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『アトラス』(2024)/物語の大部分、ロボットに搭乗して戦う貴重なアメリカ映画。しかもジェニファー・ロペスが🤖


原題:Atlas 監督:ブラッド・ペイトン 脚本:レオ・サルダリアン、アーロン・イーライ・コリート 配信サービス:Netflix 製作国:アメリカ 上映時間:118分 配信開始日:2024年5月24日

 

 

『カリフォルニア・ダウン』(2015)、『ランペイジ 巨獣大乱闘』(2018)の監督。
どちらもドウェイン・ジョンソンや熟女や巨乳の女性が大地震都市をサバイブしたり巨大怪獣と戦ったりする、ちょっと一昔前の大味な映画を撮る監督という印象。
今回は巨尻のスーパースター熟女、ジェニファー・ロペスがロボットに乗って悪いサイボーグ達と戦う話。

ネタバレあり

 

 

 

 

人間を凌駕するほど能が発達したAIが人間の生活に溶け込み“共生”する近未来。
優秀だがAI嫌いの分析官アトラス(演:ジェニファー・ロペス)は、28年前、人類に反旗を翻して大勢を殺して宇宙に逃げたAIのハーラン(演:シム・リウ)が潜伏する惑星を突き止めた。彼女はハーランを討伐するミッションに同行する。
しかし待ち伏せしていたハーランのAI軍団に宇宙船は爆撃され、強力なレンジャーとAIロボットは全滅
一人、ハーランの惑星に不時着してしまったアトラスは、信用していないAIを搭載するロボット〈スミス〉と共闘するしかなくなった――

みたいな話。

アトラスは頑固で強情で協調性がなく、レンジャー部隊からは嫌がられていたがアトラスは「ハーランを一番知ってるのは私!あいつは舐めちゃいけないのよ!」と強引に宇宙船に乗り込み参加する。
レンジャーたちは、ちょっとうるさがっている。『エイリアン2』のシガニー・ウィーバー状態。
ちなみにハーランは『シャン・チー/テン・リングスの伝説』(2021)のシャン・チーとか『バービー』(2023)の東洋系ケン役してたシム・リウ。
ここから色んな困難を乗り越えて認められていくのかな?と思ってたら、いきなり悪AI軍に爆弾をブチ込まれ、ロボットに乗り込み今から出撃するところだったレンジャー部隊は30秒くらいで成すすべなく全滅!宇宙船も墜落。
いきなり全滅とは思ってなかったので「スピード感あっていいね」と思った。

アトラスは隊長によってロボットに乗せられ空中に投げ出される。隊長も投げ出される。空中でレンジャーがアトラス機を保護するが1秒後にはレンジャー機は流れ弾を喰らい粉微塵になって死んだ。
惑星に不時着したアトラスは、自分が乗ったロボットのAI”スミス”と会話し、何とか墜落した宇宙船や生き残ったレンジャーを探そうとする。
”スミス”は人間の脳とAIとを完全にリンクさせ、機体の性能をフルに発揮できる機械を耳に装着するようアトラスに言う。
しかしAIを信用していないアトラスはそれを拒む。
元々AIハーランはAIを開発したアトラスの母が作った養子のようなAIアンドロイドだったのだ。そんな彼がある日突然、母を殺し大勢の人類も殺して人類に宣戦布告をした。
そのため彼女は、家電や道具として使うのはともかくAIと精神をリンクさせることは非常に警戒している。
レンジャーは一人も生き残っておらず、しかもハーランの部下のAI軍団がアトラス&スミスを襲う。アトラスはスミスの静止を聞かずイオン爆弾で周囲を焦土にして敵AIを全滅させる。しかし地盤が崩れて大怪我してしまう。AIが静止した理由はこれだった。

 

そういう感じで、AIを信用できないアトラスを、スミスが論理的に優しく諭したり思い出話をさせようとしたりして、何だかんだ徐々に距離が縮まってくる。アトラスはAI差別したり感情的に騒いだりしている。何となく妙に子供っぽいので、母が目の前で殺された時に自分の中の時間が止まってしまい、その後は独身のまま分析官についてだけ邁進してたがために内面が少女時代のまま大して成長してないのかも?と思った……がそんな深く考えるような監督じゃなさそうだから気のせいかも。ロボからお菓子を貰って舐めたり花を貰って喜んだり……妙に子供っぽいんだよね。脚本の時点では少女だったのを無理やりジェニロペに変えたのかもしれない。
ともすれば観ていて不快なキャラにもなりそうだが、ジェニファー・ロペスのスター性なのか、やたらと怪我して苦しむ自業自得シーンが多いせいか観ていても別に嫌じゃない。
このアトラスのキャラ、そして母へのトラウマを抱えて鬱屈したままロボットに乗って戦う……その全てを観てて「これ日本のアニメなら少女または少年がやるようなキャラだな」と思った。いや日本じゃなくてアメリカでも20代の若手女優がやった方が似合いそうな役だが、しかしそれを50過ぎの成熟し尽くした肉体のジェニファー・ロペスがやってるっていうのも、これはこれで面白い。
無機質なロボから最も正反対な人間であるセクシー熟女が乗ってるというギャップが面白いと思った。
それにしてもジェニファー・ロペスはかなり早くから歌手としてスタートして大ブレイクしたのに映画出る時は、いつもB級映画みたいなのばっかりなのは何故だろう?モロ白人じゃなくプエルトリコ系だからかもしれない。ジェシカ・アルバとかもチアリーダーみたいな性格のキャラしかやらせてもらえないから副業に力入れて映画出なくなっちゃったもんね。エクササイズとかしてるスターだから本作でもスタイルの良さを見せつけたり顔面アップで苦悶の表情しても美しいが、それとは別でAIに「白髪を染めてる」と見抜かれるシーンを入れたりして自分の加齢もアピールするバランス感覚はあるんだとそういうところは冴えてるなと思った。
話は戻って、アトラス母の死やハーランの反乱は間接的にアトラスの所為であったため、それがアトラスのトラウマとなっており、それがAIとの100%シンクロを妨げていた。それを語ってシンクロしきってなかった残りのシンクロ率を上げて覚醒する。
感覚の拡大だけでなくロボの腕が4本になる。「覚醒したからナノテクを使えるようになり生えてきた」とかでも良いのにわざわざ部品を拾ってロボが自己改造してたのが面白かった。
ストーリーだけ見たら『ブレードランナー』っぽいので「ハーランにも辛い過去や、深い思惑が?」とか思ってたけどそういったものはなく、よくありがちな「人類は放っといたら絶滅するから間引きしてAIが地球を運営していくのだ」というよくあるやつだった。
「スミス=良いAI、ハーラン=悪いAI」というシンプルすぎる構図だった。
ハーランは割と最初から悪い奴だった。では「何で悪くなったのか?」とか今流行りでもあるし「AIと人類」などについて詰めてあればもう何段階も上に行ける気がするが、本作にはそんなものはない。自分はそういう感じだろうと思って観たのでOKでした。
むしろNetflixオリジナルのSFって9割くらいつまらないので最後まで面白いのをキープしてただけでも凄いと思いました。

でもIMDbとかRotten Tomatoes見たら死ぬほど評価低くて気の毒になった。レビューサイトってホラー映画とかが余程の傑作じゃない限りボロボロの評価になるが、それに似てた。内容はそんなに悪いと思わないのだが、やはりロボットもの……しかもロボットに搭乗して戦う内容って欧米人はめちゃくちゃアホみたいに見えるらしいし。やっぱり(トランスフォーマーとかじゃなくて搭乗するタイプの)ロボットものはゲテモノなんだなと思った。操縦するタイプの映画がヒットしたためしないもんね。『パシフィック・リム』も本国ではコケてたらしいし……。
からしたら、有名俳優がこんな長時間乗ったまま活躍して動きまくって凄く良かったけどね。『ガンヘッド』観に行って「全然動かんな……」と思ってた子供の頃の自分に観せてあげたい。
ちなみに本作のロボット”スミス”は欧米のSFとか鳥山明の漫画に出てきそうなタイプのやつ。
アメリカの搭乗型ロボット=兵器、道具」「日本の搭乗型ロボット=巨大ヒーロー」
ですね。今後、搭乗型ロボの実写作品がヒットしたりする事はあるのかな?同じNetflix『キングコング:髑髏島の巨神』(2017)の監督が『機動戦士ガンダム』実写映画やるらしいけど大丈夫なのだろうか……。
それにしても異星に勝手に乗り込んで焦土にしといて現地の花を持ち帰って「綺麗……」とか言ってるラストは「アメリカだなぁ」とアメリカの怖さを感じた。

 

 


そんな感じでした
〈他のブラッド・ペイトン監督作〉

『カリフォルニア・ダウン』(2015)/ロック様含む爆乳家族の乳ブン回しサバイバル🧑🏽‍🦲 - gock221B

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Atlas (2024) - IMDb
Atlas (2024) | Rotten Tomatoes

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