
原題:The Fantastic Four: First Steps 監督:マット・シャックマン 脚本:ジェフリー・キャプラン、イアン・スプリンガー、ジョシュ・フリードマン 製作:ケヴィン・ファイギ 音楽:マイケル・ジアッチーノ 原作:スタン・リー ジャック・カービー『Fantastic Four』(1961-) 制作会社:MARVELスタジオ 製作国:アメリカ 上映時間:130分 公開日:2025年7月25日(日本のアメリカと同時公開) シリーズ:MARVEL・シネマティック・ユニバース第37作目
「家族とは、自分を超えたものと繋がること。家族として一緒に立ち向かおう」 ―スー(本編より)
※ここで「MCUの今」的な文章で「今のMCUがこのフェイズ6でリセット」と発表された件について長々と書いてたんですが操作ミスって全部消えてしまい、また書くのは面倒だからやめとくわ。
マーベル映画リセット「今後2年で完結」、ファンタスティック・フォーは残留か ─ ケヴィン・ファイギが示唆 | THE RIVER
……ていうか今まで普通に言ってたけど何が〈フェイズ6〉だよ。いきなり〈フェイズ〉とか言われても困るんですけど。こっちも色々忙しいし。フェイズ以前に「インフィニティ・サーガ」「マルチバース・サーガ」などの大きい括りのことをMARVELスタジオが〈ウェーブ〉と名付けたのを覚えているか?ウェーブもうええ。
〈フェイズ7〉からは今までのアース616ではない新しい世界になって世界一新される。今までのキャラクターや配役の殆どは消える。利点はフェイズ7からはリキャストされたアイアンマンやキャップやブラックパンサーなどを出せる。短所はフェイズ4以降の粗製乱造の膨大な新キャラが全部消える(全部リスト化してるけど消えるものの話してもつまらんから書くのはやめとこう)、それはつまり面白いものが10本中1本くらいしかないMCU作品を歯を食いしばって観て調べて感想書いたりしてた事が全部無に帰してしまうことだが、僕は「今までしたことが無駄になる!続けなきゃ」といった廃ギャンブラー的な性格してないのでそれはまぁいい。むしろ気にしなくて済む。新キャラ的にいうと『ミズ・マーベル』(2022)、『マーベルズ』(2023)の主人公カマラ・カーン/ミズ・マーベルが、元のキャラも演じてる子も好きなのだが残念ながら彼女は主演作全部爆死のリストラ候補トップなので多分もうどうしようもない。
今いるキャラでフェイズ7以降の新世界に残りそうなキャラ
・まず本作の、ファンタスティック4、(アース616じゃないし出たばかりだしMARVELを代表するキャラだしケヴィン・ファイギが思い入れある)となると自動的にフランクリン、H.E.R.B.I.E.、ギャラクタス、シャラ・ヴァル/シルバーサーファーも
・ソー(もういいでしょうと思って何年も経つがケヴィン・ファイギが「ソーはまだまだやめへんで~」とか言ってたから)
・ロキ(設定的にマルチバースが関係ない。でもアベンジャーズ5&6でドクター・ドゥームに殺される気がする)
・ピーター・パーカー/スパイダーマン(一人でMCU全体より人気あるのだから残留も勿論候補最有力だがトムホが何年も前から辞めたさそうだからリセットのタイミングでマイルズ・モラレスに切り替えたいかもしれない)
・デッドプール(同じく。そして彼はアース616のキャラじゃないし)
・ストリート系(デアデビル、パニッシャー、ジェシカ・ジョーンズなど)、Disney+は制作費が安く済む彼らストリート系ヒーローのドラマを作っていくと最近言ってたから。あとデアデビルはケヴィン・ファイギのお気に入り。
・スーパーナチュラル系(スカーレット・ウィッチ、ドクター・ストレンジ、ウォン、幽体アガサ・ハークネス、ウィッカン、名前忘れたスキンヘッド黒人女性の薬の魔女、ムーンナイト、ウェアウルフ・バイ・ナイト、エルサ・ブラッドストーン、マンシング、声しか出てないブレイド、ゼルマ・スタントン)店仕舞中なのに「『ミッドナイト・サンズ』や『ストレンジ・アカデミー』を作るぞ!」とか最近言ってたから一応。次元移動できてカーマ・タージ入りしたアメリカ・チャベスもワンチャンあるかもしれないが中の人はMCUなんかさっさと辞めて再就職先を探したほうがいいかも。ヴィランとしてデス、ドルマムゥ、メフィスト。
長々と書いたが現実的なことを言うならDisneyはストレンジとワンダ以外いらないはず。とりあえずストレンジは残るだろう。個人的に一番好きなのデアデビルだしストリート系とスーパーナチュラル系は好きなので残るやつが偶然多くて嬉しい。
もうカマラは諦めたが『アイアンハート』(2025)で出たゼルマはワンチャンある
「二度と回収されないであろうMCUのキャラや要素」で10個くらいブログ書けるが死んだ子の歳を数えるようなネガティブ行為は虚しいのでやめとこう
〈フェイズ7〉新しいキャストでのX-MEN中心に始まるらしい。MCU自体もう観ることを考えただけでウンザリするようになったが「MARVELスタジオが作るX-MEN」これ何十年も待ってたから一応観るか……しかしリセットのタイミングで観るのを辞めたら「もう観なくていい」という状態になり、何十年も待ったMCU版X-MENを観ることより観なくて済むほうが観たい映画が観れて有意義という考えもある。しばらく「見」の状態で……。
4️⃣MARVELコミックが躍進した、スタン・リーとジャック・カービーががっちり組んで初期のMARVELコミックを盛り上げた『ファンタスティック・フォー』(1961-)の実写映画化。
4️⃣ロジャー・コーマンの『ファンタスティック・フォー』(1994)は劇場未公開でビデオも発売されなかったので知らん。
その後、2000年代に20世紀フォックスが『ファンタスティック・フォー [超能力ユニット]』(2005)という信じられないダサい邦題で映画化して(どういう思考回路でこんなタイトルにしたのか未だにわからない)、続編として『ファンタスティック・フォー:銀河の危機』(2007)が作られた。どちらもMCUではスティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカとして有名なクリス・エヴァンスがお調子者のジョニー・ストーム/ファイヤートーチを演じていた。クリエヴァは真面目なキャップ役が有名だが、キャップ役以外ではこういったお調子者とかチンピラ役をよくやっていた。キャップ辞めてからもお調子者や悪役が多いから、そっちの方がやりやすいんだろうね。このジョニーは去年『デッドプール&ウルヴァリン』(2024)でもちょっと出たね。あとスー・ストーム/インビジブル・ウーマン役が、その時代にしては最後までギリ楽しく見れるが映像ソフトを買ったり再度観るほどではないという51点くらいの映画だった記憶。当時、売れてて凄く知能が高いのにラテン系美女なのでセクシー美女役しか回ってこなくてハリウッドから遠のいて実業家になっちゃったジェシカ・アルバがやってて「透明だから全裸にになってたら透明化切れちゃって恥ずかし」みたいな「この時代だなぁ&こんなのばっかやらされてジェシカ・アルバは嫌になったんだろうな」みたいなシーンよく覚えてる。あと「ザ・シングが落ちた小さいもの拾えなくてかわいそ」みたいな場面も覚えてるな。20世紀フォックスは「手足が伸びるミスター・ファンタスティックの能力とかダサいなぁ」と及び腰だったがPIXERの名作ヒーローアニメ『Mr.インクレディブル』(2004)で作品も大ヒットしたりゴムみたいに伸びる能力のママが大活躍してウケたので、20世紀フォックスが「私達のミスター・ファンタスティックも伸びますよっ」と慌てて伸びるところを推し始めた(僕は記憶力良いので他人が見せたダサい一面は20年経っても昨日のように思い出せる)。とはいえこの2作はアメコミ好きなら普通に楽しめる感じだった。何よりも今と違って当時は「あまり改変もなく作ってくださってありがとうございました」という感じだったので特に文句もなかった。
2010年代には『ファンタスティック・フォー』(2015)が作られた。これは何年かに一度作品を作らないと権利が切れてMARVELに『ファンタスティック・フォー』の権利を返さないといけないので仕方なく作られた多くのMARVEL実写作品の中の一本で、これは駄作とか以前に一本の映画として成り立ってなかった印象。「割とダメな映画でも良いところある」「僕はイマイチだが好きな人もいるからあまり悪しざまに言うのはやめよう」と普段思ってる僕が自身を持って駄作と言えるゴミクズだ。数少ない良かった点としてケイト・マーラ演じるスー・ストーム/インビジブル・ウーマンが僕が想像するスーのイメージにピッタリすぎたこと(賢そうな美人だがあまり覚えられない顔をした真面目そうな白人女性)くらいか。そういえば今をときめくマイケル・B・ジョーダンが黒人男性のファイヤートーチを演じていた。これは逆に面白いとか再評価とかもない、ネタに出来ないタイプの駄作だった。
それよりも日本でも『宇宙忍者ゴームズ』(1969)の名前と可笑しな吹き替えで未だにミームとして愛されてるハンナ・バーベラ・プロダクションの『The Fantastic Four』(1967-1968) 全20話、何気にこれが一番良作だと思う。放映時は中年の僕もさすがに生まれてない時だけど大人になってからカートゥーン・ネットワークに加入してた時に『宇宙忍者ゴームズ』(1969)で不定期に放送してたから「これがあの『ムッシュムラムラ!』のやつか」と思いながら観た(お笑いトリオのダチョウ倶楽部が「ムッシュムラムラ!」を持ちギャグにしていたので後の世代に『宇宙忍者ゴームズ』の存在は伝わっていた)。 違法ではあるがYOUTUBEにも元のやつ、ニコニコ動画にも『宇宙忍者ゴームズ』全話あって今でも観れると思う。時代ゆえか、キャラの名前も台詞も全部おかしなものに変えられているしアニメ作画の技術も時代を感じさせるが、しかし『Fantastic Four』(1961)連載初期の雰囲気を忠実にアニメ化したらこうなるだろうし「物凄い事が起きてるのに牧歌的に対処してる(ように見える)」という描写が「凄いことを朝飯前でやっていた昔のヒーロー」みたいにも見えるし、これは名作アニメだと思う。
あと記憶に新しいメディア展開は、小学館の邦訳に登場したり、カプコンの対戦格闘ゲームのMARVELシリーズにドクター・ドゥームが出てしかも『MARVEL VS. CAPCOM 2』(2000)で絶対に使うべき強キャラだったのでその世代へのドゥームの浸透は凄い。最近だと2024年末から稼働して人気のPVPゲーム『マーベル・ライバルズ』(2024-)でスー・ストーム/インビジブル・ウーマンが出て、このゲームは中国が手掛けたのでキャラデザインがセクシーかつ美形なのでスーも美人人妻キャラとして知れ渡った。
4️⃣監督のマット・シャックマンはTVドラマ界の面白い人でMCUではTVドラマ第1弾『ワンダビジョン』(2021)をヒットさせた。『ワンダビジョン』(2021)は本当に面白かった、奇抜な構成と先が読めないストーリー展開やダーシーやジミー・ウーといった「勿体ない過去のサブキャラを再利用」など面白い展開の数々で、第5話くらいまで?は「世界で一番面白い」「こんなに才能あるならMCUとかさっさと辞めてオリジナル作品撮った方が良い!」と思ってたほど有能だった。でも「ピエトロ・マキシモフ/クイック・シルバーが只の偽者」という誰も楽しくないテンションが落ちるだけの良くないサプライズとか、最終話でワンダとアガサがビームを撃ち合うというしょうもないラストバトルを観て「あまりに面白いから忘れてたけど、そういえば所詮これMCUドラマだったわ……」と落胆したりして、図らずも「スーパーヒーロージャンルは枷が多くて面白さに限界があるな」と感じたりもした。だが本作の良くないと感じた部分は「MARVELスタジオやディズニーとの話し合いでそうせざるを得なかったっぽい」と感じた部分でもあったので、この監督は有能な監督だと認知した(あと『ロキ』〈シーズン2〉(2023)の人も)。
ネタバレあり
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〈MCUでの、これまでのファンタスティック4〉
MCUでの時系列で2028年後半、ニュー・アベンジャーズは宇宙から飛来した「4」と書かれた宇宙船を発見した。
『サンダーボルツ*』(2025)
〈本作とは直接関係ない別世界のファンタスティック・フォー〉
アース828、サノスを倒した混合ヒーローチーム〈イルミナティ〉の一員リード・リチャーズ/ミスター・ファンタスティックだったがスカーレット・ウィッチに1秒で惨殺された。
『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』(2022)虚無空間ヴォイドで、マルチバースのジョニー・ストーム/ファイヤートーチ(20世紀FOXが2000年代に2本作った『ファンタスティック・フォー』作品の世界のだと思われるジョニー)が、カサンドラ・ノヴァに対抗する反乱軍として戦ってたがカサンドラに1秒で惨殺された。
『デッドプール&ウルヴァリン』(2024)
本作のSTORY
アース828
1960年代、ロケット発射事故でスーパーパワーを得てしまった宇宙飛行士の4人組、。
彼らが平和を護る地球唯一のスーパーヒーローチーム〈ファンタスティック4〉として活躍し始めて4年後。
ある日、宇宙から何かやってきた――
……ということで先日公開された『スーパーマン』(2025)みたいに「既に登場して活躍して何年も経過した、その世界ではお馴染みのヒーロー」という設定で始まる。
4️⃣伸縮自在な身体を持つ超天才科学者リード・リチャーズ/ミスター・ファンタスティック(演:ペドロ・パスカル、以下リード)。
4️⃣その妻で透明化能力とフォース・フィールド展開能力者スー・ストーム/インビジブル・ウーマン(演:ヴァネッサ・カービー)。
4️⃣その弟で発火能力と飛行能力を持つプレイボーイのジョニー・ストーム/ヒューマン・トーチ(演:ジョセフ・クイン)。
4️⃣超怪力を持つが岩石の身体になってしまったベン・グリム/ザ・シング(演:エボン・モス=バクラック)のファンタスティック4(以降F4と表記)。
の四人。そう、おれたち!ファンタスティック・フォー!
🤖あとはリードの開発やF4が住んでるビルで家事もこなすロボット、H.E.R.B.I.E.(ハービー)(声:マシュー・ウッド)も居る。
👶そしてスーはリードの子を身ごもっていた。透明化能力でお腹の中の赤ちゃんが見れるし、赤ちゃんが男だということも出産前にわかっている。この赤ちゃんは後で産まれてフランクリン・リチャーズと名付けられる。
F4はリードの特許が活動資金。あと超有名セレブだから色んなカネが入ってきていそうだし超お金持ち。国民からも大人気。
前半で、創刊号でお馴染みの地底怪獣と戦ったりという「これまでのF4の活躍」……を見せるがここが短い。ジョン・マルコヴィッチ演じるレッド・ゴーストの出演シーンが丸ごとカットされたそうだが(赤いゴリラと闘うシーンは一瞬映る)、その「F4が固有能力で闘うシーン」は前半にほしかったね。それは絶対カットすべきじゃなかった。おかげでF4の戦闘シーンがめちゃくちゃ短い。
F4最初の敵、地底帝国のハーヴェイ・ルパート・エルダー/モールマン(演:ポール・ウォルター・ハウザー)、このモールマン役はイーストウッドの『リチャード・ジュエル』(2019)のリチャード・ジュエル役だったあの人。かなり良い感じなので普通に闘うところ観たかった。
倒した後でモールマンは「スーが言うなら……」と、スーの説得により地上と友好関係を結ぶ。原作ではネイモアが担っていた「スーにちょっと好意あるからスーの言う事だけは聞くヴィラン」をモールマンが代わりにやってるみたい。これは好きな設定。
後半、F4はモールマンにお願いするが、モールマンはF4と犬猿の仲、そこでモールマンが尊敬?好意?を抱いているらしきスーが皆に「私に任せて」と言ってモールマンにお願いして事なきを得る。原作でのネイモアとのくだりもそうなんだが、スーが「私に任せて」と他のF4を人払いした後に自分に好意を抱いているネイモア(ここではモールマン)に湿度高めにお願いしようとしたらカットが変わってお願いが達成されている。本当にただお願いしてるだけなんだろうが、カットが入るもんだからまるで「ヴィランと一夜を共にしてお願いをきいてもらったのか?」っていう雰囲気が無駄に付与されてしまい微妙にモヤモヤさせられる……そんな、僕が地味に好きなシーンを、ネイモアがいないもんだからモールマンという余計にでっぷりした中年ヴィランでやるもんだから「この監督もスーとヴィランのもやもやするお願いシーン好きなんだな」と思った。
で、スーの妊娠が発覚したりして突然、宇宙からシャラ=バル/シルバーサーファー(演:ジュリア・ガーナー)が襲来、宇宙魔神ギャラクタス(演:ラルフ・アイネソン)が地球を捕食するから、その日まで愛する人と過ごせ、とか言う。
ここからはF4がギャラクタスへの対応を行う、それが本作の本編。
それにしても本作のシルバーサーファーはお馴染みの、男性版ノリン・ラッドではなく、なぜかノリンの婚約者のシャラ・バル。サーファー結構好きなので発表された時、正直ガッカリした……アンチポリコレ勢のように「またDisneyのポリコレ汚染!」などと言いたいわけじゃないけど、男のシルバーサーファー普通に好きなので「なんでノリン・ラッドじゃないんだ」とどうしても思ってしまう。
「シルバーサーファーの女性化?」と言われても「いえ、これはノリンラッドではなく別のサーファーであるシャラ・バルなので別人です」という言い訳のためにシャラ・バルにしてる。そんなこと言われても只の女体化だよね。
シルバーサーファーはとにかくスーパーマンくらい強い。特に超高速飛行がとにかくカッコいい。「じゃあね」と言って0.5秒くらいで点になってしまうほど速い、めちゃくちゃ速い。しかも前身銀でサーフボードに乗っているといういつの時代もめちゃくちゃクールすぎるMARVELヒーロー。サーフボードに乗ったまま全身銀の彼女が空中に範馬勇次郎みたいなポーズで静止してカッコいい。
本作中盤で、シャラバルは単独での宇宙空間超高速飛行やブラックホールからの脱出など凄くカッコいいシーンが多く「カッコいい!」とは思ったが、その度に「ノリン・ラッドだったらノリン・ラッド見れたのに……」といちいち思わされてしまう。
しかし女好きのジョニーが、彼女に興味を持ち色々絡んだ結果、シルバーサーファー打開策を編み出すという展開は良かった。
ということで「ジョニーが興味を持ってナンパする……という事なら女性版サーファーの意味もあったか」と少しは思うものの、地球の危機だから別にジョニーが男サーファーに必死こいて攻略しても別に不自然じゃないので振り出しに戻って「やっぱノリンラッドのサーファーが観たかったな」と、やっぱり思うという結果になった。
でも最後の体当たりは本作で唯一感動した場面だった。
F4はギャラクタスに、地球を諦めるよう直談判するが断られ、ギャラクタスはスキャンしたスーの胎内にいるフランクリンに目をつける。
「フランクリンの無限のパワーなら我の飢えを何とかしてくれるし我の後継者になれる」というわけだ(原作でのフランクリンは世界をまるごと作れるくらいの最強のミュータント)。
勿論、F4は断り交渉断裂。
地球に戻ったリードは地球の人々に「ギャラクタスは『私達の子供をもらえば地球は食わない』と言ったが私達は断った」と言う。
ここは思わず「リード、バカ!」と声が出そうになった。
案の定、「子供を渡せば地球は助かるのに!F4のバカ!」とF4への非難が増える。
そりゃそうだ。正直に言わなくてもいいのに……と思った。しかし正直に言うのがヒーローか。まぁここはいい。
F4へのバッシングがどんどん高まり(しかしF4はあらゆる面で地球人に勝っているのでバッシング以外にはF4に手を出せる者はいない)。
F4ビルの前に集まったデモの前に、フランクリンを抱いたスーは出ていって演説する。
それで非難は収まり、逆にデモ隊は涙ぐんで自分たちを恥じF4を応援する、一件落着だ。
このシーンはマジで「絶ッッッッッ対にこんなことで説得などできん」と全力で言える綺麗事シーンだった。演説もたいして良くないし。でも本作を観るキッズのことを思えばこれくらいでいいのだろうか?とにかく中盤のこのシーンは本作で最も萎えるシーンで、以降の展開もあまり入ってこなかった。シャラ・バル版サーファーと正直者リードはまだ納得できるところもあるがスーの演説は無い。こうあればいいね?とは思うが。
リードは冒頭からテレポートの研究をしている。1960年に。
本当リードは超天才だわ……。
ギャラクタスは強すぎてとても倒せない(というかシルバーサーファーですら倒せるかどうか)、だから発想の転換で「地球をどこか遠くの宇宙にテレポートしよう」という計画をぶちあげる。
「卵をやっとテレポート出来るようになったのに地球のテレポートとか、出来るのか?」という感じだが天才リードが言うんだから間違いない。「卵で成功したから数字を大きくすれば地球でもいける」ということなのだろう。
そこで全世界の人と力を合わせてヤシマ作戦のように節電してテレポートに備える(この場面を取ってみても、この世界はやはり616より善人が多い雰囲気が強い)。
そして妨害に来たサーファーは、前述したがジョニーがエモい方法で攻略。
お調子者のジョニーが「赤ちゃんではなく俺を身代わりにしろ」とあっさり言ったり、サーファーの攻略が暴力ではなく精神攻撃なところも非常にクール。
だがサーファーに装置を幾つか壊されて地球のテレポートアウトは不可能になった。てっきり「地球をテレポートさせたら616に行っちゃった」になると思ってたから裏をかかれたね。
リードは発想の転換の転換で、ギャラクタス攻略を思いつき、F4は総力を上げて挑む。
スーが運転するファンタスティッカーのカーチェイスが地味にカッコいい。
色んな知恵比べの数々、そして最後は原作でも人気の「子供のことになると数十倍強くなるスーのド根性」で何とかことなきを得る。
という感じで、「賢いが賢すぎて非道だと思われがちだし自分でもちょっとそう思ってるリード」「オリジンは端折るが宇宙旅行シーンちゃんと入れる」「ヴィランにお願いするスーが妙にエロい」「スーの火事場のクソ力」「お調子者だが突然ふっと英雄的行動を取るジョニー」「優しいシング」「間違いないvs.サーファー、vs.ギャラクタスのエピソード」「力で叶わない相手に対して色んな創意工夫で立ち向かうF4」……などF4の間違いない人気要素が多く観られて全体的には好感触。
対して欠点は「前半のモールマンとかレッドゴーストとの戦いが絶対必要だった」「シルバーサーファーはやっぱいつものやつが観たかったよ」「正直物リード→スーの甘い演説」「発明以外にリードの戦闘がほぼない、ギャラクタスにキン消しみたいな扱いされてただけ」「(本作のせいじゃないけど)現行MCUが終わるという店じまいムードやMCU自体にうんざりしてるという気持ち」など、結構なノイズが多かった。
フェイズ5以降の映画作品では『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』(2023)の次くらい?には良かったと思う。個人的には結構良い。5点満点で3~3.5点といった感じで、一言でいうと「普通」。
やはりF4やギャラクタスやサーファーといった特殊な奴らを説明する時間が長かったのかな、やはり前半の「いつもの普通のF4の活躍」は欲しかった。vs.レッドゴースト戦があれば満足度がもっと違っただろう。
どうしても半月前の『スーパーマン』(2025)と比べてしまう。あっちは色んな奴のアクションが何度も何度もあってキャラの背景やストーリーも現実社会に通じるテーマもあった。あれに比べてしまうとやはり本作はめちゃくちゃ薄い。
本当はもっと面白かったと思うがブログ記事タイトルにも書いたような妙にモヤモヤする点が最後まで頭から離れず鑑賞を邪魔した(もちろん最後まで完全に感情が死なされた『サンダーボルツ*』(2025)のタスクマスターほどではなく食後に歯に挟まったものが気になる程度だが)。
大成功したことない5度目のF4映画化、MARVELにとって大事なF4だし、ケヴィン・ファイギもX-MENやアベンジャーズやデアデビルやブレイドと同じくらい大事に思ってたのは知ってるのでもっともっともっと眠れないくらい凄いのを期待してたので適度な面白さで「良いところはいっぱいあったけど、こんなもんか」と思ったのが正直なところ。
マット・シャックマン監督は『ワンダビジョン』 (2021)が良かったので(特に前半)期待したのだが、オリジンを省いてなお最低限やらないといけない事が多すぎたのだろう。2作目に期待。ギャラクタスの話も大好きだがモールマンやレッドゴーストなどの愉快な敵との「普通の戦い」も観たかった。『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』(2011)で「ちょ!その早送りダイジェストしてるキャップ&ハウリング・コマンドーの場面が普通に観たいぞ!」という気持ちと似ている。
『アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ』(2027)で世界がリセットされてもF4は続投すると思うので2作目以降も作ってほしい。その前に『アベンジャーズ:ドゥームデイ』(2026)でリードとF4は殆ど主人公みたいな役割だと思うし、また来年すぐ観れそう。
F4の配役はバッチリ決まってたしね。ヴァネッサ・カービー好き。
次回作は来年、2026年7月31日公開予定の『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』(2026)。「次まで結構MCU空いちゃうなぁ」という寂しい気持ちと「やった、一年間もMCU観なくて済むじゃん!」という嬉しい気持ち、共に我にあり。
ドラマは年末、2025年12月に『ワンダーマン』(2025)。全然興味ないけど、ここ2、3年「誰も期待してないMCUドラマ」の当たり率は高い(何故なら群がる人が少なく代表のクリエイターが優れていればそのまま優れた作品になるから)だが誰も期待してない。監督は『シャン・チー/テン・リングスの伝説』(2021)の人だし
アニメは来月8月6日に『アイズ・オブ・ワカンダ』(2025)がある。これまた過去のワカンダとか全然興味ないけど、ここまで全部観て今後もいけるところまで観るというゲームの途中なのでこれも自動的に観ますが。
そんな感じでした
〈その他マット・シャックマン関連作〉
『ワンダビジョン』全9話 (2021)/後半までは「ツイン・ピークス」と「バイオレンスジャック 超高層の悪魔編」を足した感じで死ぬほど面白かったのだが……。+追記👩🏻🦰 - gock221B
『ゲーム・オブ・スローンズ』〈シーズン1-8〉(2011-2019) 全73話/長いスパンで変化する人間描写や女性の描き方、全体的な嫌戦ムードが良かった、が‥🐺 - gock221B ※シーズン7の第4&5話を監督した
〈過去の『ファンタスティック・フォー』作品〉
gock221b.hatenablog.com
The Fantastic Four: First Steps (2025) - IMDb
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The Fantastic Four: First Steps (2025) directed by Matt Shakman • Reviews, film + cast • Letterboxd
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