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『マンダロリアン』〈シーズン3〉(2023) 全8話/主人公ボ=カターンとそれをサポートするディン師弟。今回も面白かったがもうやる事ないし心配だから隠居してほしい👽


原題:The Mandalorian〈Season.3〉 原案:ジョン・ファヴロー 製作総指揮:ジョン・ファヴロー、デイブ・フィローニほか 監督:リック・ファミュイワ(第1、7、8話)、レイチェル・モリソン(第2話)、リー・アイザック・チョン(第3話)、カール・ウェザース(第4話)、ピーター・ラムジー(第5話)、ブライス・ダラス・ハワード(第6話) 脚本:ジョン・ファヴロー(全話)、Noah Kloor(第3話)、デイブ・フィローニ(第4、7話) 原作:ジョージ・ルーカス 制作&配信サービス:Disny Plus  配信時間:全8話、各話約30分  シリーズ:『スターウォーズ』シリーズのスピンオフ

 

 

ジョージ・ルーカス直系の愛弟子で『スター・ウォーズ:クローン・ウォーズ』(2008-2020)や『スター・ウォーズ:反乱者たち』(2014-2018)や『スター・ウォーズ:バッド・バッチ』(2021-継続中)など、SWアニメを制作していたデイブ・フィローニと、『アイアンマン』(2008)『アイアンマン2』(2010)とか『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』(2014)で御馴染みのジョン・ファブローがタッグを組んで作るスター・ウォーズのスピンオフ・ドラマシリーズのシーズン3。
シークエル(エピソード7~9)で心底ガッカリした人達を救って大人気になった。

『マンダロリアン』はシーズン2まで大好評だった後、同じ布陣で作った『ボバ・フェット/The Book of Boba Fett』(2021-2022)は……別につまらないとまでは言わないがカリスマ的人気キャラだったボバ・フェットが「マスク脱ぎっぱなし」「弱いしすぐやられてダウンして相棒の女性に戦ってもらってばかりいる」「孤高の賞金稼ぎだったのにしょうもないファミリーを作って座ってばかり居る」など謎の行動を繰り返し「強くて孤高でカッコいいマスクのボバ」のイメージが全部消えて只の気のいいハゲになったので、もうボバのことなどどうでもよくなった。そして『マンダロリアン』の大人気の主人公ディンとグローグーが出た回は他のボバ本編より圧倒的に人気だった。実際にマンダロリアン2.5の回はめちゃくちゃ面白かったのだが同時に「ボバも面白くしてやれよ」とも思った。そしてシーズン2では皆が命がけでグローグーを護ってジェダイに預けたのだが、ディンもグローグーも寂しくなってグローグーはジェダイ修行を速攻で辞めて実家に帰った。互いを想い合う二人がまた一緒になった事自体は嬉しいが「シーズン2の戦いや感動の別れは何だったの?」とも思い、ボバ本編の微妙さと共に複雑な気持ちになった。あとシーズン2最終話で大盛りあがりだったルークも超然とした頑固者みたいな雰囲気だったので「あぁやっぱジェダイ再建失敗してシークエルの老ルークになっちゃうんだなぁ」という事を感じてしまった。最近「ディズニーのキャスリーン・ケネディが本編に口出ししたりグローグーのジェダイ留学を辞めさせた。ファブローがキレて辞めそうになった」という噂があった。あくまで噂だし、何でもキャスリーン・ケネディのせいにしてフィローニを神格化するのもキモいので聞き流したいところだが『マンダロリアン』に比べて明らかにバランス変だし、噂の箇所だけ「変だなぁあ」と思ったので信じてしまいそうになる。「ディズニーは人気の旧キャラ、特に被り物のキャラを潰したがる」という条件にも当てはまってるしね。「エイリアンや仮面など、被り物のキャラを潰したがる」というのはレイアなどの俳優の素顔が出てないキャラは俳優が生きてる限り永遠に登場を期待されたり人気が衰えにくいから潰したがってるんじゃないかな~?という推測。噂が本当かどうかは知らんがカリスマキャラだったボバは、爆死(アクバー提督)……が叩かれたので画面外で爆死(ナイン・ナン)も後で叩かれたので今度は「皆が『ボバっぽい』と思うボバ的要素を全て消して只のハゲの中年男性にする」という「キャラを変える」という今までにない全く新しいやり方で潰されたのだろうか?まぁもう以前のボバは居ないので新しいボバことマンダロリアンを応援するしかない。

このシーズン3も佳境になった頃、SWイベントで新作映画三本が発表になった。
一本はデイブ・フィローニの『マンダロリアン』完結編となる映画。チルドレン・オブ・ザ・ウォッチやデスウォッチなどのマンダロリアン仲間やボバ・フェット組や改造されたまま出て来ない保安官や伝説のジェダイやアソーカや『反乱者たち』の元クルーや『スケルトン・クルー』とかいう新作のキャラなどがスローン提督率いる帝国残党と闘う映画なのか?と期待が高まる。
もう一本は僕が一番嫌いな『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』(2019)の15年後、レイがジェダイを再建する話。これは期待できる要素がゼロだが勝手にすれば……と思っていたが友達が「グローグーが出そう」と嫌なことを教えてくれたせいで、この映画が公開されるまでどんな楽しい事があってもファントム・メナスによってじわじわ嫌な気分で居続ける呪いにかかってしまった。このマンダロリアンS3の面白い「シークエルへの繋ぎ」観て思ったけど「もう今からマルチバースはやらなさそうだから、もうシークエルを全く同じストーリーで作り直すしかない!」と思いました。
もう一本は『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』(1999)の2万5千年前が舞台で『LOGAN / ローガン』(2017)ジェームズ・マンゴールド監督がジェダイの起源を描くという、めちゃくちゃ面白そうな話なのだが「ジェダイの起源」「SW『真の』エピソード1」という、どのようにも都合の良い設定を作れそうな作品なのでディズニーがめちゃくちゃ介入しそうではありますよね。
「最古(EP1の15年後)と最新(EP9の15年後)を抑えとけば勝ちだから間の時代は『マンダロリアン』にやるよ」といった見えざる脅威を感じますね。
SWは多くの人もそうだと思うが、そういった感じで何だか感情の高低差が激しくてDV被害者のように疲れるのでマンダロリアン映画を観たら少しづつSWへの興味を薄れさせて消していこうと思う。

ネタバレあり





 

これまでのあらすじ
〈シーズン1〉〈シーズン2〉

『スター・ウォーズ ep6/ジェダイの帰還』(1983)銀河帝国が崩壊した5年後。
新共和国が立ち上がったが辺境の惑星はまだ荒れている。
惑星マンダロアを追われた教団チルドレン・オブ・ザ・ウォッチに所属する賞金稼ぎのマンダロリアン(演:ペドロ・パスカル)は、ヨーダと同じ種族の幼児グローグーと出会う。IG-11を始めとした仲間たちと共に、帝国軍残党を率いるモフ・ギデオン(演:ジャンカルロ・エスポジート)を2回ボコってザ・チャイルドを護り、ディンは伝説のジェダイにグローグーを預けた――――

『ボバ・フェット/The Book of Boba Fett』(2022)
マンダロリアンディン・ジャリン(演:ペドロ・パスカル)はグローグーと感動の別れをしてジェダイに預けたが、ディンもグローグーも互いに寂しかったのでジェダイ修行は速攻で辞め再会した――

チルドレン・オブ・ザ・ウォッチマンダロリアン賞金稼ぎディン・ジャリン(演:ペドロ・パスカル)と弟子のフォース感応者グローグー
ディンは「他人に顔を見せたらいけない」というチルドレン・オブ・ザ・ウォッチの掟を破ったがために「惑星マンダロアの泉に浸かる儀式」を行わなければならない。
惑星マンダロアは、帝国に与しない中立の立場を取ったため大爆撃を受けて惑星自体が壊滅してしまっていた。
その辺の話は『スター・ウォーズ:クローン・ウォーズ』(2008-2020)の中で描かれていた。シーズン2から出ていて今回のシーズン3では殆ど主人公みたいだったボ=カターン・クライズ(ケイティー・サッコフ)もそこからのキャラだ。クローン・ウォーズ、今まで最初の方しか観てなかったので最近マンダロア関係の回観てその後も順次観ている。クローン・ウォーズでのボ=カターンは最初、ただの意思のない兵士みたいな感じだったがデスウォッチのリーダーやマンダロアの統治者だった平和主義者の姉もダース・モールに殺された辺りで自我が出始めた印象。
今回のシーズンの後半でわかったが、帝国にマンダロアを攻められた時に民を護るためデスウォッチ指導者の証ダークセーバーをモフ・ギデオンに渡してしまっていた事が明らかになった(まぁ結局マンダロアは焼かれたが)。
で、シーズン2でディンがギデオンをボコって(2回目)ダークセーバーを手にした。そのシーズン2のボ=カターンはギデオンからダークセーバーを取り戻すためにディンに協力していたのだが、デスウォッチには「相手を倒して奪わなければダークセーバーの所有者になれない」というローカルルールがあるのでディンが「俺ダークセーバーとか要らないからあげるよ」と言っても受け取らなかった。
そのせいで「デスウォッチ指導者の証」ダークセーバーを持ってないせいで、今回の第1話でデスウォッチは去ってしまいボカは一人ぼっちになっていた。

この「顔を見られたらマンダロアの泉に浸からないといけない」というチルドレン・オブ・ザ・ウォッチの掟、「デスウォッチ指導者の証ダークセーバーは所有者を倒して奪い取らなければ所有者になれない」というデスウォッチの掟、これがシーズン3で描かれることがわかってた要素だが2つとも「お前らだけが言ってるだけ」って感じのローカルルールだったため心底どうでもよかったので、どちらもササッと一瞬で済ませてくれて助かった。「泉の場所は?」「泉の途中でモンスターがいる?」など、ゲームみたいな引き伸ばし障害がなくて本当に良かったと思った。
それらの課題はササッと終わって、今まで仲が悪かったチルドレン・オブ・ザ・ウォッチとデスウォッチが手を組み「帝国残党からマンダロアを取り戻すぞ!」というわかりやすい展開。
主人公のディン&グローグーは正直もうやることなくなってたという事もあり、今回はボ=カターン中心に話が進む。「バラバラになってたマンダロリアンをまとめて惑星マンダロリアンを奪還したい」ってこれディンじゃなくてボ=カターンのやりたい事だもんね。
ファンの中には今回ディン&グローグーが活躍しないのを不満に思う人達もいたようだが、僕は前述の通り「もうディンとグローグーやる事ないからいいじゃん」という感じだった。主人公ポジションで引っ張るボ=カターンも、CWでのチンピラみたいだった初登場から大きく成長し、気高い女性統治者となっていく様が良かった。ディンとグローグーはその周りでウロウロしてサポートした感じ。
そんな感じでディンはともかくグローグーは完全に居なくても良かったんですよね。
だからこそ、なおの事『ボバ・フェット/The Book of Boba Fett』(2021-2022)でグローグーのジェダイ修行を日帰りにせず、このシーズンの第7話くらいでディンのピンチを感じてルークに「ジェダイを取るか、ディンの元に帰るか」と訊かれて、最終話冒頭で駆けつけてフォースでディンのピンチを救う!で良かったんじゃないの?ねえ、そうじゃないのか!?とますます思った。
「グローグー見たいから『マンダロリアン』見る」という子が居てもおかしくないくらい大ブレイクしてるキャラなのでディズニー的にはグローグーは毎回出してほしかった?でも、それならルークの元で修行中にカエル食べて叱られる等の面白シーンを毎回1分くらい入れとけば大丈夫じゃないか?それでいて「でも私はやっぱりグローグーちゃんはディンパパと一緒にいるところが見たいヮ!」という欧米の老婦人のテンションが高まったところで最終話、半端なジェダイ修行で少しだけ強化されたフォースで赤い何とかガードを二人くらい捻り潰す!残り一人はディンが殺す。観ている欧米の老婦人が「やったヮ!」と思わず掴んでいたクッキーを握りつぶす。それでよかったんじゃないか?修行を投げ出したのでジェダイにはなれなかった=広い視野では銀河を救えなかった、でもそのおかげでパパ一人は救えた、そういう盛り上がりがあったんじゃないか?『ボバ・フェット/The Book of Boba Fett』(2021-2022)で一日で修行を辞めるのは……違うだろ?僕、何ならもうグローグーはこのシーズン帰って来ない方がいいとすら思ってたからね。
あと第7話が『スパイ(The Spies)』という複数形のスパイの原題だったので「スパイは誰だ?ギデオン部下のマッチョ女性が一人目だとして……裏切り者はアーマラーか?アックス(ボカの部下の男)か?」って本編が匂わせてて、アーマラー役の人が「ギデオンに仕えますw」みたいなインスタ上げて盛り上げてが二人ともスパイじゃなかったのは、どういう事なん?裏切り者なしって変じゃん。「アーマラーが裏切り……そんなぁ」と、そういった皆を落胆させるような制作陣じゃないのでアーマラーはミスリードだったのはわかってたがボカの部下または全然違う誰かの裏切りがあると思ったら何もないの?あと第3話で帝国残党マッチョ女性がギデオンの下でクローン研究してた科学者をゆっくり洗脳する話、尺が長すぎない?別に面白かったのでいいけど、何であんなに長かったんだ?新共和国が多少ウンザリするタイプの平和でもあると見せたかったのか?
第7話の帝国残党会議も、『ボバ』での「超然として頑固になってきたルーク」同様に皇帝やスノークを作るのであろう「ネクロマンサー計画」とかハックスの父とか……シークエルへの完璧な繋ぎを行ってて、本作は『マンダロリアン』なのでシークエルへの繋ぎ自体は面白いのだがシークエル本編は永遠(とわ)につまらないままなので複雑な気持ちになった。
シーズン1ラストはIG-11が活躍しすぎてディンが霞んだ、シーズン2は勿論ルーク無双に全部持ってかれたのでディンどころではなかった。今回は主人公ボ=カターンをサポートするディンおじさんと弟子グローグーという新しく生まれた家族かのような三人で倒したので良かった。R5もまさかの活躍でほっこり。
今まで二回ボコられたギデオンは、ベスカーで作ったダークトルーパーを着る……というジェダイも簡単には倒せん準備をしてたが、まさか裏切り候補のアックスのスターデストロイヤーつっこみで死ぬとは……。長年かけて準備してたクローンもディンが2秒でぶっ壊してスカッとしました。
あとグローグーの動きがわざと人形っぽくしてる感じで、フォース・ジャンプする時とか「完全にスタッフが投げてるだけ」みたいな感じが可笑しかった。
ボカも長年執着していたダークセーバーなどという幻影よりも「マンダロリアン……仲間の団結が大事!」と本当の事に気付いた。それにディン&グローグーや部下との絆が合わさってスパーク……ダーク・トルーパー着たギデオンというしぶとい敵を倒せた。
そして、なかなか直らんと思ってたらグローグーの搭乗ドロイドにされてヒヤヒヤしたIG-11も遂に復活!ボカはマンダロア再興……。アーマラー達は真の鍛冶場Get。ディン父子も平和に暮らしましたエンド……もうこれで終わりで良くない?
ディン役のペドロ氏は「マンダロリアン永遠に続けたい」とか言ってたけど、もうディンはやることないし今にも死にそうだからもう続けてほしくない気持ちがある。なんかしょっちゅう、うっかり死にそうになるから心配。映画が一番心配だなぁ。グローグーが突然撃たれたり何かの下敷きになったり……そんな事は絶対に起こらないのだが戦場をウロウロしてたらハラハラするよね。赤い何とかガードとか本気でグローグーを殺そうとしてるから「こんな可愛いグローグーに槍を本気でぶっ刺そうと思ってるやつが歩いてる!」というだけでショックなものがある。『スラムダンク』でミッチー軍団が彩子さんを「好みだ」「俺もだ」「オレも」と言うだけで「これ、本当に輪姦される以上に輪姦じゃない?」と思う不思議な感覚に近いね。
今回は制作陣だか出演者だったかが「毎回凄いサプライズある!」とか言ってたけど特になかったですね。最終話は特に……。スローンの副官の人とか細かいものはちょいちょいあったけど……さすがにシーズン2でルーク無双しちゃったのでそれ以上のものはさすがにないですね。でも僕『マンダロリアン』で一番好きな回ってシーズン2で妊婦の魚みたいな奥さんを輸送するみたいな何でもない任務の回が好きだったので特にサプライズはなくていいんです。もう皆が元気ならそれで良い気もする。

この制作陣の次回作は『アソーカ』(2023)、アソーカや『反乱者たち』のクルーがスローン提督と戦う感じか。

 

 

 

 

そんな感じでした This is the way

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『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』(2002)/前半のクソさと楽しい後半。長年何度も観てるうちに好きになってきた🔵🔴 - gock221B
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The Mandalorian (TV Series 2019– ) - IMDb

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