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『ジェイク・ザ・スネークの復活』(2015)/何十年もアル中ジャンキーだった伝説のプロレスラーの復活。自己受容と友だちが大事🐍


原題:Resurrection of Jake The Snake 監督:スティーヴ・ユー 製作国:アメリカ 上映時間:93分

 

 

俺の最大の敵?鏡の中の男だ」ジェイク・”ザ・スネーク”・ロバーツ(本編より)

2015年に公開されたドキュメンタリーだが日本でいつ配信されたのかわからず。
日本人の感想見たら2016年が最古だから「2016年日本公開映画」にさせてもらった。

WWEスーパースターWWEでのプロレスラーの呼び名)のジェイク・“ザ・スネーク”・ロバーツは、プロレス界で今も大人気の技の一つ「DDT」も編み出した天才レスラーで一時代を築いたが酒やドラッグで身を持ち崩した。
に助けてもらって回復するドキュメンタリー。
本作とは関係ないけどハルク・ホーガンが先日亡くなったね。あんなにボロボロだったジェイク・ロバーツが元気でホーガンが先に亡くなるとはね。

といっても実のところ本人の活躍は観てない。
自分が小学生~中学生くらいの時に活躍してたと思うがWWE(当時はWWF)は日本でTV放映してなかったし。だけどゲーセンでは当時カプコンが大躍進する前のアーケードゲームで人気あったテクノスジャパンの『WWFレッスルフェスト』(1991)でジェイクを使ってた(ルックスがかっこよかったから)。

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というか、このゲーム今観てもいいな。当時の「やたらデカい奴らがシンプルな技でしばき合う!」といった感じの大味なアメプロの魅力がめちゃくちゃ出てる。

そして1999年にWWFの裏側を描いた傑作ドキュメンタリー『ビヨンド・ザ・マット』(1999)でもジェイクが出てたが、その時はWWFも素行不良でクビになり家族にも見放されてドラッグを始終きめてドサ廻りをしていた悲惨な姿を見せた。

その時の印象が強いので先日『レスリング・ウィズ・シャドウズ』(1998)を観た時に本作もサジェストされ「ジェイク・ロバーツのドキュメンタリーだ。一体何十年きまってるんだよ」と思い悲愴な姿は観たくないとは思ったがタイトルに「復活」とあるので、ジャンキー&アル中状態を脱するハッピーエンドなのだろうと思い、観た。

ネタバレあり

 

 

🐍💊🍺🥃

 

 

現在のジェイクは、何十年にも及ぶ薬物乱用&アル中状態のせいで試合はおろか歩くだけで身体のあちこちに激痛が走る状態(身体のあちこちが通風みたいな感じ?)、激痛や自分自身で台無しにした自分の人生を見たくないあまり酒量やクスリもやめられず、ドサ廻すら不可能なほど身体もコミュニケーションもボロボロで引退状態。そうなると孤独、運動しないし肥満……などで独居老人にありがちな悪循環に陥り、孤独死寸前だった。
かつて大スターだったジェイクを尊敬していたWCWWWEの元スーパースター、ダイヤモンド・ダラス・ペイジ(以下、DDP)が現在DDPヨガというヨガ教室を開いており、変わり果てた姿のジェイクを我が家に同居させ、DDPヨガで薬絶ち、アルコール絶ちさせて回復させようとする。
その日々を描いたドキュメンタリー。

ジェイクのリハビリは1歩進んで2歩下がるという感じで難航する
ジェイクは異常に繊細で、ネットで叩かれた時も号泣。隠れて酒のんでDDPに怒られる。
髪型(薄毛だがポニーテールしているという志村けんスタイル)を一緒に療養していたスコット・ホールakaレイザーラモンに馬鹿にされ。その場では「なんだとぉ、こいつ笑」と笑っていたが撮影していた監督を「ちょっとこっち」と表に出て「あんな言い方ないだろう!この髪型をバカに゙するなんて酷いッ!」と乙女のように号泣したと思うと壁に頭をガンガン打ち付けるので「プロレスラーっぽいな」と思った。
DDPヨガで身体が思うように動かなくて「くそっ俺の身体は何で痛いんだ!猛烈に酒が飲みたい!」と号泣。撮影していなければ速攻で飲んでいただろう。
そしてリハビリ中に何度も隠れて酒飲んでたことがバレる。
空港で呼びつけられたら女にカネを持ち逃げされた靴を無くしたジェイクが酔っ払っていたり、DDPが遠くに出かけたり「かなり治った」とDDPの家を出てファンの家に住んだらすぐ飲んで出戻りするジェイク。
飲んだことを見つけると泥酔状態のジェイクはいつも半泣き状態で「飲んでない!」と言い張りその場から逃走しようとするのが厄介だ。今まで何十年も色んな人がジェイクを治療しようとしたが、こんな感じだから失敗してきたのだろう。
そもそもプロレスラーで身体デカくて顔も声も怖いし。
その点「何があっても絶対に最後まで見捨てない」という厳しくも優しい今でもムキムキのDDPだからこそ治療できたと言える。
ジェイクは翌朝酒が抜けると前日のことはあまり覚えてない優しいジェイクに戻る。
泥酔状態で飲酒を咎められたら毎回壁に頭をガンガン打ち付ける。他人を殴らず自傷してしまう辺りにジェイクの本性が出ている。
ある一定以上の年齢の「父もプロレスラーのプロレスラー」あるあるだがプロレスラーだったというジェイクの父も、息子を全く褒めずDVしまくったらしい。ビンス・マクマホンのドキュメンタリー『Mrマクマホン』(2025)でもそうだったし、DVで歪む人は多い。
やがて、望んでた通りDDPや監督やDDP周りの人たちやファンの協力で治療が進み疎遠になってた子供達とも会えたしハッピーな方向に進んで終わる。
共に治療してたスコット・ホールも、尊大な強キャラの大男スターだったのが手術で思うように動かなくなり元の俺様キャラとの整合性が取れなくなりどんどん悪化していった感がある。ジェイクもスコットも「タフガイだった事は忘れて、信頼できる友達に助けを求められる」その状態になるまで何十年も苦しんだと言えるし、やはり「自己受容」が重要だなと改めて思った。
映画の後、元通りになってたら嫌だなとジェイクのSNS見たけど10年経っても元気に活動してるみたいで良かった。
本作の監督はDDPヨガ関係者でもあるらしく「DDPがDDPヨガの宣伝のために撮っただけだろ」という心無い声もあったらしいが、こんなに付きっきりで見放された何人もの大男を治療したんだから宣伝くらいしてもいいだろ思った。この後も壊れたレスラー何人も治療したらしいし。
「自己受容」が一番重要。
「そんなの当たり前やん?」と思うかも知れないが、年取ったり影響力ある立場になるとそれが難しい。DDPヨガを通じてそれを獲得したジェイクとスコットでした

 

 

そんな感じでした

 


 

Amazon.co.jp: Resurrection of Jake The Snakeを観る | Prime Video
※邦題つけ忘れてるけど日本語字幕も付いてて普通に観れる

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