gock221B

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「ボヘミアン・ラプソディ (2018)」今頃観たけど凄く良かったしネコチャンも可愛かった👨🏻👩🏻👱🏻‍♀️👩‍🦰

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原題:Bohemian Rhapsody
監督:ブライアン・シンガー 製作総指揮、追加監督:デクスター・フレッチャ
エグゼクティブ音楽プロデューサー:ブライアン・メイロジャー・テイラー
製作国:イギリス/アメリカ 上映時間:135分

 

 

 

2018年の日本で、あのコナンくんや誰一人観に行った話してるのを聞いたことないが日本一客が入ったコード・ブルーを抜いてナンバー1ヒットとなった本作。
‥というか日本でもヒットしてたのは知ってたが、そんなにヒットしたとは思ってなかったので今知って驚いた。だけど昔好きだった御老体や中年だけじゃなく「若者が多く行ってる」ってニュースで聞いたし、そうなると老若男女みんな行ってる作品になるから‥それならナンバーワンになるのもわからなくもないか。
もうそろそろ公開も終わろうかという時に観に行ったので他人がこの映画の良いところ語るのを何度も聞いてしまったし今更書くことないのだが映画は面白かったし折角なので短めに感想書くことにした。

監督のブライアン・シンガーは、撮影終了直前で現場に来なくなり20世紀FOXから解雇&契約解除された。僕はシンガー好きじゃないので正直どうでもいいが、FOXにとってシンガーはかなりの功労者だという事を考えると罰が重すぎる。作品の85%はシンガーが撮ったもので製作総指揮フレッチャーが残りの15%を15日間で撮った。
シンガーが現場来なくなった理由は「母親の看病したいので撮影延期したいがFOXが許さなかった」とか「俳優やスタッフと揉めた」とか、諸説あるがよくわからない。ただ本作は先日ゴールデン・グローブ賞ドラマ部門作品賞と主演男優賞を受賞した時、プロデューサーと主演俳優はシンガーの名前をスピーチで出さず、アワード終わった後のインタビューでも語らず、その後も誰もそんなそぶりを見せないので「シンガーは20世紀FOXによって不当な理由で解雇されて本作に携わった皆はそれを不満に思ってる‥わけじゃあないみたいだな」と思いました。
クイーンそのものは、僕はクイーンのCD今まで持ってた事ないし基本的な事しか知らないので「本物のクイーンと比べてどうのこうの」という事は書くことがなく、映画を観て思ったボンヤリした短い感想だけです。

 

Story
後に〈フレディ・マーキュリー〉と名乗るようになる孤独な青年ファルーク・バルサラ(ラミ・マレック)は、ブライアン・メイ(グウィリム・リー)、ロジャー・テイラーベン・ハーディ)、ジョン・ディーコン(ジョゼフ・マゼロ)たちと出会い、ロックバンド〈クイーン〉を結成し、メアリー(ルーシー・ボイントン)という女性と恋に落ちる。
クイーンの面々は互いに刺激し合うことで音楽的才能を開花させ「ボヘミアン・ラプソディ」を始めとした常識にとらわれない名曲の数々を次々に生み出していくが‥――

 

 

 

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エイズ絡みの場面を始めとした史実と違う箇所などについては全然構わんだろう。
「関係者の心を損なず、テーマや作品の長所を伸ばすための脚色ならOK」という考え。デヴィッド・フィンチャーの「ソーシャルネットワーク」とかも名作だったけど現実のマーク・ザッカーバーグとは全然違う。だが、そんな事どうでもいい(現実より悪く描写されたのでザッカーバーグ本人は怒ってもいいと思うが我々観客にはあまり関係ない)。
ミュージシャンの伝記映画の王道展開(バンド結成→成功→挫折や死)構成。
まず映画始まってから売れるまでの時間が秒速だったのがダルくなくて良かった。
フレディがポールの誘惑で独走してメンバーやメアリーと距離が出来てしまいエイズにかかったり、雨に濡れながら来てくれたメアリーの訪問で我に返り〈家族〉の元に帰ってごめんなさいする。だが、いわゆる具体的な人間ドラマはそれくらいで後はラスト20分のLIVEパフォーマンスでもって言葉で語るのではなく素晴らしいパフォーマンスと共に色んな事を感じさせるという終盤の構成自体が凄く爽やかでクールだった。
クイーンといえば出来事や曲調自体もコッテリした印象だったから、観る前は「後半ドロドロした人間ドラマが繰り広げられてメソメソと死んだら嫌だな」と思ってたが、良い意味で予想を裏切られて凄く良かった。

 

 

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そして後半は確かに死を扱った第三幕だったが、余命幾ばくもない事に対するメソメソしたムードは一瞬で「飲み行こうぜ!」と言い、ラスト20分は「ろうそくの火が消える前の最後の輝き」的な感じでライブエイドでの凄いパフォーマンスが行われ、LIVEが終わると余計な事一切言わずバシッ!と終わる。
この終盤のLIVE、評判通りめちゃくちゃ良かった。
音楽はまぁクイーン本物なので良いのは当然だとして、主演のラミ・マレックのフレディっぽいパフォーマンスがめちゃくちゃ良い。
あと、そんなフレディを‥(映画の撮影技術の専門用語を知らないので小学生みたいな書き方しか出来ないが)バーン!とフレディのキメポーズ!フレディ顔アップ!になったりするタイミングや音ハメがバッチリ過ぎる。
そしてカメラがピアノの椅子の下くぐったりスタジアムの大観衆を舐めていくのも、極小から極大に至るアリス症候群っぽくてクラクラするし、ラミ・マレックの顔はフレディ本人とは似てないがデカすぎる目やエキゾチックで派手な顔立ちが、まるで歌舞伎のような異常な迫力を生み出してて良かった。
スクリーンに彼の顔の中心部しか映ってないような超ドアップはフレディの内面とシンクロしたような気分になれるし、一つになった大観衆CGも海原みたいで、物理的にはスタジアムでバンドが演奏してるだけなのにも関わらず、何だかキリストの復活やモーゼの十戒など、聖人の奇跡のような「現実では起こりえない、とんでもないことが起きている」という超常現象感のような感じがあった。だけど「実際に居たかどうかも怪しい聖人たちと違ってクイーンのLIVEは実際に起きた事で、その現場はYOUTUBEですぐ観れる。そして没後何十年も人々に影響を与え続けている」ので、ある意味、聖人と同じかそれ以上に凄い。
また、LIVEを観てるフレディのオカンやオトン、メアリーさんや彼氏とかのワクワクした表情が映るたびにうっ!とこみ上げてくるものがある(きっと彼らの内面にシンクロするせいだろう)
あと最初に言ったけど曲やLIVEが凄すぎて泣きそうになる。フレディがエイズにかからず、本編のドラマ部分が「クイーンというバンドは最初から現在まで楽しくやってます。フレディは今も生きてる」という内容だったとしても、曲の凄さだけで泣く気がしてしまう。
そういう人は多そうだが僕もクイーンの曲の数々が耳から離れなくなったのでサントラ買った。初めてクイーン買った。持ってた事ないのにも関わらず子供の頃からラジオやTVでかかり過ぎてて全曲知ってるってのが凄いよね。下手したら自分が好きで買って聴いてるミュージシャンよりも持ってないクイーンの方が何度も聴いてるかもしれんと思うくらいだ。
本編で流れた曲だと、特に「地獄へ道づれ」と「RADIO GA GA」が好み。

 

 

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細かいことは色んな人やサイトで書いてたから省略するが、‥そういえばフレディが飼ってた猫、かわいかったね。一番最初に家具からピョコン!と顔を出すカットとか‥可愛すぎるやろ!僕も人生の大半、猫飼ってるので親近感わいた。フレディの出っ歯はデカすぎて、最初「フレディ、何か食ってるのか?」
ゲイ描写も分かりやすかったり逆にさりげなく爽やかに描いたりと、僕は非常に丁度いい塩梅だと思った。フレディ最後の彼氏の人も良かった。
フレディが自分のセクシャリティに気づいた頃、それに薄々気づいていたメアリーとも別れるが、ここも綺麗で良かった。その後も親友になるし‥というかメアリーさんって素晴らしい人物すぎるな!と思って調べたが現実のメアリーさんも誇張なく素晴らしい人物で実質妻のような親友として最後までフレディと信頼関係を持ってたらしい。
何度かの機会を失った結果、自分には現在メアリーさんのような存在がいないので、いよいよもって人間として欠陥があるのかもしれない‥とシリアスな心境になってきたが気にしても仕方ないので話はこの辺で話は終わりしよう。俺にあるのは猫だけだ

 

 

そんな感じでした

👨🏻👩🏻👱🏻‍♀️👩‍🦰👨🏻👩🏻👱🏻‍♀️👩‍🦰👨🏻👩🏻👱🏻‍♀️👩‍🦰👨🏻👩🏻👱🏻‍♀️👩‍🦰👨🏻👩🏻👱🏻‍♀️👩‍🦰👨🏻👩🏻👱🏻‍♀️👩‍🦰👨🏻👩🏻👱🏻‍♀️👩‍🦰

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