企画&脚本:鈴木おさむ 監督:白石和彌 脚本::池上純哉 プロレススーパーバイザー:長与千種&MARVELOUS エグゼクティブ・プロデューサー:高橋信一(Netflix Japan) 制作&配給:Netflix 製作国:日本 上映時間:63~83分 配信開始日:2024.9/19 英題:The Queen of Villains
本作を企画した鈴木おさむが「ダンプ松本を主人公にして『ジョーカー』(2019)みたいな映像作品つくりたい!」と思って、白石和彌&池上純哉という白石組に作ってもらったと思われる(推測)Netflix Japanドラマ。
最初の特報の時点で『ジョーカー』(2019)そっくりだったし、
EDテーマはAwichの『Are you serious?』というモロにジョーカーの名言がそのままタイトルになっとる。『ジョーカー』(2019)は、まぁ元々人気だけど日本の芸能界にいる人は全員異常にジョーカーに感情移入して大好きな人が多いからね。
で、発表の場は、今や令和の大映ドラマみたいになったNetflix Japanドラマ。
大映ドラマというのは昭和の……一言で言うとエロ、グロ、衝撃的な添加、大げさな演技……などで大衆に人気があったドラマ。今の地上波はそういうの無理になったから知らん間にNetflixでやるようになった。
プロデューサーの人も『浅草キッド』(2021)、『シティーハンター』(2024)、『トークサバイバー』〈シーズン1-2〉(2022-2023)、『地面師たち』(2024)……などの人なのでモロだ。
『全裸監督』(2019)、『サンクチュアリ -聖域-』(2023)、『忍びの家 House of Ninjas』(2024)……は違うプロデューサーみたいだけど、どちらにしてもラインナップ見たらエロ、グロ、衝撃的な展開、欧米人が喜びそうなニッポン、やらかして地上波に出れなくなった俳優……等で共通点がある、これがNetflix Japan作品。
正直あんま好きじゃない……でも『浅草キッド』(2021)と『地面師たち』(2024)は面白かったよ。それに地上波ドラマは殆ど知らないのが前提なことが多い中これらのNetflix Japan作品は殆ど観てないけど、しかし誰が出てどういった内容で何がウリなのか全部知ってるもんね。そういう意味ではNetflix Japanの下品な作品づくりは成功しているといえるだろう。またドラッグやスキャンダルで地上波などで使われにくくなった俳優を積極的に使ってるのは個人的に好き(たとえばピエール瀧がほぼ前作出てきたり)。本作だと不倫スキャンダルの唐田えりかがそれに当たり、ついでに2010年代の事務所によるゴリ押しキャスティングや後の恋愛報道の剛力彩芽もそうかも(剛力氏は本人全く悪くないけど)。
鈴木おさむ作品、白石和彌作品、Netflix Japan作品……どれもあまり好きじゃないのでスルーしてたがX(旧Twitter)やスレッズなどのSNSで連日すごい人気だし、プロレス関係のものは観ときたいなと思って観た。すると面白くて全6時間近くを一気に観れた。鈴木おさむ、白石和彌、Netflix Japanという三重苦を考えるとやはり面白かったのだろう。
「世界で唯一、賭けが成立する異常な団体(BY吉田豪)」全日本女子プロレスは、本作に出てくる人らは知ってるけど田舎だったのでTVでやってなかった。観てたのは90年代の井上貴子、井上京子、豊田真奈美、下田美馬の時にビデオとか深夜放送で一瞬観てただけなので本作の内容当時は全然観てないし、そもそも実際にどうだったかと並行して書くと色々ややこしいので、そういうのはプオタの人に任せて自分は全部無しで、単純にドラマとしてどうだったかの感想……だから劇中で起こることを全部真に受けたテイストの感想になります。
ネタバレあり
🤜⛓️
1974年、後に女子プロレスラー、ダンプ松本となる大柄な少女・松本香(演:ゆりあんレトリィバァ)の幼少期から始まる。
飲んだくれのどうしようもない父親の家庭で育った香少女は、松永三兄弟(演:村上淳、黒田大輔、斎藤工)やプロモーター阿部四郎(演:音尾琢真)が運営する全女になり、全女に通い詰めてビューティ・ペアのジャッキー佐藤(演:鴨志田媛夢)を応援する。
女子プロレスラーになりたい夢を捨てきれない香は全女に入団。
そこには後のライバルとなる長与千種(演:唐田えりか)、や後のライオネス飛鳥となる北村智子(演:剛力彩芽)の姿もあった。
後に熾烈な抗争を繰り広げる悪役レスラー・ダンプ松本とクラッシュギャルズ(千種&飛鳥)の女子プロレス人生が始まった――
そんな感じ。
第1話は入団して、ジャッキー佐藤先輩の退団、千種がイジメを跳ね除けて先輩をボコボコにして覚醒する辺りまで……だったかな。
要所要所で印象的なハッタリの効いたシーンが多いのが好感でした。
プロテスト合格前で寮にも入れず、また家庭不和で家にも帰れないダンプと千種が、こっそりと道場のリング下で寝泊まりしてる場面……リングで寝泊まりするなんてプロレスの申し子っぽくて燃えた。
また、人気が落ちて肩叩きされ傷ついたジャッキー佐藤は自ら退団する。佐藤の荷物をダンプが持ってくる間、佐藤はリングの上で待っている。
デカいサングラスにロングコート……正に「スターの私服」そのままの格好で最愛の恋人であったリングに名残惜しそうに身を投げ出して横たわって寝て待っている……。
こういった少女漫画や劇画のような象徴的なマンガ的シーンが多くて、そこが内容にマッチしてて良かった。あまり好きじゃなくて観てないけど白石映画はこういうシーンを作るのが上手いのかも。
ジャッキー佐藤は本人とか全く知らないけど、劇中では少女漫画に出てくる「カッコいい女子校の先輩」という概念をそのまま擬人化したようなキャラで凄く良かった。本物の人も男装の麗人という宝塚的な選手だったらしい。
唐田えりか
で、話が戻るが第2話、香はダンプになる前で何も出来てない中、千種が頭角をあらわす。千種はもともともう一人の主人公という感じだが、第2話は完全に千種が主人公。
激しいイジメを受けながら、試合でブチギレて先輩をボコボコにする。
で、この「千種をいじめてた意地悪な先輩」というのは実名だと色々問題あると思ったのか〈ラブリー米山〉という架空の選手になっている。意地悪な先輩とかイジメの集合体のボンヤリした人物みたいな感じか。なお実際のイジメはもっと酷かったらしい……というか全女に限らず昭和のプロレス団体のイジメとか凄そうだもんね、新日とか日本中のスポーツエリートが集まって一人残るかどうかだし相当キツそう。
で、ブチギレた千種は先輩に反撃してボコる……のはいいのだが「受け身の取れないタイミングで空手をブチ込む」という割とタチの悪い攻撃……ここが面白い。
千種=唐田えりかだけでなく他の全女レスラーや松永兄弟なども良いキャラなのだが、長くなるので一番印象的だった唐田えりかについてだけ書こう。
というか、そもそも千種役の唐田えりかが最初から可愛い。
全出演者、本物の長与千種の現団体で二年間、受け身や技の訓練をして各自10kg以上体重を増やしたらしい。剛力彩芽は全くウエイトを増やしてないようにしか見えないが唐田えりかは10kg増やしていた。といっても元々が凄く細いのでプロレスラーとして見たら細いのだが、立ってたり普通に芝居してたら普通の細い可愛い子って感じで、試合シーンでふんばったり煽りで撮ると若干ウエイトを増やした感じが身体とか顎に出て新人プロレスラーにはちゃんと見える。
それ以前の、世間に名が知れた不倫スキャンダルの時点で「演技してるの観たことないけど、この子可愛くない?」と思った。杏氏からしたらたまったものではないだろうが、そうして立腹するのは杏氏本人や周囲の人に任せるとして僕個人としては杏氏もまた出演作観たことないということもあり特に何も思わない。ただ「人気者の女性から夫を奪った若い無名の女」である唐田えりかは当時、その時期の日本の世間的完全悪(どんなに悪く言ってもよく、良く言うと怒られるナチスのような時代の生贄)だったので「可愛いな」と思っても口にしたところで損しかないし放っといたら消えていく運命なので応援しても仕方ないので忘却して過ごしていた。
で、彼女が演じている千種というキャラだが、蒸発した両親に置いていかれたせいか他人を信用しない頑固な性格に仕上がっている。
何かあるたびにジャッキー・チェンみたいな田舎臭い髪型とジャージで体育座りして「誰も信用できんとたい……」と虚空を睨んでたりする。それでいて顔は凄い小さくて可愛いもんだから、それが繰り返されると「話きこか?」という放っとけない気持ちが芽生えてくる。
そんな中、千種は先輩レスラー達にリング内外でイジメられる。
そして前述の、試合中にキレて大暴れするシーンに繋がる。
非常によくある「良い子がいじめられてるが跳ね除けて強くなる」くだりなので、これ自体には興味ない。世間一般では人気が出やすいポイントだが個人的にはありきたりだし興味ない。
ただ、千種はプロレス的に上手く先輩をやっつけるのではなく、単純に先輩の急所に空手をブチ込んだりひたすらマウントパンチでボコボコにする……という、全女でも禁止されてる攻撃でやり返すというところが面白い。しかしこれで会場が湧いてしまった。
全女や松永兄弟からしたら「客が湧く=正義」なので、今までは危険な攻撃を禁止していたのだが千種の攻撃が許されるように……いや、むしろ千種のスタイルだけがウケるようになってしまった。その後も、それが気に入らない先輩たちは「クラッシュ(ギャルズ)は何してもいいのかよ!」と松永兄弟に食って掛かったりするが、そういったことで千種は松永兄弟ももう誰も止められない特権となってしまった。
千種を支えるタッグパートナーとなったライオネス飛鳥。2人のクラッシュギャルズは国民的アイドルとなり女子中高生に大人気になる。
プロレス外の世間でも活躍、リングでも千種の得意な(そして他の選手には不利な)ファイトで大暴れ。だもんで先輩たちは当然面白くない。松永兄弟に言ってもクラッシュの方が偉いので流される。トイレでシメようとしてももはやクラッシュは先輩たちの暴力には屈しない強さを兼ね備えていた。
……と、そんな感じで「先輩レスラー(「その他」の女性たち)からしたらスタイルも可愛い顔も全てが憎たらしい千種」というキャラと「全日本女性の敵だった唐田えりか」のキャラが見事に合致して凄い魅力を発している。
千種の立場や攻める時は「本当に痛い空手技を振るってくる全女No.1スター」という厄介なキャラ、受ける時は大きな口や白い歯が映えて、やられ顔もマジで良い。
唐田えりかの千種というキャラに全てのエンターテイメントが詰まってて本当に良い。観てるうちに唐田えりかの事で頭が一杯になった。というかもはや日本の女優で一番好きかもしれん。瞬間的に……。
一方、ライオネス飛鳥は「千種やダンプみたいのじゃなくて、ビューティさん達みたいな正統派のプロレスがしたい。唄や芸能活動よりもプロレス練習したい」としごく真っ当なことを言う。だがここで見事に「本当に真っ当か?」となってくる。千種は何度も「私は、ダンプの反則で血塗れになるのも、芸能界で唄やドラマするのも全部、プロレスと同じ位置にある。全てがプロレスだ」と言う。松永兄弟やプロモーター阿部の言う「どんなに練習しても何十個の優れた技を繰り出そうが客が沸かなければ何の意味もない、輝いて沸かせた奴が正義」という理念と見事に一致する。
後に飛鳥の言う通り、練習不足が祟ってダンプにボロ負けして丸坊主にさせられたりするが、これはボクシングや格闘技のような勝利が全ての競技ではなくプロレスなので、その手痛い敗北も結局、千種の人気に結びついてファンが増える結果となる。
現実の両選手の事はよく知らないが、このドラマを見てる限りだと千種の方がプロレスの真髄に近づいている。そういう事でライオネス飛鳥=剛力彩芽は完全に千種=唐田えりかに全ての面で及ばない少し可哀想な役回りとも言える。
ちなみに唐田えりかのインスタやインタビューなど見ると、ゆりあんの事を「レトリ」と呼んでいるみたいで、切り取る名前の箇所が面白すぎると思った。
とにかく、こんなに全力で自分の中を見せるのかってくらい見せてくる。観終わると、まるで彼女が自分に非常に近しい人物であるかのような錯覚を覚えた。
第3話だったか第4話だったかのラスト。
松本香が予告にもある鈴木おさむが「『ジョーカー』みたいなの作ろうぜ」という気持ちで作ったであろう「ダンプ松本へと変貌するシーン」が来てダンプへと覚醒する。
なかなか芽が出ない自分自身への苛立ち、千種や先輩たちからの軽視……などの鬱憤が溜まってるところで、ろくでもない父や別れようとしない母への怒りが起点となり爆発!
突然、乱入して、こないだまで親友だったが今は憎い千種や自分のボスだったデビル雅美をまとめて鎖でボコす。ダンプ誕生。
なかなか良い。ゆりあんはビジュアルも存在感も完璧。
……だが、ゆりあんの優しい性格を知ってるせいか、声色や喋り方が凄く優しすぎるせいか、正直ストーリーほどダンプは最後まで怖くなかった。残念ながら「ゆりあんが頑張って極悪非道なヒールのダンプを演じてるな」という感じが最後まで抜けなかった。
「優しい女の子、松本香が無理して少女たちに憎まれるダンプを演じていた」という現実通りではあるものの、最終話のダンプ引退試合までは観てる人が「本当に怖い、憎い」と思えるキャラじゃないと厳しいものがある。
ゆりあんが、優しい人が無理してるようにしか見えないせいか、ラスト二話でのダンプの凶器攻撃が異常に長い。
血塗れにする凶器攻撃の時間が異常に長いもんだから前述したように、受けが上手い唐田えりかが白い歯を見せて「うわあ~~~っ!」と苦しむ時間が長い。それで千種を応援する気持ちが高まる……というのは現実通りになってるからいいのか。
ダンプ松本と千種は抗争を繰り広げ「敗者髪切りデスマッチ」に行き着く。
ダンプが負けることになっていたのだがダンプがいつものように反則攻撃で千種を血塗れにしてるうちに千種は逆転できず敗北、ダンプは流れで勝ってしまい千種は丸坊主に。
いつにも増して、ぐったりした血塗れの千種=唐田えりかをハサミでグサグサ刺すシーンが異様に長い、実際にはハサミで突いてるだけなのだが映像作品としてパッと見た感じは虐殺シーンっぽくて痛々しい。更に敗北した血塗れの唐田えりかを椅子に座らせて泣き叫ぶ千種をバリカンで刈っていく(しかも逆モヒカンみたいな一番痛々しい刈り方)。
それをTVで観ているダンプの両親、妹、会場で観ている千種の両親などは絶望したかのように号泣する。
ダンプの妹は「全部お前のせいでこうなったんだぞ!」を父を罵る。
一旦、醒めて冷静に考えると「普通の映画で人が死ぬ方が遥かに厳しくない?」と思うのだが、そういった物理的にとか社会的にどうこうといった現象の規模ではなく「2つの家庭のどうしようもない濁りが2人の少女に溜まって80年代の今ぶつかった結果、こんな事になっている」という現象を見るからショックがデカいのかもなと思った。
ちなみに髪切りシーンで唐田えりかは本当にバリカンかけられて後に丸坊主になっている。そういう契約だったらしいが、はっきり言って本当に丸坊主にする必要はない(だって丸坊主に見える頭のメイクあるし)。このシーンを制作者がしたかったのか彼女本人がしたかったのかよくわからないが唐田えりかが異常に長い間、血塗れにされたり髪をガチで刈られるシーンの異様な長さは、唐田えりかが世間に許される通過儀礼の意志を感じた。唐田えりかは「そういう契約なので飲んだ」と言っているが、もし自分が唐田えりかだったら「頼むから髪を刈ってくれ!」と願い出ると思うので、本当は彼女の意志が先なんだけど「制作者に言われたことにして」という彼女の希望だったのではないか?と僕は思っている。
実際にヤフコメちらっと見たら、唐田えりかは全面的に絶賛されており、絵を描いた者の目論見?通り、唐田えりか人間界に戻す計画は上手くいったようだ。二年間練習生になって演技と技と壮絶なシーン全部見せて……やれる事全部やってそれが功を奏した様を見るのは何かいいね。ちなみに僕は第1話からめちゃくちゃ良い!と思ってたので、こんな「本当に髪切る」なんて事は本来必要ないと思う(「可哀想な場面観て同情心が好意に変わった」と思われたくないがあまりの付け足し)。だが、どう見ても終盤の熱演が日本の視聴者に上手く働きかけて彼女を有利な状況へと導いてるみたい、だからこれで良かったのだろう。
髪切りの第4話、同期だけでのダンプ引退試合が行われる最終話などは非常に感情に訴えかけてくる感じで攻めてくる。
SNSにも連日、出演者たちやモデルとなった全女レスラー達や全女ファンだった人達の熱い想いが流れてくるし非常に感情的な空間になっている。
「凄く感動的な映像作品だった!」と、いうよりは強引に感動方面に流されていく感覚が強い。喉に指を突っ込まれたら吐くしなかない、それと似た感じのカツアゲのような感動のゲットの仕方だなという感じがあった。
実物が目の前でパフォーマンスする、プロレスとか演劇とかLIVEなどは割とそういった傾向が強いが、それに似たものを感じた。
感動しないわけではないのだが、第2話あたりで充分面白かったし何か若干、自分の意志とは無関係に感動方面に持っていかれてる違和感を少し感じた。文句じゃないんだけ、上手く言えないな。わかる?
全5話のリミテッドシリーズだったが、短くして一本の映画にするか、逆に二倍くらいに長くしたドラマを観たかった気もした。
というのも、ダンプとクレーンがTVでUFO特集を観てたり、クラッシュが『毎度おさわがせします』、ダンプが『夕焼けニャンニャン』で片岡鶴太郎をボコってるような、「何でもない普段のシーン」が意外なほど面白かったので、彼女たちの「普通のシーン」をもっと観たかった気もした。
出演者は大体みんな良くて特に唐田えりかが良かった。ゆりあんも良かったが優しそうすぎた気もする。そんな感じで楽しみました。
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そんな感じでした
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