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『ブラック・アダム』(2022)/ドウェイン・ジョンソンのDCEU一夜城。意外な楽しさとジャスティス・ソサエティの良さがありました⚡


原題:Black Adam 製作&主演:ドウェイン・ジョンソン 監督:ジャウム・コレット=セラ 脚本:アダム・スティキエル、ロリー・ヘインズ、ソーラブ・ノシルヴァーニ 原作:オットー・バインダー、C・C・ベック『ブラックアダム』 製作会社:DCフィルムズ 配給:ワーナー・ブラザース・ピクチャーズ 製作国:アメリカ 上映時間:125分 シリーズ:DCエクステンデッド・ユニバース(DCEU)第11作目

 

 

⚡本作は、レンタル始まった時に観て正直パッとしなかったので、このブログじゃなくてFilmarksに短い感想書いて終わりにしてたんだがDCエクステンデッド・ユニバース……DCEU作品もブログに書いてないものの方が少ないので全部書こうと思ったのと、先日の面白かった『ザ・フラッシュ』(2023)でDCEU終了してジェームズ・ガンサフランの新ユニバースDCUが始まる……という事でそれ自体については大喜びなんですが2020年以降DCEUの興行成績はコロナ禍のせいもありガクッと落ち、更に本作→シャザム2→『ザ・フラッシュ』(2023)……は更に全部コケてて、恐らく残りの『ブルービートル』(2023)→『アクアマン2』(2023)も寂しい感じでDCEUは終わっていくんだろうなと思うと死にゆくDCEUに対して”もののあわれ”のような感情が湧いてしまい、DCEUを再度観返してみようとしている今日この頃。
去年の公開当時は全く興味なかった。何しろ元々興味が薄かった上に、日本では「DCEUが終わってDCUが始まる」と報道され始めた頃だった気がするので「もう続きも何も作られない」とわかったので益々興味が湧かなかった。アメリカ本国で最近のDCEUが全部コケてるのはそれが原因の大半だろう。
だがさっきも言ったように終わりゆくDCEUに興味出てきたので良いところに目を向けて観ることにした。

⚡本作はドウェイン・ジョンソンが10年近く?作りたがってたらしい。
監督もドウェイン・ジョンソン主演『ジャングル・クルーズ』(2021)の監督なので、まぁドウェイン・ジョンソン一派みたいなもんだよね。
ブラック・アダムというキャラクターについては詳しくないけどシャザムのライバルキャラ?みたいなイメージはあったので本作の制作が報道された頃は当然「なるほど後々シャザムと対決させる感じか」と思っていた。だが結局それは叶わないまま終わった。
というか主演ザッカリー・リーヴァイが引っ張ってた『シャザム!』シリーズとは折り合いが悪く、ドウェイン・ジョンソンは『シャザム!』シリーズとクロスオーバーしたがってない雰囲気が伝わってきた。本作の少し後に公開された『シャザム!〜神々の怒り〜』(2023)に、本作に出てくるヒーローチーム〈ジャスティス・ソサエティ〉がガッツリ出てくるはずだったがドウェイン・ジョンソンが嫌がって出させなかった……とザッカリー・リヴァイが後でこぼしてました。
そして現在DCEUがガタガタになってるのでドウェイン・ジョンソンは自らの企画ブラックアダムというキャラクターをDCEUの中心に持ってきてDCEUを新生させようとした……が作品も興行収益も悪くDCEU自体も終了することになり、ジェームズ・ガンのDCUでやり直すことになった。ドウェイン・ジョンソンのブラックアダムはDCUでの続投もできずドウェイン・ジョンソンのブラックアダムは本作で終わり。ドウェイン・ジョンソンのDCEU一夜城……にもならなかったDCEU半夜城は終わった。
悪い人じゃないんだろうけどドウェイン・ジョンソンは『ワイルド・スピード』シリーズも中心になろうとして主演ヴィン・ディーゼルと喧嘩して追い出されスピンオフを作ったり、ヴィン・ディーゼルに熱心に説得されて最近出戻りした。最近はディズニーアニメの実写化ユニバースの中心になろうと画策している雰囲気がある。とりあえず自分を中心とした大作シリーズを作りたがっている印象がある。
この辺については感想の後半で続きを考えよう。

ネタバレあり

 

 

 

 

Story
5000年前の古代から存在する都カーンダック、が舞台。このカーンダックはエジプトに似た架空の国。
かつて侵略者アックトンが国民を奴隷にして黒魔術由来の”サバックの王冠”を探させて悪魔サバックのパワーを得ようとしていた。とある勇気ある奴隷の少年が魔術師シャザム(演:ジャイモン・フンスー)に選ばれスーパーパワーを得た大男テス・アダム(演:ブラックアダム)に変身して暴君アックトンを倒した。しかしあまりにも”復讐”に囚われた暴力を持ったアダムを危険視した魔術師は彼を封印した。
時は過ぎ現代のカーンダック。人々はインターギャングに脅かされていた。
太古の英雄テス・アダムは「民の自由を取り戻すため戻ってくる」というカーンダックの伝説になっていた。

サバックの王冠を見つけた大学教授アドリアナ(演:サラ・シャヒ)はインターギャングに追い詰められ、英雄テスアダムを目覚めさせる言葉「シャザム」を唱えてテス・アダムを蘇らせる。
強大なパワーを持ったテス・アダムに警戒した米国政府高官アマンダ・ウォラー(演:ヴィオラ・デイヴィス)は、直属のスーパーヒーローチーム〈ジャスティス・ソサエティ・オブ・アメリ〉を派遣しテスアダムを捕らえようとするが――

という話。
突然、現代に蘇ったテス・アダム(以降はブラックアダムと記述)は居合わせたインターギャングを皆殺し。アドリアナとその弟は何か善人っぽいので殺さなかった。
アドリアナの息子でありヒーローオタクのアモンは、カーンダックの英雄でありスーパーパワーを持つブラックアダムに大興奮する。
このアモンという子供キャラと、アモンとブラックアダムの触れ合いは子供だましで割としょうもないのだが、特に目的もなく現代に蘇ったアダムが現代社会に結びつくにはアモンの存在が大事。だからこそアモンのキャラやアモンとの触れ合いはもっと説得力を持って描くべきだった気もする。
派遣してやって来たジャスティス・ソサエティは、インターギャングを捕らえず皆殺しにしてしまう無法なブラックアダムを危険視して捕らえようとして対立し、交戦する。

ジャスティス・ソサエティ〉のメンバー
超人的フィジカルと飛行できる翼とハンマー&大斧を持つリーダー、カーター・ホール/ホークマン(演:オルディス・ホッジ)。
未来予知し魔術も使える魔法のヘルメットを持った最古参メンバーの魔術師ケント・ネルソン/ドクター・フェイト(演:ピアース・ブロスナン)。
風や音波を発生させる高いIQを持った新メンバー、マクシーン・ハンケル/サイクロン(演:クインテッサ・スウィンデル)。
身体の大きさと強さを変化させられる祖父の能力を受け継いだ新メンバー、アルバート・“アル”・ロススタイン/二代目アトム・スマッシャー(演:ノア・センティネオ)。 

アドリアナやアモンそしてカーンダック市民は、英雄ブラックアダムを応援してジャスティス・ソサエティには「俺たちがインターギャングにやられても助けに来なかったくせに!」と辛く当たる。わかりやすい米軍批判。

インターギャングのボスが”サバックの王冠”を持ったアモンを誘拐する。
アモンを救うため、ブラックアダムとジャスティソサエティは喧嘩を止めてアモン救出に向かう。
インターギャングのボスは太古にブラックアダムに倒された暴君アックトンの末裔であり、今度こそサバックの王冠で悪魔サバックの力を得てこの世を地獄にしようとしていた。
そんな感じでブラックアダム&ジャスティソサエティは、この悪魔サバックと戦う流れになる。
どうでもいいけど砂漠が近くにありそうな舞台の悪魔の名前がサバック、ついでに太古の悪の侵略者の名前がアックトンなのも未来忍者ゴームズの勝手に日本名にしたキャラみたいな名前で非常に覚えやすい。
あと「ブラックアダムの正体は、高潔な奴隷少年ではなくその父親」という真実も語られるので「魔術師シャザムが清らかな少年を変身させたはずなのに適格者ブラックアダムは何で残酷なダークヒーローになっちゃったんだろう?」という謎も明かされるのだが、本作を観ただけだと「魔術師シャザムは高潔な者を選ぶ」という前提があまり頭に入ってこないので「フーン」としか思わず、あまりサプライズになってない気もする。

 

 

ブラックアダムはドウェイン・ジョンソンの筋肉や魅力で確かにインパクトあるんだけど正直言ってドウェイン・ジョンソンがやるならスーパーパワー持ってないキャラの方が強さの説得力あってよかった気もする。正直ワイルド・スピードでのキャラの方が強そうだもんね。
それよりジャスティス・ソサエティの方が、突然出てきた割には魅力あった。
キャラデザが良いのはDCEUの他のキャラと同じだが、四人という少数精鋭でチームとしてまとまってるのが好印象だったかも。
まとまってる分、ジャスティス・リーグスーサイド・スクワッド、続編のスーサイド・スクワッド……とかより好きかな。
DCEUはエゲツナイほど美男美女の俳優にヒーローをやらせる。「親しみやすいMARVELヒーロー」に対してDCヒーローは地上に降りてきた神だからこのキャスティングで合ってる。
まずピアーズ・ブロスナン演じるドクターフェイトが良いのは観る前から想像ついてたが、ブラックアダムと何度も対立するホークマン役の黒人男性俳優オルディス・ホッジの顔や身体がカッコよすぎる(自らが死ぬ未来を教わった際の笑みとかめっちゃカッコいい)、ホークマンに変身した際のビジュアルも笑いが出るほどカッコいい。能力はブラックアダムに少し劣るくらいのパワーと格闘と飛行……というチーム内では一番地味だが、アメコミヒーローは能力が地味であるほど活躍できる可能性が高いので(スーパーマン以外)ホークマン程度の能力が一番活躍できるおいしい能力と言える(事実、本作で一番活躍してたソサエティホークマン)。新生DCUのジェームズ・ガン監督作『スーパーマン・レガシー』(2025)にホークガールが出るらしいが、ついでにホークマンも続投して欲しくなった。
あとサイクロン役の黒人女性の俳優もエゲツつないほど美しかった。目も大きく輝く白い歯や豊かな表情で、ディズニープリンセスの実写化みたいな可愛さ。だがサイクロンというキャラ自体は乱戦になったらスローで回ってキメ顔するだけで割とどうでもいい賑やかしメンバーだった。映画のX-MENもそうだが気象操り系のヒーローはこういう感じで「戦闘シーンの鮮やかな背景」みたいな感じになりがち。
で、アトムスマッシャーは「凄いデカいムキムキボディに少年のような可愛い顔が乗ってる」というルックスで、キャラ的には「祖父がアトムスマッシャーで祖父に憧れてた彼が後を継いだ」というところが面白そうだが、彼は終始おしゃべりしたりジョークを言って呆れられるというコメディリリーフ的なキャラなんだけどそれが作品から?DC世界から浮いている感じがした。『ジャスティス・リーグ』(2017)のDCEU版フラッシュのジョークがうざい感じと似ている。ドクターフェイトは彼のおしゃべりを完全無視したりスマッシャーが食べてるスナックを魔法で消したりする、ツッコミの役割なんだが会話ゼロで最後までこういった塩対応され続けてるので「フェイトのスマッシャーへの当たりが強すぎる」だけ妙に心が傷んだ。一方サイクロンはスマッシャーに対して「クールね」「それいいね」と毎回やさしく笑顔でリアクションしてくれるのだが観ているうちに「スマッシャーが可哀想だから同情で優しくしてくれてる」ように見えてきてより可哀想だった。というか大勢のキャラを描いてるヒマがないのでスマッシャーの相手をまともに会話してくれてるのサイクロンしか居ないので職場の新入りが無視され続けてる感じがして辛いものがあった。アトムスマッシャーはクロスオーバー作品や『ジャスティス・リーグ・アンリミテッド(JLU)』で何度か見かけた事あるが、こういう巨大ヒーローは「あんなデカいスマッシャーがやられた!?」といった感じで強敵の試し割りの対象にされがちなので損とも言える。
ソサエティが乗り込む潜水艇付きの戦闘機も出撃シーンとか凄くカッコよかったし。

 

 

本編の話に戻りますけど、敵が一回仮死状態になって役目が終わったと思ったブラックアダムは変身を解きアメリカ政府のもとで眠りつく。
この際ブラックアダムを受け取りに、ウォラーの部下エミリア・ハーコート(演:ジェニファー・ホランド)が、ウォラー同様に『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』(2021)『ピースメイカー』(2022)に引き続き出てくる。本作の後に『シャザム!〜神々の怒り〜』(2023)でも出てきたし、ウォルター・ハマダ率いる後期DCEUはアマンダ・ウォラーとハーコート&エコノモスをMCUのニック・フューリーみたいな感じで使ってDCEUの橋渡しさせる予定だったんだろうね。
ジェームズ・ガンが最近アンチに「嫁さん(ジェニファー・ホランド)ばかりDC映画に出すな!」と言われて「俺がキャスティングしたわけちゃうわ!」と言い返してたが、僕はハーコートというキャラもホランド氏も好きなので毎回出てきても別にOKだ。
DCUではアマンダ・ウォラーのドラマや『ピースメイカー』(2022)のシーズン2も引き続き制作されるためハーコートやエコノモスが続投するのは間違いなく、嬉しく思います。
また脱線してましたが話を本編に戻して蘇った悪魔サバック、このサバックは本当に「ただ悪くて強いだけ」というどうでもいい系ヴィランなので特に言うことはないがブラックアダムが眠らされたのでソサエティが立ち向かう。が、サバックの力が強大すぎてソサエティは敵わない。己の運命を知ったフェイトはサバックの足止めをしつつ同時にブラックアダムを目覚めさせる自己犠牲な活躍を見せる。
アメリカ政府の基地でスローモーションで暴れて海底に出て溺れたテス・アダム。やがて海上に浮かんでハイになれる言葉「シャザム」を口ずさんでサバックと抗戦するソサエティのもとに急行。
「先にマスクを外してシャザムで変身して海中に出ればよくない?」と思ったり、悟空が来るまで持ちこたえるベジータやピッコロみたいで、やはりドウェイン・ジョンソン持ち上げ映画かな?とテンションがどんどん下がってきた。
あとアモンやママやおじさんが棒切れ持ってゾンビ軍団を倒してるシーンとかは「いい歳して何を見てるんだろ……」と一瞬正気に戻ってしまうアホらしさがあった。
しかし到着したブラックアダムは当然、悟空のように無双して終わりかなと思ったら、ホークマンとフェイトの見せ場が決め手となり勝利する。ドクターフェイトのヘルメットにこの場面でだけ光る眼が灯るのがめっちゃカッコいい。
ドウェイン・ジョンソンが目立ちまくりたくてDCEUも乗っ取ろうとしていた」という前提の上で観てたらクライマックスでホークマンに見せ場をくれたのが意外過ぎて「ヤンキーが野良猫を助けてた」みたいな効果により凄く好感を持てた。
玉座を壊して「カーンダックの王」を拒否するのもね。
ポスクレはウォラーによって派遣されたクラーク・ケント/スーパーマン(演:ヘンリー・カヴィル)と対峙する。続編でクラークと対決したり共闘する予定だったのだろうが、この続きは永遠にないのでどうでもいいです。

そーいう感じで、期待してなかったし前半は退屈だしヴィランがしょうもない、ドウェイン・ジョンソンのDCEU牛耳りムードもたまに感じたものの全体的に楽しかったです。ジャスティス・ソサエティは文句なくカッコよかったしね。ブラックアダムとカヴィルのスーパーマンは完全に終わりだそうだが、できればソサエティはDCUでも続投してほしい。だが出てくる予定のキャラが多いからソサエティは無理っぽいね。
次のDCEU作品はアメリカ本国でDCEU第14作目の『ブルー・ビートル』(2023)がひっそり公開されるらしいが日本での公開は未定。その次がDCEU第15作目にしてDCEU最終作『アクアマン・アンド・ザ・ロスト・キングダム(原題)』(2023)がアメリカ本国で12月に公開されて終わるけど日本公開日は来年らしいね。



 

 

 

 

そんな感じでした

『シャザム!』(2019)/一人の男は壁を見ていた、もう一人の男は鉄格子からのぞく星を見ていた。君はどっちだ⚡ - gock221B
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『シャザム!~神々の怒り~』 (2023)/ビリー君が聡明な感じに育ちすぎて、賢いビリー君が変身したらIQが下がってアホのシャザムになってしまう印象⚡ - gock221B

 

 

〈DCEU以外のジャウム・コレット=セラ監督作〉
『ロスト・バケーション』(2016)/ライアン・レイノルズの嫁さんがビキニ一丁で巨大鮫と一騎打ち🐟 - gock221B
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Black Adam (2022) - IMDb

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