gock221B

映画やドラマの感想ブログ Filmarks: https://filmarks.com/users/gock221b Letterboxd: https://letterboxd.com/gock221B/ https://vir.jp/gock221B〈Since.2015〉

『M3GAN/ミーガン 2.0』(2025)/ブラムハウス版ターミネーター2。凡庸な1より面白いのに爆死してかわいそう


原題:M3GAN 2.0 監督&脚本&原案:ジェラルド・ジョンストン 原案&キャラクター原案:アケラ・クーパー 主演&製作:アリソン・ウィリアムズ キャラクター原案:ジェームズ・ワン 製作:ジェイソン・ブラム 音楽:クリス・ベーコン 製作会社:ブラムハウス・プロダクションズ、アトミック・モンスター 配給:ユニバーサル・ピクチャーズ 製作国:アメリカ 上映時間: 公開日:2025年6月27日(日本では未公開でアマプラ配信) シリーズ:『ミーガン』シリーズ第2作目

 

 

殺人AIミーガンのダンスがTikTokとかでバズった『M3GAN/ミーガン』(2022)の続編。『M3GAN/ミーガン』(2022)は制作費1200万ドルで興行収益1億8000万ドルを稼いだ大ヒット。個人的に『M3GAN/ミーガン』(2022)は、ミーガンのダンスやアクションは良いがそれ以外は予告編観て「こんな感じだろう」と想像したそのままの展開が最後まで繰り広げられて正直退屈だった。ほぼ同じAI人形ホラーとしては少し前の『チャイルド・プレイ』(2019)とほぼ同じ話だったし、マジでミーガンが踊ってる数十秒くらいしか面白くなかった。後は道なりに進んでいく……というティーンとかなら面白いかもしれないが映画をいっぱい観ていればいるほど全部予想通りに進んで退屈……という『ミッドサマー』(2019)と似た感じだった(とはいえ手堅くまとまってて良質だとは思った、あくまで映画好きには退屈というだけで)。
一作目の大ヒットで勢いに乗った制作者ジェイソン・ブラムハウスが「これはもう勝ち確!5作くらい作るかも!?」と、勢いづいたのは自然な流れ。しかしこの2作目は制作費2500万ドルで興行収益3800万ドル弱しか稼げず大コケ。
ブラムハウスは「調子に乗りすぎたみたい……」とションボリ。
だけど最初に言うと、この2作目は一作目『M3GAN/ミーガン』(2022)より遥かに面白かった。ブラムハウスは反省していたが制作費も2倍にしただけだしそんなにイキってない、普通の続編を作っただけ。大コケしたせいか日本公開も急遽中止になって配信スルーになった。可哀想。

「一作目と同じ事の繰り返し」だとか、そんな感じでもないのにちょっと爆死しすぎ。よっぽどつまんないのかなと思ったけど一作目より面白いし、ミーガンのダンスや四足歩行など一作目でウケた描写は今回もサービスしている。ちょっと爆死がよくわからない。
しいて言うなら、一作目『M3GAN/ミーガン』(2022)は一応ホラーだったけど本作は敵だったミーガンが味方になって悪と戦うSFアクションになった。
ジャンルが変わったのがいけなかったのか?
この変化はシュワ氏が襲ってくるSFホラー『ターミネーター』(1984)の続編『ターミネーター2』(1991)ではシュワ氏が母子の味方になって機械による世界征服を阻止するSFアクションに変わったのと同じ。だけど『ターミネーター2』は大ヒットしたが本作は駄目だった。ちょっと可哀想だと思った。

以下ネタバレありです

 

Story
暴走したAIロボットのミーガン(演:エイミー・ドナルドほか)を破壊した開発者ジェマ(演:アリソン・ウィリアムズ)と、ミーガンが執着して暴走する切っ掛けとなったジェマの姪ケイディ(演:ヴァイオレット・マッグロウ)。
2年後、ジェマは前回の反動でAIを警戒する立場になり、ケイディは反抗期になりジェマとは少しすれ違い気味。
ミーガンの技術を応用された人間そっくりのアンドロイド、アメリ(演:イヴァンナ・サフノ)の跳梁により、関与を疑われたジェマはFBIに追われる。
そんなジェマとケイディを助けたのは、AIが完全に消えておらずジェマの家の家電や機械に潜んでいたミーガンだった――

という話、最初は前回の殺人ロボットのミーガンを警戒するジェマとケイディだったがミーガンの力を借りないとどうしようもない感じになってたので、アレクサに毛が生えたようなAIオモチャ→元の少女ロボット……と段階を経て現世で行動するボディを手に入れてジェマとケイディを助けて戦うミーガン。
アメリア役のイヴァンナ・サフノは『スター・ウォーズ:アソーカ』(2023)でシスっぽい女性を演じてた、ひと目見たら忘れられないあの人。確かにアンドロイドみたいなルックスなので選ばれたのもわかる。
ラボの仲間とも連携してミーガンをバージョンアップ、少し背が高くなったミーガン2.0はFBIをかわしながらアメリアの野望を阻止すべく、ジェマの注文やケイディとの約束で非殺を守りつつアメリカに迫っていく。そして黒幕の全貌が……。
といった感じで段階をおって盛り上げていく、意外とアレクサみたいな玩具ロボットにミーガンが入ってる時がかなり面白かった。ボディは歩けないおもちゃだからジェマが運んで、しかしメインコンピュータまで運べば玩具のミーガンがハッキングして何でも出来る……といった魔法使い加減。いや、おもちゃに入る前も家電を駆使してFBIを倒したりとAIならではの楽しさがあった。
中盤はミーガンお馴染みボディで現世に顕現、ダンスやカンフーなどミーガンっぽいサービスしてくれるという「一作目のミーガンが味方だったら」という展開。だが「ミーガンの、これお好きでしょ?」「ウケたからこれらの場面は抑えとかなきゃ……」といった置きにいってる雰囲気を感じて割と退屈。
後半は、黒幕の正体がわかったり、ミーガンが様々な有り様で活躍する。
ネタバレですが、一番面白かったのは実は自由意志などなかったアメリアに、ミーガンのAIを移して味方にする。今までのミーガンは意外なボディを得る。
しかし中身ミーガンのアメリアは結局、暴走し始める。
これ「なるほど、ケイディは一作目の初期状態のミーガンをインストールしたんだな?だから最初は味方してくれてたけど暴走しちゃう……という一作目と同じ流れになったんだ、上手いな」と思ってたんだけど日英のWikipedia読んだら「警備兵の電気ショックでアメリアが目覚めただけ」って書いてあって「なんだ、そんなことかい」と思った。
前回暴走して意識だけになったミーガン2.0はジェマ&ケイディの家の中で反省したり彼女たちを見て学ぶうちに成長した、しかしアメリアにインストールした初期状態ミーガンは、そういった経験を経てないのままなので一作目同様、暴走した……こっちの方が面白いと思わない?「電気で漠然としたアメリアが目を覚ましただけ」とか、アメリアは特にキャラのない純粋悪だし奥行きがない。
ジェマは後半くらいまで、ケイディを過保護にして信じてなかった、ミーガンを疑い続けたなど問題あったが戦いを通して改善する。……まぁミーガンは何人も殺してたから警戒するのは仕方ないが、所詮はAIなので責任はミーガンではなくジェマにある、AIと会話することは自分自身と会話してるのと大差ないのとおなじようなもの。
前作からの間にAIは、すっかり我々の生活に寄り添うようになった。本作のミーガンの挙動や行動とか「あぁあのAIやあのAIみたいだなぁ」と以前には思わないことを色々思った。売りであるはずの「ミーガンのダンスやカンフー!」より割とAIあるあるの方が面白かった感がある。
別に「今年の傑作!」……とかは全く思わないが、一作目より楽しませようと最後まできっちり手堅く作ってあって、それなのに爆死&公開取りやめとか可哀想だね。
見るまでは「大ヒットを想定しすぎた、めちゃくちゃイキった映画で、それが伝わってコケたのかな」と思ってたけどあまりイキってなかった。

 

そんな感じでした

gock221b.hatenablog.com

 


 

M3GAN 2.0 (2025) - IMDb

M3GAN 2.0 | Rotten Tomatoes

https://letterboxd.com/film/m3gan-20/

M3GAN/ミーガン 2.0 - | Filmarks映画

www.youtube.com

#sidebar { font-size: 14px; }