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『ザ・フラッシュ』(2023)/主演エズラとムスキエティ監督への不信感が強かったが、噂通りそれが全部裏返って超最高のアメコミ映画だった……面白くないシーンがない⚡


原題:The Flash 監督:アンディ・ムスキエティ 脚本:クリスティーナ・ホドソン 原作:ロバート・カニガー&カーマイン・インファンティーノ『ザ・フラッシュ』、ジェフ・ジョーンズ&アンディ・キュバート『フラッシュ・ポイント』 制作国:アメリカ 上映時間:144分 シリーズ:DCエクステンデッド・ユニバース第13作目

 

 

⚡主演エズラ・ミラーの軽犯罪やコロナとか色々重なって公開が2、3年伸びた本作。
DCEU第14作目。超高速ヒーロー・フラッシュのDCEU初単体作にして恐らく最終作(エズラのフラッシュ作品が次に作られたとしても、それはDCU作品)。
ここ数年で一番気になるアメコミ映画だったので同日公開の『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』(2023)を観て、すぐさま10分後に公開の本作に駆け込んで鑑賞しました。
※感想の前の、以下の文章は本作の感想そのものではないが、映画鑑賞の際に考慮した方が興味深くなるのでなるべく読んでほしい。

危うい主演俳優、エズラ・ミラー
⚡主演のエズラ・ミラー『ジャスティス・リーグ』(2017)でのフラッシュ役の時、「演技力や表現力が高いのはわかるがエキセントリックで厨二病的なイキリ演技が『スーサイド・スクワッド』(2016)のジョーカー役ジェレッド・レト同様に苦手だな」と思ってあまり好きじゃなかったが、2020年に一般人女性に絡んで首絞める珍事件を起こしたので「思ってた以上にヤバい奴なんだな」と思った。
『ファンタビ』出演のエズラ・ミラー、波紋呼んだ「首絞め動画」に映っていた女性が沈黙を破る - フロントロウ | グローカルなメディア
次は2022年にハワイで一般人女性に椅子を投げつけて怪我させて逮捕された。あと恐らく同時期に、カラオケ中の一般人女性に卑猥な言葉を叫んでマイクを奪い、ダーツしていた男性にタックルして書類送検されたり人の家に勝手に侵入したり……こういった、しょうもない迷惑行為の数々で、一ヶ月の間に10件ものの軽犯罪で通報された。
それだけなら「ひょっとして一般人が先にエズラを煽ったのかもしれないし、もしくは結婚式ではしゃいで体当りするタモリみたいなおふざけを逆手に取られて通報されたのかな?」と思えなくもないが、もっとヤバかったのは「アメリ先住民族の未成年の少女を金銭的に援助した後、何年間かドラッグや酒を与えて心理的に操り支配した」という容疑。これもまた確定ではないので置いておくが、アメリカでは未成年に対するアレコレは一発退場。まだ退場になってないのは事実ではないのか又はワーナーに強力に擁護されているだけなのか?事実は不明なのでグレーにしておくが、無実だったにせよエズラは感情的で突発的な行動しがちな青年であり、常にキマってたり酔っ払ってたりしてしまう「ヤバい兄ちゃん」である事は間違いなさそうだ。
しかし、その一方で「東京コミコン2018のゲストで来た時、時間いっぱいにファンを気遣ってファンサービスしてくれたスターらしからぬ気さくで優しい青年だった」という話もあった。エズラ本人がどういう人物なのかよく知らないが、ヤバいのも優しいのもどっちも本当のエズラなんだろうという気はする(何故ならそれが人間だから)。よく言うなら繊細すぎる俳優、悪く言うなら犯罪者スレスレの俳優だ。
本作の主人公〈フラッシュ〉ことバリー・アレンはDCでも相当優しいヒーローであるため、エズラの事を最初から好きでなかった上に軽犯罪でもっと好きじゃなくなったので、DCドラマ『THE FLASH/フラッシュ』(2014-)でのバリー・アレン/フラッシュ役グラント・ガスティン……彼は本当に誠実そうな完璧なバリーだと思ってたので本作がエズラのスキャンダルで何度も延期になってる時に「こんな軽犯罪者が善良DCヒーローのバリー・アレン/フラッシュを演じるの嫌だなぁ!もうドラマ版のグラント・ガスティンを主演にして『ザ・フラッシュ』撮り直したら!?」と思っていた。
だが本作を観た後では「主演がエズラで良かった……」と考えが180度変わった。

🦇僕がエズラに怪訝な視線を向けていた頃、僕が中学生?くらいの時に観てアメコミ映画が好きになる切っ掛けとなった、今でも好きなアメコミ映画上位の『バットマン』(1989)と『バットマン リターンズ』(1992)の、これまた今でも大好きな主人公、マイケル・キートン演じるブルース・ウェインバットマンが、同一人物として31年ぶりに本作のメインキャラとして登場する事が発表された。『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(2021)のトビー・マグワイヤ演じるピーター・パーカー/スパイダーマン達が三人揃う以上のお楽しみだ。
こうなってしまってはエズラを我慢してでも観に行かなければならなくなった。
ちなみに、このティムバートン版バットマン、出演はしてないがDCドラマの『クライシス・オン・インフィニット・アース 最強ヒーロー外伝』(2019)というアローバース作品に〈アース89〉というマルチバースに存在していた事がわかったほか、あとヴィッキー・ヴェイルの同僚の新聞記者だけ登場した。その時に、このアース89のバットマンキャットウーマンが結婚したという新聞が映った噂があった気もするが観てないので定かではない。
それとマイケル・キートン演じるバットマンは配信スルー映画の予定だった『バットガール』にもメインで登場していたらしい。この映画は完成していたがワーナーが言うには「作品の出来が悪く」「配信しても劇場公開しても赤字になる」事がわかったのでお蔵入りになった。念入りな事にワーナーは残ってたデータを監督が知らん間に消去したらしい。別にデータ残しておいても後悔しなければいいので消す意味はない。恐らく『ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット』(2021)の時みたいにファンが公開を迫る署名活動とか始められたら厄介なので消したと思われる。監督や主演女優が可哀想だしキートンバッツを観る機会が一個消えたのは残念だが、もう観る事は出来なさそうだし忘れて切り替えていこう(監督の事は、気の毒に思ったMARVELのケヴィン・ファイギが拾った)。

⚡更に本作は試写などで「アメコミ映画最高傑作!」といった感じの、これ以上ないほど大絶賛されている。僕が好きな、次のDCの新しいシネマティック・ユニバース〈DCU〉のクエリエイティブ責任者をする……MARVELでは『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズでお馴染みのジェームズ・ガンも絶賛。だがガンはアメコミオタなので「アメコミ好きだけが楽しいやつか?」と思ったが、更にアメコミ映画に全く興味ないトム・クルーズスティーヴン・キングらも大絶賛したので「アメコミ好き以外でも楽しめるという事は、普通の映画としても優れてるのか?」という事になって、これはもう気になって仕方ない。
世間ではエズラの犯罪行為でメディアや世間からバッシングされ続けてもワーナーは「この映画良すぎるから公開する!エズラはそのまま!撮り直しはしない!」と頑なすぎる態度だったのも気になる。そんなに良いのか?
本作は原作コミック『フラッシュ・ポイント』を元にした映画であることは何年も前からわかっていた。『フラッシュ・ポイント』は……一言で言うとフラッシュが時空を超えてマルチバースに行き、バットマンや衰弱したスーパーマンが出てくる……という本作に似た原作(ラストでは感動する)。
そして時間やマルチバースを超える能力を持つフラッシュは世界改変に最適なので「この『ザ・フラッシュ』(2023)でのフラッシュの行動が元で世界改変されて次のDCUの世界になるんだろうな」と思わせた。「だからこそワーナーはどんなに責められても『ザ・フラッシュ』を公開することにしたのかな」と思った。
それでもエズラ主演だから観ない!という人は多い。その気持ちもわかるが、ここまで気になる要素がありすぎたらもう「観ない」手はない。自分の気持ちやエズラよりも、この映画を観たい気持ちの方が大事だ。勿論、観る観ないは個人の自由なので他者の判断をどうこういう気はない。どうしても観たくない人の代わりに私が観よう。

⚡監督のアンディ・ムスキエティの、自分が観た過去作は『MAMA』(2013)、『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』(2017)『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』(2019)がある。どれも幾つか良いシーンはあるが全体的には3本ともパッとしない映画だったので「あのパッとしない監督が、『ザ・フラッシュ』で急に面白くなったりするかなぁ?」と疑問が残った。
脚本家の脚本作品は『バンブルビー』(2018)『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 Birds of Prey』(2020)など。どちらも、好感は持ったが個人的には”普通”って感じの作品だった。よくわからない。そういえば本作を作り始めた初期に「主演エズラの強力な意向」って報道も流れてたね。やはりよくわからない、観て確かめるしかない。

⚡原作やドラマやアニメのフラッシュについてだが、長くなるので端折る。原作のフラッシュと言えばキャプテンコールドやキャプテンブーメランやゴリラグロッドを初めとして良すぎるヴィランが一杯いて、しかもそのヴィラン達に異常に好かれているのがフラッシュの特徴だが本作にはフラッシュのヴィラン出てこないので割愛。
フラッシュの能力は「〈スピードフォース〉という異次元のエネルギーにアクセスして超スピードで動けるスーパーヒーロー」という事を覚えておけば大丈夫。あくまでもフラッシュが物凄い筋肉を持ってて自力で走ってるわけではなく〈スピードフォース〉というアクセスさえ出来れば誰でも超スピードで動ける能力だと知っていればいい(インターネットを想像すれば良いかも)。その他の能力の応用やオリジンやトラウマは本作の劇中で全部説明してくれる。

ネタバレありにつき注意!

 

 

 

 

Story
スーパーヒーローチーム〈ジャスティス・リーグ〉のスピードスターバリー・アレン/フラッシュ(演:エズラ・ミラー)は、光速を超えて走ることでタイムトラベルできる自身の新たな能力に気づき、幼い頃に強盗に遭って死んだ最愛の母ノラ(演:マリベル・ベルドゥ)の死の原因を防いで母が生きている世界を実現させる。
しかしバリーが過去を変えたことで、バリーが居た時間軸では多く居たスーパーヒーローが誕生しない世界になってしまった。
スーパーマンに倒されたはずのゾッド将軍(演:マイケル・シャノン)が地球に侵攻してきたが、この世界にはスーパーマンが居ない。このままでは折角、死を回避させた母が死んでしまう。
バリーは若い頃のバリー・アレン/フラッシュ(演:エズラ・ミラー)、そしてバリーが元居た世界で仲良くしていたブルース・ウェインバットマン(演:ベン・アフレック)と違って、初老のブルース・ウェインバットマン(演:マイケル・キートン)、そしてカーラ・ゾー=エル/スーパーガール(演:サッシャ・カジェ)の助けを借りることとなったが――

そんな話。

冒頭、フラッシュことバリーは、ブルース・ウェインバットマン(演:ベン・アフレック)の執事、ルフレッド・ペニーワース(演:ジェレミー・アイアンズ)の指示でバットマンと共にビルの崩壊から市民を助けていた。
ルフレッドとの通話で「スーパーマンワンダーウーマン、アクアマン、サイボーグ……他のJLメンバーに連絡したが都合がつかなかったのでフラッシュに最後に連絡した」という事がわかる。フラッシュは「僕はジャスティス・リーグの雑用係さ……」と嘆く。
『ジャスティス・リーグ』(2017)の時は「エズラ演じるDCEU版バリーうぜぇなぁ……ドラマ版バリーのようには好きになれんわ……」と思っていたが、何年か歳を取って社会生活を過ごしたせいか今ではエズラのバリーも落ち着きがあってウザくなくなっていた。
事件は『バットマン』世界でお馴染みのギャング、ファルコーネ家の若者が起こした犯罪らしく、ベンアフ演じるバットマンがカッコいいバイクで犯人を追い取り押さえる(恐らくこれがベンアフバッツ最後のアクションなので刮目して観よう)。
一方、フラッシュはビルの高層階から落下する赤ん坊達とセラピードッグと看護師の女性を救おうとしていた。
ここでは「フラッシュは他のJLメンバーより雑務が多い」「フラッシュはスピードフォースにアクセスし超スピードで活動する。そのためにはカロリーが必要」という事を教えてくれる。バリーはここに来るまでにも「カフェ飯」「ファンが持ってたチョコバー」などからカロリーを得ようとしていたが全てありつけず未食のままだった。フラッシュの腕につけられた「残カロリー計算機のようなもの」はゼロに近づいていた。これではパワーを完全には発揮できない。
眼の前では5、6人の赤ちゃんと犬と看護師が地面に叩きつけられようとしている。
バリーはスピードフォースにアクセスし時が止まる。……正確にはフラッシュのスピードが速すぎて、まるで時間が止まっているように見えているだけ(ワーナーがもたついてた間に、FOXのX-MENクイックシルバーに先に全部やられてしまった超スピード=時止め表現)。
静止した(ように見える)時の中でバリーは、目の前の落下する赤ん坊達よりも先に、近くで落下していた自販機のスナックとジュースをを爆喰いしてカロリーを蓄え。そして全員を救った。
そうこうしてる間にファルコーネの若が盗んだ何やら凄いものが爆発して街が消し飛びそうだ!?という絶体絶命のピンチの時に光る縄がピンチを救う。ダイアナ・プリンス/ワンダーウーマン(演:ガル・ガドット)が登場。ワンダーウーマンが出ると思ってなかったので「あっ!」と驚いたら瞬間に全スーパーヒーロー映画の中で最もカッコいいテーマ曲が流れる。

これによって僕は糖質スパイクで劇場の座席で失神しそうになったが、すぐに蘇った。カメオ出演ってやつか。
「縛られると心の内を全て白状してしまう」ワンダーウーマンの〈真実の縄〉が腕に巻き付いた犯人とバットマンは心の内を独白、ついでに腕に真実の縄がかかったバリーも自身が童貞である事を無駄に白状してしまう。焦るバリーを前にダイアナはクスッと笑って飛び去っていった。たまらない!またダイアナ好きになってしまう。ベンアフバッツも「忘れろ……」とか言ってて楽しい!
「本当だったら、こんな風に楽しいジャスティス・リーグをもっと何年も観たかったなぁ」と思った。
バリーは若くて(20代中盤くらいか?)イケメンで「警察法医学捜査官」という堅い仕事しているのに童貞だというところに衝撃を受けた。
バリー憧れの幼馴染である記者アイリス・ウェスト(キアシー・クレモンズ)も出てくる。
二人のやり取りで、バリーは「母が殺され収監された無実の父を救おうと努力している。そしてフラッシュになった日から世界の人を救っている」という事がわかる。
過去作のバリーが妙に子供っぽくて落ち着きがなく今まで見ててイラッとしたり童貞なのはこのせいだ。つまり最愛の母が死んだ時点でバリーの心の時間が止まっていたんだとわかる。
母が殺された日に父は買い物に出かけていた。明日は裁判だが父のアリバイ成立は絶望的。このままでは無実の父が、よりにもよって父が最も愛していた妻を殺した罪で重罪となってしまう。それはバリー父とバリーの、世界の終わりに等しい。
超人的な能力で超スピードで移動ができても父の無実すら晴らすことが出来ない。己の無力さに心の線がプツン!と切れたバリーは慟哭し、心の赴くまま爆走する。そのスピードは、やがて音速……光速……時空すら超えて気がつくとバリーは不思議な世界に居た。
過去に起きた出来事の残像がバリー中心に円形に並んでいるビジュアルが素晴らしい。
そしてバリーは任意の過去に出現し、影響を与えることが出来る事もわかった。
過去世界にバリーが首だけをニュッと入れて観察するビジュアルもまた昔のDCコミックみたいで良いし、すぐさま過去改変せず一旦、元の時間に帰還してジャスティス・リーグのリーダーであるバットマンに相談するのも何かいいね。
バリーはブルースに「過去に影響を与えたら母と父を救える!ブルース、殺された君の両親も救えるよ!?」と訴える。
ブルース最大のトラウマである「強盗に殺害された両親」で揺さぶるバリー。
しかしブルースは冷静に「両親の死は悲劇だったが、あれがあったから今の私がいる。不用意に過去をいじる事は現在の否定に通じるぞ……」と言う。
これでベンアフバットマンの出番は終わりだが、本作ラストでバリーがやっと得る結論を既にベンアフが全部言ってしまっているのが渋い。ベンアフバッツは過去に色んなカッコいいアクションしていたが、この何でもないシーンが一番カッコよかった。

 

アイリスからヒントを貰い「間接的になら過去を変えてもいいかも!?」と思ったバリーは、父が不在となった原因となったトマト缶を母に買わせる。
「これで母は死なないはずだ」と元の時間に戻ろうとしていたらバリーしか存在できないはずの「スピードフォースの時間の部屋」で〈真っ黒くてみずぼらしい怪人〉に蹴り飛ばされ「元いた時間より数年前」に落下してしまう。
そこでバリーは、殺されなかった母、逮捕されなかった父と一時の団らんを過ごす。
するとそこで、その時間軸での大学生時代の若いバリー・アレン(演:エズラ・ミラー)が帰ってくる。
対峙する二人のバリー。この時間軸の若バリーは、まだスピードフォースにアクセスする能力を得る以前、地球に外宇宙からの脅威が何も起きてない時期だった。そのせいか若バリーは異常なまでにアホで軽薄。
……というか、エズラによる若バリーのアホ演技が物凄かった。
普通に歩かず常に踊ってるような歩き方、「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!wwwww」という耳障りで不愉快なアホの笑い方。
大人バリーは若バリーを見て「僕ってこんなにウザい奴だったのか!?そうだったんだろうな」と言う。つまりエズラか監督かは知らんが過去のフラッシュに対する自己批判だ。「『ジャスティス・リーグ』(2017)の時のフラッシュは全く好きになれないキャラだった」という事がわかってるんだぁと驚いた。
この若バリーは最後まで素晴らしかった。
そうこうしてる間に、バリーが研究室で落雷と薬品を浴びてスピードフォースと繋がるパワーを得た日だと気づき研究室に忍び込み、若バリーが落雷を受けてスーパーパワーを得る準備をする。若バリーがフラッシュにならないと未来の存在である自分からもパワーが消える可能性があるからだ。しかしこの時点の若バリーは何の覚悟もできてないアホなので落雷を怖がり抵抗、結果的にバリーのパワーが若バリーに移行してしまう結果に。これではバリーは元の時間に戻れない。
そうこうしてたら偶然にも『マン・オブ・スティール』(2013)でゾッド将軍が地球に侵略してくる時期でもあった。
元いた時間軸ではスーパーマンがゾッドを殺したのだが、若バリーの家で検索したところ、スーパーマン……クラーク・ケントの存在は確認できない。ワンダーウーマンも、サイボーグも、アクアマンも……誰も存在していない。どうやらバリーが母を助けたせいで歴史が代わりメタヒューマンが生まれなかった世界になってしまったようだ。
そればかりか『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の主演がマイケル・J・フォックスではなく初期のキャスティングだったエリック・ストルツになっていた。つまりここはバリーの過去ではなく、バリーの過去とよく似た別の世界なのだ。
関係ないけど、この若バリーのアパートに同居しているルームメイト二人のキャラが凄く良くて気に入りました。序盤で出てたバリーの同僚と同じ奴ら?
だが若バリーとの会話で「バットマンは存在する」事がわかり、二人はウェイン邸に赴く。
ウェイン邸を探っていると襲いかかってくる初老の男。彼こそ引退したバットマンことブルース・ウェイン(演:マイケル・キートン)だった。
バリーの友達のブルース(ベンアフ)は中年だったが、このブルースは初老だ。どうやらこの世界では、メタヒューマン達が誕生しなかったのと同じようにバットマンも、バリーの元いた世界より少し早く生まれてたようだ。
ちなみに1989年の時点で既に老人だった執事アルフレッドは死去しているようだ。……というか、この世界が『バットマン』(1989)や『バットマン リターンズ』(1992)と同じ世界〈アース89〉かどうかは、後でどうにでもできるようボカしてたのでわからない。なんとなく違う気がする。とりあえず『バットマン』(1989)&『バットマン リターンズ』(1992)のバットマンと限りなく同一人物のバットマンということだ。
二人のバリーに忍び寄るブルースは金髪のロン毛の後ろ姿だったので最初「ブルースと結婚したセリーナ・カイル/キャットウーマンが寝間着で忍び寄ってのか!?」と、ぬか喜びしてしまった。どうせならセリーナと仲良く暮らしてほしかった気もするが、この時間軸は危険なのでブルースとセリーナは〈アース89〉で幸せに暮らしているって脳内補完した。後半でバリーも「この世界じゃなくても母さんは幸せに生きている。それいいじゃないか」と言っていたしね(これは割と現世を生き抜くコツでもあるよな)。
色々あって二人のバリーとバットマンは打倒ゾッドに向けて準備。「ロシアにスーパーマンらしきメタヒューマンが幽閉されている」らしき事を知りロシアへ……。
……と、何か知らんあいだにあらすじそのまま書くマンになってたが、この映画始まって1秒目から最後まで面白くない瞬間がないので、つい観た内容をそのまま反芻してしまっていた。
確かに終盤で色んなサプライズが多くあって、それも驚いたのだが、ハッキリ言ってそれらが全部無くても普通にずっと面白すぎる。
映画観るまでは好きじゃなくむしろ嫌いだったエズラのフラッシュ、エズラのアホの若フラッシュの魅力が凄い!もう映画観る前に思っていた「ドラマ版のフラッシュ役グラント・ガスティンで撮り直せよ」などという気持ちは消え去っていた。
いや「ベンアフのブルースに指摘されたのに過去を変え、とんでもない事になったやらかしバリー」「とにかく不快なまでアホな若バリー」この2役のキャラ、演技ともにエズラじゃなきゃ無理、清廉潔白なグラント・ガスティンだったら全く違う話にしなきゃいけない。そして恐らくエズラのやらかしバリーじゃないと本作の面白さは出ない……ワーナーがメディアや世間にどんなに批判されてもエズラの本作をお出ししようとした気持ちがわかりました。「こんな迷惑行為する奴の主演作はアカン!」そういう人の気持ちも僕もそうだったのでわかるんですが僕は本作はエズラのフラッシュで良かったと思いましたし、カウンセリングとか受けて出来るもんなら今後もバリー役やってほしいと思いました。でもさっきも言ったようにエズラを批判する人の気持ちもわかるので批判したい人は批判すればいいと思います。でもエズラの余罪が増えてったらさすがに擁護できなくなる、そんな感じ。

 

 

終盤。こっからは端折りますが、バリーはスピードフォースへのアクセス能力をバットマンやスーパーガールの強力で死物狂いで取り戻す。
そしてゾッド将軍やゾッドの副官であるクリプトン人、ファオラ(演:アンチュ・トラウェ)、もう一人の……名前知らない幹部、若バリーが「宇宙魔神」と読んでた奴。そして配下のゾッド軍兵士たちを四人で倒そうとする。

👦🏻スーパーガール役のサッシャ氏はとにかく凄い美しい。ヒーローも身近な人間として描くMARVELはファニーフェイスの俳優が多かったりするがDCヒーローは地上を歩く神っぽいところがあるのでガチの美人を起用していて今回のスーパーガールはラテン系美人すぎてビビった。あとインスタとか見たら彼女のママも美人で凄いし幼い頃にスーパーガールのコスプレしてたりするのも微笑ましい。あと冒頭に出たワンダーウーマンも美人すぎてビビった。肌をあらわにしたモロ美人が出てくることが少ないから「あっ美人が出た!」と、インパクト強かった。話を戻すがこのサッシャ氏はまた出てほしい。DCUで制作予定の『スーパーガール:ウーマン・オブ・トゥモロー』(202?)でスーパーガール役を続投とか、ダメだろうか?金髪白人じゃないけど別にどうでもいいやん。

🦇バットマンは旧作ではバットモービルばかりだったが今回はゾッド軍と戦うためバットウイングをフル活用する。『バットマン』(1989)ではジョーカーに砲身が長いだけの銃に撃ち落とされてたので強いイメージなかったけど今回はかなり大活躍する。割とゾッドに肉薄してたのに突然負けてしまう。
やがて撃墜されて宇宙大魔神とタイマンになり背中や後頭部に爆弾を貼り付けるエゲツない攻撃がかなりバットマン的でよかった。
犯罪者がヴィランバットマン単独作と違って、ジャスティス・リーグやクロスオーバー作品ではとんでもないエイリアンやモンスターが敵の場合が多く、そんな時バットマンが敵に爆弾くっつけて倒すのをよく見た。それを見れた感じで嬉しかった。
アメコミで、常人ヒーローはスーパーパワーを持ってるヒーローより強く描かれる事が多いがバットマンはその最たるものだろう。一緒に戦うスーパーパワーを持ってるヒーローより見落とりしないよう描くとどうしてもそうなる。『アベンジャーズ』(2012)などでブラックウィドウホークアイがとんでもなく強く描かれてるように見えるのと似た現象だ。
またロシア軍やゾッド軍の兵士と戦ってる時「バットマンは不殺のはずだけど何か……殺してない?」って感じが『バットマン』(1989)や『バットマン リターンズ』(1992)を思い起こさせてよかった。
あと単純に「バットマンのテーマ」が2~3回流れて、これも興奮して糖質スパイクで死ぬかと思った。

⚡ラストバトル、良いところまではいくが良い結果に終わらなかった。若バリーは、バリーがやったように敗れる少し前の時間に戻ってやり直そうとする。しかしどうやってもゾッドに勝利することが出来ない。バリーが本来死ぬはずだった母を救ったことで世界が枝分かれして地球が破滅してしまう運命になったようだ。そしてバリー達がバットマンを助けたり何度も過去を改変した事もマルチバース全体に作用して他の世界まで破滅しかかっており(この辺の描写は曖昧なので細かいことはよくわからん)スピードフォースの部屋自体も崩壊しかかっていた。
ここであっと驚くサプライズのキャラが何人か出てくる。その中でも一番あっ!と驚く人物がいるのだが半月くらい前に10年くらい前からいたTwitterフォロワーの人がネタバレしてるの見て知ってしまっていた……ブロックしたが「あぁこれはガセじゃなく本当のやつだわ」と思ってしまった。知らなければ物凄い衝撃だったろうに惜しいことした……。そういえば『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)の時に、バットマンの前にフラッシュの残像が出たやつ、あれをやると思ったらやんなかったよね?あれはザック・スナイダーのアイデアだからやらなかったのか?それとも『ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット』(2021)で拾ったっけ?まぁいいや。サプライズで出たキャラ達は、割とただ出ただけで『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(2021)の過去のスパイダーマン達のように直接作用する存在じゃないけど(それはキートンバッツが代表してやってくれた)、それでも何だかグッと来た。これは「ついでに出したれw」というノリだったのかのかもしれないが「40年以上前から続いてるDCの映像作品……」という歴史の重みをダイレクトに浴びせられたからだろうか。自分が生まれる前の映像作品のキャラとかもチラッと映るしね。
更に前半に出てきた「黒いフラッシュみたいな奴」の正体はもうここまで観てたら想像がつく人物だった。
若バリーは自分のした過ちの責任を取る。若バリー、いいキャラだった……さっきも言ったが軽犯罪でかなり怪訝な目で見られていたエズラがアホさや不快度を倍化させたのが凄いし、そんな不快な若バリーがいつしか凄く好きになってるのも凄い。大人バリーがツッコむしパワーを再度手に入れるため死にかけるので大人バリーへの低かった好感度も上がっていった……僕は日曜日に目覚めて二日酔いだったりしたら酒を飲んで普通に酔った状態に戻すと気分悪いの治る。それと似たやり方でエズラ=バリーへの不信感がかなり軽減された。勿論エズラの表現力が高いというのもあるが今ではもう「もっとエズラのフラッシュ観たいな」と思い始めている。一昨日まで嫌いだったのに。
そういえば今、思い出すと世界を救うためとはいえバリーは光速窃盗や光速万引きしまくってるの面白いな。この手癖の悪さもエズラが合ってたかもしれん。
そして若バリーに続いて大人バリーも、この世で最も辛い選択に迫られる。その際、過去の若いママが見ず知らずの哀しみ濡れネズミのようになっているバリーに、初対面なのに凄く優しくしてくれる。
この藤子F不二雄の漫画のような温かいシーンもジンワリした。
そしてバリーは、自らの意志で母が死ぬ運命を選ぶという辛い選択をし、ついでにトマト缶を高い位置に置く。
元の、裁判がある日に戻り、前述のトマト缶のお陰で父は無実に。あれ?「だけどこれって母を救って世界が破滅したのと同じ事では……」と思っていたら、最後のサプライズが出てきてフラッシュの折れて接着剤で付けた前歯がポロッと取れて映画が終わる。ホラー映画でよくある「まだ脅威は去っていない」をギャグでやった感じだ。
これは「世界が破滅しないように正したバリーだが、ついつい出来心で父を救いたくて同じことしてしまった」というギャグだろう。あまり深刻に捉えなくていいと思う。

その後、ポストクレジットはフラッシュがアクアマンに話を聞いてもらっている。試写会では無かった場面らしい。
このポスクレシーンが無ければ「一回、世界を破滅しかけたのにまた同じ間違いしてバリーてめぇ!それに今後ジョージ・クルーニーバットマン続ける気ないだろ!遊ぶな!」と怒る人が出てきそうだから付け足したのではないか?
このポスクレがある事によって「バリーはまた別人になっているブルースを見て、自分が再び同じ過ちを犯した事を悟り、恐らく父が無実になるトマト缶もやめて元のDCEU世界に戻ったのだろう」と、ファンに思わせられる。
更に、アクアマンは次のDCUにも続投するらしき噂が流れている。エズラのフラッシュがDCUに出るかどうかは謎だが、後でエズラのフラッシュ役続投!となった時に「『ザ・フラッシュ』(2023)のポスクレは、世界が一新したDCU世界ですよ」と、することも出来る。後からどうとでも言えるよう、わざと曖昧に描写してると思った。

そういう感じで本作はめちゃくちゃ面白かったです。
キートンバットマン89が出てなかったり「終盤あいつが出た!」等のサプライズとかが一切なかったとしても殆ど同じくらい面白かった気がします。とにかくエズラ・ミラーのフラッシュとお話、各シーンが良すぎたからね。
スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』(2023)を観た10数分後に本作をハシゴしたんだけど本作が良すぎて、もう『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』(2023)とかどうでもいいもんね。
キートンバットマンも、サッシャ氏のスーパーガールも良かったし……彼ら彼女らが死なずにゾッドが死んでほしかったけど本作では、それは不可能な設定なので仕方ない。『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』(2023)と真逆な展開だし『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』(2023)みたいに「ヒーローなら運命をひっくり返して見せろよ!」と思いそうなもんだが本作に対しては「運命だから仕方ないね。前半にベンアフが言ってたように……」と納得してしまうのは恐らくDCEUが次の『アクアマン・アンド・ザ・ロスト・キングダム』(2023)で終わってしまうからだろう。DCEU全体に「失敗したから終わります」ムードが充満してるからね。それでも、これだけ面白い映画を作ったのが凄い。「アメコミ映画最高傑作!」とか言う声も聞こえてて、それはどうかわからんがアメコミ映画100本くらい観た僕の個人的感想からしてもベスト3~5に入る面白さでした。
公開日に観に行った夜、寝れなくてでも感想も書けなくて腕組みしたまま徹夜で本作のことを考えてて翌日も同じようにフラッシュの事を考えてその翌朝にこれ書いてるからね。
エズラのフラッシュと、キートンバットマンサッシャ氏のスーパーガール、あとガル・ガドットワンダーウーマンジェイソン・モモアのアクアマンもサイボーグもシャザムもDCUで続投してほしいなぁ(ヘンリー・カヴィルのスーパーマンとベンアフバッツとドウェイン・ジョンソンのブラックアダムは卒業が決定したので除く)。

 

 

監督のアンディ・ムスキエティは本作の好評を受けて、DCUの『バットマン:ブレイブ&ボールド(原題)』(202?)の監督に決まった。これはバットマンが、暗殺者タリア・アール・グールとの間に生まれたダミアンを新しいロビンとして共闘する映画。
本作の、子供の時のまま時間が止まったバリーとか、『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』(2017)の子供たちの描写も上手かったし適任なんじゃないか?というか一昨日までパットしない監督だと思ってたのに本作は全時間面白くて凄かった……逆に、前までは何がアカンかったんだろ。
だが本作のアンディ・ムスキエティバットマンの監督に決まったのはマジで嬉しいが、同時に「エズラのフラッシュは今回で終わりか……」とも思った。まぁ予定は未定だが。

ちなみにDCEU次回作は、DCU第14作目『ブルービートル』(2023)。日本での公開は未定。その次がDCEU第15作目にしてDCEU最終作の『アクアマン・アンド・ザ・ロスト・キングダム』(2023)……日本の公開は2024年。DCEUはこれで終わりらしい。

 

 

 

 

そんな感じでした

〈DCEUフラッシュや本作の関連作〉⚡

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『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)/2時間以上我慢して観ればカッコいいワンダーウーマンが数分間観れるのが良かった🦇 - gock221B
『スーサイド・スクワッド』(2016)/めちゃくちゃ面白そうな予告編から繰り出された信じられないほど面白くない映画🤡 - gock221B
『レゴ®バットマン ザ・ムービー』(2017)/確かにバットマン映画の中で一、二を争う傑作だった🦇 - gock221B
『アクアマン』(2018)/明るくて中国の武侠ものっぽいヒーロー映画。シチリア島での地上戦と半魚人トレンチが好きでした🔱 - gock221B
『ピースメイカー』〈シーズン1〉(2022) 全8話/「過ちを犯したクソ野郎にも更生の余地はあるのでは?」とジェームズ・ガンが問いかける傑作ドラマ🚽 - gock221B


〈DCEU以外のフラッシュの関連作〉⚡
『FLASH/フラッシュ』〈シーズン1〉(2015)/第17話『トリックスター』 このマーク・ハミルの登場回面白すぎる!⚡ - gock221B
『ティーン・タイタンズGO! トゥ・ザ・ムービー』(2018)/ほぼ全編ギャグだけどDCEUのどの実写映画よりグッと来ました。マリオの映画の監督&脚本だけあって全体的に似てた🎬 - gock221B

『DC がんばれ!スーパーペット』(2022)/動物とDC好きな人なら全編感動しながら観ることになる「レゴ®バットマン」のジャスティス・リーグ版的な理想的なDC映画🐕 - gock221B

 

アンディ・ムスキエティ監督作〉
『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』(2017)/子供達と日常パートは昔より良いが、ペニーワイズは昔の方が良い🤡 - gock221B
『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』(2019)/キャラクターへの愛情は感じるがとにかく長い……🤡 - gock221B

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The Flash (2023) - IMDb

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