gock221B

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『ルーム』(2015)/ジャック少年の世界が広がっていく様に感動……する話なんだろうけど前提となる設定が辛すぎて正直ちゃんと観れてないうちに観終わってしまった感じ🏠

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原題:Room 監督: レニー・アブラハムソン  原作:エマ・ドナヒュー『部屋』(2010) 
制作会社:A24 製作国:アイルランド/カナダ  製作国:アイルランド/カナダ 上映時間:118分

 

 

男に誘拐されて7年間ひとつの部屋(小屋)に監禁されている女性ジョイと、その間に生まれて部屋の中しか知らない5歳の息子ジャック。
母子は、部屋からの脱出を計画し実行する。。

というあらすじ。
エグい場面はないものの「7年も監禁されて可哀想‥」という気持ちが強すぎて「ルームは観るのやめとこ」とか思ってたが凄い評判いいから無視できずに気になってたので義務感のような気持ちで観てみた。
去年「クリーピー」を観て大ファンのはずの黒沢清作品なのに好きになれずショックを受けたが後で気付いたが、自分は「監禁」とか「レイプ」とか「強制的にx年間を無駄にさせられる」とかが本当に苦手。特に女性とか子供が‥。全部合わせるとケッチャム原作の「隣の家の少女」とかになるのか?現実の監禁事件とかレイプ事件とか嫌だわ~昔と違ってネット時代だから、海外行って一晩中レイプされて苦しみ抜いて絶命した被害者の女の子のTwitterとかで普通すぎる現代の女の子っぷりをうっかり見てしまったら、もう仕事行くのやめて2日くらいお布団で寝てしまいたくなるほど鬱になる。だから正直悲惨な事件のニュースとか見ても、心を閉ざしてあまり考えないようにしている辛いから
まあ悲惨な事件は誰でも嫌だと思うが。本当に嫌で加齢と共に嫌になってきて出来れば物凄い名作って評判がないかぎり観たくない。
ホラーとかジャンル映画感が強いものだったら、脳を切り替えて悲惨な出来事も全て一つのエンターテイメントの型として消化できるので割と平気だが。要は「本当にあった我々の世界の隣で起きた、我々も考えなきゃいけない悲惨な事件」っぽいものにはあまり触れたくない。ひたすら悲しくなるので

 

まあ実際観てみると、外界に脱出できた後の母子、その心境の変化がメインで、いざ観てみるとそんなに嫌な気分になるものではなかった。
実際にはまだ観てない時期に「まだ観てないけどルームの女性かわいそうっぽいな~」という自分が生み出した「嫌な予感」の方が嫌だったといっても過言ではない。
ジャックの世界観が宇宙が広がっていくかのように広がっていく様と、それと相反するようにママ、ジョイの世界観が監禁されてた小屋サイズに収縮していってしまう。
この辺の場面は、ジョイが街の人とかにもっと判りやすく具体的に辛い扱いを受けたり酷いことを言われたら嫌だな~と観る前は思ってたが、割と上品でウェルメイドな感じで良かった。
とは言え「ジョイの精神は未だにあの絶望ルームの中に囚われたまま」という事を提示する一瞬の回想シーンが終盤に差し込まれた時は胸が傷んだ。これ↓
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ジョイに限らず俺にもそういうものはあるし、誰にでも「個々の中の時がその時期で止まってしまってる」という風景はあるだろう。正直あまり考えたくはない
そこで「ママって実は弱いんだ」と悟ったジャックが、ママを守る決心をしてママを連れてルームに行き、ルームの家具達に別れを告げるところは凄く良かった(ジャックに促されてジョイも別れを告げ、あれで彼女はかなり癒やされたはず)
そしてジャックが後半、レオおじさんと一緒にシリアルを食べたり大好きな犬に会えて友だちになったり挙句の果てにはリアル友達が出来るシーンは観ていてめちゃくちゃ幸せな気分になった。

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まあ、こういう賞レースに食い込みがちなウェルメイドな名作は正直誰が観てもほぼお同じ感想になってしまうので正直他に書くことがない。
とりあえず観なきゃな~という謎の義務感があったのだが観れてスッキリはした
それにしても面白くもクソもない感想になった。まあジャックが世に放たれて良かった。
あとポスターが良いよね。世界が部屋になってるの、今はじめて知ったよ

そんな感じでした

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