gock221B

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『バンブルビー』(2018)/トランスフォーマーが原作のオモチャっぽい見た目になったのが最高。あとマイケル・ベイからロボ残酷アクションやジュブナイル感など、良いところだけ引き継いでるのとヘイリー・スタインフェルドが良すぎる🐝

原題:Bumblebee 監督:トラヴィス・ナイト 脚本:クリスティーナ・ハドソン 原作:タカラトミーハズブロトランスフォーマー』 製作:マイケル・ベイスティーヴン・スピルバーグ 製作国:アメリカ 上映時間:114分 シリーズ:実写映画『トランスフォーマー』シリーズ第6作目

 

 

夏に、実写トランスフォーマー映画シリーズのリブート作『トランスフォーマー/ビースト覚醒』(2023)が公開されるので本作を久々に見返した。
本作は最初、マイケル・ベイがやってた『トランスフォーマー』シリーズのスピンオフおよび前日譚として制作されたが、高評価だったためか後で「『バンブルビー』はフランチャイズのリブート!」という事になった。

トランスフォーマー自体は大して詳しくなく、幼い頃に元となった日本のオモチャで遊んでたり80年代のアニメ『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』(1985-1986)や力作だった映画トランスフォーマー ザ・ムービー』(1986)を観たり、90年代に入って大きくなってたからアニメも観なくなってたが『ビーストウォーズ 超生命体トランスフォーマー』(1997-1998)はさすがに観てた(何しろ毛が生えた動物がロボットに変形するというアメリカ人特有の狂ったアイデアに完全にやられた。周囲のオタじゃない友人とかもヤバがって観ていた)それくらいでアメコミ版も読んでないしオモチャも特に買ってない。観てたといってもスタスクリームだとかの有名なやつくらいしか覚えてない状態。全然触れてないんだが一番最初のトランスフォーマーのデザインは好きで、特にサウンドウェーブショックウェーブグリムロックは大好きで、大人なのに高価なオモチャを買ってしまおうかとたまに思う。何かわかるでしょ?大河原邦男っぽいカクカクしたオモチャみたいな、昔の欧米のSF小説の挿絵に出てきそうな。どこか可愛い感じのロボ。何か彼らを見ると童心に戻るのか脳内物質が出て少し幸せな気持ちになる(サウンドウェーブショックウェーブは本作に出てきて嬉しかった)。

映画もマイケル・ベイの映画シリーズも原作のオモチャやアニメと全く違う、やたら複雑な変形機構だったが前述したようにオモチャっぽいロボロボしたトランスフォーマーが好きだったのでベイ版トランスフォーマーには全く興味なかったし内容もマイケル・ベイっぽい大味な内容で興味が沸かなかったので観ていない。「ロボだから」と妙に残酷なところだけは良いと思ったがとにかく好みじゃないし面白くなかったので1作目しか観てない。
本作に出てくるトランスフォーマー達は原作のオモチャやアニメに寄せたロボロボしいデザインになっており興味が湧いた。同じ気持ちの人は多かったようで、本作の収益はそこそこだったらしいが評価は高かったようだ。それでスピンオフのつもりだったが「『バンブルビー』からはリブート!」と仕切り直したのだろう。今年やる『トランスフォーマー/ビースト覚醒』(2023)も原作っぽいし『ビーストウォーズ 超生命体トランスフォーマー』が元になってるからから観るつもり。

 

 

 

 

Story
1987年、最愛の父を喪い落ち込んでいる車好きの少女チャーリー・ワトソン(演:ヘイリー・スタインフェルド)は行きつけの廃品屋で黄色いビートルを誕生日プレゼントで譲ってもらう。
ガレージで直しているとビートルは人型のロボットにトランスフォーム(変形)した。チャーリーは友好的な彼に〈バンブルビー〉(黄色い蜜蜂)と名付ける。

機械生命体〈トランスフォーマー〉たちが住む惑星〈サイバトロン〉で反乱軍〈ディセプティコン〉と戦争している〈オートボット〉。バンブルビーはそのオートボットの戦士だった。劣勢になったオートボットの長官オプティマス・プライムは、体勢を立て直す拠点として地球を選んでバンブルビーを送ったのだった。

バンブルビーと過ごすうちに明るさを取り戻すチャーリー。
バンブルビーを目撃して捜索する米軍のジャック・バーンズ少佐(演:ジョン・シナ)。そして地球に追ってきたディセプティコンの追手二体がバンブルビーとチャーリーに迫る――

そういう感じで一緒に車いじりしていた最愛の父が病死して、やってた飛込競技もやめてガレージで車弄りしているチャーリーだったが、偶然バンブルビーを拾って藤子F不二雄の居候コメディ漫画のような感じで奇妙な同居生活を送る。
よく考えたらマイケル・ベイの一作目の前半もこんな内容だったね。今ではDoIt!おじさんとなった少年メモ(演:ジョージ・レンデボーグ・Jr)が両親に隠れてバンブルビーだったか何かを匿うみたいな。
バンブルビーは地球文明になれておらず喉にある喋る装置を破壊されて話せないせいか、まるでE.T.みたいな、優れた能力をもっているがペットみたいな雰囲気を纏っている。
母星から飛来して軍人に追われて隠れていたバンブルビー、父を喪って友達もおらずガレージにこもっていたチャーリーは身を寄せ合って友情を育む。
チャーリーは徐々に明るくなっていき、彼女に想いを寄せる隣の少年メモとも仲良くなる。
チャーリーとメモが走るビートル形態のバンブルビーから身を乗り出してはしゃいでる場面はなかなかいい場面。メモはチャーリーが好きで、チャーリーもメモに好感持ってるが頬にキスして喜ぶメモに「頬だよ?」と笑ったり、メモがムードを出して手を握ろうとしたら「まだそこまでじゃない笑」と笑ったりと二人の雰囲気が爽やかで良い。
また二人とも裕福ではないので80年代が舞台のアメリカ映画によく出てくる移動式?の遊園地でアメリカン・ドッグやチュロスを売ってるのも良い感じ。バンブルも隠れてる設定だから高い頻度でトランスフォームを繰り返すので「トランスフォーム観てる感じするわ~」と楽しめた。
ヘイリー・スタインフェルドが、いつもだがとにかく可愛い。
良い話だけど描き方が丁寧すぎて……映画の真ん中以上までずっとバンブルビーとの丁寧な触れ合いが続く。「次こうなるんだろうな」と思った展開がそのまま最後まで続くので、近年のMCUのハイスピードなオリジンに慣れた今観ると若干、鈍重で悪い言い方すると結構退屈な映画なんだがヘイリー・スタインフェルドの魅力で強引に観せられる。久々に再見したけど本作の3分の2くらいはヘイリー・スタインフェルドの魅力の剛腕で埋められてると思った。20年前の話なので今年の『ビースト覚醒』とかには出れないのが残念だ。ジョン・シナ演じる軍人もね。「一作目の20年前の前日譚」として作られて後からリブート扱いになったので「リブートだったら80年代じゃなく現代でよかったのに。そしたらエイリーもシナも続投できたのに」と思った。ぶっちゃけ本作の80年代要素かなり薄いしね。

バンブルビーを追って地球に来たディセプティコン戦士のブリッツウィングとシャッター。この二人がメインヴィラン
何度かあるバンブルビーとコイツラとの肉弾戦も結構良かった。
あと冒頭と回想でコンボイ……じゃなかったオプティマス・プライム等の人気キャラの戦いもチラ見できた。
あまり詳しくないなりに一番好きなサウンドウェーブ

次に好きなショックウェーブも一瞬見れた。本当に好きな見た目だ、こいつら……。

スタースクリームっぽいやつも居た気がする。あと女性型のオートボットとかも?
ロボなので腕を引きちぎったり真っ二つにしたりできるのがいいね。マイケル・ベイ版映画の良い要素を引き継いだ感じ。バンブルビーも敵にチェーンを巻き付けて引っ張って八つ裂きにしていた。人間相手には残酷すぎて出来ないからね。そういった残酷描写もまた心の中の幼い男児の心が刺激されて良かったね。
あとディセプティコンが人間を撃ったりする。その場合、人間は水分だけになって?デカい水の塊になってバシャッ!と弾ける。血の塊にしたら残酷だから「水分まで戻す光線」って事か?よくわからんがこれはこれで殺しの描写を見せないよりは良い。
あとバンブルビーが敵と殴り合いながら転がり回る最中をチャーリーが走り抜けるシーンも

そんな感じで前置きと同じ分量程度しか書くことないんだが、チャーリーもバンブルとの触れ合いで心が回復し、勇気を出して地球を守ったり飛び込みできるようにも治ったし良いジュブナイル映画を観た感じがあった。子供はいないが居たら観せたい感じの映画。
自分は中年男性のせいで「まぁまぁいいんじゃない?」という感じだが今、自分が10代だったら最高だ!と思いそうな映画。40~50代にとっての『グーニーズ』(1985)みたいな。
それにしても終盤のチャーリーの活躍が凄すぎて、そりゃシナが敬礼もするわと思った。もうヘイリーとシナのキャラが出れないのは残念だが『ビースト覚醒』への期待度も高まった。
映画『トランスフォーマー/ビースト覚醒』特報30秒(吹替版) - YouTube

 

 

 

 

そんな感じでした

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Bumblebee (2018) - IMDb
トランスフォーマーオフィシャルサイト|タカラトミー

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