gock221B

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『スター・ウォーズ:テイルズ・オブ・エンパイア』(2024) 全6話/バリスがあまりにもカッコよすぎて鳥肌立った。テイルズオブジェダイもそうだったがマンダロリアンとかアソーカよりずっと優れてる気がする🔴🔵


原題:Tales of the Empire 企画&製作総指揮:デイヴ・フィローニ 原作:ジョージ・ルーカス 音楽:ケヴィン・カイナー オリジナル音楽:ジョン・ウィリアムズ 配給:Disney+ 配信時間:各話15分前後、全6話 配信日:2024年5月4日 シリーズ:『スター・ウォーズ テイルズ』シリーズ、『スター・ウォーズ』シリーズのアニメーション・シリーズ

 

 

スター・ウォーズ」シリーズの単発アニメシリーズ。
一昨年の『スター・ウォーズ:テイルズ・オブ・ジェダイ』(2022)では、ドゥーク伯爵、アソーカ・タノという2人のジェダイを描き、今回はモーガンとバリスという帝国側の……随分マイナーキャラを2人描いた。

『マンダロリアン』〈シーズン1-3〉(2019-2023)によって、すっかりディズニーSWの良心という感じになってきたルーカスの愛弟子デイヴ・フィローニ。彼の手によるアニメ映画『スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ』(2008)、続くTVアニメ・シリーズ『スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ』(2008-2020)、続く『スター・ウォーズ 反乱者たち』(2014-2018)……などで取りこぼしたエピソードを描きつつ今後の自分の実写作品にも活かす……といった印象があるのがこの「テイルズ・オブ」シリーズ?外伝みたいな感じか。
スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ』(2008-2020)はですね、映画一本とTVアニメ全133本あるんですが、映画一本とTVアニメを興味あるとこから先に78話観て、大変面白いけど残り55話ってところで今止まってます。今後SW映画を作ることも決まってるフィロー二の近年のドラマ、『マンダロリアン』〈シーズン3〉(2023) とか『スター・ウォーズ:アソーカ』(2023) とかが、もはやアニメ作品観てないと楽しめないようなSWマニア向けの内容にどんどんなってきてて、僕は全部じゃないけど主要なエピソード観てるので一応楽しめはしたんですが、フィローに作品の方向性がどんどんマニア向けになってて少し「大丈夫かな」と思いはじめたせいで過去のアニメ視聴が止まってます。「クローン・ウォーズ残り55話観ても『反乱者たち』全70話があり、それ全部観ても『バッド・バッチ』全47話ある……」という未見の分量が単純にしんどいです。
どれも一定以上の面白さがあり中には「この24分のアニメ、そのまま実写にするだけで傑作になるじゃん」ってくらい良い話も多くあるのは知ってるんですがシンプルに話数が多すぎる。別にSWだけ観て生きてるわけじゃなく単純に幅広く観たい映画を常に積んで生きてるのでね……。『クローン・ウォーズ』はSW作品が作られなくなりルーカスがディズニーにSW売るまでの期間にやってたからモリモリ作ってたから話数が多いのだが、素直に多いです。またSW熱が再燃したら観ます。

で、話は戻って前シーズンともいえる『スター・ウォーズ:テイルズ・オブ・ジェダイ』(2022)は、主人公の一人ドゥークーよりも元ジェダイ評議会のヤドル(ヨーダと同じ希少種族のジェダイ・マスター)の死闘とアソーカの再起が心に強く残りました。

 

ネタバレあり

 

 

 

 

『スター・ウォーズ:テイルズ・オブ・ジェダイ』(2022)の時は、主人公のアソーカとドゥークー伯爵を15分づつ交互に全6話描いてたが今回は第3話までがモーガン編、そこから残りの第6話までバリス編という形式になっている。

🔴モーガン

まず、モーガンは誰かというと『マンダロリアン』〈シーズン2〉(2020)の第5話で登場、惑星コルヴァスで圧政を敷いてたらアソーカにボコられた監督官。
そして『スター・ウォーズ:アソーカ』〈シーズン1〉(2023) で、マルチバースに飛ばされていたスローン大提督をSW銀河に帰還させるため奮闘してジェダイに倒されたダソミアの魔女こと〈ナイト・シスター〉。〈ダソミアの魔女〉って何かというと『スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ』(2008-2020)に出てきて、ドゥークー伯爵によって滅ぼされた惑星ダソミアに住む魔女軍団。ダース・モールとその弟もダソミアの魔女によって凶暴化されたダソミアの男たちだった(ダソミアでは男の地位は物凄く低い)。それの数少ない生き残りがモーガン。だけど正直いって印象薄いので「モーガンの過去」と言われても全くワクワクしないものがある。もう既にジェダイに殺されてるし、殺された時も全く印象に残ってない……エズラが殺したっけ?アソーカだったか……去年観たのにそれすら忘れてるくらいだからね。感想に入る前の説明が長くなった割には前提となる作品がやたら多く、それでいてそれら全部観たとしてもモーガンなんて特に大したことキャラという……しかもSW詳しい人ならここ読まなくても知ってるし、知らない人がここを読んだとしても特に面白くないだろうしかなり無駄な情報。
このブログは一応、何も知らん人が読むことを想定して書いてるので一応説明したがそれも本当はたいして重要じゃないという虚しい時間だった。

あ、あとSW世界に出てくる〈BBY〉〈ABY〉という年号について。
『スター・ウォーズ ep4/新たなる希望』(1977)で反乱軍がデス・スターをブッ壊す何年前という数え方。デス・スター破壊後の年号はABYとなる。だから0BBYと0ABYは同じ年って事になる。

 

第1話「恐怖の道」
劇中での時系列は20BBY
映画でいうと『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』(2002)『スター・ウォーズ ep3/シスの復讐』(2005)の間。〈クローン戦争〉の間の期間。

惑星ダソミアのダソミアの魔女〈ナイトシスター〉たちは分離主義勢力のシス卿ドゥークー伯爵の怒りを買い、ドロイド軍指揮官グリーヴァス将軍を派遣させられて壊滅した。
家族や仲間を皆殺しにされた若きナイトシスターのモーガン・エルズベスは〈山の民〉に助けられた。
「突然出てきて何ですか〈山の民〉って?」という感じだが観てればわかる。とりあえずダソミアにひっそり住んでる女性たちのようだ。
〈山の民〉の中で”母”と呼ばれるリーダーは身を潜めてドロイド軍団がダソミアから引き上げるのを待って、やり過ごそうとするが血気盛んなモーガンは〈山の民〉の若手を先導してナイトシスターの武器を取りに行き、ドロイド軍団に見つかって多くの犠牲者が出る。
「強いバトル・ドロイドとか相手にどうするんだ?」と思ってたら〈山の民の母〉が魔術でドロイド達を全滅させてしまった。
どうやら〈山の民の母〉もナイトシスターだったが、静かに暮らしたくなって山に棲んでた魔女だったみたい。
山の民の母の娘も戦死した。母はモーガンに目も合わさず「貴女の生きる道が決まったようね」とモーガンを追い出す。山の民と静かに過ごしてれば良かっただろうがこの瞬間にモーガンの怒りに満ちた人生が決定されたってわけね。
それにしても〈山の民の母〉はめっちゃ強いんだから(というかナイトシスターの中でも最高クラスでは?下手したら大抵のジェダイより強いだろ)娘や若手達やモーガンにちゃんと説明すればこうはならんかったんじゃないか?と思わなくもないが、まぁいいか。
ちなみに僕は名作ゲーム『スター・ウォーズ ジェダイ:フォールン・オーダー』(2019)もプレイしてて、ダソミアのステージもあった。下手にウロウロしてたらダソミアの魔女の魔法攻撃、あとダソミアの男衆(ダース・モールを蛮人にした感じ)が大量に殴りかかってくる恐ろしい惑星だった。このゲームしてたおかげでダソミアがでてきただけで「あ、ダソミアだ、懐かしいなぁ」と「過去の体験」として思い出された。こういう時、巨大フランチャイズ作品って良いよね。そんなのSWくらいだ。

 

第2話「怒りの道」
劇中の時期は9BBYから2BBYの間……らしい(この時期はSWの海外FANDOMのWiki見てパクっただけなので合ってるかどうかはよくわからん)『スター・ウォーズ 反乱者たち』(2014-2018)の期間、反乱軍が大きくなってくる辺りの時期か。
第1話から11~18年が経過した。途中で何してたかはわからんがモーガンにも色々あったようで惑星コルヴァスの監督官となっていた。
そして帝国にTIEディフェンダーのプレゼンをしていた。
帝国はモーガンのプレゼンを却下して「君の惑星、資源が多く取れるみたいだからくれよ」と搾取されそうな勢い。しかしモーガンのプレゼンを気に入った帝国の士官がいた。
『反乱者たち』まだシーズン2くらい?までしか観てないので知らなかったが、このオッサンはスローンの副官ペレオンとかいう重要なキャラだったらしい。
コルヴァスに帰ったモーガンは、民衆に「あんたのプレゼンでここも栄えると聞いたから尽くしてきたのに失敗したのか!魔女め!」とめっちゃ怒られる。
「私だって皆のために頑張ったのにあんな言い方ないんちゃう?」と、モーガンの方も民衆に腹立ってくる。
そこに突然現れたルクという暗殺者を打ち負かすと、それは武力テストだったようで、スローン大提督が登場。モーガンの動機が〈復讐〉だと知り心技体ともに自分の部下にふさわしいと思ったスローンはモーガンに艦隊をプレゼントする。
コルヴァスの民衆たちは今後の圧政を予感して暗い顔になる。
スローンたちは今後のフィロー二の実写ドラマ&映画世界でラスボスになるであろう強力な敵……だったらモーガンじゃなくてスローンの話をすればよかったのでは?と思ったがスローンは大物すぎるので後に回した感じか。

 

第3話「憎しみの道」
劇中の時期は5ABYから9ABYの間のいつか。
映画でいうと『スター・ウォーズ ep6/ジェダイの帰還』(1983)結末から1年後から『マンダロリアン』〈シーズン2〉(2020)の第5話までの期間。『マンダロリアン』〈シーズン2〉(2020)の第5話のすぐ前っぽい雰囲気だったが。
モーガンの圧政に苦しむコルヴァス。
モーガンは恐らくスローンを救いに行くためのあの凄いリング状の宇宙船を作るために民衆をこき使って資源を掘らせてる感じか。
そこに新共和国の特使がやってくる。彼女はこの村の者だったらしいが出ていって新共和国で立派に働いている模様。
「もう帝国は滅んだし貴女もここを明け渡し裁判を受けてもらう」と言いに来た。
そんな事言うもんだから特使や新共和国兵士は普通に皆殺しにされて、ついでに森を炎上させる(なんで?)。
しかし彼女は死ぬ前に助けの通信をしていた……というラスト。
てっきり後でモーガンをしばきに来るアソーカかと思って検索したらボ・カターンたしい。なんでボに?と不思議だがそういうことらしい。
そういう感じでモーガンのオリジンを三話使って見せられたわけだが、最初に言った通りモーガンの過去とか何の興味もないし、いざ観ても「観てなかった時も大体こんな感じだと思ってたよ?」としか思えないもので、観て腹が立つわけでもないし別にモーガンのことも嫌いではないが、かといって観ても何の感想も浮かばない、正に〈無〉って感じのモーガン編だった。
そんな感想も、観ないとわからないので観ざるを得ないので作らないで欲しかった。
続くバリス編は普通に観たかったのものなので楽しみに観た。

 

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🔴バリス編

ジェダイのパダワン、バリス・オフィーは『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』(2002)に初登場……したらしいけどハッキリ言って只のモブだったので今の今まで出てたの知らなかった。
『クローン・ウォーズ』では、同じパダワンである主人公アソーカとたまに共闘したりしていた。そして後半で……これは書かんとこう。アソーカにとって重大な事件を起こして無期懲役になってしまう。だが、その後正史の劇中に出てこないのでバリスの出番はそれで終わり謎のままだった。ジェダイへの疑念から罪を犯して裁判も行われて収監される……そんな風に結末は描かれてるのでこれで終わりで良いのだが、彼女が囚われてる間に、劇中ではクローン戦争終結、オーダー66、アナキンがシスに転向、ジェダイと共和国滅亡、アソーカ逃亡、銀河帝国誕生……と、銀河を揺るがす大事件が連発されてるので「アソーカは逃亡したが、バリスはどうしてたんだろう」と思い起こさざるを得ない状況だった。
SWの世界では『反乱者たち』以降、帝国に〈審問官〉というフォースとライトセーバーを使う敵の役職が出はじめた。一言で言うとジェダイ崩れ?パダワンなどを帝国に従わせてジェダイ狩りに派遣するキャラ。便利なのでアニメとかゲームやコミックなどによく出てくる(そしてあまり強くなくてドラマも薄いので印象も薄い。ただそのキャラの薄さに比べてルックスが全員めちゃくちゃカッコいい)……「ジェダイに疑問を持ってたバリスも審問官になったんじゃないか?」と思ってたがなかなか出てこない。バリスと因縁深いアソーカの実写単体作が遂に作られた『スター・ウォーズ:アソーカ』(2023)、これに仮面を被って一言も喋らない小柄な審問官マロックが出てきたので「よし、これは中身バリスだろ。長年の因縁で戦うんだ」とか思ってたのだが、いざアソーカが倒したら只のマロックだった。確かに顔隠して喋らない以外に怪しいところはなかったのだが、紛らわしすぎて腹立ちました。それなら大柄の審問官とか男の声で喋る審問官にしとけ!と思った。
とか思ってたら突然、本作でバリスのその後が描かれるという……。
前回、『スター・ウォーズ:アソーカ』(2023)配信前に、アソーカの再起を描いた『スター・ウォーズ:テイルズ・オブ・ジェダイ』(2022) が配信された。
だから本作で、バリスが審問官になってどうしたかが描かれて『スター・ウォーズ:アソーカ』シーズン2か映画か何かで審問官バリスを出してアソーカと真の決着。そうにちがいないと思って観た。

 

第4話「献身」
劇中で19BBY
当然、オーダー66発生、ジェダイと共和国滅亡、帝国誕生……激動の刻。
劇中でバリスは……ジェダイに異をとなえて大事件を起こして収監されて……一年くらいか?
牢の窓からコルサントの街が燃えているのが見える。そこへ元ジェダイリン・ラキッシュという女性がやってくる。既にダークサイドに堕ち審問官フォース・シスターとなっていたリンはバリスを審問官へと勧誘する。
このリン、新キャラかと思ってたけど調べたらコミック版とか『オビ=ワン・ケノービ』(2022)に出てたらしい。まぁウロウロしてただけなので全く覚えてなかったけど。
バリスとはアソーカのように旧知の間柄らしい。
帝国に行ったバリスは大審問官の元で審問官になるテストを受けて合格。
大審問官はバリスの裁判の言葉に影響された説があるから、大審問官としてはバリスは最初から欲しい人材だったのではないか。
他の審問官と共にダース・ベイダーと謁見する。
『スター・ウォーズ:テイルズ・オブ・ジェダイ』(2022) でアソーカに5秒で殺された見た目だけやたらカッコいい審問官やマロックも居た(というか殆どの審問官はカッコいい見た目、ほどほどの強さは共通してる)。
やっぱり審問官になったのね、というのがやっと観れて満足した。

 

🔴🔵第5話「認識」
劇中で前話と同じく19BBY。審問官になったばかりのバリスは、リンに連れられてジェダイ狩りの任務に出かける。
リンは高圧的に村人を尋問し抵抗されるが、バリスは仮面を脱いで子供に優しく尋ねてジェダイの居場所を聞き出す。まるでジェダイの時のままのようだ。
リンは嘘をつかれたことに激怒し、村の出口を塞いで村人を皆殺しにする。
このシーン、殺害してる場面は直接見えず扉の向こうでリンが殺しまくってる音や血の飛沫だけ見えるのだが凄くカッコいいシーン。
あまりに凶暴なリンは、ジェダイの居場所を喋った弱々しい子供以外の村人を全員殺してしまった。
山に登りながらバリスは「ちょっとやりすぎじゃない?」的な事をリンに言う。
ジェダイ評議会に疑問を持ちはして過激な手段に出たが、バリス自身は温かい心を持ったままな様子が伺える(そしてジェダイが腐敗してたのも実際そうだったし)。
リンは第4話よりも狂信的になっている印象。
山の上に居たジェダイと交戦するリンとバリス。
まだパダワンだったと思われるジェダイ青年は孤独な逃亡生活で疲弊している。無益な殺生を好まないバリスは青年を優しく諭し審問官に勧誘する。もう戦いに疲れ切ったジェダイ青年は投降しようとセーバーを収める。それなのにリンが斬ってしまった。
バリスは「ジェダイは、まだ息がある。船に連れて行こう」と言うがリンは「そのまま死なせろ!救う価値などない!」と言う。
バリス「あの男は降伏しかけていた」
リン「関係ない!ジェダイは根絶すべき脅威だ」
バリスが足を止める。
バリス「ここに一人いるわよ
バリスに襲いかかったリンはバリスのフォースプッシュで断崖から落下する。
ヤバい、カッコよすぎて鳥肌立った。
かつての旧友だった(らしい)リンの暴挙に耐えかねてライトサイドへ帰還したわけだが、審問官の仮面によってバリスの表情が一切見えない。見えないが故に、能面のようにバリスの表情、そしてバリスの感情を探るしかない。
目には見えないがバリスが怒っているのが伝わってくる。そう思った瞬間のタイミングで自分はジェダイだと、少し前までテロを起こすくらい憎んでいたジェダイ、今は帝国に狩られるのみなので最強のヨーダやオビワンですら世棄て人になっている絶対に不利になる絶対に名乗りたくない「ジェダイ」を名乗る。マジでカッコいい。
それと、前述した通り、バリスを審問官にして『アソーカ』シーズン2とかフィローニ映画などで大人アソーカとぶつけると(勝手に)思ってたのでライトサイド転向を全く考慮に入れてなかったので完全に撃ち抜かれました。
『スター・ウォーズ:テイルズ・オブ・ジェダイ』(2022) で、ヤドルが逃げようと思えば逃げられたのにわざわざ斬られるためにドゥークーの前に身を晒したシーンも良かったけど、今回のこれも良かったですね……。
というか肝心の実写版『スター・ウォーズ:アソーカ』(2023)より、『スター・ウォーズ:テイルズ・オブ・ジェダイ』(2022) や本作での、ほんの1シーンの方が完全に超えてるんだが。
「マンダロリアン」も全く注目されてなかったシーズン1-2の時は自由にやれてたっぽいけど、人気爆発してディズニーSWの中心になったら『ボバ・フェット/The Book of Boba Fett』(2021-2022)などでディズニーにめちゃくちゃ口出されるようになって以降、そのせいか変な展開増えたもんね。
完全にコントロールできるアニメだから素直に良いシーンできたのかもしれないよね。
実写の方も上手くいくよう祈ります。

 

🔵第6話「出口」
劇中の時間で0ABY~9ABY
『スター・ウォーズ ep4/新たなる希望』(1977)から『マンダロリアン』〈シーズン1-2〉(2019-2020)までの間のいつか。
熱かった前話から、いきなり19~28年が経過している。
中年にさしかかったバリスは氷の惑星で二人の部下から”賢母様”と呼ばれていた。
フォース・センシティブの赤ん坊が帝国に狙われた夫婦が、賢母の事を教わって辿り着いたらしい。
前話からこの話までの間に何があったかは知らないが、各地で隠れ住みながら僅かな仲間と人助けしていたのだと思われる。前話で助けたジェダイ青年は居ないが彼がどうなったのか非常に気になる。
そこへ追手のフォース・シスター……リンが到着する。
バリスは仲間たちと親子に今生の別れだと言って逃がす。部下たちはバリスから離れたくないらしい。
バリスは審問官時代のライトセーバーを改造して青くしたかな?とか思ってたが、『スター・ウォーズ:テイルズ・オブ・ジェダイ』(2022) の逃亡中アソーカと同様にどうやらセーバーはもう持っていないのかもしれない。
リンはバリスに斬りかかるが、セーバーの紅刃はバリスをとらえることが一切出来ない。第4話でバリスの攻撃が当たらなかった大審問官……以上の開きがある。
全ての迷いから解き放たれ悟った様子のバリスは未だ迷っているリンを哀れに思う。
リンは氷の洞窟で迷い出られなくなる。これがフォースの幻術なのか、『スター・ウォーズ ep5/帝国の逆襲』(1980)に出てきた運命が見える不思議な洞窟みたいな謎スポットなのかはよくわからないがリンは脱出できなくなる(ちなみにバリスの仲間や親子たちはあっさり抜けられた)。
ジェダイ狩りを続けて「間違ったことをしている」と思い、しかし今更審問官をやめるわけにも行かない出口のないリンの心が洞窟に反映されているようだ。
バリスに優しく諭されて反抗するリンは、大審問官やベイダーを恐れているようだった。
リンは背後にバリスの気配を感じてセーバーで貫いてしまう。バリスは非武装でリンを抱擁しようとしただけだったが世界の全てが恐ろしいリンは敵だと思い唯一の理解者を殺してしまった事になる。しかしバリスはリンをライトサイドに戻すことに成功して死んでいく。
バリスは仲間を逃がす時、もう明らかにリンのために死ぬつもりの顔してたから未来も見えていたのかもしれない。
まさかこんな終わりを迎えるとは思わず驚いた。勝手な思い込みだが今後もキャラクター商売に使うために出したとばかり思ってたらバリスの締めくくりだったのね。
野暮を言うと、命を投げ出してまで救う価値があるのか?とリンに対して思いもしたが、バリスがそうしたかったということは何かあるんだろう。
つい昨日までリンは、ただ居るだけだった審問官だったのにたった40分くらいで重要なキャラになった気がする。
バリスが生かした(活かした)からにはリンはまだバリスの後継者として出てきてほしいなと思った。

そんな感じで前々から気になってた「バリスのその後」が知れて良かった。そのまんまお別れになるとは思ってなかったが……というかもはやアソーカとか他のジェダイよりもぶっちぎりで印象深いジェダイになってしまった。バリス。
しかしやっぱりアソーカと会ってるところは観たかった。賢母活動してる長い期間のどこかでアソーカが訪れて許しあった……と思いたい。これは今後ちょっとでいいから観たいな。

 

 

 

 

そんな感じでした

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