
原題:Marvel Zombies 監督&脚本&原案&製作総指揮:ブライアン・アンドリュース 脚本&原案&製作総指揮:ゼブ・ウェルズ 制作:キャリー・ワッセナーほか 原作:ロバート・カークマン&ショーン・フィリップス『マーベル・ゾンビーズ』(2005-2007) 製作総指揮:ケヴィン・ファイギほか 制作会社:マーベル・スタジオ・アニメーション 配信サービス:Disney+ 制作国:アメリカ 配信開始日:2025年9月14日 シリーズ:『ホワット・イフ…?』〈シーズン1〉(2021)第5話の続き
MCUの「もしも……?」の世界を一話完結で描いたアニメ『ホワット・イフ…?』〈シーズン1〉(2021)の第5話「もしも……MCU世界がゾンビパンデミックが起きたら?」というMCU世界でゾンビパンデミックが起きる様子を描いた第5話の続き。
www.youtube.com絵柄も同じだしスタッフも同じ。2000年代に人気だったコミック(当然正史ではなく並行世界の外伝)が元ネタ。個人的にはディストピア並行世界でヒーローを殺しまくる外伝は、なんか幼稚に思えてあんまり興味ない。
完全ネタバレあり。今回はあらすじ全部書く系のダサい感想です
🧟♂️
元々の原因は、MCU正史の時系列だと『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)辺りの時期、ピムテックが感染源となってゾンビパンデミックが起こりヒーローが次々とゾンビ化していく。
最終的にはブラックパンサー、スパイダーマン、スコット・ラングの生首だけ生き残ってワカンダ目指して飛んでいって終わった気がする。
『ホワット・イフ…?』〈シーズン1〉(2021)の最終話でゾンビになったワンダが召喚されてラスボスにぶつけられて消えてた気がしたが今回普通にラスボスとして出てくる。まぁどうでもいいのでどっちでもいいです。魔法です魔法。
第1話
前述のゾンビ・パンデミックから数年後。
主人公カマラ・カーン/ミズ・マーベル(声:イマン・ヴェラーニ)が仲間のリリ・ウィリアムズ/アイアンハート(声:ドミニク・ソーン)、ケイト・ビショップ(声:ヘイリー・スタインフェルド)とサバイブしていた。自立して動くアイアンマンアーマーFRIDAYも仲間。
彼女たちはゾンビになってしまったSHIELD隊員の体内から発信機を見つける、これが今回のマクガフィン。少し後でわかるが宇宙空間に出て発信すればノバ軍への救援が打てる。本作のカマラは『ロード・オブ・ザ・リング』の指輪を火口に捨てるため旅立つフロドのように発信機を持って宇宙船を探す旅に出る。
僕、原作コミックのカマラもMCUのイマン・ヴェラーニ演じるカマラも好き、原作『Ms.Marvel』のライターやったり彼女のLetterboxd(映画製作者や俳優も数多くやってるニュージーランドの映画SNS。日本で言うFilmarksの上位互換みたいなSNS)のアカウント(Iman Vellani’s profile • Letterboxd)とか好き。 だが、いかんせん『ミズ・マーベル』(2022)の視聴者数も良くなかったし『マーベルズ』(2023)も爆死だったし、『マーベルズ』(2023)ポスクレでケイト・ビショップ等を誘って若手ヒーローチームを作る動きをしてたが、もうMCUがそれどころじゃないほど落ち目でスパイダーマン、アベンジャーズ、X-MENなどの間違いないやつで置きに行って立て直すしか状況なので若手ヒーローチームものなんてニッチなものをやる体力はない。『アベンジャーズ:ドゥームデイ』(2026)とか『アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ』(2027)にも……うーん、出てくるか?なんか出てこない気がする。出るとしてもちょっとだけだな。そんで「リセットされるMCU」の、リセットされるキャラでしょうな残念ながら……シャン・チーとF4は生き残るっぽいけど。カマラは……カマラやイマン氏のポテンシャルは高いが作品に恵まれなかった感じだな。
まぁとにかく「もうMCUでカマラ観れないかもな」と思ってたのでアニメとは言えイマン氏本人が吹き替えしたカマラ、しかも主人公なので応援するしかない。
ケイトやアイアンハートとチームアップしてるのも、ヤング・アベンジャーズ(又はチャンピオンズ)が何だか実現しそうにないのでアニメ制作陣のサービス精神を感じた。多くのキャラは中の人がそのままそのキャラを演じてるし(……どうでもいいけどケイト・ビショップ役のヘイリー・スタインフェルドは再登場ないままそろそろ30歳ですよ、いい加減にしてほしいね)。この『ホワット・イフ…?』制作陣は僕が好きだが本編で出番少ないキャラをよく出してくれるから嬉しかった、ダーシーとか。
で、本作では粗製乱造で作るだけ作って全然再登場しないフェイズ4以降の新キャラが多く出て嬉しかったですね。正直ストーリーとかどうでもいいのでそういうとこだけを観るアニメでしたね。
話をストーリーに戻し……、カマラ達は「ゾンビのキャプテン・マーベルとゾンビのイカリス(エターナルズ)が千日戦争してる谷」に迷い込んでしまい、ケイトとアイアンハートとFRYDAYはカマラを先に行かせるため犠牲になってしまう。
カマラはキャプテン・マーベルの大ファンって設定だからキャロルのゾンビに何か言ってほしかったが親友が命を落とす展開だからそれどころじゃないか。
※追記:この世界はインフィニティ・ウォー直前にゾンビ・パンデミックが起きたのでキャプテン・マーベルは報道されていない、だからカマラはキャロルを知らない……という事に後日気がついた。
カマラは、エリック・ブルックス/ブレイドナイトと出会う。これは「月の神コンスと契約してムーンナイト化したブレイド」というキャラ。本当なら映画『ブレイド』がとっくに公開されてる予定で後からアニメに出るぞって予定でマハーシャラ・アリそっくりのキャラデザになっている。肝心の映画の方は制作が振り出しに何度も戻って現在無期限延期中……ケヴィン・ファイギにとって大事なキャラなので駄作のまま公開するくらいなら延期の方がまだ誠実だな、って気持ちはあるけど正直もうどうでもよくなってきた。
とにかくブレイドとカマラは2人で旅したダイジェストが描かれて、エレーナ・ベロワ(声:フローレンス・ピュー)、アレクセイ・ショスタコフ/レッド・ガーディアン(声:デヴィッド・ハーバー)、メリーナ・ヴォストコフ、ウィドウズらが居るSHIELD基地に到着。『ブラック・ウィドウ』(2021)のキャラが合流したわけだ。カマラが持つ発信機のことが判明するが、理性を保ったままで強大な魔法を使うゾンビの女王ワンダ・マキシモフ(声:エリザベス・オルセン)のゾンビ軍団が襲来。
メリーナがゾンビを意のままに操ったり活躍するが、自らを犠牲にしてカマラたエレーナ達を先に行かせる(このアニメは大抵これの連続)。それにしてもフローレンス・ピューとデヴィッド・ハーパーは声に特徴あってすぐ本人だとわかるね。
第2話
数年前、ピムテックで起きたゾンビパンデミック発生当時、シャン・チー(声:シム・リウ)とケイティ(声:オークワフィナ)は逃げ惑っている。ここはワンカット風で凄く良い、本作で一番良いシーンだったかも。ピムテックが震源地なせいで巨大化ゾンビがちょいちょい出てくるのも面白い。
シャン・チーがカンフーでゾンビを倒すとケイティが驚く……ああそうか本編での時系列的には『シャン・チー/テン・リングスの伝説』(2021)で正体を明かす前だからか。
シャン・チーのピンチに、疎遠だった父ウェン・ウーとデスディーラーが救出に現れゾンビ群をテン・リングスでなぎ倒す。『ホワット・イフ…?』〈シーズン3〉(2024)でも出てたけどこの『ホワット・イフ…?』制作陣はウェン・ウー好きだよね。
しかしシャン・チーがゾンビに噛まれたのを見た父は息子の腕にテン・リングスを譲渡する、するとゾンビ化が止まった。そして本人はゾンビに喰われる……別にテン・リングスなくても達人なんだから戦えばよくね?と思ったがまぁいいや、自己犠牲シーンね。かくして本編で出番がなかったデスディーラーが仲間になった。あと当時スコット・ラングを見張っていたからここに居たジミー・ウー捜査官(声:ランドール・パーク)も、彼は典型的なコメディリリーフだね。
シャン・チー一行、そして第1話のカマラ一行は共に、ヘルムート・ジモとジョン・ウォーカー(声:ワイアット・ラッセル)が支配する海中のラフト刑務所に乗船。ニューアスガルドへ向かう。
しかし全員がゾンビ化したネイモアを始めとするタロカン人が襲来。色々戦ってカマラがネイモアを倒す(やった)。
しかしエレーナが自己犠牲で皆を先に行かせる。ここでのレッド・ガーディアンの嘆きは凄く胸に来る演技だった。
エレーナは「シャン・チーとケイティは恋人ではない」と知って嬉しがってシャン・チーと一瞬いい雰囲気になってた。そういえばシャン・チーがテン・リングス使うのは本編通りだがケイティまでテン・リングス使うのが驚いた。本編でもケイティが弓矢で参戦してたしケイティは一緒に戦うキャラになる予定なのかな、それともアニメだけ?
オークワフィナ本人が吹き替えなのでケイティも特徴あるわ。
第3話
『ホワット・イフ…?』〈シーズン1〉(2021)第5話終了直後の回想。ワカンダに着いたティ・チャラ/ブラックパンサー、ピーター・パーカー/スパイダーマン、スコット・ラングの頭部(声:ポール・ラッド)だったがワカンダは、ゾンビサノスに滅ぼされていた。ゾンビサノスに立ち向かうティ・チャラ達、ソーも加勢して最終的にはティ・チャラがサノスをワカンダ地下のヴィブラニウム・コアに共に落下して倒す。生き残りはカーマ・タージの魔術師に救われる。
現代、カマラ達はヴァルキリー(演:テッサ・トンプソン)が仕切るニューアスガルドに到着するがワンダも襲来。感染してしまったレッド・ガーディアンを失うが、仲間を失ったトラウマで廃人となっていたソーは闘志を取り戻しカマラに「今は君がアベンジャーズだ」と言い宇宙に行かせる。
カマラが久しぶりに「初代アベンジャーズのソーだ!」とオタクモードで元気になって嬉しかった。
第4話(最終話)
苦労の末、宇宙に出てノバ軍に助けを求めたカマラ達だったが、ノバ軍はゾンビウイルスを恐れてカマラ達を撃ち落とそうとしてカマラ達は地球に落下。
多くの仲間を喪い宇宙まで行って発信機を使ったのに全てが無駄だった事に絶望するカマラ達。
……ここメンバーの殆どのフェイズ4以降の新キャラということもあり、何だか「やたらとMCU作品を粗製乱造したけどどんどん人気が落ちていった」という現実を、カマラがフェイズ4以降の新キャラを代表して絶望してるように見えた。というか「ゾンビになって襲ってくる初代アベンジャーズ」っていう敵も過去の成績や栄光が重圧になってる現状を現してるみたいだしな。
カーマ・タージを仕切ってるのはミノタウロスみたいなリントラ、こいつは『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』(2022)で、ただ居るだけにしては目立ちすぎてるキャラだったし「この『ホワット・イフ…?』制作陣がいかにも好きそうな脇役だよね」と思った。その魔術師仲間でサラ・ウルフ(声:シーラ・アティム)って居て「誰だっけこれ?」と思ったら同じく『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』(2022)で、ワンダに石化させられたウォンが好きな女性魔術師か!とわかった。あまりにニッチなキャラを出してくるな。スルーしたけど他にもよくわからんキャラが多々いた。最初の方いた坊主の女性キャラは顔に手のペイントがあったからエコーなのかな?とか思ったがすぐ死んだしどうでもいい。
他にも、この最終決戦ではロンドンマスターなる剣を持った魔術師キャラが居て「剣を持ってるから『ホークアイ』(2021)のソーズマンだな」と思ってたが今調べたら同じく『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』(2022)に一瞬出てきたロンドンのサンクタム代表者らしい。なんでこんなキャラが!
しかも剣の衝撃波を飛ばす必殺技を披露する活躍シーンが2回くらいあったのでてっきり有名キャラかと思ったら……なんでこんなキャラの出番がこんなに……。
「ゾンビ軍団を爆発させる魔術は『機動武闘伝Gガンダム』(1994)のマンダラガンダムの曼荼羅円陣・極楽往生がモデルだな」と思ったがこれもまたどうでもいい。
とにかく生き残ったカマラやシャン・チー達は、サノスが死んだ時のインフィニティ・ストーンのエネルギーの奔流を一人で抑え込んだインフィニティ・ハルクをワンダから守る。それが最終決戦。
善戦してたがワンダに一歩先に行かれる、何とか止めようとするカマラ、ワンダはカマラのパワーを欲している。どういうわけかカマラが自発的にワンダと繋がれば、ワンダの世界改変能力にカマラの光の物体化能力を足して、世界を元通りにできると言う。
だがワンダは敵だし、こーいう流れで元に戻ってもそれはまやかしというのが定番の流れ。
実際に世界改変して、元通りになった世界でケイトやリリとカフェに行くカマラ、だがやはりまやかしの世界だった。平和な日常の風景の中にたまに「ゾンビと戦いながらカマラを目覚めさせようとするリリ」が紛れ込んでくる。この世界は現実じゃないことを匂わせて終わる。
序盤で死んだリリがゾンビと戦ってるってことは、ワンダがただ幻覚みせてるだけじゃなくて世界改変した……ただしゾンビもいる世界にってことなのか?これ異常描かれてないからわかんない。

そういう感じで思いっきりクリフハンガーで終わってしまったので、はぁ?ってなった。ワンダを倒してハッピーエンドか、又は「ワンダは倒したが実は宇宙のノバ軍とかギャラクタスとかセレスティアルズとかがゾンビ化……どうすんねん!」という飛躍絶望エンドの二択しかないだろう。なんだこの中途半端な……と思って検索したら、本作の評判が良ければシーズン2作りたくて、それでクリフハンガーにしたっぽい。
いや……シーズン2作りたいとしても、まず一旦はちゃんと終わったようにも見えるラストにしろよと思った。しかもそのせいなのかネット評価も低いし続きはないんじゃないかなぁ。
作画とかアクションとか色々良かったので「これはいいぞ」と思って観てたが、このラストはガッカリですね。シーズン2が既に制作されるのが決まってるんなら「それならまぁ仕方ないか……」と飲み込めるのだが、S2決まってないのにこの中途半端なラストは無い。一回発信機のくだりでカマラが「私がやってきたことは無駄だったの?」って問いをこなした後のラストバトルで全滅しながら無駄だったかのような終わり方したらね、何か虚しいよね。
そんな感じでした
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