gock221B

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『スター・ウォーズ ep4/新たなる希望』(1977)/無邪気な明るさと残酷さが同居してるのが最高🔵🔴

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原題:Star Wars Episode Ⅳ A New Hope
監督&製作総指揮&脚本:ジョージ・ルーカス 製作国:アメリカ 上映時間:121分
シリーズ:「スター・ウォーズ」オリジナルトリロジー。「スター・ウォーズ」シリーズ

 

 

 

フォースの覚醒に向けてアップを始めるか‥と夏にプリクエル(EP1~3)を観返したが少しアップを始めるのが早すぎた。
吹き替えハン・ソロ風に言うなら「お前さん、ちっとばかし早すぎたんじゃねえのかい?!これじゃあ年末まで持たんぜ!」といった感じ
で、旧三部作は12月に観るか‥とか思ってたらフォースの覚醒の公開始まってしまった。とりあえず旧三部作一気観した。吹き替えで
ちなみに旧三部作は幼少の頃にTVで観て熱狂したが幼かったから覚えてない。
それからずっと長いこと観てなかったが30代に入って久々に観てはまった。
人並みに普通に好きだがマニアとか熱狂的なファンではない感じ。
普通に流通してるDVDで観たので残念ながら特別編の特別編という事になる。
吹き替えはだいたい文句ないがルークの声がΖガンダムシロッコの人なのは少し違和感(この声優さん自体は好きだが、おっさんが少年の声を無理に出してる感じがする)
ヴェイダー役の大平透さんは「シンプソンズ」のホーマーとかハクション大魔王などコミカルなキャラの声をやってるイメージが強いので最初は合ってないように思えたが、よく聞くとカッコいい。それにこの声優さんがシリアスな役柄をしてる事自体が珍しくて何だかいい(千葉繁がシリアスな役してる時のカッコよさと似ている)。
ソロとレイアとオビワンはピッタリすぎるとしか言いようがない
散々色んな人が書き尽くしてるであろうSWの話を、自分のような詳しくない者が今更改めて言うこともないが、今回また観て気になったところだけ書いとこう

 

 

 

スターデストロイヤーの穴ぼこ
おなじみのあらすじ紹介の後、おなじみのスター・デストロイヤーが進むところ。
このスター・デストロイヤーの腹を延々と観てたら何かトランス状態になってSW世界に入って行きやすい効果がある気がする。
途中、船体にへっこんだところがある「何だこの穴ぼこ‥」と思ってると、
しばらくするとレイアが乗ってる宇宙船を収容する穴だとわかる。
これは映像を観ててボンヤリ浮かんだ疑問が、数秒後に一目でわかるように解決するので気持ちよかった。

 

 

ドロイド
スカイウォーカー父子がR2とC3POと出会う場面で、室内洗濯物干しみたいなドロイドが気になる。
こいつが家にいたら絶対脱いだシャツとかパンツとかを引っ掛けてしまいそうだ。
あと、この「AKIRA」のタドン(テロ鎮圧ロボ)みたいなドロイドは一体何するものなんだろう?レーダー?夏の日はこいつの上に肉とか卵落としたら焼けそうだ。
あとデススター内部を歩いてる可愛いやつも好きだ。こいつのルンバを作ったらかなり売れると思うがどうか?
あとはレイアを尋問してる尋問ボールがかなり好き。一体どうやって尋問してるのか気になる。
こいつらには全部設定あるだろうから調べてみよう



 

突然の死や喪失描写の無情さ
本作の名場面は色々あるが、しょげたルークが2つの太陽を眺めてエモい曲が流れてる場面。これはかなり人気ある。俺も好きだが‥
俺は、ルークを育ててくれたおじさんとおばさんが帝国軍に黒焦げにされて死んでいる場面も好き。観返すたび、ここでギョッとする。
本当に優しそうなおじさんとおばさんだったのもギャップあるし、何よりも焼死体が無惨過ぎる。
普通だったら服に血がついたくらいのおじさんおばさんがルークの手を取ってガクッと死ぬくらいの表現だろう。
こんなにガッツリと無残な焼死体を出すのは珍しい

こういう強烈な死や喪失の描写が分かりやすく提示されるところがSWの好きな要素の一つ。
たとえばライトセーバー戦の結末はいつも唐突にあっさりすぎる感じで終わる。
そこも「本当の死」っぽくてリアリティあって好きだ(あまり面白くなかった新三部作も無情な突然死の描写だけはうまかった)
それとオビワンと一騎打ちするときのべイダー。
オビワンからのカットバックで10m向こうにいきなり立っている‥
まるでJホラーの幽霊みたいな出現の仕方が怖かった
普通、決闘ならライトセーバーをブゥン‥って出すとこも見せ場じゃん。
初めてべイダーが抜くとこだし。
そこを飛ばして既に抜刀した状態で立ってる‥っていうのが、もう見え方はどうでもよく「合理的に一秒でも早くオビワンを殺害したい!」という殺意が映像になったように思えて怖い。
ちなみに今となっては、このオビワンvs.ベイダー戦はゆっくり間抜けに見えてしまうという問題があるが「2人は強大なフォース戦も同時に行ってたから、セーバーでの斬り合いに神経が行ってない」という説が丁度いい

 

 


ハンソロ先に撃つ問題とレゴ・スターウォーズ
本作特別編には悪名高い「ハン・ソロがグリードに先に撃たせて撃ち返す」という超ダサい改悪がある。
オリジナルではソロがグリードを不意打ちで一方的に撃ち殺してたのだが「ヒーローが騙し撃ちするのは良くない」とトチ狂ったルーカスが、CGで敵が先に撃ってソロが撃ち返した描写にしたという改悪。
人間、歳取るとこういう事言いだすから嫌だね‥。マークハミルが「食われそうになったルークが空腹なだけのワンパの腕斬ったのは可哀想」と言ったり。
この改悪は最近、CGギャグアニメ「レゴ(R)スター・ウォーズ エンパイア・ストライクス・アウト」内でイジられてた。
その場面はこんな風だった。
ソロが問答無用で敵を撃ち殺すとレイアが「えっ敵より先に撃っちゃうの?」と驚く。
するとソロは「当たり前だろ。先に撃たないと殺されちゃうよ」と言う。
ファン動画などではなく、公式によるルーカスの改悪に対する反論で感動した。
これに比べればCGでクリーチャーや異星人やジャバなどを無理矢理足しているのは可愛いもんだが、不自然なのでやっぱり元のやつを流通させて欲しい。
というかCG全盛の今となっては、少し古い映画観ると多少ショボくても、SFXでその場に物質として確かに存在しているモノの存在感が素晴らしいのでわざわざCGで加工するのはやめてほしい。浮いてるし
ソロがジャバと会話してる時、ソロの目線がジャバに合ってないしさ。

 

 

C3PO
C3PO山口良一に似てるなぁと昔から思ってたが、最近は吹き替えをしている故・野沢那智本人にも見えてきた。
パンツ一丁で全身を金色に塗った野沢那智さんが演じてると思うのも楽しい
ちなみに後付けの新三部作のせいで生まれた疑問「オビワンやベイダーがR2やC3POを見ても気づかない」という問題に対しては「R2やC3POは同型の似た製品がいっぱいあるから、同じドロイドだと気づかなかった」と思うことにした。
TVやスマホを見ても「あ!昔持ってたスマホだ!」とか思わないのと同じだろ

 

 


とにかくカッコいいターキン
オビワンのカッコよさは当然だが、今回はターキン(ピーター・カッシング)のカッコよさにもしびれた。イーストウッドを超えて一番カッコいい顔のジジイかもしれん
自分が白髪&痩身の祖父に懐いてた、おじいちゃんっ子だからかターキンには惹きつけられた。というか今見ると死んだじいさんに似てるな
わかりやすい見せ場はレイアを尋問する場面くらいで、後はカッコいい顔して立ってるだけだがそれだけでカッコ良すぎたわ。
ターキンは脱出を訊かれても「勝利を目前に逃げる者がどこにいるか!」とか去勢を張るところも良かった(たぶんデススターが負けて死ぬって事はわかってるように見える)。正史小説のターキン伝買って読みたくなった
ちなみにターキンは死ぬ寸前ですらカッコいいポーズをとっていた。
デススターは1秒くらいの一瞬で消滅してしまうためか、断末魔をあげる暇もない。
10年前見た時は「何だよ古い映画だから面白くないな~」と思ったが、今はいい感じ。
スピルバーグ映画の悪役みたいに死ぬ寸前にビックリした顔ドアップで絶叫して死ぬのもケレン味あっていいが、これはこれで有無をも言わさず命を刈り取られて行く冷徹な実際の死っぽさがある

 



ハン・ソロ
この一作目は何度観ても、ハン・ソロの魅力が凄い。
この一作目では特にそうで、こりゃ老若男女問わず人気出るわという感じが出てる
銃を持ってトルーパーの群れの中に突っ込むときやダストシュートに飛び込む時など、エキサイトしすぎて目がガーン!いっちまった幼児みたいになって、何故か凄く遠くの方から聞こえてくるような叫び声で
 \アアアァーーーーーーーーッ!/
とか叫んでるエモーションが自然過ぎて最高だ。
この自然なエナジーは出そうと思っても出るもんじゃないと思う

レイアを救出後、レイア自身も銃を取って闘い始めダストシュートに飛び込んだ時
ソロ「すんげえ女だぜ!ナマイキ言いやがるが 気にいったーーーっ!

心のなかで思ったことを誰も訊いてないのに全部叫んでしまう

ダストシュート内でソロがうっかりガンを撃ってしまいゴミ箱内を跳弾しまくってピンチ
ルーク「何てバカなことをするんだ!ドアは磁気でシールドされているんだぞ!」
レイア「あなたに銃を持たせてたら、みんな殺されるわ!!」
ソロ「‥‥
  「ちょいと言い過ぎじゃねえのかい!?
かなり昔に録った吹き替えなのか、キャラの台詞がどれも昭和臭い言い回しで最高。
皆、手塚治虫ブラックジャック」の登場人物みたいな喋り方する

レイアが気になってるルークにレイアの事を訊かれたら、どうでもいいと言いつつ
けどよう。。魅力はあるな?

自分がレイアを好きな事を主張すると立腹してしまったルークを見て「へへっ‥」と矢吹丈っぽく笑って横向く。この、こいつらの感情表現最高

 


三人組+チューイが揃った時の8歳児感

そもそも、この三人がワイワイやってるところが本当に、7歳のルークと8歳のレイアとソロが言い合ってるような。本当にアメリカの児童みたいな雰囲気が出てて最高。

本当にテキサスでレイアとルーク兄弟が小遣い稼ぎで売ったレモネードの売り上げを、やんちゃ小僧ハンソロとチューイ(犬)が盗んでレイアが怒るみたいな雰囲気
更に最後の隠し砦の三悪人風ラストカットがインパクトありすぎた。
壮大なスペースオペラのラストカットだというのに、全員メダル下げてキオツケして終わりって‥可愛すぎるだろう。チューイが「俺にもメダルくれ」って鳴くし
ルーカスはとかく描写や台詞が真面目過ぎて、それが悪い方にいくこともあるけど、本作はそれが全ていい方向にだけ集中した結果異常に明るくて可愛い映画になったなとという感想を得た。
他にも色々な魅力はあるが今の自分が主張したいところだけ抜き出した。
次は帝国の逆襲

 

 

 

そんな感じでした

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Star Wars: Episode IV - A New Hope (1977) - IMDb

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