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「ミラクル・ニール!(2015)」全能のサイモン・ペグの決断。映画の登場人物は作中に失敗しない方が良い理由

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原題:Absolutely Anything 監督:テリー・ジョーンズ 制作国:イギリス 上映時間:85分
サイモン・ペグが全能の力を手にするSFコメディ。
監督はモンティ・パイソンテリー・ジョーンズと同姓同名‥と思ってたら本物だった。
あとモンティ・パイソンの現存メンバーが異星人たちの声を吹き替えている。
主人公の愛犬の声をあてたのはロビン・ウィリアムス(ひょっとしたて本作が遺作?)
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サイモン・ペグ演じる主人公は冴えないが優しい高校教師。愛犬デニスを飼っている。
同じアパートに住むジャーナリストのケイト・ベッキンセールに叶わぬ恋をしている。
一方、宇宙では文明の進んだ宇宙人が会議をしていた。
地球人のYOUTUBEを見て「地球人って野蛮でアホだし滅ぼそうぜ」と言っているが、最後のチャンスを与えようという事で、地球人の一人に全能の力を与えて彼の行いを見て決めよう、という事になりサイモン・ペグが選ばれた。
サイモン・ペグに地球の命運が託されてしまった。。
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そんな話。
万能の力を得るコメディと言えば、ジム・キャリー主演「ブルース・オールマイティ(2003)」と、その続編‥スティーヴ・カレル主演「エバン・オールマイティ(2007)」を思い起こさせる。
サイモン・ペグは自分が受け持ってるクラスの教室に行くと子供たちは騒いでいる。
「面倒くさいな‥クラスが爆発すればいいのに‥」
すぐさま異星人のシップからの破壊光線で教室が焼かれて、クラスの皆は爆死。
そんな事が重なり、自分が全能の力を手にした事を悟る
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彼はさっそく帰宅後、好きなケイト・ベッキンセールが自分を愛してくれるよう命じる。
すぐさまケイト・ベッキンセールが現れて、二人はベッドインする。
しかし、この瞬間、異星人の機械が不具合を起こしていて一時的に全能の力は失われていた。
美人のケイト・ベッキンセールはうっとうしい男達に言い寄られていて男性にウンザリしていて、優しいサイモン・ペグをちょっといいなと思って自発的に来たのだ。
(この出来事は劇中、サイモン・ペグもケイト・ベッキンセールも最後まで気づかないというところがいい)
ところで、僕はウディ・アレン映画が好きなんだけど、本作もウディ・アレン映画と少しノリが似てるなと思った(女性経験が多い年取った皮肉屋のコメディアンは皆こういうノリになるのだろうか)そういうところがいいな、と思った。具体的に言うと女性と寝る事や重大な決断を、大袈裟な装飾で飾らない
そして映画界で最も好感度の高いサイモン・ペグ、あとケイト・ベッキンセールも好きなタイプだし、犬が可愛いし映画全体の好感度が高いところがカッコいい。
本作も、サイモン・ペグがラストでさらっと重大な決断をするんだけど、凄く軽快でケイト・ベッキンセールもそれをあっさり受け止めるところが良かった。
このサイモン・ペグ的な人ばかりなら世の中も良くなるのかもしれない。
全知全能の力を手に入れたら普通もっと無茶苦茶しそうなもんだが、サイモン・ペグは最低限しか使わない。
結果的に失敗するが、犬を喋らせるようにしたり同僚や世の中が良くなるように使う。
ケイト・ベッキンセールに対しても最初に使っただけだし(本当は使ってない)そもそも彼女は元々そういう性格だからサイモン・ペグを気にいったわけだし
やはり人間、最終的には人柄がものを言う。そう思いたいね
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でも、欠点がないわけではなく中盤以降、嫌なキャラが大声で厭な事を言ってても反論する事が出来なかったり、主人公が急に上手くいく方法を思いつかなくなったりストーリーの推進剤が誤解やすれ違いばかりになった感じが苦手だった。
一言で言うと「主人公やヒロインが危機に陥るため急にアホになって、悪人が好き放題しまくる」展開。これは観ててストレスたまるしイライラする。このイライラはイライラしてる時間が長いせいか最後に悪人が倒されても消えない。黒沢清の「クリーピー」も同様の理由で好きになれなかった。
これは80年代の映画やアニメにも多くて子供の時の僕はTVを観ててイライラしてたやつ
という事に関して「現実の人間も咄嗟には最適解を思いつかなくなる、だからそういう展開はリアルだ」という擁護意見がある。
だけどこれはフィクションなんだから最低限の最適解は思いついてもらわないとストレスがたまる。
ランボーマクレーン刑事が「現実ではそういう事も充分ありうる」からと言って、闘いと関係なくビルの端から足を滑らせたりしたら全く面白くない。俺の嫌いなこの例を本当にやってしまったのは「007 スカイフォール(2012)」で、敵に邪魔されてるわけでもないボンドがヒロインを助けようとして撃ち殺してしまったシーン(確かに人間なので失敗もあるだろうが直接に邪魔されてないボンドがこんな失敗してどうするんだ。リアルではあるかもしれないが全く面白くない)
本作も、中盤以降は、そんな感じで話の進み方が古い映画を観てる感じだった。
この映画のサイコパスっぽい悪役も、コメディなのに「クリーピー」の香川照之級にムカつく奴で、、まあムカつく方が悪役として成功と言えなくもないが楽しさを感じる妨げになるほど憎たらしかった。
だから凄く好きにはなれなかったが、前半とサイモン・ペグと犬とラスト、などは好感が持てて良かった

 

そんな感じでした
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