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gock221B

映画その他の感想用ブログ(2015年開設) http://gock.flavors.me/

「貞子vs伽椰子(2016)」怖くなさすぎるが楽しかった。貞子が好き過ぎる教授をもっと活躍させて欲しかった

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監督:白石晃士 制作国:日本 上映時間:99分

ほぼネタバレあり なので観てない人はページを閉じて映画を借りて観よう

本作はやっぱ面白かった。Jホラーじゃなくてアメリカンホラーっぽいノリ。


「リング」と「呪怨
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観る前はずっと「貞子と伽椰子が別々の場所で怪異をもたらし、ヒロインが両者をぶつけて対消滅を狙う‥という『フレディVSジェイソン(2003)』みたいな話だろう」と推測してたが実際ほぼそういう内容だった。このあらすじは優れてるな
ちなみに「リング(1998)」一作目は、当時初めて観たJホラー表現だったしエヴァンゲリオンよりリングの方にハマって何十回と観た。
原作も読んだが、呪いのビデオが貞子目線だった事がわかるところが好きなくらいで、後は「らせん」以降のリングウイルスみたいな設定が、ファントムメナスのミディクロリアン的な感じで嫌いなので読むのをやめた。
やはり高橋洋氏のオカルト的なハッタリが効いた映画版が好き。
2や0バースデイやハリウッド版二作は観たが「貞子3D」2本はしょうもなさそうなので観なかった。しかしまあ一作目だけあればいいだろうという気がする。ホラーは最後にフンワリして終わるものが多いが「ダビングして‥見せる?」というラストもあまりにも決まっていた。
呪怨」は清水監督が続投したハリウッド版の二作目までは大好きだったが、監督降りた三作目はクソつまらなかった。殆ど関係ない「白い老女・黒い少女」もそこそこ面白かった。ところで清水崇監督はアメリカでナンバーワンヒットの映画を2本も撮ったのにその偉業に反比例して全然賞賛されてないような気がするのが何だか納得行かない
でも「終わりの始まり」と「ザ・ファイナル」は観てない。
呪怨シリーズは清水崇が監督した6本だけ観ればいい気がする。
顔がよく見えない貞子と違って、清水監督じゃなくなってからは伽椰子役が藤貴子さんじゃなくなってしまい顔が全然違うのも何だかもう知らない人という感じだった。藤貴子の加耶子が好きだったし彼女の顔が好きだった。
本作の場合も丸っきり似てない人だがユニバースが違うのでまあアリだろう
「リング」も「呪怨」も共通して言えるのが貞子や伽椰子は生前、可哀想な女性だったというのが何だか面白さと同時に「何だか可哀想だなぁ」とショボンとさせられるものがある。
そのせいか昨今、このキャラ二人が新作プロモーションの度に始球式に出たりとか面白宣伝してるのは何だか「皆に好かれてるね。楽しそうだし良かったね(´・ν・`)」という暖かい気持ちになる。
「面白キャラ化したら怖くない」と言う人もいるが両者とも、2作目くらいには既に面白キャラ化してたしこれでいいんだろう。これがメジャー化

 

序盤。この映画で唯一つまらないところ
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ちなみに本作は過去のシリーズとは繋がりのないユニバースで、「呪いのビデオ」と「入ると死ぬ家」は都市伝説の実体化みたいな曖昧な呪い。
「貞子」と「伽椰子と俊雄」の存在や名前は口裂け女や花子さんのように何となく知られている。
本作の世界に「山村貞子の過去」や「佐伯家」等の設定は特になく、彼女らはただ単に有名な強い幽霊というだけの存在。そこを語ってる時間はないからこれでいいと思う。
終盤、井戸も出て来るが、この井戸は貞子が閉じ込められていたわけではなく、ただのサービス井戸。ドラゴンボールの魔封破に使う炊飯器と同じ。
本作は、山本美月演じる主人公が関わる「呪いのビデオ」事件と、玉城ティナ演じるヒロインが関わる「入ると死ぬ家」事件。これが同時進行で描かれてやがて結びつく。
山本美月は最初から最後まで異常に強いキャラで、友人を助けるために二日後に死ぬ呪いに自らかかったり、世界を救うために葛藤もなく即、死を決断する。
作劇の都合上、偶然そうなってるだけだが結果的に、聖人や英雄やスーパーヒーローレベルの強いメンタルのキャラになってた。
玉城ティナは凄くデカい目に細い首などがホラー映えする美少女だった。
山本美月の友達が、リサイクルショップで買った古いビデオデッキに入っていた呪いのビデオをつい観てしまう。
ちなみにこの時、山本美月は「ついスマホに夢中になって呪いのビデオを見逃す」というギャグで、現代ならではの呪いのビデオの弱さが浮き彫りになった。
そしてビデオを観たら電話がかかってきて2日後に死ぬ。作劇の都合で猶予が短い。
一方、玉城ティナは「死んだら死ぬ家」のすぐ近所に引っ越してくる。
近所の小学生たち数人が家に入ってしまうが、俊雄に皆殺しにされる(この中のいじめられっ子が玉城ティナと心を通わせそうだったので最後助け出すのかと思ったがそんな事はなかった)
また呪いのビデオを観たリサイクルショップのバイトが死んだりもする。
‥みたいな怪異が起きるが正直あまりにも怖くなさすぎる。
何だか「二つの呪いのルール説明やサダカヤお決まりのあれこれを、ちゃっちゃと済ませときます」って感じで、やっつけ仕事の様に怪異が描かれる。
貞子などもシュバッ!というSEと共にショボいCGで現れる瞬間をわざわざ見せたりして最初から最後まで全く怖くない。
俊雄もオリジナルはめちゃくちゃ可愛い幼児だったのに、本作の俊雄は精通が済んだくらいの12歳くらいの妙にデカい子がやっていて気持ちが悪い。アップになったら舌をピチャピチャさせたり終盤では貞子に対してビビった顔したりしてるし幽霊に見えず、ハッキリ言って白塗りした子役にしか見えない。
貞子や伽耶子も、何か劇団系の達者な美人女優が頑張って演技してるなという感じだった。
「こんなに怖くないのは金がないせいか?」と思ったが白石監督はいつも金なくても上手く映画を撮るのでそれはない。
唯一ビクッとしたのは小学生が家を探索してる時にキッチンの戸棚から黒い猫ちゃんが飛び出したところくらいだ。
単純にJホラーっぽい表現や貞子や伽耶子そのものに本当に興味ないんだなと思った。

白石監督のインタビューを読んだところ「Jホラーあまり観ない。わかりやすいアメリカンホラーみたいにしたかった」と言っていた。
確かに怖いJホラー表現を全く使わないし、全然怖くない。
そして中盤以降のアメリカンホラーとかモンスターVS映画みたいな展開は楽しい。

だけどこの前半は中盤以降へのフリとしてJホラー表現をふんだんに使って普通に怖くしてほしかった。
この序盤だけJホラー演出が上手いジェームズ・ワンに撮って欲しくなった。

また貞子がスマホYOUTUBEから出てくるとか、ありとあらゆる想像をしてたが、そういう場面はなかった。


貞子が好き過ぎる教授
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山本美月
呪いのビデオを観たその友達は、実際に呪いのビデオで死んでる人が何人も知って「マジだ‥」という事になり、都市伝説‥特に貞子を追い求めている大学の教授に相談する
この教授は異常にキャラが立っていた。話がわかる変わり者って感じで好感度が高い。
正直言って後から出てくるヒーローの経蔵&珠緒より教授の方が好きだ。
個人的には経蔵カットで、この教授が経蔵の役割をして欲しかったほどだ。
教授は貞子が大好きらしく「貞子に会えるなら2日後に死んでもいいよ」と言い放ち、DVDにコピーしながら喜々として呪いのビデオを鑑賞、貞子の呪いキャリアとなる。
疑ったりせず、すぐに二人を信じて喜々として巻き込まれてくれるので映画の加速度が増し、どんどん面白くなった。
三人は井脇ノブ子を若くした感じの霊能者のオバハンのところに行く。
「お祓い」で呪いのビデオを観た山本美月の友達に、水をぶっかけ水をアホほど飲ませ、ビンタ!この繰り返し‥我慢大会のようなお祓いが面白すぎる。
ちなみに教授は貞子に会いたいのでお祓いは受けないスタイル。
この男、ただものではない
しかし山本美月の友達に貞子が憑依、霊能者一派を全滅させる。
ついでに頭突きで教授も殺害。
その瞬間、何故か教授の顔がめちゃくちゃになるという謎の演出。なんじゃこりゃ
お気に入りだった教授が~!
教授も「ちょ!貞子!貞子は?!」と疑問を叫びつつ普通に頭突きで絶命。
お目当ての美女とベッドインしたつもりが、別人のババアに抜かれたような哀れさ。
なんだよ、彼が貞子に会った時のリアクションや台詞とか超楽しみにしてたのに‥。
すぐ殺すんなら、こんなに面白いキャラにして期待させず普通のオッサンにしといてくよ。
‥期待させてそれを取り上げるような真似するなよ!
それとも「貞子に会いたがってる彼の願いが叶う前に死ぬ」というスカしギャグだったのだろうか。普通に彼が貞子に会うところ見たかったなぁ

中盤。経蔵&珠緒の登場
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井脇ノブ子っぽい霊能者は既に強力な霊能者、経蔵&珠緒を現場に急行させていた。
経蔵は「カルト」のネオとほぼ同じキャラ。登場の経緯も同じ。ファンサービスか。
経蔵は霊力と主張が強いキャラ。貞子に髪で掴まれる程度の事は振りほどいて逃げれる
珠緒は盲目の少女で何でも見通せるキャラだ。
もう何でも見通せるしそれが全部真実なので、彼女が発言するだけであらゆる説明や展開をすっ飛ばして物語を進めることができる便利キャラだ。彼女のお陰で劇中で本来必要だったであろう数十分くらいの展開や説明が処理された。
白石監督映画は いつも金がないが、それを埋めつつ面白いアイデアをよく捻り出すのが白石監督の一番いいところだと思うが、この珠緒というキャラもその一つだ。
経蔵は貞子や伽椰子の事も既に知っている。彼には秘策があった。
「バケモンにはバケモンをぶつけんだよ。」
と、白石監督ファンやニコ生ユーザーが大喜びしそうなパンチラインを放つ。
この二人はさっきから何度も言うように便利だし面白い。
だが経蔵は、貞子vs伽椰子のリング外をウロウロすることしか許されていないので、あまり活躍させる事ができない。
安藤政信はオーラあるし確かにカッコいいのだが、よく見てるとやる事は失敗ばかりで終盤では普通に弱体化されてしまい思ったほど活躍できなかった。
こんな事ならネオのキャラを使わず、珠緒を紹介してもらった教授が、珠緒の指示で実行するという展開でも変わらないなと思った。まあ経蔵の方がイケメンだし引きが強いか。
しかしこんな深夜アニメみたいなキャラが、一人ならギリ良かったが二人もいると観てて恥ずかしくなった。
個人的に白石監督がたまにやる深夜アニメっぽいノリはあまり好きじゃない。
だけどTwitterでは二人のファンアートが描かれて盛り上がってたから成功なんだろう。
ちなみに山本美月は友人の呪いを自分に移そうとビデオを観るが「他人に見せれば呪いはそちらに移行する」というのは、悪意のある只の都市伝説だった。
これは旧「リング」の設定を逆手に取った上手いやり方だった。
友人の呪いも解けず、山本美月も新たに呪いにかかってしまった。

終盤。貞子vs伽椰子!
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山本美月の友人は気が弱く、絶望して教授がダビングした呪いのDVDをネットに解き放ってしまう。このままでは呪いを解くだけでなく貞子を斃さなければ世界滅亡してしまう感じになった。
更に、呪いで死にたくない彼女は自殺しようとするが、貞子が現れて自分の瞳を見せる速攻の呪殺で殺されてしまう。
「貞子は呪い成就を邪魔されると速攻で殺しに来る」とわかった。
お祓いの時も呪いが解除されてるから邪魔しに来たのだ。自殺も呪いの邪魔なのだ。
そして玉城ティナは「入ると死ぬ家」に誘われて入りこんでいて助けに来た彼女の両親は俊雄に殺される。そんな玉城ティナを、経蔵たちは救出。
そして経蔵はロジカルなのか無茶なのかよくわからん作戦を立てた。
山本美月は「貞子の呪い」が発動する時間に「入れば死ぬ家」に居れば、呪殺しに来た貞子が家の伽椰子と鉢合わせになって対消滅するという計算。
そして既に「伽耶子の呪い」にかかってる玉城ティナも、山本美月と同行して「入れば死ぬ家」の中で呪いのビデオを見れば、呪い同士が鉢合わせになって、やはり貞子VS伽椰子状態になってよりバッチリ対消滅するだろう。二段構えの青写真。
実際にどうなったか‥というと対消滅はせず!失敗!
何故なら、お互い不死身なのでいくら殺し合ってもすぐに復活してしまう。
千日戦い続けても決着がつかないとされる、一種の膠着状態。千日戦争(ワン・サウザンド・ウォーズ)のかたちになった。
強力な黄金幽霊同士が戦えば、実力が拮抗しているためこの千日戦争(ワンサウザンドウォーズ)に陥るか、双方消滅するかのどちらかになると言われているが‥。試してみないとわからんもんだな
ちなみに俊雄は前菜代わりに、さくっと貞子にやられた。

【2人の攻撃方法】
貞子
呪い:ビデオを観た人間に憑りついて二日後に殺す。邪魔する奴を操る
攻撃1:伸縮自在の髪を操る。髪の毛を敵の体内に入れ続けて破裂させる
攻撃2:TVの中の貞子空間に引きずり込む
攻撃3:目を合わせて支配する

伽椰子
呪い:家に入って来た人間を殺す。作劇の都合からか屋外には出ない
攻撃:どこからか現れて掴んで引きずり込んでしまっちゃう攻撃。
一体どこにしまっちゃってるのかはわからないが、とりあえず画面外に引きずり込んでしまっちゃう(俊雄も同じ攻撃方法)

こうしてまとめると伽耶子は神の様に強かった原作より遥かに弱くされている。
そして伽耶子の成分を貞子に与えて貞子が強くなったような印象。
二人の戦いは、金が無いから小規模だが主人公たちという観客の前で、モンスタープロレスを演じてくれて楽しかった。
全体的に髪の引っ張り合い的な女の子の小競り合い感があって可愛いかった。
しかし両者ともに不死身なために決着がつかない。そしてラストに。。
個人的には異界が開いたり平行世界のオリジナル貞子伽椰子が出たりする規模のデカいものを想像してたが違った。だけど、本作のラストで良かったかも。
どうせなら「サダカヤになって世界がもっととんでもない事になった」という光景を具体的に見たかった。
サダカヤを演じてるのは誰なんだろう?やっぱり依り代になった山本美月なのかな?


楽しかったが、不満はやっぱり序盤の怖くなさ。
そして貞子と伽耶子は、本家の怖くて強い貞子と加耶子らしさがかけらもなかった。
どうせなら怖くて強い貞子と加耶子の対決が観たかった。
だがそんなのをじっくり描いていたら上映時間が足りなくなるだろうが。
正直、貞子x伽耶子x白石監督という組み合わせは、とんでもなく凄い映画になるのを勝手に期待していた部分もあったが、蓋を開けると上手にまとめてかなり面白い程度の映画だった(もっともっとすげえ事になると勝手に思ってた)
とんでもなく大ヒットしたら続編も有り得たが、そこそこのヒットだったので続編は多分ないだろう。まあ特に要らない気がする
ちなみに僕は貞子と伽椰子どっちも好きだが‥あえて選ぶなら美人の貞子かな?

 そんな感じでした

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