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『ポーカー・フェイス』〈シーズン1〉(2023) 全10話/ライアン・ジョンソンxナターシャ・リオンの倒叙ミステリー傑作ドラマ。全話の感想

原題:Poker Face〈Season.1〉 原案&製作総指揮&監督(S1は第1&2&9話)&脚本(第1&10話):ライアン・ジョンソン 主演&製作総指揮&監督(S1は第8話)&脚本(S1は第8話):ナターシャ・リオン ※他の監督&脚本&原案は各話の箇所に記載 製作総指揮:ラム・バーグマン。リラ・ザッカーマン。ノラ・ザッカーマン。アダム・アーキン。クリス・プロヴェンゼーネ。ラーヤ・ルドルフほか 撮影:スティーヴ・イェドリンほか 音楽:ネイサン・ジョンソン、ジャドソン・クレーン 制作スタジオ:Tストリート・プロダクションズほか 配信サービス:Peacock(日本ではU-NEXT) 製作国:アメリカ 上映時間:全話約50分前後、全10話 放送期間:2023年1月26日~3月9日(日本では2024年3月1日)

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ライアン・ジョンソン監督は、『LOOPER/ルーパー』(2012)や『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(2017)などSF作品はあまり乗れず不信感を抱いていたが、『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』(2019)『ナイブズ・アウト:グラスオニオン』(2022)などのフーダニッド系ミステリーが面白すぎて一気に好きになったライアン・ジョンソン……というか今となってはスター・ウォーズ自体よりライアン・ジョンソンのミステリーの方がもはや好きだ。SWもディズニー前は勿論好きだったが「スター・ウォーズの新作?ってことはつまんないだろうな」という印象になった。『マンダロリアン』などデイブ・フィローニ関係だけは面白いがその数倍つまらないものがお出しされてくるのでもうウンザリしてきました。ライアンの『ナイブズ・アウト』シリーズ、年末はシリーズ3作目『ナイブズ・アウト:ウェイク・アップ・デッドマン』(2025)があるので楽しみだ。
そんなライアンの一話完結の倒叙ミステリーがあると去年知って「ってことはドラマ版『ナイブズ・アウト』シリーズみたいなもの!?次にU-NEXT入ったら観なきゃ」と思ってて先月『ピースメイカー』〈シーズン2〉(2025)を観るため久々にU-NEXT入ったからさっそく観たが、やはり第1話からあまりに最高で数日でシーズン1~2話一気に観た。好きな回、まぁまぁな回など個人的な好き嫌いはあるがハズレ回は一つもなかった。もはや只のゼウスとしか言いようがない。というかもはや『古畑任三郎』(1994-2008)より好きだ。

主演のナターシャ・リオンは制作者でもありNetflixの『ロシアン・ドール: 謎のタイムループ』〈S1-2〉(2019-2022)でも監督・制作・主演だったし制作もする系の俳優……と偉そうに説明したが最近観始めたので今月までよく知らなかった。最近の大作で言うなら『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』(2025)でザ・シングが想いを寄せている女性教師役で出てた(MCUやSWでよくある名優をしょうもないチョイ役で浪費するパターン)、あと同じくMARVELだが『ホワット・イフ…?』〈シーズン3〉(2024)でオリジナルキャラのバーディ(ハワード・ザ・ダックとダーシー・ルイスの娘)の吹き替えもしていた。ナターシャ・リオンはしゃがれ声に特徴があるし、このバーディはナターシャ・リオンがいつもしてるあの特徴的な爆発したような髪型をしていたので「バーディって妙にイキイキしたオリジナル・キャラだな」とい思ったけど完全にナターシャ・リオンの当て書きで作ったキャラだったんだな、と気づいた。というかナターシャ・リオンは「現代の中年女性ヒーロー」なんだな、と今頃知った。ジョン・カサヴェテスの名作『グロリア』(1980)のリメイクを、1990年にシャロン・ストーンがした時は「え~?」と思ったがナターシャ・リオンがやるなら許される気がする。フィルモグラフィを観たら子役出身で彼女が若い時の『アメリカン・パイ』(1999)を当時好きだったから「あぁ、あの脇役の人が20年以上経ってカリスマに……」と感慨深かった。
一体いつから本格的な人気が出たんだろう?と思ってClaudeに訊いたら『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』(2013-2019)でブレイクしたみたい。『ピースメイカー』〈シーズン1〉(2022)のレオタ・アデバヨ役の人もそうだし現在活躍してる色んな女性を輩出してるね。『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』と同じ制作陣による80年代の女子プロレスを描いた『GLOW: ゴージャス・レディ・オブ・レスリング』〈シーズン1-3〉(2017-2019)は観てたんだけど『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』は観てなかった。
『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』は一時期の『ゲーム・オブ・スローンズ』〈シーズン1-8〉(2011-2019)みたいな、たまにある「何度も引用されるから観とかなきゃいけなかった作品」だったんだな。

ネタバレあり。

倒叙ミステリーだから犯人は最初にわかるのでそれはいいとして、その後のトリックや物語の展開は、知ってしまうと面白さ半減なので途中まで読んで面白そうだと思ったら読むのをやめて普通に鑑賞するのをオススメします。全話面白いので。
個人的な好みで、3点満点評価を🚙で表したが🚙一つの話でも既に面白かったと言っておこう。
S1-2一気に観たので一気に感想書こうとしたがS1だけでいつもの記事の2倍以上(2万字近く)になったので分けることにした。これでもかなり後から端折った。



🚙

 

 

・主人公チャーリー・ケイルや作品の構成について
主人公チャーリー・ケイル(演:ナターシャ・リオン。吹き替え:小林ゆう)。は「他人の嘘が100%わかる人間嘘発見器」という唯一無二の才能と洞察力、明るい性格、愛車69年式プリムス・バラクーダに乗っている。それ以外は何も持っていない。
まるで少年のように正義感が強い。人懐っこく同情心に溢れてるので人に好かれる。
チャーリーは、殺された親友の殺人犯を突き止めた事で地元の裏世界の大物に追われることになる。
アメリカの地方都市を転々としながら色んな職につき色んな人々に会い事件を、不正が見過ごせないチャーリーはいつも殺人事件に首を突っ込み解決していく。
毎回、豪華なゲスト俳優が犯人や被害者、その他一般市民を演じる。
嘘がわかるチャーリーは、話している相手が嘘を言うと「ウソだね!(Bullshit! )」と絶妙のタイミング、絶妙の声質(オリジナル/吹き替えどちらも)と言う。
嘘を探知するには表情や声でわかる。「俺は今から◯◯するかどうか?」など、まだやってない事を予知のように当てることは出来ない。
これによりチャーリーは犯人がすぐわかる。しかし証拠がなければどうにもならないので、まず犯人かどうかを突き止めた後で証拠を見つけたり、証拠を吐かせたりする。
しかしチャーリーは指名手配犯になっているので警察を直接は頼れない。そして犯人がチャーリーを直接殺そうとしたりもする。それらをどう逃れるかも面白さの一つ。
チャーリーは人懐っこく知らない人にいきなり長話できる性格。そして毎回の犯人や出会ったばかりの人は、警察官でもないチャーリーに根掘り葉掘り訊かれたくないのでそっけない対応をする人が多い。そのせいかチャーリーは「相手が返事しようがしまいが構わず話を進められる話術で話を進める」たとえば……チャーリーっぽい一人長話を今創作すると
チャーリー「あ、ちょっとごめんね?いや、あいにくの雨だね~、雨宿りついでにちょっとだけ話を訊かせてもらってもいいかな?いや、わかるよ?『この女いきなり入ってきてなに何一人でくっちゃべってんだ?早く出てけ』と思われてるのはさっきからバンバン伝わってるよ?でもちょっとだけ訊きたいことがあるんだよね、このガム貰っていいかな?それで気になったんだけどさ(以下、種明かし)。やってない?ウソだね。昨日あんた今わたしが言ったことやったよね?違う?ウソだね!(以下、アリバイを潰す)。そういう事であんたが自分勝手な理由で◯◯を殺したんだよこのクズ野郎。」
みたいな感じで喋る。『刑事コロンボ』や『古畑任三郎』などの面白い推理ものはつい探偵役の特徴的な口調を真似したくなるがチャーリーも正にそれ。ナターシャ・リオンの原語も小林ゆうの吹き替えもあまりに良すぎてつい真似したくなる。そして真似してるうちに脳内でもチャーリーの話術で考え始めるようになる。そうすると、前述の通りチャーリーは「チャーリーと話ししたくない相手」と無理やり長話できるような喋り方するので、相手の返答をまたずにどんどん話を進められる優れた話し方だと思った。PodcastYOUTUBEなど、始める予定はないがもし一人喋りしなきゃいけなくなったらチャーリーの話し方でいけるやん、とまた一つ勉強になった。
そしてチャーリーは普段、人懐っこくて優しいのだが最後に犯人を追い詰める時、よく見たらめちゃくちゃ怖い顔になる。特に目が猛禽類みたいで、彼女に詰められたらしくしくと泣いてしまうかもしれないくらい怖い。

アメリカ映画やドラマが好きでよく「ジーン・ハックマンばりに録音を聴いた」など有名作品の喩えが毎話2、3個出てくる。それはライアン・ジョンソンナターシャ・リオンの好みそのままだろう(彼女のインスタを見ればわかる)。どういうものかというとザ・アメリカって感じの70年代から現代にかけての作品、現在覇権となっているアート系エンタメ(A24やNEON作品など)や巨大フランチャイズ(ネトフリ人気作やディズニー系)などの話は出てこない、つまりそれら「以外」の、正にHBO MAXやPeacockに追いやられた作品の源流になるようなアメリカ臭い作品が好きってこと。
住所不定のチャーリーが行く先々も「カジノ」「広すぎる荒野のコンビニ」「テキサスのBBQ専門店」「ライブハウス」「老人ホーム」「劇場」「ゴーカート場やレース会場」「特撮工房」「雪山のキャビン」「カジノやボート」……など「我々が観たいアメリカ」が素晴らしい撮影でいっぱい出てくる。もちろんダイナーやモーテルもしょっちゅう出てくるし。
最初の2、3話くらい、チャーリーのキャラ付けをいろいろ試してたのか「とっさに誰でも知ってるものの名前が出てこない」という特性があった。「ロッカー」だとか何か忘れたイタチみたいな誰でも知ってる動物の名前。だがただの遅延で大して面白くないためかこの設定はすぐ消えた。

構成は『刑事コロンボ』や『古畑任三郎』同様に、殺人が起きる模様を描写した後に時間が巻き戻ってチャーリーがこの街のこの職業について事件の当事者と触れ合う様子が描かれる(主に被害者と親しくなるケースが多いがその逆もある)。このチャーリが出てくるのは一話のうち四分の一から三分の一くらい過ぎた辺りなので意外とチャーリーが出てくるまで時間がかかる。そして前半の「殺人が起きる前や起きた時にチャーリーはどこで何をしてた又はカメラの画角外にいたが殺人現場に居た」などがわかるのも楽しい。
最初の殺人パートが終わると「チャーリーのテーマ」と共にチャーリーが登場、

この曲もなかなか癖になる。『古畑任三郎』で古畑が自転車に乗ってやってくる時に流れる曲みたいなもんだ。
一話完結の推理ものなので「警官でもないチャーリーが行く場所行く場所であまりにも殺人が起きすぎてチャーリーが巻き込まれすぎる」ということになってるが、そんなことをツッコむのは野暮ってもんだよね。
ナターシャはこのチャーリー役で第75回プライムタイムエミー賞コメディ部門優秀主演女優賞にノミネートされた。
シーズン1はフロスト・カジノからの追っ手から逃げながら毎回事件に巻き込まれて一話完結で事件を解決しながら全米を横断する、名付けるなら「フロスト・カジノ編」。
ざっくりした作品の魅力は既に書いたが折角なので全話を短くレビューしよう。



第1話『死人の手札』🚙🚙🚙

原題:Dead Man's Hand 監督&脚本:ライアン・ジョンソン

全ての基準になる初回。
ネバダ州ラフリン。主人公チャーリー・ケイル(演:ナターシャ・リオン。吹き替え:小林ゆう)は「人間嘘発見機」という特別な才能でカジノで荒稼ぎしていたところをネバダ州のカジノ店〈フロスト・カジノ〉の先代オーナーで地元のギャングの大物でもあるスターリング・フロスト・シニア(声:ロン・パールマン)に囲われ、カクテル・ウェイトレスをして気ままにその日暮らしをしていた。
ある日、チャーリーは七光の二代目オーナー、スターリング・フロスト・Jr(演:エイドリアン・ブロディ)に人間嘘発見機の才能を見込まれ、クジラ(お得意様)の石油王から大金を巻き上げるイカサマに協力させられる。
翌日、チャーリーの同僚でもある親友ナタリー・ヒル(演:ダーシャ・ポランコ)が殺害される。地元警察によって「DV夫による心中」と片付けられたが、違和感を覚えたチャーリーは調査を開始するが――

ドラマにとって一番大事な第1話ということもあって主人公チャーリーのキャラ紹介と本作の魅力の殆どが詰め込まれている。
まず構成やチャーリーによる捜査や推理……は面白いがこれは他の倒叙ミステリーでもあるある。
やはり一番の特色はチャーリーのキャラもそうだが「チャーリーは人間嘘発見器」という事を犯人である七光オーナーも既に知ってるので「犯人が言い逃れの嘘を言って時間稼ぎする」等のかったるい時間がなく他の倒叙ミステリーと違って本作ならではのテンポが生まれている。
「あんた◯◯したよね?私の目を見て『違う』って言える?」と言うと、もう犯人は嘘言っても仕方ないので話が早い。他の回では「証拠がないから、又はチャーリーに拘束力や腕力はないので、嘘だとバレても構わずに嘘をつく」という展開もあるが、どちらにしても本作ならではの独特の間が生まれていて面白い。
また、それを際立たせるためにか犯人や誰かが嘘を言う時に、こちらもチャーリーの能力を念頭に置いて見てるからか「嘘を言ってる顔」がわかるようになる(もちろん演技力ある俳優がそう演技してるからだが)、そして嘘つかれたナターシャ・リオン演じるチャーリーも大抵「嘘だね」と即答する、又は泳がせるために「……あ、ああそうなんだね」と嘘に気づかないフリしたりして面白い。というか普通のミステリーやドラマもそういった機微があるのだろうが本作は「チャーリーは嘘がわかる」「『チャーリーは嘘がわかる』という事を犯人も知ってる場合が多い」という前提があるために観てるこちらも、それを観ようと前のめりになって観ることになる、それが本作の魅力の一つだ。
チャーリーの性格も前半と後半で見せる。
前半、チャーリーが登場した日常シーン、彼女はSNS陰謀論を読んで「ロシア人が児童買春?許せないね~これでも喰らえ!かかって来い変態ども」などとXに陰謀論ポストしてるシーンがあって「何だか庶民的だけどストレートな正義感を持つ人物なんだな」とわかる。そして後半、チャーリーは良いことしようとした親友を殺した犯人が許せなくてどこまでも追い詰める。前半のSNSは小さな事だが後半の事件解決を踏まえて思い出すと「自分独自の物差しで悪いことが許せない正義感を持った人物なんだな」と自然に入ってくる。
クライマックスでチャーリーは、ミステリーでお馴染みの探偵役が犯人を追い詰める「種明かし」シーンで犯人の犯行を解き明かす。
犯人である七光オーナーはチャーリーの能力を既に知ってるので言い逃れこそしないものの「だから、なんだ?探偵ごっこで突き止めたようが告発でもするのか?地元警察は私の言いなりだ、誰がお前の話を聞く?」と言いチャーリーを殺そうとする、犯人の隣にはギャングまがいの護衛もおり銃を持っている。丸腰のチャーリー大ピンチ。
だがチャーリーは「告発なんてすると思った?」と言う。チャーリーは警察に通報する気など最初から無く、既に復讐は終わっていた。邪魔されないように既に復讐した後で種明かししてたのだ。
そして、ここでしたチャーリーの復讐がエグい。チャーリーは地元の大物であるオーナー犯人を警察に逮捕させる事が出来ない。そこでチャーリーは逮捕の代わりにこのオーナーが「死んだ方がマシ」という目に遭わせるのが最高。復讐は虚しいものだし逮捕しても檻の中とはいえ健康に過ごしてやがて出てくる。射殺しても相手は一瞬苦しむだけ、拷問みたいなエグい事したら自身の心が闇に囚われてしまう、だから復讐の手段としては「死んだ方がマシという目に遭わせる」つまり「相手の生き甲斐を永久に奪う」これがベストだと昔から思ってたので我が意を得たりって感じだった。本作は後に「普通に通報して逮捕」「犯人が自殺または殺される」「いやむや」とか色々な決着があるが、この「逮捕できないが死んだ方がマシな状態にさせる」パターンが一番気持ちいい。
人によって生きがいは様々で、この犯人からそれを奪ったところで犯人は何不自由なく老衰まで生きれるだろう。多くの人から見ると羨ましいと思う人もいるかも?しかし「生き甲斐」は相対的なものではない、それを永久に奪われてしまった犯人はもはや精神的な死刑執行を行われたも同然だ。
だがチャーリーはやりすぎたかもしれない。
これが原因でチャーリーはどこまでも追われる身となってしまう。
フロスト・カジノの暴力装置である警備主任クリフ(演:ベンジャミン・ブラット)が追っ手となりチャーリーは愛車69年式プリムス・バラクーダで逃亡。
各地を転々とする生活が始まった。
そういう感じで本作の面白いポイントが詰まってたし初見でそれが一発でわかる。
全話通してもトップレベルに重要だし僕も素直に好きな回。

 

 

第2話『ナイト・シフト』🚙🚙🚙

原題:The Night Shift 監督:ライアン・ジョンソン 脚本:アリス・ジュ

逃亡生活の始まり回。
第1話は本作の基本となるポイントがたくさん入っていたが、まだチャーリーは定住状態だった。第2話は「流れ者チャーリーがどうやって知らない土地で事件に首を突っ込んでそして去っていくか」という流れ者パターンを見せる。個人的にもトップレベルで印象的な回。

ニューメキシコの田舎……というか殆ど荒野という感じの場所。
チャーリーは自分と同じ様に軽い逃亡生活をしているトラック運転手マージ(演:ホン・チャウ)と知り合い親切にしてもらう。
SUBWAYで働いている退役軍人ダミアン(ブランドン・マイケル・ホール)はTikTokで料理動画をUPしたり当たらない宝くじを毎日やってる明るい青年。ダミアンも、近所の整備士ジェド(演:コルトン・ライアン)は向かいのインド系ゴス少女コンビニ店員サラ(演:ミーガン・スリ)に恋している。しかしサラは性格の良いダミアンとは親しいがジェドは人に好かれるタイプではなく嫌っている。ある夜ダミアンは屋上で星を眺めるジェドの所に行き「双眼鏡でサラを覗くのをやめろ」と言いジェドは激昂する(ダミアンもジェドを尋ねる前わざわざナイフを持ちだすシーンがあったのでどちらがどちらを殺すのかまだわからない)。ダミアンは「俺だって辛いことはあったが気の持ちようでポジティブに生きてるんだ」必死の説得でジェドに笑顔が浮かび何と少し仲良くなるという以外な展開。だが次の瞬間ダミアンが宝くじに当選した事がわかり、生まれかけた小さな友情が消え去りジェドはダミアンを殺す。
ジェドはダミアンの遺体を、チャーリーに親切にした孤高のトラック運転手マージの荷台に入れてなすりつける。マージは世間との繋がりを絶ってる人物だから警察呼ぶなどありえないので遺体を遺棄して逃げようとして犯人扱いで捕まる。
幾つかの違和感で「マージが犯人」とは思えないチャーリーが、ジェドだとわかって追い詰める。
今回は、前半の殺人シーンと犯人が全話通して最も印象的だった。
ジェドがストレートに直線でダミアンを殺すのではなくダミアンがポジティブな善意を嫌な奴ジェドにぶつけて、さすがのジェドも少しほぐれて笑いあい心が通じた?と思わせた直後にダミアンが今まで当たらなかった宝くじ当選!ダミアン「嘘みたいだっサラのやつ驚くぞ」なんて言うものだから少しだけポジティブサイドに接近していたジェドの心が再び闇に戻されダミアンを突き落とす。まだ少し生きてたのでバールで殴って確実に殺す。そして当然ダミアンの宝くじを盗み翌日サラの店で宝くじを買い、ダミアンの当たりくじを出して大げさに当選したフリする。
仲が良かったダミアンが翌日になると急に「泥棒して殺された」という事になっていてサラは悲しんでいるがジェドはダミアンの悪口を言ったり「お金入ったしハワイに一緒に行かない?」と誘って「行くわけないでしょ!」とキレられる。
ジェドはとにかく最初から最後まで良いところがない。
他の犯人は有名俳優が演じてることもあってギラギラしていたり愉快な魅力に溢れてるがつい魔が差して……って感じだったり、悪人だとしても「悪いな~w」とか「こいつ邪悪すぎるだろw」といった感じでアッパーで人間的魅力がある犯人が多いのだが、今回のジェドのような完全にネガティブすぎる犯人は居ないので全話通しても印象に残った。何というか娑婆に居ても既に東国に繋がれてるような人物で、なんか捕まったら「居るべき場所にいけたな」とホッとさせるそんな犯人だった。こいつが100%悪いのだが何だか憐れさを感じさせる。「こいつの精神、こいつはたとえ都会で金持ってても全く人生が楽しくないだろうな」と感じさせる。
ジェドの親代わりをしてたエイブ叔父さん(演:ジョン・ラッツェンバーガー)は最後、ジェドが言い訳やチャーリーの悪口をまくしたて始めると補聴器を外して聞かないようにした。『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』(2008)のオマージュだな(こどドラマはアメリカ映画のオマージュが毎回2、3個ある)。
ドラマの開始と最後、ジェドが屋上でビールを飲んでる同じ構図で最後はパトカーが押し寄せている。なんか凄い心に来る回だった。
チャーリーがマージに再会してお礼を言われるシーンがないのも良い。本当に善意でやった感そして「追手から逃げないと」感どちらも増すし。

 

 

第3話『時間稼ぎ』🚙

原題:The Stall 監督:イアン・B・マクドナルド 脚本:ワイアット・ケイン

テキサスBBQ回。
この回で良かったのは、舞台となるテキサスの荒野にあるBBQ専門店の画や雰囲気が良すぎること、あと犬。
犯人は、テキサスで家族経営の野外BBQ専門店を成功させている兄タフィー・ボイル(演:リル・レル・ハウリー)と弟ジョージの妻マンディ・ボイル(演:ダニエル・マクドナルド)。被害者はタフィーの弟でBBQ造りの達人ジョージ・ボイル(演:ラリー・ブラウン)のボイル兄弟。
BBQの達人である弟ジョージが肉を焼き、コミュニケーションに長けた兄ジョージは地域のローカルラジオ局でBBQ専門看板番組のDJをしている。番組は店で大音量で流され来店してる客に聴かせる。また兄タフィーは自社製のシナモン風味のフロスを作ったりと、料理以外で人気店になっていた。
ある日、タフィーはいつものBBQラジオ放送中に、生放送に見せかけて弟ジョージを殺害。そしてラジオブースに戻って生放送に切り替える。倒叙ミステリーでよく出てくる「ラジオ生放送中だったのでリスナー全員がアリバイを保証する」パターンのやつ。
時間が少し巻き戻り、チャーリーのターンになると、チャーリーの車に勝手に居座った陰謀論ラジオ大好き野良犬のせいでチャーリーはBBQ店でバイトする事になった。
チャーリーは後で殺されるタフィーに映画を何本か貸す。そのうちのポン・ジュノ『オクジャ / okja』(2017)を観て感化されて「もう動物の肉を焼くとかできない!」とヴィーガンになってしまう。知らない間に探偵役であるチャーリーが間接的に殺人の切っ掛けになってたというパターン。
その後、色々あって陰謀論ラジオ好きの野良犬とか七色の声を持つラジオDJオースティン(演:シェーン・ポール・マクギー)の協力や色々なことで捜査を進めて何とか犯人を逮捕させることに成功。とにかく目まぐるしい展開やチャーリーやゲスト俳優たちの楽しさで全編めっちゃ面白いのだが「何で兄が弟を殺したのか」という動機が地味によくわからなからないので再見したら弟の葬式の後に「弟の秘伝のスパイス商品化」に兄と弟嫁がサインするシーンが10秒くらいあった、そして兄はその契約金で借金を返して……あぁ、今まで「弟が商品化にOKしなかったし、弟が旅に出られたらスパイス商品化の説得とかできない……だから殺した、密かに不倫してた弟嫁と一緒に」ってのが動機?この「動機」のシーンこの10秒くらいしかないので見落としてた。殺す前の乾杯シーンとかでスパイスの商品化断られて「殺すしかない……」みたいなシーンが欲しかった。もしくは終盤でチャーリーが犯人を追い詰める「種明かし」シーンでいつもならば「あんたは◯◯で△△で弟を殺したんだよね?(種明かし)このクズ野郎!」と「動機を含めて種明かし復習」してくれるのだが、この回だけは動機について全然語らない、だから一回でわからなかった。このドラマ……というかミステリーものは「動機はマクガフィンみたいでどうでもいい。それよりトリックを楽しめよ」みたいな作品もあるから今回の監督や脚本家もそのタイプだったんだろう。実際この回も楽しかったのでどうでもいいっちゃいいんだが「楽しいけど動機は?」とちょいちょい頭をかすめてノイズになるので尚更もっとハッキリ言っといてほしかった。しかも微妙に分かりづらいのは弟の妻が弟と会話するシーンが皆無なので兄の妻かと勘違いしててそれもよくわからなかった……というかコイツも別に最初から兄の妻ってことにして「兄夫婦が弟を金目当てに殺した」でいいじゃん、焼肉大好きなBBQの達人が『オクジャ / okja』(2017)観たくらいで翌日急にヴィーガンになるのも極端すぎるし。本編は普通に面白いので、動機やヴィーガンのくだりはいたずらにわかりにくくさせてるだけだし「動機を描くのは面倒くさい」のなら尚更、設定や動機はシンプルにしてバシッとわかりやすく明言してから推理ゲームに入ればいいのに。
犬が殴られるシーンがあるけど復活して幸せになるので愛犬家も御安心。

 

 

第4話『メタルで眠れ』🚙
原題:Rest in Metal 監督:ティファニー・ジョンソン    脚本:クリスティン・ボイラン

ヘヴィメタル回。
この回は何といってもクロエ・セヴィニーが、1発屋メタルバンドのボーカル役してるのが目玉。
ウィスコンシン州ケノーシャ。かつてヒット曲があったが今は「懐かしの売れないバンド」となっているヘヴィメタルバンドのボーカリストルビー・ルイン(演:クロエ・セヴィニー)と古参メンバー2人が犯人。夏のドサ回りツアーの臨時ドラマーとして雇った、ルビーのファンの青年ギャビン(演:ニコラス・シリロ)が被害者。
ルビー達は終始ハイテンションのギャビンに冷たくしていたがバカにしてたが、彼がルビーたちのために書いた曲「サッカー・パンチ」を聴いて「これ絶対に大ヒットする!」と衝撃を受ける。
しかし昔、一曲だけ大ヒットした時は今は辞めたドラマーが書いたものだったため印税は彼が総取り。その曲は未だにラジオから流れるがルビーたちは一銭も貰えずホームセンターで働くという屈辱の日々だった。また同じ目に遭うのはごめんだって事でアンプの事故に見せかけ憐れなギャビンを感電死させる……。
という事件、チャーリーパートになると、彼女は数日前からローディとしてバンドに同行しておりギャビンと仲良かった事がわかる。
ルビーは殺したギャビンの曲「サッカー・パンチ」をネットでバズらせ、レコード会社と再契約しようとするが、チャーリーは「身の回りで見たもの聞いたこと全て曲にしてしまう」というギャビンの癖によって「あの曲はルビー達ではなくギャビンが書いた曲」だと悟り「ひょっとして事故に見せかけて殺した?」と思い捜査を開始する。
チャーリーはルビーに「これってギャビンの曲?」と訪ね、ルビーが嘘を吐いたら自分の人間嘘発見器能力が発動するのでそれを起点に捜査しようと思ってたが、ルビーは普通に「そう、これは確かに私達じゃなくギャビンの曲だよ。不運な事故だったが彼はもう居ない。私達は金が居る」と正直に言うのでチャーリーの嘘センサーは不発に……それでもルビーのバンドメンバーのポカによってチャーリーは殺人だと確信し、今回は能力に頼らず普通に状況証拠を積み重ねるが警察に提出できるほどの証拠には程遠い。しかもフロスト・カジノから追ってきてる刺客クリフ(演:ベンジャミン・ブラット)に追いつかれてしまい逃亡を余儀なくされる。
しかし、ギャビンの特性によってチャーリーがルビーの曲じゃないと勘づいたように、ギャビンの特性によってルビーのバンドは「サッカー・パンチ」で自動的に破滅。チャーリーが何もしなくてもこうなる運命だったのだ。だがチャーリーの証拠は道中で知り合った人気の実録殺人事件Podcaster(可愛い)に託して、ルビー達は社会的に葬る。
これで逮捕までは行かないだろうが、チャーリーが言ったようにルビーは「囚人服を思わせるオレンジ色の制服のホームセンター」に逆戻りでバンド生命も絶たれた、「返り咲く」という事だけが生き甲斐だったルビーの人生は完全に終わった。こうなると彼女は逮捕された方がまだマシかもしれない。
ルビーは今までの犯人と違って目的のためには「全く感情を動かさない」そして「べらべら喋らない」「自分が書いた曲じゃないと正直に言う」などが強敵だった。といっても何もしなくてもルビーの勝利は最初から無かったのだが、少なくともバンドメンバーのヘマがなければチャーリーがバンドの犯行だという状況証拠は見つからなかっただろう。またルビーはチャーリーがどんなに煽っても全く怒らない。これが強敵感あった。事件前の日常シーンでチャーリーに「バンドのツアーってもっと楽しいもんだと思ってたけど……気に入らない子を除け者にしたり学生みたいだよね。目が醒めたよ……」などと言いまくられても怒らないし、殺人を追求されても「うん?訳わかんないこと言ってないでライブするよ」などとスルーするのが強い。確かに殺人に限らず何か問題が起きた時って怒ったりしても状況が好転することはない、とはいえバンドの売り子にすぎないチャーリーに苛烈に攻められたら普通もっと怒りそうなもんだがチャーリーの追求を全てスルスル抜けてしまうのが滅多にいない手強い敵だった。サイコパス的な意味ではなく長い苦難の年月によって目的以外に対して何も感じなくなってしまった系の精神の死に方をしてる。精神的にも立場的にも無敵の人に近い。それなのに勝利しないことは最初から決まっていたというね。それにしても何とも虚しい犯人だった。
ルビーのギャビンに対する態度も終始冷たいので、明るいチャーリーの存在が救い。

 

 

第5話『サルの時間』🚙

原題:Time of the Monkey 監督:ラッキー・マッキー    脚本:ワイアット・ケイン&チャーリー・ペッパーズ

老人ホーム回。
この回は犯人アイリーン役のジュディス・ライトが、第75回プライムタイム・エミー賞ゲスト女優賞コメディ・シリーズ部門を獲った。
オハイオ州ミルブルックのモッシーオークス老人ホーム。
ここで職員として働くチャーリーは不良老婦人アイリーン(演:ジュディス・ライト)&ジョイス(演:S・エパサ・マーカーソン)と仲良くなる。
2人は新たに入居した老人ガブリエル(演:リード・バーニー)を見て、昔の因縁深い知人だとわかり老人全員が手に付けている心電図モニターを利用してアリバイ作って殺害。
時間が少し巻き戻りチャーリーが老人ホームで働き始めるところから。
チャーリーは今まで被害者と親しくなっていたが、今回は加害者側のアイリーン&ジョイスと親しくなる。彼女2人は70年代にヒッピーのグループでリーダーのガブリエルと3人で愛し合って反政府活動をしていたが、ある日警察に踏み込まれてガブリエルは生死不明になりアイリーンは撃たれて下半身不随になり2人は数十年間服役し今でもドラッグやりまくり売りまくりで反抗しまくり……そんな不良老婆2人にチャーリーは魅了されて意気投合する。
ある日、老人ホームに死んだと思ってたガブリエルが入所して2人は喜ぶが、彼はあの日仲間を警察に売った、その罪悪感から逃れられず謝りたかったので入所した事がわかりアイリーン&ジョイスは彼を許せず、殺してアリバイを作った。
カーリング(※繰り返し出演するキャラクター)として、FBIのルカ・クラーク捜査官(演:サイモン・ヘルバーク)が初登場。彼はチャーリーの味方となる登場人物。
チャーリーはルカからアイリーン&ジョイスの真の姿について教わる。チャーリーは2人を「大きなものに立ち向かう反体制ヒーロー」のように思っていたが実際は爆弾でエリート高校生たちを爆死させようとしていたカルトだった。チャーリーは憧れが崩れて落胆する、今までにない展開で面白い。
そしてチャーリーが2人に対峙するシーンではアイリーンの顔が照明によって吸血鬼のように青く恐ろしい顔になってて素晴らしい。
また最終的には肉弾戦になるのも今までにない展開だし、そんな時でも勝負を決めるのは腕力ではなくチャーリーのトンチなのも良い。敵は老婆&立てない老婆なので普通に喧嘩してもチャーリーが勝つ気がするが野暮なこと言うのはやめておこうね。可愛い優等生おばあさんがやられてしまったのは悲しい。また今回は嗅ぎつけたチャーリーをモロにブッ殺そうとしてくる初めての敵だった。
いつも古い推理ドラマに夢中になってるおばあさん3人組がチャーリーに証拠の出ない殺人のヒントの一つをくれるのだが、この「推理ドラマに夢中になってる3人組」は正に本作を観てる視聴者のメタファーって感じで何だかほっこりさせられた。

 

 

第6話『奈落の死』🚙🚙

原題:Exit Stage Death 監督:ベン・シンクレア     脚本:クリス・ダウニー

演劇回。
この回は今までのように田舎ではなく都会。だがどの街かはわからない。
落ち目のベテラン女優キャスリーン(演:エレン・バーキン)は犬猿の仲の腐れ縁の落ち目の俳優マイケル(演:ティム・メドウス)を自分がプロデュースした舞台『ペンサコーラの幽霊』の共演に誘う。
憎み合う2人は、舞台の娘役レベッカ(演:オードリー・コルサ)の3分間の長台詞の間に舞台に細工して互いを「落下する照明」「クッションなしの奈落(出演者を突然消えたように見せるステージの床の落とし穴)」で殺そうとする。しかし互いの殺害は失敗し、代わりに駆けつけたマイケルの大富豪の若妻エヴァ(演:ジャミーラ・ジャミル)が落下死。
……しかし実はキャスリーンとマイケルは不倫して共謀しており、最初からエヴァを殺して彼女の財産目当てだった。
2人のどちらかが加害者もしくは被害者になると思わせておいてのダブル加害者。

時間が巻き戻り、チャーリーが舞台のレストランで働くところからやり直す。
人間嘘発見器能力を持つチャーリーは俳優の演技力を見て「すごい演技だよ!」「二流の俳優だね」といったことがわかるらしく「キャスリーンの演技はまるで真実味がないよ」と言い放ってキャスリーンを怒らせる……と思われたがキャスリーンは逆に気に入ってチャーリーをクビにはしない。
そして例の事件が起きて、普通なら公演を取り止めるところだが事故でチケット完売になったことでキャスリーンは第2夜の公演を続行(この瞬間に運命は決した)。
そして何とチャーリーより先に、娘役レベッカがキャスリーン&マイケルの殺人を看破するのが面白かった。レベッカは「黙っててあげる代わりに金を寄越せ」とキャスリーン&マイケルを強請る。マイケルは素直に金を払おうと言うのだがキャスリーンは「何度もたかられるにきまってる!」と、レベッカのピーナッツアレルギーを利用して彼女も本番中に事故に見せかけて殺そうとする……公演2日間で2人も死亡って怪しすぎる気がするが物語は面白い感じで爆進してるのでOK。
チャーリーは最初「マイケルがキャスリーンを殺そうとした?」と勘違いするのだが、キャスリーン&マイケル&レベッカの第2夜の本番中に独自捜査を開始。
なんだかんだあってチャーリーはレベッカも含めて事件の全容を掴み、犯人2人を揺さぶって自供させるかたちで解決。
本当はここで2人が普通に逮捕されて終わりのはずだったらしいのだが、キャスリーン役の懐かし女優エレン・バーキンの演技が良すぎるので展開が代わり、全てを失ったことを悟ったキャスリーンはこれが満員の観客そして舞台袖で芝居が終わるまで待ってくれている警察官たちの前で、最期の晴れ舞台を続行。マイケルもレベッカも普通に熱演。キャスリーンは鬼気迫る演技を見せ、彼女を「二流俳優」と言ったチャーリーだったがキャスリーンが最初で最後に見せた本当の演技に感涙。そしてキャスリーンは舞台『ペンサコーラの幽霊』の芝居を終えると同時に奈落に消える……。
第1話同様の「もはや全てを失ったのでそのままこの世から消える」パターン。だが他の似たような犯人と違ってキャスリーンは、金を失って本当は生き甲斐だったはずの芝居に向き合い、それが終わると同時に絶命、ついでに今回のドラマもブツッと終了。完結後に「その後AはこうしたBはああした、主人公が決めセリフを……」などの後戯もなく、運命が決した瞬間に物語も終了するという、僕が好きなタイプの物語の終わり方。
チャーリーの出番が少ない回はよくあるが今回は輪をかけて短く、ただ犯人を地獄落とすためだけに存在している。先に犯行を暴くのもレベッカだし。このレベッカ役のよく知らない女優もよかったしマイケル役のティム・メドウスも先日終了した『ピースメイカー』〈シーズン2〉(2025)の新キャラ、フルーリー役の人だった。

 

 

第7話『モータースポーツの未来』🚙🚙🚙

原題:The Future of the Sport 監督:イアン・B・マクドナルド 原案:ジョー・ローソン&C・S・ フィッシャー 脚本 :ジョー・ローソン

レース回。
これはシンプルに初見での面白さが一番最高だった回。めちゃくちゃネタバレするので未見の人は読まないことを望む。
テネシー州ピーチ・ツリー・スピードウェイ。
壮年のレーサー、キース(演:ティム・ブレイク・ネルソン)と、犬猿の仲の若手レーサー、デイヴィス(演:チャールズ・メルトン)のレース。
キースはぐんぐん伸びてきているデイヴィスに勝てないことを内心わかっておりレース前に手が震える。そして敗北。
レース後にも殴り合いの喧嘩。そしてデイヴィスは煽り散らかすのでキースは殺意を覚えデイヴィスの家に忍び込みデイヴィスのレースカーのブレーキに細工。
それで後日の練習中にデイヴィスの車は大破……。

時間が少し巻き戻り、チャーリーはデイヴィスが母や弟とやっているゴーカート場で働いていた。チャーリーはデイヴィスとも仲が良い。被害者と友達パターンか。
レースの魅力をよくわかってないチャーリーに対してデイヴィスがレースのアーケードビデオゲームでドライビング・テクニックを教えるシーンも良い。チャーリーがレースの魅力ちょっとわかったところで一瞬間があったのでデイヴィスがキスしようとしたら「ちょっとちょっとこんなとこでゲームして間があったからキスってやめてよ笑 そんなのいかにも一ヶ月で別れる馬鹿カップルだよ」とつっこむのが面白かった。デイヴィスも「ああ、だな……」とわかってくれたもののここは微妙なズレを上手く出してた感じもある。そしてデイヴィスが教えたドラテクが後にチャーリーをデイヴィスから救うのも面白いし。
レースでの乱闘騒ぎの後、レーサーとしてのデビューを控えているキースの娘、ケイティ(演:ジャスミン・アイヤナ)が押しかけてきてデイヴィスにゴーカート対決を挑んでくるがデイヴィスは完敗。プロレーサーしかもここはデイヴィスの職場なのに……明らかにデビュー前ながら「ケイティが最も優れたレーサー」だと示される。
その夜、キースがデイヴィス宅に忍び込みブレーキに細工、デイヴィスはそれを目撃していた。だが壊されたブレーキはそのまま直さず翌日の運命の練習日、なんとデイヴィスは「俺のタイムを超えてみろ」と誰にも内緒でケイティを自分の車に乗せる。一刻も早くデビューしたいケイティは誘いに乗り、そして大破……。
前フリでは被害者だと思われたデイヴィスは実は加害者だった。そしてキースは加害者……だったのだが回り回って被害者だったという。
しかしケイティは何とか一命を取り留め入院。落胆したキースはチャーリーや妻と会話した後、改心して全てをTVで告白してレーサーを引退する。
キースについていたスポンサーはデイヴィスにつく。
デイヴィスはチャーリーの人間嘘発見器能力を知ってたので、ここまで気をつけててボロが出なかったのだが、チャーリーはデイヴィスがゴーカート場の子供客に話しているのを偶然聞くかたちで嘘を察知。そして捜査してデイヴィスが大事にしている「レーサーだった祖父の写真」のおかげで「キースが嵌めようとしたデイヴィスがそれを察知してキースの娘を嵌めた」ことに気づく。
チャーリーは「俺はレースのためなら殺しだってする」というデイヴィスとちょっとしたカーチェイスを行いバラクーダのカーチェイスがちょっと見れた。
今回のチャーリーの引導の渡し方は、証拠もないので逮捕などではなくレース直前のデイヴィスに「さっきお見舞いに行ったけどケイティは奇跡的に回復して1~2年のうちにレーサーとしてデビューするだろう」と告げる……というものだった。
前述の通りデイヴィスは自分の庭でゴーカートして完敗している。
デイヴィスは冒頭のキースのように手が震え始める。
「ケイティに敗北する未来」が決定したことを悟ったのだ。デイヴィスは逮捕されないし生きてるしプロレーサーのまま、この日も優勝するかもしれない。しかし栄光はケイティがデビューするまでだと悟ってしまった。デイヴィスは終わった。
これは全話通して最も好きな決着。

 

 

第8話『オルフェウス症候群』🚙🚙

原題:The Orpheus Syndrome 監督&脚本:ナターシャ・リオン 脚本:アリス・ジュ 特殊効果スーパーバイザー:フィル・ティペット

特撮回。
この回は主人公チャーリー役ナターシャ・リオン監督回。ニック・ノルティが主演なのと、ニック・ノルティのキャラクターは特殊効果で有名なフィル・ティペット『スター・ウォーズ ep6/ジェダイの帰還』(1983)や『ジュラシック・パーク』(1993)でアカデミー賞獲ったり『マッドゴッド』(2021)作った人)を想定して書かれた、またティペット氏もこの回の特撮を手掛けたらしい。
ニューヨーク。巨大映画製作スタジオLAMの設立者である、ローラ(演:チェリー・ジョーンズ)とマックス(演:ティム・ラス)が言い合い、マックスは「私の眼を見ろ」と言い残し頭身自殺する。
ローラは、かつて3人でLAMを設立したが現在は個人的な特撮を作って隠遁生活を送っているアーサー(演:ニック・ノルティ)を尋ねる。
ローラはアーサーに「マックスの目を見て謝りたいので等身大の実物そっくりのマックスの胸像を作ってちょうだい」と風変わりな依頼をする。

チャーリーパートに行く前に、マックスが自殺する直前の回想に入る。40年前の撮影現場でローラが有罪となることをしており、それを明らかにしろとマックスに詰め寄られローラはマックスを毒殺。しかしマックスは息絶える前に自殺して顔を潰した。それはマックスのノートPCに顔認証できなくするためだった。それでローラは胸像をアーサーに作らせたのだ、それで証拠となるデジタルコピーを削除し今度はオリジナルとなるアナログテープの隠滅を図ろうとする。
時間が少し巻き戻りチャーリーパート、チャーリーはアーサーの特撮まみれの家を見て「あんたみたいなカッコいい人見たことないよアーサー」と惚れ込み助手となる。
チャーリーは、ローラが依頼した胸像を作るアーサーと話して、彼が40年前の映画監督デビュー作で女優が事故死してショックで映画界を去ったこと、それは自分のせいではないかと40年間罪悪感に苛まされ、事故を寓話化した私的プロジェクト「オルフェウス症候群」を孤独に作って乗り越えようとしてる事など話す。
「過去に向きあった方がいい」というチャーリーのアドバイスに従って、アーサーは昔なじみのLAM管理人ラウール(演:ルイス・ガスマン)に電話して40年前の現場映像テープを借りる。そこでは若きローラが女優のヘルプを報せるランプを消す様子が映っていた。そしてこれは当然マックスが明らかにしろと言って死にローラが削除しようとしているものだった。
それで、まぁ色々ありつつもチャーリーの活躍で、ローラはストップモーション地獄に落ちてヒッチコック的な最期を迎える。
殺人犯は大抵悪いものだが今回のローラは最も邪悪かも……というのも被害者である夫やアーサーが至って誠実な人物なので彼らを40年間苦しめてたというのがムカつきポイントを倍増させている。
今回もまたチャーリーの進言で被害者が増えたわけだが、しかし同時に解決して悪を討ったのもチャーリーだし、アーサーは40年間の罪悪感が消えたのでそれらの点は良かったことか。
アーサーの特撮まみれの工房そしてそこに座るニック・ノルティは本当に素敵で、いつまでも観ていたい感じだった。

 

 

第9話『雪夜の脱出』🚙

原題:Escape from Shit Mountain 監督:ライアン・ジョンソン 脚本:ノラ・ザッカーマン&リラ・ザッカーマン

雪山キャビン回。
インサイダー取引容疑で自宅軟禁処分中の大富豪トレイ(演:ジョセフ・ゴードン=レヴィット)。ライアン・ジョンソン作品常連のJGL演ずるクソ野郎。今まで「普段は割と普通の人だが魔が差した」「実は極悪人」みたいな犯人は多かったが徹頭徹尾クソ野郎キャラは初か。
雪山で閉じ込められ退屈しきっていたトレイは、吹雪で足首のGPSが動作不良になった夜ストレス解消でランボルギーニを飲酒爆走させていたら人を轢いてしまい友人であるロッジ経営者ジミー(演:デヴィッド・カスタニェーダ)と共に秘密の場所に被害者を捨てる。

時間が少し巻き戻り、チャーリーは一文無しで過去最高に逼迫した路上生活に追い込まれていた。彼女が「クソ山」と呼ぶこのマジック・マウンテンから脱出したがっているチャーリーは。こそ泥女性モーティ〈仮名〉(演:ステファニー・スー)と知り合いクソ山を出ようとするが雪で立ち往生してモーティ〈仮名〉が助けに呼びに行った後でトレイに撥ねられ埋められたのがチャーリーだった。
実は10年前に女性の友人を殺害して例の場所に捨てていたトレイと、一時的な記憶喪失になって骨折したチャーリーと帰ってきたモーティ〈仮名〉はジミーのモーテルで吹雪で動けないため4人で一夜を過ごすことになった。
……という感じで犯人、その仲間、自分の事しか考えてない泥棒と、骨折した状態で同じ小屋で過ごさなければならなくなった過去最高に生命の危機を迎えたチャーリー。

モーティ〈仮名〉役は『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』 (2022)ミシェール・ヨーとキー・ホイ・クワンの娘役してたあの人。なんか独特の顔してるけど不思議な可愛さがある。彼女のキャラは最後まで名前がわからないが彼女が盗んだクレジットカードに「モーティ」と書かれてたのでチャーリーがそう呼んでるというだけ。
ライアン・ジョンソン自ら監督しててチャーリーはずっとピンチで、全く動けない上に犯人と密室にずっといるようなこんな状況では人間嘘発見器能力は何の役にも立たない。今回は動けない状態で「ウソだね!」「ウソだね~!」と叫ぶ様が悲壮感ある。
後半はかなりハラハラする。邪魔者を排除した犯人トレイに敗北の予兆を見せ、しかしトレイはまるで主人公のように何とかその苦難を切り抜けた……が、実はチャーリーに敗北していた、という結末はかなりスカッとする。
だがチャーリーは骨折+疲労+胸を一刺し+雪山の穴に一晩放置……これでよく生きてたな。GPSのくだりもトレイが気づかなかったからよかったものの気づかれて処理されててもおかしくないしかなりギリギリの勝利だった。

 

 

第10話『フック』 ※シーズン1最終話 🚙🚙

原題:The Hook 監督:ヤニッツァ・ブラボー  脚本:ライアン・ジョンソン

フロストカジノ解決回、そして最終回。
前回の入院から2ヶ月後、退院したチャーリーだったが、第1話から〈フロスト・カジノ〉先代オーナー、スターリング・フロスト・シニア(演:ロン・パールマン)の命を受けてずっと追ってきていたスターリングの右腕クリフ(演:ベンジャミン・ブラット)に遂に追いつかれる。
そしてニュージャージー州アトランティック・シティのカジノに連れて行かれるとスターリングが居た。ここはライバルのマフィア、ベアトリクスの店だ。チャーリーは「さっさと殺したら」と諦めているがスターリングは息子が死んだことは全く恨んではおらずベアトリクスとの交渉で有利に立つためチャーリーの人間嘘発見器能力を借りたかっただけだった(とはいえ第1話の時は「死んだ方がマシだという目に遭うことになるぞ」とか言ってたのですぐ捕まってたら殺されてた気もするが)。
ホッとしたチャーリーは協力することになりピストルをプレゼントされるが、停電になった瞬間、スターリングは撃たれる。何者かがチャーリーを殺人犯に仕立て上げようとしている。
いつもは時間が巻き戻って描かれるのはチャーリーだったが今回は犯人がそれをやる。
1年間チャーリーを追って安モーテルを回って消耗させられたクリフ、チャーリーを見つけたので痛めつけて終わりかと思いきや、退院するまで待てと言われる。彼は忠誠を誓っていたわけではなく処世術で従ってただけなので敵対組織のベアトリクス・ハスプ(声:リア・パールマン)に寝返っており、しかし普通にスターリングを殺せばマフィア間で戦争が起こってしまうので第三者に罪を着せる必要があった。それがチャーリー。
そんでなんだかんだあって第5話の老人ホーム回で知り合ったFBIルカ・クラーク捜査官(演:サイモン・ヘルバーク)の協力もありチャーリーの勝利。
ちなみに第1話でチャーリーの殺された親友が告発しようとしていた石油王も、チャーリーがルカにリークして逮捕された事が語られる。
暗殺が明らかになったことで窮地に追い込まれたベアトリクスが「スターリングは我らマフィア四天王で最弱……」的な事を言い今後のチャーリーはベアトリクスに追われることに。

そういう感じだが、シーズン1の章ボスはロン・パールマンではなく右腕の追手クリフだった。クリフは小顔で立ち姿とかめちゃくちゃ渋い。しかしイケオジで尊大な態度なだけの単純な小悪党。ルックスはいいのだが何か凄く好感度が低い。
悪人というだけでなく、チャーリーを連れ帰る時とか回想でも2回に渡って1分くらいの長尺ポエムを詠む。なんかアメリカンストリート散文的な。ここが、なんというか「はあ?」という感じがある。彼がカッコよくて「渋い雰囲気」や声なので画面が持ってるが全然響かない。なんというかそんな器じゃない登場人物が背伸びして大きく見せようとしている感が強い。また今回のタイトル「フック」も、逃げたり色々してもフックに連れ戻される……というつまり運命論で、チャーリーがスピルバーグの『フック』(1991)をTVで見かけるシーンもあるのだが、これもまたクリフやスターリングが連呼するが、これもまた大して上手くないので「なんでそんなフックを連呼するの?」という感じがある。もっとも英語が堪能じゃないので原語の台詞では「フック」があらゆるものに掛かってたり韻を踏みまくってるかもしれないのでわかってないこともある気がするが……。
クリフは最後、抵抗するチャーリーに男性器型のゴムのおもちゃの指輪で眼を突かれて左目を負傷、多分失明?これが意味ない負傷なので「あ、ひょっとしてクリフを今後も再登場する、チャーリーの宿敵にしようとしてるのか?」と思った。そんで再登場した時は左目に眼帯付けて出るんじゃないか?フック船長は眼帯してないけど海賊的ではあるし。
それで章ボス+ポエム2連発などの特別待遇も、チャーリーの宿敵を作ろうと頑張ってた結果かぁと納得いった。そんで敗北してルカ捜査官に捕まる時、最初は焦ってたのだが観念して苦笑する。この場面もイラッ!とした。何を大物ぶっとんねん!最後までぐぬぬとか言っとれやと思った。とにかく最初から最後まで皆で頑張ってクリフを凄いヴィランにしようとしてるのだが「こいつは一回限りでいいだろ」感が拭えなかった。実際シーズン2のボスも違うやつだったし。
この最終話の犯人役になるのは別にいいよ?「最初から追ってきてるチャーリーのボス……というラスボスっぽい人をずっと追ってきてる右腕が殺してボスに……」ここまでは、良いひねり。でもクリフの賞味期限はここまでだよね。更に逮捕された後に「今回は一旦負けるけどこの左目の痛み……まだまだ行くぞ~」みたいなムード出すから「いや、それは無理、もういいお前は」って思うよね。

途中、チャーリーが逃げる途中で、実の姉エミリー・ケール(演:クレア・デュヴァル)の家に立ち寄る。
エミリーはいつも訳わからん事をしているチャーリーを怒る。
あまり詳細なことは言わないので確かではないのだが「チャーリーの嘘が許せない正義感によって彼女らの父をチャーリーが告発して一家離散したのではないか?」という雰囲気がある。チャーリーに対する怒りは音信不通でフラフラしてるからってだけではなくもっと深刻、チャーリーは済まなさそうな態度だし。
しかしエミリーは「言いたくないけどあんたはどこに言っても好かれるでしょう。あんたは心が真っ直ぐだから。他人のためだけに高速に乗る。今もきっと何か良いことしてるんでしょう?なんだか知らないけど。多くの人にとってあんたは必要なんでしょう。でも私はいいわ」と語る。
「あんたは困ってる他人や罪が許せず命がけで立ち向かう。しかし家族に対しては……だからあんたと今更仲良くする気はない。だけどあんたの本質はわかってるよ。でももう来るなよ」そんなニュアンスの事を言いたげだった。
エミリーのくだりは今回の事件とは何の関係もなく、これは単純にチャーリーのキャラクターの深堀りを匂わせるものなんだろう。
チャーリーのスーパーヒーロー的な要素(超能力だけでなく性格も)。だが「あんたの正義感によって傷つく人もいる」という事も同時に言っている。実際、チャーリーに悪気は勿論ないが、チャーリーの言動や行動によって死んでしまった罪なき人がシーズン1だけでも割といた。
能力と正義感を振り回して「良いこと」をするチャーリーは立派だが、しかし彼女の爆走の跡には踏み潰される花もある……そんなチャーリー論スーパーヒーロー論を語る場面だったんだろう。前述の急激なクリフ持ち上げ同様にチャーリー持ち上げともいえる。だが、こっちはクリフと違ってわかる。作品通してチャーリーの好ましいキャラや彼女の活躍の陰で死者が増える様も観てきたしね。
このエミリー役のクレア・デュヴァル、90年代にデビューして好きだったわ。中年になった今も素敵だったし。全ての映画の中で一番好きな映画『ゴースト・オブ・マーズ』(2001)にも出てるし。最近はポツポツとしか作品出てないけど彼女は同性愛者で女性と結婚してるみたい。ナターシャ・リオンとクレア・デュヴァルは若い時に『Go!Go!チアーズ』(1999)という同性愛に目覚めるチアリーダーのラブコメで共演したらしい。これ観たいな。
ちなみにクレアはシーズン2で監督もしてる(筋トレ回)。

チャーリーのキャラだが、ナターシャ本人は普通に美人なんだが爆発したような髪型、ざっくばらんな態度、少年のような性格などで絶妙に女性っぽさを消して、それによって「ヒーロー」っぽい雰囲気を出すことに成功してる(でもたまには男性と良い感じになって付き合ったりもする)。中でも特にチャーリーの少年っぽさが上手く働いてると思う。渋いキャラにしようとせず、この楽しいキャラをキープしていって欲しい。最終話のクリフみたいに急激に渋いやつにしたてようと無理したら壊れる。現状維持で……。

 

🚙

 

まぁ、もう長くなったしまとめも特にないわ。
先月後半にシーズン1-2一気に観たんだが、用事や帰郷とか違う作品の感想4個先に済ませたり『三体』読み始めて脳内三体になったりしてポーカーフェイス気分がすっかり抜けたのでまた見返してこれ書いた。
だから短期間に2回観たんですが、初回はレース回が一番面白かったんだけど2回観るとそうでもない、むしろ特撮回の方が好きかも……でも、やっぱ初見の時もそうだったんだが第1、2話が一番好きかも。
続けてシーズン2の感想も書こう。そうしないと違う作品に取りかかれないから。

 

 

そんな感じでした

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『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(2017)/映画としてもSWとしても完全に破綻してるが初見時はその焼畑農業っぷりを楽しんだ部分もあった⭐ - gock221B
『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』(2019)/最後のジェダイのことがあって最初は怪訝な目で観てたが、めちゃくちゃ面白い!2回目は最初から全部面白い⚔️ - gock221B
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