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映画やドラマの感想ブログ 😺 おしずかに‥〈Since.2015〉

『ロキ』〈シーズン1〉全6話/第3話以外は最高に面白い藤子F不二雄っぽい楽しい話。クラシック・ロキ最高🕚

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原題:Loki〈Season.1〉 製作総指揮:ケヴィン・ファイギほか 脚本&原案&製作総指揮:マイケル・ウォルドロン 監督&製作総指揮:ケイト・ヘロン 原作:スタン・リー、ラリー・リーバー、ジャック・カービー 製作国:アメリカ 制作スタジオ:MARVELスタジオ 配信チャンネル:Disney+ 配信時間:各話約60分、全6話 シリーズ:MARVELシネマティック・ユニバース(Disney+制作ドラマシリーズ)。『ロキ』シリーズ

 

 

 

『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)で四次元キューブで逃亡した後のロキの話。
第5話あたりまでのネタバレは多少あるが、今回はネタバレ少なめのざっくり感想。
アスガルドの雷神ソーの弟である悪戯の神ロキトム・ヒドルストン)。
『マイティ・ソー』(2011)で兄のソーに敗北し、『アベンジャーズ』(2012)のNY決戦でもアベンジャーズに完敗したロキ。その直後、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)の過去パートにて連行されている途中、四次元キューブを偶然拾って逃亡。
ロキが転送されたのはゴビ砂漠。だが、そこへ制服を着た謎の組織の者たちが現れてロキを難なく拘束し、普通の世界とは時間の流れが違う空間にある施設へ連行される。
そこは複数の平行世界……〈マルチバース〉を監視して、時系列を乱す危険性の高い存在〈変異体(The Variant)〉を排除する組織〈時間変動機関(Time Variance Authority)〉……通称〈TVA〉だった。
遥か昔、多くの時間軸が自分たちの優位性を争って多元宇宙にわたる戦争マルチバース・ウォー)が起きた。
それをタイムキーパーと呼ばれる3人の上位的存在が救い〈神聖時間軸〉という唯一の正史タイムラインを作った。そしてまた過去のように時間軸が枝分かれして分岐してしまうと、また昔のようにマルチバース間で戦争が起きてしまうので時間軸が分岐したら、すぐTVA職員が赴いて原因を作った変異体を連行し、そのタイムラインは正常に戻して回っていたのだ。なお連行された変異体は裁判もそこそこに、剪定(せんてい)棒によって存在そのものが消されてしまう(それにしてもこの剪定棒ってラグナロクaka『マイティ・ソー バトルロイヤル』でグランドマスターが持ってた溶け棒と同じテクノロジーなのか?)。
ロキも危うく剪定されるところだったが、TVA職員メビウス・M・メビウスオーウェン・ウィルソン)に救われ、ロキはメビウスとバディを組んでTVA職員として神聖時間軸を守る任務に就いた。

 

 

そんな話だった。
何だか藤子F不二雄のSF(すこしふしぎ)な漫画を思わせる話で最初っから最後まで、とても面白い。
遂にMCU世界に登場した〈マルチバース〉。本作の主人公はロキだがもうひとつの主人公と言えるのはこのTVAという組織を通して見せられるマルチバースそのものだろう。
ロキが成長していく人間ドラマであると同時に、マルチバースや今回初登場の大物ヴィランのオリジン(誕生譚)を全6話かけて描いたとも言える。
スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019)から2年間、作品内やリークさせた情報なので散々匂わせてきた「マルチバース」がやっとこさ本編で観測できる。今までは『ドクター・ストレンジ』(2016)で〈ダーク・ディメンジョン〉〈アストラル・ディメンション〉〈ミラー・ディメンション〉などの世界が出てきてたがこれらはあくまでも只の異次元というだけでマルチバースではなかった。『アントマン』シリーズの量子の世界もあれは只のミクロすぎる世界ってだけだった。そういえば世界は違うが『スパイダーマン スパイダーバース』(2018)でMCUより一足先にマルチバースを見せてたね。
MCUは、このマルチバースの説明に多大な労力と時間をかけていた。
スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019)の劇中でも時間をかけて説明していたし(この作品内では嘘だったが)「次の『スパイダーマン』にサム・ライミ版とアメスパ版のスパイダーマンが出る」と噂を流してたのも多分MARVELスタジオ自身だと思ってる。
そして本作でマルチバースを遂に扱い、次のDisney+で扱うMCUミニシリーズはアニメ作品『ホワット・イフ…?』(2021)。「あり得たかもしれない、もしものMCU世界」を扱うこの作品は、どうやら「並行次元を知覚できるドクターストレンジが様々なマルチバースを垣間見ていく」という構成の『ヘビーメタル』(1981)みたいな一話完結アニメみたいだし、そうして来年公開予定の『ドクターストレンジ イン・ザ・マルチユニバース・マッドネス』(2022)で遂に本格的にMCU正史世界にマルチバースの扉が開くと思われる。
マルチバースなんて「たくさんあるパラレルワールドだろ」の一言で説明完了しそうな気がするが一体何で最大公約数的な一般客にこんなにまで丁寧にマルチバースについて説明するんだと不思議に思うが「『無限の並行世界があって、それらが交差する事がある』……という事が頻繁に起こり、それら観測不能なほど多いマルチバース全部まとめたのがMARVEL世界」という前提をアメコミとかSF興味ない人に当たり前だと思わせるにはこれくらい下ごしらえが必要なのかもしれない(そしてDCにも勿論無数の多元宇宙が存在する)。
というのも『ドクター・ストレンジ』(2016)では〈ダーク・ディメンジョン〉〈アストラル・ディメンション〉〈ミラー・ディメンション〉などの異次元に行ったり多少、時間を巻き戻したりするくらいで後はストレンジが悪者を倒すだけの単純明快な話だったのだが、公開された当時「難しかった……」とか「よくわかんなかった……」という声がやたら多くて驚いた記憶がある。一体何がわからないのか未だにわからないくらいだが違う次元とか時間が巻き戻ったらそれだけで難しい人がいるって事なのかな?本作も、上記の「マルチバース教育」を数年間ファンに施した後やっと配信されて劇中でもマルチバースや世界の成り立ちを一から丁寧に説明してたけど、それでも第1、2話とか最終回の後は「難しくて、よくわかんなかった」みたいな意見がちらほらあった。

 

 


観る前は「せっかく改心して成長したのに、また改心してない悪いロキからやり直しだなんて、かなり進んだ作業をまた最初からやる感じでしんどいな」と思ってたが、ロキはメビウスによって、NY決戦後からの死ぬまでのロキに起こる出来事を全て見せてしまう……愛する母上の死、父上の死、兄上ソーとの和解、祖国アスガルド崩壊、そして兄のソーを護ろうとしてサノスに殺される自分……。『アベンジャーズ』直後の小悪党ロキなので最初は得意の奸計でメビウスを騙してTVAを乗っ取ろうとしてたが、この未来を見せられて完全にわからせられてしまうロキ。「改心してないロキからやり直すの面倒だな」と思ったらあっという間に、今までの情報全部インストールして改心直前くらいのメンタルにしてくれた。MCUはこういうところが早いのが良いですよね。一昔前のドラマだったら「TVAの任務を通じて一つ一つ成長し、未来の自分に何が起きるのか少しづつ知っていくロキ」とかやりそうだが、そんなもんかったるくて観てられん、今、仮定のドラマ内容を書いてるだけでゾッとした(ロキというキャラが好きでたまらない人にとってはそれも悪くないのかもしれないが)。そんで未来の自分の家族や自分自身の死を見てるうちにロキの表情がどんどん変わっていく演技が本当に凄かった。あらためてトムヒ魅力的だと思いました。
そして全6話しかないので必要な話だけしてくれるのが助かる。逆に昔のドラマみたいに何でも話も一話くらい欲しい気もするが。
全6話のうち前半はTVAやマルチバースの説明、中盤は女性版のロキ変異体シルヴィ(ソフィア・ディ・マルティーノ)との出会いと触れ合い、後半は〈虚無(ヴォイド)〉というゴミ捨て場のような世界で数人のロキ変異体達ロキズと共に冒険してTVAを作った黒幕について語られる。そんな構成。

 

 

 

前半は前述のとおり、シルヴィとの冒険だが、第3話『ラメンティス』で出会った2人は、この滅亡する当日の異星を旅して何とか脱出しようとするのだが、この第3話の内容の適当さが悪い意味で凄かった。
というか第3話以外の第1、2、4、5、6話の内容がありすぎるせいか、この第3話の空虚さが尋常じゃなく目立っていた。
この第3話は、出会ったばかりのロキとシルヴィが運命を共にして冒険することで一種の連帯感、友情、愛情?などのような気持ちがロキの中に産まれるというエモい回のはずなんだが、凄く行き当たりばったりすぎて、この回だけまるでMCUじゃないみたいだった。
途中、2人が主婦に撃たれて追い返される面白場面があった。その後、列車に忍び込んだら、どうやらさっきの主婦の夫らしき男がいて、どうやらロキが怪しいと鉄道警察にチクって乱闘になるのだが、どうして道中出会った主婦の夫らしき男に偶然会ったのか、そして何故ロキの怪しさがわかったのかサッパリわからなかった。
そして、その直前お互いが信用できんみたいな話してたんだがシルヴィが酔って寝てしまい、起きると鉄道警察に化けていたはずのロキはベロベロ酔っ払ってTVA職員の制服に戻っていた。何で?2人は鉄道から追い出されその後もロケットに乗ろうと暴れるのだが搭乗が間に合わず惑星は爆発寸前で、2人のロキの命は風前の灯!というところで第3話は終わった。何なんこの話……と思い「シルヴィが列車で寝て起きたらロキの服が変わってたから、きっとロキが何か探るためにシルヴィに幻術をかけたんだな。来週、第4話になると惑星の滅亡は夢だった事になるのかも」とか思ってたら翌週の第4話を見たらラメンティスは普通に滅亡してた。だから幻術に思わせただけで、ただロキがベロベロに酔っ払って意味なく変装を解いてただけだった、この第4話以降は全部めっちゃ面白かったから持ち直したのだが、そうなると却って第3話『ラメンティス』のダメさがどんどん気になってくる。ロキとシルヴィが打ち解けるきっかけになる回のはずだが第3話内では打ち解けない。
第4話冒頭で、命の終わりを覚悟したロキとシルヴィは腰をおろし、初めて心の内を語り合う。シルヴィの回想も見れる。そこへメビウスがどこでもドアで現れて2人はTVA本部に連行されるのだが、このラメンティスでの2人の語り合いまでを第3話のラストに入れとくべきだっただろ!そんでメビウスのどこでもドア出てくる所で第3話が終われば来週のヒキにもなったのに。
第3話であった事といえばロキが母から習った花火などの可愛い魔法の話や、ロキのセクシャリティが流動的だとハッキリ言うというMCUでは珍しいシーン。マジでこれだけ後は全くあってもなくてもいい、ロキとシルヴィの愛情も大して進まん放浪だった。別に内容のない回……たとえば飯食うだけの回とかが一話くらいあっても良いと思うけど、この第3話はそういう何にもなさを楽しむ回でも無く単純にダメなだけの回だった。他の回は全部めっちゃおもろいのに、この回だけ唯一飛び抜けてつまらないので、ある種異様だった。監督は全部の回同じケイト監督なので「ビシャ・K・アリという脚本家の脚本がアカンかった」という事で自分を納得させた。

 

 

 

そんな第3話以外はだいたい全部面白かった。
回数は少ないがロキが歴史に実際あった出来事や都市伝説にも絡んだりするのも楽しかった。そうそう、こういうのは少しでいい……。
ロキがメビウスを説得するくだりも良かったし、ロキ達レジスタンスの闘いもクソ盛り上がった次の回は虚無の世界での冒険!ここで多くの変異体にクソびびりちらかされる。『ワンダビジョン』の中盤~最終回の前の回までって「これ世界で一番おもろいのでは?」と思わされたけどロキの第4話以降の盛り上がりが本当に凄かった。もう水曜日の配信日になると「まだか!まだか!」と焦らされる。毎週水曜日にドラッグを配る配給所に並んでいるようなもんだ。
虚無の世界ではサノスコプターを始めとしてMARVELのイースターエッグも多い。
が、一番の盛り上がりはやはりクラシック・ロキ(リチャード・E・グラント)の幻影アスガルドのシーンのカッコよさだろう。ここが一番盛り上がった人は多い気がする。全MCU作品の中でも上位に入りそうな素敵なシーンだった。
こういう「枯れたじいさんが実はとんでも実力を隠してた」って場面は燃える。しかも自分のことしか考えてなかったキャラがメビウスの助言のせいか突然、利他的な自己犠牲をするというギャップ!めっちゃカラフルでピエロみたいな古いロキの恰好なんだけど、こんな今の目で見るとふざけた海パン履いた格好のおじいが凄い能力をそんな感じで見せてくるとカッコよさが凄い!そうなるとふざけた格好が逆に格好良く見えてくる。今川泰宏のアニメ(ジャイアントロボGガンダム真ゲッターロボ)ってクラシックなデザインのおっさんキャラがふざけた事を大真面目にやって結果的に尋常じゃない力を発して死ぬほどカッコよく見えた事がよくあったが、そんな今川イズムに通じるクラシック・ロキでした。むしろ初期のロキってジジくさいし本当にダサい格好だなと思ってたけど、今はクラシック・ロキのせいで現在のイケメン黒髪ロキよりカッコよく見えてきたもんね。やっぱ自信を持ってやりきる事が大事なんだな。

 

 

 

そんでラスボス〈在り続ける者 (He Who Remains)〉(ジョナサン・メジャース)は大方の予想通りのキャラ(カーン・ザ・コンカラーを思わせる敵)だった。こいつはまだ〈カーン〉という個体を名乗ってないので、面倒だが今回は”在り続ける者”と呼ばざるを得ない。
もう一個の「こうだったらイマイチ」と思ってた予想は「ラスボスもロキ」……「一番強くて賢い変異体バージョンのロキがラスボス」っていうのを想像してて、これはSFのラスボスでありがちだしつまらんので、これじゃなくて本当によかった。これだと全話かけてロキが成長したり冒険したアレコレが全部、ロキの自問自答や自慰行為に思えちゃうから「ロキがラスボス」はちょっとね。ロキが自分の変異体シルヴィに恋したのも他の奴だったら自慰行為的だがロキの場合「ナルシスト」っていうキャラだから許容範囲内(そう思うと本作の主人公はロキがベストだったね)。
”在り続ける者”は陽気でイノベーションしたがりIT社長みたいなキャラで面白かった。
「全体的な正義を成してるのでMCUの人たちは生活できてるわけだが、それ全部”在り続ける者”が決めてやってるだけだから、だったら自由意志はどこに?」と悩ませるヴィラン。独善的なので我々のような一般市民から見ると悪だと言えるが、彼の言うことも一理あるし一時の感情でこいつを殺してしまったら世界が破滅してしまうかも?それでいいのか?答えは出ない。ロキは”在り続ける者”殺害を躊躇したが、シルヴィは「私の人生をめちゃくちゃにしたコイツを殺さなければ自分の人生が始まらない、故に滅殺すべし!」と考え、意見は割れる。
難しいですね。僕は宇宙全体の事を考えて”在り続ける者”殺害を止めるべきだと考えたロキに共感した(あと単純に僕だったらおこぼれ頂戴して満足してしまうかも?)。
だがキャップなら絶対にこいつを倒すだろう。
一作目『アイアンマン』から『スパイダーマン ファー・フロム・ホーム』までの所謂『インフィニティ・サーガ』を観終わった多くの人は「サノスより強いやつ出せるのか?」と言う人が多かった。MARVEL世界にはサノス以上のパワー、サノス以上のカリスマ(ドゥームとか)を持ったヴィランは多くいるので何とでもやりようあると思ってた。だがサノスは一言でいうと「めっちゃパワーと意思が異常に強い奴」という強さのパラメータを上げた奴だった。だから次の巨悪となる「”在り続ける者”と、その変異体達」はちょっと捻ってきたのが上手かったですね。強いだけでなく「自分より遥かに力の劣るロキ達にわざと殺される事」まで楽しめてしまうとか、今までのヴィランにはないスケール感。
”在り続ける者”は「インフィニティ・ストーン全部揃えたサノスより遥かに強い」からロキにはとても倒せない。だが”在り続ける者”は一見、陽気だけど「永遠の倦怠」に陥っており死にたがっている(超越者系ラスボスにありがちな設定だ)。今なら殺せる。だが”在り続ける者”を殺したら、こいつより凶悪だと思われるこいつの別バージョンが無限に攻めてくる。これはやっぱロキに賛成だね。だがそれでは物語は進まないのでシルヴィの選択が通る。
ここでの選択が、ウェーブ2『マルチバース・サーガ(仮)』全体に関わってくる事になる。……こうなったら、もはや映画のMCUだけ観るって人は絶対ついていけないよね?

このラストで分岐したマルチバースから別のこいつが次に出るのは『アントマン&ザ・ワスプ:クォンタマニア』(2022)に出るらしい。しかも今回の”在り続ける者”を演じたジョナサン・メジャースが続投。その時出てくる「”在り続ける者”の変異体」も、性格は違ってても本作の超然としたキャラは維持して欲しい。
次に出てくる「”在り続ける者”の変異体」はアントマンファミリー如きに倒せるんだろうか?「アントマンファミリーが倒せず、”在り続ける者”の変異体は持ち越し」になってしまった最終作だと思われるアントマンが盛り上がらないので、アントマンチームに倒せる程度の「”在り続ける者”の変異体」が来てアントマンファミリーにあっさり倒されると予想。なにしろ「”在り続ける者”の変異体」は無限にいるので。

宇宙に浮かぶ「時の行き着く果て城」もうっとりする素敵な外観だったな。MCUの『ファンタスティック・フォー』はこんな感じの映像なんだろうなと期待が高まった。
劇中、大体いつも微妙にムカつくレンスレイヤーの謎が明かされなかったのがモヤモヤした。次がいつになるかわかんないし……。
あと黒人大柄女性のTVA隊員ハンターB15も、最初はうざいキャラかと思ったらめっちゃカッコいいキャラで何気に好きになった。
別に今回で終わりで良かった気もするが、ロキやメビウスやシルヴィにまた会える?と思うとまた観たいから、まぁシーズン2も楽しみにしときます。
それにしてもロキやロキの変異体ばかり追ってきたのに最終話にだけ出たラスボスの存在感が強すぎて全部見たら、もうラスボスの事ばっかり考える感じになってた。
ヤング・アベンジャーズも皆もう揃ったんちゃうか。あとハルクリングくらい?
順番は前後しますが今夜からは『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』(2020)観る。
それ観たらやっとMCUに追いつけるね。


 

そんな感じでした

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ロキ (TV Series 2021– ) - IMDb
マーベルドラマ『ロキ』公式サイト|ディズニープラス公式

 

Amazon: ソー&ロキ:ブラッド・ブラザーズ

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『バクラウ 地図から消された村』(2019)/一体どんな映画なのか知らないまま観たのが大正解だった。一番面白い映画🛸

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監督&脚本:クレベール・メンドンサ・フィリオ、ジュリアノ・ドネルス
原題:Bacurau 
製作国:ブラジル/フランス 上映時間:131分 

 

 

 

今回だけは、このブログにしては珍しくネタバレなしで書こう。
何でかというと自分が何も知らずに観たら凄く面白かったので、まだ未見の人が読んでたら知らん状態で観てほしくなったので……。
TOCANAの角由紀子編集長がTwitterで「Netflixでおもろい映画観た!」と本作のことを内容を伏せたまま激推ししてて、気になったからマイリスト入れてたので昨夜、観てみた。観る前はドキュメンタリーかと思いこんでたが劇映画だった。
水を買うにも苦労するレベルの貧しいブラジルの村バクラウ。
村の長老の葬式で老女医が酔っ払って喚き散らしている。売春宿があり、貧しいが楽しそうに暮らす人々……。なんだろこれ。「貧しいブラジルの村を舞台にした人間ドラマかな?人情もの?」とか思いつつ、田舎の人情ものはあまり興味ないはずだが何故だか妙に目が離せないので停止せず観てると、唐突にUFOが飛んでいる!
しかも懐かしの円盤型UFO!久しぶりに見た。
貧しいが楽しく暮らしている村人が過ごすブラジルの田舎の風景と、アダムスキー型UFO……この光景が違和感ありすぎて凄い。しかも純朴そうな村人はUFOを観ても驚かず、何事もなかったかのようにカメラはUFOではなく田舎の平凡な風景の方を見つめていく……いや、UFOの方を見つめていけ。
何だこの映画……と驚いてると村人が「あれ?インターネットの地図上からバクラウが消えてる」と言う。
「どういうこと?UFO……自分が今いるのに世界から消えた村……?宇宙人の侵略で、村が次元の裂け目に隠されたのかな?」などと思い始める。
村の生命線である給水タンクが知らない間に銃撃され水が漏れててる。という事は人災?人騒がせな悪戯者が悪さでもしてるのか?
そんなタイミングで、普段この何もない村には滅多に来ない〈旅行者〉がやって来る。
カラフルなツナギを着た白人のバイカー……ってのがまた、白銀メカのUFOと同じ様に田舎の茶色い風景とミスマッチすぎて「外から来た異物感」が凄い。この映画自体と村人と余所者、それぞれ正体不明すぎて、誰が良いやつなのか悪いやつなのか未だに観ててよくわからないのが凄く面白い。村人は一見優しそうだが豹変して旅行者に襲いかかっておかしくないし、旅行者は登場したタイミングが怪しすぎるが良い人そうだ。
旅行者は村人に言う「なんか、この村ネットに乗ってないんだけど?」
村人は「なんか……ね。今そうみたい」とヘラヘラしていて、よくわからない。
サングラスかけてギターを持った曖昧な笑顔の老人が、バイカーの後をつけて即興ソングを唄う。怪しいな、何か知っているのか?微妙にしつこいので旅行者はチップ払って追い払おうとすると老人は笑顔で「チップなんていらないぜ~♫歌はタダだぜ~♫」と笑う。まさかの良い人だった!
……とか思ってたら村外れで血まみれになった村人たちの死体が見つかる!
……こういった感じで「なんだろう?こういう事かな」と推測するたびに、推測した方向とは全く違う方向に展開していく。それあずっと続く。
全体的に不気味な雰囲気だが、どこかのんびりした空気も感じる……。
しかも僕が一番好きな監督、ジョン・カーペンターがオリジナルアルバムに書いた曲が唐突に流れる。

何この映画?欠点が一切なく面白いばかりで、すっかり魅了されてしまったんだが。

 

 


正に、一体どういう方向の映画なのか1mmもわからず、ボンヤリと面白いので観続けて、映画本編がかなり進んでもまだ全貌が掴めず、でもおもろいので視聴がやめられない……という体験が最高だった。これってNetflixならではの映画とも言える。だって普通、レンタルする時って好きなシリーズや監督や俳優やジャンルで選んだり、よくわかんなくてもハズレ引きたくないから「あらすじ」読んで借りたりするもんね。Netflixなら月額使用料さえ払えばタダで観れちゃうぜだから観る前にハズレ避けで用心深くリサーチしなくても、好きなだけ再生していいし嫌なら20秒で観るのやめても勿体なくない。だから映画の内容全く知らず再生して「なにこれ?」の連続を久々に味わえた。昔、深夜TVで映画やってて「なんだこれ」って面白い映画に出会った時のこと思い出した。今は15年くらいTV持ってないからそんな機会はなくなった。
で、話は戻って本作だが、さすがに本編の半分過ぎた辺りで何となくどういう話なのかはわかってくる。
あと前半で判明するので一個だけネタバレするが、UFOはオカルト的な事ではなくドローンだった。これは判明したら少しガッカリする事なのでむしろネタバレした方がいいと思い先に書いた。だがドローンだったとわかっても、なおさらクソ田舎でドローンを飛ばす理由がよくわからず再びオカルトではない種類のワクワクが湧き上がる。ドローンだとしても円盤状のUFO型ドローンってセンスも良いし。わざわざこんな特殊な形のドローン使ってるのが、これはこれで異常だし未だに飛ばしてる奴の正体や目的が謎のままなので興味の持続が途切れず、そしてまた新しい謎が出てきたり逆に少し判明しながら物語は進む。
後半はようやく話が見えてきて一気に予想外の方向に突き進む!
映像の話してなかったが、背後を村人がササッ……と横切るカットも良いし全体的に映像がすごく良い(映像の専門知識ないので曖昧な褒め方しかできんが)。
ウド・キアー以外、全く知らない南米の俳優しか出てこない退屈な田舎の人間ドラマ?」と勘違いしていた序盤や前半の時も、再生を停止しなかった理由がこれだろう。撮り方とか、起きる出来事の見せ方や順番、それを見る村人のリアクション、死んだかと思うと生きてたり生きてると思ってたら死んでたり等の意外性ある展開もバッチリ。どこを取っても面白いから停止しなかった。
最近のサブスク時代になってからというもの、数年レンタルで観てた時なら「これは必見!」ってレベルの監督作や有名作でも、サブスクだと少しダメだと思ったら1分で平気で観るのやめちゃう事が増えた。
だけど、これは全く観るのを止めたい時がなかった。そして終わりに行けば行くほど面白くなるし。
だから面白がれたシーンの感想は幾らでも書けるんだが最初に言ったように今回は感想は書くのやめとこ。今回だけは映画の感想じゃなくて映画の紹介。
後半、色んな事が明らかになるんだが、個人的には説明ほとんど無しで謎だらけで終わり、観終わった後日「あ、あれって、こういう事だったんかな?」等と察せられる感じの方が良かった気もするが面白さは変わらないので今のままでも充分満足した。
ストーリーとか展開は全然違うからネタバレにならんと思うので言うが、観てる時の面白さの種類が『ヘレディタリー/継承』 (2018)『トマホーク ガンマンvs食人族』(2015)を足した感じに似てるかも。途中までの「凄く面白いけど、これ一体なんなん?どうなるんだ?」と思わされる感じが、凄く『ヘレディタリー/継承』ぽかった。
去年……2020年公開映画で一番か二番目くらいに面白かった。
というか2019年のカンヌ国際映画祭で審査員賞受賞とったりとか、めちゃくちゃ評価高い映画だったと今知った。この監督の二作目らしいけど要チェックだわ。
後半は盛り上がるシーンいっぱいあったが、このページの一番にある老夫婦のシーンが一番よかったかな。こんなシーンでも老婦人とか老女医が相手に優しい事言ったりするのも面白かった。
ウド・キアーもああ言ってた事だし続編が作られたら笑っちゃうね。
本当に面白かったし観てよかった。また何度か観ようと思う。

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そんな感じでした

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Bacurau (2019) - IMDb

www.youtube.com

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『ブラック・ウィドウ』(2021)/過去から現在までのナターシャの推移やスカヨハへの温かい眼差しを感じる。そしてピュー氏へ👩🏻‍🦰👱🏻‍♀️

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原題:Black Widow 製作:ケヴィン・ファイギ 製作総指揮&主演:スカーレット・ヨハンソン
監督:ケイト・ショートランド 脚本:エリック・ピアソン 製作総指揮:ルイス・デスポジート。ヴィクトリア・アロンソ。ブラッド・ウィンダーバウム。ナイジェル・ゴステロフ 原作:スタン・リー。ドン・リコ。ドン・ヘック 制作スタジオ:MARVELスタジオ 製作国:アメリカ 上映時間:133分 シリーズ:マーベル・シネマティック・ユニバース

 

 

 

MCUのフェイズ4の一作目であり、全23作かけて描かれたウェーブ1『インフィニティ・サーガ』……の次のウェーブ2(今んとこ「マルチバース・サーガ」になる?とファンに噂されてる)の一作目でもある。通算で言うとMCU24作目の映画(Disney+のドラマ作品も勘定に入れると26作目又は27作目)。
コロナで一年二ヶ月もの間、何度も延期されたので公開が『ワンダビジョン』『ファルコン&ウィンターソルジャー』『ロキ』などのDisney+のMCUドラマに先を越されてしまった。だけど本作の本編部分は「過去の話」だし観る分にはあまり問題ない。しいて言うなら本作で初出しになるはずだった要素がドラマ作品の方が初出しになってしまった事くらい(そのため一発目になる本作が公開できないのでドラマもしばらく押してたが正直、大した影響ないと思うのでどっちが先でも大差ないと思う)。
「今後の映画はなるべく自前の配信サービスでやりたい」と思っているディズニーによって本作は劇場公開とDisney+での有料配信が同時公開。それに反発して、公開しない劇場も多いので本作の劇場興行成績は良くない結果になるだろう(僕も近所のTOHO系でやらなかったから遠くに行かされて面倒だった)。なんかブラック・ウィドウ映画は、ナターシャのキャラ通り最初から最後まで何か陽の下を歩けない感じあるね。
ナターシャ・ロマノフ/ブラックウィドウはフェイズ1から出演しているアベンジャーズ創設メンバー。その初期メンのうち彼女とホークアイ/クリント・バートンだけが単独作を持っていなかった。そんな中、本作が制作され『ホークアイ』も今年の秋にDisney+でドラマとして配信される。そんなフェイズ4でやっと作られた『ブラック・ウィドウ』は『キャプテン・マーベル』(2019)に続く女性ヒーロー単体映画。
MCUシリーズ作品の特徴としては、映画としての単体の出来もさることながら「シリーズ全体を引っ張る要素やサプライズ」を重視する傾向があるが、本作の場合それ以上に「MCUをフェイズ1から引っ張ってきた功労者スカーレット・ヨハンソンへの拍手」そして「『アベンジャーズ エンド・ゲーム』で戦死したナターシャ・ロマノフ/ブラックウィドウへの別れの挨拶」……といった感じの温かさがあった。
監督はケイト・ショートランドという女性監督。主演スカヨハは制作にも大きく関わってるので本作にはスカヨハの意向も大きくかかってるみたい。本作が今までのMCU作品に比べて温かい感じがするのは、このスカヨハやケイト監督の意向によるものだと思った。
ネタバレあり。後半は曖昧ネタバレ

 

 

 👩🏻‍🦰👱🏻‍♀️🧔🏻👩🏻

 


時系列的には「現在(『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)」の後)」から少し遡る『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)の中盤から『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)直前まで、ナターシャが何をしてたかの話。本作はナターシャが今まで見ないようにしていた罪悪感や過去に向き合う闘い。
冒頭は、1995年のオハイオ州に住む少女時代のナターシャ、その幼い妹エレーナパパ(デヴィッド・ハーバー)とママレイチェル・ワイズ)が出てくる。一見温かい家族、だが実は家族でも何でもなくロシアの工作員の男女がアメリカに潜入工作するために偽って演じているスパイ・ファミリー。の普通のファミリーを装った潜入工作だった。
この幼女時代を演じるナターシャとエレーナの子役は、その現在の姿を演じてるsカーレットヨハンソン(以下スカヨハ)とフローレンス・ピュー(以降ピュー氏)そっくりで感心してしまった。少女時代のナターシャを演じるのはミラ・ジョボヴィッチの娘エヴァー・​アンダーソン。だがエヴァー・​アンダーソンが似てるのは「現在の筋トレやエクササイズしたソリッドな30代のスカヨハを縮めた感じ」であって、スカヨハが実際に若かったティーン時代とはあまり似ていない。下手に昔のスカヨハを知ってるので脳がバグりそうになった。スカヨハじゃなくナターシャの少女時代なのでこれでいいわけですが。
偽装家族に情が湧いた様子のママと、潜入捜査だと知ってるナターシャは作戦終了を嫌がるが、作戦は終了。ナターシャと幼い妹エレーナは使い棄ての女性スパイ軍団〈ブラック・ウィドウ〉を無数に生み出す秘密機関〈レッドルーム〉送りとなる。
レッドルームでは厳しい訓練があり集められたウィドウたちは子供を産めないよう去勢される。訓練で脱落したり作戦失敗したウィドウは容赦なく殺される。ナターシャとエレーナは悲惨な少女時代を送ったと思われる様子がOPでわかる。
そのOPで、ニルヴァーナの『スメルズ・ライク・ティーン・スピリット』を女性歌手Malia Jによるカバーバージョンが流れる。多分、姉妹の暗い思春期が90年代で、かつその時の気分にピッタリ合うからこの曲を使って、少女だから女性歌手によるカバーバージョン使ったんかな?このカバーは知らなかったが僕も高校の悶々とした時にニルヴァーナの原曲めっちゃ聴いてたので、この曲聴くととにかく「何一つ思い通りにならん暗い青春」という気分が湧き上がってくると同時に「でも若いから未来もあるかも」という僅かな希望も湧き上がってくる。

〈ブラック・ウィドウ〉を生み出す〈レッドルーム〉は、過去を語る台詞に出てきたり『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015)にて、ワンダ・マキシモフが見せたトラウマを掘り起こす幻術によって少女時代のナターシャがレッドルームで訓練を受けてる様子が一瞬だけ描かれた。その時、教官役をジュリー・デルピーがやってて、数秒しか映らない役にわざわざ有名女優を当ててるくらいだから、このフェイズ2辺りで「ブラック・ウィドウ単体作やるなら教官はジュリー・デルピーかな?念の為に回想でも出しとくか」と出演させたのだと思ってる。
MARVELスタジオのケヴィン・ファイギが、実際に『ブラック・ウィドウ』をフェイズ2で制作しようかと思っていたかの情報は知らないのでわからない。
 

 



でもここまで書いてて本作の物語部分の感想を書く以前に、本作そのものの成り立ちやナターシャ・ロマノフ/ブラック・ウィドウというキャラクター自体について考えてみようと思う。そんな機会は少なくなると思うし。
※本編の内容の感想だけ読みたい人はここのブロックを飛ばしておくれ。
👩🏻‍🦰フェイズ2までのMARVELスタジオには、最初から現在未来まで中心になって制作しているケヴィン・ファイギだけでなく「やり手だが、多様性に欠けて白人男性ヒーローの活躍とオモチャが売れる事しか考えてない」と言われがちだったMARVEL元会長アイザック・パルムッターがいた。
ケヴィン・ファイギが有色人種主人公の『ブラックパンサー』や女性主人公の『キャプテン・マーベル』などの「白人男性以外のヒーローが主人公のMCU映画」を制作したかったがパルムッターはそれを邪魔し続けてファイギは自由にMCU映画製作ができなかった。そもそも『ブラックパンサー』は一発目『アイアンマン』やMCUが始まる以前、MARVELが自前でMARVEL映画を作るため、2003年に銀行から5億ドル借りる時の「事業計画書」にあった「製作予定のMARVEL映画10本」の中にあったにも関わらず、パルムッターが邪魔してブラックパンサーは作れなかった(ちなみに一発目の『アイアンマン』は計画書になかったが子供にフィギュア見せたら一番ウケがよかったから急遽作った)。パルムッターによってファイギの才能が阻まれてると感じたディズニーCEOのボブ・アイガーが2人の間に入り、ファイギは2015年10月以降、パルムッターの許可を取らず自由に作品制作できるようになった。そしてパルムッターはMCUから去らざるをえなかった(ボブ・アイガー自著より)。
……という話は、本作『ブラック・ウィドウ』と直接関係ないけど、パルムッターが居たらヒーロー単独作品として最大ヒットを飛ばした『ブラックパンサー』(2018)も、MCU初の単体女性ヒーロー映画として成功した『キャプテン・マーベル』(2019)も作られてなかったかもしれない。名指しでその2本作るなって言ってたんだし。そもそもファイギは『アベンジャーズ』(2012)の時に「アイク(パルムッター)と上手くいってない。明日もう僕ここにいないかも……」とマーク・ラファロに言ってたから、逆にファイギが追い出されてたらフェイズ3の大成功……『ブラックパンサー』『キャプテン・マーベル』とか作られなかったかもしれんし総決算の『アベンジャーズ インフィニティウォー』『アベンジャーズ エンド・ゲーム』もどうなってた事かわからん。ディズニーCEOボブ・アイガーは多様性重視っぽいから、そんな展開はなかったと思うけど、MARVELスタジオがディズニー入りしたのは正にその『アベンジャーズ』(2012)が配給された辺り?『アベンジャーズ』(2012)が作られるまでのフェイズ1の4年間や『アベンジャーズ』製作途中の、ファイギが「僕クビなるかも……」とかこぼしてた時に追い出されてたら我々は今頃こんな感じでMCUを楽しめてはいなかったでしょう。ファイギが追い出されてパルムッターのワンマンになってたら、パルムッターは「黒人や女性のヒーローなんて誰も観たくないし、そんな奴らのオモチャ売れるわけない」とか言ってたくらいだから、『キャプテン・マーベル』や本作のような女性ヒーロー単独作は作られてないか作られたとしても数年遅れてた可能性が高い(というかその場合MCうはもう 残ってないと思う)。
映画の感想から話が逸れてるようだが『ブラック・ウィドウ』が作られるまでには白人男性ヒーローより何倍も大変だったはずなので、微妙に避けては通れない話。正確な困難度はわからないが、観てる間に制作過程に思いを馳せながら観ざるを得なかった。

👩🏻‍🦰そしてハリウッドの雰囲気がMe Tooやジェンダーや多様性を取り入れるようになって10年前と今では全然違うのは御存知の通り。というか2、3年前の映画を今見ても「おもろいけど何か古いなぁ……」と思うくらいなので変化のスピードが過去に例を見ないくらい早い。
本作のインタビューでスカヨハが「MCUに参加した『アイアンマン2』(2010)の時、楽しかったけど今とは雰囲気全然違ってめちゃくちゃ性的に見られてた」と言ってたり、あとTwitterのTLで「スカヨハが初めてMCUに参加した『アイアンマン2』(2010)の時は女性ヒーローやそれを演じる女優への扱いが今と全然違った」「当時のナターシャ(スカヨハ)の役割は『アベンジャーズに一人居るセクシーな女』という面が強かった」みたいな幾つかのツイート読んで「そういえば、そうだったなぁ」と思い出した。ナターシャに向ける視線がヒーローとしてカッコいいってだけではなく「セクシーな女性がいるね……」みたいなネットリした目で見てた時が自分にもあったの思いだした。
だがスカヨハは実際にセクシーな俳優でもあるので性的に見るのは別に悪いことだとは今でも思わない、普通のことや。でも、そういった「この個人、セクシーだな」って感じで一人の人間のセクシーさを見てたというより当時は「このセクシーなキャラは、エロい気持ちを抱いていい対象って事に世界でなってるから、そういう目で見ても大丈夫です。このセクシーなキャラにはそういう役割もあります」といった慰安婦的な嫌なセクシーさが一個乗ってるというか……当時はそれが普通だと思ってたけど今思うと性差別的なところがあったなと思います。微妙な話なので通じない人もいそうだが……、例えばカッコいい男が好きな女性とか男性の事が好きな男が男性アベンジャーを見て「アメリカのケツ……」「ソーのパイオツ……」とじっとりした目で見る事もいっぱいあっただろうけど、それは活躍してる男性アベンジャーのケツやパイオツがたまたまセクシーだった、という感じだったのだが、ナターシャの場合は最初から「セクシー女性を用意しました……」という、嫌な感じが一個乗ってたというか……。
別にケツとか見るのはいいんですよ、本作でもやたらとナターシャのけっけぇケツがアップになるんだけど本作の場合、過去のアベンジャーズの時とか『ジャスティス・リーグ』のガル・ガドットジョス・ウェドンに脅されながらケツをアップにされてたのと違いスカヨハに決定権があるわけですかね。多分「私の鍛えたラストケツをスクリーンに残しとこう!」とケツのアップをいっぱい入れたんだろうから。「ケツを出せ!アホの客に見てもらえ!」と「私のケツでも見ろ」は大きな違いがあるわけです。
上手く説明できてる気がしない、この話はまた別の機会までに考えとこう。
 

 

 


本編の感想に戻ろう。
本作が10年くらい昔の映画なら、映画の第一幕……前半で、ナターシャとエレーナがレッドルームで泣きながら修行する少女時代や、『アベンジャーズ』(2012)以降、会話の上で何度か出てきてた「ナターシャがホークアイと共にブダペストで大きな作戦してた」という回想も描かれてただろうが、そんな過去回想を順番に見せてくなんていう眠くなるような構成を今のMARVELスタジオがやるわけない。その辺は会話で語られるのみ。それでいい。
ちなみに件の「ホークアイとのブダペストでの一件」とは「ナターシャがレッドルームのスパイからS.H.I.E.L.D.エージェントになるための最終試験だった」事が語られる。その試験内容とは「ブラック・ウィドウであるナターシャが、古巣レッドルームでウィドウたちを育ての親であるドレイコフレイ・ウィンストン)をブッ殺す」というもの。なかなかエグい試験をさせるがドレイコフは純度100%の悪い奴なのでOK。
しかしナターシャはドレイコフを爆死させるという滅多に無い機会を逃したくないがため、ドレイコフの幼い娘を巻き添えにして爆死させた。
そんな胸が痛む作戦だったため、ナターシャはずっと罪悪感を抱いていたようだ。
ナターシャ本人も、親元から誘拐されて無理やり暗殺者にさせられ、青春を失ったのだが、そんなナターシャも罪のない幼い娘を巻き添えにしてしまっていた。
アベンジャーズになってからのナターシャが、ロシアに残したエレーナを放っといたのが今思えば不思議だが(過去の段階ではエレーナ等の設定を考えてなかったというメタ的な理由は置いといて)、レッドルーム時代の事は思い出したくない過去だったのかも。
ちなみにナターシャはこの時、レッドルームとの抗争で地下鉄の通気孔内でホークアイと共に3日間隠れてた事が語られたり、ナターシャの仮住まいにホークアイの矢の痕が無数にあったので「そこがナターシャvs.ホークアイという初対面の場所だったのか?という事はそこでの拳の語り合いでナターシャはレッドルームを抜けることを決め、フューリーにドレイコフ暗殺を宣言して実行したのかな?」とか、描写がなくても色々と察せられる(この部屋、現在でも使ってるのでホークアイと共闘してレッドルームと戦った矢の痕ではなく、ナターシャとホークアイとのタイマンの痕だと判断した)。
そんな感じでクリント・バートン/ホークアイは劇中で、ナターシャの思い出話の中で何度も出てくるし終盤では更に重要な言及があるので、初期からMCU観てた人が本作観た後では「映画『ブラック・ウィドウ』って、回想シーンにホークアイいっぱい出てたよね?」と存在しない記憶が生まれてしまうほどホークアイの存在感が大きい。僕も何度かホークアイを見かけたような疑似記憶が脳内にある。逆にライトなファンは「何か言っとるな」くらいにしか感じないだろうし、この辺はずっと観てる人と観てない人では差がある部分だろう(勿論どちらが良い悪いという話ではないが)。
そんなホークアイについては秋にディズニープラスで配信される『ホークアイ』(2021)のドラマで……。
ナターシャとブダペストといえば『キャプテン・マーベル』(2019)で1995年当時の若いニック・フューリーが「昔はブダペスト他でスパイやってた」と言ってたので更に若い時のフューリーもレッドルームと闘った事あるのかもね。

 

 


OPが終わると21年後の2016年。
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)直後のナターシャ。
ソコヴィア協定反対派のキャプテン・アメリカに手を貸してしまったため、アメリカ政府から追われているナターシャ・ロマノフ/ブラック・ウィドウスカーレット・ヨハンソン)。
彼女を追うのはMCU一作目からずっと「ヒーローに厳しい嫌な政府のオッサン」役で出続けてるアメリカ合衆国国務長官サディアス・“サンダーボルト”・ロスウィリアム・ハート)。……長いね、このオッサンも。というか今劇中で生き残ってるキャラを演じてる俳優の中ではサミュエル・L・ジャクソンのフューリーの次に最古参か。
本当に「ヒーローに不寛容でガミガミうるさい嫌なアメリカ政府を、わかりやすいように一人のオッサンに圧縮した存在、ロス」っていう損な役割を13年間も一人で担ってて頭が下がる。フューリーはカッコいい役なのに比べてロス好きな人とか少ないだろう(もしロス大好きって人がいたとしたらMCUとかヒーローなんて好きじゃない人か、初老が好きな人くらいだろう)。だがフェイズ4のロスは、過去のカミナリ親父でしかなかった13年間より重要な役割になるだろう。
ちなみにナターシャはソコヴィア協定を破っただけでなくティ・チャラ/ブラック・パンサーの父、ワカンダ元国王ティ・チャカ襲撃犯の汚名もおまけで付けられてた。この辺どうなってんだっけ?ソコヴィア協定反対派として共に闘ったホークアイ、ワンダ、ファルコン、アントマンは、本作の時間軸では既に捕まってる。キャップは逃亡中。
この時は『シビル・ウォー』終了直後。最初にティ・チャカ殺害容疑者だったウィンターソルジャーは真犯人でなくジモがやったとわかってると思うんだけど、ティ・チャカ王と同席してたし逃亡犯だからナターシャも一応容疑者にした感じか?ナターシャを捕まえるのは至難の業だから、ロスはナターシャが本当に爆破したとは思ってないが部下の数や装備を充実させるため、ナターシャの容疑をわざと重くしてるのかもしれん。

👱🏻‍♀️大人の〈ブラック・ウィドウ〉に成長したナターシャの義妹エレーナ・ベロワ(フローレンス・ピュー)、モロッコで裏切り者の〈ブラック・ウィドウ〉を刺殺した、かつて同僚だったウィドウは死ぬ寸前にエレーナに〈赤い液体〉をかます。この赤い液体の飛沫を浴びるとレッドルームによる洗脳が数秒で強制的に解けるという代物だった。非常に便利すぎるこの液体が今回のマクガフィンとなる。
かくしてレッドルームにブチ込まれて以降、初めて自由意志を持ったエレーナはブダペストにあるナターシャのセーフハウスに行き、ナターシャに協力する調達屋リック・メイソン(O・T・ファグベンル)を通してケースをナターシャに届ける。
すると、そのケースを狙って、レッドルームの最重要任務にだけ出張る教官のタスクマスターがナターシャを強襲。かつての義妹エレーナの仕業だとわかったナターシャはブダペストのセーフハウスに向かう。かくしてエレーナはナターシャを巻き込むことに成功。ナターシャは見ないようにしていた過去のトラウマや〈家族〉と向き合う事になる。
ちなみにこの新しく出てきた調達屋リック・メイソンは、全然知らんのでググったが原作にも居るエージェントのキャラらしい。あとティンカラーの息子らしい。という事は『スパイダーマン/ホームカミング』でバルチャーに兵器を提供してたオッサンの息子がこの人?というかティンカラーってどこ行ったんでしょうね。MCUでは父子そろって便利屋キャラって感じか。
リックはナターシャに惚れてる様子だがナターシャは距離を置いている、だが「可愛い男ね」って感じのまんざらでもない温かい微笑みを彼に向けている。元カレなのかもしれないがよくわからない。ナターシャは本作で卒業するのに何でこういう新キャラ出したんだろう?何となく今後も出てくるキャラっぽいが、そういった設定的な理由じゃなくナターシャと親密な雰囲気を交わしてるエモい役割がよくわからない。本作はアベンジャーズ関係の話やナターシャの出自に関係するレッドルームや偽装家族など、最初から最後まで外界から遮断された閉じた世界なので、同業者とはいえ比較的、外界の匂いがするリックとナターシャを仲良くさせて「ナターシャも社会と繋がってるよ一応」という、ナターシャの社会性を表現するためのキャラなのかな?
ナターシャと親密なキャラは、ホークアイだが収監中、キャップは逃亡中だし演じてるクリエヴァが卒業済、ハルクは宇宙に行って地球に居ない。いたとしても彼らアベンジャーが出てきたらブラック・ウィドウの単独作感が薄れてしまうので出るわけないですよね。キャップとかウロウロしてるだけだからストーリー上はナターシャを助けれただろうが、もしクリエヴァが卒業してなかったとしてもキャップが出たら映画が変わっちゃうからどっちにしても本作にキャップ出るのは無い。
そこでこの、戦闘力なさそうだがナターシャに気があって優しいのでちょっとだけ人間ドラマできる新キャラのリック出したのかな?
今後はエレーナ達と組むキャラになると思われる。
ちなみに本作でアクションとかしてる時はいつものMCUノリなんだけど、それ以外の日常描写などは凄く人間ドラマ風の落ち着いたトーンなのが特徴、ナターシャが夜のトレーラーハウスで『007 ムーンレイカー』観たり片付けしたりする様子が異常にじっくり撮られてて、そういう場面がやたら入ってくる。トレーラーハウスのくだりとか普通の映画観てるような錯覚に陥った。多分このテイストはケイト監督の持ち味なんだろう。それとセーフハウスに入る前、建物に隠してある銃を取り出したりとか、そういう場面をきっちり入れたがるのも特徴(そういう場面が多いせいか本作はシンプルな映画なのにも関わらず2時間13分もある)。
大人に成長した妹エレーナ、メインヴィランのタスクマスター、共にバーン!とハッタリ効いた感じでなく凄く自然にスッ……と出てくる。これまた子供っぽさを抑えた結果なのかも。
本作でのタスクマスターは一言でいうと「他人の動きを見ただけで技をコピーして再現できる」という〈写真的反射能力〉を持つ暗殺者。これは原作と同じ能力。タスキーについては良いところと悪いところがあるが後述。

 

 

 

👩🏻‍🦰👱🏻‍♀️どこまで書いたっけ……、ナターシャが妹エレーナ・ベロワ(フローレンス・ピュー)と再会したとこからか。
会話からしてかなり長い間(子供の時以来?)会ってなかったみたい。
ナターシャはドレイコフを暗殺してレッドルームを卒業、栄光のアベンジャーズとなり世界の女子の憧れとなった。
だがドレイコフは死んでいなかった。レッドルームも、さすがにアベンジャーズを敵にしては勝ち目がないのでナターシャを追わなかっただけだった。
再会したエレーナなど元偽家族は、久しぶりに再会したナターシャに「ドレイコフの娘もろとも爆破したよね?」とナターシャの胸を抉ってくるのは、ナターシャによるドレイコフ暗殺未遂&脱走後、部下に対する締め付けが激しくなっただけではなく「ナターシャに置いていかれた」という気持ちがあるからかも。特にエレーナ。
エレーナは、思春期や厨二病の次の段階みたいな性格……高二病とか女子大生くらいの性格をしており非常に良い感じ。それはどんな感じか具体的に言うと、一切カッコつけずに喋ったり振る舞う感じ。ナターシャがよくやるカッコいい三点ヒーロー着地を何度もいじるし(でも一応、一回は真似してみる)。話す時も声をカッコよくも可愛くも作らない低い声で喋ったり、健康的な身体つきも凄く良い。表情も、妙にへの字口が多く「ウム!」みたいな横光三国志のウム!おじさんみたいな顔をよくする。普段もシャキッ!とカッコいい立ち方とかをわざとしてない。どちらかというと熊とかリングサイドのグレート・ムタみたいに所在無げな居様(いざま)それは子供っぽくもあるので幼い時から変わってない感じがして可愛い。つまり演じてるフローレンス・ピューそのままって感じのキャラ。ピュー氏はMARVELスタジオからの過度な肉体改造という要望を「特訓でアクション良くするのは良いけど無理なダイエットとかで自分じゃない自分に変わってしまうのはNO」と拒否したらしい。自然体で何だか頭の中で思い浮かべると5~6頭身しかなかったような印象を持たせる飾らない感じがピュー氏の最大の魅力だから、確かに別人みたいに八頭身の痩せマッチョとかになってしまってはピュー氏の魅力半減だったのでこれで正解だわ。
ピュー氏はここ10年くらいの女優で一番好きだし「あと6年くらい後にはスターになってるだろうな」とか思ってたら、すぐエンタメ作品の先頭といえるMCUに出るし『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』(2019) でアカデミー助演女優賞にノミネートされるし『ミッドサマー』とか名作なので他人に勧めても僕以外誰も観ない『呪われた死霊館』でも良かったし全方位的に活躍して何かわずか1、2年くらいでスターになってしまいそのスピードに驚いた。
三点ヒーロー着地をいじるエレーナも良かったが、言われた側のナターシャもそれをあっさりスルーするところが良かった。まるで何を考えてるのか全くわからない表情でさらっと話題を変える。「今まで散々、カッコいい動きやセクシーさを出してきたんだから今更ツッコまれて揺らぐものなどないわ」と言わんばかりだ。そしてその長後に妹の前で再び見事な三点ヒーロー着地を!わざとやってるのか自然にそうなってるのかよくわからないのが面白い。あとタスキーとのラストバトルでも三点ヒーロー着地を思わせる動きで決着させたのも、カッコつけだけでなく物理的にも強引に役に立たせるナターシャの無言アピールが面白かった。ナターシャって、いつしかアベンジャーズのお母さんみたいになってしまっていたが『キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー』くらいまでは、妙にイキった事を言うキャラだったな、と懐かしくなった。エレーナと話してるナターシャを見てると(そういえばガーディアンズでも二作目で打ち解けたガモーラもお母さんみたいな面白くないキャラになってしまってたな死んだけど……。このチーム内の女性メンバーがママになってしまうとこは今後の課題かもしれん)。
カッコよくてセクシーなナターシャと、「セクシーさを出さなかったり一切カッコつけないのがカッコいい」という90年代の若者みたいな考えのエレーナ。新旧の違いが出てるしどちらも魅力的。
またエレーナはラストバトルでの笑顔も良かったが、前半に洗脳が解けて一番最初にした事が「自分で自分の着たい物を生まれて初めて選んで買う」というもので、しかもその服が「お洒落で可愛い服」などではなく「軍のお下がりみたいな釣り人みたいな、ポケットが死ぬほど着いたベスト」というのが最高だった(そして我々は既にこの釣り人ベストを見ていたとは)。子供の頃に自由意志が止められてたせいか子供の発想って感じで凄く可愛いし「カッコつけるの恥ずかしい」と思ってるエレーナの性格が出てる。そしてこのベストは我々が既に観てた物だったとは)。
ナターシャと一息ついてる時に応急処置して「……プーーーッ」って言ってたのもよかったしナターシャと再会して闘ってる時にキッチンシンクで押さえつけられた時にやり返す時にヒステリーみたいな悲鳴を出しながらナターシャを殴るところもよかった。MCUのメインキャラは……総勢何人かわかんないけど50人くらい?エレーナは一気にベスト3に入るくらい好きになりました。

 

 


🧔🏻👩🏻赤い洗脳解き薬で気の毒なウィドウ達を開放し、ドレイコフも改めてブッ殺したいナターシャ&エレーナの姉妹ウィドウ。だがドレイコフが居るレッドルーム本部は謎に包まれたままで場所がわからない。
次に2人は、昔パパを演じていたロシア版キャプテン・アメリカこと超人兵士アレクセイ・ショスタコフ/レッド・ガーディアン(デヴィッド・ハーバー)を脱獄させる。
インタビューによるとソ連崩壊でレッド・ガーディアンの役目が無くなり刑務所にずっとブチ込まれてたらしい。
アレクセイは刑務所で、過去の栄光(冷戦中にキャプテン・アメリカと交戦)を語りながら、腕相撲で受刑者を転がして過ごして腐っていた。
レッド・ガーディアンは片手で戦闘車両を転がしたり数mも飛び上がったりと、年取って太った現在でも超人的な能力を持っていた。「キャプテン・アメリカのライバル」を自称してキャップと戦った思い出ばかり話しナターシャと久しぶりに再会しても「あいつ……俺との思い出とか話してた?キャプテンアメリカの野郎は……」と訊くのが第一声。しかしレッドは本当に冷戦時代の1983年or1984年頃にキャップと戦ったのか?

レッドが言っていた「1983年or1984年頃にキャップと闘った」の可能性

レッド1901年以降に生誕。1992年から1995年前後まで冒頭のナターシャらと偽家族を演じて潜入捜査。1995年前後にドレイコフと決裂して投獄され、2016年~2017年前後にナターシャ&エレーナの手で脱獄。今ココ)。
キャップ1918年生誕。1943年に超人兵士となり以降ヒドラと戦闘、1945年2011年まで氷漬けなので正タイムラインのキャップはレッドに会えない。だが、サノスを倒した後のスティーブが1970年にタイムトラベルして数々のインフィニティ・ストーンを返還。それ以降、2023年までペギーと人生を生き直し年老いてファルコンにキャップの名と盾を継承)

囚人仲間が言ってたように1983年or1984年頃にはキャップは氷漬けだったので交戦できない。
だがレッドの思い出が本当なら、サノス打倒してタイムトラベルしてペギーと暮らしてたスティーブが冷戦に対して居ても立ってもいられず個人的に1980~1989年までの冷戦に参加して?ソ連のレッドと闘った?レッドが「キャップと闘った」と言ってるんだから私服のスティーブじゃなく、ちゃんとキャップのコス着て盾も持って?物理的に不可能ではないが過去に帰ったキャップ闘ってたのかな?キャップに焦がれたレッドの嘘か?囚人仲間に氷漬けの事を指摘されてもニヤリとするだけで読めない。だが嘘ならナターシャに「キャップは俺のこと何か言ってた?」とわざわざ訊くのも変……だが娘への「俺はキャップとやりあってたんだぜ」というイキり嘘を言ったとも考えられる。嘘か本当かイマイチよくわからない。どちらも同じくらいあり得るし同じくらい嘘っぽい。だが会ってた方が面白いのでレッドの証言は真実だと思っとくか。

ひとまずの結論「サノスを倒して過去に戻ってインフィニティ・ストーンも返し終えてペギーと暮らしてたスティーブ、1983年or1984年の冷戦に対し、居ても立っても居られずクローゼットのキャップ衣装を着てシールド持って個人的にこっそり参加、ソ連のレッドと闘い、こっそり帰国した

この辺は多分MARVELスタジオの人がインタビューとかで語るだろう。
演じるデヴィッド・ハーバーはどう考えても『ストレンジャー・シングス 未知の世界』(2016-)のホッパー署長を観たMARVELスタジオにキャスティングされたんだろう。キャラが似てる。あちらではウィノナ・ライダーこちらではレイチェル・ワイズと、往年の美人女優の相手役になってるのも似てる。
レッドは物理的には本来めっちゃ強いのだが、劇中で主に活躍するのはウィドウ達なので、レッドは重くなりがちな本編に楽しさを提供するコメディリリーフの役割だった。タスキーとタイマンしてたくらいか。哀れな操られてるウィドウ達をぶっとばすわけにもいかんし、レッドの活躍は改めてもう一回くらい観たい。娘と同じチームかも?
ナターシャ&エレーナは父親役だったアレクセイを脱獄させたが、彼もまたレッドルーム本部を知らなかった。三人は潜入捜査で母親役だった、メリーナ・ヴォストコフ/ブラック・ウィドウレイチェル・ワイズ)に訊きに行く。ドレイコフと袂を分かったアレクセイと違いメリーナはレッドルームで生まれてここまで来た生粋のレッドルームの人で、現在は幹部だという、科学者でもあるので誰も知らない本部の事も知っている。
過去にオハイオ州で偽装家族してた時はアメリカのS.H.I.E.L.D.施設から〈化学的な洗脳〉を可能とするデータを奪取するためだったらしい。〈S.H.I.E.L.D.〉は御存知の通りヒドラに乗っ取られている、つまりウィンター・ソルジャー/バッキー・バーンズなどに施した〈ウィンター・ソルジャー計画〉のデータ。レッドルームの科学者でもあるメリーナは、そのデータでブラック・ウィドウ達をタブレットでアプリのように数秒単位で支配できる「化学的な洗脳」を作り上げた。現在も自宅で飼ってる豚を使って研究している。
だけど、その洗脳を解く赤い液体を作ったのが誰かはよくわからない。「メリーナ世代のウィドウ達が作った」とか言ってたけど、ここは「内心レッドルームを潰したかったメリーナが開発してた」で良かった気もする。
久しぶりに再会した偽のスパイ・ファミリー四人。
メリーナは「豚のアレクセイ」を呼んで化学的な洗脳を実演して説明する。ここで豚のアレクセイに死ぬ11秒前まで呼吸を禁じてハラハラさせたのは「信用できるかどうかわからん女メリーナ」を演出するためだろう。今の時点で信用できない家族はメリーナだけだからね。
久しぶりの一家団欒。だが偽の家族だったしアレクセイの頭にあるのは過去の栄光の事だけメリーナは信用できん、四人に家族の絆などなかったのか。
レッドルームに拾われた後で偽家族になったナターシャと違い、幼い頃から偽家族で育ったエレーナにとっては自分の幼い頃の家族の思い出がやはり偽物だったと知るのは酷な展開。ここでの「徹頭徹尾、自分のことしか考えてないアレクセイ」の描写が可笑しい。アレクセイの全発言が空気を凍らせる。この人潜入捜査してる時ちゃんとしてたよね?獄中生活がアレクセイをこうしてしまったのだろうか?しかしアレクセイは偽家族だった時にエレーナと一緒によく唄ってたドン・マクリーン『アメリカン・パイ』を唄いはじめる。

ただのアホになったと思われたアレクセイの心にも家族の思い出があったのだ。
ナターシャを捨てたと思われていたナターシャの実の母親も、ナターシャを探し続けてドレイコフに殺された事がわかった。
「ではメリーナは何故、今もレッドルームに尽くし続けてるの?」というナターシャに「最初からレッドルームで生まれたから他の生き方ができなかった」とナターシャに語りナターシャの心の強さを讃えるメリーナ。彼女も本当は家族が欲しかった。
だが、メリーナはナターシャと心を通わせる数分前の時点でレッドルームに報告してしまっていた。取り囲まれ成すすべもなくレッドルームに連行される四人。
メリーナはドレイコフに面会。エレーナは洗脳が解けてしまったため開頭手術で原因を探られる。 ナターシャとレッド中銀カプセルタワーに囚われた。そういえば予告編で開頭手術されそうなエレーナを見て「エレーナが死んでナターシャの脳が移植されて、以降はフローレンス・ピューがナターシャを演じるかも」みたいな噂があったな。そんなの受け入れられるわけないよな。

 

 

 

というか長く書きすぎだ。
MCU映画が久しぶりだからか。何だかファスト映画じみて来たので後半は端折る。
👩🏻‍🦰👱🏻‍♀️🧔🏻👩🏻
囚われたスパイ一家は、タスクマスターを制してドレイコフをブッ殺し、哀れなウィドウ軍団の洗脳を解き、全世界の孤児の少女のデータをGetしなければならない。
まぁファミリーは色々と頑張って闘う!
👩🏻‍🦰この後半は、割と見せる機会の少ないナターシャの強さがフルセットでしたね。
まず、『アベンジャーズ』で悪戯の神ロキに完勝した心理戦でドレイコフに完勝!
アベンジャーズ』でロキを心理戦で破った時はナターシャのカッコよさをめちゃくちゃ感じた大好きなシーンだったので嬉しかった。これが一番嬉しいシーンだったかも。そういえばドレイコフを騙すため泣きべそをかくんだけどスカヨハって何時からか泣きべそ演技がめちゃくちゃ上手いですよね。あんまり面白くなかった映画『LUCY/ルーシー』で、チンピラに捕まった時の泣きべそとかめちゃくちゃ助けに行きたくなったし今回もそう。
あと物理的な強さは、倒壊するレッドルームから飛び降りて、落ちるエレーナに追いついてパラシュート着けて、空中でタスクマスターと闘いつつ落下する破片から破片に飛びうつりながらそのまま地表に無事落下したのは、あまりにめちゃくちゃ過ぎて凄かったですね。超人血清打ってるやろ。やはり『アベンジャーズ』後半でチタウリの空中バイクを奪って飛び回ってる時とか「バイク乗るのはいいけど風圧とか一切影響ないわけ?」って感じで物理的に、あまりに強すぎて無茶苦茶でしたね。周りがスーパーパワー持ってたら人間と大差ないヒーローは超人の描写につられて尋常じゃない強さに描写されるのが好きですけどナターシャは正にそれの典型でしたね(猛スピードで背後を飛ぶ敵をノールックで射落としたり、アベンジャーズ&SHIELD全員を相手に単騎でヘルキャリごと全滅させかけるホークアイも大概)。さっきも言ったようにヒーロー三点着地みたいな動きでタスクマスターへの決定打浴びせるのもそうだし、いっつもやってるフランケンシュタイナーみたいに脚で挟んで投げる技もそうだし、何故かあんまり活躍したこと無いウィドウズ・バイト(腕から出る電撃)も最後に連射してくれました。
ラストバトルは正にナターシャ得意技メドレーって感じで良かったです。
個人的には『キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー』みたいなアクションを期待してたけど、そういう感じじゃなかったですね。スパイだから、ああいうキャップやバッキーみたいに正面からガンガン行く感じじゃなく搦め手が多かったりナターシャ以外が市民の巻き添えを一切気にしないところで違いを見せてましたね。
あとふっ飛んだ人が、部屋の角っこなどの痛そうな部分にやたらピンボールみたいにぶつかってたのが痛そうだった。というかナターシャの描写は殆ど超人兵士でしたね、いつもの事だけど……。
でも最終的には優しさが武器なんでしょう。

👩🏻‍🦰ナターシャは人生に悔いを残していた。
レッドルームという地獄から抜け出すため罪もないドレイコフの娘を爆殺した事。栄光のアベンジャーズになったが妹として数年間暮らしたエレーナや哀れなウィドウたちを放っておいたこと。
ナターシャが過去の罪悪感にケリをつける時、バラバラだったスパイ家族の絆も復活し、改めて〈自分の家族アベンジャーズ〉の事を思い出しバラバラになったアベンジャーズを結びつけるためアメリカに戻る。
既に『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』で描かれた通り、ナターシャはバラバラだったアベンジャーズを一つにしようとするが、サノス襲来には間に合わず二分したままのアベンジャーズは敗れた。
アベンジャーズ エンド・ゲーム』ではナターシャは命を捨ててまでアベンジャーズをアッセンブルさせてサノスを倒した。その場にはナターシャはもう居なかったけど、きっと「『ブラック・ウィドウ』で家族の大事さを改めて感じたナターシャは、アベンジャーズという家族を一つにする事が第一となり、その想いが結果的に地球を救った」と、いう感じ?
前半ではリックに「わたし一匹狼だから」と言ってたけど最後は「私には2つも家族があった」と全く変わっててアベンジャーズを救いに行く。
アベンジャーズ エンド・ゲーム』でのナターシャの死は賛否両論あり、よく言われる「冷蔵庫の女(男のやる気を出させるため女キャラが殺される展開)」とは自分は思わなかったけど(単純にこの時のMARVELスタジオがそういう事すると思えなかったからだけだけど)、冷蔵庫云々は置いといて別にしても、あまり良い死に方だと思わなかった。『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』でサノスが「ソウルストーンを手にするため愛する者(ガモーラ)を失わなければならない」というルールでGetしたからには、アベンジャーズにはそのルールに抗って違う方法でGetしてナターシャも最終決戦に望んで欲しかった。ダウニーJrやクリエヴァ同様に、スカヨハも「もう充分やりきった」から卒業したい、そのためにキャラが死んだり年老いて復帰できなくするのは分かるんだけど、とにかく死ぬのは良いとして未だに『アベンジャーズ エンド・ゲーム』でのナターシャの死は、良い死に方って感じがしなかったんですよね。「こんなの絶対アカン!」とか、そこまで激しい否定ではないんだけど「もうちょい良いやり方なかったんかいな」くらいのテンション。この『ブラック・ウィドウ』観たら、あの死にも納得行くかなと思ったが、うーん「家族」云々の理屈はわかるけど、やっぱそれでもあんまり上手い死に方じゃなかった気持ちは変わんなかったですね。さっきも言ったように激しい否定的な気持ちではないけどそんな感じですね。
とはいえクインジェットが浮かび上がる時に「アベンジャーズのテーマ」が流れると、やっぱウルッと来ました。

👩🏻‍🦰スパイファミリーがエンド・ゲームの決戦に駆けつけなかったのはわかりますよね、ナターシャ以外の三人は家族が大事でウィドウズを開放したいスパイってくらいで「ヒーロー」というほど利他的なヒーロー魂は持ってませんし、あくまで非情になりきれんスパイってだけでしょう今んとこ。
そういえばつい最近のケヴィン・ファイギが「もしスカーレットが良ければ再契約したい」って言ってたから、彼も納得いかず蘇らせようとしてるのかもしれない。でもスカヨハ本人は「ナターシャはやり切ったからもういい!満足」と言ってたからこれで終わりでしょう。
タスクマスターが女性だというのは予告編の時点でわかってました(だってごついアーマー&ヘルメットをフル装備してるのに身体がガリガリすぎるから)。
そして『アベンジャーズ』(2012)でナターシャの心を読んで揺さぶりをかけようとロキが言った「ドレイコフの娘」というのは「ドレイコフの娘アントニアを巻き添えにした」というナターシャの罪悪感を突いたものだったんだな。「ドレイコフに育てられた」という意味かもしれないがアントニア殺害未遂に比べると弱いのでアントニアの事をロキが言ってた、で間違いない(9年経ってわかるとはね)。
ストーリー上、本作の場合アントニアは悪くないキャラだけど、原作の中年男性トニー・マスターズのタスクマスターは能力だけじゃなくキャラが良すぎるんですよね。本作のタスクマスターは見た目と能力だけ拝借したキャラだったので少しガッカリしました。他のキャラならいいけど人気キャラのタスクマスターでオリキャラやるのは少し勿体ないですよ。ヴィランのキャラが弱いMCU的にはロキみたいに何作にも渡ってダークヒーローっぽい好敵手としてMCUに出てくれるキャラが遂に来たか……と思ってたんですよ、デッドプールとも縁が深いからMCUデップーと仲良く喧嘩したり!……このアントニアのタスクマスターも別に悪いわけじゃないしエレーナのチームで続投する気するけど最も因縁あるナターシャと父親どっちも因縁なくなっちゃったし只のコピー能力持った二人目のゴーストみたいな感じですよね。なんかオルガ・キュリレンコ有名だし、すぐマスク脱いじゃいそうだし。キュリレンコ版タスキーの他にコミックのおっさんタスキーも出てほしいですね。タスキーは教官キャラだし「アントニアに能力と名前を授けた本物のタスクマスター(トニー・マスターズ)」出てこないかな?なんかMCUってそういう事めちゃくちゃしなさそうなので無いでしょうね。ヒーロー描写は上手いから、もうそろそろ継続ヴィランも大事にして欲しいです(レッドスカル使い捨てとかガッカリしたからインフィニティウォーで出て嬉しかったな)。
無駄に長くなったけど楽しめました。で、楽しさよりもナターシャ&スカヨハへの温かい愛情を感じて、それが一番良かったですね。

👱🏻‍♀️エレーナは、ヴァレンティーナのチームの一員になるのかな?ヒーローでもヴィランでもないキャラになりそうですよね。で、次で誤解を解いてヒーローになる感じ?別にヒーローでもヴィランでもないっていうスパイキャラのままでもいいかも。

🧔🏻レッドガーディアンは人気出そうだしエレーナと同じチームに入るかもしれん。もしそうなったら、女性を立てる本作では活躍少なかったから次は活躍してほしい。だけどガーディアンズのドラックス同様「本当は強いけど面白おじさんキャラ」のままの予感が凄くしますね。でも居てくれるだけでも楽しいからまた会いたいですね。メリーナは演じてるレイチェル・ワイズが特に追加の契約してないって言ってたからもう出てこないかも?

👩🏻‍🦰「上映時間は長いが、割とシンプルでささっと楽しめる映画」っていう軽やかな印象で、短くすれば2行くらいで感想書き終わりそうな映画だったのに何なんだろう。この無駄な長さ。
無意識にスカヨハのナターシャと別れたくないのかもしれん。

 

 

👩🏻‍🦰👱🏻‍♀️🧔🏻👩🏻

 

 

そんな感じでした

「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン (2015)」監督が情報量に潰された感あるがソーのアバ泉など面白いシーンも多々ある🤖 - gock221B
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)/この世に白と黒はなく灰色だけが在る事を描いたヒーローの内戦👱 - gock221B
「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー (2018)」予想を裏切り期待に応えるMCUの到達点🎨 - gock221B
『アイアンマン』(2008)、『アイアンマン2』(2010)、『アイアンマン3』(2013)」/MCUの中で一番偉い1、珍作の2、映画としてなら良い3🔨 - gock221B
「アベンジャーズ/エンドゲーム (2019)」なんで真田広之すぐ死んでしまうん?🎨 - gock221B
『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014)/MCUで一番何回も観返してるのはこれ👱 - gock221B

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Black Widow (2021) - IMDb

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『ワンダビジョン』全9話 (2021)/第8話までは「ツイン・ピークス」と「バイオレンスジャック 超高層の悪魔編」を足した感じで超面白かったが…👩🏻‍🦰

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原題:WandaVision 製作総指揮:ケヴィン・ファイギほか
脚本&原案&製作総指揮:ジャック・シェイファー 監督&製作総指揮:マット・シャクマン
原作:スタン・リー、ジャック・カビー、ロイ・トーマス、ジョン・バスセマ
製作国:アメリカ 制作スタジオ:MARVELスタジオ 配信チャンネル:Disney+ 配信時間:各話約30~50分、全9話 シリーズ:MARVELシネマティック・ユニバース(Disney+制作ドラマシリーズ)

 

 

 
MARVELスタジオが制作するMCUドラマの一作目。フェイズ4の一作目、全23作かけて描かれたウェーブ1『インフィニティ・サーガ』の次のウェーブ2の一作目、通算で言うと24作目にあたる。本来ならコロナで一年以上延期になって今日から公開される『ブラックウィドウ』がフェイズ4一発目のはずだったが公開が遅れに遅れて本作と『ファルコン&ウィンターソルジャー』『ロキ』などが先に配信されてしまった。
何か随分、観るの遅れたしMCUとかディズニープラスの説明などWikipedia見れば読めるようなこと書いても仕方ないのでそういうのは省略。原作についてとか作品に散りばめられたイースターエッグ等についても、そーいうのは詳しいアメコミ系の記事やYOUTUBEで知れるので省略……。ここは個人の映画ドラマの感想ブログ。
もうかなり経ったしネタバレあり。
だが、なるべく婉曲的ネタバレで書きたい(その方がかっこよさげだから)。

 

 

 

アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015)で初登場したワンダ・マキシモエリザベス・オルセン)とビジョンポール・ベタニー)を主人公にした作品。ワンダは来年公開される、監督がサム・ライミに代わってのドクター・ストレンジのシリーズ二作目『ドクターストレンジ イン・ザ・マルチユニバース・マッドネス』にもメインキャラとして登場する。僕はMCUのフェイズ4では、このミスティック(魔術)路線を一番楽しみにしてたので本作も楽しく観れた(次が最終回の『ロキ』も絶賛楽しみ中)。
本作は往年のシット・コムの様な愉快なファミリードラマが1話毎に年代順のシットコムの雰囲気で展開される。
第1話は、ニュージャージー州郊外にある人口3892人の小さな町〈ウェストビュー〉に住む魔女の若奥様ワンダ・マキシモフと人造人間の夫ビジョンによる愉快な夫婦と愉快な隣人アグネス(キャスリーン・ハーン)による1950年代の愉快な白黒シットコム
第2話はワンダとビジョン夫婦が催し物でマジックを披露する『奥様は魔女』風の60年代白黒シットコム
第3話は夫婦に双子の息子トミー・マキシモビリー・マキシモが産まれる映像がカラーになった70年代風シットコム
第4話は、外部の人間がウエストビューの秘密に迫る外部の話のためシットコムは中断。
第5話は双子の赤ちゃんトミー&ビリーが一気に少年に成長するが犬のスパーキーが亡くなってしまう80年代シットコム
第6話は『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』で戦死したワンダの死んだ兄弟ピエトロ・マキシモエヴァン・ピーターズ)を居候に迎えて『フルハウス』っぽい90年代風ドタバタコメディ。
第7話は2000年代のリアリティショー?っぽいインタビューを交えてのドラマ。元々危うい世界だったが、いよいよもって壊れ始める。
第8話第9話(最終話)は内外から世界を壊そうとする者が現れたため最早シットコムの形式を取れなくなった只の現実……視聴者である我々から観れば最後の2話はさしずめ素顔が顕になった「現代のMCUドラマ」。

 

 


本作が可笑しなシットコムとして描かれることは去年だったか一昨年だったかに公開された予告編で観てたので「あぁ、ワンダがまたメンヘラになって現実改変能力で死んだ夫や子どもたちを作り出すけど、やっぱダメでドクター・ストレンジのとこに行ってワンダも原因になってマルチバースが開かれる原因になるんだろうな」と思ってた。僕はワンダのメンタルが危うくなってMCU世界が危うくなる展開を早く観たかったので本作みたいな感じを楽しみにしてたが6年も待たされたのでやっとか……という感じ。
まず最初の2話は「愉快だけど、この世界ちょっとおかしいぞ」という雰囲気を少し出しつつ愉快なシットコムが展開され、第3~4話でシットコムもやりつつこの世界や世界の外部がかなり語られる。
この、中盤までのワクワク感は半端なかった。
特に序盤は「古き良きアメリカの幸せな家庭、しかし不気味な影を感じる……そしてそれを外部からアメリカ政府の組織が調査する」という展開が僕が一番好きなドラマ『ツイン・ピークス』(1990-2017)そっくりだったし、こんなの好きに決まってる……そんな事を予告観た時から楽しみにしてた。

ワンダを演じるエリザベス・オルセンの、カートゥーンのように表情がクルクル変わるコメディ演技が本当に可愛い。MCU本編では堅物だったビジョンもこの世界では間が抜けているのも愉快。

 

 

 

そして、このウエストビューで展開されるシットコムのような愉快だが不気味な世界を外部から観測しているのがキャプテン・マーベルの今は亡き親友マリア・ランボー……によって設立された外宇宙からの驚異に対処する為の組織『S.W.O.R.D.(ソード)』。『キャプテン・マーベル』(2019)では幼女だったが大人に成長したモニカ・ランボー(テヨナ・パリス)はS.W.O.R.D.エージェントになっておりサノスのデシメーション(指パッチン)で5年間、塵となっていたがアベンジャーズの活躍で肉体が再生され「消えた町ウエストビュー」の調査に赴く。
モニカは、S.W.O.R.D.長官タイラー・ヘイワードが、あまりにも強硬的なので疑念を抱き『アントマン&ワスプ』(2018)でアントマンの自宅謹慎を見張っていたFBI捜査官ジミー・ウー(ランドール・パーク)。そして『マイティ・ソー』シリーズに登場した天文物理学者ダーシー・ルイス(カット・デニングス)と共にウエストビューやワンダを調査する。中盤は精神が危うくなっているワンダではなくこの三人組が完全に主人公ポジションで物語が展開される。個人的にはこの辺りが一番面白かった。3人とも良いキャラだし、ダーシーはフェイズ1の時の人気サブキャラだったがソー3作目『マイティ・ソー バトルロイヤル』は地球外が舞台だったしソーが恋人ジェーンと別れていた時だったので彼女の親友ダーシーの出る幕など無く、同じく人気サブキャラのセルウィグ博士ともどもMCU世界から姿を消し「MCUで一番魅力的な女性ダーシーはもう見れないのか……」と思っていたところ、まさかの復活で嬉しかった。MCUには「良いキャラだけど本編を物語るのに精一杯で、描いてる暇がない!」って感じの勿体ないサブキャラがめちゃくちゃいるのでMCUドラマは彼ら彼女らを復活させる場としても機能することがわかった。

ダーシーに話を戻すが、彼女はカートゥーンみたいな甲高い声で空気読まない発言したりするコメディリリーフ……面白女キャラだった。本作でも面白キャラではあるのだが、本作では学生から博士になってるしワンダが町で演じているシットコムを受信する事に成功してワンダが支配する領域を〈ヘックス〉と名付けて流通させたりハッキングでモニカの身体に起きている変化やヘイワード長官の悪事を暴いたりと有能なところも見せた。またジェーン等のツッコミキャラがいないのでいつものようにボケた後セルフで突っ込んだりして全体的に有能度が大幅にアップしており、また演じるカット・デニングスが顔は細いまま身体だけ大柄化というブライス・ダラス・ハワードと同じ一番エロい太り方していて過去に出演してた映画2作より魅力がアップしていた。
モニカはヒーローとしてのオリジンにもなっていて、キャロルの声が鳴り響く中で覚醒……というジェダイみたいな覚醒シーンがぐっと来た。僕『キャプテン・マーベル』大好きだったので。モニカの次の活躍は来年公開予定のキャプテン・マーベル二作目『ザ・マーベルズ(邦題未定)』で観れる。マーベルズにはモニカだけでなく今年の年末あたり?に公開されると思われるMCUドラマ『ミズ・マーベル』のミズ・マーベルも出る。だからタイトルがマーベルズになってるわけ。僕はカマラも大好きなので凄く楽しみ。
鳥山明が描く顔の大きい親切なおじさんみたいなルックスのジミー・ウーは今回もよかった。近接戦闘もそこそこ強いところも見れた。
ヘイワード長官は、昔の映画によく出てきた「平和な宇宙人でもすぐ殺そうとする米軍の嫌なオッサン」みたいなキャラだった。ヘイワード長官の事なんか語ってる暇はないので絵に書いたような「嫌な強硬的な政府のおじさん」というキャラでしかなくて「この長官だけ30年前のキャラみたいだな」と思ってしまった。てっきりヒドラ残党とかAIM幹部だとかの正体が判明すると思ったら、只の嫌なオッサンで終わってしまって肩透かしを食った。

 

 

 

本編の話の途中だったのにサブキャラの話してたわ……話を戻そう。
とにかく愉快かつ不気味なシットコムを見せられる第1~3話。モニカたち三人組が外部からヘックス内を探り全貌がかなり明かされる中盤。
そんな中盤、ワンダ達が演じるシットコム内ではウルトロンによって殺されたワンダの死んだ兄弟ピエトロ・マキシモエヴァン・ピーターズ)が登場!しかもアーロン・テイラー=ジョンソン演じるMCUピエトロではなくFOX版『X-MENでピエトロを演じていたエヴァン・ピーターズがピエトロとして登場!
ピエトロは、本作に期待していた大きなものの一つだった。
そもそも『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』でのピエトロの戦死は何だか納得いかないものだった。彼の死はワンダを奮起させる役目があったがピエトロの死はそんな事以上にMCUへの損失がデカすぎる。僕はシスコンのピエトロがワンダに近づく男とかビジョンに牽制したりワンダを過保護する様がめちゃくちゃ観たかったので死んだ時ガッカリした(噂ではFOXとの取り決めでMCUピエトロは退場させざるを得なかったらしい?そう言えばFOXでは逆にワンダが出てこないし痛み分けだったのか?)。そして『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』もしくは『アベンジャーズ エンドゲーム』ここで実は生きてたピエトロが、ワンダのピンチに地球の反対側から走ってきて加勢してくれるのを期待してたが無し……だが本作の制作が決定「なるほど!ワンダのドラマにピエトロを置いといたわけか」と思うのは当然だろう。しかもFOX版X-MENの方のピエトロ!ちなみに2人のピエトロ(どちらも映画『キック・アス』出演者。ワンダもわざとらしく「Kick Ass……」とか呟いてた)。わざわざFOXのピエトロを出すんだからこれはもうどうしたって「ワンダが無意識に、死んだMCUピエトロじゃなくマルチバース……別の平行世界のピエトロを召還しちゃった?」と期待しちゃうよね。
ワンダの精神やヘックス内の仕組みが明らかになる様子、モニカたちのワクワクする調査、ワンダが作り出したと思われるビジョンと双子、そしてピエトロ!一体どうなっちゃうんだ?
間違いなく、この、ピエトロが加わっての第5、6話?あたりが本作の面白さのピーク。
だがピエトロは「俺の姿が違うのは、俺の死を思い出したくないからじゃないか?」とワンダに言う。そこで「あれ?ピエトロをマルチバースから召還したのではなく、ワンダが作り出したピエトロなの?」と最初のガッカリ。更に2話くらい後でこのピエトロはワンダが作った存在ですらなく魔女アガサ・ハークネス(キャスリン・ハーン)が洗脳して操ってるだけの只の一般市民だと判明し、これには心底ガッカリした。期待を最高潮まで高めてからの「嘘でした」という、このスカしは無いでしょう。誰も喜ばず良い結果を産まない。これでは最初からピエトロ出さなかった方がいいくらいだ。
「ワンダ主人公の幻の世界……今度こそ絶対にピエトロ出そう」→「ピエトロ出た!しかもマルチバースのFOX版ピエトロ!?想像の10倍すごい……どうなるんだ?」と期待ガン上がりさせられてからの「あ、ワンダが作ったピエトロか……」と、この時点で相当テンション下げられて「ワンダが作ったピエトロですらない」というガン下がり。作品の評価に影響するレベルでテンション下がった。
A「100万円あげるよ」→B「ほんと!?やった!」(誰だってテンション上がる物凄い喜び)
A「100万円あげると言ったの嘘だよ」→B「……」(その高度からの落差)
そういうレベル。
出すにしてもFOXピエトロというマルチバースを想起させて期待値が無限大に達するピエトロはやめてMCU版ピエトロの方がまだ欲しかった。

もうピエトロは出ないのか?
もう次のチャンスは『ドクターストレンジ イン・ザ・マルチユニバース・マッドネス』で、ワンダのピンチにマルチバースの裂け目からピエトロが走って助けに来るくらいしかない。というかピエトロ復活を6年待って今回もダメだったからもう正直どうでもいい。
凄く落胆した、物語はこの後ワンダがスカーレットウィッチに覚醒したり色々あるが、落胆しすぎて砂を噛むような思いのまま物語を観終えてしまった。
何らかの事情があって出せないなら、出せないと言って欲しい。

 

 

 

何か気付いたらピエトロの話してた。
僕あんまりキャラに思い入れない方だけどシネマティックユニバースの歴史が長いからか、ついキャラの話になって作品の感想がなかなか書けないね。ワンダは好きなキャラだしね。

キャラと言えばアガサ・ハークネス。僕は今まで「アガサ・ハークネスは『インシディアス』おばあちゃんが演じてほしいな。若くても『死霊館』おばさん」とか思ってたけど思いのほか若いアガサでした。イキイキと演じてたけどこんなギラギラしたアガサやだな……おばあさんが良かった。
本来ワンダの師匠ポジションのアガサだが本作では一応ヴィランやってました。
だがやった事と言えば「ワンダをトラウマや自分自身に直面させて目を覚まさせる」「結果的に〈ソーサラーシュプリーム(至高の魔術師)〉をも超えるケイオスマジックの使い手〈スカーレット・ウィッチ〉を覚醒させる」「結果的にスカーレット・ウィッチに魔術の結界の使い方を教える」「結果的にヘックス内に囚われてたウエストビュー住民たちを開放させる」など……全て結果的にではあるが良い事ばっかりしている。

ヴィランではなく悪役っぽい役回りってだけでワンダに稽古つけてただけかも。
ワンダに最後、封印されるが「なんか困ったらまた聞きに来るわ」とかワンダに言われるしドクター・ストレンジ2で絶対再登場するやろ。やっぱ只の師匠なのかな。アガサが覚醒した回想シーンも仲間の魔女たちのビームを無意識に吸い取った感じで故意に殺した感じじゃなかったし、ワンダからしたらヴィランだが客観的に見たらヴィランという感じは薄い、さっきも言ったが客観的には良い事だけしてる。スカーレット・ウィッチのヘックスパワーを欲しがる理由も「その力はこの世を滅ぼしかねないけど、あんたは視野が狭くてヤバい」って感じだったので、ワンダからこの世界を護ろうとしてるように見えたし。良い人だと思ったらヴィランだったミステリオとは逆で、たぶんヴィランに見える良い人なのかも。

ラストバトルで、サノスより強いスカーレット・ウィッチとタイマンさせるためにはS.W.O.R.D.はおろかホワイト・ビジョンでも役不足、だからアガサと対決させるしかなかった。それでアガサが悪役っぽく立ち回ってた……という制作上の都合ってだけの気がする。
ちなみにラストバトル、アガサと火球の撃ち合いするのは何だかなという感じした。
というかワンダが赤い弾をドッジボールみたいにぶつけるあの技そろそろやめてほしい。何かアホっぽいから……。だけどコマ送りで近づいて耳元で手をユラユラさせる幻術は好きだわ。あんな近づかなくても幻術かけれると思うが、映画の画的に「顔の横で手をユラユラさせる=幻術」こっちのアホっぽさは好き。

このラストバトルだが、ピエトロが偽物だったガッカリを引きずってたので、ワンダが魔導書ダークホールドによってスカーレット・ウィッチに覚醒するくだりとかアガサとの魔術対決などの燃えるべきシーンは全部醒めた感じで観てましたね……。というかヒーローの映画やドラマを数多く観て思うのだが、ビーム出たりするバトルは長かったりビーム撃つ回数が多ければ多いほど微妙になっていくな。ビーム出すベストな映像がまだ見つかってない気がする。ニチアサみたいな雰囲気になる。色々バトルしたり化かし合いした上のトドメとしてビーム撃つくらいが丁度いいのかも。実写映像作品に置いては。
だが夜じゃなく日の差す昼日中の空をアガサが飛び回る「ディズニーの悪い魔女」感、そしてワンダがアガサに教わった領域展開ルーン文字は素直にカッコいいと思った。「実はワンダにはインフィニティストーン関係なく最初から現実改変能力があった」という新事実も熱かった。しかもスタークのミサイルのエピソードでそれを語るのも上手かった。
2人のヴィジョン vs.ビジョン戦は、暴力じゃなく「テセウスの船」問答によって平和的解決……これは高潔で聡明なビジョン同士の戦いって感じで良かった。あと見た目は白い方がカッコいいね。

 

 

そんな感じで8話くらいまでは大興奮で観てたんだけど、最終回が何か……単純に悪い奴を叩いて終わるという平均的なMCU作品って感じで終わっちゃった印象でした。映画やドラマというのは最後がめちゃくちゃ良ければそこまでがイマイチでも評価が上がる。逆もまた真なり。殆どずっと面白かったのだが最終回だけ今ひとつでした……悪いわけじゃないし最終回もいい場面いくつもあったんだけど、最終回が良すぎたのかもしれん。
ヒーロードラマ的にも、ワンダのした事がイカれすぎてたしスカーレット・ウィッチに覚醒するのもアガサが覚醒を促してくれた印象だし夫と子供を失っても町を元に戻したのは立派だがそれってマイナスをゼロにしただけだし住民に謝りもしないしね。住民の苦しみがデカすぎる、泣いてたやん?『ゲット・アウト』の被害者みたいに。いつも良い感じの事が起こったら次には不幸が起きてメンヘラ度が高まるワンダ、今回は過去最高にヒーロー度が低い。というか今回のワンダほぼほぼヴィラン。キャップやナターシャなど話聞いてくれそうな人もいなかったしフューリーは宇宙行ってて居ない。これはひょっとしてドクター・ストレンジ2でヴィランになっちゃうのかもしれんね。「ノーモア・ミュータント」的な……。だから本作で真のヒーロー誕生!って感じに描かなかったのかな?ヒーロー誕生はむしろ新ビジョンと双子とモニカだ。さっきも言ったが敵のアガサの方が良い事してるくらいだからね。やはり伝説の真紅の魔女スカーレット・ウィッチを覚醒させつつ、町の皆を開放するために尽力してくれたと見るべきだろう。本作中に良いことしてる事を明かさずヴィランみたいな雰囲気のまま封印されたのは、次出てくる時のサプライズだろう。……と思ったけど「実は良い人」展開するならワンダビジョン内でやるべきですよね。
この「ピエトロ生きてた?→偽物でした」「アガサ師匠?→只の悪い魔女でした」の2つのスカしは全く面白さに繋がらない意味のないスカしでしたね。だから最終回で一気に熱が醒めました。

そんな感じですわ。
第8話までは『ツイン・ピークス』と『バイオレンスジャック 超高層の悪魔編』を足した感じで死ぬほど面白かったが、ピエトロの残念なスカしや、ヘイワードがこれといった正体のない只の嫌なオッサンでしかなかった事など最終回でめっちゃ下がった。同時に「前半~中盤の死ぬほど面白かったのも殆ど幻みたいなものだった」という認識になった。
でも良いところもあってエリザベス・オルセンの百面相は可愛かったし、ダーシーたち三人組は最高だったし、ワンダとビジョンの別れ、ワンダと双子の別れのシーンとか良い場面は凄く良かった、初のMCUドラマ作品というのも劇中での強制シットコムと上手くシンクロしてて映画じゃなくてドラマでやる意義がありすぎてハマってたし、何だかんだ言って2日で一気観するまで観るのが止められないくらいには楽しめた。良いところと悪いところが今までで最も両極端な作品だった。中盤あたりを観てる時は「これ世界で一番面白いんちゃうか?」とまで思うほどだったけど最終回では「いつものビームの撃ち合いになっちゃいましたね……」という感じで終わった。
そんなワンダの次の登場は来年3月の『Doctor Strange in the Multiverse of Madness』(2022)。制作が発表されたフェイズ4以降のMCU全25作品の中で最も期待してるのは最初からこのストレンジ2なので期待していよう。

 

 

 

そんな感じでした

※↓MCU関連作品の感想もう多すぎるので今回から直接関連してる作品の感想だけ貼る

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WandaVision (TV Mini-Series 2021) - IMDb

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