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『心霊写真部 壱限目/弐限目』(2010)/一人で観るなら壱限目の第1話だけ観れば充分📷

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監督:永江二朗 原作&脚本:福谷修 製作国:日本 上映時間:各90分 ※DVDドラマ

 

 


ネットでよくこのタイトルを見かけるし観てみた。
同名のホラー小説を元にしたDVD連続ドラマ。各巻に短編が3話づつ入ってて合計6話。
本当は全4巻&全12話の予定だったらしいが、売上不振やら何やら色々あって2巻で打ち切りになった。その後ニコニコ生放送で配信されたらニコ生ユーザーの間で(白石監督の「コワすぎ!」シリーズ同様に)いじりながら大勢で見て人気が出て、主演を変えて当初の構想通り最初から最後まで語り直した「心霊写真部 劇場版 (2015)」。ニコ生作品「心霊写真部 零限目 (2015)」。「心霊写真部リブート (2016)」が作られた。

 

 

 

主人公・女子高生の二宮佳夕(かゆ)が心霊写真の調査を行う「心霊写真部」に入部して、情報収集が得意なクール眼鏡男子部長の牧村久部と、ただ声がデカいだけの瑠川リリと共に活動を始める。
心霊写真が原因で心霊現象に困ってる中高生から助けてほしいという依頼が心霊写真部のウェブサイトに届き、三人で調査して解決していくスタイル。
霊感を持つ中村静香は、学園の屋上にいる謎の霊能力少女のアドバイスを貰いつつ最終的には大抵一人で解決する‥という話が何度か繰り返される。
そういった心霊事件と並行して、マスク殺人鬼が連続殺人を行っているが一体その正体は?一体何の関係が?‥的な殺人事件も描かれるが、未完で終わったので主人公達と一体どう関わってくるのかわからないまま終わった(劇場版では描かれる)。
幽霊や死体や血もどんどん出てくるが基本的に画や話がショボいのだが、どことなく全編ホノボノした、良い意味でまったりした雰囲気が漂ってるのが少し魅力だった。
自分は中年なのだが、深夜TVでこれが流れてきて「あまり面白くないな」と思いつつも勉強やめてつい見ちゃった‥みたいな、10代に戻ったような感覚がして(本作ではなく)その感覚が楽しかった。
これは怖いJホラー作品じゃなくて「地獄先生ぬ~べ~」とか学生たちが学校の難題を解決するジュブナイルものみたいな感じ。
「ホラー」というより「怪奇特撮もの」とでも言うか。。
きっと、テレ東の深夜ドラマとかで全13話くらいあればもっとよかったんだろうね。
最初は霊のCGもショボいし、いわゆるJホラーが培ってきた怖い心霊表現も使わないので怖くもないし「ずいぶんショボいな‥」と思いながら観てたが、第一話のクライマックスで霊障にあった部長とリリがブッ倒れて、クールに振る舞ってた部長が、まるでシロテナガザルのような奇声を発しながらハンマーで撲殺された死にぞこないの様にバタバタと痙攣し始めてめっちゃ面白かった。

この痙攣シーンはニコ動ユーザーにウケてシリーズの売りとなり痙攣部と呼ばれて愛されるようになったらしい(ファンの後押しで作られた後続作品でも頻繁に痙攣する)。
しかし主人公の中村静香は、シロテナガザルのような奇声を発して大痙攣する仲間を一瞥だにせず放ったらかしにして一人で調査を続行するので更に面白さが倍増した。
↑この画像だけ観てもおかしい。
僕は「壱限目」「弐限目」「零限目」「劇場版」まで一応観たけど、はっきり言って一番面白いのはこの第一話の痙攣してるこの場面がマックスだった(リブートは観てない)。
というか悪い言い方すれば、作品自体は全体的にショボいしストーリーも特に面白いわけでもないので、この「壱限目」の第一話だけ観れば充分だと思った。
恐らく、毎年の夏にニコ生で放送されてるようだが、そこで大勢と一緒にツッコミコメントしながら見たら楽しいのだろうが、個人的にはそういうニコ生文化には興味ないので僕にとっては「少し楽しい場面もあるが基本的はショボい作品」という感想になってしまった。

主演の中村静香は、現在の彼女も好きだがグラビアアイドル時代のこの時の彼女は非常に可愛い。
そして、痙攣する仲間を無視する場面も面白いが、日常の場面では全編いつも「」という文字が常に頭の上に浮かんでるのが似合いそうな不思議そうな表情してるのが絶妙に可笑しい。
「私なんでこんな作品に出てるんだろ‥ドラマに出たいなぁ」とでも言いたげなキョトン顔、それが本作自体のショボさと相まって絶妙な味わいを出している。

劇場版とかニコ生版生ドラマとかも一通り観たけど、中村静香が主演じゃなくなってからはあまり興味が持てなかった。まぁ部長のほうが重要なキャラで、はっきり言って主人公は若い女の子がやれば誰がやっても同じなのだが、中村静香の「わたし何でこんなしょうもないドラマ出てるんだろ」とでも言いたげなポカーンとした表情が最高だったので、彼女が主演じゃなくなってからは特に観る動機が持てなかった。中村静香のまま完結まで続いてほしかったなぁ。そういえば劇場版は、地味に好きな森田亜紀さんという女優さんが依頼者の母役で出てた。
このページには最初、劇場版や零限目の感想も書いてたのだが、作品自体も感想もつまらなかったので消した。自分が今高校生だったりニコ生好きな暇人だったらもう少し面白がれたかもしれんが、まぁ‥僕はこんな感じです。

 



そんな感じでした

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心霊写真部 (竹書房文庫)

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Re:心霊写真部 竹書房文庫

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