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『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』(2025)/あらゆる面で「キャプテン・アメリカ:ウィンター・ソルジャー」をなぞったが全ての面で劣っている。でもサムの新キャップだけは良かった!🦅


原題:Captain America: Brave New World 監督:ジュリアス・オナー 脚本:マルコム・スペルマン。ダリル・マッソン。マシュー・オートン 原作:MARVELコミックス 製作:ケヴィン・ファイギ。ネイト・ムーア 製作総指揮:ルイス・デスポジート。チャールズ・ニューワース 製作会社:MARVELスタジオ 配給会社:ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ 製作国:アメリカ 上映時間:118分 公開日:2025.02/14 シリーズ:『キャプテン・アメリカ』シリーズ第4作目。MARVEL・シネマティック・ユニバース第34作目

 

 

予告編観て全く興味をそそられず10年ぶりくらい?に観に行くのやめようと思ってたが現在公開中の『サンダーボルツ*』(2025)に繋がりそうだだから終了ギリギリに観に行って途中まで書いた……がやはりパッとしなかったので感想書くのも面倒で放置していた。そうこうしてる間に『サンダーボルツ*』(2025)公開が始まって観に行ったので、『サンダーボルツ*』(2025)の感想書くのに本作が抜けてるのもバランス悪いので、感想書くことにした。
とか言いつつこのいページ書いてさっさとアップしようとして7回くらい断念している。数行書いては辞め数行書いては辞め……今までMCU観に行ったら当日UPしてたのだが。

なおMCU自体は、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』(2023)『デッドプール&ウルヴァリン』(2024)などの絶対ヒットが約束されている作品以外は全て爆死するようになってしまっており本作も無事、爆死した。
本作は試写で不評で、3回くらい再撮影して調整したり脚本が流出したりとかマイナスな出来事がいっぱいあった。
公開前に新キャップ役のアンソニー・マッキーは「アフリカ系アメリカ人のキャップ」という点でレイシストの視線が注がれていた(白人男性以外が主人公のMCU作品は内容関係なく、のきなみ低評価ボムなどで攻撃されるのが恒例行事)。アンソニー・マッキーは公開時の宣伝で「アメリカのためというより正しいことのために戦う」みたいな事を言った。これがレイシストも兼ねてそうな欧米ネトウヨに火を点けて炎上した。でもキャップは原作からしてそういう思想なので僕としては「原作通りなのに叩かれて可哀想」と思った。
ちなみに下に年表書くけどサム・ウィルソンがキャプテン・アメリカに就任するくだりはドラマ『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』(2021)で描かれており本作に出てくる初代超人兵士イザイヤ・ブラッドリーも出てくる。とはいえ『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』(2021)観てなくても『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)でサムはスティーブから盾を受け継いでたので話は通じる。
そんな感じで公開された本作。

ネタバレあり

 

 

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〈本作の登場人物の時系列順の過去年表〉

 

1945年
『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』(2011)
超人兵士スティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカの親友バッキー・バーンズ軍曹がヒドラに洗脳され暗殺者ウィンター・ソルジャーへと洗脳される。 

 

1945年~1951年
ドラマ『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』(2021)の回想
スティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカが死亡した(と思われていた)ため、アメリカ政府は再び超人兵士を生み出そうと超人血清の再現を試みる。政府は破傷風の治療だと欺いて黒人兵士たちを実験台にして唯一、超人兵士化に成功したのがイザイヤ・ドラッドリーだった。
アメリカ政府は、超人兵士イザイアと部下の黒人超人兵士部隊を要して戦闘任務に派遣した。
朝鮮半島で、イザイヤは政府からロシアの超人兵士バッキー・バーンズ/ウィンター・ソルジャー抹殺を命じられる、イザイヤはウィンター・ソルジャーの金属の腕を引きちぎるが逃げられる。
不完全な超人血清を投与された為に黒人超人兵士部隊は不安定な状態になり敵の捕虜になった。黒人兵士への非倫理的な人体実験が明るみになることを恐れたアメリカ政府は捕虜施設を爆撃。イザイヤは部下たちを救出するが部下たちは不完全な超人血清のためすぐに死亡。イザイヤは命令違反で以降30年間、投獄される。

 

1981年
ドラマ『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』(2021)の回想
超人兵士イザイア・ブラッドリー、30年前にアメリカ政府により投獄されて超人血清研究の実験体にされていた。妻への手紙も妻からの手紙も政府は互いに届けなかった。しかしイザイヤに同乗した看護師に死を偽装してもらって施設から脱出するが、妻は既に死んでいた。アメリカ政府に心底失望したイザイヤは孫のイーライ・ブラッドリーと共に隠者として過ごす。

 

2005年
『インクレディブル・ハルク』(2008)のOP
2001年の911同時多発爆破テロを受けて、アメリカ陸軍のサディアス・ロス将軍は1940年代に超人兵士キャプテン・アメリカを生んだ〈スーパーソルジャー計画〉を秘密裏に再開させる。
ロスからの依頼を受けた生化学の専門家ブルース・バナーは、ロス将軍の娘であり当時交際していた科学者ベティ・ロスと共に超人兵士を生むためにガンマ線実験を試みるが、超人血清であることはロス将軍により隠されたまま研究していたことや資金削減などの圧もありバナーはガンマ線を増やして自ら人体実験を行い、その結果、バナーは緑の怪力の大男〈ハルク〉へと変貌し逃亡。

 

2010年
『インクレディブル・ハルク』(2008)
サディアス・ロス将軍は事態の隠蔽のためハルクとなったブルース・バナー/ハルクを追跡。ロス将軍の雇った傭兵エミル・ブロンスキーは、ブルースから血液をもらって治療のため研究していたサミュエル・スターンズ/ミスター・ブルーを脅して〈ハルクの血液〉を自身に投与して怪物アボミネーションに変貌、ハルクはニューヨークのハーレムで暴れるアボミネーションから市民をを護るために闘い勝利。
スターンズはハルクの血を浴びて頭部に変化が起こる。
〈スーパーソルジャー計画〉は永久凍結されたがロス将軍はトニー・スターク/アイアンマンから〈アベンジャーズ計画〉について提案される。

2010年
短編映画『相談役』(2011) ※『マイティ・ソー』(2011)のBlu-ray特典
世界安全保障委員会(当時、S.H.I.E.L.D.を管理していた役員会)は「ハーレムでの混乱はハルクのせいだから、ハルクじゃなくてアボミネーションの方を〈アベンジャーズ計画〉に参加させよう」と進めたがるが、S.H.I.E.L.D.のニック・フューリー長官とフィル・コールソンは「これはやばい」と思い、色々調整してトニーをサディアス・ロス将軍に派遣して無事ハルクをアベンジャーズにできた(なんだろう、このあってもなくてもいい短編。S.H.I.E.L.D.が影で色々してたのを描きたかったのだろうが……今にして思えば今はなき世界安全保障委員会を敵にしようとしてたのか?というか世界安全保障委員会ってヒドラだったんだろう)

2014年
『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014)
退役軍人のカウンセラーをしていた元空軍のサム・ウィルソン、スティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカと知り合い意気投合。
サムは、壊滅したと思われていたが実は世界安全保障委員会やS.H.I.E.L.D.内に潜伏していた秘密結社ヒドラが推し進めていた〈インサイト計画〉を潰そうとするキャップ達に協力。
ウイング型フライングスーツ〈EXO-7ファルコン〉を装備してヒドラに操らているバッキー・バーンズ/ウィンター・ソルジャーやヒドラと戦った。

2015年
『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015)
サム・ウィルソン/ファルコンバッキー・バーンズ/ウィンター・ソルジャーの行方を探る合間にアベンジャーズ・タワーでのパーティに参加。
サム、アベンジャーズの正式メンバーに迎えられる。

『アントマン』(2015)
サム・ウィルソン/ファルコン、ハンク・ピム博士の指示である装置を奪取するためアベンジャーズ基地に侵入したスコット・ラング/二代目アントマンと出くわす。サムはアントマンを捕まえようとするが翻弄されて装置を盗まれてしまった。

 

2016年
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)
サム・ウィルソン/ファルコン、ヒーローを政府の管理下にする〈ソコヴィア協定〉に反対して親友バッキー・バーンズ/ウィンター・ソルジャーを助けたいスティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカに賛同して行動を共にする。以前、翻弄されたスコット・ラング/二代目アントマンをスカウトする。
アベンジャーズが二分される争いの中、ローディ・ローズ/ウォーマシンが下半身不随になる怪我の間接的な原因となってしまう。
キャップを逃がした後、大西洋の海中に配置された地球で最も厳重な監獄ラフト刑務所に収監される。

『ブラック・ウィドウ』(2021)
サディアス・ロス将軍、ソコヴィア協定反対派(キャップ派)を捕まえて回っている。逃亡中のナターシャ・ロマノフ/ブラック・ウィドウを捕まえようとSWATを派遣するが失敗。ロシアの秘密組織レッドルームを壊滅させた後のナターシャにその現場をリークされたことで現場に向かいレッドルーム施設の残骸や生き残ったウィドウズの保護など後始末をする。
劇中に映っていないが、この時に保護されたウィドウの1人に、本作でサディアス・ロスの部下であるルース・バット=セラフも居たと思われる(もしくは別の場所に居たかもしれないが)。

『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)の終盤
ラフト刑務所に収監されていたサム・ウィルソン/ファルコンを始めとする4人のソコヴィア協定反対派(キャップ派)のヒーロー達。開放するために来たスティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカとナターシャ・ロマノフ/ブラック・ウィドウによって脱獄する。

 

2016年~2018年
サム・ウィルソン/ファルコンは、他のソコヴィア協定反対派(キャップ派)のキャプテン・アメリカ、ブラック・ウィドウ、ワンダ・マキシモフ、ヴィジョンらと共に逃亡しながら悪と戦っていた。
ここは特に映像には描かれていないが小説で、キャップ&ナターシャと共に〈ニードル〉という犯罪組織と砂漠で戦っている様子が書かれてたのを読んだ……が、これが正史なのかどうか曖昧。

 

2018年
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)
サム・ウィルソン/ファルコン、ワンダ・マキシモフとヴィジョンのピンチに、スティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカ&ナターシャ・ロマノフ/ブラック・ウィドウと共に現れワンダ達を救出。
サディアス・ロス将軍、キャップ達ソコヴィア協定反対派を迎え入れるローディ・ローズ/ウォー・マシーンに「そいつらを捕まえろ!」と言うが通話を切られる。
サム達はワカンダでブルース・バナーと合流するが、シビル・ウォーで二分してアッセンブルしてないヒーロー達はサノスに敗北。サノスはデシメーション(インフィニティ・ガントレットを嵌めた指パッチンによる全宇宙の半数の生命消滅現象)を発動。サム・ウィルソン/ファルコン、バッキーバーンズ/ウィンター・ソルジャーも以降、5年間塵となって世界から消える(ちなみにサディアス・ロス将軍も塵になってたらしい)。

 

2023年
 『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)
生き残ったヒーロー達がタイムスリップして集めたインフィニティ・ストーンによってハルクがスナップを発動。サム・ウィルソン/ファルコンバッキーバーンズ/ウィンター・ソルジャーを始めとして2018年に塵になった全ての生命は蘇生
サム、2014年から襲来した過去のサノス軍に対して孤軍奮闘していたスティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカの前に、初めて出会った時の台詞を言いながら加勢に来る。アッセンブルしたヒーローによりサノスは敗北。
戦死したトニー・スタークの葬式にはサディアス・ロス将軍も来ていた。
サム、年老いたスティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカから〈キャプテン・アメリカの盾〉を受取り後継者に任命される。

 

2024年
ドラマ『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』(2021)
サム・ウィルソン/ファルコン『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014)でスティーブ/キャプテン・アメリカが倒したが犯罪者パワーブローカーの手引きで脱獄したジョルジュ・バトロックと交戦して再度捕まえる。
スティーブから〈キャプテン・アメリカの盾〉を譲り受けたサムだったがスティーブの数々の偉業や自分の人種問題など、色々な重圧があるためキャップの盾をアメリカ政府に寄贈。代わりに軍人ジョン・ウォーカーが二代目キャプテン・アメリカになる。
居場所のなさから超人血清を打ってテロに走った若者達フラッグ・スマッシャーズ鎮圧のため、バッキー・バーンズ/ウィンター・ソルジャーと共闘。ついでにワカンダのドーラ・ミラージュのアヨや犯罪者ヘルムート・ジモの協力も受ける。
暴走したジョン・ウォーカーから盾を取り戻し、イザイヤとの対話でキャプテン・アメリカの重圧を引き受けることを決意。シールド投げを習得。ワカンダ製の新フライト・スーツを手に入れる。
改心したジョン・ウォーカーの協力もありフラッグ・スマッシャーズ事件を解決。TVカメラの前で素晴らしい演説をして三代目キャプテン・アメリカになった自分を世界に示した。
キャップとなったサムの協力者であるホアキン・トレス空軍中尉(演:ダニー・ラミレス)はサムから破損した前のフライト・スーツを受け継ぐ。
サムの働きかけで、スミソニアン博物館にイザイア・ブラッドリーの生い立ちと貢献を記録した石碑が建てられイザイヤの名誉が回復する。

『エターナルズ』(2021)
10月19日。エターナルズが、セレスティアルズのティアマットが地球から誕生するのを防いで地球を護った。ティアマットはセルシの能力で巨大な石像となった。

 

2025年
『シーハルク:ザ・アトーニー』(2022) 
※本作と直接は関係ないがマット・マードック/デアデビルが「ソコヴィア協定は廃止された」と発言。

 

2027年
★本作

サム・ウィルソン/3代目キャプテン・アメリカ(演:アンソニー・マッキー)は、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)で戦友スティーブ・ロジャース/初代キャプテン・アメリカから〈キャプテン・アメリカの盾〉を譲り受けた。それは只の武器ではなく〈次のキャプテン・アメリカの座〉を受け継ぐことを意味していた。
ドラマ『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』(2021)にて、サムはその重圧を考えて一度は〈2代目キャプテン・アメリカ〉の座を辞退したものの〈フラッグ・スマッシャーズ事件〉〈初代超人兵士イザイア・ブラッドリーとの触れ合い〉などを通してキャプテン・アメリカを正式に襲名した。

かつて何度もアベンジャーズとぶつかってきたが今はアメリカ合衆国大統領となったサディアス・ロス(演:ハリソン・フォード)。
ロス大統領はサムに「新たなアベンジャーズ再編」を持ちかける。
そして世界の注目は、インド洋に出現した島(セレスティアルズのティアマットの死体)から採れた資源(アダマンチウム)に向けられていた。
……そういう感じでウルヴァリンの骨格でお馴染みのMARVELで最も有名な金属アダマンチウムがマクガフィンが登場。それを巡ってアメリカと日本が争う。その影には謎の黒幕が糸を引いていた……というのが今回の話。
ちなみに公開時によく言われてたけど、アダマンチウムを巡ってアメリカと争う日本、これは尾崎総理大臣(演:平岳大)が口も手も異常に好戦的で、どー見ても中国なんだが中国いじったら秒でブチギレるので何しても怒らない日本設定にしたのだろう。日本がアメリカにこんな好戦的な口ぶりや攻撃など絶対にするわけないので「マルチバースの日本」感が凄い。


各国がアダマンチウムをどうしようか国際会議してたらサムと共に出席していた初代超人兵士だったイザイア・ブラッドリー(演:カール・ランブリー)※上の年表参照 が、ウィンター・ソルジャーが喰らっていたような洗脳で殺人マシーンとなりロス大統領を殺害しようとして捕まる。
サムと、二代目ファルコンとなったホアキン・トレス空軍中尉(演:ダニー・ラミレス)はイザイヤの無実を証明するため独自捜査を開始する。
秘密結社サーペント・ソサエティの首領セス・ヴォルカーサイドワインダー(演:ジャンカルロ・エスポジート)が暴れたりするが、どうも黒幕が居ることを匂わせる。
……なんか、空気を読んで「……匂わせる」とか書いたが サミュエル・スターンズ(演:ティム・ブレイク・ネルソン)が『インクレディブル・ハルク』(2008)から17年ぶりに再登場することは去年報道されておりスターンズは原作ではハルクのヴィラン〈リーダー〉なので「あぁスターンズが敵なのね」という事は去年からわかってたんですが、つい空気を呼んで映画見て初めて知った感じで書いてしまいました。
Tim Blake Nelson Felt 'Despair' Before He Returned to Marvel (Exclusive)

イザイヤの洗脳はスターンズの仕業だった。そして彼は大病を患ったロス大統領に渡す薬にもブルース・バナーをハルクたらしめるガンマ線を含んだ薬を与えており徐々にハルク化がスターンズによって進められていた。
そのロス大統領の愛する娘ベティ・ロス(演:リヴ・タイラー)、彼女はかつて恋人だったブルース・バナー/ハルクに酷い仕打ちをした父を今でも恨み憎んで絶縁状態。妻とも死別しておりロスは愛に枯渇している。そして大統領になったら次から次へと起こる国際問題、病気で死にかけた己の身体、その身体を知らん間に流れているガンマ線……これらが収束、屈折しスパーク。怒りの赤い大男レッド・ハルクとなって大暴れしてしまう。このレッド・ハルク化も伏せられていたらまだ楽しめたのだが一番最初の予告から何回も何回も見せてたので「やっとレッドハルクになったな」としか思わなかった。そしてサムと仲間たちが色々頑張ってロスと戦い、しかしさすがに勝てないので説得して勝利(この、レッドハルクを力ずくではなく説得して倒すのはサムっぽくて良い要素)。ロス元大統領とスターンズをブタ箱(ラフト刑務所)にブチ込んで終わる。
イザイヤも無実が証明されて釈放。ベティもロスに面会に来てくれる。
サムこと三代目キャップは、とりあえず二代目ファルコンと凍結中だったアベンジャーズを結成する。ポスクレではスターンズが「マルチバースから敵が来る」という事をサムに告げる。スターンズは天才ゆえの未来予知で導き出した答えなのだが、マルチバースサーガなのでそんなこと改めて言われなくてもファンは全員知ってるのが虚しい。
まぁ大体そういう流れ。

 

 

まず気になるのは、メインヴィラン2人、ロス/レッドハルクとスターンズ/リーダー、そしてベティ。
どういうわけか重要な登場人物3人もが、17年前(!?)の映画『インクレディブル・ハルク』(2008)の登場キャラ。
それでいて、その3人と一番関係性強くてアベンジャーズの中でも数少ない、未だ健在のブルース・バナー/ハルクは本作に出演していないというね。バナーは一体何をしてるのか……。
まぁサムの新キャップお披露目回である本作にハルク出したらサムの新キャップがボヤけるしサイドキックの新ファルコンは更に要らん子になってしまうため出さなかったのかな。
『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017)みたいに新キャップ&ハルクのコンビが活躍!……という案もきっとあったのだろうが、とりあえずハルクは出ない。
ハルクのことはそれでいい、次に本作は『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014)を、あまりにも踏襲しようとしているのが気になる。『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014)はMCUのマスターピースの一つでMCU最大の特異点が開始の『アイアンマン』(2008)で、傑作『アベンジャーズ』(2012)で作品同士のクロスオーバーのやり方を最初に完成させた。3つ目の特異点は名作『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014)だろう。MCUはフェイズ2の前半、色んな作り方を試していて固まってなかった。そこで公開された『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014)が決定的にその後のMCUの流れを決定させた。
本作は主人公が変わったとはいえ「キャプテン・アメリカ」のシリーズではあるし不調続きのMCUで過去作の間違いない名作をなぞって置きにいきたい気持ちはわからないではない。
『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014)で、が本作の要素ね↓

主人公キャプテン・アメリカスティーブサム)はアメリカ合衆国を揺るがす大きな問題に挑む。
冒頭、ある事件にあたったキャップは格闘が得意な敵バトロックコッパーヘッド)相手に、盾は一旦置いて格闘して勝利する。
年上の恩人フューリーイザイヤ)がピンチとなり組織が信じられなくなったキャップは、自分の上の人S.H.I.E.L.D.理事ピアースロス大統領)と揉めつつ国家を覆う陰謀を、仲間ファルコンサムホアキン)と元ウィドウの外国人アメリカ女性エージェントナターシャルース)と行動を共にして調査するキャップ。
凄まじく強い暗殺者ウィンターソルジャーサイドワインダー)も襲ってくる中、戦闘能力はないが天才的な頭脳を持つ敵ゾラ博士リーダー)が裏で糸を引いていた。

……まぁ、それくらいと言えばそれくらいだが、かなり被ってるなぁと思った。アクションとかも『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014)っぽかったしね。
だが問題なのは全てにおいて本作は『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014)より劣っていることか。
なまじ過去作をパクったせいで、ずっと観てる側としては否応なしに『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014)と比べながら観てしまう。だからリアルタイムで「全てにおいてこれが下だな」と思いながら観るのは辛いものがある。
ホアキンの二代目ファルコンは、何だかおしゃべりが止まらない妙にお調子者のキャラになっていてうざい。『ジャスティス・リーグ』(2017)のフラッシュ……ほどではないが重い雰囲気のポリティカル・アクションを目指してるっぽい本作でホアキンが妙にはしゃいでるので法事とか真面目な会議で要らんこと言う奴みたいな浮きっぷりだ。そんで元ウィドウのエージェントのキャラは中の人がイスラエルの女優でこのキャラも原作ではイスラエルのヒーローらしく、この女優さん本人がどういう人なのかは知らんが中国など大国にやたらすり寄るディズニーがまたイスラエルにすり寄ってるなと思い、これも本国で少し燃えたらしい。まぁ燃えて当然だろう。とりあえずこのキャラはもう二度と出てこないだろうし別にいい。
……というかバロン・ジモや悪人となったシャロン・カーターはどうしてるんだろ?また出てくることあるのかな?
だが『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014)とは違う、本作だけの部分もある。それはロス大統領/レッド・ハルク……で、あるが何というかハリソン・フォードにやらせてご苦労なことだがロスもしょっぱいキャラで、もう意識も朦朧としてるのでリーダーに操られてるだけだしMCUのブラックっぷりによりCGも荒いので登場して17年経ってようやくメインキャラになったというのに別にどうでもいいキャラだったのが哀しい。
『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014)同様にポリティカル・アクションを作ろうとしたのだろうがネタもアクションも全局面で下位互換作品になってしまった。本当は作中では中国と揉めてる設定だったのだろうがイモ引いて怒らなさそうな日本にしてるのも印象悪い。日本の総理大臣は今んとこ今年一番の傑作『SHOGUN 将軍』〈シーズン1〉(2024)の主人公の宿敵・石堂和成役をしてた平岳大が演じている。MCUがよくやる「今流行ってる他作品の俳優を引っ張ってきてどうでもいい役させる」パターンね。WWEが他団体のエースを引っ張ってくるのを思わせる。
だが良い部分もある。
以前までのキャップと最も違うのは何と言ってもキャップがスティーブからサムに変わったことだろう。
しかし、サムは『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』(2021)でもキャップスーツがダサいこと以外は後半からどんどん良くなったが、既にキャップになっている本作では実に自信もあって表情や身のこなし演説……どれをとってもしっかり立派なキャップだった。MCUの中で最初からずっと1、2を争うくらいにキャップ(スティーブ)が好きだった僕が言うのだから間違いない。サムの新キャップは良い。
ただ『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』(2021)ではラスト2話で覚醒するために意図的にアホで弱く描かれていた(バッキーも)、本作はサム1人だけ輝いてるが肝心の作品自体が非常にしょっぱい。もはや回収不可能な制作費をかけて3回も4回も撮り直して立て直したおかげで最後まで観れるし良い場面もたまにはあったけど、しかしスイカの汁をグラスに入れてジュースだよと出されたような作品だった。本作を好きな人が読んでたら申し訳ないが『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014)はおろか『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』(2021)の足元にすら及ばぬ、しょうもない作品でした。申し訳ない。良くない部類のドラマ作品やフェイズ5映画によくある「席を立ったりせず最後まで観ることはできるが、しかしそれだけで、本作の映像ソフトをタダで貰ったとしても二度と観ることなく知らないYOUTUBE観てたほうがいい」という感じの映画だった。
サムのキャップは、ルッソ兄弟の『アベンジャーズ:ドゥームズデイ』で中心人物の1人となるキャラだろうし、そこでは作品も面白いいだろうからサムの活躍は改めて期待しておきたい。

とりあえず何度もトライしてやっと感想が書けたから『サンダーボルツ*』(2025)の感想書ける。感想を書くのって反芻する行為だから面白い映画とかなら当然面白い、しかし怒りを覚えるほどダメな作品とかだと「おいおい、何だよこれふざけるなw」と文句を書くのが楽しかったりする。本作のような罵倒したいほどダメじゃないが、かといって絶対に良くないという中途半端なものは一番楽しくない。現に何度かトライして最後まで頑張った書いた今すごく虚しい。この映画の感想ブログは大抵書き終わると楽しいものだが徒労感だけある。だから本作のような中途半端な作品はブログに感想書かずにFilmarksにぱぱっと数行書いて終わりにする。だがMCUの感想を全部書いてるがゆえ今更やめるのも落ち着かない。そのうち書くだろうと放置してたら『サンダーボルツ*』(2025)が始まってしまった。『サンダーボルツ*』(2025)の感想書くならこれを書かないと何かシャキッとしないよな……そんな義務感のみで書いたからつまらないのだろう。今この瞬間の部分も読んでてつまらないよね?大変申し訳ない。だが読んでる貴方より書いてる私もつまらないので、このページはもうやめる。
では続けて『サンダーボルツ*』(2025)の感想に続きます。

 

 

そんな感じでした

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