gock221B

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「アポカリプト (2006)」人間狩りや残虐シーンも勿論良いんですが、むしろ冒頭の日常描写に感心しました🌒

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原題:Apocalypto 監督&脚本&制作:メル・ギブソン
製作国:アメリカ 上映時間:138分

 

↑このポスター、日蝕とCが重なっててクールですね。
メルギブの映画全然観てないなと思ってこれ観た。
これは面白いのはわかってたが「面白い」「面白い」とあまりに色んな人に聞かされすぎて逆に観る気なくしてスルーしてたパターンのやつ。

 

 

Story
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誇り高き狩猟民族の血統を受け継ぐ青年パウ(ルディ・ヤングブラッド)は、妻子や仲間と共にジャングルで獣を狩ったりして平和な生活を送っていた。
ところがある日、彼らの村は都会からやって来たマヤ帝国の襲撃に遭う。
なんとか妻子を井戸に隠すも、捕らえられたパウは他の仲間と一緒にマヤ帝国へと連れ去られてしまう。
干ばつを鎮める儀式の生け贄になりかけるが、日蝕によって犠牲を免れたパウ。
しかし今度は〈人間狩り〉の標的として駆り出され、傭兵たちが放つ無数の槍や矢から逃げ回る。これを機にジャングルの中へ飛び込み難を逃れたパウは、妻子の待つ故郷の村を目指し走り続ける――

 

 

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あまりに熱狂的に褒める人が多すぎて観る前から食傷気味だった上に「全然知らない俳優が演じるネイティブ野人たちの映画」というのも何だか観る気が起きなかったのだが、そんな先入観を吹き飛ばすかのように序盤から面白かった。
というよりバイオレンスな見せ場の中盤、後半よりもむしろ序盤の「ジャングルの楽しい暮らし」描写が面白かったのがビックリした。
猪を殺したトラップ、猪の心臓や部位を取り分ける場面など、以降の場面へのフリもバッチリだし、何よりも主人公パウや仲間たちのキャラ立てがめちゃくちゃ上手くて「ああ~全然知らん野人のキャラがどんどん立っていく~」という謎の興奮があった。
色んな人が言う「メルギブ映画うまい」というのがわかった気がした。
そして彼らは皆、良い人たちなだけでなく長身の弄られキャラの人への弄りを通して各キャラが分かっていくし「ジョークもあるんだな」とか「こういうネイティブな部族では子だくさんじゃない事が甲斐性なしになるんだな」とか色々思った。
弄られキャラの人も、イタズラされた直後は激怒するが数秒後には皆と一緒に大爆笑してる様が最高だし、こうやって短時間で親近感を持たされた仲間たちが十数分後に虐殺される事によって「チックショ~!」と盛り上がることもできるわけですね。
それにしても金玉食ったり、族長のイタズラでチンコが腫れたりして楽しかった。

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そんで翌朝、マヤ帝国の野蛮人どもに侵略されてしまう。
その前に、冒頭の狩りの時にマヤ帝国の侵略からほうほうの体で逃亡してきた部族とすれ違い、何か危険を感じた主人公パウは彼らから訊こうとするが部族の長である父親に「村に〈恐怖〉を持ち込んではいかん」と制されてしまう。
父上は、心配したり気に病むこと事態を良くないものと思ってるわけだね。
だけど、ここで話を聞いて避難していれば助かったかもしれないので「やっぱり恐れを抱いたり用心する事こそが護身の第一歩だな」と前から思ってた想いを新たにした。
殺されたり妻たちはレイプされたりしつつ、パウ達は子供を残して連れて行かれる。
子供を殺さず置いていくっていうのがナチスとかよりマシだな。
途中、疫病にかかった孤児が神がかりとなり、マヤ帝国の者たちに対して「日蝕が起こり、ここに居る黒豹と走る男によって汝らは全滅する」みたいな予言をする。こういうオカルトを入れてくるところいいですね。
マヤ帝国に連れて行かれ、女たちは人身売買によって奴隷にされる。
いじられキャラだった長身の男の姑も売買されるが「そんなババアいらねえよ!」とか散々言われて「だめだ、買い手がつかない‥どこへでも行け」と放逐されてしまうが、何かある意味殺されたり犯されたりするより可哀想に思えた。
男たちは塔の上に連れて行かれ、ジョジョの冒頭みたいな感じで、干ばつを逃れるための儀式として心臓をくり抜かれていく。心臓取られてもしばらくは生きてるのが恐ろしい‥自分の心臓を見てどう思うんやろか‥
そしてここは当然、序盤の狩りで獣の心臓を取り出してた彼らが、今は自分たちが獲物となって心臓をくり抜かれる‥という凄くわかりやすくて良い場面。この映画は子供に見せたほうがいいと思う‥がR-15なので中3になったら観せれば良いね。

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いよいよパウが生贄にされる番‥というその時、予言どおり日蝕が起こり儀式は中断。
広場で「逃げ切れば自由だ」と言って生贄たちを走らせ、投げ槍や弓矢で殺す‥という人間狩りを始める。
これが行われる場所は、グラウンドみたいだし、槍や矢から逃れた者を殴り殺すキーパーみたいなポジションもあるし凄くスポーツのグラウンドっぽい
ブラッド・スポーツ」という、動物をいかに虐殺するかっていう野蛮なスポーツも数世紀前まであった事だし、こんな昔にこんな人間ブラッド・スポーツがあったとしても不思議ではないね。
何だかんだあってパウは将軍の息子であるキーパーをぶっ殺して逃走。
怒った将軍以下数人はパウを追って、いよいよ本番。人間狩りが始まる‥!という感じ
パウは予言どおり黒豹と並走したり、蜂の巣を投げつけたりして逃走。滝から飛び降りて自分たちが元いたジャングルの縄張りに辿り着くと、地の利を得て覚醒しオーラも倍増、戦士ジャガー・パウとなる。
それでまぁ色々あって、やはり逆転する。
パウの逃走中、井戸に避難していたパウの妻子が心配したり井戸を登ったりするシーンが挿入されるのだが、これは流れが途切れるので要らなかった気がした。
獣を狩ってたパウたち‥をマヤ帝国が狩り、それに抗うパウ‥という構図で進んできた本作だが、船などの超科学を誇るスペイン人たちが上陸してきてマヤ帝国さえも蹂躙されるであろう展開を予感させて終わる。
ここはフィクション的なダイナミズムを感じさせられた。
どうせならもっと‥、ジャガーパウが追手を全て倒した‥が、何十人ものマヤ帝国に囲まれて「もうアカン!」って時にスペイン人がマヤを凄い兵器で皆殺しにして、どさくさにまぎれてパウはササッと逃げる‥みたいなド派手な終わり方も観たかった気もする。

🌒そんな感じで、文句なく面白かったのだが、既に本作を観て熱狂的に好きな人達によって見どころとか結末とか全部聞いてしまっていたためか、何となくそれらを確認してるだけという感覚があった。
これを観てる俺‥を後ろからもうひとりの俺が観てるみたいな感覚。
熱狂的な評判を聞きすぎた映画を遅れて観るとどうしてもそんな感じになってしまうのは僕だけですかね?10数年寝かしたけど脱臭しきれてなかったですね。もちろんこの映画のせいじゃなくて自分の問題ですけどね。。
マッドマックス 怒りのデス・ロード」とか「この世界の片隅に」とかもそんな感じで、何度も観て確かに凄い映画だということはわかるのだが、未だにちゃんと観れた感じがしない。「他人の眼球を借りて観させてもらってる」みたいな感覚になってしまうのは僕だけでしょうか。そういうのも10年くらい寝かしたら普通に観れるのかもね。
そんな感じだからか、残虐シーンや人間狩りシーンよりも特に評判を聞いたことのなかった序盤の上手さが心に残りました。

 

そんな感じでした

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