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映画の感想ブログ 😺 おしずかに‥〈Since.2015〉

「ジョン・ウィック:パラベラム (2019)」犬アクションが特に良かった。理不尽な掟に苦しむジョンがキアヌ本人に見えて輝きが増した🐶

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原題:John Wick: Chapter 3 - Parabellum 監督&製作総指揮:チャド・スタエルスキ
製作国:アメリカ 上映時間:130分 シリーズ:「ジョン・ウィック」シリーズ

 

 

 

同日公開の「ジョーカー」を観る予定だったけど劇場まで行くと何となく自分があまり好きにならない気がして(というかジョーカーのオリジンとか別にどうでもいい)ジョーカーはまた今度にして安定のこっち先に観ることにした。
キアヌ・リーブスの「マトリックス」シリーズの主人公ネオ以来の当たり役となった「ジョン・ウィック」シリーズの、「アベンジャーズ エンドゲーム」の連続首位をストップさせたのがシリーズ三作目の本作。
マトリックス以来に当たった」とよく言われるが、それは「映画を年に一回観るか観ないかという人でも知ってるような大ヒット作」という意味であって、キアヌ氏はずっと途切れずに映画出続けてたし〈不老不死キアヌ〉〈Sad Keanu〉などのネットミームでも親しまれ絶えず人気者だった印象。
今年も期待度されているゲーム「サイバーパンク2099」への出演や、MCU作品への出演も常に噂され続けてるし「ビル&テッド」シリーズの数十年ぶりの続編も控えてるし、どっちかというと昔より今の方が全盛期という気がする。
このシリーズ。チャド監督の本職はスタントマンだったしキアヌは何ヶ月もかけて射撃訓練や実践訓練をしておりジョン・ウィックの銃撃や殺し方はかなり実践的(というか実物のキアヌ本人も相当強い気がする)、ガンアクションに対して興味ない僕でも、近接格闘技と至近距離での銃撃を組み合わせたガンフーや、ちゃんと弾切れ少し前にリロードする場面、胸に数発‥顔に数発‥と急所に何発も撃ち込んで確実に殺すアクションが凄く新鮮だった。
その様に戦闘描写は実践的なのに対して、このシリーズの世界観や犯罪組織の仕組みはアニメやおとぎ話のように幻想的かつ現実離れしたもので、そのギャップも魅力となって人気シリーズになった。
割とネタバレあり。銃のことやアクションについては詳しくないのでふんわりした感想

 

 

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亡くなった愛する女性が遺した愛犬が殺され車も盗まれたことを切っ掛けとして、裏世界に舞い戻ったジョン・ウィックキアヌ・リーブス)。彼は〈バーバ・ヤーガ〉の異名を持つ伝説の殺し屋だった。
犬を殺したギャングを皆殺しにして車も取り返し、新しい犬と出会った。
二作目でジョンは愛する妻と暮らした家を爆破される、その後いろいろあって殺し屋の絶対中立地帯〈コンチネンタルホテル・ニューヨーク〉内で殺しをしてしまった。
それはジョンが所属する暗殺者組織〈コンチネンタル〉や更に上位に位置する巨大犯罪組織〈主席連合〉の堅い掟を侵した事となり、ジョンは裏社会から除名されて賞金がかけられ、全世界の暗殺者から狙われる事となった。
早い話が完全に抜け忍もののストーリー。「カムイ外伝」みたいなもんだ。
毎回、前作のラスト直後から始まるのだが本作もまた、コンチネンタルホテルNYを脱出して雨の中を走るジョンと愛犬。ジョンは図書館で首飾りやコインを入手する。これらのアイテム〈誓印〉は「かつての借り」を物質化したもので、これを借りがある相手に渡されたら借りを返さなければならない、これもまた組織の掟。映画的にも誓印を出せば面倒な段取りをショートカットして共闘シーンにスムーズに移行できるわけだね。
図書館で本を使って大男を斃す格闘戦、隠し武器倉庫でのナイフ戦、馬小屋で敵を馬に蹴らせたり馬で道路を疾走するチェイスなど、かなり面白い。
隠し武器倉庫ではナイフをゆっくり敵の眼に刺して殺したり、投げナイフで敵を針山みたいにして殺したりと尊いシーンが連発されて良かった。
ジョンは、暗殺者とバレリーナの育成をしている育ての親(アンジェリカ・ヒューストン)の元を訪れ、次に〈コンチネンタルホテル・モロッコ〉に行き愛犬家暗殺者ソフィア(ハル・ベリー)に会う。
師匠の所行ったのは‥何だっけ?何か焼印おされてたような‥忘れた。とにかくジョンは、かつての知り合いに次々と会って〈誓印〉で自分の助かる手助けをしてもらっている。ソフィアと組んだのは、ジョンが全ての犯罪組織の頂点に位置する〈主席連合〉のボスに会って自分の賞金を取り消してもらうため‥に、ボスの居場所を知ってる犯罪の大物の所に行くため。
ソフィアは、犬や家族を大事にしてる事も含めてジョン・ウィックの女性版って感じの、今後も出てきたりスピンオフで主役を張る事もできそうなキャラ。大事な娘は組織の手にあるという伏線も解消せずに出番終わったし。
ハル・ベリーと言えばセクシーだし好きだが、昔から何かアクションめいた事をするとめちゃくちゃドン臭い(アクションしたら妙にモタモタした動きになる印象)動きがダサい女優ってイメージだったが、凄くトレーニングしたのか本作でのアクションはキビキビしてカッコよかった。女性だけあって接近戦ではジョン・ウィックほど強くないが、その差は多頭飼いしている愛犬が埋める。犬が噛み付いて敵の動きを止めてソフィアが撃ち殺したり、ソフィアが敵と取っ組み合いになってピンチになると噛み付いて助けてくれる‥といった銃撃+犬の攻撃が凄くよかった。どうせならラストまで出てほしかった。
誓印の借りの分は返したソフィアはここで出番は終わり。今から砂漠を横断するジョンに渡すペットボトルの僅かな水を全部口に入れてクチュクチュしてペッと吐き出して渡す‥という意地悪をするのだがハル・ベリーなので観てて興奮した。
ジョンは砂漠に居る主席連合のボスに会えるが、賞金首を取り下げる条件としては、主席連合に忠誠を誓うこと、指詰め、そして今まで自分を幾度となく助けてくれたコンチネンタルホテルNYオーナーのウィンストンの暗殺だった。
ジョンを追っているのはそこら辺の底辺暗殺者だけではない。主席連合から送り込まれた〈裁定者〉と名乗る女性幹部、そして今時きゃりーぱみゅぱみゅにんじゃりばんばん」が鳴り響くSUSHIバーの板前暗殺者ZEROとその配下。
再びNYのコンチネンタルホテルに戻ったジョン。そしてジョンを追う裁定者やゼロ達。一体どうなってしまうのか。。

 

 

ちなみに普段はSUSHIバーで板前をしているスキンヘッドの〈ゼロ〉という暗殺者は「アベンジャーズ エンド・ゲーム」のホークアイ並に聞き取れない日本語を話すのでひょっとして日本人という設定なのかな。このアクション俳優はアメリカ版「料理の鉄人」で「鹿賀丈史の甥」という設定でMCをしていたらしい、だから寿司屋の大将キャラも料理つながりなんだろう。
Iron Chef America - SECRET INGREDIENT - YouTube
ゼロが裁定人の頼みを聞く代わりに生のフグを彼女に食わせて、彼女の度胸を確かめるというハッタリシーンも何か意味不明だったな。フグ毒に度胸もクソもないし、そもそも他人を試す行為とか仕事に度胸とか意味わからんもんを絡ますのとか全体的に苦手。まぁ、だからジョンに滅されたのか。
終盤、ジョンがコンシュルジュと共に暗殺者集団と銃撃戦をする。ここも楽しかった。
暗殺者達は防弾アーマーを着ているので普通の銃撃は効かない。ジョンは超至近距離で何発も撃ち込んだり、アーマーの隙間を撃ったり、フルフェイスの面を開けて顔を撃つなど、かなり工夫して倒す。過去作では家屋内などで接近戦を強いられたが本作では「硬すぎるから」という理由で接近戦になった。銃で闘ってるのにも関わらず殆ど格闘技してるくらいの接近戦を強いられてるのが面白い。ジョンとコンシュルジュは「これじゃ拉致があかない」とばかりにホテルの安全地帯に戻ってきてアーマーを抜けるショットガン等の火力の高い武器を武装し直して再度闘いに赴く。この「安全地帯に戻って武装し直して再戦する」という流れが凄くゲームっぽい。
最後は、ゼロ一派との接近戦。ゼロは武術に長けた人だし、ゼロの部下は「ザ・レイド」の人なので、ジョンは押され気味。押され気味というよりも明確に2回くらいガチで負ける。だけど「トドメを刺さず、起こしてくれて再戦」などの舐めプでジョンは死なずに済んだ。恐らくゼロがトドメを刺したがってるから部下は殺しちゃいけないって事になってたんだろう。それにしてもゼロの部下ごときにジョン・ウィックが2回も負けてしまうのは「レイド」の人に見せ場を作ってあげたな~と感じた。「スター・ウォーズ」シリーズがレイドの人をすぐ死ぬ泥棒役にしたりゲームオブスローンズの大きい女優をしょうもないファズマにしたりして「SWは他で活躍した人を飼い殺して人気落とすために起用したのか?」って感じなのに本作では「こいつらは格闘ならジョン・ウィックより強い!」って、凄いサービスだな。
ジョンは接近戦では彼らに勝てなかったが殺しの総合力で上回り逆転する。

 

 

 

製作者は楽しいアクションだけでなく「ジョン・ウィックを苦しめ続ける」ということに心血を注いでいる。またヤクザ映画じみたハッタリの効いた制裁やケジメの付け方描写などを本シリーズの推進力にしていて、それが人気の元であるのだが、本作はそういったハッタリ描写が過去作より更に多い。
ジョンは同業者に〈誓印〉で頼みを聞いてもらう。〈誓印〉を見せられたら頼みを聞かなきゃいけないのだが、ジョンのように掟を破った者の頼みをきけばそいつも制裁を受けることになる。だからといって誓印を見せられての頼みを断っても掟を破ることになるらしく理不尽だ。掟を破った者の借りは返さなくてもいいようにすれば?と思った。そもそも「こんな何やってもストレスばかりかける組織、立ち行かないだろ」と、たまにアホらしくなったりもするが、それはこの現世の上の者だけ得して下々の我々は痛い目を見るという理不尽さを表現してるのかもなと思った。
コンチネンタルホテルNYの、ジョンと旧知の仲であるオーナーのウィンストンやコンシェルジュシャロンローレンス・フィッシュバーン演じる情報王バワリー、序盤で出たジョンの育ての親など、ジョンを手助けした者は、それぞれ主席連合が派遣した〈裁定人〉によって制裁を受ける。
特に、前作ラストで旧友ジョンをわざと逃したコンチネンタルホテルNYのウィンストンは、ジョンを殺さないと抹殺されてしまう事になった。そしてジョンもまた主席連合に「ウィンストンを殺せば許す」と言われている。「勝った方を許す」という事か。
ジョンとコンチネンタルホテルは、とりあえず派遣されてきた暗殺者達を共闘して倒す。
ジョンだけでなくジョンを手助けした者たちも軽い制裁を受ける。アンジェリカ・ヒューストンは両手を剣で貫かれるし、情報王バワリーは顔や胴を斬り刻まれる。劇中では描かれなかったが大物を痛めつけてしまったソフィアも恐らくジョン同様の逃亡者になったと思われる。
ジョンもまた頼みを聞いてもらう度に、焼印を押されたり撃たれたりと指詰めしたりしなかやいけなくなって、何かもう偉い者だけ得して庶民は消費財が更に上がって苦しむ自分たちみたいに見えてきてジョン達が可哀想になってきた。
それらの、ストーリーを推進させるための痛めつけられ描写は素晴らしい戦闘シーンの合間に入る。甘いものとしょっぱいものを交互に無限に喰い続ける女子みたいにストーリーは進むが、ラストは痛めつけれるターンで終わるのでムカ~としたストレスたまった状態で終わった。
既に4、5作目も作られるのが決まってるし今後はバワリーやソフィアと手を組んで主席連合と闘っていく感じか。それにしても主席連合を倒したら話が終わっちゃうのでそれは置いといて、裁定人くらいは本作でさっさと殺してほしかった。すごいムカつくんだよな‥。
ラストのウィンストンだが、あれは「ああいうやり方でジョンを逃した」って事なのかな?と自分は受け取ったがどうなんでしょうね。ジョンを崇拝してるコンシュルジュも「お上手」って言ってたし‥。

🐾なんか荒くても面白くもない感想になっちゃったけど映画は普通に楽しかった。
今回は序盤の武器倉庫戦とハル・ベリーの犬アクションが特に好きだったかな。ちょっと今回はキアヌやキアヌを助けた人らが痛めつけられる割合が多いしやられて終わったのでストレス溜まって帰った。次はジョン側がやり返す割合を多くして欲しい。

※追記:そんな感じで「アクション凄いし頑張るキアヌが観れるのは嬉しいけど、ストーリー無さすぎてジョン・ウィックはもうそろそろ充分かな‥」という覚めた感想だったが「ジョン・ウィックはキアヌそのもの」って趣旨の、人様の記事を見て「そう言われてみたらそうだな!」と思った。「愛する妻をなくした」とか「昔、伝説の殺し屋(マトリックス)だったが蘇った」とか、確かに色んな要素がキアヌそのものだ。何でこの見方してなかったんだろ。そんで、それらを踏まえて本作でジョンが、どんな酷い目に遭っても生き延びようとする理由が「自分が死んだら、死んだ妻の記憶がこの世から消える」という理由だったことを思い返すと本作の評価がガーンと上がり、自分の中でジョン・ウィックが再点火して輝きを取り戻した。4と5が楽しみだ。

 

 

 

そんな感じでした

gock221b.hatenablog.com

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映画『ジョン・ウィック:パラベラム』オフィシャルサイト

John Wick: Chapter 3 - Parabellum (2019) - IMDb

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