gock221B

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『呪怨:呪いの家』(2020) 全6話/ソーシャルホラー色を強めて換骨奪胎したドラマ。可哀想な聖美🏠

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監督:三宅唱 脚本:高橋洋一瀬隆重 特殊造型:スクリーミング・マッド・ジョージ 配信局:Netflix 製作国:日本 シリーズ:『呪怨』シリーズ 配信時間:各話約30分、全6話 英題:『JU-ON:Origins』

 

 

 

Netflix制作のドラマ。連続視聴すれば3時間の映画としても観れる呪怨のドラマ。
※すぐ下の小さい字の部分は本作の感想じゃないので読まなくてもいい。
清水崇監督が作り上げた呪怨シリーズ。呪怨は当時流行ってたJホラー表現……幽霊の姿をはっきり映さない心霊写真的な映像表現というJホラーの定石を壊して幽霊の顔やゴア描写見せまくりの映像や、時系列シャッフルによって各話の主人公がいつでも悲惨に死ねる様子を繰り返し見せる展開で世界的な人気となった。僕はと言うと、ホラーは大抵好きなので(でもSAWとかデスゲーム系だけはバラエティ番組みたいで好きじゃない)従来の小中理論的Jホラーも呪怨も好きだった。ただ「幽霊の顔や惨殺を見せまくる」という呪怨のスタイルはかなり早い段階でお馴染みのものになってしまい、怖いことは怖いが霊や死を見せすぎて何だか吉本新喜劇っぽくもなった(ためてタイミングずらして白い顔の霊が脅かすというジャンプスケアのタイミングが凄く喜劇っぽい)、あと伽椰子&俊雄のキャラが立ちすぎてゴジラのように親しみありすぎて今では貞子同様、始球式したりとアイドルのように扱われている。最初のガチな怖さは無くなってしまったが新喜劇みたいになった呪怨も僕はそれでそれで好きだった、伽椰子はホラー映画に出てくるキャラの中でもほぼ最強クラスに強いので何だかダークヒーロー的にも見れた。

清水崇が監督&脚本、高橋洋監修、一瀬隆重プロデューサーだった『呪怨(ビデオ版)』(2000)、『呪怨2(ビデオ版)』(2000)『呪怨(劇場版)』(2003)、『呪怨2(劇場版)』(2003)がオリジナルといえる4作品。サム・ライミ制作で清水崇監督&藤貴子の伽椰子&舞台が日本の佐伯家のままハリウッド・リメイクした『THE JUON/呪怨』(2004)『呪怨 パンデミック』(2006)が全米NO1大ヒットした。日本人監督がカンヌで芸術的な賞を獲るのも勿論凄いが、清水崇監督の呪怨の場合「日本人監督がオリジナルの企画でエンタメ娯楽作として全米NO1ヒットを二作も続けて獲った」という誰も出来ない偉業を成し遂げてるにも関わらず当時から今まで殆ど褒め称えられてないのがずっと納得いかないものがある(『呪怨』は誰でも知ってるのに〈清水崇〉なんて映画好きじゃないと知らんのが変だよな)。やはりホラー映画は一段下に見られてるからなのか?
ハリウッド版3作目『呪怨 ザ・グラッジ3』(2009)は、清水崇&藤貴子&サム・ライミが外れたしおもんなさそうなので観てない。清水崇も伽椰子も外れた『呪怨 白い老女』(2009)は、監督が三宅隆太氏だったから観て白ババアも良いキャラで面白かったが、佐伯家も伽椰子&俊雄も出てこないと、さすがに『呪怨』という感じはしなかった。他にも清水崇が関わってない呪怨はあるが興味なくて観てない。『貞子vs伽椰子』(2016)は、貞子と伽椰子を使って『フレディvsジェイソン』をそっくりそのままやって楽しかったが、白石監督がリングと呪怨に全く興味ない事が伝わってきてあまり盛り上がれなかった。
今回もまた清水崇は外れてるがオリジナルに関わった、怖くて悲惨な話を得意とする高橋洋氏が脚本、制作が一瀬隆重、というチームで期待が高まった。
かなりネタバレあり。興味あるけどまだ観てない人、今回は特に読まない方が良い。

 

 


本作は今までの『呪怨』シリーズとは大きく変えてる。ためてためて……一拍ずらしてドーン!というジャンプスケアが殆どなくなってる事。それと血まみれの幽霊が良いタイミングでバーン!と新喜劇的タイミングでドアップになるところも殆どない。そして伽椰子と俊雄が出てこない。
そういった呪怨の代名詞的な映像表現を無くしたのは、吉本新喜劇的になっていた呪怨に本来の嫌~でシリアスな感じを取り戻すためだろう。本作は悲惨だったり忌まわしい出来事がミルフィーユ状に折り重なって「こんなに悲惨な出来事がこの家に流れ着いて澱(おり)のように重なってしまっては呪いが発生してもおかしくない」と説得力を与えることに成功してると思った。そういった部分はオリジナルの『呪怨』にもあったが、その役目を伽椰子ひとりにやらせてるうちに伽椰子は何だかよくわからないウルトラスーパーモンスターになってしまった。それはそれで僕は好きだが純粋な「怖さ」とは少し離れてしまった。それがバラエティ番組みたいに思われる原因だった。だから伽椰子&俊雄というホラーアイコンを外したんだろう。
だが別に何もかも無くしたり変えてるわけじゃない。伽椰子と俊雄は消えたが「伽椰子と俊雄みたいな存在」は出てくる。ただ名前がなかったり白塗りをやめたりして匿名性を増したキャラにしてある。伽椰子が出たら「伽椰子が出たぞ!」とお祭り気分になってしまうので、現代的リメイクとしてホラーアイコン的なカリスマを外すことによってシリアスな感じを保っている。湯婆婆(制作陣)によって名前を剥奪された伽椰子と俊雄それと佐伯家は「伽椰子みたいな女達と俊雄みたいな子供達と佐伯家みたいな呪いの家」として息を吹き返した。
そういった『呪怨』をコメディにしちゃってた要素だけは変えてあるが、時空がめちゃくちゃに乱れている〈呪いの家〉、黒猫、ゴア描写、虐待されてる児童を尋ねるソーシャルワーカー、不倫がきっかけで陰惨な殺人事件発生、〈家〉に入った女子高生とか関係者が次々と呪われる、などの『呪怨』でよくある要素はそのまま。
そんな感じで制作者達は『呪怨』を再び怖いものにしようとしてるのにNetflix JapanはCMで、主演の荒川良々黒島結菜に『死霊館 (2013)』『インシディアス (2010)』『ジェーン・ドゥの解剖 (2016)』を見せて「2人が三作品のジャンプスケアなどをバカにする」→「そんな海外のバカみたいなホラーと違って『呪怨 呪いの家』は凄い!」というもので、Netflix Japanは自分達の顔と名前は出さず、荒川良々黒島結菜が色々語った中からバカにしてるっぽいコメントだけ編集して批判が来たら自分たちより荒川良々黒島結菜が叩かれるようにして安全地帯から海外のホラー作品をバカにする……という、ここ数年の中で最も最低のCMだった。
『呪怨:呪いの家』荒川良々&黒島結菜は海外ホラーの名作をどう観る?
そもそも三作品とも、ちゃんと面白い大ヒット作だし「戦隊シリーズ出演者が『アベンジャーズ エンドゲーム』観てあれこれバカにするCM」みたいなもんでかなりしょうもない。本作『呪怨 呪いの家』が面白かっただけに残念だ。……まぁ荒川良々黒島結菜がどういう人なのか知らないのでガチで海外作品をバカにしてた可能性もゼロではないがとにかくこんな海外の面白い作品を落として自分を上げるCM作るなって話。

 

 


1988年から1997年にかけてを舞台に〈呪いの家〉に関わる人達を描く。
Jホラーが生まれる直前でもあるこの時期に起きた忌まわしい事件……女子高生コンクリート詰め殺人事件、東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件、神戸連続児童殺傷事件、オウム真理教による数々の事件などが劇中のニュース番組で流れ、名古屋妊婦切り裂き殺人事件、東電OL殺人事件などを思わせる出来事も劇中で起こる。
「忌まわしい事件が折り重なって〈家〉の呪いが強化されていく」という要素に加えて、現実の忌まわしい事件の数々が背景にある事によって〈あの家〉という場所だけでなく「あの〈家〉だけじゃなくて他の場所でも呪いが発生してたんじゃないか?〈家〉に行かなかったとしても、この時期に生きてたら何らかの忌まわしい事件に巻き込まれてたんじゃないのか?」と、場所だけでなく時間にも呪いをかけている。
心霊研究家・小田島(荒川良々)は、心霊番組で知り合った新人タレント・はるか(黒島結菜)から相談を受ける。
はるかには婚約者がおり、その婚約者は2人で住む新居を探している時に、ある〈家〉を内見して以来、周囲で名状しがたい忌まわしい気配がつきまとい始める。はるかの相談を受け小田島は調査を行なうが、ごく普通の民家であるその〈家〉を探し当てることは困難だった。はるかの婚約者は衰弱していって変死した。霊感がある婚約者の母(仙道敦子)は、はるかと共にその〈家〉を探そうとするが死んだ婚約者の霊も教えてくれなくて見つからない。
この荒川良々のキャラと黒島結菜がほぼ主人公ポジション。
はるかは、危険な目にあまり遭わないし霊にあっても大抵してビックリしない。強キャラというより、ちょっと浮いてる気がした。主演はさせたいが汚れ役はさせないでくれっていう雰囲気を感じた。オチを言ってしまうと最後に一番最初の霊に襲われるが、それは漫才の「もういいぜ」みたいなもんだからほぼノーカウントといっていい。黒島結菜さんは好きな方なんだが、とにかくホラーにおいてかなりつまんないキャラでガッカリした。
荒川良々演じる心霊研究家・小田島は、何か理由はわからないが怪談を収集しており後々あの〈家〉に幼い頃住んでいた事がわかる。観てるとどうも高橋洋が自分を反映してるキャラっぽい印象を受けた。高橋洋黒沢清との対談本で「子供の頃住んでた実家で、廊下の先に顔が浮かんでました」とか言ってたし(それで幽霊を全く信じていいない黒沢清が「それでどうしたの?結果は?」とかやたらグイグイ訊いてたのが可笑しかった)。また劇中に出てくる連続幼女誘拐殺人事件の犯人M(柄本時生)は、この小田島のファンで一回面会に行く、Mも呪いの家に行ったことがあったのだ。他の記事で読んだけど実際のMも稲川淳二のファンだったらしいので小田島は高橋洋+稲川淳二って感じのキャラなのかな。「こういった呪いを世間に伝えるため呪いに見逃されている」とか言ってたね終盤。良いキャラだけど『呪怨』で、ここまで無傷のヒーローみたいなキャラってちょっとずるいなと思いました。こいつは生き残らなくていいだろ。
ソーシャルワーカー・有安(倉科カナ)。虐待を受けている子供を救おうとするソーシャルワーカーは『呪怨』では大抵〈呪いの家〉に入って呪い殺されてしまうというお馴染みの職業で、小田島やはるかと合流して〈家〉を調査するがまさかの最初から最後まで無傷で驚いた。倉科カナさんは好きだが、とうとう何の被害にも合わないので汚れ役を嫌がったのかと邪推してしまった。ホラーは「女性に酷い目に遭ってほしくない」と思って観てるもんだけど本当に何一つ起こらないとおいしくないっつーか何のために出てきたん?という感じがある。
他には〈家〉に住んでいる普通の夫婦、その夫〈ノブくん〉と浮気している女とその優しい夫、という不倫で繋がった二組の夫婦も出てくる(ここでは懐かしのスクリーミング・マッド・ジョージが作った胎児が見れる)。この辺はオリジナル『呪怨』の生前の伽椰子が不倫して夫が狂った辺りのリメイクになっている。
このノブくん夫婦の前に住んでいたのが荒川良々演じる小田島の家族が幼少期住んでた(父親役はオリジナル呪怨の伽椰子のDV夫役の人?)。その前に住んでたのがブリーフの妊娠させた被害者の女に返り討ちにされた狂った男?そしてノブくん夫婦の後、時系列一番最後にも若い夫婦が住むが当然、どの夫婦も恐ろしい目に遭う。狂った夫の夫婦が一番古いのかな?どうも一番最初に居た狂って男と被害者の女が最初で、そこから先は時間と空間をまたいで妊娠した女や夫婦を中心に陰惨な出来事が積み重なって呪いが成長していった感じかな。

 

 


有名人俳優が演じた主人公が不以前なほど酷い目に合わない中で、里々佳というよく知らない女優が演じた聖美というキャラ、このキャラが本当に真の主人公と言いたい素晴らしさだった。
周りにいる男を狂わせてしまう女子高生・聖美……いや、この言い方は聖美にフェアじゃないので「周りにいる男が勝手に狂わってしまうほど美しい女子高生」と言い換えよう。聖美は前居た所でも父(養父?)がおかしくなって母親と転校を余儀なくされた女性校生。美しい転校生だからか級友にハメられて空き家だった〈呪われた家〉で同級生にレイプされる。彼女はこの第1~2話という序盤に起きた事件で事実上終わった(当然、男子と級友たちの人生も終わった)。級友のように足を踏み入れたから呪いで死ぬのならまだしも以降、再貧困女子として生きるしかなくなるので呪い殆ど関係なく死ぬというのが可哀想なところ。乱暴された聖美は空き家に居着いてた黒猫を〈家の押入れ〉で泣きながら抱いたのが、猫が好きだった彼女が純粋にしたいことをした最後であまりに可哀相すぎた。
聖美は自分を犯した男子高生を逆に脅迫して、最低の母親を電話機で撲殺させる。
2人は逃亡するが身分も学歴もない最貧困カップルなのですぐに荒れて夫となった青年は聖美と息子・俊樹にDVを繰り返しやがて俊樹を電話機で殴り植物人間にする。この家庭に目を付けていたソーシャルワーカー倉科カナも俊樹を助けようと介入しようとするが倉科カナのキャラが薄すぎて介入できず聖美とDV夫は逃亡。
数年後、売春婦をして暮らしていた聖美の元に、俊樹の生霊とよく話すようになった元夫がやってくる。聖美は夫に覚醒剤を打って溺死させる(この青年はレイプしたり我が子を植物人間にしたり悪い事ばかりしたので自業自得で同情はしないが、それでも大人になる成長する機会を無くした事だけは同情した。もう二度と浮かび上がれないので懲役や死より辛い状況と言える)。
そんな、観てるこちらを嫌~な気分にさせる聖美。あまりにどうしようもない境遇なので劇中、3回くらい「うわあああ~!」と号泣するのだが、これがもう見てられない。
聖美も可哀相だが、聖美に代表される元々は美しくて将来何でもできそうだった少女がしょうもない男に引っかかって最底辺に落ちて一生浮き上がること無く消えていった日本全国の最貧困女子が頭に浮かんでどうしようもない気分になった。
「今すぐドラマの中に入っていって聖美を助けたい!」と思う、だがそれと同時に「助ける事が叶わないなら心配しなくていいようさっさと死んでくれ」と逆の事も頭に浮かび、自分の同情の裏にある残酷な感情にも向き合わされる。まぁ言わば僕も聖美よりはマシだけど苦しい状況にいることに変わりはなく自分のことでいっぱいいっぱいで、聖美のように真に苦しい境遇にいる人を見てみぬふりして暮らしてるんだから同じことですね。
話を戻して、そんな感じで元夫を殺害した後どうしようもない気持ちになって、高校の時にレイプされて「今のどうしようもない境遇の自分」が産まれた場所、あの〈呪いの家〉に向かう。聖美がガラスを割ろうとすると時空が歪んで、中には幼少期と少し後でここに来る荒川良々がいる。そして荒川良々から窓の外を見ると一番最初に居た被害者の女がガラスを割ろうとした時の映像になって見える。
〈家〉の中に入ると、あの時級友が撮った聖美がレイプされてる最中の写真があり聖美は号泣。すると〈家〉に呪殺された級友たちの霊が迎えに来て「ごめん、私たち聖美の人生めちゃくちゃにしちゃったね」と謝る。何だかあまりに率直に謝ってる。もしくは死ぬ寸前の聖美の「彼女たちにこう謝られたかった」という妄想のようにも見える。幽霊は(もし居るとしたら)生きてる人間が知覚するものなので、どちらでも同じようなものだ。女児同士が喧嘩を謝ってるようにも見えて、その可愛らしい態度が酷い境遇とギャップありすぎて哀しい。
聖美は「ねぇ、わたし高校の頃に戻れるかなぁ?」と言うと級友たちは「戻れるよ」と言ってあの世に連れて行ってくれて、聖美はこの世から姿を消した。
家出して以降の聖美は、やさぐれた口調の最貧困ヤンママになってしまい、単純に見てて居たたまれなかったので、もう観たくない気持ちで見てたが、この最後の「わたし高校の頃に戻れるかなぁ?」の言い方が、急に少女時代の喋り方に戻ったので凄く胸が締め付けられて哀しくなった。成長の機会がなくなってたので高校生の時のまま心を閉ざして止まってた時が動き出した、でもそれは自分を地獄に落とした奴らの霊の前で、そして聖美は今死ぬ、という死なないと苦しみから逃れられない彼女の悲惨さが伝わったからだと思う。
そういえば幽霊の話するの忘れてたが本作はホラーより人間ドラマが専門の監督のせいか割と最初から幽霊の描き方がイマイチで俳優が演じてるようにしか見えず最初から最後まで、全く怖くなかった。その代わり聖美の最底辺ぶりの方が100倍くらい描けていた。後半、どんどん呪怨的な展開が増えていくが、それでもやはり呪いの家や幽霊よりも聖美の境遇の方が可哀相すぎて幽霊が全く怖くなかった。怖くないどころか「聖美が可哀相だからさっさと呪い殺して楽にさせてやれよ」と思い始めた。第四話で、二組の不倫夫婦のくだりで狂った夫が妻の膨れた腹を切り裂いて胎児を取り出して電話機を詰めて不倫相手を殺しに行くショッキングな話があったけど、そんなの死ぬから特に何とも思わなかった。そんな事より遠回りにしか呪いのかかってない聖美は明日も生きて最低な生活しなきゃいけないっていう、その「明日も生きる」という事の方が呪殺される事より怖かった。そんな感想を抱かされる事も怖かったという感じ。
「最貧困女子」とか興味はあるんけど、それを扱った映画とか絶対観ないよね。可哀相だから。だから自分が観やすい『呪怨』に最貧困女子テーマを織り込んで見せてくれてありがとうって思った。
だから幽霊描写はイマイチだったけど、最初からそこには重きを置いてないんだろうし別にいい、でも最後の時空が入り乱れるところは良かったし男たちがシュポッ!と消える『コワすぎ!』みたいなシーンも良かった。
ソーシャルホラーとしての側面に力を入れた『呪怨』の現代的再解釈は成功だったと思う。そして里々佳とかいう女優さん演じる聖美は本当に心を打たれたし観終わって、他の幽霊とかゴア描写とか、元々好きだったけど何一つ傷つかなかった倉科カナの事とかは速攻忘れたが聖美のことはずっと頭から離れなかった。凄く大好きなのかも。別に「貧困だったりメンヘラだったり困ってる女性が好き」というしょうもない理由じゃなく多分、死ぬ瞬間に心を開いて少女みたいになった彼女に何か感じたのかもしれない。他の有名俳優が一切汚れ役やらないから(まさか荒川良々ですらやらないとは……)この里々佳さんとかいう知らない女優が仕方なく全部一人で引き受けてるように見えた、そんなメタ的な部分も関係してるかも。

 

 

 

追記:観終えて2ヶ月経った後に本作のこと思い出そうとしても「聖美、可哀相だったな」という事以外印象に残っていなかった。やはり90年代の野島伸司ドラマみたいに聖美いじめエンターテイメントに全力出しすぎたせいで呪いの家や悪霊が全く怖くなくなってしまったせいだろう。怖いどころか観てるうちに「聖美はこの聖美が辛い目に遭うようにできてる世界で生きてても辛いだけだからさっさと呪い殺された方がいいのでは?」と思えてくるので霊障が起きたら「聖美も、これで死ねるかな?」と期待してしまいますます怖くなくなってしまった。だから一気観した直後は野島伸司ドラマじみた女性いじめをくらってしまい「聖美がかわいそうな力作だ」と感じ入っていたが時が経つにつれてその衝撃が薄れていって「やっぱ昔の、霊障とソーシャルホラーが5:5だった清水崇が撮った6作の方がいいな」という結論になりました。とは言え一気観するほどには面白かったんですけどね。本作の霊障も、真っ黒い幽霊とかスクリーミングマッド赤ちゃんとかは良かったものの次からはもっと社会の厳しさに釣り合うくらい幽霊にも活躍して欲しい。本作への批判の声として、女性ばかり酷い目に遭ったり女性同士が潰し合ったりする展開を批判する声もありますが、僕は日本社会の構造がそうだから女性ばかり酷い目に遭わせてるのかな?と感じたので、そこはさほど気になりませんでした。

 

 

 

そんな感じでした
「貞子vs伽椰子 (2016)」フレディvsジェイソンのプロットそのままに貞子と伽椰子がプロレス👩🏻👩🏻 - gock221B
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