gock221B

映画やドラマの感想ブログ 😺 殆どのページはネタバレ含んだ感想になってますので注意 😺 短い感想はFilmarksに https://filmarks.com/users/gock221b おしずかに‥〈Since.2015〉

『キャッシュトラック』(2021)/ステイサム映画は後半まで観ないと超人アクション映画なのか凡人の人間ドラマなのかわからない🚚

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原題:Wrath of Man 監督:ガイ・リッチー 脚本:ガイ・リッチー/イヴァン・アトキンソン/マーン・デイヴィス 製作国:アメリカ/イギリス 上映時間:119分
原作:ニコラス・ブークリーフのフランス映画 『ブルー・レクイエム』(2003)

 

 

ステイサムは好きだが特に観に行く予定じゃなかったんだけど近所でやってて折角だから観にいった。ネタバレ、少しはあるし読めばわかると思うが公開直後だからボンヤリ書きます。2003年のフランス映画『ブルー・レクイエム』のリメイクらしい。
”Wrath of Man”という原題が分かりにくいと思ったのか現金輸送車を表す『キャッシュトラック』に邦題が変わってるが「キャッシュトラック」と聞いてすぐ現金輸送車だとピンと来る日本人も少なさそうだし、かといってカッコいい響きというわけでもなし、よく意味わかんない邦題だ。まぁいいや。
ロサンゼルスの現金輸送専門警備会社に〈H〉(ジェイソン・ステイサム)と名乗る男が入社する。
合格スレスレの70点くらいの点数で合格したHだがステイサムなので当然、わざと低い点数で目立たないようにしている事は観客全員気がついてる。
擬態型か~?
ある日、キャッシュトラック(現金輸送車)で現金輸送中のHと先輩。
……この先輩はジョシュ・ハートネットが演じてる。ステイサムは後で出てくるスコット・イーストウッドとかジェームズ・フランコとか、絶妙に一線級じゃない俳優や一線級から若干、退いた絶妙な人らをサブキャラにするよね。
とにかく、そのキャッシュトラックを走らせてると早速、強盗に襲われる。
だがHは、慌てる先輩を放っといて、あっという間に全員を一撃で皆殺しにする。
やっぱり擬態型だッ!
冴えない中年男性のフリして警備会社に入ってきたH。只者ではないが一体何者なのか?そしてHが追う強盗団の正体は?……それは続く中盤の回想で語られる。
別に想像の範囲内だと思うしSNSでもないので別に書いても問題ない気もするが、何となくファスト映画みたいに読んだら全部わかっちゃう言い方は避けよう、なんとなく。
とにかくキャッシュトラック強盗団への復讐のため凡人のフリして忍び込んだってコト。
とにかくHと、Hが狙う強盗団の正体、Hが強盗団を探している理由等がわかった。
関係ないがステイサムの次に偉い部下を演じる白髪ヒゲのオッサンが凄くカッコいい。
序盤でHが速攻、関係ない強盗団を皆殺しにしたのも狙ってる強盗団かもしれんと思ったんだな。割と無理ある設定だがキャッシュトラックの警備員なら強盗を全員ブッ殺しても正当防衛で罪にはならんし強盗団も次から次へとやってくる。合理的だ。
Hが強盗団を迎え撃とうとしてるが、強盗団も長い年月をかけて内部の手引で強盗していた。当然、職場でヒーロー扱いされたHの事も警戒した計画を練る。
現金輸送専門警備会社を莫大なカネが通過するブラックフライデー。後半は、この日に強盗を決行する強盗団との戦いになる。

 

 

 

ところでステイサム映画は大きく分けて二通りあって、ステイサムが超人でアクションを見せる映画(エクスペンダブルズ、ワイルドスピード、アドレナリン、MEG等)、ステイサムが普通の人間として人間ドラマを見せる映画(バトルフロントハミングバードなど)、この2つある。
で、本作は人間ドラマ寄りだと思うんだけど、前半で複数人の強盗団を全員一撃づつで射殺する……という普通の人間からしてみると神業を見せるので正直どっちかよくわからない。中盤の普通の男としての人間ドラマを描いた回想……を観てもまだわからない。後半でステイサムが覚醒して『ジョン・ウィック』や『イコライザー』みたいに数十人くらい皆殺しにする超人になるかもしれないからだ。
本作の場合、いよいよ映画が終わるって直前にやっと「今回は普通の男の人間ドラマが中心の映画だったか」とわかった。「普通の男」といっても現実の人間と比べるとずっと強いのだが……ここで言う「普通の男」という根拠は単純にステイサムが強盗団に押し負けてしまうからだ。後で奥の手を見せるわけだがとにかくエクスペンダブルズのクリスマスなら敵がアーマー着てようがナイフだけで皆殺しにできるだろう。だから普通の男ってわけ。
というか、むしろ映画の半分以降はステイサムよりむしろ強盗団の方が目立っており、彼らの裏切りの連鎖が完全にステイサムを喰っており強盗団が主人公に見えてくる。
スコット・イーストウッド演じる強盗団の危険な男もさる事ながら、キャッシュトラック会社の内通者となっていたオッサンが活躍しすぎ!見覚えあるキャラを5、6人くらい殺してしまう。ここまで殺せる格のキャラじゃないのにあまりに殺し過ぎるから本当に憎くなってくる。できればステイサムがこのオッサンを殺して欲しかったものだ。
基本的に最後まで楽しめる面白い映画だったが色々モヤモヤする部分もある。
色々あってステイサムが映画を終わらせるわけだが主人公がステイサムだけに「力で押し負けるが絡め手で勝つ」というのは正直、あまりスッキリしないものがあった。もう真正面からブッ殺してほしかったし、こういう内容なのであれば、もっとアクションの印象が薄い演技派の真面目そうな俳優の方が本作の内容に合ってたんじゃないだろうか?
もしくはステイサムも強盗団の一員にして裏切りの連鎖に焦点当てる肉体派レザボア・ドッグスみたいな映画にするとか。
ステイサムは強盗団に、回想で一回、ブラックフライデーで一回と2回負けるわけだが正直メタ的には2回ほど本当に死んでいるように見える。
よくレイプ復讐映画とか観ると「犯された女が蘇って男たちを惨殺するのは良いけど、何か一回死んで蘇って強くなった後は、まるっきり別人みたいになってるからスッキリしきれないものがあるな」と思う。別に映画は「スッキリするために観る」というポルノ的なものではないので、それは自分がスッキリしないだけで構わないのだが本作もレイプ復讐映画と似たスッキリしなさがある。
Hは強盗団に「あいつは闇の精霊だ……」と超常的な存在であるかのように語られてるシーンが1、2回あったがHは実際に復讐の精霊のように描かれている。
本当は、あの回想の時に殺されてしまっていて、自分が殺された事を気づいてない悪霊として強盗団に不運をもたらし取り憑いて呪い殺した……そんな風に見えなくもない。そもそも元の組織から抜けて過去も名前も変えて……ってそれはもう幽霊と全く変わらない存在だしね。実際は人間で、合理的な手段で強盗団を倒すわけだが、そうじゃなくて映画的には幽霊が呪い殺したかのように見えるって話。わかる?

ステイサムが普通の男を演じる人間ドラマ的な映画にも『ハミングバード』『バトルフロント』など好きなものもあるが、個人的にはやはり超人的な強さの方を求めてるので本作はそういう意味では期待と違ったが、これはこれで面白い映画でした。渋いしね。
それにしても副組長みたいなヒゲのおじがマジでカッコよかった。
f:id:gock221B:20211023232848j:plainこの人ね

 

 

 

そんな感じでした

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Wrath of Man (2021) - IMDb

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『ハッピー・デス・デイ』(2017)、『ハッピー・デス・デイ 2U』(2019)/全く欠点ない面白い映画だが自分が「恋のデジャ・ブ」を思春期の時に観てたのがネック。読めない二作目の前半が一番面白かった🎂

『ハッピー・デス・デイ』(2017)

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原題:Happy Death Day 監督:クリストファー・B・ランドン 脚本:スコット・ロブデル 製作:ジェイソン・ブラム 製作会社:ブラムハウス・プロダクションズ 製作国:アメリカ 上映時間:96分
シリーズ:『ハッピー・デス・デイ』シリーズ

 

 

 

何か続編込みで凄い話題になってたコメディホラー。観そびれてたけどNetflixに来たのでまとめて観た。主演は『ラ・ラ・ランド』でエマ・ストーンと一緒に踊ってた緑のドレスのルームメイト役、あの娘が主演。

9月18日の朝。この日が誕生日のビッチ女子大生ツリージェシカ・ローテ)は、好青年カーターイズラエル・ブルサード)の男子寮の部屋で目が覚める。
カーターの部屋を出て、いつも通りの一日を過ごした夜、赤ちゃんマスクの殺人鬼に刺殺されてしまう。
次の瞬間、目を覚ますと男子寮のカーターの部屋の朝。スマホ見ると今日が誕生日の18日。そして夜、再び例の殺人鬼に殺され、再びカーターの部屋で目覚める。
同じ一日を繰り返し殺されると、18日のカーターの部屋で目覚めるループに囚われてしまった。どんな回避手段を取ってもお面の殺人鬼に殺されてしまう。相談する相手もいないツリーは、カーターに相談するが―
みたいな話。
いわゆるループもの。ループ系ミステリー・ホラー・コメディ。
ループものは安上がりなせいか毎月のようにループ系作品がNetflixで配信される、そしてそのどれもがまぁまぁの出来なのでいつしかループものは観なくなった。アニメのループもやはりたくさんあるが同様に観ない。これは評判良かったので久々に観た。
本作の場合、コメディ系スラッシュホラーのループものというのが特徴。
ループに気付いたツリーは、どうせ死ぬからって無茶苦茶な事したりして一日をエンジョイしたりもするが具合が悪くなってきて病院で診てもらうと内臓にダメージがある事がわかる。どうやら無限にループは出来ず、あまりに何度も殺され続けてると死んでしまうという新ルールが加わった。
まぁコメディ調でポップに殺されるのもあって「何やっても平気だし別にこのままでいいか」というモラトリアムな気分になってくるので「やっぱり解決してループを解かんと!」と気を引き締める……ストーリーを先に進めるための舞台装置ですね。この辺が上手いと思った。
そんでツリーはカーターと協力して運命に何度も立ち向かっているうちに、今までの他者への思いやりに欠けた自分の荒れた生活を反省する。ツリーは大好きなママが死んでしまいパパとも向き合えず自暴自棄になって荒れた生活をしていた。そして本当に優しくて力を貸してくれるカーターに恋して人間的にも成長して殺人鬼の正体を暴き殺人ループに立ち向かう……。

 


という感じでとても面白いし感動さえする欠点が全く無いホラーコメディの名作なんだけど、ラストでカーターが言及する通り、性格悪い主人公がループを繰り返してループを活かして同じ行動を繰り返す街の人をいじったりしながら人生を省みて改心して嫌われてた異性とも仲良くなると同時にループを抜ける……という『恋のデジャ・ブ』(1993)と構造が全く同じなんですよね。別にパクりだ何だと言いたいわけではなく『ハッピー・デス・デイ』は『ハッピー・デス・デイ』で面白いので全く悪く言う気はないんだけど強烈に「これもう見たわ」と感じてしまった部分はあります。
面白い映画や似た構造の映画でも何度も楽しめると思うけど、こと若者に人気の「ループもの」ってジャンルは最初に観た傑作ループが殿堂入りしがち。……しがちって言うか僕がそう。前述の『恋のデジャ・ブ』を高校の時に観て感動しすぎてしまったせいで、他のループもの……ループ系映画とか『シュタインズゲート』のゲームやアニメなど見ても「なるほどね」としか感じないループEDになってしまった部分はある(シュタインズゲートに至っては台詞の中で「『恋のデジャ・ブ』より俺の方が大変だ」とか台詞でいじってたからめっちゃムカついた)。
そういうわけで『恋のデジャ・ブ』さえ観てなければ激褒めしてただろうけど……という結果になった。近年の似たケースだと『ジョーカー』も面白かったけど『ジョーカー』が話の元になったマーティン・スコセッシの『キング・オブ・コメディ』『タクシードライバー』があまりに傑作で、これまた中高生の時に何度も観て感動しまくってた過去があったがために『ジョーカー』観ても、客観的に観ると面白いのだが、ほぼ何も感じなかった。あれと似てる。
僕みたいに思春期の時に『恋のデジャ・ブ』を観た人以外は問題なく楽しめる名作。

 

 

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『ハッピー・デス・デイ 2U』(2019)

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原題:Happy Death Day 2U 監督&脚本:クリストファー・B・ランドン 原作&キャラクター創造:スコット・ロブデル 製作:ジェイソン・ブラム 製作会社:ブラムハウス・プロダクションズ 製作国:アメリカ 上映時間:100分 シリーズ:『ハッピー・デス・デイ』シリーズ

 

 

 

9月19日の火曜日。車の中で目覚めたライアン(フィー・ヴ)は寮の自部屋に帰ると、ルームメイトのカーターイズラエル・ブルサード)が元ビッチ女子大生ツリージェシカ・ローテ)とイチャついていた(前作のラスト)。
二人に部屋を追い出されたライアンは研究室に行く。そう、一見アホに見えてたライアンだが実は科学を専攻していた。そうこうしてるとライアンは一作目のあの赤ちゃんマスクの殺人鬼に殺害されてしまう。次の瞬間ライアンは19日の朝、車の中で目覚めた。
また始まっている!
ライアンは自分に起こった事をツリーとカーターに話すと、全て察したツリーがループを察して原因を調査する。
どうやら先日からのループ現象を巻き起こしてたのはライアンと研究仲間が開発実験中の量子反応炉だという事がわかる。
しかも赤ちゃんマスク殺人鬼のマスクを外した下は、ライアンだった。
ライアンが同時に二人存在している。
という、前半のここまでの展開はあまりに面白すぎた。
「えっ!一作目の主人公……の恋人になる男子……のルームメイトのモブが主人公!?」という衝撃が凄かった。こちらがそういう衝撃を受けて観てる画面では寝ぼけたライアンが鼻をほじりながら歩いてるのも重ねて衝撃的だった。「今どき映画の中で鼻ほじるキャラが出てくるのチャウ・シンチーくらいだぞ。アメリカ映画じゃまず出てこないぞ」という衝撃。そして二人のライアン……一体どうなっちゃうんだ!?というワクワクがずっと続いて凄かった。
そうこうしてたら量子反応炉がエネルギーパルスを発生させ全員吹っ飛ぶ。
次の瞬間、カートの部屋でツリーが目覚めた。しかも前日の18日。振り出しに戻った。
しかも殺人鬼の正体は前回とは違う人物に変わっており、死んだはずの最愛のママも生きている。しかもカーターは別の女と付き合っている。そうループしただけでなく元の世界と少しだけ違うマルチバースに飛ばされていた。
そんな感じで、以降はツリーが積極的な自殺でループを繰り返して、機械を完成させるための勉強したりデータを取ったり、生きてるママと過ごしたりしてループ解決に向かっていく。

 

 

そんな感じで今回はジャンルがホラーからSFの比率の方が多くなっている。
人間ドラマ部分は、機械の人間的成長や恋愛の成就は前作で済んでしまっているので今回は「死んだはずのママが生きてるがカーターは違う女と付き合ってる世界に留まるか、元の世界に戻ってママを消すか」というところで悩む。突き詰めれば「過去を取るか未来を取るか」という事になる。
これはこれで面白い。さっき言った理由もあってこの2作目の方が楽しかったかな。
でも欠点ってほどじゃないんだけど前半のライアンが主人公の時のワクワク感があまりに強すぎた。そう思ってると機械が暴走してツリーが主人公になって事件解決&人生をより良くする人間ドラマという前作の繰り返しになる。繰り返しとはいえ元々面白い映画だから別に構わないんだけど物凄いマシーンがどうにか直った上に「ママを諦めて、この世界に留まるか否か!?」みたいなツリー最大の問題も解決した後も、もう少しだけ続いてしまう。
そのラストバトルは、ループという宇宙規模の問題を解決した後に、ここまで来たらもはやどうでもいい存在になり果ててる赤ちゃんマスク殺人鬼がどうとか、機械を取り上げようとする学長が邪魔してくるのを何とかする……みたいなバトルはマジでどうでもいい。ここまで面白かったので流れで「がんばれがんばれ、後ろ後ろ!」と積極的に楽しみはしたが内心めちゃくちゃどうでもよかった。ママの問題解決と同時に元の世界に戻るでよかっただろ。

 

そんな感じで一作目は文句ない出来だったが『恋はデジャ・ブ』を俺が思春期に観てたから楽しみきれず、二作目も面白かったが前半95点→中盤70点→後半48点って感じでテンションが下がっていったため最高!という感じではなかった(何度か言ったが映画は途中がどんなにつまらなくてもラストが良ければ評価が良くなる。逆はダメ)。
とはいえ客観的にはおもろい二作で誰が観ても楽しめるはず。

 

 

 

そんな感じでした

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Happy Death Day (2017) - IMDb
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『ホワット・イフ…?』〈シーズン1〉全9話 (2021)/本編での活躍少なかったキャラの活躍が嬉しい。”行動せず観てるだけなんて気持ち悪い”というファンへのメッセージ👨‍🦲

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原題:What If...?〈Season.1〉 製作総指揮:ケヴィン・ファイギほか 監督&製作総指揮:ブライアン・アンドリュース 原案:A.C.ブラッドリー 製作国:アメリカ 制作スタジオ:MARVELスタジオ 配信チャンネル:Disney+ 配信時間:各話約60分、全9話 シリーズ:MARVELシネマティック・ユニバース(Disney+制作アニメシリーズ)。『ホワット・イフ…?』シリーズ

 

 

 

マーベル・シネマティック・ユニバースMCU)では初めてとなるアニメーション作品シリーズ。本当は全10話だったがコロナで間に合わなくて全9話になってしまい、完成しきれなかったガモーラの話はシーズン2行きになった。Disney+制作のTVシリーズとしては4作目、通算では……28作目くらい?
本作の前に配信された『ロキ』で、初めてマルチバースが映像として出てきて、続く本作では我々がよく知るMCU世界の正史というべき時間軸〈神聖時間軸〉以外の世界線の出来事が語られる(……もっともMARVEL全体から見たらMARVELコミックのアース616が正史でこのMCUの神聖時間軸……アース199999は多くあるユニバースの一つなんだが)。
『ホワット・イフ…?』はMARVELコミックの原作にもあるタイトル(MARVELコミックの正史アース616とは違う平行世界の「もしも……?」を描いた一話完結の短篇集みたいなもの)。
マルチバースMCUで初めて可視化されたのは『ロキ』だが、話題として『スパイダーマン ファー・フロム・ホーム』でミステリオの嘘としてマルチバースが出てきたり、MCUではないがソニー作品『スパイダーマン スパイダーバース』でもガッツリとマルチバースが出てきたし、スパイダーマン絡みのニュースやSNSでの噂などでマルチバースの概念は何年もかけて丁寧にファンに充分周知されていた(僕はこれをマルチバース教育と呼んでいた)。幾つもの平行世界が存在する……というのはどの世界もそうだが、MARVELが語ってる「マルチバース」は「幾つもの平行世界が存在しており、それらが時に互いに影響し合う」って感じか?DCコミックスでは「エルスワールド」って名称だしアメコミ好きな人やSF好きにはすんなり納得できる概念だとは思うが人によってはサッパリわからん人も多いみたい。
23作目までのウェーブ1はインフィニティ・ストーンをめぐる物理的な闘い「インフィニティ・サーガ」に続いて現在展開されているウェーブ2は後で「マルチバース・サーガ」と呼ばれるようになるんじゃないか?ってくらいマルチバースが強調されている。
……と、そんな事を言ってる僕も、MCUマルチバースを厳密に考えると『アベンジャーズ エンドゲーム』同様よくわからないところが多々ある(MARVELスタジオの人たちも恐らく面白さ優先であまり考えてない気がするから、あまり厳密に考えなくていい気がする)。
『ホワット・イフ…?』はMARVELコミックの原作にもあるタイトル(MARVELコミックの正史アース616とは違う平行世界の「もしも……?」を描いた一話完結の短篇集みたいなもの)。
アニメの吹き替えはMCUで実際の配役と大体同じ。でもクリス・エヴァンスなどスケジュール合わなかったのか契約が合わなかったのかした俳優は似た声の声優に変わっている。日本語吹き替えも大体実写版と同じ人。ただし竹中直人を始めとした「芸能人吹き替え」はプロ声優に変わっている。プロだけあって「変えるなよ!前のがよかったのに!」ってキャラは特に居なくて問題なし。一時的な話題作りのため芸能人吹き替えにしたはずが、まさかMCUが10年以上続くとは思ってなかったディズニージャパンの思惑が外れて芸能人吹き替えが次々と脱落していったように見えて何だか痛快。とはいえディズニーの芸能人吹き替えは違和感あるったり下手すぎる人は少ないですけど。
ネタバレあり

 

 

 

アニメは鼻の穴や描き込まれた割とリアルタッチな絵柄で3DCGに2Dっぽいテクスチャを貼った感じで好きなスタイル。演じてる俳優には、一見似てるようであまり似せてない曖昧な絵柄。多分わざと似せてない。スカヨハとか全く似てないのだが笑い方が同じだったり、ドン・チードル演じるウォーマシーンやリブ・タイラーが演じたベティは面長だったりと面影はある。肖像権には引っかからないので俳優が問題起こしても配信に問題ないが、一見してどのキャラクターかは身体的特徴でわかるという絶妙なキャラデザしてると思った。
全ての話は、あらゆるマルチバースを観察している上位的存在、ウォッチャーの目から語られる。こないだ配信されたばかりの『ロキ』では、あらゆる並行世界を監視して剪定する〈TVA〉という組織がいたがウォッチャーと被らないのか?という疑問もあるがTVA職員は「記憶を消された普通の人間」、ウォッチャーの事を認識できるのは、本作中に出てきたあまりに魔力が強すぎるドクター・ストレンジ・スプリームや全てのインフィニティ・ストーンを揃えたインフィニット・ウルトロンくらいしか居ない。普通の登場人物はウォッチャーを知覚できないと見ていい。TVAよりウォッチャーの方が上位の存在なので、TVAはウォッチャーを知らんかもしれん。『ロキ』ラスボスのヒーフーリメインズとか彼をも凌ぐ彼の変異体なら知覚できるかもしれんが、まだ明らかになってない事は考える必要もなく、今の時点ではウォッチャー知ってるやつは居ないと考えていいだろう。
本作も一話完結スタイルで作られてたので一話づつディティール重視で感想書いて、その後で総評を考えよう。最初に結論だけ言うと「けっこう良かった」って感じで楽しめた。一話完結だから週に一回づつ観るのが丁度いいと思ってたけど最後まで見たら「これはむしろ一気に観るものだわ」と感じた。

 

第1話『もしも…キャプテン・カーターがファースト・アベンジャーだったら?』
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ドイツ軍やヒドラと闘う『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』(2011)の時の話。ペギー・カータースティーブ・ロジャースキャプテン・アメリカに変えるスーパーソルジャー計画実験を「ブースの中でなく間近で見学」した結果、世界は分岐して「スティーブではなくペギーが超人兵士キャプテン・カーターとなる」世界になる。キャップになれなかったスティーブ・ロジャースはハワード・スタークが造ったアイアン・モンガーのようなパワードスーツ〈ヒドラ・ストンパー〉に搭乗する。アイアンマンが生まれる遥か前に作られたものだが、ストンパーの動力はキャプテン・カーターがヒドラから、ぶんどった四次元キューブ(スペース・ストーン)なのでアイアンマンより遥かに強いと思われる。
男尊女卑の時代ゆえ、ペギーが超人兵士になっても「大金が無駄になった!」と相手にもされないのでペギーとハワードは独自に行動!戦場で最強なのが女性兵士ペギーで男をバッタバッタとなぎ倒す様が痛快。明るい話だしアクションもとても良い。自分がキャップや『ファーストアベンジャー』の舞台が好きなのもあって好きな回。バッキーも滑落事故に遭わない。
ペギー・カーターは単独作のドラマ『エージェント・カーター』が放送されてたがゴタゴタして打ち切られた事もあり活躍が嬉しい。キャプテン・カーターは『ドクター・ストレンジ マルチバース・オブ・マッドネス』にもチラッと出るという噂もあるが是非ちょっとでもいいので出て欲しい。

 

第2話『もしも…ティ・チャラがスター・ロードになったら?』
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神聖時間軸では『ブラックパンサー』(2018)ブラックパンサーとなったワカンダ国の王子ティ・チャラ『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』(2017) 『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014)でも語られた通りエゴの依頼でヨンドゥ率いるラヴェジャーズがエゴの息子ピーター・クイルを攫うはずが「間違えてティ・チャラを攫ってしまう」新しい世界が生まれた。ワカンダの鎖国を憂い外の世界に出たかった幼いティ・チャラは進んで宇宙に旅立つしヨンドゥやラヴェジャーズも、たちまちティ・チャラに魅了された。
成長したティ・チャラスターロードの異名が宇宙に知れ渡る。持ち前の正義感でクリー帝国を倒して宇宙を救い、そのカリスマで神聖時間軸では敵だったネビュラやコラス、挙句の果てにサノスすらラヴェジャーズに引き入れてしまっていた。宇宙海賊も富める者から奪い、貧しい者に配る義賊へと変貌。
この世界ではティ・チャラがサノスやクリー帝国を倒したが、その代わりコレクターがのし上がって宇宙の脅威になっており神聖時間軸ではサノスに仕えてたブラックオーダーがここではコレクターに仕えている。ティ・チャラとヨンドゥ率いるラベジャーズは宇宙の驚異コレクターと闘う。今回もまた明るく痛快な話。
それにしても今回もセレスティアルズのエゴのことを吹き替えで〈天界人〉と呼んでたので『エターナルズ』でもそう呼ぶのかなと不安が高まった。しかも一般人じゃなくウォッチャーまでそう呼んでたのが正式名称っぽくて嫌だな。
自分がこのアニメで観たかったのは本編で活躍が足りなかったキャラの活躍なので、本来の実力を発揮したコレクターの活躍は嬉しかった。その名の通り宇宙のあらゆる強豪の武器を集めており神聖時間軸の彼よりずっとコレクターしていた。あと活躍どころか人格すらなかったコラスが本編ガーディアンズのドラックスの代わりにコメディリリーフとして活躍してたのも良い。本編で悲惨な死を遂げたコレクターの奴隷カリーナが活躍するのも地味に嬉しい。MCU実写でも大活躍のティ・チャラが本作でも、これ以上ないほど大活躍してるがティ・チャラを演じるチャドウィック・ボーズマン氏が夭折して今後の大活躍が観れなくなってしまったのでティ・チャラはもうどれだけ活躍しても構わない。ティ・チャラはどこに行ってもその場を太陽のように照らす人物であることが再確認できた。

 

第3話『もしも…世界が最強のヒーローたちを失ったら?』
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アベンジャーズ』(2012)結成直前の一週間の話。
アベンジャーズに加入するはずだったヒーローが次々と殺害されてしまう。その「連続アベンジャー殺人事件」の犯人をブラックウィドウ/ナターシャ・ロマノフニック・フューリーが探すミステリーもの。ミステリーものだから今回の真犯人についてはネタバレせずに感想書こう。
ナターシャが囚われたSHIELD車両から退院をボコボコにして脱出するシーン、狭い場所だからか製作者が『イップマン』のファンなのか、ナターシャが敵の顔面を小刻みに数10発くらい殴る詠春拳みたいな技を多用していて凄く良かった(カートゥーンの方の『スター・ウォーズ クローン大戦』でメイス・ウィンドウも似たパンチしてたから中国拳法じゃなくメイスから来てるのかも)。先日『ブラックウィドウ』で話題にされたばかりのナターシャの「カッコいい着地」も出てくる。本作は他の作品と連携を取ってないので偶然だと思うけど話題と話題が上手く結びついて勝手に面白さが生まれている。
また、この回は『インクレディブル・ハルク』(2008)の一場面と、ハルクの元恋人ベティ・ロスが13年ぶり(!)に出たことがSNSでも話題になった。インクレハルクは黒歴史……ではないがハルク/ブルース・バナーとサンダーボルト・ロス以外まるでなかった事になってるかのような扱いだったので(ブルース役の配役も変わったし実際インクレハルク観ずに『アベンジャーズ』からハルクを観始めても全く問題ない)、わざわざインクレハルクでの大学での闘いやベティ・ロスをわざわざガッツリ出すMARVELスタジオの思惑にファンは湧いた。先日の『シャン・チー テン・リングスの伝説』にもインクレハルクのヴィラン、アボミネーションも出たし、10年以上経過してハルクが動き始めた空気を感じた。
またフィル・コールソンも久々に見れた。最近MARVELスタジオは「Disney+のMCUドラマ以外はMCUの正史じゃない」って方針になってきて『エージェント・オブ・シールド』は多分もうMCUじゃない。コールソンは『アベンジャーズ』(2012)でロキに殺され『エージェント・オブ・シールド』で生き返った。だがMCU作品では『キャプテン・マーベル』(2019)まで出てこないし、90年代が舞台の作品なので若いコールソンとしての出演だった。故に実際のところ「MCUの現在のコールソンが生きてるのか死んでるのか」は未だに謎。シュレディンガーのコールソン状態。でもコミックに逆輸入されるくらい人気キャラだから今後……『シークレット・インベージョン』あたりで現在の彼も出てくると思う。
冒頭、フューリーからウォッチャーへディゾルブする場面転換がある。これは原作でフューリーがウォッチャーになった事を受けての遊びだろう。
今回の真犯人は絶対とんでもなく強いスペックなので、その本気の闘いが前から観たかったので今回観れて満足した。そして原作でたまにおかしな事になるのでMCUでもやっぱ情緒不安定キャラなんだなと思った。
だがそんな真犯人をロキが幻術と体術で圧倒する。ロキは最初強かったが段々と弱い感じの描写に変わっていった(これはキャップが明らかに強く描写されるようになったのと逆)。だから忘れてたけど「そういえば昔は、地球人より遥かに強いって設定だったっけ」と思い出した。てっきりマイルド弱体化によって本当にあまり強くない設定に変えられてたと思ってた。
これは個人的な好みだが、ミステリーの主人公が途中でナターシャからフューリーに変わってしまう。どうせなら全編ナターシャまたは全編フューリーどっちか一人が全部やって欲しかった気がする。ナターシャはまた別の話で出番があるからフューリー主人公で良かった気がする。


第4話『もしも…ドクター・ストレンジが手の代わりに恋人を失ったら?』
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『ドクター・ストレンジ』(2016)で天才外科医ティーヴン・ストレンジは交通事故で両手の精密な動きを失い魔術にのめり込み至高の魔術師〈ソーサラースプリーム〉になった。本作では手ではなく恋人のクリスティーン・パーマーを事故で失ったことが元となりソーサラースプリームになった、そしてドルマムゥを退けた後の話。
……「神聖時間軸とは違う行動を取ったら違う現実に分岐する、それがマルチバース」って最初にウォッチャーが言ってたけど、この世界はドクターの一人ドライブじゃなくて同乗したクリスティーンの死が決まってる世界なので分岐もクソもなくマルチバースが生まれる定義がよくわからん。それ以前に分岐についての疑問はあるのだが長くなるから最後に考える。
しかしクリスティーンを諦めきれないストレンジはウォンの忠告を無視して、時を操るアガモットの眼(タイム・ストーン)を使って過去に戻り、クリスティーンの死を回避させようとする。だが何度やり直しても運命はクリスティーンの死へと収束してしまう。同じ時間を繰り返すストレンジにエンシェント・ワンが訪れ「あなたが魔術師となる原因となった『クリスティーンの死』はこの世界における〈絶対点〉なので何をしても変えられないし無理に変えると宇宙が崩壊する」と述べる。「『クリスティーンの死』によってストレンジは魔術師になるのだから過去に戻ってクリスティーンを助けると至高の魔術師は誕生しない事になってしまいパラドックスが生じて世界が破局を迎える」という事か。他の有名な「ヒーローになる原因となった死者」で例えると「ピーター・パーカーが過去に戻ってベンおじさんを救おうとしても出来ない」って事だろうし、そこを超魔術や超コズミックパワー等でベンおじを無理に救うと本作同様世界が崩壊しちゃうんだろう。
ということはどういう事かというと「MCUでは『死んだキャラの蘇り』はしません」って事ですよね。もしやるとしても「『インフィニティ・ウォー』でロキは死んだが『エンドゲーム』で過去のロキが動き出した」「『インフィニティ・ウォー』でガモーラは死んだが『エンドゲーム』で過去のガモーラが来た」どちらも「生き返った」のに限りなく近いが両者とも過去の体験をしていない全く別の同一人物……変異体にすぎない、そういう「生き返らせるとしたら、そういう変則的な蘇りしかしませんよ」って事か。死んだキャラ生き返らせちゃうと昔のジャンプ漫画のように登場人物の死に説得力なくなってつまんなくなるからやらないのが懸命。インフィニティ・ガントレットを装着したら原作なら死者の蘇りなんて簡単に出来たがMCUでは出来なかったしね(というかMCUのインフィニティ・ガントレットは原作に比べると殆ど何も出来ないに等しい)。
話を戻して本作のストレンジは数世紀にわたって魔物を召喚して次々と吸収する(第一話でレッドスカルが召喚したイカの魔物も出てくる)。分裂した「理性的な自分自身」と合体して完全体となり世界の理をも捻じ曲げる事も可能なドクターストレンジ・スプリームが誕生する。……ここは〈至高の魔術師(ソーサラー・スプリーム)〉と被るからスプリーム以外の名称を使って欲しかった。とにかくこの闇堕ちストレンジはクリスティーンを強引に蘇らせたが、エンシェント・ワンの忠告通り世界は崩壊。魔力が高すぎて死ぬことも出来ないストレンジだけが残り、この世界は彼を永遠に囚える独房と化す。
この闇堕ちストレンジは魔力を上げすぎたせいか上位的存在のウォッチャーを知覚して会話する事も出来たが世界に干渉しない誓いを護るウォッチャーはドクターの助けを無視する。何でもできるパワーを得ながら自らも世界全体も崩壊させる事しか出来ないという愛に狂った哀しいドクターの話。
この回はMCUマルチバースの理解が深まる要素が多かった。

 

第5話『もしも…ゾンビが出たら?』
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物語の時期は『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)の冒頭、ハルクがドクターストレンジとウォンの本拠地サンクタム・サンクトラムに降ってきた直後。
ブルースはゾンビ化したアベンジャーズに襲われるがワスプやスパイダーマンに救われる。
事の発端は『アントマン&ワスプ』(2018)で量子の世界へ妻ジャネット・ヴァン・ダインを救いに行ったハンク・ピム。ジャネットは既に量子ウイルスに脳を侵されて量子ゾンビと化しており、彼女に噛まれて量子ゾンビになったピム博士が元のサイズに戻った事で量子ウイルスを現世に持ち帰ってしまい全人類に感染。
人間より強いパワーを持った極小サイズのピムが不意打ちで飛行してきて噛みついてくるのを阻止できるヒーローはおらずアベンジャーズはあっけなく全員ゾンビになる。ノロノロ歩くゾンビでも脅威なのに、このゾンビは最強ヒーローチームがパワーを持ったままゾンビになってるんだから誰も止められず、世界は滅亡。ごく僅かの生き残りを除いて。
やれば絶対ウケるが本編でやれない『マーベル・ゾンビーズ』をやるのはこのタイトルしかないってわけですね。
愉快なゾンビ・アポカリプス生き残りメンバーは、スパイダーマン、ワスプ、ハルク、ウィンターソルジャー、オコエ、ハッピー・ホーガン、シャロン・カーター、ドクターストレンジの浮遊マント、アントマンの友達のバーバヤーガを恐れてる奴……他にも後から出てくる。ナイスな人選。アントマンの友達のバーバヤーガを恐れてる奴は演じてたデヴィッド・ダストマルチャン(新スースクでポルカドットマン役もした人)の特徴的な顔に全く似せてないし身体的特徴も無いのでバーバヤーガがどうの言うまで誰なのか全くわからなかった。コメディリリーフ一般人枠にしても何でこいつが選ばれたのかよくわからない。ゾンビワンダをバーバヤーガだと怯えるためだけの存在。
絶望的な状況で明るい希望を繋げる主人公がピーターなのは納得。
僕がこの回でテンション上がったのは本編でイマイチ活躍が薄かった上に強いのか弱いのかよくわからなかったワスプの活躍。「ピムテック系ヒーローが本気で殺意を持ったらとんでもなく強い」というのをこの回でも堪能できた。虫の大群を操って他のヒーローを数秒で骨だけにするし、今まで豆鉄砲みたいな印象だった腕から放つブラストもヒーローの首を一発で吹っ飛ばす威力がある事を知った。また「敵の体内に入って元のサイズに戻って敵を爆裂四散させる」……これも縮小系ヒーローが一度はマルチバース系作品でやりがちな技(ヒーローにしては残酷すぎて正史では出来ない技)、またアントマンにしか出来ないのかと思ってた巨大化もしてゾンビを踏み潰す……ワスプ一人で一国を壊滅できるくらい強い、それが見れてよかった。映画でのワスプはヒーローとしても女性キャラとしても全体的に薄かったからね。
あとはティ・チャラの「ワカンダでは死は終わりではない」という台詞。演じるチャドウィック・ボーズマンが亡くなっても、このようにティ・チャラは大活躍しているので只の綺麗事の台詞で終わっていない。何となくゾンビ回はシーズン2でもやる気がする。

 

第6話『もしも…キルモンガーがトニー・スタークを救ったら?』
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『アイアンマン』(2008)でテン・リングスに誘拐されるはずだったトニー・スタークを『ブラックパンサー』(2018)のメインヴィランエリック・キルモンガーが助ける。
トニーに気に入られたキルモンガーはスターク・インダストリーズ副社長になり邪魔者を次々と消し、アメリカとワカンダを対立させた混乱に乗じてワカンダ入りして国王に取り入る。すべては悪の天才キルモンガーの計画だったのだ。
神聖時間軸のキルモンガー同様、亡き父の仇であるワカンダへの復讐心と野望でのし上がるピカレスク・ロマン。「トニーを利用してワカンダに侵入する」というのがもしも……?の部分だが、それ以外は『ブラックパンサー』本編でやったワカンダ崩しを改めてもっかいやってるだけとも言える。正直「もっかいキルモンガー描きたい」って事しか感じなかった。どうせなら正義のキルモンガーにすれば良かったのに。
MCUは、ヒーローは大事に描くがヴィランは基本的にどんな大物ヴィランでも容赦なく切り捨てたりキャラが非常に薄い。MARVELスタジオは、恐らくヴィランはヒーローの影として描く方針なんだろう。原作では大物だったり魅力的なレッドスカルやウルトロンなども只、悪くて強いってだけしか性格がなく魅力が薄かった、またタスクマスターは能力と容姿以外まったく別人にされていた。そんな感じでヴィランを軽く扱うMARVELスタジオが珍しく大事にしている数少ないヴィランがロキ、サノス、ジモ、バトロックそして、このキルモンガー。
このアニメのキルモンガーは完全にダークヒーローっぽく描かれてる。心技体揃ったパーフェクトソルジャーとして描かれてるし、何か事あるごとにアップになって「アハ☆」と笑って白い歯を見せたりして明らかに製作者に愛されてる。ティ・チャラの回があったのにキルモンガーの回もあり二人揃って最終話のメンバーになってるのだからやはり『ブラックパンサー』は破格の扱いと言える。『ブラックパンサー』ラストでキルモンガーが死んだ感じで終わったが、彼が死ぬ意味は特に無いので二作目以降で出てきて欲しかったが、このアニメでここまで優遇するって事はもう出ないのかも。
この回あたりでSNSでは「ホワット・イフってトニーやヒーローが毎回死ぬしバッドエンドばかりで辛い」という感想が増えてきた頃。バッドエンドが多いのは理由があるのだがそれは後述。
それにしてもティ・チャラの母の王妃がワカンダの将軍で自身もめっちゃ強いというの初めて知った、ドーラ・ミラージュ出身なんだろう。

 

第7話『もしも…ソーがひとりっ子だったら?』
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『マイティ・ソー』(2011)の回想で、オーディンはヨトゥンヘイムでロキを拾ってソーの義弟にする。だがこの世界のオーディンはロキを連れ帰らずソーは一人っ子。
そこでワガママ放題でパーティ大好きなソーが誕生した。
オーディンは長い眠りにつき母フリッガは旅行に出かけた。ソーと仲間たちはミッドガルド(地球)に出かけてパーティ三昧。宇宙からも色んなコズミック系キャラが地球にやってきてパーティする。アスガーディアンやコズミック系のキャラクター達はパーティしてるだけなのだが、強大なパワーを持つ彼らを危険視したSHIELDはコズミック・パーティを止めるためキャプテンマーベルを召喚する。
このシリーズに何度かキャロルは出てくるが毎回やたら強いがムスッとした学級委員長キャラで面白みが少ない。というか単独作以外の彼女は今のところこういう単純な役目になりがち。『アベンジャーズ エンドゲーム』はキャロル単独作を撮るより先に登場シーンを撮られたせいでキャロルのキャラが出来上がっておらず、本当にただ強いだけの女ゴリラだった。有名なパワーキャラ(ソーやハルク、スーパーマンやシャザム)はクロスオーバー作品において、こんな感じで「あ、あのハルクが負けただと!?」的な「最強の噛ませ」「最強の背景」みたいな役目を押し付けられがち。このアニメで言うとキャロルも完全にそれ。本作では神聖時間軸で最も活躍したキャラ……トニーやサノスも、この「最強の噛ませ」を何度もさせられてた。
神聖時間軸と同様にジェーン・フォスターはソーと恋に落ちるが、その任務を忘れた浮かれた様子が女子大生みたいで可愛かった。何だかエンタメ映画で薄っすらと「恋愛映画でもないのに男女が異性愛を築く場面があるのはダサい」という風潮になってきたせいか「あっエンタメ作品で男女が恋に落ちてる。何だか懐かしいな」と新鮮な気分になった自分の感覚が面白かった。あと『シャン・チー』のケイティが出てくるまで「MCU最高の女の子」と思ってたダーシーもジョーク言ったりハワード・ザ・ダックと仲良くしたりと活躍する。ジェーンがまともな時はボケ、ジェーンがソーに惚れておかしくなり始めるとツッコミ、更に自分がボケてセルフツッコミしたりと大活躍した。こんな良キャラを8年も使わなかったのは勿体なさすぎた。ジェーンもダーシーも『マイティ・ソー ラブ&サンダー』(2022)で出てくるだろう。
神聖時間軸では争ってたキャラも、この世界では皆仲良く楽しくパーティしていた。そういえばクロスボーンズ/ラムロウもこのアニメではヤレヤレ系SHIELD隊員としてちょいちょい出てくるのもいい。僕が好きなスカージも今回出た。
悲惨な話が続いたせいか日本昔話みたいな楽しい話でほっこりした。

 

第8話『もしも…ウルトロンが勝ったら?』
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『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015)では、アベンジャーズが正義のシンセゾイド、ビジョンを誕生させてウルトロンを倒したが、今回は「ウルトロンが予定通りビジョンのボディとマインド・ストーンを手に入れたら?」という世界。有機ボディを手に入れて完全体となったウルトロンはアベンジャーズを打倒し世界中に核ミサイルを落とし地球は壊滅。そこへインフィニティ・ストーン(長いので以降は無限石と表記)を5つ所持したサノスが現れるが出現と同時にウルトロンから不意打ちレーザーを喰らったサノスは無限石を使う間もなく絶命。労せず無限石を揃えたウルトロン。ビジョンのボディそして無限石x6を手に入れたウルトロンは究極体インフィニット・ウルトロンとなる。
地球以外の世界がある事を知ったウルトロンは宇宙の各惑星を攻め、キャプテンマーベルも打倒し宇宙は滅ぼされた。
……まだ公開前のクソ強いはずのエターナルズとかエターナルズより遥かに強いはずのセレスティアルズは?などという疑問もあるが本作は、とりあえずフェイズ3までの世界のものしか出てこないので野暮は言うのやめよう。恐らくこの世界に彼らはいないのだろう、今後のMCU作品で出てくる他の強豪も同様……。そのように脳内補完した。
今回のサノスも敗北した。本作では神聖時間軸で活躍したサノスやトニーはやられてばかりだしキャップは全く出てこないが彼らは神聖時間軸で最も活躍したから別にいい。それとこの話みたいに「タイミング悪ければサノスもビジョンのレーザー一発で瞬殺されうる」みたいな違う展開を見せるのは良いと思う。ウルトロンは本来めちゃくちゃ強いのだが『アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン』では、本当は強かったはずだが各メンバーに何度も何度もボコられ続けるシーンが多すぎて、めちゃくちゃ弱く見えたからね。このアニメのおかげでウルトロン本来の強さが周知されてよかった。
アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』でブラックオーダーのコーヴァス・グレイヴが不意打ちでビジョンを刺して機能を大幅低下させたのは大金星だった事が改めてわかった。それと同時にワンダとビジョンのカップルは殆ど最強なのに神聖時間軸ではとことんツイてなかったりメンタル崩壊させられる展開ばかりで常に実力発揮できなくされてたな、とも感じますね。まぁ何度も言ってるようにアメコミヒーローのクロスオーバーで活躍できるのは、只の人間キャラとか中途半端な強さのキャラであって、クソ強いキャラは強大であれば強大であるほど活躍できなくなる運命だからね。MCUでパワーが強すぎるキャラ……ワンダ、キャロル、ビジョン……皆、単独作以外では活躍できてないね。無限石揃えたサノスを殺しかけたソーやサノスの戦艦を単身で潰したキャロルやサノスを倒しかけたワンダとか見せて彼らは決してラスボスを倒せたりはしないからね、「つ、つええ……」と思わせるだけ。イベントバトルみたいなもん。更にMARVELスタジオは「力では何も解決しない」って方針っぽいから今後も活躍する事は少ないだろう)。活躍させたいソーやハルクは原作より遥かに弱く描かれている、だがその方がまだ活躍できる目がある。
ウルトロンの攻撃から生き残ったナターシャとホークアイはウルトロンを倒しうる手段を発見する(そう、ナターシャみたいな人間レベルのキャラは何時でもどこでも最も活躍できるチャンスが多い)。
それにしても、この北斗の拳みたいな格好のサバイバーナターシャかっこいい。
MCU卒業してナターシャ見れる事なさそうだしティ・チャラ同様に活躍が嬉しいですね。MCUの女性キャラではここ数年キャロルが好きだったんだが、つい最近MCU卒業したスカヨハが後進のためにディズニー相手に勝ち目の少ない闘いしたのがあまりにもリアルヒーローすぎて今自分の中でナターシャの評価が再び最高に上がっている。
宇宙を破壊してやる事なくなってガッカリしてたI・ウルトロンは、上位的存在のウォッチャーに気づきマルチバースをも知覚する。そしてサノスにも不可能だったマルチバース間の横断をも可能にして、あらゆるマルチバースを破壊し尽くそうとする。
なんでこのウルトロンは別のマルチバースに働きかけたりマルチバース間を横断できたりするんだろう?多分面白いからそうしただけなんだろう。もしくはこの世界のマルチバースは安アパートみたいに壁が薄いのかもね。
自ら闘ってもウルトロンを倒せないウォッチャーは、第4話で一人ぼっちの宇宙に囚われているドクターストレンジ・スプリームに協力を求める。
一話完結だと思われたこのアニメここまでの7話が、別々の話の世界が実は繋がっている……という正にマルチバースの構造そのものだという事をシリーズ通してその構成を見せつけてきた、これはさすがにテンション上がった。
……最も予告編でアッセンブルしてたから実のところ、こういう展開になるのはわかってたけど。どうせなら「アッセンブルする場面も予告で見せなければ更に盛り上がったのでは……?」と一瞬思ったが、殆どの話が「特に何かに繋がるわけでもないバッドエンド」続きで途中で観るの疲れてきてたから予告で「最後にアッセンブルしまっせ」というのを見せたのはやっぱ正解だったな。実際、アッセンブルするのわかってても5話くらいでもう疲れてきてたからね。
それにしても見てるだけだったウォッチャーが「今回の話は辛いなぁ……」とか言ってたら、ウルトロンが「誰だ……何か言ってるのは……貴様か!?貴様!見ているなッ!」と話しかけてきた時のビビり様が面白かった。我々で例えるなら漫画やドラマの登場人物が突然、第四の壁を破って話しかけてきたような感じだろう。
ウォッチャーはどう考えても我々視聴者のメタファー(製作者も入ってそう)なのは間違いなく、そんな彼がI・ウルトロンに話しかけただけでなく誰も通れないはずの壁をブチ破って入ってきて「お前!ここで何もせずずっと見てたんか!?ずっと見ているだけの者など気持ち悪いだけだバカが!」とハゲをシバキ回し始める。正にただMCUを見てるだけで、かといってアベンジャーズやヒーロー達のように利他的な行動も取らず世界に貢献しようともしない我々に殴りかかってきたかのような恐ろしい展開……。

 

第9話『もしも…ウォッチャーが誓いを破ったら?』(最終話)
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全マルチユニバース崩壊の危機を前に「ウォッチするだけで事象に介入しない」という俺たちみたいな誓いを破ったウォッチャードクターストレンジ・スプリーム。二人はインフィニット・ウルトロンを倒すチーム結成のため今まで語られたマルチバースからヒーローやヴィランを集める。
第1話の後、過去から現在にタイムスリップしSHIELD隊員として親友ブラックウィドウと共に『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014)冒頭を思わせる海洋任務中だったキャプテン・カーター
第2話の後、セレスティアルズのエゴにエネルギー吸収されかけてたピーター・クイル……という『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』(2017)を思わせる救助活動中だったスターロード/ティ・チャラ。(エネルギー吸収されてたって事は、クイルはフリーターの立場でもやっぱりエゴの誘いを断ったんだなと胸が熱くなった)。
第6話の後、ワカンダ王座を陥落させたブラックパンサー/エリック・キルモンガー
コロナで制作途中だった為シーズン2に回された「ガモーラがサノスを倒す話」という話……だったと想像できる世界からサノスを倒したガモーラ。ちなみにガモーラの仲間はサノスバスターを着たトニー・スターク。
第7話の後、ジェーンとデートするはずだったのにマルチバースから攻めてきたインフィニット・ウルトロンのウルトロン兵と戦闘中だったパーティ好きのソー
かくして集められた6人……ガーディアンズ・オブ・ザ・マルチバースは辺境の惑星で酒盛りして語り合う。三宅隆太監督言うところの勝負の前に結びつきを強くするための「焚き火を囲むシーン」だ(実際、物理的に焚き火を囲んでる)。心底ヴィランのはずのキルモンガーが「ここで悪い事しても仕方ないし出来ない」と思ってるのか普通に談笑してるのが可笑しい。宇宙に出たティ・チャラが海賊になってるのが少し嬉しそうだったのが和んだ。もう少し二人が触れ合うところ見たかったよね。
パーティ・ソーのやかましさに呼び寄せられたI・ウルトロンとガーディアンズ・オブ・ザ・マルチバース(長いから以降はGotMと表記)との死闘が始まる。
GotMはI・ウルトロンのパワーを削ぐためティ・チャラにソウルストーンを奪わせ、ドクタースプリームは第5話のゾンビ・ワンダを召喚してI・ウルトロンを足止めする。
第8話でインフィニット・ウルトロンを倒すためロシアの施設からデータ化されたアーニム・ゾラ博士をGETしたサバイバーブラックウィドウも闘いに加わり、別の宇宙では親友同士のキャップカーターとサバイバーナターシャは力を合わせ、ゾラ入りホークアイUSBアローをI・ウルトロンに射ち込む。
I・ウルトロンはゾラという最悪のウイルスに感染して敗北……。
「シンギュラティを通過した上に無限石で強化されてサノスですら不可能だったマルチバースまでに力を伸ばした神の様なウルトロンAIにゾラが勝てるか?」という疑問も湧いたが、それを言い出すとそもそも弱点のストーン丸出しでGotMとシバキ合いしてるウルトロンの方が純粋すぎるので細かいこと言うのはやめよう。とにかく「ウルトロン<<ゾラ」という現実を受け入れる他ない。ゾラはこの後、MCU神聖時間軸では見れなかった「腹に顔がある」ゾラ本来の姿も見せてくれる大サービス。
当然のように裏切ったキルモンガーとゾラ博士が無限石を引っ張り合いっこする。「無限石が揃ってないキャラの中では最強」であるドクタースプリームが二人を自分の孤独な宇宙という独房に封印する(何しろドクターは惑星をも吹き飛ばすI・ウルトロンのエネルギーを饅頭みたいに摘んでパクっと食べてしまった。デス・スターフリーザより強い)。
ところでウォッチャーはここまでの全ての未来を見越していたらしい。一体いつから見越してたのか?前回ウルトロンに見つかって胸ぐら掴まれた時はビビり散らかしてたから「誓い」を破ってドクターに助けを求めた辺りだろう。あれ以降はビビってなかったからね。あの以降は未来見えてたんだろう。
そしてGotMそれぞれの役割はこんな感じか?

ウォッチャー:誓いを破って皆を集める(ちなみにこの時点で勝ち確定)。
ドクタースプリーム:全体的にI・ウルトロンと闘って動きを止めたり皆が死なないように魔法で防御UPしたりゾンビ召喚とか色々するしタイムストーンも所持してるのでウルトロンのタイムストーン攻撃を無効化出来るしI・ウルトロンの惑星破壊エネルギーも食べて無効化できる……というか殆ど闘ってるのは彼一人。ゾンビ・ワンダ召喚はナターシャが皆と仲間になるための時間稼ぎに必要。そんな感じで凄い働きで物凄く強いがI・ウルトロンと拮抗するのがやっとなので決定打を討たせるには他のメンバーが必要。
キャップ・カーター:ナターシャを短時間で説得してガーディアンズ入りさせる事ができる。ナターシャが射った決定打を命中させるためウルトロンを拘束する。
ティ・チャラ:ソウルストーンを奪ってI・ウルトロンを「マルチバースに逃れられない只の強いロボット」にできる。
キルモンガー:ウルトロンを倒した後に裏切ってゾラと無限石を引っぱり合い「誰も無限石を装着してない」という状況を作りドクターに永遠に封印される役割(彼が居て裏切らないとインフィニット・ゾラが誕生するだけで振り出しに戻ってしまうため)
ガモーラ:彼女のインフィニティクラッシャーでウルトロンの無限石を破壊する……という当初の目的は叶わないのだが、直後にI・ウルトロンが暴れて吹っ飛んだナターシャの視界にゾラ矢とバイクが入って「あっ、これでI・ウルトロン倒せるんちゃうか!?」とナターシャに気づかせる。
パーティ・ソー:その騒がしさでI・ウルトロンを呼び寄せる。愉快な発言で皆をなごませる。

ナターシャ:ゾラ矢を持ってきた、そしてそいつを射ち込みI・ウルトロンを倒す!

こんな感じか。最初はゾンビハンタースパイダーマンも連れてくればよかったのに……と思ったがゾンビ世界からはゾンビ・ワンダが選ばれた。
勝利したGotMはそれぞれの世界に帰還する。
ここまでの話でバッドエンドばかりだったが、オセロの決着のように殆どの話がハッピーエンドに終わる。キルモンガーが悪さした世界でシュリとペッパーが仇討ちできなくなったとか顛末が不明のゾンビ世界は気になるが「ドクターがゾンビ全部召喚したから平和になった」とでも考えておこう。
やっぱドクターの凄さも良かったがナターシャの主人公のような大活躍が良かったね。
フェイズ1から最後まで不遇だったブラックウィドウは肩入れしたくなるヒーロだし、演じるスカヨハは、最終作『ブラックウィドウ』でもディズニーに舐めた事されて、後進のためにカネかけてディズニーに負けるのわかってる裁判を起こした事で「スカヨハもう完全にヒーローやん」とリスペクトが最高潮に達してたところに、このホワット・イフ制作陣からのブラックウィドウに対しての暖かい視線に胸が熱くなった。
そしてウォッチャーは前話のウルトロンの「見てるだけのお前キモい」発言に続いてナターシャに「てめーはヒーローが闘ってるのをポップコーン片手に見てるだけかよ!」とキレられる。
機動戦士Ζガンダム』で、カミーユが”歴史の立会人”を自称するパプテマス・シロッコに「お前だ!いつもいつも脇から見ているだけで人を弄んで!」「わかるはずだ、こういう奴は生かしておいちゃいけないって!」って言ってたもんな。「大して悪い事してなくない?」と思ってたけど、やはり傍観者は卑怯だって事か、イジメを見て見ぬ振りする奴はいじめてるのと同じみたいな。痛いとこ突かれました。
ナターシャ、正直スマンかった。僕も他者のためになること出来るように頑張ろう。

 

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「一つの異なる行動を取ったら世界が分岐する、それがマルチバース」ってウォッチャーも言ってた。第一話では「ペギーがブースで実験を見学するのが神聖時間軸。ブースに入らないことを選択して世界が分岐した」って事だけど、そもそも「ペギーがブースに入るのが神聖時間軸」なのでブースに入らないって事は「ブースに入る気のないペギーがいる時間軸」って事だよね最初から。説明が難しいけど「行動によって世界が行動によって枝分かれする→マルチバース」じゃなくて「最初から無限のマルチバースがあってそれを見せてるだけですよね?」って事。わかる?言いたいこと。面白けりゃいいので、まぁいいや。

 

最終回で逆転するので、基本的にバッドエンドまたはビターエンドの話が多い。
それを毎週見てたので4話あたりで既にしんどくなっていた。
だから第1話~第7話は、アメリカ映画でいうと第一幕(誕生)&第二幕(最後に逆転する前の敗北)が延々繰り返されてる状態で、
最終話は第三幕(逆転勝利)という構造。そんな感じでつらい展開が毎週続くのがストレスたまってしんどかった。多分、一気に観たらストレス少ないと思うので一気観推奨だわ。
よかったところは映画本編で活躍が少なかったり本来の強さが発揮できてなかったり不遇だったキャラの活躍ね。
特にウルトロン、キャップカーター、アーニム・ゾラ博士、ハンク・ピム博士、ワスプ、コレクター、ダーシー、ハワード・ザ・ダック。シーズン2に持ち越しになったがガモーラも本当は活躍してたんやろう。
……あとナターシャね!
シーズン2では『もしも…ピエトロが死ななかったら?』と『もしも…蜘蛛に噛まれたのがメイおばさんだったら?』を絶対やってくれよな。
次のMCUは、11月5日公開の映画『エターナルズ』。

 

 

そんな感じでした

※↓〈本作を観る前に観とけばより楽しめるMCU作品〉

gock221b.hatenablog.com
『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015)/監督が情報量に潰された感あるがソーのアバ泉など面白いシーンも多々ある🤖 - gock221B
『アントマン』(2015)/アントマンもいいがハンク・ピムとピム粒子が恐ろしすぎる!🐜 - gock221B
『ドクター・ストレンジ』(2016)/西洋医学に見捨てられ東洋魔術でヒーローになっても医療を捨てないドクター👁‍🗨 - gock221B
『マイティ・ソー』(2011)、『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』(2013)/久々に観ると牧歌的な印象⚡ - gock221B
『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017)/覚醒した雷神をも電気ショックで気絶させる服従ディスクと溶け棒が強すぎる⚡ - gock221B
『ブラックパンサー』(2018)/ワカンダフォーエヴァーしに行ったらジャバリ族になって帰宅しました🐈‍⬛ - gock221B
『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』(2011)/素人もやし時代が面白くてキャップになって戦い始めると凡庸になる不思議なオリジン👱 - gock221B
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)/予想を裏切り期待に応えるMCUの到達点🎨 - gock221B
『アイアンマン』(2008)、『アイアンマン2』(2010)、『アイアンマン3』(2013)」/MCUの中で一番偉い1、珍作の2、映画としてなら良い3🔨 - gock221B
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014)/この一ヶ月くらい何度も観てるうち物凄い好きになった🦝 - gock221B
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』(2017)/誰もが欲しがる強大なパワーを自ら棄て去るスターロードのカッコよさ🦝 - gock221B
『アントマン&ワスプ』(2018)/終盤、追いかけっこはもういいから量子の世界もっと見せろ!と思った🐜🐝 - gock221B
『インクレディブル・ハルク』(2008)/10年ぶりに観てみたら知らないおじさんが大暴れしてました🔋 - gock221B
『キャプテン・マーベル』(2019)/偉そうな男をぶっ飛ばせキャロル!MCU全21作品中、1番好きかもしれん😼 - gock221B
『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014)/MCUで一番何回も観返してるのはこれ👱 - gock221B
『ブラック・ウィドウ』(2021)/過去から現在までのナターシャの推移やスカヨハへの温かい眼差しを感じる。そしてピュー氏へ👩🏻‍🦰👱🏻‍♀️ - gock221B

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『ホワット・イフ...?』公式サイト|ディズニープラス公式
What If...? (TV Series 2021– ) - IMDb

www.youtube.com

www.youtube.com

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『オッドタクシー』全13話 (2021)/ここ20年くらいの日本のTVアニメで一番面白かったが、こんなに全部説明しなくてもよかった気はする🚕

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脚本:此元和津也 監督:木下麦 キャラクターデザイン:木下麦、中山裕美
原作:P.I.C.S. 製作国:日本 上映時間:各話24分、全13話




 

すごく評判いいからアマプラで観たら確かに面白すぎて1日半で一気観した。
登場するキャラクターは全員擬人化した色んな動物の姿をしている。ジョージ秋山の『ラブリンモンロー』みたいな感じ。……『オッドタクシー』より有名じゃない『ラブリンモンロー』を喩えに出すのは上手くなかったが。
ネタバレ少なめざっくり感想を書こうと思った。
まだ観てない人は内容知らずに観た方がいいし、既に観た人が読むとしても本作の面白い部分は全部わかりやすく露出してるので改めて本作の面白い部分を書くのが恥ずかしいと思ったからだ。

 

 

 

個人タクシー運転手をしているセイウチの姿をした小戸川(CV:花江夏樹)は、偏屈で変わり者で身寄りのない中年男性。ある女子高生の失踪事件が起きた街で、小戸川と数少ない友人知人、客として乗ってきた目立ちたがりの大学生、アイドル好きのフリーター、売れない漫才師、アイドル事務所、ヤクザ……色んな客との会話などが、やがて一つの大きな犯罪事件に結びついていく……という話。
……そんな、あらすじとかアニメのパッと見た感じは全然面白そうじゃないので観る気なかったが、あまりにも評判を聞くのでポチッと再生してみたら数分で面白かったし多くの人が「ネタバレ厳禁!」みたいな事をやたら言ってるので仕掛けが知りたくなって、そのまま一気に結末まで行った。
やはりパッと見た感じは、ゆるいタクシー漫画という事でジャームッシュのタクシー会話劇『ナイト・オン・ザ・プラネット』(1991)みたいな会話メインのアニメに思える。そんで別にアニメに偏見あるわけじゃないが愉快な見た目なので「どうせ福田雄一の作品とか、携帯電話のCM……Softbank白戸家とかau三太郎みたいなクソしょうもない観ても観なくてもいい感じの会話劇に違いない」と決めつけて観もせず軽んじてたところがある。さっき偏見ないと言った件、言ったが完全に偏見。でも実際観たら転変。実際に雑談するシーンは多かったがリアルでの会話みたいに面白すぎずつまらなさすぎず……凄く丁度良い塩梅の面白さで良かった。ユノー?
監督の手腕もあるだろうけど何となく本作の脚本を書いた此元和津也氏とかいう元漫画家氏の脚本がデカい気がする。脚本を読んだわけでもないし根拠はないのだが本作の面白い場面は会話とか最初から決められてる感じの大きなあらすじなど脚本に書かれてそうな部分が多いのでそう思った。彼の漫画も読んでみようと思ったし自分は中年なので思うだけなら人生が終わってしまうので……早速はい今『セトウツミ』全巻ポチりましたよ……。それにしてもそこそこ売れて儲かってる漫画家が儲からない(ように思える)脚本家になるなんて事がまずあり得ないので、この此元先生への興味が爆上がりした。

 

 

 

小戸川とヤクザやオッドタクシー作戦やアイドルグループ事務所を中心としたメインストーリーが面白いのは勿論、その前フリの雑談から既に面白いので全くスキがない。今まで観た30年くらいの間に観た全TVアニメの中で一番面白かったと言っても過言ではない……いやブルース・ティムの『バットマン』『スーパーマン』『JL』などの一連のDCアニメがナンバーワンだから「日本TVアニメでは最高」と今のうち言い換えたい。……よく考えたら子供の頃観た『機動戦士ガンダム』『スペースコブラ』『新世紀エヴァンゲリオン』『機動武闘伝Gガンダム』などよりも上かどうかはわからんので「ここ20年くらいのTVアニメで一番面白い」と言い方を変えよう。

ストーリーや会話が面白い以外にも、キャラクターや声優の魅力も高かった。
自分は特に主人公・小戸川や悪役やアホキャラが好きだった。
好きなキャラクターは終盤までは主人公の小戸川だった。彼はハードボイルドでミステリアスで無愛想だが情に厚く極端に無欲…という限りなくヒーローに近いキャラクターで好きだったが、ラスト数話辺りになると無欲なのはいいがくれるっていう数億円も受け取らないし命がけで他人を助けるし、ちょっと聖人度が行き過ぎてた気もする、更に最初は照れてなかったヒロイン白川さんにも照れるようになってしまった。無欲で純粋で利他的なヒーローってだけじゃなく優しすぎて女が苦手……これは30年前の香港映画の子供の心を持ったヒーローレベルで純情で聖人になりすぎた。小戸川は純粋な中年男性ではあるが最終回あたりは行き過ぎだと思った。もうちょい中盤くらいまでのドライな小戸川で居てほしかった感じ。女を武器にして近づく白川さんを遠ざける態度はカッコよかった(それでいて白河さんを陰で助けるし)。声優は花江夏樹が務めて変な声で話してはいるがそれでもイケボ。大柄のセイウチなのにイケボというのがギャップあってよかった。小戸川や本作全体の秘密は中盤の「人混みの中で後ろ姿でも、すぐ誰が誰だか見つけられる」という特技を聞いてすぐわかった。でも押し入れの中に何があるのかは最後までわからなかった。どちらも素晴らしく面白い謎だった。
次にドブを始めとする悪人の魅力がデカかった。
ヒヒの姿をしたヤクザ、ドブ(CV:浜田賢二)。彼は頭が切れてメンタルも腕っぷしも強い悪党、高圧的だが感情に走らず怖い時は怖がるし常に理性的でカタギ相手でも自分をスッと引けたりするし柔軟。愛嬌や親しみやすさまで感じさせてくる。だが小戸川も恐れてたように、ストックホルム症候群的な感じを発生させるDV夫的な人物だと思われる。実際は他人のことなど何も考えていない暴力にすぐ頼るDVヤクザ。ドブは芯が最初から最後までブレないし愛嬌もあって魅力が一番あるが所詮はヤクザ、「悪いけど根は良い人」なんてあり得ない事を再認識させてくれる。突然ゾンビが発生したりしたら仲間として魅力だろうが平和な社会ではクズでしか無い。
ドブの元後輩のライバル、ヤマアラシの姿をしたヤクザ、ヤノ(CV:METEOR)の魅力も凄かった。ホストっぽい髪型した20代の時の有吉弘行みたいなルックスで可愛いし強面のシロクマの姿をした舎弟の大柄ヤクザとのコンビネーションもいい。そして声優はラッパーのMETEOR氏。大柄なのに声が細いイケボというギャップが良い小戸川とは対象的に、小柄で細いヤノは如何にも大柄中年男性っぽいメテオ氏の声で喋る。これもまた小戸川同様にギャップあってよかった。メテオ氏といえばラジオなどで知っていたが数ヶ月で廃れたClubhouseを流行ってる真っ只中に始めた時、メテオさんの2、3人しか居ない部屋に入ってトークしてClubhouseの使い方を学んだ。そのせいか親近感がある。あとついでにメテオ氏はアニメ完結後にヤノのキャラEPを出したのだが、これが凄く良くて今リピートしている。

続編があるなら善人じゃなくヤノを主人公にしたピカレスクロマンにして欲しい。ヤノは小戸川や元兄貴分のドブ同様に最後までキャラの芯がブレなかったキャラ。だがドブと互角に渡り合っていたが惜しくも破れ、それまでの韻を踏んでのラップめいた喋りが崩れる、これこそ分かりやすくヤノの芯がブレた瞬間。年の功や経験の差でドブや小戸川に一歩遅れを取った瞬間だった。
アイドル事務所のチョコプラ長田にそっくりな長身の狐マネージャー山本やドブと癒着した大門兄(CV:ミキの昴生)も魅力的だった。どの悪役も、ただ悪いってだけの一面的なステレオタイプとしての悪ではなく、愛らしい部分もある一人の人間として立体的な魅力があり、そこが良かった。
大門弟(ミキの亜生)を始めとしたアホキャラの魅力も同様に高かった。特に大門弟はちょっと他の作品では見たことのないタイプの新しいアホキャラで面白かった。
そんな感じ。感情移入してたのは独身中年男性の柿花や小戸川、あとアイドルオタクのスカンクの姿のフリーター今井とかか。柿花は貧困独身中年男性非正規派遣ってだけじゃなく最終回でエゲツないハゲ方してるのがわかって痛々しかった。せめて小戸川が大金で個人タクシー事務所作って柿花を働かせて保護してほしくなった。

 

 

 

そんな感じでストーリーには触れなかったが特に面白いところばっかりで欠点がほぼ無いスキのないアニメだった。
批判ってほどじゃないけど個人的な好みとしては最終回一個前あたりが最高潮で、最終回は色んな種明かしや説明や「皆のその後」みたいなエピローグが延々続く無限大団円で結構しつこかった。しかもまだ裁かれてない悪によるホラー的な結末を迎える。これは大好評らしいが個人的にはめっちゃしつこく感じられた(だから同じく人気のオーディオドラマも聴かなかった)。これまた個人的な意見だが、あの悪役はほんの脇役に過ぎないし「怖い要素を足しちゃえ」という目的で多分付け足したんだと思うが、観終わった後にメインストーリーや小戸川じゃなくて、あまりにも作品の話題の全てを持っていきすぎる。人生これからなのに告発しようともしてないメインキャラの命を次々と狙うのはリスクありすぎて非現実的すぎる気がした(まぁ、だからサイコパス殺人鬼って事にしたんだろうけど)。だから正直「殺しをしたのはコイツ、たが捕まらず今も平気で街を歩いてるのだ!」って描写に留めといた方がよかった気もする。「メインキャラがやられちゃうのやだ~」ってわけじゃないんだけどサスペンスミステリー犯罪ものだと思って観てたらオチだけホラーなので違和感を感じる。最近Netflixで観た『ザ・コール』もめっちゃ面白かったのだが自分はサスペンス・ミステリーのつもりで観てたらオチはホラーのオチなので乗れなかった、あれと似てる。
小戸川の世界の秘密、オッドタクシー作戦の結末、各キャラの秘密や結末、小戸川の押し入れの謎……など延々と続いて、まだ捕まってない超常的なまでの殺気を孕んだ悪までお見せしてくる。ちょっと要素が多すぎる。『ファイアパンチ』面白いけど最終回は「タツキが考えた結末」のアイデアが思いつくままごっちゃり入ってる感じが要素多く感じた、あの感じに似てる。
なんなら「小戸川の世界の秘密」も全部、口頭で教えてくれなくても「幼い頃に事故にあった」「人探しが得意」ってだけでわかるので説明なくても良かった、その方がクール。説明されなきゃわからん人もどうせ「オッドタクシー 考察」とかで検索するから劇中で説明せんでいい、その方がクールじゃないですかね。
それらは無理やり捻り出した「ここはちょっと……」部分であって全体的にあまりに面白かった。このまま舞台化もできそうだよね。この脚本家や制作陣の次回作が楽しみですわ。

 

 

 

そんな感じでした
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TVアニメ「オッドタクシー」公式サイト 2021年4月からテレビ東京・AT-Xにて放送開始
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