
原題:Love Lies Bleeding 監督&脚本:ローズ・グラス 共同脚本:ヴェロニカ・トフィルスカ 製作総指揮オリー・マッデン。ダニエル・バトセク。デヴィッド・キンバンギ。スーザン・カー キャスティング:メアリー・ヴァーニュー。リンジー・グレアム=アハノニュ撮影ベン・フォーデスマン 編集:マーク・タウンズ プロダクション・デザイン:ケイティ・ヒックマン 衣装:オルガ・ミル 音楽クリント・マンセル 制作&配給:A24 制作:Film4 Productionsほか 配給:ライオンズゲート(日本はハピネットファントム・スタジオ) 製作国:イギリス/アメリカ 上映時間:104分 公開日:アメリカMar 8, 2024、イギリスMay 3, 2024、(日本は2025年8月29日)
うっかりブログのタイトルで全部書いてしまったので書く事もうないが面白かったし折角だから書いとこう。いつもの5分の1くらいの短めで。
ネタバレなし
💉
1989年。アメリカはニューメキシコ州の田舎町。
スポーツジムのマネージャーをしているレズビアンのルー(演:クリステン・スチュワート)は、ジムに来た素晴らしい筋肉を持つジャッキー(演:ケイティ・オブライアン)に一目惚れ。ジャッキーはラスベガスでのボディビルダー大会に出場するため田舎から一文なしで出てきた。
2人は恋に落ち同棲を始める。
ルーの妹は夫にDVを受けているが共依存状態、ルーは妹が心配で町から出れず「あのクソDV夫を殺してやりたい……」とジャッキーにこぼす。
そんな、ある日、妹はついに夫に致命傷を負わされてしまい激怒するルー。
それを傍らで見てたジャッキーは、ルーに貰って常用してたステロイドの効果で怒りが増大してしまいルーの妹の夫を素手で惨殺する。
このままではジャッキーが死刑になってしまう……。
そしてルーが嫌っている父親(演:エド・ハリス)も絡んできて――
という話。
映画が始まるとルーはクソで詰まったジムのトイレを清掃しているし同僚のアホの女に付きまとわれている。町に来たジャッキーはルーの父の射撃場を紹介してもらうためにルーの妹のDV夫とFUCKしていた(まだ知り合ってないのでルーの義兄や父だとは知らない)。
そういうことで、何か気が滅入る状況にいた2人の女性が結びつき「互いにぴったりな恋人を見つけて良かったじゃん」とか思ってたら、ジャッキーが義兄を惨殺してしまい「どうしよう!?」という事で話が進む。
ルーはここからラストまで「やべぇ何とかしないと……」と、ジャッキーの殺人の隠蔽工作に奔走し、ジャッキーはルーに「警察に目をつけられないようおとなしくしとれ」と言われてたんだがメンタルが弱ったせいで普段よりステロイドを打ちまくってハイになって家を飛び出しラスベガスのボディビル大会に出場してしまう。
ボディビル大会出場は、昨日まではジャッキーのポジティブな夢の実現だったのだが、今の時点では只の現実逃避にすぎない。
会場に着く頃には薬効が切れてダウン気味になってまたステロイド打って大会に出場……するが心の奥底にしまい込んでいたルーの義兄殺しや町に置いてきたルーが心配でステージで嘔吐、そして被害妄想で他の出場者を半殺しにしてしまう。
……という感じで、比較的論理的な思考と行動する主人公ルーがいいとして(殺人の隠蔽は良いのかとかはさておき)、そんなルーを取り巻いてるのがDVされてるが共依存状態なのでDV夫を庇う妹、そのDV夫、反社っぽい家父長制の父、いらん事しかしなさそうな同僚のアホ女などの嫌な感じの厄介な奴らで、ルーの相方たるジャッキーも映画の最後までステロイドでラリってて正常な判断できないので、観てる間ルーが心配でハラハラハラハラさせられる。すごい悪い意味で。悪い意味っていうのは、それが良くないとかつまらないとかいう意味じゃなくて、映画自体は面白いのだがルーに感情移入して観てるのでルー(=俺)を心配する気持ち、そして周囲のバカがうぜぇ!という気持ち、それらが映画の面白さを凌駕してしまっており、こうなると本作の面白さやスリリングさをそれらの心配な気持ちが超えてきてしまい「ストレス」に近い感情になってしんどくなってくる(これはこの映画を批判してるのではなく「自分の気持ちの傾向」を話してるだけに過ぎない)。
心配とか「嫌な周囲の奴ら」が起こす出来事によって展開が次の展開を産み加速していく。これ結構苦手な加速の仕方だわ。
そして相棒のジャッキーが本編ずっとラリってるのでルーの助けにならない、どころか足を引っ張り続けているのもしんどい。
ボディビル大会での大恥……という共感性羞恥を煽る展開も結構、文字通り「あちゃー観てられない……」と、なってしまう。
だがジャッキーの「ステロイドによって増大している怒り、思い込み、被害妄想」は、誰でも経験のあるだろう「恋愛によって、平常心から比べると狂ってるかのような〈恋愛〉という状態」とシンクロしているのはわかる。わかるけど観ててハラハラするわ~。この心配によるハラハラ感、苦手。ルー=俺という心境で観てるから「どいつもこいつも足を引っ張りやがる!」というストレス。
特に、DV夫などは目的がはっきりしてるからマシな方で同僚のアホ女が一番不気味でしたね、「まだ悪いことしてないけど何かやらかすから絶対に殺したい」と思わされるやつ。
幼児がおつかいする番組とか、「先輩が怒ってる」みたいなネガティブ系ドッキリが、ハラハラして見れないのだが(ヤラセ丸出しだとしても、そのヤラセの中のストーリーの中の人物を思ってハラハラしてしまう)それと似てるかもね。
でも、それは観てる間の話で、今はもう観終わったから本作を観なくていいので今にして思い返せば「良い映画だった」と言うことができるが。
結末も凄くよかったしね。
それにしてもクリステン・スチュワートはいつも美人だが、この筋肉ついてて80年代タチ風スタイルになった彼女は普段にも増して魅力的だった。
ジャッキー役の人も、MARVEL作品やSW作品や色んなエンタメ作品で「凄い筋肉だが、ただ居るだけ」みたいな置物みたいなしょうもない役ばかりだったが、こういう当たり役ができて良かったね、と他人事ながらそう思った。
そんな感じでした
Love Lies Bleeding (2024) - IMDb
Love Lies Bleeding (2024) | Rotten Tomatoes
Love Lies Bleeding (2024) directed by Rose Glass • Reviews, film + cast • Letterboxd
愛はステロイド - 映画情報・レビュー・評価・あらすじ | Filmarks映画
