
原題:Anyone but You 監督&脚本&制作:ウィル・グラック 原案&脚本:イラナ・ウォルパート 主演&製作総指揮:シドニー・スウィーニー 製作国:アメリカ 上映時間:103分 公開日:2023.12/22(日本は2024.5/10)
シドニー・スウィーニーとグレン・パウエルという、明るくて好感度高くて肉体派の2人のラブコメなので観たかったやつ。アマプラに来たので観た。
シドニー・スウィーニーは主演だけでなく製作総指揮も兼ねてるから明るくて楽しい感じを打ち出したいのね。彼女は(僕は観てないけど)ティーン・ドラマ『ユーフォリア/EUPHORIA』(2019-)で大ブレイクして欧米では大人気で、色んな種類の映画に出てるものの映画ではいまいち大ヒット作に恵まれていない……というエミリア・クラークみたいな感じの人。本人の動きや作品選びを観てると恐らく2020年代のスカーレット・ヨハンソンみたいな存在になりたいと思っていそうだと推測。トランプ政権になって変わってしまったが去年までの多様性全盛の時期には、グラマーな金髪白人の俳優の出番は極端に減った(プチ有名人ならいっぱいいるだろうが、ここで言ってるのはあくまで「トップ層に食い込むにはそれでは不可能」という意味)。そんな時に作品内やインスタやメディアなどでもグラマーな身体や胸をバンバンとアピールしたりしてて、彼女以外にそんな人いないので「皆控えてる隙間を狙って脱いでるのかな?」と興味を持って何作か観てた。不満を持って顔を歪める演技が得意。本作は彼女にしては初めてヒットしたので、やっぱ自分で自分をプロデュースしたのが良かったのかなと感じた。
相手役のグレン・パウエルは前からいたけど『トップガン マーヴェリック』(2022)でブレイクした。で本作とか『ヒットマン』(2023)とか『ツイスターズ』(2024)などでも人気。明るく良い奴で「同性が一緒に飲みに行ったりスポーツ観戦に行ったら楽しそう」だと思いそうな白人男性役を多く演じている。つまり男女ともに人気のイケメン枠。そんな急上昇中の人気者2人のラブコメ。
監督はエマ・ストーン主演のヤリマンを扱った尖ったしょうもない邦題を付けられたコメディ『Easy A(小悪魔はなぜモテる?!)』(2010)で人気出た人。それ以降もコメディとか撮ってて『ピーターラビット』シリーズがヒットしてたらしいが観てないからわからん。本作ではシドニー・スウィーニーに雇われ監督だろう。
ロッテントマト見たら批評家の評価は低くオーディエンス人気は高かった。
特に新しいところや社会と結びつく要素皆無でストーリーも至って普通なので、それもわかるなと思った。
Anyone But You (2023) | Rotten Tomatoes
ネタバレあり(……というかこういったラブコメにネタバレなんてあるのか?)
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ロー・スクールの学生ビー(演:シドニー・スウィーニー)はカフェで金融マンのベン(演:グレン・パウエル)と知り合い、2人は意気投合して恋に落ちるがちょっとした行き違いで不仲になってしまう。
半年後、ビーの姉とベンの友人が結婚することになり、2人は結婚式が行われるオーストラリアの屋敷に共に滞在して気まずい雰囲気になる。
2人は、一時休戦して他の皆の心配やら何やらをかわすため「ここにいる間、付き合ってるフリしない?」ということになった――
そんな感じのラブコメなんだが、ビーとベンは映画開始から終わりまで互いのことを好きなので、冒頭にカフェで出会って夜通し寝落ちするまで話して朝を迎えて……そのまま付き合えば映画が終わってしまうので、この朝の2人の「付き合うか付き合わないか……というか確実に付き合うとしか思えないがその付き合う直前のフワフワした時間」この時間をただ引き伸ばしただけのラブコメ。しかも2人を邪魔するものは誰もいない……それどころか登場人物は全員2人をくっつけようとしてる。
では2人の恋愛を誰が邪魔してるというと2人自身の面倒くさい感情がそれを邪魔してる。そういうことで「素直になれない2人が、素直になって付き合うラブコメ」という、まるで高橋留美子のラブコメ漫画みたいな内容。
そんなもんで映画開始からラストまで「……いや、いいからお前ら早く付き合えよ!w」と何回も思わされる。ひょっとして、そういう「もう~早く素直になって!」と、少女のようなヤキモキした気持ちにさせる事で楽しませようとした映画なのかも?(オーディエンス評価は高いので成功だったようだ)。
主人公ビーは20代半ばくらい?ベンは30代半ばくらい、だがまるで学生みたいな恋愛だな……と若干思わなくもない。
この2人の年齢差は作中で2、3回くらい突っ込まれる。2人のルックスは大差ないように見えるので「ああ、ベンはひと回り上なのね」と、その度に思わされる。ほんの10年前ならビーとベンの年齢差のことになど言及しなかっただろうから、こういうところでも時の流れを感じる。
で、2人の行き違いや、その後もどう見ても互いに好きあってるし接近してもそのままくっつかない要因は「こんなに好きになりすぎたことなくて怖くてつい逃げちゃった」「逃げられて傷ついたので友だちに強がって悪口言ったら彼女が聞いてた」「くっついたけど後悔されるのが怖くて逃げた」……などと「好きだけど怖くて……」というものが多い。
他の登場人物も全員2人を応援してるわけだし、2人の気持ちも一言で言えば「好きすぎてこわい……」とブルブル震えてるだけという、随分優しいラブコメだなと思った。
というかラブコメ自体ひさびさに観た。2000年代にジャド・アパトー制作による30代の恋愛がよく出てくるコメディやラブコメが作られた時にいっぱい観たが、ジャド・アパトー映画のキャラや俳優も40代を超えてドラッグがどうの恋愛がどうので騒ぎ続けてると観てるこちらとしても「いい歳していつまでも何しとん?」という気持ちになってあまり観なくなった。映画って監督や俳優目当てで見がちなので一回途切れたらラブコメとか観るきっかけがなかなかないよね。賞レースにも入らないから日本では話題にならないし。先日観て素晴らしかった『ANORA アノーラ』(2024)も、あれは中盤は悪趣味なトラジコメディだちょ思うが正調なラブコメじゃないし、そもそもあれは恋愛映画じゃなくてもっと大きなものを取り扱った映画だよね。だもんでが「好きな俳優が出てるからあまり興味ないが観てみるか」と、本作を観たような機会でもない限りなかなか観る機会がないよね。
そして多くのラブコメと同じようにちょっとしたすれ違いでピンチになり、男が衆人環視の中ちょっと大げさに愛を叫んでハッピーエンド……その後は二人の時間……的な。
それで本作はどうだったかというと、何度も言うように「いや……いいから早よ付き合えや!w」「なんか……学生同士の恋愛っぽいなぁ」と5分に1回くらい思わされつつも、主演2人の好感度高い演技を観てたらハッピーエンドを迎えました。
ストーリー的に凝ったところや考えさせられるところや衝撃などは一切ないものの(批評家の評価が低いのはこのせい)主人公2人だけでなく恋のライバルも含めて全登場人物が善人だったり、気候の良いオーストラリアの豪邸が舞台なので観てるうちに観光気分になって「たまにはこういうのもいいか」と、そこそこ楽しめました。
ただ「シドニー・スウィーニー&グエン・パウエルが主演」というのが絶対条件だったでしょうね。よくわからん俳優なら「いいから早よ付き合えや!こっちだって忙しんですけど!?」などと腹を立ててたかもしれない。
特に新しい要素とか社会性とか全く無いし明日には忘れてるだろうけど、たまには暖かいのんびりしたラブコメもいいかもしれないと思わされた。
そんな感じでした
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Anyone But You (2023) - IMDb
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