gock221B

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『落下の解剖学』(2023)/ミステリー映画だと思ってたら人間ドラマ&法廷劇のフランス映画だった。観てる間は正直しんどくて眠いだけだけど観終わって時間経つと面白いという風呂入るの面倒な時に入浴した後のような映画👩‍⚖


原題:Anatomie d'une chute 監督&脚本:ジュスティーヌ・トリエ 脚本:アルチュール・アラリ 製作:マリー=アンジュ・ルシアーニ、ダヴィド・ティオン 製作国:フランス 上映時間:152分 公開日:2023年8月23日(日本は2024年2月23日)

 

 

全然予備知識無しだが、甥が観てイマイチがってたので興味が湧いたのとアカデミー賞に色々ノミネートされたし近所でやってたから、どんな内容か全く知らない状態で観た。いや「ミステリーっぽいフランス映画?」くらいのボンヤリした予想だけあった。
主演のドイツ人女優ザンドラ・ヒュラーは本作の演技で賞を総なめ、今年のアカデミー主演女優賞にもノミネートされている。

ネタバレあり(……だけど厳密に言うとこの映画にネタバレは無いと思う)

 

 

 

 

が積もる人里離れたフランス山荘
ドイツ人作家の妻サンドラ(演:ザンドラ・ヒュラー)と、この山荘を売るために改装作業しているサミュエル(演:サミュエル・タイス)と、盲目息子ダニエル(演:ミロ・マシャド・グラネール)。そして盲導犬スヌープが住んでいた。
ある日、ダニエルが盲導犬と散歩から帰ると、父サミュエルが出血して息絶えていた
パニックになるサンドラとダニエル。

検死の結果、死んだサミュエルは頭に打撲の痕があり、階下には血痕が付着している。彼は作業していた3階の窓から落ちて真下の小屋で頭部を強打したか、または何者かに鈍器で頭を殴打されて落下死を偽装されたか、この2つのうちどちらかしか有り得ない。
サミュエル死亡時は息子ダニエルは散歩していたし付近には誰も住んでおらず、妻サンドラと2人だった。そして三階の窓から落下死したとしても頭をぶつけうる落下場所(小屋の屋根の上)に血痕がない。
かくして妻サンドラは夫サミュエル殺しの容疑者として裁判にかけられる。
サンドラの親友の弁護士ヴァンサン(演:スワン・アルロー)は勿論サンドラを熱心に弁護する。

 

 

という事で、残りの映画の大半の時間はサンドラの裁判が行われる。
休廷を挟んで実に4回くらいもの裁判シーンが描かれる。法廷映画だったのね。
劇中で描写されるのはサミュエルが死んだ時以外なので、息子ダニエルや傍聴人同様に我々観客もサミュエルが「事故で落下死した」のか「投身自殺した」のか「殺された」のか、わからない。
本作を観てる人は、劇中の裁判官や息子ダニエルや傍聴人に感情移入してサンドラの裁判を聞きながら「サンドラは夫を殺したのか?それとも夫の自殺か?」と考えていく映画になっている。だからミステリー映画かと思ってたけど人間ドラマ&法廷ものだった。
ちなみに「落下死したら付いてるはずの場所に血痕がない。だからサンドラが殺したのでは?」という疑念はヴァンサン弁護士の実験の結果によって「サミュエル死亡時、雪が降っていたので息子ダニエルが発見するまでの時間で雪が痕を洗い流すには充分な時間があった」という事がわかっている。つまりサミュエルの自殺か、サンドラによる他殺かは振り出しに戻り、サンドラの運命は裁判に委ねられた。

何度にも及ぶ裁判によってサンドラはバイセクシャルで女性との不倫経験があるとか、ダニエルが失明した事故があってサミュエルが自己嫌悪で鬱になりサンドラも夫を短期間憎んだりして夫婦仲が険悪になったとか、夫が数年前に自殺未遂したとか、サンドラの著作に夫殺しの願望が書かれてる疑惑とか(これは敵弁護士の稚拙な指摘)、サミュエル死亡の前日に夫婦が殴り合いに発展する大喧嘩していたとか、サミュエルが夫婦喧嘩の音声をたくさん録音していたとか……様々な事実が明らかになる。
正直言って、これらの証拠や新情報の殆どは最初から最後まで「サンドラが怪しい」というものが多い。サンドラは自分に不利な事をたくさん隠していたし激しい夫婦喧嘩の音声も法廷に鳴り響くからね。しかしサンドラが有罪になれば盲目の息子ダニエルは一人ぼっちになってしまう、それならサンドラがたとえ無罪だろうと自分が不利になる事を自分からわざわざ言わないのも当然。サンドラが怪しい新情報が多いからと言って、それが真実には直接結びつかない。
中盤から後半にかけては、殆どサンドラとサミュエルのギスギスした夫婦仲を描いていて、殆どノア・バームバックの『マリッジ・ストーリー』(2019)よろしく、険悪な夫婦を描いたヒューマンドラマの様相を呈している。……というか本作はこのサンドラの家族の人間性を描くのがメインなんですよね。人間ドラマ:法廷劇の割合は7:3くらいかな。
で、この映画は観客を驚かせるエンターテイメントなミステリー映画ではないので「第三者が忍び込んでサミュエルを殺した」「実は息子ダニエルが父を殺した」……など、意識外のサプライズな原因は有り得ない。そして散々、家族の人間ドラマを描いといて「そういうのとは何の関係もなくサミュエルは滑って落下死しただけでした」なんてことも有り得ない。つまり「絶望したサミュエルの自殺?」か「不仲の夫をサンドラが殺したか?」の二択。この2つのどっちか、それしか有り得ない世界。法廷で明らかになる主人公家族の人間ドラマを観て感じながら想いを馳せる。それがこの映画。

 


正直言って中盤から終盤にかけて、ギスギスした夫婦関係、敵弁護士のネチネチした攻めに耐える時間など、とにかく、しんどくて喋ってばかりの法廷シーン(回想シーンも少ない)がめちゃくちゃ長いので少ししんどくなってくる……いや、ぶっちゃけ「もういいから早よ終わってくれや……なんでこれがパルム・ドールとか賞そうなめしとるんや……」とか思って眠くなった。
事件の真実同様に霧がかった雪山を脱出のあてもなく彷徨い歩いてるような映画だ。
……が主演ザンドラ氏の熱演とか先を知りたい想い等があって不思議と目が離せない……だけど同時に眠い、一言で言うと観てる間あんまり面白くないまである。だけど観終わって一時間くらい経って反芻したら凄く面白くなってくる不思議な映画だった。この今おれがやってる映画の感想書くって行為は正に反芻だから、今が一番面白い。観てる間はしんどいし「これ感想書くことないからフィルマーカスにちょろっと書いて終わりだな」とか思ってたけど今面白いからこうして書けてる。たまにそんな映画ありますね。
ラストのラスト、本当なら裁判は終わりのところだが特別に息子ダニエルが最後に証言してそれで判決が決まる。もうダニエルは自分が知らない両親の秘密を裁判所で大量に聞かされてハッキリ言って十中八九ママがパパを殺したと疑ってて、途中からサンドラと口聞かなくなる。しかも最後の証言する前日、ある実験をしてサンドラが夫を殺したかもしれない証拠を新たに見つけてしまう!
……で、これはネタバレにはあたらないと思うので言うけど事件の真相は映画の最後まで観ても結局わからない。裁判の結果は、あくまでも裁判官が推測したものに過ぎないからね。
もしこれがアメリカ映画だったら、サンドラが夫を殺す瞬間の回想したり、又はそれを匂わす何かを示して映画が終わりそうだが、これはフランス映画なのでそんなのはない。裁判が終わった後のシーンが不自然なほど長い……しサンドラと親友弁護士のいちゃつきが妙に長い……が、これも又どちらにも見えるように描いている。多分「あなたが想像したものが事件の真相ですよ」形式だと思う。
というか本作がアメリカ映画だったら別に真相も匂わせも描かれなかったとしても「殺したのはサンドラ」って事になってると思う。
でも本作の場合はマジでわからない。何か僕が気づいてない匂わせがあったのかもしれないが僕にはわからなかったし実のところ真相に興味はない。
とりあえず三人家族をつぶさに見せつけられた二時間半でした。
前述の通り、サンドラが夫を殺したかどうかはマジでわからないんですけど僕の中では「サンドラは夫を殺してない」という結論になりました。メタ読みとか色々なもの総合したら「サンドラが殺した」の割合の方が高いとは思うけど。でも多分それはどっちでもいいんだと思いますわ。
そういえば犬好きな人が観たらめちゃくちゃ焦りそうなシーンあった。
結果的に面白かった。ただしそれは感想書いてる今が面白いのであって観てる真っ最中は面白くなかったです。映画鑑賞が「過去の体験」になってしまえば面白くなるタイプの映画。
めちゃくちゃ風呂入るの面倒くさくても風呂入って出た後に「くそっ風呂なんて入らなければよかった!」なんて思うことないだろ。正にそんな映画がこれ。


 

 

そんな感じでした

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Anatomy of a Fall (2023) - IMDb
Anatomy of a Fall | Rotten Tomatoes

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『哀れなるものたち』(2023)/赤ちゃん並の知能でSEXにしか興味なかった主人公ベラが読書や知的な友人を得て自由意志が芽生えて精神年齢が一気に上がる豪華客船のあたりから一気に面白くなる!👩🏻


原題:Poor Things 監督&制作:ヨルゴス・ランティモス 制作&主演:エマ・ストーン 脚本:トニー・マクナマラ 原作:アラスター・グレイの小説『哀れなるものたち』(1992) 製作国:イギリス/アメリカ/アイルランド 上映時間:141分 公開日:2023年12月8日(日本は2024年1月26日)



この監督の映画は全然観てなくて唯一『ロブスター』(2015)しか観てないがあまりピンと来ず……というか観たけど1mmも内容覚えてない。『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』(2017)は……面白そうだと思ったが何か胸糞悪そうだったので結局観てない(でも、あまりに色んな人が話題に出すので観とかなければいけない義務感が生まれつつ、でもまだ観てない)。
この映画は原題も邦題もかっこいいし予告のエマ・ストーンや映画のビジュアルが気になるので素直に観たくなった。
エマ・ストーンも自ら制作に参加し監督と何年も温めてたこの映画を制作したらしい。

ネタバレあり

 

 

 

 

知能未発達女性ベラ(演:エマ・ストーン)は、外科医ゴッド(演:ウィレム・デフォー)とメイドと共に彼の屋敷に住んでいた。
ある日、ゴッドは医学生マックス(演:ラミー・ユセフ)を助手として己の屋敷に棲まわせる。
マックスはベラの成長過程を記録するよう命じられる。
ベラとコミュニケーションを取ってる間にマックスはベラに好意を抱く。
ある日、マックスはゴッドからベラの秘密を聞く。
ベラは橋から投身自殺した知らない妊婦で、飛び降り現場に居合わせたゴッドは既にこと切れている妊婦を連れ帰り、お腹の胎児の脳を妊婦の頭に移植し、全てをリセットした女性”ベラ”として蘇らせたという。ゴッドという異名からして彼はベラを創造した神というポジションだ。ちなみにゴッドはフランケンシュタインの怪物のようなズタズタの顔をしている、また身体中も外科医の父の人体実験によってズタズタみたい。最初は可哀想なのだが父にされた酷い人体実験の話も三回目くらいからは酷すぎて笑えてくるので「あ、これギャグも入ってるんだな」と分かった。それより、ゴッドは時折「ポヨン」と音をさせてシャボン玉みたいなものを口から出す、アレ何なんだろう?なんか松本人志のコント作品や映画っぽいシュールさがある。
マックスはゴッドの勧めもあってベラと婚約する。
頭ベイビーのベラを屋敷の外に出すわけにも行かず、ゴッドとしては信頼できる若者マックスと共にベラが屋敷に永遠に居てくれたら安心という事だ。
……だがマックスは優しい男性だが、この冒頭の時点のベラの精神年齢はせいぜい3、4歳?くらいで全く自立した自我がない幼女同様なので、幾ら外見が美人だからといって脳が幼女に恋して婚約してしまうのは、マックスも少し良くないなという感じはある。
すごい速度で成長するベラは性の快感に目覚め、享楽的な弁護士ダンカン(演:マーク・ラファロ)に誘惑されて屋敷から家出してしまう。
ベラはゴッドに「私はここから出ていく」と宣言。ゴッドは勿論反対するが「このままでここに居たら憎しみが私の中にいっぱいになってしまう」という感じの事をベラが言うので、ゴッドも仕方なく家出するベラを見逃す。
ゴッドも、心配は心配だが自我が芽生えた娘の自由意志を無視して監禁するのは良くないと思ったのだろう。
とはいえ、まだベラの精神年齢は幼稚園くらいなので自由に外界に出すのは早すぎるのだが、本作はかなり戯画化された、おとぎ話っぽいテイストの映画なので(ティム・バートン映画やウェス・アンダーソン映画みたいな感じ)そう細かく文句をつけても仕方がない。本作はカメラが引くと魚眼レンズのように世界が歪んでいたり、また覗き穴から撮ってるような画面に頻繁に変わる。これは「ゴッドや後の保護者の男たちがベラを閉じ込めて監視してる」ということを表してるのかな。またこのベラがゴッドの家から出れない冒頭では画面がずっとモノクロで、外界に出て以降は画面に鮮やかすぎるカラフルな色合いになる。そういうビジュアルも相まって、本作は全体的におとぎ話っぽい雰囲気が漂う。なんか現実の世界とは違う……昔なのか近未来なのかよくわかんないしね。
ベラの脳はまだ少女レベルだが「思春期の娘のやりたい事を止めてはいけない」くらいのことをフィクションにした感じなんだと受け止めた。
ちなみにベラは本気でダンカンに乗り換えて駆け落ちしたわけではなく、ダンカンと外の世界を見て遊んで帰ってきてマックスと結婚するつもりでいる。
ダンカンもまたベラに惚れたわけではなく「幼女レベルの知能しかない美女」とSEXしまくったり遊びたいだけ。
旅行に出かけたベラはダンカンとSEXしまくる。
外の世界に触れたベラは、頭脳は子供の好奇心旺盛な女性なので酒やダンスやタトゥーやダンカン以外の男など、世界の楽しいことを覚える。
最初はベラと遊んで捨ててやろうと思っていたダンカンだったが、奔放なベラが世界に羽ばたき始めると焦りや独占欲が芽生え、激しく嫉妬するようになる。
ベラが夢中で自分とSEXしまくってくれていたのは、ただベラが自分しか男を知らなかっただけ、という事を身をもって知ったためだろう。
嫉妬に狂ったダンカンは、ベラと豪華客船の旅に出る。海の上ならベラはどこにも行けないし他の男も少ない。
こうして客船で二回目の軟禁状態に陥れられたベラは不機嫌になる。

 

 

ベラは客船で、知的な老婦人マーサ(演:ハンナ・シグラ!)と黒人の紳士ハリー(演:ジェロッド・カーマイケル)と出会う。
それまでSEXや享楽的な遊びにしか興味がなかったベラだったが、マーサやハリーの語る哲学に「SEXより刺激的だわ」と興味を惹かれて読書を始める。それと共にベラの精神年齢はどんどん上がっていく。
ダンカンは、せっかくベラを軟禁したのにあまり相手にしてくれなくなったので酒とギャンブルに溺れていく。マーク・ラファロが演じてるということもあり最初はベラを外へ連れ出す魅力的な遊び人として描かれていたダンカンだったが、船に乗ってからはどんどんどうしようもない右肩下がりの男として描かれていく。
ある日、ベラがマーサやハリーと一緒に本を読んでいると酔っ払ったダンカンが「なぁ、もう本を読むのをやめろ。君の可愛らしさがどんどん失われていく」と「ここまでダメな事言わさなくても……」というくらいわかりやすくダメな事を言い始める。
ベラの自我や自由意志には、知的な新しい友人マーサ&ハリーや読書の影響で、知性や知識がつきはじめ、もはやSEXと遊びしか取り柄のないダンカンの手に負える女性ではなくなってきた。自分のものにするため軟禁したのに、それと反比例するかのようにベラと自分の距離は離れていき、ダンカンは酒とギャンブルに溺れ、ベラに悪影響(ダンカン以外には良い影響)を与えたマーサ&ハリーを逆恨みする。
この老婦人マーサが、出番が少ないけど妙にイカしてて誰だろうと思って検索したら、ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー監督作品などでお馴染みのドイツのベテラン女優ハンナ・シグラだった。常に微笑しているがダンカンを軽蔑しきってるのがありありとわかる表情が本当にカッコよかった。
知性がついたベラだったが、ゴッドの家とダンカンのSEXと本でしか世界を知らない。ハリーは船が立ち寄った場所で、貧困のあまり死ぬしかない子供達をベラに見せる。ベラは生まれて初めて、貧しい人達、裕福な自分、しかし貧しい人達を救えない自分……などを一気に知ったことで半狂乱になりダンカンの全財産を貧しい人達に与えてしまう(というか船員に全部盗られただけだろうけど)。
ハリーは後で「君があまりに純粋だから意地悪したくなった」と謝罪する。
だがベラも、自分が知らなかった世界の現実を見せてくれたハリーに礼を言い、「貴方は、世界の残酷さを直視できない少年なんだわ」とハリーの内面を看破するほど成長した。
一文無しになったベラとダンカンはパリで降ろされる。
ベラは売春宿で自分の身を売って働きはじめ、知り合った娼婦と社会主義や解剖学を学ぶ。ベラが娼婦になったことを知った一文無しのダンカンは精神が完全に崩壊する……。

 

 

……というところから、まだ二転三転して終わるのだが、結局「女性の自由意志や自立や学び、そしてそれを何とか辞めさせて家に監禁しようとする愚かな男たち」という感じで最後まで進む。
もう、あらすじを追うだけでわかりやすすぎるほどに映画を通して言いたいことがわかりやすい。もう、そのままなので「これは◯◯を意味してる!」などと言ったら言った人が馬鹿に見えるくらいそのまんま。でも非情に明快で面白かった。
最初はションベン漏らすくらい頭ベイビーだったベラがどんどん成長していくところ、それをエマ・ストーンの演技ですぐわかるところなどが良かった。
冒頭は、頭ベイビーのベラが白痴みたいだし息苦しいので観てるのが辛い感じもあったが、やはり豪華客船に乗って読書や賢い友達によってベラが一気に賢くなった辺りからどんどん面白くなっていった。
最終的なところに話を飛ばすと、ベラはゴッドや婚約者マックスの元に帰ってくる。ゴッドは投身自殺した妊婦を手術して新しく生まれ直した女性がベラであることを黙ってたこと、マックスはまだ自我が殆どなかったベラと婚約したことなどを謝る。メタ的に見れば「頭がベイビーの時のベラにそんなこと説明してもどうせわからんからそうせざるを得なかった」んだけど、そういう問題じゃなくて前半の彼らは、それだけじゃなくて知能がないベラを自分たちの好きなようにしようとしてる部分もあったからね。

この映画に、特に欠点とか文句つけたいところは無いのだが、最後に改心してベラを支える婚約者マックス。優しい男なのだが、あまりに優しすぎて終始ベラに従いすぎるので、何だか少女漫画に出てくる優しすぎる彼氏みたいになってたな。ここまで来るとマックスの自由意志はないのか?と少し不安にもなった。だが本作はベラの自由意志やそこから生じる活躍を描くものであって、マックスはあくまでも「ベラの夫」という役割でしかないのだろう。徹頭徹尾「ベラという女」そして「ベラを通して女性そのもの」を語りたい映画だから、まぁそれでいいんだろうと思った。そんな感じでかなり面白かったです。画面もめちゃくちゃ人工的な美しさに溢れてたし。
あらすじ読めばわかると思うが全体的にフェミニスト映画的な色が強い。それを中年男性の自分が観てもこれだけ面白かったんだから女性が観たらもっと面白いんじゃないだろうかと思った。文句なし。

 

 

 

 

そんな感じでした

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Poor Things (2023) - IMDb
Poor Things | Rotten Tomatoes

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『ボーはおそれている』(2023)/楽しい場面も多くあるがメンヘラ主人公の夢みたいな主観描写が全編3時間続くのは正直しんどい。2時間でいいだろ……と個人的な好みじゃなくても監督にはまだ好きなように暴れて欲しい気持ちも共に我に有り👨🏻‍🦳


原題:Beau Is Afraid 監督&脚本&制作&原作:アリ・アスター 製作:ラース・クヌーセン 音楽:ボビー・クーリック 撮影:パヴェウ・ポゴジェルスキ 編集:ルシアン・ジョンストン 製作&配給会社:A24 製作会社:スクエア・ペグ 製作国:アメリカ 上映時間:179分 公開:2023年4月21日(日本は2024年2月16日)

 

 

アリ・アスター長編映画第3作目。
原作?……というか元になったのはアリアスター本人が昔撮った短編映画『Beau』(2011)。今見たら公式のものはYOUTUBEに残ってないっぽいが「Beau 2011」とかで検索すれば違法のもの?なら観れるかも。
元になった『Beau』(2011)は昔、第一作目『ヘレディタリー / 継承』(2018)に激ハマりした時に観て、そのツカミが凄く気に入ったんだですが序盤と言いたい内容だけ一緒で後はかなり変えてる印象だった。
アリ・アスター監督は長編デビュー作の『ヘレディタリー / 継承』(2018)がめちゃくちゃ好きでした(2010年代の全て映画の中で一番好きだし好きな映画10本挙げる時も入れる)。
第2作目『ミッドサマー』 (2019)は普通に面白い映画だしキャッチーなので『ヘレディタリー / 継承』(2018)よりも数倍の大人気を誇ってるのはよくわかるが、僕は『ミッドサマー』 (2019)の良かったのはアメリカに居る冒頭だけで後は『ウィッカーマン』(1973)的な出来事が起こるだけで凄く退屈でした。現状や社会に不満を持つ女性の観客が主人公に感情移入して観たらエモーショナルだった……という事らしいが、僕は男性だし『ヘレディタリー / 継承』(2018)のように先がわからん恐怖を観たかったせいか全く乗れませんでした。

ネタバレあり

 

 

 

Story
異常に神経質なアラフィフの男ボー(演:ホアキン・フェニックス)。ある日、が住む実家に帰る日、家の鍵を無くしてしまい飛行機に乗り遅れる。翌日、家に電話したら何と母は事故死したという。
実家に帰ろうとするボーの現実は大きく変貌していく――

映画の冒頭、画面は見えないが風呂場で子供が頭を打って母親が動揺している声がする。
次に中年男性ボーがセラピストにセラピーを受けている。このセラピストがかなり大柄で少し異様な雰囲気がする。アリ・アスター黒沢清好きだし、この大柄セラピストは黒沢清『CURE』(1997)冒頭に出てくる、役所広司の妻の大柄セラピストのオマージュなのかな。
ボーが家に帰る時、街は異常に騒がしく暴動のような争いが起きており殴り合いが起きてたり自殺しようとしている奴がいたりする。
これでちょっと嫌な予感した。
幻覚なのか夢なのか、恐らく「社会を恐れるボーには、現実世界の普通の光景がこんな感じで恐ろしく見えている」っていう表現なんだろう。
それで「こんな冒頭からもう幻なのかよ……これが最後まで続くどころかエスカレートしていくんだろうな」と思った。冒頭から映画のラストまで大部分は夢か幻か判断つきにくい描写が延々と続くであろう……ってことが最初にわかってしまうのはしんどい。このパターンの映画は観てて疲れるんですよね。デヴィッド・リンチ作品は幻想的な場面が多いが、大部分は普通に描写してて合間合間に幻覚が入ったり異界に迷い込むくらいだったり、リアクションが良かったりして自分には丁度いいんですけど幻想的な場面があまりに多い「全編、夢みたいな映画」は正直しんどい事が多いです。

家を出る時に鍵をかけようとして2階に忘れた物を取りに行って、玄関に戻ってきたら鍵がなくなっていた。もう強盗が怖くて外出できなくなった……」というツカミの部分は、元になった短編映画『Beau』(2011)観た時は「この始まりかた最高!」と爆笑して気に入った。本作もほぼ同じシーンがあるんだが、短編の場合そこまでは割と普通っぽい描写だった気がするけど本作の場合、映画が始まった瞬間から既に幻想的すぎたので短編『Beau』(2011)よりも、この鍵のくだりのインパクトが薄くなってしまった感があった。
ボーはその夜、静かにして寝てたのに「音楽の音を下げろ!眠れない!」みたいな差紙が何度も玄関の下から差し込まれる。最終的には玄関ドラの下から差し込まれた差紙がサーーーーーーーーーーッと床を滑り続けて寝てるボーのベッドの眼の前でピタッ!と止まったりする。幾ら何でも紙が滑り過ぎで、これはめちゃくちゃ面白くて一番好きな場面だったかも。
あとバスタブに浸かって天井見たら何故か知らないオジサンが天井に張り付いててバスタブに落ちてきちゃう……という一悶着もあったり、一回外出したら外にいる街の暴徒が全員ボーの部屋に入って大暴れし始めて、ボーが自部屋に入れなくなり屋上みたいなところで一夜を明かす羽目になる……という北野武映画のギャグシーンみたいな展開も面白かった。「家を出て旅立つまでの前半は後半より面白い」という意味では『ミッドサマー』 (2019)と似た感想を抱いた。全身入れ墨でコンタクト入れてるインパクトありすぎる男が街をウロウロしてたり、そいつが知らん間に自部屋の前で死んでるのも笑った。
色んなトラブルが連発してボーはなかなか実家に帰れない。
これらのトラブルは「ボーは本心では、支配的な母親がいる実家に帰りたくない」って事の表現なのかなと思った。「刃牙」で、護身を極めた渋川剛気が自分より強い奴がいる場所に戦いに行こうとしたら巨大な扉や地割れの幻覚が見えてなかなか先に進めない……という表現があったが、それと似たようなもんだ。しかし帰省する約束をしてしまっているので帰りたくないのに帰らざるを得ない……そんなことの劇映像化だと思うと何だか可笑しい。
そう思ってたら、母の携帯から電話があり通話ボタンを押すと知らない人が出てきて「事故で君の母の首が取れて死んだ。葬式するからすぐ帰って来い」という衝撃的な報せを受ける。これも予想外でワクワクした。交通事故とかありがちな事故でなく「天井の空調のファンが落ちてきて首が取れた」という唐突で無茶苦茶すぎる事故はデヴィッド・リンチ的で好きだ。
短編映画『Beau』(2011)では確か最後まで自分の家に居た気がするが、本作では家を出る。しかし外に出たボーは車に轢かれてしまう。

目覚めると医者の家族の家で、ボーはその家のハイティーンくらいの娘の異常に可愛い部屋に寝かされていた。庭には大男がいる。
ここでも夢か現実かわからない不思議な時間をしばらく過ごす。2、3日モタモタしてたら、ボーが借りてる可愛い部屋の持ち主であるハイティーン少女が突然ペンキをがぶ飲みして昏倒。嫌な出来事!怒ったママは庭の大男をボーにけしかけてボーは逃走。
この「医者家族と大男」は最後まで観ても何なのか、よくわからなかったが後で話に出てくるので「車に轢かれて、娘の部屋で看病してもらってる」のは恐らく現実に起きた出来事だったと思った。娘に車に乗せられてたのも多分現実で、娘は自分の部屋を占領する邪魔なオッサンを追い出したかったのだろう。
庭に居て奥さんの号令で殺しに来る飼い犬のような大男は、この後も出てくるがどう見ても現実の存在とは思えないので「気が進まないが母がいる実家に帰らなければいけない」という「今は無理に考えないようにしてるが、いずれは直面しなければならない辛い現実」の象徴なのだろう。もしくは本当は単純に犬だったのかも……。

次にボーは森に立ち寄り「傷ついた心を慰めあう人達のコミュニティ」に入る。彼らは演劇の準備をしている。
森での演劇を観たボーは、「これは自分の話?」と思い、そうすると演劇の主人公がボーに代わり、ボーが女性と出会って三人の息子を誕生させ災害で離れ離れになり年老いて衰弱死寸前になって息子三人と再会する……という劇中の主人公の人生を追体験する。だけどやはり勘違いだったみたい。ボーは母に捧げるつもりで家から持ってきた母子像を、森で親切にしてくれた妊婦にあげる。また、母から「お前の父は、お前が生まれる前に死んだ」と聞かされていた父親らしき老人とその森で出会う。この痩せた「父親らしき老人」は妙に優しくて「自分をわかってくれそうな雰囲気」に満ちている。この父親はボーの妄想だと思った。
ここで医者家族の庭からボーを追いかけてきてた大男が登場し自爆、ボーは再び逃走。
この森での幻とか演劇。「幼い頃の母との記憶」はボーの本当の思い出だとして「まだ体験していない年老いたボー」とか「生まれてない息子との別れと再会」とか、一体何の暗示なのかよくわからない。一瞬「本当のボーはジジイで今まで見てきた中年のボーは昔の姿なのか?」「それとも少年たちの方がボーの過去なのか?」などと思ってたら全部どうやら勘違いだったみたい。そういう感じでこの森での演劇や幻覚は、強制的に色々考察させられる感じで何かもう疲れてきた……。
この森の人達は皆優しかったし、「実家に帰らなきゃいけない」という強迫観念のメタファーっぽい大男が大暴れして実家に帰らざるを得なくなるしで、この森での出来事は大部分はボーの現実逃避の妄想かと思った。
だが「ボーが母子像をあげた親切な妊婦」は後でも言及されるから、この妊婦は道中で本当に出会った優しいおばさんなのかな。
この森でのくだりは「こんなに長くやる必要ある?」ってくらい長い。
映像作品で意味なく撮ってるシーンはないのでここも何らかの意味があるんでしょうけど、わからないっていう事もあって「この森のくだり全部なしで時間短くしてくれや。そこまでボーに興味ないんだよ」というやさぐれた気持ちになってきた。

 

森を出てボーはあっという間に実家に着く。ほんとに一瞬で帰るので「よほどボーは実家に帰りたくなくてわざとLOSTして遠回りしてたんだろうな」と思った。
豪華な実家に着くと母の葬式が終わったところだった。
この実家は、木に囲まれた静かな場所で、『ヘレディタリー / 継承』(2018)の家を思わせる。アリ・アスターの実家もこんな感じなのだろうか。
ボーの母は大企業の社長だったらしい。そして現在のボーは世捨て人の中年ニートみたいになってるけど母と二人暮らしで大事に育てられて若い時までは優秀だったっぽい写真が飾られている。しかし言う事聞かなければ屋根裏に閉じ込められてたこと。辛い折檻を受けてた幼少期、そんな時にもボーは「折檻を受けてるのは自分じゃない」と自己を分裂させていたこと……等がわかってくる。それがボーの脆いメンタルの理由?
ボーがうたた寝していると夜、中年女性が訪ねてきた。葬式に遅れたらしい。
その女性はボーの回想に出てきた、少年時代に海水浴で出会った初恋の女性だった。
二人は久しぶりのドラマチックな再会を喜ぶ。
幻である初恋の女性が「あなたの母の会社には先週まで居た」と言って、ボーが「先週まで……?」と聞き返すシーンは何か意味ありそうでよくわからなかった……なんで「先週まで居た」と言ったらボーは不思議そうにしたんだろう。
どういうわけか「彼女は母の会社で働いていた」事がわかったり、再会して数分でベッドインしたりと、あまりに展開が早いので何だか夢っぽいなと思ったらやはり夢だった。
彼女は動かなくなり、死んだはずの母が立っている。
再会してすぐ自分を好いてくれた初恋の女性(ボーにとっての都合のいい妄想)が、母という「ボーにとって不都合で圧倒的な現実」の登場によって消えた。
母は、どうやらボーを帰ってこさせるために死を偽装したらしい。
だが「自分の代わりに家政婦を代わりに殺した」とか言ってて、死を偽装するためにそんな事する必要ないので相変わらず夢と現実が混じり合ってるのかな。
これ以降のシーンは相変わらず幻も混じるが、「母」というボーにとっての強力な現実の象徴が登場したことで「母」という存在が文鎮のように頼もしい感じで映画全体を抑えているため、これまでの時間よりも観やすくなった。ボーの母は存在感があるだけでなくボーにとって都合が悪いので幻覚では実在の存在感があるからだ。
冒頭に出てきた、ボーを担当してる大柄セラピストは実は母とグルで、セラピーの結果を全て母に送っていた。これは現実の出来事かなと思った……いや、もしくは「母には自分の考えが全て筒抜けだ」というボーの被害妄想を表現したものかな。どちらにしてもボーが母に敵わないと思ってる表現だし、どっちも似たようなもんだ。
あと「お前の父の真実を見せる」と母に屋根裏部屋に入れられたら巨大な男性器のバケモノが居たのは、どうでもいい男と望まれない妊娠をしてできたのがボーって事なのか?よくわからないが母は男性嫌悪っぽいね。
その後、ボーは母に歯向かうが「母や大勢の観覧者に囲まれた水の裁判所」のような逃げ場のない不思議な領域に追い詰められ母と弁護士に責め立てられる。もう実家に帰って母に「そこ座んなさい」と言われてコンコンと説教されてる状態だ。
「ボーは、良い子のフリしてるが自分を愛する母への愛情など持ってない」とかそういう事。道中でボーがしてきた良くない事、そしてボー自身はそれを全て自分の都合の良いように記憶を書き換えてることなどを全て暴かれ責められる。
ボーは、母への恐れや罪悪感?でボートごと転覆。そして映画冒頭で聞こえた「幼い頃のボーが浴室で頭を打って動揺する母の声」が聞こえて映画が終わる。
「支配的な母に苦手意識があったが母に呼ばれて渋々実家に帰ったが退路を絶たれて説教されてウワーッ!と自我が持たなくなってメンタル崩壊した」、それを全編3時間もかけて観せられたような印象。

そういう感じで映像とか演技は相変わらず素晴らしいし、幾つか面白い幻覚やシーンもあり最後まで観れたが、やっぱり全編、精神が危うい主人公の夢みたいな主観ばかりが延々と続く映画はしんどいものがありました。
しかも映画冒頭で「こういうの全編続きますよ」と最初に宣言されたからよりしんどい。
僕としては単純に「実家に帰りたくないけど仕方なく帰省して逃げ場なしで落ち度を延々と責められて精神崩壊した男の話」だと単純に受け取った。誰しもそういう事はあるので少し共感はしましたが……。
楽しい笑えるシーンも幾つかあったんだけど長すぎる!2時間でいいよ。別にそこまでボーの内面に興味ないし……。
次はもう少し具体的な内容にするとか、ホラーに戻ってきてほしい。だがアリ・アスターって「家族に対しての重い想い」を映画に落とし込みたくて映画作ってる人であって特別にホラーが撮りたい人が第一の人じゃないからまたホラーを撮るかどうかは謎だね。
本作は本国で大コケして未だに制作費が全く回収できてないらしいし、焦ったA24スタジオが「今後はアート寄りの映画は減らす!」みたいな事を言ってたから次はもう少し具体的な描写の映画にしてくれるだろう。つまらなかったわけじゃないけど疲れた。

……というか『ヘレディタリー / 継承』(2018)が好きすぎて、ああいうのだけを求めてる自分が居る……。監督からしたら世に出て色んな自分を試してみたいはずだもんね。視野狭窄になりかけてたが広い目で今後も監督を見守っていこう。そう、想いを新たにした今日この頃でした。

〈僕の中のアリ・アスターTier〉
神!:『ヘレディタリー / 継承』(2018) ほぼ完璧。欠点なし
良い:昔撮ってた短編映画7本。面白いし短い
平凡:『ミッドサマー』 (2019):最もキャッチーな映画だし冒頭は神だが、スウェーデンに行って以降が予定調和すぎてつまらない
  :本作『ボーはおそれている』(2023):おもろいとこも幾つかあるが長すぎてウンザリ
  :『ミッドサマー ディレクターズ・カット版』 普通のミッドサマーより30分も長い

 

 

 

 

 

そんな感じでした

アリ・アスター監督作品〉
『ヘレディタリー / 継承』(2018)/今年の映画&ホラー映画で‥というか、ここ10年の映画の中で一番好き🤴 - gock221B
『ミッドサマー』 (2019)/映画全体の中では面白い方なんだが、この監督の新作という事を踏まえると田舎に行って以降のお決まりの流れでは満足できない🌼 - gock221B

👨🏻‍🦳👩🏻‍🦰🛶👨🏻‍🦳👩🏻‍🦰🛶👨🏻‍🦳👩🏻‍🦰🛶👨🏻‍🦳👩🏻‍🦰🛶👨🏻‍🦳👩🏻‍🦰🛶👨🏻‍🦳👩🏻‍🦰🛶👨🏻‍🦳👩🏻‍🦰🛶👨🏻‍🦳👩🏻‍🦰🛶👨🏻‍🦳👩🏻‍🦰🛶

Beau is Afraid | A24
映画『ボーはおそれている』公式サイト|2024年2月16日(金)全国ロードショー

Beau Is Afraid (2023) - IMDb
Beau Is Afraid | Rotten Tomatoes

www.youtube.com

『search #サーチ2』(2023)/前作同様、全編PCやスマホの画面だけで進むミステリー。アプリやSNSサービスが最新すぎる上に多すぎて中年は振り落とされそうになる📱💻


原題:Missing 監督&脚本:ウィル・メリック、ニック・ジョンソン 原案:セヴ・オハニアン、アニーシュ・チャガンティ 製作総指揮:ティムール・ベクマンベトフほか 配給:ソニー・ピクチャーズ・リリーシング(日本はソニー・ピクチャーズ エンタテインメント) 製作国:アメリカ 上映時間:111分 公開日:2023年1月20日(日本は2023年4月14日) シリーズ:『search サーチ』シリーズ第2作目

 


全編PCやスマホの画面だけで進むミステリー映画シリーズ。
前作『search/サーチ』(2018)は、失踪した思春期の娘を父が探す話だったが、続編のこれは失踪した母親を娘が探す。
「全編PCやスマホの画面だけ進む」……という縛りがあるので前作の主人公は「中年男性が、尋常じゃないほど大量のアプリを幾らなんでも使いこなしすぎている」という違う意味で面白かった。
前作の出来事がNetflixドラマになってるってだけで前作と本作は、直接は関係ない。前作の登場人物は一人も出てこないし。その代わり前作同様に「全編PCやスマホの画面だけで物語が進む」という共通したこれ、このインターネット要素がこのシリーズの主人公なんだなと改めて思った。

ネタバレあり

 

 

 

STORY
デジタルネイティブ世代の女子高生ジューン・アレン(演:ストーム・リード)が、マッチング・アプリで知り合った新しい恋人とコロンビア旅行中に失踪した母グレイス・アレン(演:ニア・ロング)を、ありとあらゆるSNSやアプリなどのサービスを駆使して捜索する――

娘ジューンは女子高生なのでシングルマザーの母グレイスの干渉を「私を子供扱いしすぎ」と、少しうっとうしく思っており留守番電話はいつも聞かない母の留守電でいっぱいになっている。どこにでもいる母子。ちなみに父はジューンが幼い頃に亡くなっている。母グレイスは中年(僕と年齢近い)なのでネットのサービスなどに疎い。いつもSiriに話しかけていて娘に笑われている。

で、あらすじにあるように旅行に行ったママと新恋人は帰ってこず連絡も取れない。
治安の悪いコロンビアで行方不明ってことで、FBIが調査に乗り出す大事になる。
ジューンは自分にも出来ることは……という事でママや新恋人が入っていたアプリやSNSアカウントやGoogleアカウントに入って二人の出会いや消息のヒントを探る。
そしてコロンビアでUber(ウーバーイーツの本家タクシー版)やってる中年男性を雇い、コロンビアに行けない自分の代わりにママが旅行してた現地を探ってもらったり、ママが行った観光名所のライブカメラを見たりしてママがどこへ消えたか探る。
ジューンはInstagramTikTokFaceTime、WhatApp、何かよくわからんマッチングアプリ……ありとあらゆるアプリやサービスを駆使して捜査する。
ジューンの顔はインカメラでしょっちゅう画面に出てくるし、ジューンは思考をいちいちPC上のポストイットみたいなものにメモしてるので、それ読めばジューンが何考えてるかわかる。
一作目で「こんなに死ぬほどアプリを使いこなせすぎてるオッサンおらんだろ!」と思ってたが本作は、若者が主人公なので使いこなしスピードが更に早く更に使うアプリも多すぎる。パスワードを解く時も「これがこうなったってことは……つまり◯◯ね」などと答えを口に出してくれたりしないからカーソルの動きでわからなきゃいけないし、画面に映ってるサービスの文字とか台詞も必要最低限のものしか字幕出ないので、できるだけ多く読み取ろうとして……結果として観てて凄い疲れた。
自分もネットが苦手とされてる主人公のママのちょい年上くらいdかあらね。やってるSNSも……X(Twitter)、スナップチャット、Instagram、Filmarks、Threads、LINE、Pinterest……あとあまり使ってないけどFaceBook、ブルースカイくらいか?こう書くと結構やってた。

娘ジューンは、冒頭では母の過干渉をうっとうしがってたので旅行に出かける母にろくに挨拶もしてなかった。母がいつも自分を心配している留守電を聞きながらジューンは「もうママは帰ってこないかもしれない。それなのに私はいつもうっとうしがって……」と涙する。『漂流教室』の、もう永遠に会えない主人公とお母さんを思い出した。
クライマックスでは親子の愛の話になり、冒頭の「ネットがあまり得意じゃないママ」に関するあれこれがヒントとなって……。この終盤は凄く盛り上がった。

そんな感じでネタバレしないように書いたので感想は短めですがかなり面白かったです。
だが前述したように色んな情報を読み取ろうとしてとにかく疲れた……。
三作目があれば絶対にチャットAIが出てくるんだろうなぁ!と、早くも三作目が楽しみになった

 

 

そんな感じでした

gock221b.hatenablog.com

📱💻📱💻📱💻📱💻📱💻📱💻📱💻📱💻📱💻📱💻📱💻📱💻📱💻📱

Missing (2023) - IMDb
Missing | Rotten Tomatoes
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