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映画の感想ブログ 😺 おしずかに‥〈Since.2015〉

「ブラック・ミラー:バンダースナッチ (2018)」面白い試みだったけど要素が多すぎて掴みどころがない印象でした🎮

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原題:Black Mirror: Bandersnatch 監督:デヴィッド・スレイド
制作局:Netflix 製作国:アメリカ 放映時間:90分 シリーズ:「ブラック・ミラー」スピンオフ

 

Netflixで人気の近未来SFオムニバス・ドラマ「ブラック・ミラー 〈シーズン1~4〉(2011~2017)」、シーズン5の前にこの映画サイズの特番っぽい新作が配信された。
このブログには「ブラック・ミラー」の感想は特に書いてないが途中まで普通に観てた。
ちなみに僕は〈シーズン1〉第1話の、大統領が豚とFUCKしなければならなくなる話が一番好きだった(全然人気ないらしいが)。あとは「ブラックパンサー」のシュリ役の子が主演をした「ブラック・ミュージアム」が好きだったかな。CGのマスコットキャラが出馬する話も良かった。どの話も面白かったのだが、近未来のガジェットやアプリやゲームなどが記号的すぎたり、起こる出来事なども、まるで藤子不二雄の短編みたいだなぁと思っていた。要は戯画化されすぎ風刺的すぎって感じで、そこまで記号的だと逆に「作り話だなぁ」感が高まって、良いドラマだなとは思いつつ途中で覚めてしまった。スタートレックのパロディっぽい話あたりで飽きて以降観てない。
本作は「インタラクティブな選択方式で、主人公がそれに気づいたりする」というのを観た人が言っててめちゃくちゃ観たくなって観た。ほんのりネタバレあり

 

 

Story
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1984。精神が不安定なプログラマーの青年が、大ヒットしたゲームブックバンダースナッチ」を元にしたビデオ・ゲームの開発を進めるが、徐々に自らの現実を疑い出すようになる――.

 

 

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ストーリー的には、幼い頃に母を亡くし父の事があまり好きではない情緒不安定で定期的にカウンセリングと投薬を受けてるマイコン青年が、有名ゲームブックビデオゲーム化をATARIっぽいゲーム会社に売り込みに行く話。そして当然、現実と虚構の狭間が曖昧になっていくというディックパターン。
そのゲームブック「バンダースナッチ」の作者は、ゲームブック作成中に発狂して妻の首を斬り落とした。情緒不安定な主人公は「バンダースナッチ」のビデオゲーム化を進めているうちに精神が疲弊し、またゲームブック作者の事を知るにつれどんどん精神が危うくなっていく。
「バンダースナッチ」とは一段上のレイヤーの世界(つまり我々がいる現実世界)と繋がる鍵となっており、登場人物がそれに気付くと狂人扱いされる。我々の現実世界でいうと神や異界をガチで知覚した人みたいなもんだ(といっても神や異界を客観的に観測する方法はないのだから、それが真実かどうかは主観に任されるので、そういった発見をした人は自然と狂人になってしまう)。
‥という「世界の真の構造を知った結果、作品世界内では狂人扱いされる」というのと、「主人公のトラウマや父との関係」というのが2本柱で進んでいく。
更に選択方式によってストーリーが何本にも別れるので自然と複雑になっていく。


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このNetflixオリジナル作品は要所要所で主人公の行動を、視聴者が2択でセレクトする箇所が何個かある。
最初は「2種類のシリアルどっちを食うか」という些細な事から始まり、次は「2つのカセットテープのどちらをウォークマンに入れるか」を選択する(選択した方の曲がBGMとなる)。
そして「ゲーム造りを会社で行うか、独りで行うか」など徐々に、主人公の人生に関わるものが増えてきて、終盤は「こいつを殺すかどうか」など激しいものになっていく。
主人公は前半~中盤あたりで、情緒不安定になって幼い時から通っているカウンセラーのところに行って悩みを語る。
主人公「何か、僕の行動‥たとえば『どっちのシリアルを食べるか』『どっちの音楽を聴くか』とか、僕の意思じゃなくて自分以外の者に決められてる気がするんです‥」
つまり俺のこと‥視聴者の事を言っている。
ここが本作で最もワクワクしたところ。
あと、本作は構造上、配信経過が一切見れない仕組みなので「今、何分観たのか、残り何分なのか」などがサッパリわからない。
 

 

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本作の主人公は「何者かが自分の行動を決めている」という「真実」を確信したが、そんな事を周りの人に言っても狂人扱いされるだけなのでどんどん疲弊してくる。
終盤になると、いよいよ「どこかで僕の行動を見て、僕を操ってるんだろう!何者だ!僕にサインを送れ!」と叫ぶ。
すると主人公に語りかける事ができる選択肢が出るので「君から見ると34年後の未来からNetflixという動画配信メディアで君を操っている」と教えることができる。
ここも後半で一番ワクワクしたところだ。
ここから色々と激しい選択肢が出てくる。
で、多分ゲームと同じようにラストシーンにあたるようなシーンが2つか、3つ出てくる。
‥そういえば書いてなかったけど、序盤で「ゲームを会社で作る」を選択すると、コミュ障の主人公は思うようにゲームが作れず駄作を作って酷評されてしまう。すると主人公は「最初からやり直しだ」と言い、冒頭に戻る。
どうやら主人公は無意識にループ能力も持っているようだ。‥ループと言うか前より少し変わってたりするので正確に言うと「少し前の平行世界に行く能力」を持ってるっぽい。だが主人公は終盤までその自覚がない。
そして主人公の先輩プログラマーもまた「自分はフィクションの登場人物だ」という事を知っており、主人公に対してそれを教えたり世界から姿を消したりする。
で「ラストシーンが複数あるっぽい」とさっき書いたが、いくつあるのか、また一つ観て終わりでいいのか、全部観なきゃいけないのかよくわからない。スタッフロールに繋がるラストシーンっぽいのが2つあったから、その2つがきっとラストシーンなんだろう。まだ他にもあるのかもしれないが僕の場合「現代に時間が飛ぶラストシーン」が気に入ったのでそれがラストって事で満足した(父親の秘密に関するラストや母親に会いに行くラストは「はぁ?」と納得いかなかったので忘れたい)。「カウンセラーに電話する」という選択肢で電話番号がよくわからなかったのでそれは試してない(だけどきっと彼女のところに行って殺して刑務所行ってループするだけだろうきっと)
それにしても「視聴者が主人公の行動を選択」「それに気付く主人公」「全部知ってるっぽい先輩」「ループ」「平行世界」「タイムスリップ」「悪魔」「メディアを通して伝播する呪い」「父親の秘密」「母の死」など、普通の作品だったら2、3個でいっぱいいっぱいな要素が大量にありすぎたせいか‥そして結末もたくさんあるので「結局どういう話だったんだ?」と、散漫で印象に残らないという結果になった。どれか一つのラストがラストなのか、それとも全部のラストを見て俯瞰で見て何かを感じ取るのかよくわからなかった‥というかどうでもよくなった。
ややこしいから先輩とか父親とか母親の秘密は全部要らなかった気がする。
というか、やっぱ実写映像フィクションはゲームと違って一本道の方がいいかもね。
選択肢でルートが変わったら、それだけ俳優やスタッフの仕事が増えてるわけで「あ、今の選択肢で違うシーンに変わったな」などと画面外の、皆の段取りとかを考えてしまい、フィクションへの没入感が逆に薄れた感じ。
主人公がカウンセラーに「誰かに操られてる気がする」と語ったところと、僕(視聴者)が「Netflixで君を操ってる」と告げるシーンだけは凄いときめきましたが。
最終的には「本作のごちゃごちゃした散漫さは本当なら面白かったシーンさえも、蒸発したかのように散逸して、何だかどうでもいい印象になっちゃったな」という残念な結論になりました。面白い試みだったけど、何時もの「ブラックミラー」みたいなドラマで充分だったかな。
何か、掴みどころのない感想になっちゃったけど本作がそんな感じでしたからね‥。
観た時も、これ書いてる今も正月三が日に飲み続けてる最中だから、こんな感じになっちゃいました。だけど酔いが覚めてまたちゃんと観ようという気もない

 

そんな感じでした

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