はガンも彼の好みも好きなのでMCUが始まった時と同じように楽しみにしてます)。
話を本作に戻すが、本作が公開されたのは「DCEUの『ジャスティス・リーグ』(2017)が公開された後」という「もうDC映画はダメかも……」というDCEUに終末感が流れてる時期だった……という事を念頭に置いて本作を観た方が面白い気がする。

ネタバレあり

 

 

 

 

 

Story
リーダーのロビン、宇宙人スターファイヤー、動物に変身するビーストボーイ、闇の魔法使いレイブン、半身が機械のサイボーグの5人組は若きヒーローチーム〈ティーン・タイタンズ〉。
ロビンは、有名なヒーローチーム、ジャスティス・リーグや有名なヒーロー達……スーパーマンバットマンワンダーウーマン達ばかり映画化される事を羨ましく思っていた。
ロビンやタイタンズは映画化されるため、真のスーパーヒーローとして認められようとタイタンズの宿敵であるスーパーヴィランスレイド(デスストローク)を倒そうとするが――

みたいな話。

基本的には、自分たちの映画をハリウッドの有名映画制作者に作って貰うために奮闘するギャグが続いて、全ヒーローを洗脳しようとするスレイドの野望を潰そうとタイタンズが孤軍奮闘する展開となる。
ロビンは、自分の映画を作って貰いたいがあまり仲良しのタイタンズを見捨ててタイタンズはバラバラになってしまうが後にロビンはそれを後悔して反省……タイタンズもロビンを見捨てられず駆けつけて力を合わせてスレイドに立ち向かう。
基本的に本作は、ギャグの合間にストーリーが進むって感じで全編ギャグだが、一人ひとりではちっぽけなヒーローに過ぎないタイタンズが友情の大切さを悟って力を合わせるクライマックスは、こんなギャグばっかりだけどしっかりヒーロー映画しててグッと来る。その辺のバランス感覚は『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』 (2023)に通じるものがあるなと思った。
というかDCEUの殆どの実写長編映画より良いDC作品だと思った。というかDC原作の映像作品で好きなものって『DC がんばれ!スーパーペット』(2022)とか『レゴ®バットマン ザ・ムービー』(2017)などの非DCEUのアニメ映画やドラマの『ピースメイカー』(2022) など、DECEU以外のものばっかりだと思った(あとアニメやゲームも好き)。単純に自分がノーランやザックやウォルター・ハマダのDC実写長編映画が好きじゃないせいだろうけど。

劇中のギャグはジャスティス・リーグいじりが中心だが、ライバルのMARVELもいじりもあってデッドプールの元ネタとなったスレイド(デスストローク)がタイタンズに「デップーのパクリだ!」と言われてキレる天丼とか、カメオ大好きなスタン・リーが「DC作品だけどカメオ出演好きだから出ちゃうぞ!」と何度も出てくる。メイン以外で一番目立ってるのがスーパーマンバットマンワンダーウーマンよりもスタン・リーというのが凄い。スタンは本作が公開されて数カ月後に亡くなっているから、かなり末期のスタンのカメオが本作だと言える。
ギャグの解説するのは寒いので書かないから、もう感想に書くことないのだが一番僕が好きだったのは、タイタンズの願いが叶ってティーン・タイタンズ映画が本人たち主演で作られることになりスタジオに入ったタイタンズが、宿敵のスレイドの格好をした俳優を、バカだからスレイド本人だと思いこんでボコボコにするギャグがある。するとスレイド役の俳優がマスクを脱いで「違う違う!僕はスレイド役の俳優シャイア・ラブーフだよ!」と言う。スレイド役の中身は、お騒がせプッツン俳優のJust Do Itおじさんことシャイア・ラブーフだった。
するとタイタンズは「スレイドよりなおさら悪いわ!」と言ってシャイア・ラブーフを半殺しにする……ここが良かった。

ティーン・タイタンズGO!』通常回でも好きなんだけど、優等生のスターファイアがサイボーグと一緒になると気が狂ったようにハイテンションになってはしゃぐのも好きです。砂糖を舐めて気狂いみたいにハイテンションになる欧米の幼女みたいで可愛い。昔、スターファイヤーとか『うる星やつら』のラムちゃんに見た目や性格がそっくりな、アニメのヒロインみたいなお嬢様の女友達が居たけど元気かなと思った。
あと最初の方で書いたがオタの男性はレイブンが好きで僕も好きなんだが、凄い魅力あるよね。フードとマント被ってるのに腰のところは水着みたいになってる見た目のギャップが凄く良い。日本アニメみたいに可愛く描かれたアニメ版だけじゃなくオバハンにしか見えない1960年代のレイブンですら良いなと思ってしまう。何が良いのか?フード被って露出少ないのに何故か脚だけ丸出しなのがいいのかな?『ティーン・タイタンズGO!』のレイブンは、陰キャのゴスっ娘なのにユニコーンの明るい女児向けアニメを隠れて愛好してたり、普段は暗いけど他のタイタンズがフィーバーしてたら同調して幼児っぽく狂喜乱舞したりと、やはり容姿も性格もギャップがあるところがいいのかな。性格的に真逆の明るいビーストボーイと恋愛関係になりがち。本作でもビーストボーイを助けて感謝されてニヤリとするカットがある。デザインとかキャラクターとかは個別だと似たキャラはいっぱい居るが何か絶妙のバランスで、自分は個別の女性キャラに特別萌えたりしないがレイブンは好きだわ。90年代のカプコンのゲームの女性キャラ的なシンボリックな魅力がある。

あとロビンやビーストボーイはたまにセンチメンタルな感じになる時があるけど、サイボーグは徹頭徹尾アホのままなのが良いわ……実写の『ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット』(2021)でもサイボーグが一番良かったしサイボーグの単体作が観たいなと思った。

ストーリーは単純だしギャグの説明したりアメコミ元ネタ解説したら、ダサいしつまんないから書くこと少なくなっちゃって薄い感想になった。でもDCEUの実写映画ぜんぶ観たけど、それより良かったと言えば僕が本作をどれくらい良いと思ったか伝わる気もする。良いDC映画でした。

来年辺りから始まるジェームズ・ガンのDCUでティーン・タイタンズの実写映画が作られるのを期待してたけどDCUチャプター1の10本には無かったね。チャプター2でタイタンズ映画が作られることを望む!

 

 

 

 

そんな感じでした

※DCEU関連作
『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)/2時間以上我慢して観ればカッコいいワンダーウーマンが数分間観れるのが良かった🦇 - gock221B

『ワンダーウーマン』(2017)/ダイアナの純粋さとスティーブの高潔さ。女性ヒーロー映画を最初に手掛けたのが偉い👸🏻 - gock221B
『ジャスティス・リーグ』(2017)/ワンダーウーマンのケツばかり映すのやめろよ - gock221B
『ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット』(2021)/ザックと思えんほど各メンバーの役割分担が渋くて良いしサイボーグ最高✂️ - gock221B

 

※本作の監督と脚本家の別の映画
『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』 (2023)/現実世界でのマリオの生活と任天堂ゲームの動きの気持ちよさを追求したアクション凄く良かったし最終的には感動した。あと何となく任天堂ゲームだけでなくクラブで遊ぶのが好きだった人も楽しめる気がする🍄 - gock221B

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ティーン・タイタンズGO! トゥ・ザ・ムービー(洋画 / 2018) - 動画配信 | U-NEXT
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Teen Titans GO! To the Movies (2018) - IMDb

www.youtube.com

【ショート】ティーン・タイタンズGO! - YouTube再生リスト

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