gock221B

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『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)/なんで真田広之すぐ死んでしまうん?🎨


原題:Avengers: Endgame 監督:アンソニー・ルッソジョー・ルッソ
制作:ケヴィン・ファイギ 制作スタジオ:MARVELスタジオ
脚本: クリストファー・マルクス。スティーヴン・マクフィーリー
製作国:アメリカ 上映時間:181分
シリーズ:マーベル・シネマティック・ユニバース。「アベンジャーズ」シリーズ

 

 

 
MCUの22作目。フェイズ3の10作目。全23作からなる「インフィニティ・サーガ」の総決算となるのが本作で、この11年かけて作られる全23作は〈ウェーブ1〉という括りで呼ばれるらしい(ちなみに本作はこのウェーブ1、フェイズ3、「インフィニティ・サーガ」などの最終作ではなく、それは次作の「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム (2019)」がエピローグ的な最終作となる)
‥すげーシリーズになりましたね。11年前の「アイアンマン (2008)」「インクレディブル・ハルク (2008)」公開時にタイムスリップして「複数のMARVEL映画からなる『アベンジャーズ』?そんなの絶対に無理!というか実写のソーとキャップなんて人気出るわけない!キャップがバカにされるの聞きたくない」とか言っていた自分に教えたらどう思うんだろうね。
ルッソ兄弟MCU監督作品としてはキャップ2&3→アベンジャーズ3&4と、4作目。兄弟は本作で一旦休息を取る。「ファースト・アベンジャー」から「アベンジャーズ」一作目の頃は「キャップって弱くね?」と連日バカにされてて辛かったが兄弟の「ウィンター・ソルジャー」で人気爆上げされ「シビル・ウォー」では社長と同じくらいの人気にしてくれてありがとう。
本作の公開前日は自分が幽霊になったかのようなフワフワした状態で落ち着かない状態で過ごした。胃にヘリウムガスが入ってるような、凄い好きな異性とデートする前の感じに似ていた。「楽しみすぎて、もう逆に観たくないレベル。早く観てないという状況を脱して普段の自分に戻りたい」だけという感じ。公開初日に観に行き勿論面白かったし感動したが、何も考えず書き始めたら劇中で起きた出来事や小ネタを殆どそのまま全部書いて、このページの五倍くらいになってる事に気づいて、しかも俺が嫌いな主観的でポエティックな面白くない文章だったので全部消して、一旦その日は寝て、翌日電話で人と三時間くらい感想を語り合った‥という「異性と会う前にガツガツせず余裕を持って接せられるように一発抜いた状態」で再度書き直した。
それでも長くなったのは、まだ消化できてないからなんだろう。
結論だけ先に言うと、大部分は死ぬほど良かったんですが、ところどころこれはちょっと‥という部分もある(というかそういう人の方が多いと思う)
完全にネタバレあり

 

 


Infinity War
その前に本作の前編だった「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー (2018)」。
宇宙誕生の際の6つの特異点がエネルギー結晶体となったインフィニティ・ストーンを、ストーンのパワーを6つ同時に行使できる〈インフィニティ・ガントレット〉に集めたサノス。彼の目的は宇宙の全生物の半分を消すこと。
「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ (2016)」でのヒーロー内戦で亀裂が入ったままの元アベンジャーたち、ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー、魔術師、ワカンダ軍‥などの色んなヒーロー達は、それぞれ個別にサノスと闘うが、アッセンブルしていないヒーロー達はサノスに完敗。サノスは指のスナップを合図に6つのインフィニティ・ストーンのパワーを同時に行使して願いを叶える必殺の指パッチン〈デシメーション〉を行い、全宇宙の半数の人間を消滅させて地球を後にした。
※たまに「サノスはスナップで資源や環境を良くすれば良かったのでは?」と言う人もいるがサノスはそんな事が目的なのではなく「とにかく半分を無作為に殺す!」という事だけが第一に来てる願いなのでそれはない。
そんな「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー (2018)」の後、「アントマン&ワスプ (2018)」ではアントマンは仲間を全て消滅させられ量子世界に取り残され、「キャプテン・マーベル (2019)」ではサノスの侵略に対して消えゆくフューリーが最後に発信したSOSを受けたキャプテン・マーベルアベンジャーズに合流する様が描かれた。
そして本作は、サノスが行ったデシメーションによる惨劇の22日後から始まる。
 

 

 
First act
前半、この第一幕は「何が起きるのか、この物語がどういう方向に進むのかわからない」という、映画を観ていて最も楽しい状態がずっと続くので楽しいし目が離せない。
何しろ幾つか公開された予告編では白くてダサいスーツを着たアベンジャーズたちが「がんばるぞ!」って感じで「何やらSF的ミッションを遂行するらしい」という様しか描かれなかった。勿論リークや撮影風景の盗撮などで、ある程度のストーリーは見えてはいたが、MCUは今まで散々フェイク予告や嘘撮影、嘘台本、「出演者に半分嘘の情報を言わせる」等をやってきてくれたので「多少ネタバレしたとしても、ネタバレされた事が気にならない」という状態にしてくれていた。
‥とはいえ実際のところ本作の内容はリーク通りだった。だけどリークを聞いて「こんな話かな?」と観客が想像する内容を、現実の本編が全てにおいて大きく凌駕していたために「実はネタバレされてたが面白さが目減りしてない映画」となっていた。
といってもネタバレされたらムカつくから真の護身で防御した。ネタバレとはネタがバレる事が嫌なのではなく他人を思いやれない者の雑な波動を受けて鑑賞にノイズが混じって楽しさが減る事こそが嫌なのだ。
本作の前半では、まずこの「大体想像通りのストーリーだけど全部の描写が面白すぎてそんな事もうどうでもいい」というのが驚きだった。
前半、あらゆるヒーローあらゆる人物が消えてしまった世界が改めて描かれる。
俺が好きだったセルヴィグ博士も消えていたが「セルヴィグ博士出てこないけど、この世界にはちゃんと居るよ!」と表示して、わざわざ教えてくれたことが嬉しい(シュリは本当は本作では生きてる予定だったがトニーやバナーたち古参アベンジャーズ科学組の仕事が減っちゃうので消えた説)
アベンジャーズはインフィニティ・ガントレットをサノスから奪取する事にする。
謹慎中だったアントマン/スコット・ラングとホークアイ/クリント・バートンは両人ともサノスの必殺デシメーションによって家族を失った。
ホークアイは完全にグレてしまいタトゥーがっつり入ったツーブロック眉なしダークヒーロー〈ローニン〉となり犯罪者を皆殺しにして憂さ晴らししていた。ホークアイパニッシャーになっちゃった!

 

 

First act - Tokyo
🗾ホークアイ‥いやローニンは東京でヤクザの真田広之を狩っていた。
周りには「吠えるバー」なる、ゆらゆら帝国の曲名みたいなバーもある。
ジャパニーズヤクーザは銃器やニホントーで武装している。俺が好きなアメリカエンタメ映画やMARVELコミックに出てくる珍妙なニホンだ。「現実の日本と全然違うよw」とか言うのは中高生で卒業してくれ。というか魔術師や喋るアライグマを許容している(許容させていただいた)自分を思い出せ。こんなTOKYO超普通だろ。本作の珍妙TOKYOはまだ全然マシで、MCUの日本には劇中に出てきてないだけでニンジャとか侍ロボットとか魔法を使う巫女とか普通に大勢いる。
それはいいがローニンの日本語がサッパリ聞き取れない!「ヤッチマイナー」とかではなくマジで一言も聞き取れない!日本語字幕付けてくれや!
Twitterで検索してみたがローニンの台詞、聴き取れた者マジでゼロ人説!
※翌日フォロワーさんに教えてもらったが、ローニンは「大勢が死んだのに(特に俺の妻子が)お前らみたいなクズどもが生きてるのは許さん!死ね」みたいな事を言って真田広之は「俺達よりお前の方がやべー奴だろ」と言ってたと教えていただきました。結構、真田広之は正論を言ってたんですねぇ。yamadaさんありがとう!
クリント・バートンは家族を失った事でダークサイドに堕ちていた。
悪人を裁判無しに殺害‥これはキャップ後でめちゃくちゃ怒られそうなやつ。これはこれで本来ヒーローものでは論議を呼ぶ定番のテーマなのだが本作の作品規模はでか過ぎて今そんな話してる場合じゃねえ!だからローニンはアベンジャーズにあっさり復帰する。この反省はホークアイのドラマでどうぞ‥。
今ふと思ったがホークアイはいつローニンのコスチュームを用意したんだろう?
「くそっ家族をみんな失った!俺は処刑人ローニンになるぞ~。その前に和のテイストを持った衣装を発注だ」なんておかしいだろ。きっと元々持っていた装備を組み合わせたんだと思っておこう。
真田広之は一発目の予告編でいきなりローニンに殺されて路上に転がっていた。
一発目の予告編を楽しみに観た時の俺「い‥いきなり転がっている!? バカなッ!ひろゆきッ!」
ここにおいていくのかよオオオオホークアイひろゆきをひとりぼっちでおいていくのかよオオオオォー おいてくなんてオレはヤダよオオオオオオオオオオ
だが何個目か後の最新予告編では、殺される前にホークアイに斬りかかっていた時のひろゆきの姿が!
「一発目で既に工場地帯の道端に落ちてる軍手みたいに路上に転がって絶命してたのに後から元気イッパイだった時のひろゆきを観せられても!あのですねえ!こっちだって忙しいんですけど!」という戸惑いを隠せなかった。
真田広之ごときにフェイク予告など適用するわけもなく、ひろゆきは小ボスかな~?だけど今回は一旦路上に転がっといて「エイジ・オブ・ウルトロン」→「ブラック・パンサー」のユリシーズ・クロウみたいに次作で中ボスとして復活するかもしれん!ひょっとして後にシルバーサムライとかマツオ・ツラヤバになる大物ヤクザorニンジャキャラの前身かもしれない!と期待して真田広之が演じたキャラを検索してみたら〈アキヒコ〉というキャラのようだ。原作にも居るようで、2017年のニック・フューリー単独誌に一話だけ出てきてショーグン・ロボに乗り込んでた超マイナーキャラらしい。
Akihiko (Yakuza) (Earth-616) | Marvel Database | FANDOM powered by Wikia
これはダメかもしれんね‥。浅野忠信はヘラにワンパン入れるメジャーキャラで嬉しかったのにひろゆきは何でこんなキャラなんや!真田広之の声やアクションがめっちゃカッコよかっただけに悲しくなる‥(そして同時に可笑しくもなった)。
なんで真田広之すぐ死んでしまうん?
ケン・ワタナベもアメリカ映画でよく死んでたけど最近死ななくなってきた。ひろゆきは未だに死亡率が高い。ケンワタ(ケン・ワタナベ)みたいになれないものか。
真田広之がイケボで「‥最近の文字は小さすぎて読めないッ!」と絶叫しながら新聞紙を日本刀で斬ればもっと生き残れるかもしれん。
そんな中、ホークアイを案じた仲良しのブラックウィドウが迎えに来て何か良い事言ってたっぽいが、ローニンとひろゆきに気を取られて一切何言ってるか入ってこなかった。よくわからんが取り敢えずローニンはホークアイへと戻った。
重要シーン、面白いシーンだらけの本作、色んな要素が珍妙なこの東京のシーンは確実に浮いている。
会話しても全く面白くないが善人の大学生が「あ、あの~、この東京のシーン要らないんじゃないかと思ワレ‥(^_^;)」とか言いそうだ。このシーンは必要。というかこれこそ映画これこそ文化。こういった要らないシーンを削っていけば映画はどんどん息苦しい作品になってしまう。ナターシャがサンドイッチ食ったりアントマンのタコスシーンも良かったね。
今思ったけど本作のラストバトルで、真田広之が乱戦に混じってたらめちゃくちゃ面白かっただろうな。そこには、あのイケボでホークアイに「たまにはいいもんだな」とか言って笑顔で日本刀を振るひろゆきの姿が。
アキヒコ(真田広之)は「ホークアイ」のMCUドラマ、もしくはアジア人ヒーローMCU映画「シャン・チー」もしくはMCU版「X-MEN」で帰ってくる!?(‥と俺だけ思っておこう)

 

 

First act - Hulk,Thor
惑星タイタンを出発して地球に帰ろうと宇宙を漂流中だったアイアンマン/トニー・スタークとネビュラは、キャプテンマーベル/キャロル・ダンヴァースに救出される。
この時、死にかけていたトニーが操縦席に座って、彼の死の香り満載の長尺の顔面ドアップがキャロルのオーラに照らされキャロルが微笑みかける場面の召され感がすごい(まるで、以降の本編が全て死にゆくトニーの幻想に思えてくる)
衰弱したトニー以外のメンツは、キャロルやネビュラの提案でサノスが隠遁する「大人の隠れ家」惑星に向かう。
サノスのインフィニティ・ガントレットを奪い、消えた人々を蘇らせるためだ。
ところで原作の農民サノス好きなんですが、前作ラストの微笑むシーンだけかな~と思ってたら今回ガッツリ農民やってたので非常に満足しました!サノス作ってたのはシチューかな?サノスシチュー見たかったね。
キャロルはサノスにコズミック・スリーパーホールドをかける!
完全にきまったコズミック裸締めは絶対に逃げられない‥というかキャロルが取り押さえなくても、目的を果たしたサノスは反撃や自衛をする気はもうなさそうだ。
目的を果たしたサノスは、後で再びスナップして6つのインフィニティ・ストーンを既に塵にしてしまっていた。もう誰もインフィニティ・ガントレットを使えなくするためだ。
オジマンディアス風に言うと「私をコミックに出てくるヴィランだと思っているのかね?悪用されないよう、とっくに原子に戻したよ‥」というわけだ。
失意のソーはサノスを惨殺。
だがサノスは既に目的を果たしており抵抗する気もない。サノスは目的を果たし、とうとう精神的敗北もないまま死んでしまった。これはアベンジャーズの勝利ではなく、むしろサノスの勝ち逃げ。むしろ心が折れたのは殺されたサノスではなく首を撥ねたソーの方だろう。
キャロルのコズミックパワーや雷神ソーの攻撃力も虚しく空を切るばかり。
‥本作はスタン・リーのカメオ台詞「戦争より愛だろ!」と提示されているように「力では何も解決しない」という場面が非常に多い(多分これが本作のテーマだろう)
そして五年後。
トニーとペッパーの間にはモーガンという娘が誕生し、ささやかながら幸せに暮らしていた。他の皆も自分たちに出来る事をする者、自暴自棄になる者‥色々だ。
キャロルは「私は強すぎて作劇に影響あるし宇宙の平和を護りに行くから、ラストバトルになったら呼んで」と言い残し宇宙に去った。
‥ところで僕はハルクとソーの変化が特にめちゃくちゃ気に入りました!

🔋作IWでのバナーは散々「変身したくてもハルクが降りてきてくれない!」というフリをしていたのでIWでのソー以上に怒り爆発!の超強い‥怪力すぎて時空さえ突破する最強ハルクが見れるのかな?と期待してました。だけど実際に出てきたのは知性や理性そしてユーモアを保ったままのプロフェッサー・ハルク!意外!しかもパワーを見せる場面は極力少なく、どちらかというと頭脳労働とコメディリリーフ担当。X-MENのビーストみたいな感じ。自分が期待していたパワー系の真逆だったが、自分が期待してたそれより数倍良かった!だから楽しく、そして種類のよくわからない感動を覚えました。本作やMCUの多くの作品の優れた展開によくあるんですが物事が起こるスピードが全て観客の想定より数歩早い。ハルク化するのも、ためにためて後半かな?と思いきやもう既にハルク化してる!しかも眼鏡かけてファーストフード店でめっちゃ流暢に喋ってる!このマーク・ラファロの面影を残したハルクがお洒落してめっちゃニコニコしてご飯食べたりファンサービスしてるのがめちゃくちゃ面白い!ハルクが出てる場面ずっと笑いが絶えない劇場内だったね。このハルクに完全に心を斬られてしまった。そんな面白ハルクが連発される中、ニコニコしたハルクを荷台に載せたトラックからカメラが引いていき美しい景色の中、向かった村にある看板に〈新アスガルド〉と書いていて、あまりの楽しさ、予想外の面白い出来事のオンパレードで愉快なシーンにも関わらず僕にしては珍しく涙が出てきました。何かニコニコおだやかなハルクが面白いことをしてる様がツボにはまって、自分でもどういう種類の感情なのか全くわからない涙が出て困惑した。ハルクを見てたら「もう『ハルクがブチギレて敵をブッ殺して終了!』とか、そんなの2000年代に終わった。もう今のMCUはそんな世界じゃないんだよ‥」と感じたからかもしれません(もちろん良い意味で)。とにかく「このハルクめちゃくちゃ良いじゃん!」と強力に思いました。
多分「本作のハルクがただ笑わせてくれるから」ってだけじゃなくて、政治や差別との高いなど今の流れを反映させて大きくなってきたMCUが言いたげな「力だけでは何も解決しない」というメッセージを最も凝縮したようなキャラになってるからかもしれん。
だからと言って怒りすぎて白痴になって凄いパワーで悪者をブッ殺すハルクは何時でも歓迎ですけどね。今回のハルクのフィジカルは暴力じゃなくて、インフィニティ・ガントレット使う時と仲間を救うために瓦礫を支えるのに使われた。ハルクの到達点は優しい巨人、それでいい。。
ユニバーサルとの権利の都合で、キャラを登場させることは出来るが単独作が作れないハルク。だからサブキャラとして「マイティ・ソー:バトルロイヤル(以下ラグナロク)」「IW」本作と三段階でハルクのストーリーを展開させる、とファイギは言ってて大げさだなぁと思っていたが、本当に描いてきたハルクの描写を合わせたら映画一本分の感動があったわ。ユニバーサルは早くハルク返せ。

ソーは、サノスの襲撃から生き残ったアスガーディアン達と共に、父オーディンが死んだ地ノルウェーに〈新アスガルド〉という村を作って住んでいた。実質、統治してるのはサノスからアスガーディアンを逃亡させたヴァルキリー。ソーは、彼というキャラのウリの大きな部分を占める美貌と筋肉美を捨て去り、今は亡きオーディンによく似た外見のメタボ・バイキング化したビッグ・リボウスキ:ソー。そして酔っぱらいビールクズ引きこもりゲーマーとなってマナーの悪い「フォートナイト」プレイヤーの子供を煽っていた。コーグはトーク面白いからきっと実況とかしてそうだな。本作の中でもこのソーの変化を当てた人は居ないだろう。しかも彼は中盤のミッション中やラストバトルで雷鳴を受けたら贅肉がごっそり落ちて元のボディロッキンで激ヤバなグッドルッキングGUYに戻るのかと思いきや何と最後までそのまま!めっちゃ驚きましたね。まぁ「ソーは今後も活躍するから今回のシリアス担当はキャプトニで!2人を目立たせる」って事なんだろう。それを残念だという人は居そうだが、僕はソーのこと前より好きになりましたね。というか正直ずっとこのままでも構わないくらいソー気に入りました(という事は僕はソーの内面を好きになったんでしょうね)。短期間に両親と親友たちや故郷や片眼やムジョルニアや信じていた国の歴史を全て失って旅立ったら、サノスに残った僅かなアスガルド民の半数と最愛の弟と部下を虐殺され、命をかけて作り上げた武器でサノスを殺ったかと思ったら全て無駄だったんだからこうもなろう。
とはいえ「こんなに繊細な奴だったとは‥!」と驚いた。この変貌は賛否両論ありそうだが、面白さやキャプトニの脇に回るためだけじゃなくて、ソーの人間的魅力をめっちゃ増してました。
「ここや中盤だけじゃなくて、母君と語って吹っ切れたラストバトルでも最後までそのまま」っていうところから見て、これは出オチじゃなくて意志を感じました。

ロケットのビンタもありがとう。
今までキャップの次に好きだったキャラはドラックスだったが、ガーディアンズ1、2作目の初見時、レスラーのバティスタ本人とドラックスというMARVELキャラどちらも好きだった僕は「ドラックス面白いけど何でこんなコメディリリーフとしてしか描かないんだよ。本当はもっと強いのに!」と不満でしたが何度か観てるうちに「これでいい、いやこれがいい‥このドラックスがいいんだ‥」とMCUの意図に追いついた。
今回のハルクやソーは自分の中でドラックスを好きになっていった感じと似てる。
話は戻って、そんなある日、量子世界に閉じ込められていたアントマンはネズミのおかげで現世に帰還。
彼の提案とピム博士の「量子世界に行けるバン」にトニーが身体を時空に固定する装置?を開発し、実質的なタイムマシンが完成(このタイムマシンや後のタイムスリップ、凄すぎるし独自のタイムトラベルは論議を呼びそうだが面倒くさいので俺は全乗りで行く。文章長くなるのでタイムトラベルについては書かない)
同時にずっと険悪だったトニーとキャップは仲直り。トニーはキャップにシールドを返還。赤と青の最強コンビ復活だ。
そしてスティーブ・ロジャースは3年ぶりにキャプテン・アメリカへと戻った。
この仲直り、劇的なものじゃなくて自然な感じなのがいいですね。これもまた凄いババーンと仲直りするのを想像してたけど尽く俺の想像を越えてくる(いや、俺の想像力が遅れてるだけか)
このスマートさはトニーが父になったからだろうな。
アベンジャーズは過去に飛び、6つのインフィニティ・ストーンを奪取するミッションに挑む。
ここでアベンジャーズが戦う相手はサノスではなくMCU世界そのものだ。

 

 

 

Second act
中盤、ヒーロー達はアントマンの量子トンネル搭載バンとピム粒子、トニー開発の時空固定GPSアベンジャーズ基地に皆で作ったタイムマシンの端末のような装置を使って過去に飛び、効率よく最短の労力でインフィニティ・ストーン6個をGETするミッションを4つに割り振る。〈タイム泥棒〉作戦だ。
ちなみに本作のタイムトラベルは、過去で影響の大きい事をすると世界線がどんどん分岐するという方式(対消滅などは起こらない)。分岐してしまうので「大昔に行ってサノスを殺す」などをしても世界線が増えるだけで現在我々が観ているメインMCU世界にが改善されるわけではなく意味はない。あくまでも「インフィニティ・ストーンを現代に持ち帰って現代で使用する」という作戦。
タイムトラベルを可能にする〈ピム粒子〉は各人、一人一個一往復分だけ。

🎨「2012年、ニューヨーク
トニー&キャップ&アントマンは、「アベンジャーズ (2012)」で、アベンジャーズがロキ&チタウリ軍を丁度倒す時に飛び、ロキから押収した〈四次元キューブakaテッセラクト(スペース・ストーン)〉〈ロキの杖(マインド・ストーン)〉をGETする。しかし〈四次元キューブ〉は当時のロキに持ち去られた!追跡不可能。アントマンだけロキの杖を持ち帰る。
ハルクは〈サンクタム・サンクトラム〉に居る至高の魔術師エンシェント・ワンから〈アガモットの眼(タイムストーン)〉を貸してもらう。ちなみにドクター・ストレンジは彼女に弟子入りする前、まだ手術中。

🎨「1970年、ニュージャージー州の軍事基地キャンプ・リーハイ
追加ミッション。キャップとトニーの2人は帰還用のピム粒子を使い更なる過去に飛び〈四次元キューブakaテッセラクト(スペース・ストーン)〉と、現代に帰還するタイムトラベルを可能にする〈ピム粒子〉が同時にGETできるキャプテン・アメリカ誕生の地に来た(しかし「アントマン」の時から言ってるがピム博士とピム粒子はインフィニティ・ストーン並のヤバさ)
このキャプトニ蟻ハルク組のくだりは、笑いあり涙ありMCU過去ネタ特盛で「バック・トゥ・ザ・フューチャー」めいた楽しすぎる展開が続く。
エンシェント・ワンは本当は、魔界の侵攻をずっと遅らせてきた全宇宙有数の実力者だったんだが「ドクター・ストレンジ」での描きこみ不足と中ボスにあっさり殺されたせいで本当の凄さがイマイチ描かれてなかった感が強かった。僕は彼女が好きだったが「観たりない」と欲求不満だったので彼女が出てきた時、本編で唯一OLみたいに「はわぁっ‥」と声が出て口を両手で覆ってしまった(同時に女の子がこのポーズをする理由が初めてわかった)。エンシェント・ワンに幽体離脱させられるハルク!過去未来全てを同時に見ているワン!それを説得する教授ハルク!一方キャップたちは‥
アベンジャーズのオリジナル6!捕まったロキ!キューブや杖を受け取りに来たSHIELD(ヒドラ)のラムロウ&ジャスパー・シットウェル&アレクサンダー・ピアース!キャップの痴漢輪姦エレベーター!‥と思わせての「ハイル・ヒドラ」!!キャップvs.キャップ!!昔キャップから名言を聞かされて赤面する今キャップ!アメリカのケツ!過去の自分を模倣しておどけるハルク!(かわいい!)背後から見ると当時のアベンジャーズに微妙な扱いされて可哀想な当時のパワー系ハルク!そのせいで四次元キューブGETできず「パワー系いじめは良くない」というMCUからのメッセージ!原作初期のアントマンのヘルメット!若ピム博士!ペギー・カーター!トニーとハワード!!ドラマ版ジャービス
あまりにも楽しいシーンや意外なシーンが連打されるので涙が出てきた(逆に言うと終盤は何年も想像した通りのことが起きるので前半~中盤ほど感動しなかったのかも)。
正直、ここもまた映画のラストより感動した。楽しいにも関わらず涙が出るのが不思議だ。普通涙が出る時って「ううっ」とこみ上げたり笑いすぎて出たりするもんだけど、そうじゃなくって汗でもかくみたいに照れ隠しじゃなくてマジで物理的に「眼から水が」って感じで無表情の俺の眼から水が出てきて「え?これまさか俺の涙?」と初めて体験する自分の生理に戸惑った。悲しい日々を送ってるというから凄く一緒に楽しんだ時に俺にそういう涙を見せた人がいた。そういう無意識の水みたいな涙なのか?
というか今思ったが俺は無意識にMCUの事を比喩ではなくガチの友だちだと認識してるのかもしれないな。11年だし。

🎨「2013年。アスガルド
ソー&ロケットは「マイティ・ソー:ダーク・ワールド (2013)」でダークエルフが攻めてくる直前に飛び、ジェーン・フォスターの体内に入ってしまっていた〈エーテル(リアリティ・ストーン)〉を専用の機械で抽出する。
MCUの中でもワースト3に入る凡作「ダーク・ワールド」に光を当て、しかも普通だったらナタリー・ポートマン演じるジェーンをフューチャーするところを、あまり目立たなかったレネ・ルッソ演じるソーの母親フリッガの方をフューチャーさせ、スランプ気味のソーと触れ合わせ泣かせる神展開(神だけに‥)!
フリッガの「未来は辛かった?」と、短い言葉にも関わらず時空が乱れている、それでいて優しい言葉。というかドラえもんのび太が生前のおばあちゃんと会う「おばあちゃんの思い出」を思わせるな。そしてソーはジェーンとは会わず、現代に帰る直前に旧友と再会する‥。
このキャプトニ組とソーロケット組の楽しいストーン探し、あと三時間観たい。

🎨「2014年。惑星モラグ
ネビュラ&ウォーマシーンは「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー (2014)」で、スターロードが〈オーブ(パワー・ストーン)〉をGETする直前に飛ぶ。
カッコよかったGotG一作目のOP場面なのだが、今回はスターロードの主観じゃないからウォークマンの曲が聞こえずスタロがただの間抜けな奴にしか見えないのが楽しい。
というか、タイムトラベルの中でも、これは絶対にキャプテンマーベルが行くべきだった案件!なんでキャロル誘わない?まぁ「別の惑星で凄い戦いしてた」設定なんだろう事は訊かなくてもわかるけど(何だか色んな部活をかけもちでしてるスーパーアスリート生徒みたいなキャラになったな)。強力なエネルギーフィールドに覆われてるがキャロルなら無傷だろうし。
前作でネビュラが消滅しなかった事で、誰もが原作「インフィニティ・ガントレット」でのネビュラやらかしを期待してたと思うが(俺もしてた)、ここでサノス軍に捕まり過去の悪い子ネビュラと入れ替わるという展開‥これは原作のネビュラやらかしの数倍良いですね!ラストバトルへの伏線でもある。そして第三幕ではガーディアンズアベンジャーズと過ごして愛を知ったネビュラは〈宇宙で最も危険な女〉時代のガモーラを愛でもって逆に説得!そしてあのネビュラがジョークまで披露!こんなの原作のネビュラよりずっと良かった。そんな感じであらゆる要素が原作や想像を越えてくる。

🎨「惑星ヴォーミア
ブラックウィドウホークアイが訪れた。時期は不明だがサノス&ガモーラが来る前なのは間違いない。そこには勿論かつてレッド・スカルの名でキャップと死闘を繰り広げたストーン・キーパーが護る〈ソウルストーン〉をGETしに行く。
ソウルストーンをGETするには愛する者をこの場で亡くさなければならない。
ここは自己犠牲合戦よりも何とかルールの抜け道を見つけてほしかったが、そんなものはなく2人は「何としてでも相手より先に自分が死ぬ」という悲壮な戦いを強いられる。しかし接近戦では常にホークアイよりブラックウィドウの方が強い。どうせならサノスとは違う、犠牲を伴わないやり方でGETして欲しかったし、正直ここで死ぬ意義もあまり感じなかったので割と不満。
しかも監督のインタビューなどによると「ソウルストーンで死んだ者はインフィニティ・ガントレットの力でも蘇らないし、ソウルストーンを返還しても蘇らない」と言っていたし、MCUは「劇中で死んだ者は、コミックのようにほいほい生き返らせない」というノリが最近わかってきたので、もう「ソウルストーン内のソウルワールドに魂が封印されていて何とかしか蘇る」みたいな事も今後なさそう。
アベンジャーズが家族で、それがナターシャの全てになっていたからそれに準じて死んだ」って事でそれが彼女の結末ってことらしいから彼女は本望なのかもしれんが、こんな辺境の惑星で寂しい最後‥、葬式もなし。もう少し何かなかったのか。
だが今度作られる「ブラック・ウィドウ」の映画がある。
といっても前日譚だそうだが、前に繋げる事しかしないMCUが、死んだ人の過去のストーリーをやるって一体どういう仕掛けがあるんだろう?ぜんぜん想像できない。わからんが、きっと何かあるんだろう。スカヨハは只の女優じゃなくて制作そのものにも関わるという噂もある。生き返りはしないようだが映画作品的に何かがあるらしいのでナターシャの結末への不満は、その単独作を観てから続きを考えよう。
※数カ月後「サノスは自分以外の愛する他者を殺してソウルストーンをGETしたが、ナターシャとホークアイは、お互い自死することでGETしたので、そういう意味ではサノスとはGETの仕方が違う」という事でまぁいいか。と思えるようになってきた。

✋まぁそんな感じで、ブラックウィドウホークアイのくだりは保留にするとしてこの中盤のタイムトラベル自体はめちゃくちゃ最高!
個人的にはここまでが映画としての本編で、残りの時間は〈ファンサービス&トニキャプ卒業式〉という印象。
この中盤は楽しかった。だが何事にもいつか終りが来る。
 

 

 

Third act
そんな感じで一人を除いて現代に戻ってきたアベンジャーズ
アベンジャーズ製の新たなインフィニティ・ティガントレットの完成‥!
ガントレットで指を弾くには、その無限のパワーに耐えうるボディと精神が必要だ。ソーはご覧の通りメタボのメンヘラ状態。自然とハルクが弾き、ホークアイの消滅した妻からの電話が‥。
歓喜の雰囲気に包まれる瞬間、今の愛を知ったネビュラと入れ替わっていた過去の悪ネビュラの策により「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」一作目当時の、殺る気満々の一番強いサノス&ブラックオーダー&サノス軍&チタウリ軍が襲来!
これが原作よりも良い映画版ネビュラやらかし!そしてラストバトル。
ちなみにこのサノス軍の最初の爆撃シーンが「アイアンマン3」でトニーがTVで自分の住所言ったら爆撃されて死にそうになる楽しいシーンを思い出して可笑しかった。しかし、この爆風で顔面丸出しのアントマンよく生きてたな‥。アメリカ映画では直接、身体に着火しなければ無事なことが多いね。爆風はノーダメージ。
このラストバトル、もちろん充分面白いし興奮、感動もあったんだが正直、絶賛した前半と中盤ほどじゃなかったかな。前半と中盤が90点だったら後半は75点みたいな?
さっきも言ったんですがバトル中起きるサプライズや映画のラストは「やったぁ」と喜んだり「おぉ‥」と感動したりしたが全て「何年間も何十回も想像した事がそのまま実現して嬉しい」という種類の感動なんですよね。勿論それで充分なんだけど前半~中盤で起きることは全て想像の上を言ってたので中盤までの方が驚きが大きかった。

あとMCUの集団戦、前々から「なんか戦争というより球技の試合っぽいなぁ」という印象が強かった。今回はガントレットをボールにしたアメフトみたいだし、パンチしてジョーク‥の繰り返しなども、楽しいけど何かスポーツっぽすぎる。
シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」「ブラック・パンサー」「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」‥と何度も何度も繰り返されてる、このMCU運動会はもうそろそろ今回で最後にして欲しい。次の集団戦はもっと凝ったものにして欲しいと思った。と言っても本作の運動会でもめっちゃ興奮したり感動しながら観てはいたんですが、一番萎えた箇所はここと後述の〈全然死なないサノス〉でした。
個人的に集団戦だと「SWクローンの攻撃」の終盤みたいな、不合理で突然死する殺伐としたものが好きなせいかな。でも初期のアベンジャーズはもっと凝ってたよね。

まぁ、文句ばかり書いてるようだが実際は盛り上がったり感動して観てました。
ちなみに劇場内と俺が一番沸いたのはキャップ+ムジョルニアという「フィアーイットセルフ」とか「シークレットエンパイア」っぽいシーンだった。しかも雷まで呼ぶしシールドと複合技まで出しててヤバい。これ予想できそうだが何故か予想してなかった。
その前段階が上手くて「アベンジャーズ:エイジ・オブ・ウルトロン」のアレが前フリで、この戦い開始時「BIG3 vs.サノス」という素晴らしい構図になり、今までは「キャプテン・アメリカ:ウィンター・ソルジャー」からこちら巧妙にキャップの強さを上手く描写してたけど、ここに来て「アベンジャーズ (2012)」以来久々の「あれ‥忘れてたけど‥キャップだけ火力が低い‥?」という雰囲気になり、トニーとソーが合体ビーム出して「キャップはひとりぼっち?(´・ω・`)」という、久々に疎外感を感じさせられて「やばい、キャップだけ弱い感じで戦争が続くのか?」とビビったところでの披露ですからねぇ。やられました。
その後も燃える展開が連打される。7年待ったアッセンブルもやっと披露された(だが、あまりに長い間待ちすぎて、喜びよりも「子供が結婚してホッとした」かのような安堵感が強かった)

だが、戦いの後半「あまりにもサノスがしぶとすぎない?」と思いました。
「IW」でインフィニティ・ストーンを揃えたサノスがソーに殺られそうになったのに、今回は二刀流ソーでもストーンを一つも持ってないサノスを何故か倒せない、ソーは「母と会って吹っ切れたけど太ったから身体がなまって弱体化」って事かな。
そして今回はソーだけじゃなくてIWの時より新しいアーマーのトニーも、雷神キャップもいる。「これはBIG3で余裕だな」と思ったら何故か勝てない。
BIG3だけでサノス倒せそうなのに何故か倒せず、キャップのシールドが半壊し(あのIWでは持ってない硬すぎる両刃ブレードなんなんだよ)、七年寝かせたアッセンブルでヒーローが駆けつけ、サノスより強そうな最強キャロルや激怒ワンダなどの過剰戦力が続々と加勢してもサノスは倒れない!なんで?
なんかアベンジャーズが「サノスを何とか殺さないように努力して戦ってる」ようにしか見えなくなってきた(初対面のメンツでピザ分け合う時に食い過ぎないよう遠慮しながら食ってる感じ?)ここは「サノスがガントレットを奪っちゃって、残り一個を渡さないようにアベンジャーズが戦う」みたいに、サノスにストーンを持たせるべきでは?
サノスに、何でこんなに勝てないのか意味がわからない。
※追記:だが後から考えて、IWの時は「ストーンで無作為に半分人を消したいから極力、意識的に殺人しない」という思想のサノスだったので今回の強さを全く発揮していなかったのでは?と思った。この2014年サノスは進んで殺す!って思想みたいだからIWの時より強かったのかもしれない。
物理的な強さだけではなく、このサノスは愛するガモーラを自らの手にかけてソウルストーンを手にして精神的にも悟ったIWのエモサノスではなく「IW以前の、ただ強くて悪いだけの単純悪サノス」が帰ってきたとも言える。キャラとして後退してるとも言えるし、どうせならIW~冒頭で死んだエモサノスと戦って心身ともにぶっ殺して欲しかった気もする。とうとうエモサノスは最後まで敗北しないまま死んじゃったな。

今回期待してたのになかったのは、主観視点で地球の反対側から何かが凄いスピードで走ってきてワンダを救ったのは実は生きててフューリーか何かに保護されてたクイックシルバー/ピエトロだった‥みたいなの。ウルトロンで意味なく死んだ時から「アベンジャーズ4でピエトロ出すんだな?」と楽しみにしてたんだが外れた。「MCUX-MEN作れるようになったから、そっちでクイックシルバー使うつもりでピエトロ復活がなくなった?」と思ったけど原作でも2人は「マグニートの子供でもミュータントでもなかった」って設定に変えられたしそれはないか。今度やるワンダのドラマで彼女がピエトロを模した〈スピード〉を生み、ピエトロ役だったアーロンがスピード役を演じるんじゃないか?と妄想した。別にピエトロがそこまで好きなわけじゃないけどシスコンの彼がワンダとビジョンの仲を邪魔するところが好きで見たかったのよ‥。
ヘルキャリアも来て欲しかったかな。コールソンやギャラガSHIELDとキャップ尊敬SHIELDが乗ってたりして‥そういえばマリア・ヒルシャロンも出なかったね(だけど台詞ないアイツやコイツもいたので本当は居たのかも)。そしてどんな非常事態が起きても決して恩赦は許されないウカビの警戒されっぷりも面白い。あとグースがロケットに会うところ観たかったが‥。
女性だけのアベンジャーが集合する場面、IWで「偶然、女性ヒーローが3人集まる」ところは良かったけど、今回は「偶然、女性アベンジャーだけが一箇所に8人くらい集まった!」って‥無理やろ!待ち合わせすな!
ただでさえカッコいいヴァルキリーが全米女児の憧れペガサスに乗ってたのも凄い(何で全米女児はあんなにユニコーンとペガサスとポニーが好きなのか)
👩ワンダと言えば激怒してサノスをボコるところ良かったですね。ワンダが怒りとパワーを込めてサノスの身体をねじ切ろうとすればするほど、ワンダの巨乳がめっちゃあらわになっていくのがまるで乳がデカくなっていくかのように見えた。こんなお色気要素は絶滅危惧種ですね特にMCUでは‥。たまにはいいものです。男の乳しか出てこないから「そういえば‥女にもオッパイとかあったな‥」と久々に乳のことを思い出せた。そのワンダが登場する時、いわゆるスーパーヒーロー着地ではなくガニ股のドスン!というヴィランみたいな着地だったのが凄く良かった!ヴィランじゃなくて激怒の表現か。ビジョンは果たしてシュリがDLできてるのか?それとも変なタイトルのドラマ「ワンダビジョン」でワンダがビジョンや子供を作ってしまうのか?ワンダの闇落ちはあるのか?ワンダには結構昔から注目してる。
😼最新キャラだけど一気に好きになったキャロルだが、「キャプテンマーベル」で女の子ライジングの様子を描く前に本作を撮ってたのでルッソ兄弟ブリー・ラーソンもキャロルのキャラをまだ把握してなかった。だから化粧も男性ウケする化粧だしキャロルのキャラも「最強の背景」という初期のソーみたいに後退してる。だけど今回はアベンジャーズのオリジナル6‥そしてトニー&キャップの話だからキャロルはこれでいい、目立たない方がいい。チームに馴染んでないし。サノスにコズミックスリーパーかけて無力化したりサノス宇宙戦艦を素手で3秒で撃沈しただけで、今回はこれでいい。
一番沸いたのは雷神キャップだったけどトニーの結末は劇場内めっちゃ泣いてましたね。こんなに周囲の人が泣いてるの初めてだな。
トニーとキャップの結末は大勢が想像してた通りだと思う。
2人の卒業の仕方は別にいいんだけど何というか描写が‥、何もかも見せ過ぎだったり説明しすぎという気がした。そして、これは総決算なので「ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還 (2003)」同様、仕方のない事なんだがエンディングみたいなシーンが3個も4個も延々と続くのはダサいですね。というか劇中で葬式とか引き継ぎ作業とかまでやらなくていい。この終盤は、キャップがさらっと映画一本分くらいある大冒険して帰ってきたりして情報量が多すぎる。だから感動に浸るよりも「って事は‥」などと色々考察させられてるうちに映画が終わってしまった感があった。
トニーについてはさっきも言ったように「なんでこの昔のサノスこんなに強いの?」「いや幾らなんでもBIG3+キャロル+ワンダで囲めばサノス倒せるだろ」などと、対サノスについて納得いかず「もっと連携すればトニー死なずに済んだんじゃ」と思ってしまい、他のお客さんのように泣けなかった。だから中盤に書いたナターシャの事に加えて、キャップとトニーについては感動するより先に「もっとこうすれば」的なことばかり浮かんでそれがノイズとなり、感動しきれなかった。何度か観れば感想も変わるかもしれないけどね。
ソーの〈アスガーディアン・オブ・ギャラクシー〉は全く予想してないもので驚きましたね。ハルクはどうするんだろう?この2人の続きは凄く観たい。

 

 

 

まとまりのない感想になったな。後半。
前半(冒頭~再結集)と中盤のタイム泥棒展開までは最高なんだが、後半のラストバトルとか引退キャラの描写は、モヤモヤしたり手放しで喜べないものが多かった。
トニーの結末とかキャップの結末とか起きる出来事は文句ないんだけど「観せるタイミングや観せる順番が上手くないなぁ。MCUっぽくないな」と、乗り切れないものがあった。
何度か観るともっと高評価になるかもしれんが今の時点では「MCU最高傑作!」って感じじゃないな。今のところ「キャプテンマーベル」「GotG」の方が好きだな。

今回特に良かったキャラBEST3は、ソーハルクかな。この2人が自分の中でキャップより上に来たの初めてだわ。ネビュラとかロケットも良かったね、ついでに真田広之。(キャップなどの引退した人らは殿堂入りってことで‥。全キャラのことを書こうとも思ったが、それだと文量が倍になってしまうので今回はソー、ハルク、真田広之についてだけ多めに書いた)
気に入らんキャラは‥特にはいなかったがサノス2012の強さ設定が気に入らなかったくらいかな。そのせいで死んでしまうキャラがいても「このサノスそんな強くないだろ」と思ってしまい、話の都合でサノスを倒しきれないようにしか見えず、皆が泣く中おれは盛り上がり切れなかった。何度か観れば後半への理解度も上がるかもしれない。
とはいえアントマンから発するタイムトラベルによって過去11年間のMCUの名場面、おなじみの過去キャラ、描く部分が少なかった過去キャラなどと現代のアベンジャーズが楽しく絡む、なんて本作にしか不可能だし凄く楽しかったので基本的にはめちゃくちゃ面白かった。近年のMCU作品で更新してきた革新性は少ないが、総決算的なファンサービス的な本編そのものが打ち上げ押出しパーティみたいなもので、幾つか不満点はあるが最初からずっと観てた者として満足しました。まぁまだ続くので引き続き観ていこう。

🕷次は‥夏公開の、本作のエピローグとなる「スパイダーマン ファー・フロム・ホーム (2019)」か。ピーターはこんな大事件があったのに何故スーツ置いて旅行に行っちゃうのか?ピーターとネッドは消えてたらしいが他の生徒も何故、旅行に行ってるのか?みんなも消えてたのか?とかいろいろ気になるね。
‥と、思ったら「『ファーフロムホーム』はホームカミングの2年後」という噂もあってよくわからない。もしそうだとしてもファーフロムホームがインフィニティ・サーガの最終話だし只の過去話をやるわけもなく。そしてインフィニティ・サーガの最終話が本作EGじゃなくてファーフロムに急に変わったこと含めて凄く気になる。「本作ではポストクレジットなしで終わりたかったのでファーフロムを繋ぎにしたいだけ」という気もするが、まぁとにかくファーフロムのポストクレジットは気になりすぎる。
今までのMCU全部の記事も書こうとして‥というかもう書いてるのでUPしようと思ったが「ファーフロムホーム」が最終作になっちゃったのでUPはその時にするわ

 

 

 

そんな感じでした

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