gock221B

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『ザ・フォッグ』(1980)/妙に具体的な設定の亡霊。さすがに古いのでホラーなのに旅番組みたいに観た🌁


原題:The Fog 監督&脚本&音楽:ジョン・カーペンター
制作&脚本:デブラ・ヒル 制作国:アメリカ 上映時間:99分

 

 

 

最近、Netflixから乗り換えたU-NEXTは、他の配信サービスにはない旧作やホラーが多くて良いです。で、ジョン・カーペンターの本作もあった。
制作&脚本のデブラ・ヒルはもう亡くなってるけど初期のジョン監督と多く組んでるから、仲間の一人だったんだろうな
ネタバレあり

 

 

 

町の誕生100周年記念祭に沸き立つカリフォルニアの小さな港町アントニオ・ベイ
だが深夜、現れた濃霧が船を襲い、霧から現れた人影が船員達を惨殺した。
アントニオ・ベイの歴史ある教会、神父は壁の中から罪を告白する祖父の日記を見つけた。100年前、アントニオ・ベイを作り上げた功労者達は、ハンセン病に罹った富豪たちの船を座礁させて皆殺しにして彼らの財産を奪った。
霧の夜、100年前に殺害された富豪たちが亡霊となって、自分たちを殺した功労者たちの子孫を殺して回る復讐を始めた。
そんな話。
本作に出てくる霧の亡霊たちは「霧が発生した場所でのみ活動できる」「霧は電力や電話線などに触れることで、それらのテクノロジーを停止できる」「ドアをノックした後、押し入ってくる」など、妙に具体的な独自設定がある。

主人公にあたるのは地元ラジオ局のDJ、ティーヴィーエイドリアン・バーボー)。演じているエイドリアン・バーボー『姿なき脅迫』(1978) で知り合ってしばらく結婚してカーペンター作品によく出演していた(どうも監督はこういったスリムで美人だが妙にオーラが控えめなタイプの女性が好きな印象)。スティーヴィーは霧の亡者が蘇った夜と次の一日で超常的な異常事態が起きた事を悟り二日目の夜、アントニオ・ベイの被害を防ぐためローカル・ラジオで避難を呼びかける。
このラジオで呼びかけたり家電話で連絡取り合ったりするのは今ならスマホでやるんだろうなぁとか、田舎が舞台のアメリカ映画でよく出てくるローカルラジオって良いよなぁとか色々思った。美人DJがローカルラジオやってるのはホラー映画で出てきがち、放送を聞いてるトラック運転手が怪異に遭ったりする。ラジオ局が灯台なのはカッコいいだけじゃなく「なるほど霧が届かない高い場所なら、ずっと霧の動きを町民に教えることができるからか」と思った(終盤では普通に霧が届いてたけど)。
ティーヴィーのラジオ局は灯台を改造したラジオ局で、灯台に向かう道や灯台の外観や内装などが異常に素敵だった。またアントニオ・ベイの美しい風景とかが一々美しい。こんなに風景撮るの上手かったの?と感心してスクショ撮ったりさせられた。
あと別口で霧の怪異を調査する中にエリザベスジェイミー・リー・カーティス)という女性も居た。エリザベスは流れ者で「私の周りで変なこと起きがち」とか言っていたが別に居てもいなくても構わないようなキャラなんですよね。たぶん『ハロウィン』(1978)主人公ロリー役だから「ローリーがブギーマンと戦った数年後にアントニオ・ベイに流れてきた?」っていう雰囲気で、監督が仲良しを出したかったんだろう。
あとは霧の亡者が、いきなり押し入らず必ずノックしたり、ドアの外に影だけ立ってる様が後のJホラーっぽくて怖かった。
それくらいか……さすがに今観たら古いものがあったから怖さも面白さもマイルドだけど、何か懐かしさや舞台の美しさを感じる……みたいな、ホラーなのに年寄りが旅番組を見てるかのように観てしまった。
あとはジョン・カーぺンター作曲のBGMね。下の方にSpotifyをリンクしてます↓

 

 

 

そんな感じでした

『マウス・オブ・マッドネス』(1994) /ラストの映画館の衝撃!📘 - gock221B
『ハロウィン』(1978) ジョン・カーペンター/初めて観たけどクラシックだが堅い造り確かな味わいで楽しめた🎃 - gock221B
『姿なき脅迫』(1978) ジョン・カーペンター/サイコパス知能犯に見せかけた単なる荒いオッサンの犯行だったとは👀 - gock221B
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ザ・フォッグ(1980) │ U-NEXT(ユーネクスト)
The Fog (1980) - IMDb

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