gock221B

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『サイバーパンク エッジランナーズ』(2022) 全10話/今頃観たけど想像以上に胸を打たれた……ラストシーンの月面とレベッカが最高🌕️


原作:ゲーム『サイバーパンク2077』(2020)、テーブルトークRPGサイバーパンク2.0.2.0.』(1993) 監督:今石洋之 シリーズ構成&脚本:宇佐義大 脚本:大塚雅彦 キャラクターデザイン:吉成曜 音楽:山岡晃 原案:ラファウ・ヤキ 制作会社:TRIGGER 製作:CD Projekt RED 配信サイト:Netflix 製作国:日本、ヨーロッパ 再生時間:24分、全10話 公開日:2022年09月13日 英題:Cyberpunk:Edgerunners



ダークファンタジー小説シリーズをアクションRPGゲーム化した『ウィッチャー』シリーズの三作目『ウィッチャー3 ワイルドハント』(2015)が世界的に爆裂ヒットしたポーランドのゲーム会社CD Projekt REDが次に出したサイバーパンクアクションRPG『サイバーパンク2077』(2020)……をTRIGGERがスピンオフ・アニメ化したもの。
ちなみにその『サイバーパンク2077』(2020)は、テーブルトークRPGサイバーパンク2.0.2.0.』(1993)……の57年後の世界という設定のビデオゲーム
というかその前にサイバーパンクとは……1980年代にSF小説を中心にムーブメントを起こした世界観。厳密な定義はよくわかってないけど大体……街が雑多で小汚くてハイテク大企業や日本が栄えて貧富の格差が開いてる近未来で、脳を電脳化したり人体を機械化したりが当たり前になってる世界。皆不幸になるから住みたくないけど端から見てたらカッコいいので観ればいつでも13~17歳くらいの精神状態になれる楽しい世界……そういう認識。厳密な定義はWikipediaでも参照しておくれ。
サイバーパンク2077 - Wikipedia
サイバーパンク2.0.2.0. - Wikipedia
サイバーパンク - Wikipedia

まず『ウィッチャー3 ワイルドハント』(2015)は僕も本編とDLC2つもプレイしました。『サイバーパンク2077』(2020)は……一応買ってプレイしたけど期待してたほどハマりませんでした。ゲーム自体は最初バグとかが不評で期待されたほど売れず、でも後のアップデートや、このアニメの大ヒットでプレイヤーが増えて持ち直した記憶。
特に昨年末の2.1アプデで別物ってくらい向上したらしいから最初からやり直してみようかな。
ゲームはハードボイルドでフォトリアルな感じだったので「トリガーのカートゥーンっぽい可愛い絵柄の作風はちょっと合ってないんじゃないか?」とか「主人公は高校生くらいだけどどうせ死ぬだろうし悲しいから観るのやめとこう」と思って観てなかったんですが、凄い人気で(特に欧米で)しょっちゅう名前が出てくるもんだから、ちょっと一回観とこうと思い、二年遅れで観ました。

監督の今石氏は、GAINAXカートゥーンっぽい作画の人で『彼氏彼女の事情』(1998-1999)とか『フリクリ』(2000-2001)、『アベノ橋魔法☆商店街』(2002)辺りの作画で認知してこの頃が一番好きでした。監督になってからの『天元突破グレンラガン』(2007)、『パンティ&ストッキングwithガーターベルト』(2010)、『キルラキル』(2013)とかも一応観てて相変わらずのコミカルさとかメインキャラがやたらと大事なものを喪失する作風とか可愛くて距離が近い女の子キャラとか昭和っぽい趣味など「良いな」と好感を持ってはいたんですが僕自身が既に中年に足を踏み入れてアニメ自体にあまり夢中になってない感じがあったので今石好きが多い若い年代や欧米人ほど夢中にもなれず「ただチェックしてるだけ」感がありました。

ネタバレあり

 

 

 

 

〈前提となるざっくりした設定〉
2070年代後半
、核戦争によって各国が弱体化し代わりにハイテク大企業数社が強大となって世界を支配しており、貧富の格差が広がった近未来。金持ちはどこまでも栄えており、また人体改造が一般化しているので貧乏人は脳と身体を機械化して犯罪者になるしかなく老衰で死ねるものは居ないという、作品として観てたらカッコいいけど住人にとっては地獄の世界(何か現代の我々の世界も近づいてる気がする)

※ちなみに時系列的に本作はゲーム『サイバーパンク2077』(2020)の前日譚みたい

アメリカ西海岸のナイト・シティ。周囲を荒野と砂漠に囲まれ貧富の差が激しい大都会。日本に本社を置く超巨大組織アラサカをはじめとする不正がはびこる街。
主人公は母子家庭の貧困な高校生くらいの?少年デイヴィッド
毎日のように起こっているギャングの抗争に巻き込まれてデイヴィッドの母グロリアは事故死(しかもすぐ治療を受けられれば助かったものを緊急医療派遣機関トラウマ・チームは富裕層を優先して助けるため母は目の前でむざむざ死んでしまった。ナイトシティに殺されたようなものだ)。
ママが頑張って通わせてくれていたエリートのスクールで優れた成績を発揮していたデイヴィッドだったが無一文になり学校にも馴染めず退学。
デイヴィッドは食っていくため、母の遺品である軍用品のサイバーウェアサンデヴィスタ〉を自らの脊髄に埋め込み犯罪者集団〈エッジランナー〉として歩み始める。〈サンデヴィスタン〉は一言で言うと『サイボーグ009』のジョーの加速装置!……古いか?DCのザ・フラッシュ……いや、そこまで早くない。X-MENクイックシルバーくらいか。とにかく早く走れる。しかし一日に何度も使っていると身体を蝕む。またこの世界は、身体を機械化しすぎたら強大なパワーを持った狂人〈サイバーサイコ〉になり果ててしまう。わかりやすいドラッグの比喩と言える。
ディヴィッドは〈メインが率いる犯罪者チーム〉に加入し、クールなネットランナー(平たく言うとこの世界の超ハッカーのこと)少女ルーシーに恋をして、兄貴分メインや、レベッカ等のチームメイト達と共闘し、裏街道から高みを目指していく。
……という話。
劇中出てくる街、アパートの内装、街並み、武器、インターフェイス、BGMや着信音などのSE…等、ありとあらゆる要素がゲームのまんま。

www.youtube.com数軒の建物だけアニメに描き起こしてるわけでなく、ゲームに出てくる建物から見る向かいの建物や街並みなど全てゲームのままなので初見のアニメなのにも関わらず、自分がゲーム内で実際に歩いて見知った風景ばかり出てくるのでキャラクターが初めて行く場所の殆どが見覚えあるという今まで感じたことのない凄く不思議な気分になった。……逆に言えばアニメから入った人はゲームをやって「知ってるぞ!リパードクの地下とかデイヴィッドのアパートとかそのまんまやん!」と感じられること請け合いで、このアニメがヒットして終わりかけてたゲームが持ち直したというのも頷ける。

 

とにかくバッドエンドにしかなり得ない世界観なので、本作が配信された時に実は最初の方だけ観てたんだが、善人のシングルマザーが主人公の善人の少年を育ててたり、〈メインのチーム〉もヒロインのルーシーや兄貴メインやデイヴィッドの事が好きな少女レベッカなど良い奴ばかりなので「うわ、もう死ぬために創作されてきたようなキャラばっかり……」と感じ取って、何か悲しそうなので観なかった。が、追いつかれて結局観ることになった。
エリートのスクールからはじき出されて犯罪者の仲間入りしたディヴィッドだが、実際のところ「大企業アラサカ重役を父に持つボンボンのいじめっ子に殴られたので、ブチギレて加速装置を埋め込んで退学覚悟でボコボコにして殆ど自主退学」というかたちだった。いじめられて死んだ母をも侮辱されたので仕返ししたい気持ちはわかるが、冷たい言い方をするとディヴィッドが自ら辞めて裏街道に入ってしまったとも言える。
シングルマザーの母が無理して救護班で働いてエリート学校に通わせてくれてたわけで、そこを「自分から辞める」という選択肢を見せたことで、もうディヴィッドにはあまり良い未来なさそうだなと思った。
しかも「復学できますよ~」という学校からの数度の電話も無視してしまう。……といってもこれも確か、ディヴィッドが強力なサイバーウェアに耐えうる体質だからいじめっ子の父に目をつけられただけなんだっけ?これで復学して卒業してアラサカに入ったとしても最終的には実験台にされそうな感じなので辞めようが通学しようがどちらにしてもハッピーエンドには成り得なかったのかも。
まぁ辞めたものをグチグチ言っても仕方ない、切り替えて犯罪者ディヴィッドを応援していこう。


〈メインのチーム〉に入ったディヴィッドは、ルーシーに恋をして、やがて付き合う。
ルーシーは貧富の格差が激しい地上の地獄から解き放たれて「月に行きたい」という夢を抱いている。ディヴィッドは大好きな彼女のその夢をいつか叶えさせたいと誓う。ロマンチック。この「月」っていうのはルーシーが具体的に月でしたことがあるのではなく面倒事が多い現実世界から離れたいという現実逃避的な側面が強い。初期黒沢清映画で登場人物がやたら何度も「アメリカにでも行こうか」と言ってたのと同じ。
チームの仲間たち……チームの大黒柱でディヴィッドが尊敬する兄貴メイン、チームの母ドリオ、ルーシーを拾った謎めいたネットランナーキーウィ、お調子者ピラル、その妹でディヴィッドの事が好きになっていく少女?レベッカ、渋いヒゲの運転手ファルコ……達と共に犯罪行為にいそしみ成長し、打ち解けていく……。この、ディヴィッドが色んな作戦をこなしていく様は第3話だったか第4話あたりでダイジェストで見せられる。
正直言ってこのダイジェストが一番観たいのだが……。
そういえばゲーム『サイバーパンク2077』(2020)でもゲーム冒頭は主人公Vにジャッキーというナイスガイの相棒が出来るのだが、Vとジャッキーが成り上がる様子はダイジェスト映像で飛ばされてしまう、そしてキアヌ・リーヴス演じるシルヴァーハンドの事件に巻き込まれてジャッキーは早めに戦死してしまう。僕はゲームに対してはゲームプレイを重視しててゲームのストーリーというものは飛ばしがちなので「メインストーリーどうでもいいからジャッキーと一緒に楽しく闘うくだりやらせろよ!」と思った。奇しくもこのアニメ版もそう思うとは……。
第4話辺りでひと仕事終えたメインたちが歩いてると狂ったサイバーサイコによってピラルが殺されてしまう。
ディヴィッドがチームに入って最後までを全5章くらいに分けるとしたら本作は「第1章、そして飛んで……4、5章がアニメ化された!」といった雰囲気がある。第2+3章が観たい。
第4話くらい?準ヒロインであるレベッカの兄、高木渉の声で喋るマスカキ大好きアホのピラルは、総登場時間たぶん5分間にも満たない気がするけど短時間でキャラが立ってたので「ディヴィッドがピラルとちゃんと絡む話とか観たかったなぁ」とちょっと思った。
ピラルを殺したのは刺客でも何でもなく、ただただ改造しすぎて狂っただけのサイバーサイコ。ピラルが街の狂人からの無意味な死によって、アニメの流れが代わり最終話まで「〈メインのチーム〉の最後の闘い」とでも言うべき悲惨な感じで突っ走る、

第6話。やがてディヴィッドの目指す兄貴であるメインが、そのサイバーサイコに罹ってしまい恋人ドリオを巻き添えにしてディヴィッドの目の前で戦死。
サイバーウェアなど身体改造を重ねていくと避けられない発狂、サイバーサイコ。
しかし一度、自らを強化してしまうとダウングレードするのが怖く、強化を続けてしまう。そしてそれによって滅びる……我々の生活にも言えるな。一度上げた家賃とか生活水準を少しでも下げることは凄い恐怖だ。それによって滅び去る人がどれだけ多いことか……。あんたもよく知ってるだろ。

第7話。メインとグリオの死から……1年後?数年後?わからないけどディヴィッドは成長して街のチンピラからも憧れられるチームリーダーになっていた。
しかしディヴィッドはメインの巨大な腕を自分に移植し、山盛りサイバーウェアだの何だのを自らに移植してメイン同様の大男になっていた。
メインが改造し過ぎでサイバーサイコ発狂死したのに同じ道を歩んでいて、もうどうしようもなく破滅へと進んでいて悲しいものがある。仲間がいるから加速装置だけあればいいのに……。
ディヴィッドと同棲を始めたルーシーはメインとグリオの死以降、チームの仕事には加わっておらず、しかし陰でディヴィッドを狙う者を暗殺して廻っていた。
この、互いを想いやるカップル両者のすれ違い。
ディヴィッドはルーシーや仲間たちを盛り上げて自分も成り上がるために兄貴メインが死ぬきっかけになった身体改造しまくりで破滅へまっしぐら。
これまでも死亡フラグだけを散々積み上げてきていたディヴィッドだが、途中でかつてのディヴィッド自身の亡くなった母を思わせる……何の罪もない、子供を育てていただけのアラサカの女性研究者のママさんを作戦のために銃殺した瞬間に、もはやのがれようのない死へのベルトコンベアーに乗ってしまった感が強かった。
ルーシーはディビッドに内緒で一人だけでディヴィッドの障壁となりうる、アラサカが放つネットランナーを始末して廻っていた。彼に内緒だったのは、自分が原因でメインとグリオが死んだことや、ディヴィッドがアラサカからの刺客に目をやると危険に近づくという老婆心からだろう。
この互いを想い合う2人の行き違いは少し「夫は妻に鼈甲の櫛をプレゼントするため祖父から受け継いだ家宝の懐中時計を売り、妻は夫の懐中時計の鎖をプレゼントするため長く美しい髪を切って売ってしまう。夫婦が持ち寄った櫛と鎖は無用のプレゼントとなり夫婦の互いへの思いやりだけが残った」という『賢者の贈り物』(1905)を思わせる。
賢者の贈り物 - Wikipedia

しかし、このカップルのすれ違いがチーム全体やナイト・シティ全体に波及し、破局クライマックスを迎える。

 

「メインの死後、ルーシーが不参加のディヴィッドのチーム」では、レベッカが副長みたいな立場になっている。
レベッカはディヴィッドが好きだが、ディヴィッドとルーシーは両想いで同棲しててもはや入る隙間が1mmもない。なのでとりあえずレベッカは態度や口先こそ粗野なものの最後までディヴィッドのために尽くし続ける。……ちょっと、まるで母親かのようにディヴィッドに対して尽くしすぎて都合良すぎるので「オタクに都合の良いアニメ」感を感じてしまう……が、実際のところレベッカのキャラデザとか喋り方とか良すぎて、加齢のせいか滅多に単体のキャラクターに惹きつけられたりしない僕もレベッカが好きになってきた……。
本作の後の時系列になるゲームの『サイバーパンク2077』(2020)のラスボスであるアダム・スマッシャーが〈ディヴィッドのチーム〉抹殺のために派遣される。これでもう敗北がほぼ約束された。
ネタバレだが、ディヴィッドはアダム・スマッシャーに完敗しつつも愛するルーシーに大金をパスして戦死する。


事件後、ルーシーはディヴィッドの遺言通り、月に旅行する。
遂に夢の月面に来たルーシーは、ディヴィッドと出会った頃に共に体験したブレインダンス(他人の体験を追体験できる情報)の時のディヴィッドの可愛い笑顔を幻視し、笑顔になるが直後、彼は死んでナイトシティのシミになって死んだことを思い出して落ち込む。元々ディヴィッドだけ隣にいればそれが夢の全てになっていたので、ディヴィッドと逢う前の「月に来る夢」など、自分一人で行ってもただ虚しいことを知っただけ。ディヴィッドが命を懸けて「月に行ってくれ」と言ったし他にやることもないので来ただけ。あれだけ来るのが夢だった月だが、今となってはディヴィッドの不在を思い出させられるだけの只の巨大な墓標と何ら変わりない。このルーシーの哀しみでこのアニメは終わる。
物悲しいが凄く心に残る良いラストだった。


そういえばラストバトルのvs.アダム・スマッシャー戦。
もう、ディヴィッド、もしくはルーシー、もしくはディヴィッドとルーシー両方……という三種はずっと意識していたのだがレベッカは意識の外にいってたのでレベッカがアダム・スマッシャーに殺されて「えっ……?」と焦りました。
しかも兄ピラル同様に凄く意味のない死なのがキツかったですね。
結局、生き残ったのはルーシーと、ヒゲの運転手ファルコだけだった。
ルーシーは生き残って月で虚しい哀しい顔を最後に見せるために必要。ファルコは、ディヴィッドの元に戻ろうとするルーシーを止めて分け前の取り分とか「月に行ってね」というディヴィッドの遺言を告げるメッセンジャーとして必要だったんだろうな。
早い段階から(というかアニメが始まった瞬間から)ディヴィッドなどメインキャラの死を意識して観てたので「じゃあ僕が好きなレベッカが生き残れば僕にとってはハッピーエンドかな?」と思っていた、その気持ちを見透かされたかのようにレベッカが無意味な死を遂げさせられてしまった。だけど、そのおかげでラストの月面での虚しいルーシーに集中できて、言いようのない、まるで近親者が死んだかのような胸に穴がぽっかり空いた気持ちにさせてくれたのかもね。
レベッカが、ファルコみたいに最後生きてたら「レベッカ生きてたから問題なし!」と、思いかねないよね。それを潰すために犬死にさせたのかもなぁ……と、そう思いました(考えようによっては想いを寄せるディヴィッドの眼の前で、ほぼ同時刻に死んだというのは良い死に様かも)
同人誌とかBLとか、たまに読んだりするが「こういうの描きたい気持ちよくわかんないなぁ」と思ってたけど自分が若かったらレベッカ本を描くかもなと思った。

レベッカに心を奪われてたが「ディヴィッドの幸福」に話を戻そう。
ディヴィッドからしてみれば、犯罪者になってでも母が望んでた「アラサカのてっぺん」に登ったことや、登りつめて燃え尽きてパッと消えて伝説になった事は(本人からしたら)良かったのだろうと思った。
それと最初からずっと思ってたがディヴィッドの運命自体もそうだし、本人が常に破滅願望ありすぎのようにしか見えないし滅びるのは必然だったんだろう。
初登場の瞬間から死にそう感満々だったディヴィッドだったが、学校辞めて犯罪者になりルーシーに「月に連れて行くよ」と言ったり改造しすぎて発狂したメインのようにゴテゴテと身体改造を重ねる……などと死亡フラグを次々と立てていき、決定的だったのはアラサカで働きながら息子を育てる何の罪もない母親研究者を、自分の顔を見たというだけの理由でブッ殺して「自分の母さんと同じくらいの女性を殺してしまった……」と言ってたあたりでもはや死への運命が最高潮になってしまった。こうなってしまってはディヴィッドもサイバーサイコになって死ぬか、又は彼が自分より大切にしているルシーが死んで自分が残ってしまうの二択の運命しかない。後者にはならずルーシーを護って死ねたのはむしろディヴィッドにとっては良かったのかもしれない。なんか第一話で母が死んで以降はあまり生き残ろうという意思が感じられず全話通して緩慢な自殺をしてるだけという風にも見えた。
割と観た人誰もが思いそうだけど、ディヴィッドとルーシーってホウレンソウ(報告、連絡、相談)が無さすぎるよね?それがあれば大体の不幸は防げた気がするが……しかし「ルーシー一人ぼっちの月面」「レベッカの不要な犬死に」この2つが、いつまでも消えない胸に空いた穴……になったのは間違いない。だからこれで良かったのかもね。
登場人物全員、若者で、経験を積む前に皆死んじゃったから仕方ないということで納得するしかない。


全10話というのは短かった。特に〈ディヴィッドがメインのチームと慣れていくダイジェスト〉の部分が観たかった。観終わった今からしてみれば全24話……少なくても全12話は欲しかった気がする。
せっかくヒットしたんだからディヴィッド加入前の〈メインのチーム〉全盛期の前日譚とか、又はゲーム本編のシルヴァーハンド(キアヌ)の時の話とか、また今石にアニメ化してほしいなと思った。「ウィッチャー」アニメ化でもいいぞ。CD Projekt REDのサイバーパンクの開発終わってウィッチャーの続編に移ったらしいしね……。

※ちなみにアプデによって『サイバーパンク2077』(2020)ゲーム内に、ルーシーによる戦死したチームメンバーへのメッセージ入り墓碑が各地にあるらしい。

 

 

 

 

そんな感じでした

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Cyberpunk: Edgerunners (TV Mini Series 2022) - IMDb
Cyberpunk: Edgerunners | Rotten Tomatoes

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