gock221B

映画の感想ブログ 😺 おしずかに‥〈Since.2015〉

「ゲット・アウト (2017)」なんだこりゃ。めちゃくちゃ面白いんですが。。

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Get Out 監督&制作:ジョーン・ピール 制作:ジェイソン・ブラム
製作国:アメリカ 上映時間:104分

 

まだ観てない「ブレードランナー2049」とか「マイティ・ソー:バトルロイヤル」とかを観に行ったはずが気付いたらこれを観ていた。。
映画好きな人は大抵の映画の内容が想像つくもんだけど、これは一体どういう内容なのかサッパリわからん‥「黒人を扱ったホラー」という事しかわからんので気になっていた。
黒人が白人に改造される村の話なのか?それともポリティカル・コレクトネスを気にしすぎるあまりポリコレに反するものは全部殺す狂った村の話?あるいは宇宙人?魔術?‥どういう内容なのか全然想像できない。
この監督はコメディアンでこれがデビュー作らしい。
あと宣伝で制作の人の名前がやたら全面に出されてるから調べたら、2000年以降のホラー映画をこの人が全部制作したんじゃないかってくらい異常な数のホラー映画を制作してる人だった。
これがドラマとかコメディだったら内容が想像できるのであまり興味をひかれなかったかもしれないがホラーというところが気になりすぎた。だからこの製作者の力がデカいのかもしれない。
結論を先に言うとめちゃくちゃ面白かった。
近年ちょくちょく出てきた斬新ホラー‥「イット・フォローズ」とか「ドント・ブリーズ」色々あってどれも楽しかったが自分はこれが一番面白かった。
これはきっと内容を全然知らない感じで観た方が絶対に面白いので前半のあらすじだけ書いて感想もなるべくバレないように書くことにした。

 

 

Story(前半み)
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ニューヨークに暮らすカッコいい黒人男性写真家クリス。
ある週末に白人女性の恋人ローズの実家へ招待される。
クリスは黒人の自分が白人の家庭を訪問する事を心配するがローズは大丈夫だと言う。
犬の世話は親友である太った交通警察官ロッドに任せて出発。
道中、クルマで鹿を轢いてしまい嫌~な気分になるクリス。
嫌な気分になったのは交通事故を起こしたためだけではなく過去のトラウマを刺激されたからのようだ。

通報してやって来た白人警官は黒人のクリスに必要以上にきつく当たる。
しかしローズは凄い剣幕で警官に噛み付いてクリスを守る

ローズの実家に着いて脳外科医の父親、セラピストの母親や柔術の弟に歓迎されるものの、微妙に嫌な態度でクリスは少し嫌な気分になる(彼らは表面上はクリスを歓迎するのだが、まるで相手を褒めつつマウンティングするという女子同士の冷戦や京都人の褒め殺しみたいな雰囲気なのだ)
使用人の男女2人とも黒人。彼らは終始引きつった笑顔、違和感を覚えるクリス。
深夜、散歩してると使用人たちは不自然な行動をしてるし、紅茶を飲んでいたセラピストの母親に禁煙のレクチャーを受ける。
とにかく一夜だけでめっちゃ感じ悪い。
翌日、亡くなったローズの祖父を讃えるパーティ多くの友人達が集まるが、何故か全員白人でクリスは引き気味。
俺だったら早朝に帰るね‥(ではクリスは何故帰らないのかというと、幼少期の自分が消極的だったことが肉親の死の原因になっていると思っているので「彼女を置いてとりあえず先に帰る」という選択肢が彼の中に無いからなのだ)

彼らは皆、クリスに会うと「黒人は凄い」と言って黒人を賞賛するのだが、ローズの家族と同様に「やっぱりアッチの方も強いの?笑」と言ったりクリスの筋肉をベタベタ触ってきたりして全体的に失礼。
褒めてはいるが、まるでスポーツカーなどの優れた「物」を褒めるているようだ。
ローズ「どうしたのクリス?私の家族や彼らが貴方に変なこと言った?」
クリス「いや、何も悪いことは言ってないが‥言い方がね
黒人の女性使用人に「周りが白人ばかりって疲れない?」と話しかけると、彼女は満面の笑みのまま涙を流す
クリス「何だあの女‥狂ってる‥
ハッキシ言ってめちゃくちゃ怖い!

そんななか白人の老婦人古風な黒人の若者を連れてきた。
同年代の黒人に会えてテンションがあがったクリスは話しかけるが黒人のノリが一切通じない
怪訝に思ったクリスはスマホで彼を撮影するとフラッシュが焚かれた瞬間、彼は鼻から血を流しながら豹変し

出ていけ!(Get Out!!)」と叫んで暴れる。
彼は周りの人に開放されて冷静さを取り戻したが‥いよいよこの土地は変だと思ったクリスは、ローズと一緒に帰ろうとするが。。
彼は一体、誰に向かって、何のために、どこからどこへ「出て行け」と言ったのか?
‥みたいな話

 

 

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かなり変わったホラー映画だった。
本作は、表面的には自分と価値観の違う怪しい村人達が主人公に隠し事しながらジワジワと追い込んでくる系の田舎ホラーという構造で、そのハードの中のソフト部分は白人x黒人による人種間ホラーをぶち込んだ感じか。
前半の薄気味悪さ、居心地の悪さが半端じゃなかった。
その前半も5分に一回くらいのハイペースで「伏線張りましたよ~‥ほら!また!今また張りましたよ!暗喩も入れました、おぼえといてよ」って感じで猛烈な熱気で次々とネタフリしてくるし起きる出来事や台詞や背景などありとあらゆる方法で色んな人種間の暗喩を放ちまくる嵐でグイグイ引き込まれた。
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前半は凄く面白いアイデアで進み後半は割と強引な力技に突入する展開は「ドント・ブリーズ」と似ていた。いや前後半ともにこっちの方が上か。
もっと凄い仕掛けがあるのかと思ってたら、かなりストレートだった。
だけど面白いしあまりに恐ろしい事が隠されていたのでこれでOKだ。

しかし「彼らは何故、黒人のみがそんなに必要なんだ?」と考えると「黒人はフィジカルに優れてる」「黒人はクール」「これからのアメリカは黒人!」というだけでは説明がつかないので疑問も残る(何だかんだ言ってもまだ白人の方が有利だからね)
ここは「過去に黒人を生贄にして発展した、黒人にしか効かない黒魔術」みたいなオカルティックな手段だった方がまだ疑問が残らなかったかもしれない。だけどそれだとファンタジー色が強くなりすぎて良くないか。。やっぱり別にこのままでいい。
とにかくめちゃくちゃ面白かった。
似たような内容を邦画でやろうとすれば‥やはり在日を扱ったものになるのかな。もしくは本土の人x沖縄の人とか?そんなもの到底作ることができるとは思えない。では日本でやるなら東京者が地方に行って気まずい扱いを受けるとか‥そんな普通なもん観たくない。やっぱアメリカ映画の凄さを再確認した。
主人公のスマートさ、いざとなった時の強さなども良かった。
そういえばクリスの親友のロッドがあまりに良かった。出演時間は短いが登場シーンはどれもあまりにも良い。勘は鋭いが大して役に立ってないところもいい。「ダイ・ハード」一作目の銃を撃つのが怖い太った黒人警官みたいなサイドキック。癒やし。。
映画を観終える頃には「友達は大事」「少しでも危険を察知したら後先考えず踵を返してダッシュで逃走」という事が心に残った。
感想短いけど、まだ観てない人が読んで先に知ってしまう可能性を減らしたいので、これ以上は書かないでおく。

 

そんな感じでした

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getout.jp

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