gock221B

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『マーベルズ』(2023)/カマラが魅力的なだけの映画。MCUのケツに火が点いてて本編がボンヤリした出来栄えなのにオタクだけが喜びそうな今後に向けてのサプライズとかされても「こんなもんより先に本編を面白くしろよ」という気持ちになった。星屑とおがくずにかけて……👱🏻‍♀️👩🏾👩🏽


原題:The Marvels 監督:ニア・ダコスタ 脚本: 製作:ケヴィン・ファイギほか 原作: 製作国:アメリカ 上映時間: 分 シリーズ:映画『キャプテン・マーベル』シリーズ第2作目、ドラマ『ミズ・マーベル』の続編、マーベル・シネマティック・ユニバース第33作目

 


絶賛低迷中のMCU第33作目。
ここの感想前の前フリは映画外部の事で、その下は本作のキャラの今までの歩みなので感想はその下……ここから2ブロック下なので感想だけ読みたい人はそこまで飛ばしてください。
MCUが何で低迷してるか?」というのはMCU作品の感想の度に書いてて、繰り返すのが面倒。ちょっと、感想はすぐ終わるが作品外部の事で書くことが多すぎるので重複しそうな「フェイズ4以降のMCUが何でアカンか」は今回は省略!……「MCUの最初から最後まで見届けるぞ」と思ってる、さすがの僕もフェイズ4~5の映画や特にドラマのパッとしない感じにウンザリしてきつつも観てたんですが今年のドラマ『シークレット・インベージョン』(2023)が過去に例がないくらいどうしようもない駄作だったのでさすがにもう観るのが嫌になってたんですが先週までやってたドラマ『ロキ』〈シーズン2〉(2023)MCU全作品の中でベスト3に入るくらいめちゃくちゃ面白かった上に感動したのでゼロになりかかってたMCUゲージが少し回復しました。何があるかわかんないもんですね。
で、本作は主人公の一人カマラが大好きなんで、当然観に行くつもりだったんですが先週の公開日が『ロキ』〈シーズン2〉(2023)最終回の日だったんです。で、この『マーベルズ』は観る前から「観に行くけど多分あんまり面白くないな」という予感があった、そこに来て『ロキ』〈シーズン2〉(2023)がめちゃくちゃ良かったから落差が激しそう、そして『ロキ』〈シーズン2〉(2023)の感想書いたりして余韻に浸りたかったので公開の翌週に観に行きました。

本作はMCU映画『キャプテン・マーベル』(2019)の続編であり、MCUドラマ『ミズ・マーベル』(2022)の続編でもある。
あと『キャプテン・マーベル』(2019)『ワンダビジョン』(2021)でサブキャラだったモニカ・ランボーも主人公の一人なので『ワンダビジョン』(2021)での続編でもある。
僕はというと前作『キャプテン・マーベル』(2019)は大好きだった。この作品は嫌う人も多いけど、ミステリー形式にして退屈なオリジンを面白くしようとする工夫、各時代のキャロルが同時に立ち上がって覚醒(というか元々の強さが顕になっただけ)して宇宙を駆けて敵の宇宙戦艦を素手でぶっ壊すシーン、有害な男性上司に「お前に認めてもらう事など何もない」と言ってぶっ飛ばすシーンこの二つのシーンはMCU全体の中でもかなり好きな痺れる場面だった。「ケヴィン・ファイギ『アイアンマン』(2008)より先に『キャプテン・マーベル』を作りたがっていたが当時居たレイシストのパルムッターに邪魔されて作れなかった」「MCU初の女性ヒーロー映画」「原作でもセクシーな格好させられたり敵に孕まされてた不遇のキャロルが最強になって実写化」など作品外でのドラマも熱かった。とはいえミステリー形式の作りは初見時は面白かったが、アクションが少なすぎて2回観たらもう飽きてしまったので今となっては強度がないと思うのでもう観返したりしなさそうだけど(ブリー・ラーソンについては後述)。
『ミズ・マーベル』(2022)は、もう元々原作コミックのファンだったのでずっと楽しみにしていた。結論言うと第1、2話と最終話ラストは好きで何度も観返したが、中盤のカマラのルーツ探しが「ここが描きたかったんだろう」というのはわかるが単純に上手くいってない感じした。あとヴィランの描き方が最低。とにかくイマン氏演じるカマラだけが良いという……アイドル映画みたいな印象で、僕個人は好きなとこ幾つかあるが他人には勧められない感じ。『ワンダビジョン』(2021)は、作品はかなり好きだがモニカはワンダと関係ないのに「今後のために」というMCUでよくあるチョイ見せ登場キャラって感じで、かなり無理やりねじ込まれた印象。
で、観に行くのが遅かったので本作は既に大爆死!してるのを知った上に行ったんですよね。色々総合的に考えるとMCU15年、全33作で最低。
僕は今年一番好きだが世間では大爆死!してしまった『ザ・フラッシュ』(2023)よりも下!『ザ・フラッシュ』(2023)は目ん玉飛び出るくらい爆死したのだが天下のMCU最新作の本作がそれを下回る……これは異常事態。
「『マーベルズ』は爆死する。予想の成績はこれ!」と発表された数字が低すぎて「おい!いくら低迷してるとはいえ天下のMCU作品でその数字はねえよ!」と世間から言われてたが何と実際にはそれよりちょい下の成績だった。
ブリー・ラーソンはこのシリーズあんま好きじゃなさそうだしキャプテン・マーベル役やめちゃうんじゃないか?と思える。それはまぁいいとしてカマラは『ミズ・マーベル』(2022)の時点でMCU好きな人ですら観られてないドラマだったし本作も大爆死。ネット観たらカマラの評判は良いみたいだからそれだけが救いだな。カマラ役のイマン氏はミズ・マーベルのシーズン2作りたがってるし僕は当然観たいが、この感じじゃ制作は厳しいか?
MCUを作ってるMARVELスタジオは、今の不評や危機的状況にビビっている。特に「フェイズ4で人気落ちてきたけどフェイズ5はカマすぞ!」と、大評判になると自信満々で思い込んでお出しした『アントマン&ワスプ:クアントマニア』(2023)が、低評価&成績も悪かったので「俺等は絶対受けると思ったのに全然ウケへん!どうしていいかわからへん!」とビビり散らかしてるらしい。ですのでクアントマニアの脚本家は早速アベンジャーズ5から外されたっぽい?
今後の作品群を整理して、先日終わった大規模ストライキの影響もあるとは言え来年公開するMCU映画は『デッドプール3』(2024)だけ……っていうのが「来年、ヒュー・ジャックマンウルヴァリンも復活する、間違いないデップー3を一撃必殺でヒットさせて調子を戻す!」という必死さが伺える。全作観てる僕も「来年はデップー3一本だけ」と言われても「やった、来年MCU観るの一本だけで済むじゃん」と最初に思ってしまったので僕もMCU疲れが慢性化してると思われる。
で、ここは感想の前の前フリなので本作の感想や”内容”については後で書くとして、大コケしたのも予想できる理由がある。……というかめちゃくちゃいっぱいある。
まず「MCU疲れ」これは言わずもがなだから省略。
次に「多様性疲れ」ディズニー作品のポリティカル・コレクトネスへの拒否反応を示す人が増加している。本作の場合キャプテン・マーベル(女性、演じるブリー氏は舌鋒鋭いフェミニスト)とモニカ・ランボー(女性、黒人)とミズ・マーベル(女性、パキスタン系)そして「その三人による女性チーム」というのも乗っかっている(ちなみに女性ヒーロー作品じゃなくてもブラックパンサーやシャン・チーなど、白人男性ヒーローじゃないヒーローは全て叩かれている)。この三人は原作コミックからして繋がりが深いので無理やり女性や色んな人種を組み合わせたわけではないのだが、そんな事は知らない、女性やマイノリティのメインキャラがいたら「またポリコレに屈した!」と叩くインセルが最大限に叩きそうな三人組だというのは想像しやすい。僕は違うよ?ミズ・マーベルというキャラクターも演じてるイマン氏も今MCUで一番好きだし、前作『キャプテン・マーベル』(2019)も大好きだったからね。
何が言いたいのかというと本作は、ポリコレ叩きたい人が叩きたい要素がごった煮になっている。もはや本作は只の映画ってだけじゃなく、色んな思想を持つ人のリングになってる印象が強い。MARVELに限らずディズニー配給の大作映画はこうなる場面が多い。
で、さっきも言ったが本作は壊滅的にコケてる真っ最中。基本、日本の記事ばかり読んでるから伝わってこないがアメリカ本国ではめっちゃ叩かれてそうだよね。見たくないから見ないが。昨日、スティーブン・キングが「私はMARVEL映画なんて興味ないし観ないけど『マーベルズ』の大失敗をおお喜びしてる奴ら性格悪すぎやろ!」とキレてたね。

キング氏って少年のような真っ直ぐな正義感をSNSでよく発揮するよね。そういうところ好きだわ。
めちゃ長くなったな。正直映画本編より映画の外部の方が面白いというのもある。
本作に出るキャラの今までの歩みをまとめた。その下がやっと感想。

ネタバレあり。

 

 

 

 

※本作に関係するキャラの今までの歩み(時系列順)
本作に関係する部分は大きい文字。映画『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』(2022)にマリア・ランボー、アニメ
『ホワット・イフ…?』〈シーズン1〉(2021)キャプテン・マーベルやニック・フューリーが出ていたがマルチバースの別人なので除外する

 

1947年 ※劇中の時間で
👩🏽👩🏽👩🏽カマラ・カーン/ミズ・マーベルの曾祖母アイシャはテン・リングスの遺跡でバングル(量子バンド)を発見。傍らには青い
クリー人の腕が落ちていた。アイシャはバングルを娘のサナ・カーンに託す(78年後、サナはバングルをカマラに渡す)。2025年からタイムスリップしてきたカマラはこれらを目撃した。
ドラマ『ミズ・マーベル』(2022)

1989年 
👱🏻‍♀️アメリカ空軍テストパイロット、キャロル・ダンヴァースはクリー人科学者マー・ベルとの実験〈ペガサス計画〉中に、クリー軍に襲われマー・ベルは死亡。キャロルはインフィニティ・ストーンのパワーを吸い取るが昏倒。そのままキャロルはクリー軍に拉致され「自分はクリー人の〈ヴァース〉」と偽の記憶を植え付けられた。
映画『キャプテン・マーベル』(2019)

 

1995年
👱🏻‍♀️🧑🏾‍🦲👩🏾👩🏾😸記憶を改竄されクリー人兵士〈ヴァース〉として〈クリー/スクラル戦争〉で闘わされていたキャロル・ダンヴァースは地球に落下。
キャロルはS.H.I.E.L.D.エージェントのニック・フューリーやスクラル人の将軍タロスや宇宙猫グースらと知り合い、空軍時代の親友マリア・ランボーとその娘モニカ・ランボーと再会。キャロルは仲間達と共にクリーと闘いつつ失った記憶とスーパーパワーを取り戻す。
キャロルはクリーの超AIスプリーム・インテリジェンスの洗脳から脱し、己をスポイルしていたクリーの上官ヨン・ロッグを打倒し、宇宙に旅立つ。フューリーは地球外の未知の敵に対抗すべく超人を団結させて地球を護る〈アベンジャーズ計画〉を始動。
映画『キャプテン・マーベル』(2019)


2009-2012
🧑🏾‍🦲超人がやたらと誕生したのでS.H.I.E.L.D.長官ニック・フューリーは超人を次々とスカウトしてチームを作る〈アベンジャーズ計画〉を本格化させ〈アベンジャーズ〉完成。宇宙から攻めてきたロキ&チタウリ軍を撃退に成功する。
映画
『アイアンマン』(2008) 『アイアンマン2』(2010)『インクレディブル・ハルク』(2008)『マイティ・ソー』(2011)『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』(2011)『アベンジャーズ』(2012)


2014年
🧑🏾‍🦲〈ウィンター・ソルジャー事件〉でS.H.I.E.L.D.崩壊、長官ニック・フューリーは死を偽装して表舞台から消える。
映画
『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014)

2015年

🧑🏾‍🦲ニック・フューリーは〈ソコヴィアでのウルトロン事変〉にてアベンジャーズに協力した。
映画
『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015)

2018年3月
👱🏻‍♀️🧑🏾‍🦲アベンジャーズガーディアンズ・オブ・ギャラクシーや魔術師などのスーパーヒーローたちがサノス軍の侵略に立ち向かうがアッセンブルできていなかったため完敗。
勝利したサノスはインフィニティ・ガントレットのパワーを使い
全宇宙の生命の半分は消滅元S.H.I.E.L.D.長官ニック・フューリーは宇宙の戦友キャロル・ダンバース/キャプテン・マーベルに23年ぶりにSOS信号を送る。
映画
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)

👩🏾マリア・ランボーは外宇宙からの驚異に対抗する組織〈S.W.O.R.D.〉を設立していて(何年に設立したかは不明)。大人に成長したモニカ・ランボーはS.W.O.R.Dエージェントとなっていた。癌になって入院した母マリアのお見舞中のモニカは、サノスの指パッチンで消滅。
ドラマ『ワンダビジョン』(2021)

👱🏻‍♀️ニック・フューリーからの信号を受け取ったキャロル・ダンバース/キャプテン・マーベルは23年ぶりに地球に帰還しアベンジャーズと合流。
映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)

 

2020年
👩🏾マリア・ランボー、再発した癌で死亡。娘のモニカ・ランボーは指パッチンで消失中につき、お別れも出来なかった。
ドラマ『ワンダビジョン』(2021)

 

2023年
👱🏻‍♀️🦄生き残ったアベンジャーズガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシーは〈タイム泥棒〉作戦で、ハルクの指パッチンで消滅した全ての者は復活させる。サノス軍が2014年からタイムトラベルして地球を侵略しに来たが、蘇ったヒーロー達は今度こそアッセンブルしてサノス軍2014を打倒。キャロル・ダンバース/キャプテン・マーベルも加勢した。ヴァルキリーニューアスガルドの王となる。
映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)

👩🏾S.W.O.R.Dエージェントのモニカ・ランボー、サノスの指パッチンから蘇生、消えていた5年間のうちにS.W.O.R.D創設者でもある母マリア・ランボーは病死していた。
モニカ・ランボーは、ワンダ・マキシモフが起こした〈ウエストビュー事件〉を調査中に巻き込まれ、ワンダが生んだエネルギーフィールド〈ヘックス〉を通過した事で光を操るスーパーパワーを得る。事件解決後、モニカにニック・フューリー配下のスクラル人が接触
ドラマ『ワンダビジョン』(2021)
 

 

2024年4月
👱🏻‍♀️キャロル・ダンバース/キャプテン・マーベルアベンジャーズの中心メンバーとしてブルース・バナー/ハルクや魔術師ウォンらと共に、〈ダーク・ゲート〉からの侵略を退けた拳法家シャン・チーをアベンジャーズに迎え入れる。
映画
『シャン・チー/テン・リングスの伝説』(2021)

🧑🏾‍🦲ピーター・パーカー/スパイダーマンのサポートはスクラル人タロスに任せて、本物のニック・フューリーは宇宙に居た。
映画『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019)

 

2025年
🏹ケイト・ビショップ。二代目ホークアイとなる。
ドラマ
『ホークアイ』全6話 (2021)

👩🏽ジャージーシティに住むキャプテン・マーベルアベンジャーズの大ファンの女子高校生カマラ・カーン。カマラは祖母から貰ったバングルによって光を固定化できるスーパーパワーを獲得。カマラと仲間達は異次元人クランデスティンやダメージコントロール社と闘いながら、自身のルーツを探り新米ヒーロー〈ミズ・マーベル〉となった。そして実はバングルはカマラの潜在能力を呼び起こしただけで、カマラは生まれつきパワーを持っていた〈ミュータント〉だった事も判明する。
ドラマ『ミズ・マーベル』(2022)

🐜スコット・ラング/アントマンの娘キャシー・ラングスーツを受け継ぐ。
映画『アントマン&ワスプ:クアントマニア』(2023)

🧑🏾‍🦲宇宙で活動する組織〈S.A.B.E.R.〉の長官になっていたニック・フューリーが地球に帰還。1995年にフューリーがした「スクラル人の居場所を作る」という約束が30年経っても果たされてないので(サノスが隠居してた星を紹介すればよくね?)スクラル人のグラヴィクが大規模テロを起こす。フューリーの元部下マリア・ヒル、スクラルの元将軍タロスらが戦死。フューリーはタロスの娘ガイアを消しかけてグラヴィクを処刑。スクラルの変身能力やテロで疑心暗鬼に陥った地球人は互いに殺し合うが、フューリーは全部ほったらかしにして「スクラルとクリーの和平交渉」をしに、スクラル人の妻プリシラ・フューリーと共に〈S.A.B.E.R.〉宇宙ステーションに帰っていった(だが本作でプリシラは出てこないしニックは何も気に留めていない)。
ドラマ
『シークレット・インベージョン』(2023)


※時間と空間の外の出来事
🕐シルヴィがカーンの変異体〈在り続ける者〉を討った事によりMCU世界……神聖時間軸(アース616)から枝分かれして無数のマルチバースが誕生。その後、ロキはマルチバース同士の衝突を防ぎ友達を護るため、時空を超越した〈物語の神〉となって〈永遠の孤独〉に自身を置き、全てのマルチバースを司る神となった。
ドラマ
『ロキ』〈シーズン1〉(2021)『ロキ』〈シーズン2〉(2023)

今更だが、こんなくだらないことまとめて何になる?つまんないから。だけど知ってるから逐一「MCUの現状」を書いていくことにした。こういう作業って何も心を動かさなくて済むから写経や盆栽みたいなもんで心が静まるということもある。

 

 

ここから本作の説明と感想。

いつも宇宙で戦っているアベンジャーズのスーパーヒーロー、キャロル・ダンヴァース/キャプテン・マーベル(演:ブリー・ラーソン)。インフィニティ・ストーン由来のスーパーパワーを持っている。
今は〈S.A.B.E.R.〉で働いているキャロルの親友マリアの娘だがもう何十年も会えていないモニカ・ランボー(演:テヨナ・パリス)。青い光のパワーを持っている。
キャプテン・マーベルが大好きなティーンエイジャーのミュータントヒーロー、カマラ・カーン/ミズ・マーベル(演:イマン・ヴェラーニ)。生まれつき持っていた光の硬質化能力〈ハードライト〉が、祖母がくれたバングルで開花した。
光のパワーを持つ三人のヒーロー。
バラバラの場所で過ごしていた彼女たちだが、誰かがスーパーパワーを使う度に三人の位置が入れ替わる出来事が多発する。

宇宙のどこかでクリー人の兵士ダー・ベン(演:ザウイ・アシュトン)はバングル(量子バンド)を発見し装着する。そこから三人……マーベルズの入れ替わり現象が多発した。
ダー・ベンのバングルは、カマラが「曾祖母アイシャから」と祖母サナから受け継いだバングルの対になるものだった。
カマラの曾祖母アイシャは、『シャン・チー/テン・リングスの伝説』(2021)に出てきたテン・リングスの紋章が記された遺跡からバングルを拾っていた。傍らには青い腕が落ちてたし、本作ではクリーのダー・ベンが探してたのでどうやらバングル……量子バンドはクリーのものだったらしい。じゃ『シャン・チー/テン・リングスの伝説』(2021)に出てきた不思議な腕輪テン・リングスもクリーの兵器だったのか?早めに説明して欲しい。もう次出てくるまでに覚えてらんないから……。
とにかくダー・ベンが量子バンドを装着して、そんでキャロルがどっかの衛星で怪しい光に触れたら……光のパワーを操るマーベルズ三人が入れ替わるようになった。
量子バンドのせいで宇宙に色んな”何とかポイント”が出来て、そんで光のパワーを持つ三人はパワーを使うと互いの位置が入れ替わる。
キャロルはバングルに通じてる光を触ったから?カマラはダー・ベンのとペアの量子バンド付けてるから?この二人は共鳴するのはわからないでもないが、しかしモニカのパワーの由来は「スカーレットウィッチのカオスマジックが生み出したエネルギーフィールドに触れたから」なのに何でキャロルやカマラとシンクロするの?そして何故三人だけが入れ替わるのか。ダー・ベンとマーベルズは何故シンクロしないのか。全てよくわからない。とりあえずマーベルズがパワーを使えば入れ替わることはわかった。だが別にパワーを使っても入れ替わらない時もあってルールがよくわからない。慣れたら調節できるって感じだと思うことにした。
この入れ替わり現象の細かい仕組みはよくわからない。というか字幕がカタコト日本語みたいな文章だったし説明自体も少ない上に早口だったので何言ってんのかわからなかった。
とにかく「量子バンドのせいでマーベルズがパワー使えば三人の位置が入れ替わる」。だから「ダー・ベンから量子バンドを取り返さなきゃいけない」これだけわかれば映画の筋は追えるので問題なし。

 

仲間が戦死して在地球スクラル人と地球人間で争いが起きてる地球を見捨てて宇宙に来ていたS.A.B.E.R.長官ニック・フューリー(演:サミュエル・L・ジャクソン)は、一緒に働いていたモニカが、カマラに入れ替わり、キャロルがカマラと入れ替わったため地球のカマラの実家を訪れる。
色々ドタバタがありつつ、キャロルとモニカとカマラ……マーベルズは量子バンドを取り戻すため宇宙に向かう。
ちなみに本作が一番描きたかったのは、この”ドタバタ”コメディの部分。
三人が入れ替わることによるトラブル。それに振り回されるフューリーの困惑。これが本作のメインディッシュで、ここを楽しめないともう楽しめる部分はアメコミ好きに向けた最後のサプライズしかなくなかなか厳しい。
フューリーは、キャロルが飼っている宇宙生物クラーケンの〈グース〉を預かる。〈クラーケン〉とは地球の猫と寸分違わぬルックスをしているが顔が割れてクトゥルー神話めいた触手を伸ばして対象を体内に入れる、体内は異次元?のようになっていて身体より遥かに質量が大きいものを飲み込むことが出来る。このクラーケンの生態も一応大事な部分。本作のフューリーはかつての切れ者ではなく、このクラーケンのグースやカマラを心配して宇宙まで着いてきたカーン一家に悩まされるコメディリリーフとして出てくる。
カーン一家……カマラの両親と兄貴はSAVERの宇宙ステーションまで着いてくる。
「ヒーローなのに、若いから心配した両親が着いてきちゃった」という笑いのためだが、あの厳しいフューリーが、一般人であるカーン一家が宇宙ステーションに乗り込むのを承知するとは思えず不自然な感じ。更にはTV電話してるキャロルに対して「たすけて」と小声で言うギャグとかもあった。「強面のニック・フューリーが庶民的な家族に悩まされる」というギャグなのはわかるが「ニック・フューリーがグイグイ来る一般家族にたじろぐ」という展開がもう不自然すぎる。そもそもカーン夫婦は大阪のオバチャンみたいな強引さもないし。細かいがカーンの兄ちゃんはドラマで結婚したのに未だにニートみたいな感じでいるのがよくわからない。奥さんはどこに行ったのか?
だから、このコメディする状況を作るためにフューリーとカーン一家のキャラが微妙にいつもと違うんだよね。そこが不自然に見える。
というか『シークレット・インベージョン』(2023)のフューリーも本作のフューリーも共にスクラルが化けてましたという事にしてほしい気もする。フューリーが30年前に助けると言ってほったらかしてたスクラル青年がテロを起こしたので、タロスの娘に薬飲ませてパワーを与えてスクラル青年を殺害させて地球は殺し合いになってるというのに放置して宇宙に逃げてきた……というのがよくわからない。そして今はコメディリリーフ然としたキャラになりカーン一家と猫に悩まされている。『シークレット・インベージョン』(2023)の以降の無能なフューリーはスクラルが化けた影武者ってことにすれば解決(提案ではなく皮肉だが……)。

 

ダー・ベンはスクラルと和平協定を結ぼうとしていたが、キャプテン・マーベルが介入してきた事で、キャプテン・マーベルに恨みがあるダー・ベンがキレて戦いになる。
マーベルズは入れ替わり現象に苦戦しつつもスクラル人を宇宙船に乗せて逃がす。
というかスクラル人って自分たちの惑星がなくなって宇宙難民になってるという設定だっけ?多分そうだよね。しかしここでも逃げるスクラル、数十人くらいしか居ないように見えるが皆クリーとの闘いで死んじゃったのか?30年前からずっと争ってたよね?MCUの「クリー/スクラル戦争」は断片しか出てこないのでよくわからない。なんかちょいちょい断片で「キャプテン・マーベルとフューリーは宇宙でクリーとスクラルを何とかしようとしてた」ようなのが触りだけ描かれてたので本作(キャプテン・マーベル2)でガッツリ本格的に描くのだとずーっと思ってたが本作でも触りだけだったのでよくわかんなかった。でももうどうでもいいから今後は別に描かなくていいけど……。
犠牲も出つつ生き残ったスクラルを宇宙船で逃がすマーベルズ。
カマラは、スクラルを全員救おうとするが尊敬するキャロルに「全員は救えない!確実に助かる命だけ助ける!」と言われる。
おそらく「始めての本格的な戦闘に参加した少女カマラに、現実の戦争のシビアさを先輩ヒーローが教える」という展開がやりたかったんだろうけど、ここまでの本作は楽しいコメディみたいに描かれてたので急にスクラル民の子供とかが死に始めて、本作のせいではないが現実のウクライナガザ地区のことが想起させられて複雑な気持ちになる。
キャプテン・マーベルはスクラルの長老みたいな人に「クリーと和平協定結んでたのにアンタが介入しておかしくなった。もう関わらんでくれ」と言われる。
キャプテン・マーベルは、アベンジャーズ仲間でもある地球のニューアスガルドの王ヴァルキリーに頼んでスクラルを引き取ってもらう。ニューアスガルドに住むのだろう。それにしてもスクラルの生き残りが数十人?くらいしか居ない。少なすぎて心配になるのだが。残りは別の場所にいるのだろうか?よくわからない。
キャロルは本作で、全体的に精彩を欠いた存在として描かれている。

 

キャロルとキャロルの親友の娘モニカ・ランボーとの再会。モニカにしてみれば幼い時に憧れた「キャロルおばさん」だ。しかし『キャプテン・マーベル』(2019)ラストでキャロルは「またすぐ帰ってくる」と言いつつ宇宙の困った人を救いに宇宙に行き、そのまま30年以上帰らなかった。その間にモニカは大人になり母マリアは死んでしまった。だからと言って今のモニカは「キャロルおばさんなんて嫌い!」と言うほど子供でもなく最初から共闘してはいるのだが、前述のモヤモヤを30年以上抱えているので今のキャロルと居ても”気まずい時間”が流れるだけ。

 

「ダー・ベンがキャプテン・マーベルを恨んでいる」理由だが、前作『キャプテン・マーベル』(2019)の後でキャロルはクリーの惑星ハラに戻ってきて、クリーを支配している?諸悪の根源である超AIスプリーム・インテリジェンスの本体を破壊する。しかしスプリーム・インテリジェンスはハラのあらゆるシステムに(ネットワーク的にも物理的にも)根を下ろしていたのかハラの太陽が、電球が消えたかのように消えてしまった。それでクリー人めっちゃ困った。だからダー・ベンはキャロルを「殺戮者」と呼んで憎んでいるという事だった。キャロルはクリーの太陽、スクラル移民問題……どちらも30数年間どうにも出来なかったので落ち着いて地球に帰れずモニカと気まずくなってしまったという感じか。「思うように結果が出せてないと実家に帰りにくい」気持ちはわかるので僕はキャロルを責めるのはやめておこう。

 

ミズ・マーベルことカマラ・カーンは、元々コミックでもMCU版の中の人のイマン氏も好きという事もあるが個人的に本作で一番いい部分だった。本当はここだけ書きたかった。
カマラはキャプテン・マーベルの大ファン、あと全体的にアベンジャーズのファンで、キャプテン・マーベルを初めとしたスーパーヒーロー考察動画をYOUTUBEにアップしている、原作ではスーパーヒーローの二次創作小説をアップしている字書き。スーパーヒーローに遭う度に大興奮するという、MARVELファンが感情移入しやすいキャラでもある。
本作でもドラマ『ミズ・マーベル』(2022)のOP同様にカマラのパラパラアニメから始まる。プロのコミックのペンシラーが描いてるので素人にしては絵が上手すぎるが……。「キャロルが自分の部屋に来た」と聞いただけで泣きそうになったり、キャロルと共闘する事になったら興奮しすぎて「わかった、私高校辞める!」とか言い出してキャロルに「いや、それはしなくていい……」と言われたりする(ちなみにこの序盤でカマラがアワアワしてる場面が本作で一番良かったところ)。

 

マーベルズは、歌と踊りが言語になっている惑星アラドナに行く。……何しに行ったんだっけ?忘れちゃった。とりあえずヤン王子(演:パク・ソジュン)に三人のスーツを新調してもらった事は覚えている。キャロルが以前このアラドナを救ったらしく、キャロルはプリンセスと呼ばれている。キャロルは、ヤン王子に頼みをきいてもらうためにドレスを着てダンスする。
キャプテン・マーベルブリー・ラーソンがプリンセスに!そして皆が歌い踊る!」というディズニー好きする展開。また、現代っぽい部分はキャロルが荒くれヒーローで、パク・ソジュン演じるヤン王子は完全に昔で言う「可愛い子ちゃん」ポジションで描かれてるところだろう。
『梨泰院クラス』観てないけどパク・ソジュンって全身が凄い美しかったね。
だが、ここでもダー・ベンが攻めてきて、マーベルズとアラドナ軍は交戦。
アラドナがどうなったか見せないまま、マーベルズは次の場所に行ってしまうので「見捨てるの2回目だぞ……」とざわざわする。アラドナはこれで終わり。
助かったんなら助かったで、怪我したヤン王子やアラドナ民たちが空を見上げて「プリンセスたち……がんばってくれ……」というシーンとか入れてくれないと心配になる。スクリーンに映ってないだけでヤン王子やアラドナ市民はグチャグチャになって道に転がってるかもしれんから心配が途切れなくなるだろ。
それと短い全編の中でキャプテン・マーベルが罪なき民を見捨てるのこれで二度目なので「これで何が言いたいんだろ……」と不安になってくる。

 

そんで色々ありつつもキャロルは、モニカや敵のダー・ベンに謝罪しつつ、ダー・ベンを倒す。
ダー・ベン役の人は、公開日に最終話が配信された『ロキ』〈シーズン2〉(2023)のロキ役のトム・ヒドルストンの婚約者の人だそうだ。映画観るまでは「なんか人間臭くて優しそうな顔で、悪役に見えないな……」と思ってたけど、突然怒りで我を忘れた警官みたいな役だったので彼女で良かったのかも。
カマラから量子バンドを奪ったダー・ベンはマルチバースを繋ぐ穴を開ける。
……というかすいません、ダー・ベンが何をしたかったのか未だによくわかってないんですが……とりあえず憎いキャプテン・マーベルを殺して、母星ハラを救うために惑星アラドナから海を奪ってたよね?あとはハラの太陽を再点火すればいいだけなんだけど、何でマルチバースの穴を開けてたのかよくわからない。
ロナンが持ってたハンマー〈ユニバーサル・ウェポン〉の効果なのか、キャロルが放つパワーも吸い取って我が物にしする強敵だったが割とすぐ死んだ。
マルチバースの穴を塞ぐために、モニカは量子バンドのパワーを吸い込んで「マルチバースの向こう側」から穴を閉じる。しかし自らを犠牲にしたものだった事に気付いてキャロルは駆け寄るが穴は閉じてしまう(こういった感じでキャロルは「パワーはあるが何もやりたい事が出来ない」キャラとして描かれる)。

 

一方、フューリーとグースとカーン一家が居たS.A.V.E.R.宇宙ステーションは崩壊しかかっていた。だけど何で崩壊しはじめたんだっけ?これも忘れてしまった。だが「実はクラーケンは単為生殖できる」という事が明らかになり、宇宙ステーション内に産み付けてた卵がかえって数十匹のクラーケンが誕生する。
そしてフューリーは、クラーケンに大勢のS.A.V.E.R.隊員を飲み込ませて体積を小さくして一隻の小さな宇宙ポッドで地球に逃げる!という方法を取った。
この、クラーケンの習性を使った救助法は「カマラの存在」と並んで素直に良いと思った部分だった。
ちなみにラストでカーン一家は、二ック・フューリーから?自然豊かなルイジアナに一軒家を貰う。素敵な場所なんだけど「えっ、じゃあカーン一家はジャージーシティ住まないの!?」と不安になった。そして相変わらずカマラの兄ちゃんの妻は居なかった。もしかしてもう離婚したのか?不安にさせないで欲しい。親友のナキアとかブルーノとかゾーイと違うとこに住んじゃうの?それとも彼女たちが再登場する時は大学生とかになって一人暮らししてるだろうから別にそれでいいのか?しかしカーン一家がジャージーシティから出ちゃうのは残念だったな。今からでも良いからジャージーシティに戻って欲しい。
※追記:このシーンはキャロルの引っ越しをカーン家が手伝ってただけでカーン家はそのままらしい?

そういう感じで終わる。別に「こんな映画ダメだ!」とまでは言わない、良い部分も幾つもあった。だがここ最近のMCU作品……(ストレンジ2とガーディアンズ3以外)の 『ソー:ラブ&サンダー』(2022)『ブラックパンサー:ワカンダ・フォーエヴァー』(2022)『アントマン&ワスプ:クアントマニア』(2023)同様にバランスを欠いたボンヤリした、あってもなくても構わない作品だった。

ネタバレですが、映画が終わった後のポストクレジットシーンが2個ある。
一つはカマラが『アイアンマン』(2008)のポスクレでの二ック・フューリーを意識した感じで『ホークアイ』 (2021) で誕生した二代目ホークアイことケイト・ビショップ(演:ヘイリー・スタインフェルド)を勧誘。どうやらチームワークにハマったカマラがヤング・アベンジャーズを結成する模様。まぁ次世代ヒーローを大量に出したからね。ヤンアベ展開には遅いくらいだ。MCUへの求心力が落ちた今こそ……もう速攻で、セコい事件で構わないから来年にはパッパと映画『ヤング・アベンジャーズ』作った方がいいと思う。本当なら、ちょっとした事件で良かったので昨年、フェイズ4の最後にアベンジャーズ4作るべきでしたね。
カマラ好きなんですが『ミズ・マーベル』(2022)は視聴者数が少なすぎ本作は15年に一度レベルの壊滅的な大爆死……という事で、カマラ役イマン氏も僕も『ミズ・マーベル』シーズン2を望んでるけど厳しいところなんだけど、とりあえず「『ヤングアベンジャーズ』でカマラの首が繋がった!」と一安心で嬉しかったです。ちなみにキャロル大好きなカマラ役のイマン氏は『キャプテン・マーベル』(2019)は「まぁまぁ」という感じでは本当は『アイアンマン』(2008)の大ファン。SNSは映像SNSのVIMEOだけしてるみたい。

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あと最近、原作コミックのミズ・マーベルを原作したりして徐々にカマラ・カーン本人に近づいてきている。多分20年後くらいにアイアンマンを監督してそう。ミズ・マーベルについては繰り返しになるので『ミズ・マーベル』の時の感想で……。

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二個目のポスクレは、マルチバースに行ってしまったモニカが目覚めると、モニカが今まで居たアース616では死んだ母マリア・ランボー(演:ラシャーナ・リンチ)が生きていた。更に、モニカの溶体を見ていたのはX-MENDr.ハンク・マッコイ/ビースト(CV:ケルシー・グラマー)だった。どうやら、モニカが落ちたこの世界はX-MENが居る世界のようだ。そして、この世界でヒーローとして活動しているらしきモニカも出てくる。僕はX-MENは90年代の直撃世代だしFOXのX-MENがあまり好きじゃなかったので30年かかってようやくMARVELにX-MEN観れた!という感激もあった。あとビーストも好きなキャラなので、さすが「おっ!」と湧いた。とはいえMCUX-MENが観れるのは……早くても2026年くらいだろう。まだまだ先でしょうね。星屑とおがくずにかけて……。
また、ポスクレは二つとも僕がワクワクするものだったわけだが、記事タイトルで書いてる通り本作の本編が、かなりフンワリした出来だったので「肝心の本編なイマイチなのに今まで通り、今後への匂わせばかりされてもな……」と、ヤングアベンジャーズX-MENに湧きながら、同時にシラケもしました。なんかキャロルのキャラももうどうしようもないキャラになって終わった感あるし(大コケしたしブリー・ラーソンはもうキャロルやらない気がしてきた)。
『シークレット・インベージョン』(2023)がクソつまんなかったのは何度も言ってきたので省略するが、本編がクソつまらなかったのに劇中で明らかにならなかった「ウォー・マシーンはいつからスクラルに入れ替わられてたのか」を初めとした数々の謎は「ウォー・マシーンの事は『アーマーウォーズ』で明らかになる!」と先送りにされても「こんなもん映像作品のストーリーでも何でもないよ!というかそもそもウォー・マシーンがどうしてたかって謎自体別に知りたくないんだが!」という憤りがあった。名実ともにマーティン・スコセッシの「MCUは映画じゃない」が真実のものとなってきた。

そういう事で、本作で良かったのはカマラのキャラだけ。あとポスクレのサプライズはMCUやMARVELのガチオタにだけは良かったかもしれない(一般の人には勿論なんの訴求力もない)。そんな感じで今回もまた厳しい感じでした。
次のMCU作品は来年7月の『デッドプール3』(2024)……一本!これで今後の事が決まる。ディズニー+作品はクリスマスに『ホワット・イフ?』〈シーズン2〉(2023)があるくらい。
現在、大ピンチのMCUだが滅び去るか自分が死ぬまで、今後も注視していきたい。

 

 

 

 

そんな感じでした

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『ロキ』〈シーズン1〉全6話 (2021)/工夫やサプライズに満ちた藤子F不二雄っぽい面白いドラマ。クラシック・ロキ最高🕚 - gock221B
『ホワット・イフ…?』〈シーズン1〉全9話 (2021)/本編での活躍少なかったキャラの活躍が嬉しい。”行動せず観てるだけなんて気持ち悪い”というファンへのメッセージ👨‍🦲 - gock221B
『ホークアイ』全6話 (2021)/大部分とても楽しく観てたが最後にガッカリして全てどうでもよくなるというパターン🏹 - gock221B
『アントマン&ワスプ:クアントマニア』(2023)/今まで通り親しみやすい面白さだが5年前の2作目で量子の世界探検して欲しかった。そんな事よりモードックがあまりに良すぎた🐜🐝🕛 - gock221B『ロキ』〈シーズン2〉全6話 (2023)/これは面白さ的にも衝撃も見終わった余韻も最高でした。観終わってばかりというのもあるがMCU全体で3番目くらいに好きですわ🌳 - gock221B

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The Marvels (2023) - IMDb

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