gock221B

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『貞子3D』(2012)、『貞子3D2』(2013)/石原さとみ25歳が貞子モンスターを物理的にブッ殺して美少女・橋本愛16歳演じる貞子が出てくる3Dは良かったが3D2は辛気臭いしクソつまらなかったです👩🏻


昨日、評判悪い『貞子DX』(2022)観たら結構面白かったので、10数年前に「つまらなさそうだなぁ」と思って観なかったコレもついでに観た。
まず「貞子」といえば「TV画面から出てくる」だから、3D映画に凄く向いていて「貞子3D!」と言われたら「……それもそうだな……」とスンナリ納得できるものがある。2012年あたりは確かに3D映画流行ってたよね。そういえばコレと同年の『アベンジャーズ』(2012)も、確か3D上映じゃないと観れる回なくて仕方なく3Dで観た覚えがある。『ピラニア3D』(2010)とかも懐かしいね。
だが『貞子3D』はまだ「うんうん……」とスッと入ってくるが『貞子3D2』と言われたら「えっ……?どういうこと?何作目?」と困惑させられるし『貞子3D2 ~2Dバージョン~』とか言われたらもう……もう……何が何やらだ。
そういえば大昔のヒットしたホラー映画の続編『着信アリ2』(2005)のポスターを見た時に「ちょっと待って?結局、着信は2件あるって言いたいのか?それとも『着信アリ』の続編か?」と一瞬、幻惑されて気が遠くなって判断能力が曖昧になった事を思い出した。何故か、それは立川から帰ってくる中央線の中だった事まで覚えてる。完全にどうでもいいのに異常に焼き付いてる思い出っていくつかあるよね、何でだ?

「僕とリング」みたいな前置きは『貞子DX』(2022)の記事で。
『リング』シリーズ原作者の鈴木光司が、この2本の原作にあたる『リング』シリーズ第5作目の『エス』(2012)を書き下ろした……らしいけど、この映画2本は割とあちこち変えてるらしい。

ネタバレあり

 

 

 

 

『貞子3D』(2012) ※2Dバージョン

監督&脚本:英勉 脚本:藤岡美暢 原作:鈴木光司エス』(2012) 音楽:川井憲次 配給:角川映画 製作国:日本 上映時間:96分 公開日:2012.5/12 シリーズ:『リング』シリーズ第5作目

 

 

幼い頃から超能力を発することができた女性教諭・鮎川茜(演:石原さとみ25歳)の学校で、生徒たちがニコニコ生放送で「Sの呪いの映像」を観てしまい生徒の中で呪殺された犠牲者が出る。
茜は呪殺された生徒の友達と一緒にモニターから飛び出る白い服に長い黒髪の女・Sに腕を掴まれたり学校で不可解な体験をして休職を余儀なくされる。
しかし茜の幼い頃からの恋人・安藤孝則(演:瀬戸康史)も呪いの映像を観てしまい、貞子にモニターの中に引きずり込まれてしまう。
茜は、「S……貞子を復活させるため呪いの映像をアップロードした男・柏田清司(演:山本裕典)」を探していた小磯刑事(演:田山涼成)と共に、柏田がいた廃墟を突き止める。
そこで四つん這いの貞子……っぽい見た目のエイリアンみたいな異形の化け物の群れが現れ小磯刑事は速攻でやられる。
茜は、鈍器での物理攻撃や超能力で化け物を倒すが、遂に貞子(演:橋本愛16歳)が現れる――

 

そんな話……で、『リング』というより、よくあるB級ホラーっぽい映画になっている。
柏田とかいう男が儀式を貞子を蘇らせようと、呪いの映像をニコ生に流す。貞子は現世に顕現するためのボディとなる「器」を探していて、それが貞子のように超能力を持っていた石原さとみ演じる主人公・茜。
貞子は茜のような強力なボディとなる者を見つけるために拡散された「呪いの映像」を通して色んな人間を物色していたらしい。その過程で「器にならない者は全員、呪殺する」。
なんか昔の呪いのビデオの時の「リング・ウイルス」とかとは違う話になっている。
原作の『リング』シリーズでは割と早い段階からバーチャルリアリティの仮想空間での話になるっぽいから本作も「ずいぶん『リング』と違うなぁ」という感じの話になった。だけど「『リング』は仮想空間の話」という事にはしたくないので(というか、そうしたい人は恐らく鈴木光司以外には居ないだろう)だから「仮想空間」云々は関係ない『リング』の未来の話になっている。それなのに貞子モンスターみたいなのが出てくるから「なんで?こんなの『リング』とか貞子の呪いじゃないやん」という感じで嫌われてしまったようだ。原作の仮想空間云々が出てきた『らせん』とかも別につまらないわけじゃなくて面白い小説だったのだが、あまりに『リング』や貞子という日本最大のホラースターが愛されすぎてしまったがゆえに原作の仮想空間的な話は敬遠された……気がする(たとえば『ゴジラ』が公開された後に「実は前作のゴジラは仮想空間の存在だった」みたいな話が作られたとしたら、たとえどんなに面白かったとしても乗れないだろう)。
とりあえず本作では「貞子が自分の分身である化け物を大勢召喚して茜を自分のボディにしようとしてる単純な話」だという事はわかる。
そして3D映画なので「飛び出して脅かす!」という遊園地のライド感あふれる場面が多い。2Dバージョンで観てても「飛び出す予定のオブジェクト」が奇妙な質感になっているのが可笑しい。

昭和のアニメで「今から崩れる予定の岩」が周囲と比べて変な色になってたのを思い出す。

なんか、当時のレビューを読んだらモンスターものになってしまった本作に落胆した人が多かったようだが今の自分は特に本作に何の期待もしてないので割と楽しく観た。
「呪いのビデオ」やらリングウイルスの細かいルールなどの面白さは無いので、単純に「家電屋の複数のモニターから大勢の貞子が一斉に狙ってくる」「巨大液晶モニターから攻撃してくる巨大貞子」など、昔「色んな映像端末から貞子が狙ってきたらどうなるだろう」と妄想してた攻撃方法を色々やってくれて楽しい。

バッタのような量産型貞子を使役する様なども、単純に「石原さとみが戦うモンスター映画」として観るしかない。貞子を倒すわけにはいかないので量産型貞子は結構使い勝手が良い。
何だか、この完璧な名作『リング』(1998)に比べて異常な大味さは割と細やかに作った『帝都物語』(1988)に対する大味な続編『帝都大戦』(1989)に似てるなと少し思った。

あと単純に石原さとみ25歳がめちゃくちゃ綺麗で内容がどうとかいう以前に、石原さとみの綺麗な顔とか絶叫とか量産型貞子と物理的に死闘を繰り広げる様を観てるだけで割と良い。美人すぎてこういう荒い内容でも完全に元が取れる勢い。石原さとみは今でも美人だし別に10年、20年後も美人のままだろうが、それはそれとして20代なかば~アラサーこそが石原さとみ完全体って感じする(これは人によって違う。40歳が完全体の人もいるし50歳とか老人期こそが「その人に合ってる!」と思わせる色んな人がいると思う)。
終盤、刑事が一撃でやられた量産型貞子風モンスターと石原さとみは対峙するのだが、石原さとみは「きゃー」とか悲鳴を挙げつつ4体くらい普通に鈍器やら鉄パイプなどで倒して「石原さとみ25歳つよくない?」と思わされた。最終的には背後から襲いかかる量産型貞子を、見もせずに剣豪みたいに鉄パイプで倒してたからね。石原さとみ25歳が戦いの中で成長しておられる……。
でも最終的に貞子モンスターが数十匹出てきて石原さとみ25歳大ピンチ!……と思ったらイヤボーン(超能力を持った女性が窮地に追い込まれて「イヤァァ!」と絶叫したら超能力が発動してボーン!と敵が爆ぜる、という昭和のアニメや漫画でありがちだった描写のこと)で全滅させた。近接戦闘!サイキック!石原さとみ25歳の強さ、ここに完成。
と思ってたら、遂に貞子本体……の霊が登場する。
発狂した貞子ではなく「井戸に落ちた直後の美少女・貞子」の感じ。
「すごく生前の貞子のイメージに合ってるなぁ。橋本愛を思わせる美少女だ……」とか思って検索したら、そのまんま橋本愛16歳だった。本作の公開年を考えると『あまちゃん』(2013)でブレイクする直前か。

『リング』(1998)でTVから出てきた「完全に発狂した貞子」まではいかないが、話が通じない狂いかけた美少女の感じがよく出てた。
石原さとみは、貞子の人質になっていたクソしょうもない恋人・孝則を助けるため自らの身体を差し出し、貞子は石原さとみの身体に憑依……バッドエンドで終わりか……と思ってたら何か2人の愛の力で何とかなったような感じで終わる。そんなもんで貞子のパワーに対抗できるとは思えないので「続きは2で観ろ」って事か?
普通だったら彼氏と抱き合った石原さとみ25歳の目がギンッ!と不穏さを出して終わるのがホラーの鉄則だろうが、と思った。
最後に謎のオバサンが井戸の近くをウロウロして終わるのだが、これが誰なのか全くわからない。実のところ2のラストにもこのオバサンが出てくるがマジで誰なんだろう?特に知りたくもないので検索して調べる気もないのでわからない。

 

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『貞子3D2』(2013) ※2Dバージョン

監督&脚本:英勉 脚本:杉原憲明 原作:鈴木光司エス』(2012) 音楽:川井憲次 配給:角川映画 製作国:日本 上映時間:96分 公開日:2013.8/30 シリーズ:『リング』シリーズ第6作目

 

前作から5年後鮎原茜(演:石原さとみ)は恋人・安藤孝則(演:瀬戸康史)との間に子供が出来、娘の(演:平澤宏々路)を産んで亡くなってしまったという。
今は、孝則に頼まれて妹の安藤楓子(演:瀧本美織)が凪の面倒を見ている。
そして再び貞子の呪いの事件のような事が起きる。楓子は、事件現場の近くに常にいる凪の仕業と思うが、そうではなかった。
そして茜は実は死んではいなかった、ある地下施設で眠りっぱなしで内なる貞子を抑えつけていたのだ。
そんで冒頭、呪いで死んだ女性の夫である刑事が攻めてくるが目を覚ました茜が護る――

 

妙に辛気臭い前半、超能力を持った孤独な幼女・凪がやたらと泣いたり、茜とスローモーションで触れ合ったりと異常に辛気臭い後半。
わかりやすかった前作と違って、どこに向かってるのかよくわからないストーリーなども合わさって、かなり気が遠くなる。このページの殆どを作成しながらついでに観てたので最後まで観れたが、映画だけ観てたら途中で観るのやめてそうだな。
『リング』(1998)に対する『リング2』(1999)……を思わせるな、このフワフワした感じの付け足し続編は……。
楓子に心を開くようになってた凪だが、やっと目覚めた茜が刑事に撃たれてキレて覚醒して刑事を惨殺(またイヤボーンか……)。
そんで幼い頃、自死で母を喪った楓子と、今茜を目の前で喪ったばかりの凪がシンクロして互いに赤い液体の中で抱き合ってカタストロフが起きて、なんやかんやで愛の力で奇跡を起こして(またか)助かって幸せに暮らす。ハピエン。
ホラーのクライマックスで、親心を出して幼子を守って奇跡が起きるくだりよくあるけど大抵つまんないのでやめてほしいね。『ぼぎわんが、来る』(2015)の映画化『来る。』(2018)でもクライマックスに子供がどうのこうのでしょうもない異空間でどうのこうのやってたな。やめてほしい。
それにしても前作でも役立たずだった茜の夫・孝則が、本作では冒頭から茜を喪った(本当は眠りっぱなし)せいか異常に無感情なキャラになっていて、妙に腹立つ。そしてそのまま後半では刑事にボコられて床に転がったのでちょっとスッとした。そして妻・茜が射殺されたら藤原竜也めいた汚い高音で「あああ~っ」とか泣いてて笑った。そのまま最後出てこず、最後の楓子と凪が幸せそうにしてるラストでも出てこなかったけどドサクサに紛れて刑事に殺されて何一つ良いことがなかった人生が惨めに終わったのだろうか?特にイケメンが嫌いな訳ではないが、このシリーズのイケメンはマジでろくな奴いないのは何なんだろう。
そして前作で貞子の呪いを世に放った男が絞首刑にかけられる。
「この世には貞子の子が大勢いる……」とか言う。すると凪みたいな陰気な感じの少女がいっぱいいる。そうなの?まぁ特にここから何かに繋がることもなっさげなのでどうでもいいけど……。
そして、ここでもまた前作ラストに出てきた謎のオバサンが意味ありげに笑っていた。マジで誰なのこの人?本当に誰なのかわからない。まぁ例によって特に検索とかもしないのでわからないままだ(別に知りたくないんで特にどなたも教えてくれなくて結構です)。

 

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『貞子3D』はそれなりに楽しんだけど『貞子3D2』はちょっとキツいね。
『貞子3D』はアホみたいにわかりやすい話と、貞子ゼノモーフみたい化け物と石原さとみが物理的な一騎打ちしたり美少女時代の橋本愛演じる貞子とか色々見どころが多かった。『リング』らしさの欠片もなかったけど、シリーズ多いからたまにはこういうアホみたいな作品があってもいいはず(しょうもないカップルの愛の力で貞子パワーを抑え込んで終わるのは納得行かなかったが)。
そんな『貞子3D』で全編大活躍した石原さとみが2では最初死んだとか言われててガッカリしてたら、次は「実はずっと寝てる」とか言って、やっと起きたと思ったら1分後には殺されたので再度ガッカリしたな……これなら最初から死んでる方がマシだわ。なんかこうどうでもいい展開されたら、それなりに楽しんでた『貞子3D』一個目もどうでもよくなってくるな。
まぁ別にどうでもいいです。
中田秀夫の『貞子』(2019)もアマプラにあるからついでに観てみる?
確か、めちゃくちゃつまんなかった記憶がある。別に観たいわけじゃない。ブログ記事にリングを揃えたいというコンプリート欲があるだけだ。
というか、それを言い出すと映画自体も殆ど観たいわけじゃない。ブログが書けるから観てるだけだ。年に本当に観たい映画なんて10本もないと思う。その代わり、こうして無理やり観てると思わぬ面白い映画とか、新たな発見とかあったりする。

 

 

 

 

そんな感じでした

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