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gock221B

映画その他の感想用ブログ(since 2015) http://gock.flavors.me/

「ババドック 暗闇の魔物 (2014)」 女性監督が作った、シングルマザーが育児ノイローゼで悪魔憑きになる真面目なホラー映画

(ホラー) (サスペンス) 悪魔祓い 【映画】

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原題:The Babadook 監督:ジェニファー・ケント  制作国:オーストラリア

一時間半くらいのオーストラリア製の日本劇場未公開ホラー映画。
この監督調べたら、長編はこれだけであとは短編とTVドラマだけ。というか本業は女優なのかな?

www.imdb.com

●あらすじ

ノーメイクのキャメロン・ディアスみたいな顔の未亡人とその息子。
彼女は、夫の運転で出産しに病院に行く途中、交通事故に遭い愛する夫を亡くす。
6歳の息子は多動性障害っぽい子で他の児童に怪我させたりして母子は孤立していく。
彼女は老人ホームで働いている。
夜な夜なオナニーしたり街でいちゃつくカップルを、気づいたらボーッ‥と見てたりして欲求不満気味。
彼女に好意を向ける優しい同僚の男もいるが、未だに死んだ夫の事が忘れられない彼女は彼の愛に応えられない。

ある日「ババドック」という怪物が出てくる不気味な絵本を見つけるが気持ち悪いから破棄。しかし絵本は捨てても捨てても家の前に戻ってくる。
母子は、どんどん具合が悪くなっていくが誰にも相談できない。
未亡人は視界の端に怪物ババドックが見えたり、ババドックの声が聞こえたり、家に不気味な虫が大量発生したりして未亡人は、狂気に囚われていく。。

という感じ。
これは、未亡人が女手一つで子供を育てるストレスと夫を忘れられないストレスをババドックという怪物に象徴させた映画なんだなと受け取った。
シャイニングとエクソシストを足して超常現象要素と爽快感を大幅に減らしたような映画。
母が子供をモンスターから守るようなエイリアン2みたいな映画かと思っていたが、実際は殆ど育児ノイローゼ映画だったので意外だった。

ホラーには大抵楽しめるシーンがあるもんだが(ギャグとか怪物が人をガーッと殺したりする場面)本作にはそういった遊びが一切なく、辛そうな未亡人の幻覚や幻聴が延々と続き、子供もしょっちゅうギャーーッ!って引きつけ起こしたりしてて観てると結構辛い。。知り合いの主婦の深刻な悩みを何時間も聞かされた時の気持ちというか。
「ホラーをだしに女手一つで子を育てる苦しさを見ろ!」という気迫を感じた。
いい意味でも悪い意味でも、かなり真面目な監督だと見た。
ホラー映画だと思って借りたのだが、超常現象よりも育児ノイローゼをメインで見せられたので疲れた。

飛び出す絵本「ババドック」の出来がかなり良くてそこは楽しかった。
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あと、クライマックスが終わってからの後日談描写が凄い長い。こんなの数分でいいだろう。
文句ばかり言ってる感じになったが、映画の出来自体は良かった事は言っておきたい。
あまり怖くないしホラー映画が苦手な人でも観やすいだろう。

 

ホラー映画は、現実の何かを怪物や超常現象に象徴させてるものが多い。
また劇中で起こる超常現象は主人公の妄想なのか本当に起きてる事なのか、どちらにも取れるように作っているものに面白いものが多い。
前回の「NY心霊捜査官」は超常現象寄りだったが(第三者が怪異を目撃)、本作は殆ど‥95%くらい主人公の妄想だった。これは絶対、超常現象じゃないね。
超常現象は主人公しか遭ってないし(子供も遭うが、現実の観測者である医師が「子供というのは皆お化けを見るもの」とか、わざわざ台詞で言ってるのでノーカウント)、ババドックの絵本を描いたり置いたのも絶対に主人公自身だろう(彼女には「昔の仕事は、子供向けのお話を描いていた」ってわざわざ絵本描くスキルがある事を台詞でアピールしていた)

 

そういえば幼少期、風呂入るのが嫌だ嫌だとワガママ言ってたら、いつも穏やかだった母が突然キレて鬼みたいな顔になって襟首と腕を掴まれてブン回されてビビった記憶がある。
たまったストレスがたまって爆発したんだろう。母親は大変なんだろうきっと。。
自分が女性だったり母親だったりもしくは妻子とかいれば、もっと親身に感じてもう少し楽しめた気もするが、まあ僕はこんな感じです。
怖いとか面白いという前に、単純に女性の愚痴を聞かされた後の気持ちになった

そんな感じでした

www.youtube.com

ババドック 暗闇の魔物 [DVD]
 

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