
原題:Wonder Man 制作者&監督:デスティン・ダニエル・クレットン(第1、2話) ショーランナー&製作総指揮:アンドリュー・ゲスト 監督:ジェームズ・ポンソルト(第3、4話)。ティファニー・ジョンソン(第5、6話)。ステラ・メギー(第7、8話) 脚本:アンドリュー・ゲスト(第1、2、3、7、8話)ほか 撮影:ブレット・パウラック。アルマンド・サラス 編集者:ジーナ・サンソム。ネナ・エルブ。キャシー・ディクソン 作曲家:ジョエル・P・ウェスト 製作総指揮:ケヴィン・ファイギほか 制作会社:MARVELテレビ 配信:Disney+ 製作日:アメリカ 上映時間:各話約30分、全8話 公開日:2026年01月28日 シリーズ:MCUのDisney+ドラマ第17作目。
最初に書くけど、これ物凄くよかったです。
Disney+のMCUドラマはピンキリだがこれは今まで一番好きだった『ロキ』〈シーズン2〉(2023)超えて一好き。
MCUとかヒーローものでもあるんだけど、一つの作品としてアメコミ映画ファン以外の普通の映画ファンがいきなり観ても楽しめる作品(むしろMCUキッズはあまり楽しめないかも)。他の作品とはほぼ関係ないし、物語の中心は人間ドラマで「スーパーヒーロー」は、物語を縁取る要素にすぎない感じ。
純粋な作品の感想はかなり後までスキップしてほしい。
🕶️特に他のMARVELヒーローとクロスオーバーしてないポツンと誰もいない広場に立っているような印象のDisney+のMARVELドラマ『ワンダーマン』が唐突に配信。しかも近年お馴染みの一気に全話配信という逃走するかのようなやる気のない配信形態。
もはや誰も観ていない義務CU、完全なるオワコン、数々の異名を獲得した「Disney+のMARVELドラマ」。この「もはや誰も観ていない」と言い始めて5年くらい経ってるからいよいよもって「誰も観てない」どころではなく観てることで「え?観てるの?なんで?」と訊かれたり投石されかねない状態だ。もはや「Disney+のMARVELドラマを観てる」という状態は「今更やめられなくなったファンが観ている」という状態を遥かに超えて、もはや「Disney+のMARVELドラマを観てる=新しいスポーツ」という気さえしてくる。全作観てる者だけに許される集光・屈折されたプリズムのような七色の悪口をぶちかましてしまったがかまいませんね?
もはやハイエナのような業界人が「Disney+のMARVELドラマ」から「もう、のさばれねぇな」という感じで立ち去り邪魔が入らず製作者が自由に作れるようになったためか『アガサ・オール・アロング』(2024)あたりからは映画のMCUよりむしろ良作が続いていることを君に伝える。
今調べたら本作はフェイズ6みたい。「『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』(2025)から〈フェイズ6〉に突入した」らしい。なーにが「フェイズ」だよ。
🕶️制作者&メイン監督は『シャン・チー/テン・リングスの伝説』(2021)を撮って、この夏公開される『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』(2026)の監督でもあるデスティン・ダニエル・クレットン。アベンジャーズ第5作目『アベンジャーズ:ザ・カーン・ダイナスティ』の監督に選ばれていたのだが色々あってデスティン監督は降板。ヴィランもカーンからダウニーJr演じるドクター・ドゥームに変わりタイトルも『アベンジャーズ:ドゥームズデイ』に変わって監督もルッソ兄弟に変わった。
デスティン監督は割と好感持ってたし「きっと5年間出番がないシャン・チーがアベンジャーズ中核で大活躍するし全く人気のないフェイズ4-6のキャラも(やっと)人気が出るかもしれない」と期待してたのだが、ルッソ兄弟や過去の人気キャストや人気キャラを呼び戻した置きにいった企画になってしまい残念だ。
「苦戦中のフェイズ4以降の要素だが……何とか盛り上げる!」という、世間が相手してくれてた期間は既に使い果たし、爆死続きのMCUは「そんな事言ってられん!絶対ヒットするものしか公開できん!」という最終段階になってしまった。この状態であっても絶対にヒットはするスパイダーマン4作目、アベンジャーズ第5、6作これで持ち直してフェイズ7以降のX-MENサーガに繋げないと終わりだ。……「繋げないと終わりだ」っていうかハッキリ言って実質的には既に終わっている。「スパイダーマン」「アベンジャーズ」「X-MEN」などは「MCUが流行ってる or 流行ってない」関係なく名前でヒットするが、もはや『エターナルズ』(2021)はおろか「シャン・チー」だとかを公開してる余裕はない(しかしエターナルズはともかく一応ヒットしたシャン・チーが塩漬けにされるとはね)。
飲んどる場合かーッ!
そんな残念なデスティン監督だがヒット確約された『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』(2026)の監督になったから、まぁいいだろう。というかこれもあんまり期待してないけど……だが、この『ワンダーマン』(2026) 凄く良かったからスパイダーマンも良いかも?だがここまでDisney+&SONYの大作すぎるタイトルになるとデスティン監督が自分の持ち味とか出せるのは3分くらいあれば良いほうな気もするが。
ショーランナー(ドラマで監督より立場が上の制作総責任者)兼脚本家のアンドリュー・ゲスト。この人は『ホークアイ』(2021)を製作してた人みたいですね。
ワンダーマンは原作だとヴィジョンに関係するので、僕が「Disney+のMARVELドラマ」の中でデアデビルのストリート路線と並んで好きなワンダ、ビジョン、アガサ……などの「ワンダ周辺作品」に本作も含まれるのかな?と思ってたけど本作の時点では関係ないみたい。まぁ現MCUはリセットされるそうなので二度と出てこないでしょう。
MCUへの文句も煮詰まってるが本作に関係する内容だけピックアップしても長くなってしまったのでそろそろ感想に移りましょう。
割とほぼネタバレあり
🕶️🎭️🏢
※自分で書いといてなんですが下の年表は重要ではないので読まなくていい
・これまでのトレヴァー・スラッタリー/偽マンダリン、ついでにダメージ・コントール
劇中の時間軸で2012年12月下旬。
本作の主人公の一人トレヴァー・スラッタリーは『アイアンマン3』(2013)で登場。
原作コミックの大物ヴィラン”犯罪組織テン・リングス首領のマンダリン”が出てきたと思わせて「実は兵器を売りたい企業A.I.M.の自作自演で舞台俳優トレヴァーがマンダリンを演じさせられていた」という真相だった。「原作コミックで有名なヴィランが実はオリキャラが演じていた偽物だった」というのは誰も喜ばないユーモアで『アイアンマン3』(2013)は面白かったが偽マンダリンは萎えた。劇中の時間軸で2013年10~11月頃。刑務所に服役していたトレヴァー・スラッタリーは”本物のテン・リングスの本物のマンダリン”が放った刺客に無理やり脱獄させられ監禁された。短編映画『王は俺だ』(2014)
劇中の時間軸で2024年3月末~4月上旬頃。本物のテン・リングスの本物のマンダリンことウェンウーに11年間監禁されていたトレヴァー・スラッタリー。ウェンウーの息子シャン・チーの冒険に同行して脱出して自由の身に。
🏢おまけ、これまでのダメージ・コントロール
劇中で2009年晩秋。トニー・スターク/アイアンマンはダメージ・コントロールを構想。『アイアンマン』(2008)
劇中で2012年6月11日。ダメージ・コントロール登場。この組織は『アベンジャーズ』(2012)でのニューヨーク決戦の後、チタウリの地球外の兵器を回収するためにトニー・スターク/アイアンマンが連邦政府と提携して設立した公的機関。以降はメタヒューマン(超人)を弾圧する組織となる。NYの後始末を任された残骸処理会社のエイドリアン・トゥームスの仕事を横取りしたことでスーパーヴィランのバルチャーを誕生させる。
『スパイダーマン:ホームカミング』(2017)の回想劇中で2024年7月2日頃。ダメージ・コントロールのP.クリアリー捜査官、ピーター・パーカー/スパイダーマンや仲間たちを連行するがマット・マードック/デアデビルの活躍で釈放される。その後、メイおばさんが殺害されて悲しむピーター・パーカー/スパイダーマンの身柄を確保しようとするが逃げられる。
『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(2021)劇中で2024年9月〜10月頃。ダメージ・コントロールのP.クリアリー捜査官、パワーを得たカマラ・カーン/ミズ・マーベルを連行しようとするが逃げられる。
『ミズ・マーベル』(2022)劇中で2025年8月頃。わずか一年で肥大化したダメージ・コントロールのメタヒューマン専用の刑務所からエミル・ブロンスキー/アボミネーションが釈放される。その後、嫌がらせを受けて暴走したジェニファー・ウォルターズ/シー・ハルクを逮捕、超能力抑制アンクレットを装着させ、彼女から「変身の自由」を奪って仮釈放。シーハルクは第四の壁を突破するという原作のキャラクター性を利用して全てなかった事にした
『シーハルク:ザ・アトーニー』(2022)
一行でまとめると
🎭️トレヴァー・スラッタリー:昔テロリストの真似して捕まった俳優
🏢ダメージ・コントロール:超人を追い回して最後には敗れる超人専門の組織
🕶️🎭️🏢本作『ワンダーマン』(2026)
劇中で2026年3〜4月頃(現在)。
売れない俳優サイモン・ウィリアムズ(演:ヤーヤ・アブドゥル=マティーン二世)はオーディション会場で、ベテラン俳優で”偽マンダリン”として有名なトレヴァー・スラッタリー(演:ベン・キングズレー)と知り合う。
サイモンが子供の頃(80年代)から憧れていたスーパーヒーロー映画『ワンダーマン』。その現代リメイク作品を巨匠フォン・コヴァク監督(演:ズラトコ・ブリッチ)が製作する……と、トレヴァーから聞いたサイモンはオーディションに参加し、2人は意気投合する。
実はトレヴァーは事前に、メタヒューマンを厳しく管理するダメージ・コントロール局のP.クリアリー捜査官(演:アリアン・モアエド)によってメタヒューマン疑惑のあるサイモンの調査を矯正されていた。
しかしトレヴァーはサイモンと切磋琢磨しているうちに友情が芽生え、調査をやめる。
サイモンとトレヴァーは無事『ワンダーマン』の主演を勝ち取ることができるのか。そしてサイモンのパワーは?ダメージ・コントロールの追求はどうなるのか――
みたいな話。

サイモンは映画『ワンダーマン』のオーディションを受けて主演になりたい。
トレヴァーはサイモンの先輩として仲良くなり、彼の側でスーパーパワーを持っている証拠を探る。
しかし行動をともにするうちに、トレヴァーが昔のライバル俳優に侮辱されて本気で怒るサイモン、サイモンの実家に行くうちに、トレヴァーの中でサイモンへの友情が芽生え、ダメコンに渡された諜報機械を破壊する。
この前半3話は、サイモンがたまにパワーの兆候を見せたりはするが基本的には、売れないハリウッド俳優2人がオーディションに望む完全な人間ドラマになっている。いや最初の3話というより全話通してもほぼ映画俳優の人間ドラマで、スーパーパワーの要素は飾りのようなものに過ぎない。
第1話でサイモンは俳優として実力はあるものの、自分が演じる端役の内面や過去などを不必要に考察しすぎて『アメリカン・ホラー・ストーリー』の端役を失ってしまう、トレヴァーは先輩として「考えすぎだ、しっかり深呼吸して頭を真っ白にして自分自身を解き放て」とアドバイスする。これは「あんまりキャラクターや作品のあれこれを考察しすぎるなよ。行き当たりばったりで作ってるだけで意味ねーから」というMCUキッズへのメッセージだとわかって可笑しかった。
サイモンは「本当の自分を曝け出せない」という精神的な理由で恋人にも去られて友達もいない。実家に帰った際も、俳優として目が出ず母に仕送りしてもらってるサイモンに故郷の人たちは冷たい。トレヴァーは母親以外に愛されていない。サイモン母がトレヴァーに「私はいつもおとなしいサイモンは孤独でも平気なんだと思ってた。だけどある日、あの子が『愛をありがとう』と言うのを見て、この子も辛いのだと初めて知った」という台詞、サイモンと母の性格にじーんとしました。
第4話「ドアマン」
サイモンがトレヴァーに「スーパーパワーを持っていることは秘密だ。”ドアマン条項”を知ってるだろう?」と語って、過去ハリウッドであったことがモノクロの回想で語られる。
クラブのドアマンとして働くデマー・デイヴィス/ドアマン(演:バイロン・バワーズ)はひょんなことで物質透過能力を得る(正確には身体が異次元に繋がるスーパーパワー)。
デマーは、この能力で、入口が壊れてドアが開かなくなったクラブに大勢が閉じ込められた火災現場において自身の身体をドアにして大勢を救出、そこで助けた俳優のジョシュ・ギャッド(演:ジョシュ・ギャッド本人)の相棒となり人気者”ドアマン”となり主演映画も作られる。しかしデマーは元々、エンターテイメント業界に興味があったわけでもなく飽きられ始めると生活が荒れてくる。起死回生で主演映画の続編を撮影中、自分を通り抜けようとした相棒ジョシュを暗黒空間に飲み込んでしまう。
これによってスーパーパワーを持った俳優を禁ずるドアマン条項が作られた。
サイモンがスーパーパワーを隠しているのは勿論、ドアマン条項に引っかかって俳優になれないためだが、これはサイモンの「本当の自分をさらけ出すことが出来ない」という、彼の性格そのものを表現するものでもある。
そして、このドアマンのエピソードは、サイモンの恐怖心の出どころでもある「パワーがバレたらこうなる」という「サイモンのバッドエンド」を先に提示したもの。
”ドアマン条項”は単なるハリウッド禁止事項ではない。サイモンにとっては『ありのままの自分を見せれば俳優という夢が絶たれる』という、残酷な呪縛として機能している。ドアマンの転落劇は、サイモンにとっての『あり得るかもしれない最悪の結末』そのもの。ドアマンが『劇中のヒーロー』を演じきれず自滅したのに対し、サイモンが何を学び後で最後に何を演じることになるのか、この第4話は本作『ワンダーマン』の折り返し地点として完璧。
ちなみにドアマンって本当にいるのか検索したらいた。『アベンジャーズ』のキャラクターでミュータントみたい。
その後、スーパーパワーを盗撮した若者を追いかける話があって、いよいよオーディション。
トレヴァーは、行く先々で「あ、マンダリンの人!」と言われる。盗撮キッズの仲間たちにも「おい皆来てみろ!マンダリンだ!」「子供の頃みんなであんたの真似してたよ、一緒に写真撮ってくれ」などと言われたり、俳優たちにも「マンダリン、あの演技はよかった……」と評されたり、キッズから大人にまで妙な人気なのがわかる。
トレヴァーは本人は、サイモンと同じく幼い頃に母に褒められたのが切っ掛けでシェイクスピア俳優を目指すが上手くいかず仕方なく目先の金ほしさに偽マンダリンをやったにすぎないのだが不本意にバズって、まるで代表作のようになってしまった。
まるで不本意ながら出演したエンタメ作品で異常にバズって、もはやそれでしか見られなくなった俳優みたいな感じで偽マンダリンが見られているのが面白い。
第6話は監督の家に集まった俳優たちが、一話丸々みっちり即興劇する。ここでもサイモンは緊張しすぎて即興なのに『プリティ・ウーマン』の一場面をやって失敗するがトレヴァーの的確な助言で持ち直し、見事ワンダーマン役を獲得、トレヴァーはワンダーマンの相棒バーナビー役。
大作映画『ワンダーマン』撮影開始。サイモンとトレヴァーは遂に夢の主演俳優としての蜜月。
そこで2人は、毒舌で有名なNYタイムズ記者ローレン・ウィードマン(演:ジュリエット・オルテガ)の取材を受ける。2人はサイモンのパワーがバレないように焦って色々立ち回るがローレンが追求したのは、トレヴァーがここに到着した日にダメコンに逮捕されたことだった。これによってトレヴァーが途中までダメコンの指示でサイモンのパワーを探っていたことがバレる。サイモンは「親友だと思ってたのに……言ってほしかった」と失望。しかしそれは昼間、サイモンが元カノ・ヴィヴィアン(演:オリヴィア・サールビー)に会った時、実はサイモンのパワーに勘付いていたヴィヴィアンに言われた台詞でもあった。「待ってたけど貴方は最後まで言ってくれなかったね」と、サイモンのスーパーパワーとサイモンが心を閉じてることをかけてるわけだ(このヴィヴィアンどっかで見た顔と思ったらアレックス・ガーランド脚本のマイナーだけど名作だった英国コミック原作のヒーロー映画『ジャッジ・ドレッド』(2012)のジャッジ・カサンドラ・アンダーソン役の女性だった)。
そして、その夜、ストレスが限界に来たサイモンは撮影現場でスーパーパワーを解放し現場を吹き飛ばしてしまう。
「やっぱりサイモンが遂にやりおった!」と喜んで動き出すダメコン。
MCUにおけるダメコンは上の簡易年表を見てもわかるように、スーパーパワーを持った人物(主に若者)にまとわりついて、そのせいでトラブルになって「ほらやっぱり事件起こした!」と大喜びで捕まえようとする(そして逃げられる)のが定番。
故トニー・スタークが平和のために作ったはずのダメコンが、罪のない能力者を延々といじめて本来起きなかった事故が起きる要因になってるのが皮肉だ。
サイモンは「短い夢だった、夢も親友も失った」と厭世感たっぷりだがトレヴァーは「本当にごめん、TV見て」と電話をかけてくる。
そこにはトレヴァーの代表作?である「秘密結社テン・リングスの首領マンダリン」の姿が。「映画俳優は仮の姿で破壊こそが目的だったのだ」とサイモンの罪を被るトレヴァー。驚く一同、サイモンを盗撮したキッズたちだけ大好きなマンダリン復活に大喜び。
ダメコンのP.クリアリー捜査官も、別にバカじゃないのでトレヴァーがサイモンの罪を被ってることはわかってるのだが、こんなに大々的に自白された以上トレヴァーを捕まえるしかない。手錠をかけたトレヴァーにP.クリアリー捜査官はそう言うのだが、トレヴァーはマンダリンのコスプレで連行されながら「馬鹿め、昨日までの俳優の姿が演技だったのだ」とか怖いマンダリン喋りのまま煽ってて、めちゃくちゃかっこいい!キャップがムジョルニアでサノスしばいたりアベンジャーズ・アッセンブルしたシーンくらいアガった。瞬間最高速的に今、MCUの好きなキャラ……デアデビルやキャップ(スティーブ)やワンダとか超えて……トレヴァーが一番好きかも。前述の通り『アイアンマン3』(2013)の時は「有名キャラのふりをして一般人オリキャラがそのフリをしてたとか誰も喜ばないしょうもないスカシだなぁ」と不満だったが、13年経ってトレヴァーサーガの完結があまりに素晴らしくて、もはや最初に批判してた僕の負けを認めざるを得ない。というか”真のマンダリン”のウェンウーかっこいいけど全然マンダリンっぽくないし、もうトレヴァーの怪しいテロリスト然とした姿でモニターに映る姿が”真の真のマンダリン”といってもいいだろう。MCUの世界にもいない、MCU世界のモニターの中にしかいない友達を助ける不思議なヴィラン……いや完全に利他的な目的のために”仮面”を被って人助けしてるのでヒーローか。
トレヴァーの代わりにトレヴァーを侮辱していた彼のライバルをワンダーマンを裏切る相棒バーナビー役にして映画は完成。上映に母や兄も呼び映画は大成功。サイモンは遂に夢を叶えた。
その後、サイモンは”次回作の役作り”として地方の肉体労働者に密着取材していた。
この密着取材も今まで通りじっくり人間ドラマを見せてくれるのが本当に良い。
サイモンが密着している中年男性は誠実な人物であること、彼の家族が難病で大金がいるので大変なこと。
上手くごまかせたから職場も入れることになったサイモン、どこかで見たような制服を来て入るのがダメージ・コントロールの刑務所、サイモンは「ちょっとトイレに行く」そして次の瞬間、サイモンが密着取材していたダメコン職員には凄い大金が振り込まれる……めちゃくちゃ盛り上がる。後はまぁ御想像通り。
これがワンダーマンのラストバトル、今まで「本当の自分の内面。隠していた能力」この2つの”自分”を出せなかったサイモンは、演技という形で自分自身を出しスーパーパワーを振るって親友を救出する。全話通してサイモンはトレヴァーという親友と共に自分自身という強敵を倒した、そういう話だったのね。
これは結構……Disney+のMCUドラマで一番良かったね。同じ監督の『シャン・チー/テン・リングスの伝説』(2021)よりは余裕で上。映画も全部合わせたMCU全作品中でも結構上位かもしれん。そもそも「これ本当にMCUか?」って感じだった第1~3話とか第6話のオーディション回とかの人間ドラマも普通に良かったし。
ちなみにワンダーマンはイオンを操り、怪力、飛行、爆発、分子変換など行い、MCUヒーローではワンダ、キャプテン・マーベル、ソーなどと並ぶ最強クラス。だけど出番はこれで終わりだろうね。『アベンジャーズ:ドゥームズデイ』とか『アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ』とかに、出そうと思えば出せるだろうが、そもそも出てないだろうしね。MARVELもやる気なかったからワンダーマン一切宣伝せず全話一挙配信して放ってたし、でも評価が高いと知るや急に宣伝し始めたが……。
だが本作のワンダーマンの魅力って当然ながらパワーとかじゃなくて”サイモンとトレヴァーの人間ドラマ”とか”俳優という仕事やハリウッド”とかなので、いくら強いといってもワンダーマンが突然アベンジャーズに入ってパワーを振るって活躍したところでね……加入した!っていうなら応援するがまぁしないだろうし、何よりも面白かったので「MCUドラマの『ワンダーマン』とても面白かったからMCUなんかに出さないで!」っていう複雑な気持ちが強い。サイモンとトレヴァーはこれで終わりでいい。本作と同じ監督の次回作と言われてる『シャン・チー』2作目に顔見せ程度で出ればいいかもね。
MCU、次回作は2026年3月4日にDisney+配信の『デアデビル:ボーン・アゲイン』〈シーズン2〉(2026)これはデアデビル一番好きなので期待です。ジェシカ・ジョーンズも出るし。同時期にパニッシャーのTVスペシャルがあるらしい。アニメは5月に『X-MEN'97』〈シーズン2〉(2026)。
映画は2026年7月31日に『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』(2026)があって、本作のデスティン監督が監督だけど、MCUピンチの現在のしかもスパイダーマンなんでSONYとディスニーの介入もエグそうだし正直あまり期待してない。そんなものよりスパイダーマンはまぁまぁ成功させてシャン・チー2を待ちたいが、どうなんでしょうね。
そんな感じでした
〈トレヴァースラッタリー/偽マンダリン出演作〉
『アイアンマン』(2008)、『アイアンマン2』(2010)、『アイアンマン3』(2013)/MCUの中で一番偉い1、珍味の2、単体映画としてなら良い3 - gock221B
『シャン・チー/テン・リングスの伝説』(2021)/シャン・チーとケイティと中盤までのアクションとストーリーが最高 - gock221B
Wonder Man (TV Mini Series 2026– ) - IMDb
Wonder Man | Rotten Tomatoes
ワンダーマン | Filmarksドラマ

