gock221B

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「美女と野獣(2017)」魔女の呪いで傲慢な王子がカッコいい野獣にかえられちゃったぞ

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原題:Beauty and the Beast 監督:ビル・コンドン
製作国:アメリカ 上映時間:130分

フランスの昔話ではなく1991年のディズニー・アニメの方の実写リメイク。
世間では大ヒットしてるらしいが、近所の劇場で昨日から始まってたのでつい観た。
男だからかディズニーのプリンセス系アニメは全然観てない。
近年の「ラプンツェル」「アナ雪」は結構好きだった。あとドラッギーな「不思議の国のアリス」とランプの精目当てで観た「アラジン」くらいか。
人魚のやつとムーランとポカホンタスは可愛いキャラっぽいからいつか観よう‥と思いつつ20年経過した。
本作の元になった「美女と野獣」は、ディズニーアニメ好きの友達の家で観たが、凄い飲んで酔ってたから殆どちゃんと観てない。
野獣のデザインがとにかくカッコいい!と思ったが最後にヒョロヒョロの王子になってしまってガッカリした覚えがある(ディズニーに興味ない男は大抵こういう感想になるらしい)


自分以外の人が全員知ってるあらすじを紹介するのもアホらしいが一応書いておこう

傲慢な王子は醜い老婆の頼みを、彼女の醜さを理由に無下に断る。
老婆は魔女であった。
魔女の呪い野獣に変えられる。下僕たちは生きる家具に変えられた。

野獣は、魔女が残した薔薇の花びらが全て散るまでに誰かと相思相愛になれなければ元に戻れなくなってしまう。
フランス出身の、読書をするために村で変わり者だと思われている進歩的な女性ベルは野獣の城に囚われる。
最初はいがみ合っているが、心が通じ合ってくる美女と野獣
だがベルを自分のものにしたい村の野蛮な男ガストンは野獣を殺そうとする‥

みたいな話。
こうして書いてみると「カッペ共ばかりの田舎で私だけが美しくて賢く進歩的」「奥にイケメン王子を秘めている野獣」「楽しい家具達」「適度な障害ガストン」「愛で呪いを溶かす」「2人はキスをして幸せに暮らしましたEND」‥と、女の子が好きそうな要素ばかりだと思った。
前半は色々と面白いんだけど、後半はグダグダで昔の映画みたいな古臭い展開ばかり続いてウヤムヤの間にハッピーエンドになって終わった。
他のディズニー実写系映画の殆どもそうなる流れの作品が多いので、これはディズニーの意向なんでしょうね。

読書好きの女性ベル
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エマ・ワトソンカートゥーンをそのまま人間したかのような美しさ可愛らしさが極まっていて「すげーな」と思った。
妄想するにしても現実感がなさすぎて「付き合いたい」とか「エッチなことがしたい」とかは恐れ多くて浮かばない。せいぜい「彼女が立ち寄る喫茶店の店主になって挨拶したい」とか、そのレベルの妄想しかできない美しさだ。
かしこのエマ・ワトソンは進歩的な女性ベル役にピッタリだろう。
ベルが本を読んでいるだけで村人達は「変わり者の娘w」と笑い、そしてベルの方もまた村人達を「ドン百姓どもがw」と薄っすらディスりあう地獄のような歌で物語が始まる。
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ベルがバカにされてるだけなら可哀想になるが、上品なはずのベルもまた村人達を「クソが!」みたいなニュアンスでバカにしてるのが笑ってしまう
この「本を読んでてバカにされる」というアメリカの学校みたいな状況、エマ・ワトソンが演じてる事も加わって10:0でベルに肩入れせざるを得ない。
だからこの映画観てて、前半から中盤までのベル応援度はかなり高い。
ベルは、読書する間に自動的に洗濯できる馬を使った洗濯機なども発明する。
白狼の群れに囲まれたら棒っきれで戦おうとするし、前半の彼女はかなりイケていた。
しかしそういった才女っぷりも、後半では影を潜めるどころかかなり鈍くさいキャラになってしまうのが残念だった。
野獣とも仲悪かったが、白狼からお互いの命を助けあってるうちに仲良くなる。
そして野獣がベルを書庫に招待すると「あなたも読書ヲタだったの!?」と喜んで、お互い読書を楽しむ、という短いシーンがこの映画で一番よかったね


相変わらずカッコいい野獣
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最初に傲慢だった王子は、老婆に化けた魔女の願いを踏みにじったせいで呪われる。
サム・ライミの「スペル」を観ればわかるように哀れな老婆のささやかな願いを踏みにじったら呪われるのは当然。
地獄に落とされず、カッコいい野獣に変えられただけまだマシというものだ。
バッファローの頭部+ゴリラの額+ライオンの鬣+オオカミの尾と脚+クマの身体+イノシシの牙+瞳はイケメン王子のまま‥
と、キメラにしてもカッコいい動物のカッコいい部分ばかり使ってる。
というかきったねえハゲでデブのオッサンとかに変えられるよりも、このカッコいい野獣の姿にされる方がマシだろう。
カプコンの各ゲー、MARVEL vs.シリーズやヴァンパイアシリーズに出てきそうなカッコよさだ。236+Pでビーストタックル(追加入力+空中可)。623+Pで対空ビーストタックル(追加入力可)。63214+Pでビーストスロウ(打撃投げ)。214+Kは押したKボタンによって各家具達がアシスト攻撃。236+PPで家具達でボコって野獣が城から突き落としてベルとダンスする「美女と野獣」という超必殺技を持っていそうな、そんなキャラ性能をしてそう。
こういう話題になると決まってモテない奴が「ハゲでデブの醜いオッサンとかに変えられたとしてもベルは野獣を愛したのかな?w」とか面白くもない意地悪を言って寒い空気にしたりするが、そういう事を言えば言うほどモテなくなるだけだからやめろ。
人を見た目で判断していた王子は、醜い野獣に変えられ(全然醜くないむしろカッコいいが)愛されることによって元に戻れるとは、つくづく道徳的な呪いだな。
見た目は強そうなのだが、城のまわりにいる「もののけ姫」の美輪明宏みたいな白狼数匹と闘うと大怪我してしまう。メンタルも相当弱いし、見た目ほど強いキャラではないようだ。
ベルを囚えた後、お互いの命を助け合う展開までは、まともに会話もできない野獣に対して「野獣に変えられたのは自業自得なのに何だその態度は!」とイライラしたが、狼の一件からは良い奴になる。

ガストンやその他のキャラ
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悪役ガストン。植物を踏みにじりながら登場するという一発でカスだとわかるキャラ
ベルを自分のものにしたい。「ツバを飛ばすのが得意」だという野蛮な男だ。
演じているルーク・エヴァンスはイケメンだが、数日前に観た「ガール・オン・ザ・トレイン」で、すぐ物に当たるキレやすい男を演じてたのを観たせいもあってかなり怖い。コミカルな演技をしていたが顔が怖すぎる。
自分が気持ち良いという理由で女の首を絞めながら自分勝手なFUCKをしそうなDV男の香りがプンプンする奴だ。
ベルの父親が「お前に娘はやらん!」と言うとキレてぶん殴って木に縛りつけて狼の餌にして亡き者にしようとする辺りから狂気を爆発させてどんどん野蛮人になっていく。
野蛮すぎて「今までベルをレイプしなかったという事はガストンなりに本当に好きだったのかもしれない」と思えてしまうほどどうしようもない奴だ。
従者のデブはガストンに憧れすぎてゲイっぽいせいでロシアで本作は16禁になってしまったらしい(アホらしい話だ)
ベルの父親は発明家で、かなりうかつなのでイライラさせるが後半、ガストンに再度捕まり「ベルを俺にくれれば精神病院行きは取りやめても良いぞ」と言われ、その時点では助かるすべがないのに即座に「断る。」と言った瞬間がめちゃくちゃカッコよかった。
家具達はイアン・マッケランとかエマ・トンプソンとかユアン・マクレガーなどイギリス系の俳優たちが演じていた。
これはさすがにアニメの方がいいと思うが、ファンタジー的にがんばっていた。

後半
大勢が既に知ってる物語なので今回はラストまで全部書く事にした。
一応言っておこう。ネタバレありだと
そんな感じでキャラが出尽くす中盤までは面白かった。
野獣に囚われてたがベルに助けられたベルの親父が村に逃げ帰って「野獣がいる!」と言っても皆は笑って信じてくれない。そりゃ信じないだろう。
昔のアニメってこういう超自然的な存在を見た!と言っても信じてもらえず「ほらここに証拠が!‥ない‥ホントにあったんだ!」みたいな場面がよくあったが子供の頃そういうアニメを見てめちゃくちゃイライラしていた。
そもそも信じるわけないんだから「森の奥の城に野獣みたいな大男がいた!」とか半分ウソついて自警団を募ればいいのに‥といつも思っていた、今日も思った。
彼の娘ベルが目当てのガストンは着いてきてくれるが親父は森で殺されかける。
森に住む謎の女に助けられて命からがら帰還した親父は「ガストンは私を殺そうとした!」と訴えるが証拠がないからガストンによって再度囚われる。何をしている‥
父が精神病院に入れられそうになった事を魔法の鏡で知ったベルも村に帰り、野蛮なガストンや村のカッペ達に「父の言う事は本当よ!野獣はいるわ」と言って魔法の鏡で野獣を見せる。
するとガストンは「野獣だ!よし皆で殺そう!」と、野獣の城に皆で殴り込みをかけはじめる。
賢いベルなら、自分に惚れてて野蛮なガストンやドン百姓の土人‥村人達に野獣を見せれば、こういうデビルマンの暴徒みたいになる事態は想像つくだろうにね。この辺から賢いベルも精彩を欠いていく。
ベルは「野獣はあなたよ!」とパンチラインをガストンにぶつけるが、パンチラインは自分が優位な時に言わないとな。。ベルも捕まる。
中盤から全員がアホになっていくが、これは物語を推進させるためだ。
物語を進ませるためにアホになるという展開は苦手だ。
城にぶっこみに行く村人達、魔法の家具達はコミカルに楽しく応戦する。
失恋したと思い闘争本能ゼロになってガストンに一発銃弾を喰らわされてた野獣も、ベルが駆けつけたの見てやる気を出し、ガストンを打倒。
だが殺さずに「どっか行け」とガストンを脇に放り投げてベルと抱擁。
「あっこのパターンは、野獣が背後から撃たれる」と思った数秒後にやはり背後から二発撃たれる。野獣はどうでもいい理由で無駄に3発も撃たれてどうしようもないな。
すると突然ガストンの足場が崩れてガストンは落下して死亡。
「ガストンは悪すぎるので死ななくてはいけない」
「だけど野獣やベルに人殺しをさせたくない」
「だから『ガストンは悪すぎる』という理由でガストンの足場が崩れて落下死」
「ガストンは勝手に自滅しただけなので、みんな気にせず幸せに暮らせるね」
というわけだ。
この「悪役が勝手に足を滑らして死んだので、みんな罪悪感を持たずに幸せになってスヤスヤ寝れるね」という結末は80~90年代の子供だまし映画で死ぬほど観て子供の時イライラしてたこの展開久々に見たわ。
みんなが幸せになるのは賛成だが、ガストンは悪すぎるから普通にブッ殺してもいいだろ。‥いや、それは良くないか。動けないくらい野獣がボコボコにした後、裁判はなさそうだから‥ベルの親父が入れられそうになった精神病院にブチ込むっていうのはどうかな?
一言で言うと中盤以降、こんな言い方はしたくないが子供だましな展開なんですよね。
賢かったはずのキャラ達の頭が悪くなって物語を推進させて、世界全体のうねりが楽しい雰囲気のまま何とかハッピーエンドに強引に持っていってウヤムヤのうちに終わってしまう。
そんな感じで文句を言いつつも「野獣がんばれ!ガストンに負けるな~」とか心の中で応援していた事も事実だ。
しかし実写版もまた、アニメと同じように野獣が王子に戻るとガッカリしたな。。
「他人を見た目で判断するな」という話なんだから野獣のまま終わるとか、何か後半にひねりが欲しかった気もするが
まあ、みんなが幸せになってよかったですわ。
女子がこの作品に憧れるノリは結局わからなかったが中盤までなら少し好きかな
というか僕は何でこれを一人で観に行ってたんだろうという気が今頃してきたがまあいい

そんな感じでした

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