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『トランスフォーマー/ビースト覚醒』(2023)/ユニクロンが巨大装置を作るが何故かそこに人間がギリギリ通れる細い通路もわざわざ作ってあって笑った!🦍


原題:Transformers: Rise of the Beasts 監督:スティーヴン・ケイプル・Jr 脚本:クリスティーナ・ハドソン 原案:ジョビー・ハロルド 原作:タカラトミーハズブロの玩具『トランスフォーマー』 製作:マイケル・ベイスティーヴン・スピルバーグ 製作国:アメリカ 上映時間:127分 シリーズ:実写映画『トランスフォーマー』シリーズ第7作目、第6作目『バンブルビー』(2018)の続編

 

 

日本国内で1980年代、現タカラトミーから販売されてた『ダイアクロン』や『ミクロチェンジ』シリーズで展開した変形ロボット玩具をアメリカのハズブロ社が業務提携し、他社の変形ロボット玩具と共に新たな設定を加えた物を『TRANSFORMERS(トランスフォーマー)』として販売したものが北米を中心に大ヒット。
僕は確か……フェアレディZダイアクロンを持っていてオモチャの中のリーダー的存在として遊んでいた……気がする。トランスフォーマーフェアレディZ検索したらどうやら敵みたいだけど。

そのオモチャ『トランスフォーマー』が1985年から現在まで「オートボット達が人類と共闘する」内容のアニメ化されてアニメ映画化もされ、やがてマイケル・ベイによって1998~2017実写映画化された。
一作目は観たけど、オートボット(旧サイバトロン)達は僕が好きだった原作のカクカクしたロボではなく複雑な機構になって、ストーリーもベイなので大味な展開だし気に入らないので一作目で観るのやめました。オプティマス・プライム(旧コンボイ)の性格や戦闘自体がやたら好戦的かつ残虐なところだけ良かったです。
それは徐々に人気が落ちていてシリーズ存続の危機になったが、バンブルビーを主人公にして1980年代を舞台にした……つまりベイのシリーズの前日譚っぽい雰囲気のスピンオフ『バンブルビー』(2018)が公開され興行収入はイマイチだったが評価は高かった。オートボット達も原作のカクカクしたロボになり僕も気に入りました。
本作はその『バンブルビー』(2018)の続編。舞台は90年代。
『バンブルビー』(2018)と本作は繋がってるが、本作が未来になっていけばベイのシリーズになるのかどうかは曖昧。個人的にはベイとは繋げないで欲しい気もする。

本作は、乗り物ではなく動物に変形する『ビーストウォーズネオ 超生命体トランスフォーマー』(1999)の要素を多く取り入れたのが本作。
ビーストウォーズネオ 超生命体トランスフォーマー』(1999)は当時、観ていて全くオタクじゃない友達も観ていたのが印象的。乗り物がロボに変形するのはわかりやすいが、毛の生えた動物がロボに変形するのは日本人がとても思いつかなさそうなザ!アメリカンな感性で、だからこそアニメを観なくなってた人たちも観ていた。千葉繁を始めとした声優達が好き勝手にアドリブで吹き替えしたため「声優無法地帯」と呼ばれ愛された。僕も楽しんでたけど、今現在の感覚で考えると原作が一生懸命考えた脚本を無茶苦茶にしてるので今の時代ではアウトだと思う(そのせいか『ビーストウォーズネオ 超生命体トランスフォーマー』(1999)はどういうあらすじだったのか全く覚えていない)。
本作の吹き替えはどうするのかと思ったが当時の声優を当てはめたが脚本通りに話しているらしい。

「ビーストウォーズ」声優無法地帯、令和に復活!映画『トランスフォーマー/ビースト覚醒』衝撃の“無法地帯版”予告編 - YouTube
「ビーストウォーズ」声優無法地帯、奇跡の再集結!伝説の“イボンコ”秘話などぶっちゃけ【ビーストウォーズ同窓会】 - YouTube
それでいいと思う。逆の立場で考えて、日本の人気アニメが海外に行って脚本無視して適当なアドリブで吹き替えられてたら腹立つだろ。そういうこと

監督は、敵のドラゴ父子だけ良かった特に良くも悪くもなかった映画『クリード 炎の宿敵』(2018)の監督。

今回、完全にネタバレありなので注意

 

 

 

 

前作『バンブルビー』(2018)のStory
1987年、惑星サイバトロンで悪のディセプティコンと戦っていたオートボットバンブルビーは、〈地球〉を劣勢を立て直す拠点とすべく送られる。
バンブルビーは心優しい少女チャーリーと出逢い、追手のディプティコンを撃破。
チャーリーと別れたバンブルビーはリーダーのオプティマス・プライムと合流した

本作のStory
前作『バンブルビー』(2018)から7年後
1994年ブルックリンに住む元軍人の電子機器専門家ノア・ディアス(演:アンソニー・ラモス)。彼は難病を患った幼い弟クリス(演:ディーン・スコット・バスケス)を治療するため就職したがっていたがスペイン系のためか、なかなか雇ってもらえない。
同じくブルックリンの博物館インターンエレーナ・ウォレス(ドミニク・フィッシュバック)は不思議なマークが付いた遺物を調べていると中から〈鍵〉が出てきて宇宙に信号を発信する。
それを感じ取った地球の乗り物に擬態できるトランスフォーマー(機械生命体)のオートボット、動物の姿に擬態しているトランスフォーマーマクシマル。そしてマクシマルの敵である悪のトランスフォーマーテラーコン、3つの陣営のトランスフォーマーズが目を覚ました。
就職できないノアは弟の治療費のため近所の悪友リークと結託してクルマ泥棒する。
その車はオートボットミラージュだった。
悪のテラーコンは、惑星を喰らう超巨大トランスフォーマーユニクロンの尖兵で、ユニクロンに地球を食わせるため、ユニクロンを呼び寄せる事ができる2つの〈鍵〉を探していた。
かくしてオートボットの秘密を知ってしまったノア、〈鍵〉を発動させてしまったエレーナは、オートボット&マクシマル vs.テラーコンの戦いに巻き込まれる――

そんな話。
難病の弟を救いたいが人種差別で就職できないノアの私生活描写は丁寧で、貧困で善人なノアには感情移入が容易で良かった。
ノアとエレーナは人間でありながら最初から最後まで凄く活躍する。ノアは度胸でエレーナは考古学で一行を導く。劇中で「人間じゃないと侵入できない」場所が多く、そこに入れるのは二人だけだ。……今思えば遺跡に入る時はバイクから変形する人間より少し大きいだけのアーシーも連れてけばいいのにと思った。また美女トランスフォーマーのアーシーが居るとめちゃくちゃ「トランスフォーマー観てる~」って気分になる。オプティマス・プライム、バンブルビー、アーシーは他のやつと似てないせいか三人居たら、めっちゃ『トランスフォーマー』感が高まる。
ノアと弟はミラージュとチームを組む。過去作でバンブルビーが努めていた「人間の主人公の友達になるオートボット」ポジションはミラージュが務め、オプティマス・プライムやゴリラに変形するオプティマス・プライマル以上に目立つ主人公トランスフォーマーと言える。その名の通り幻影を作り出すのが得意なオートボット
敵テラーコンのリーダー、スカージはトラックに変形する巨体のトランスフォーマーなので悪のオプティマス・プライムって感じ。ユニクロンからパワーを付与されておりオプティマス・プライムを始めとする全てのトランスフォーマーの中で一段階上の強さを持っている。博物館での戦いを始めとして味方の陣営は何度も敗北する、その度に味方の戦士が倒れる。
スカージは「全員が、ここまで苦戦するか~」というくらい強い。
スカージ単体ではなくユニクロンが付与したパワーのせいで激強になってる感じ。
初戦でオプティマス・プライムがボコられ、バンブルビーも一回殺される。2回目の交戦でも鷹に変形するエアレイザーが機械毒みたいなものに侵されてやられてしまう。ラストバトルではミラージュが致命傷を負わされる。一人でどんだけ倒すんだってくらい強い。
で、マクシマルなんだが、オートボットたちの子孫?みたいな事を言っていた。オプティマス・プライマル(ゴリラ)は「オプティマス・プライムから名前を取って光栄」とか言ってたし、だけど説明が少ないのでマクシマルとオートボットの関係性がイマイチわからなかった。
ビーストウォーズネオ 超生命体トランスフォーマー』(1999)でも終盤で、両者の関係がわかる展開があるらしいが前述した通り吹き替えがめちゃくちゃだったため、その辺の事はよくわからなかった。
「マクシマルの故郷も破壊されたっぽい」「マクシマルはオートボットの子孫っぽい」というボンヤリしたことしかわかってない。

 

そうこうしつつノア達&オートボット&マクシマル vs.テラーコン&ユニクロンのラストバトル。
ノアとエレーナは、ユニクロンが作った橋の通風孔みたいな所を通って鍵を何とかしようとする。
ユニクロンは自分が地球に行けるためのポータルみたいなものを鍵によって作ろうとしてて、そのための場所への橋をさっき急増したわけだが、そんな橋に何で人間が丁度通れる通路があるのか!?めちゃくちゃ不自然で笑えました。しかも橋の上から通路に入れる通風孔みたいなのもいっぱいあるからね(ちなみに、この通風孔はノアとミラージュの間の感動シーンのためにある。そのためにユニクロン様は作ってくれたのか)。
一体何でこんな通路と通風孔があるのか!?
鍵を壊せる人間たちが通れるような通路をわざわざ作ったとしか思えない。
エンタメ大作の、こういう不自然なところ見つけるとなんか笑顔になる。

ボコられたミラージュは無事な部分をノアにまとわせて人機一体の小さい戦士となる。
ここまで来ると「そこまで人間を好きになったのか……ミラージュ」と思わされたし素直に良い場面。
昔のアニメ映画『トランスフォーマー ザ・ムービー』(1986)に、こんな感じの地球人戦士いたよね?それのオマージュか?それともノアも原作にいたのかな。
とにかく人機一体となったノアや復活したバンブルビーの力も借りてオプティマス・プライムは強敵スカージを追い詰める。
五体満足のミラージュが全く歯が立たなかったのに、何で余った部品をノアにくっつけた人機一体ノアの攻撃がスカージに聞くのか疑問だが「オートボットと人類の合体」というテーマがある分、テーマによって強化したと思っとこう。
復活したバンブルビーも活躍する。というかバンブルビーって強かったんだね。
期待してたオプティマス・プライマル(ゴリラ)やビースト戦士たちは正直、ただ居て背景でなんかしてるだけって感じの活躍だったのが残念でしたね。
目立った順番だと、ミラージュ>オプティマス・プライム>バンブルビー>エアライザー、ゴリラ>その他……って感じだったね。もっとゴリラが活躍するの楽しみにしてたわ。あとマクシマルはずっと動物のままなのかと思ってたらラストバトルで人型にちゃんとなってたね。ただし戦闘のスピードが早いのでマッチョなゴリラ、黄色いチータス以外なんだかよくわかんなかったです。
ミラージュは良キャラだったけど、タイトルでもビースト推ししてたんだからノアの友だちになるのはオプティマス・プライマル(ゴリラ)で良くなかった?と少し思った。
最初のオプティマス・プライムは傲慢過ぎて感じ悪かったが、共闘してる間に彼もノアも利他的な心に目覚めて互いに自己犠牲的に闘うのよかったですね。

オートボット&マクシマルと共に世界を救ったノアとエレーナ。エレーナは遺跡発見の名誉を受け、ノアは貧乏なまま……と思いきや、彼らの活躍を知ってる紳士にMIBみたいな施設を見せられ勧誘される。
「なんかモンスターバースの怪獣観察してる組織とかMARVELのSHIELDみたいな組織があるわけ?」と思ってたら何とこの秘密組織は「GIジョー」だったというオチ……。
同じ会社だからアメコミで共演してたりしてたが……じゃ、次は「トランスフォーマー&GIジョー」みたいな映画を作るのかな?
思いのほか人間が活躍したのが面白かったし、それも面白いかもね。その場合、観てないけど『G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ』(2021)のキャストとか続投なのかな?個人的にスカーレット役だったサマラ・ウィービングは続投してほしい。

 

 

 

 

そんな感じでした

gock221b.hatenablog.com

〈スティーヴン・ケイプル・Jr監督作〉
『クリード 炎の宿敵』(2018)/中盤までの人間ドラマは異常に良いが、最後の試合の盛り上げやドラゴ父子の描写は足りてないかも🥊 - gock221B

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Transformers: Rise of the Beasts (2023) - IMDbwww.youtube.com

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