原題：We Are Still Here 監督：テッド・ゲイガン 製作国：アメリカ 上映時間：83分
これは予告編見て異常にカッコいいから楽しみにしてた。
息子を事故で亡くした中年夫婦が田舎の家に引っ越すが、家は呪われてる。
この妻役の人はスチュアート・ゴードンのホラー映画によく出てたバーバラ・クランプトン
子供の時「死霊のしたたり」を姉に無理やり見させられて、この人好きだった。
優等生的な顔なのに、やたら全裸になってエッチだった（子供の心にヒットするエッチさ）
最初、老婆に見えて「そんなに年寄りだっけ？」と思ったがアップになるとそうでもなかったりする。
ファッションがあまりにおばあさんっぽいのでブロンドも白髪に見えて老婆に見えた。
検索したらまだ50代だったので、これはオバサンの彼女におばあさんの役させてるのかもしれない。普通に若い格好させればよかったのに。
この奥さん、どうも家に何者かの気配を感じる。
息子の死のショックから立ち直れていない彼女は「息子の霊がいる」のだと思う。
家が焦げ臭いので修理人を呼んで地下室のボイラーを見てもらうが修理人は悪霊に襲われ重傷を負う
近所の怪しい老夫婦が訪ねてきて、ここがいわくつき物件である事を告げる。
少しすると、彼女を心配したヒッピー風の霊媒師の友人夫婦が遊びに来る。
この霊媒師の友人役は元ティム・バートン夫人で彼のミューズだったリサ・マリー。
この人も20代の時に凄く好きだった。久々に観れて嬉しい。
この人と、ロブ・ゾンビ夫人のシェリ・ムーン・ゾンビは色んな意味でイメージ被る。
この旦那役の人はラリー・フェッセンデンというホラー映画で有名な人らしいが自分は知らなかった。
この人はハンサムではないしハゲててデコがデカすぎるのだが、凄くカッコよく見える。シャイニングの狂ったジャック・ニコルソン的なカッコよさ
四人で町の食堂に行くと、町の人たちが怪訝な顔で彼らをジロジロ見てくる。
この田舎に来たら住民がチラチラ見て来て何か隠してる感じ好きだわ。
ここまでで映画の半分過ぎたけど殆ど劇的な事は起こってない、でも面白い。
ここ数年こういうオカルトっぽいホラーが多くていいですね
霊媒師夫婦の息子とその彼女が遊びに来るが夫婦二組の4人は食堂行ってて留守
霊媒師夫婦の息子カップルは寛いでたが、そこでついに地下の悪霊に襲われる。
この悪霊、真っ黒に焦げてて白目で腕力で人を殺すという悪霊で凄くカッコいい
その後は家や町の秘密が明らかになり、クライマックスに行く。
呪われた家に来てるのに霊媒師夫婦は「何か変だな」程度にしか感じてなくて
「よし、あなたの死んだ息子の霊を降霊術で呼び出してみるか」とかやってて絶望的な気持ちになった（実は霊感がないのか？）
この霊媒師夫婦と息子カップルは友達になりたい感じの、いい雰囲気の人達だったので酷い目に遭うのが辛かった。
最後ら辺の悪霊大暴れは単純にカッコよかった
悪巧みをしていた町の人達がなだれ込んで来て、そこでエンジンのかかった悪霊が目覚めて皆殺しにするのだ。
「地獄に落ちろ！人間ども！」と悪霊を応援する気分になった。
悪霊たちは腕力だけじゃなくて、ワープや地獄の業火に引きずり込むパワーまで持っていてカッコいい
そして彼らは夜や地下室だけじゃなくて真昼の屋内にバンバン出現するのがいい
真昼に登場するもんだから真っ黒いボディが映えて美しかった
闇の中に白い霊がいるのの逆バージョン。
「こんなに苦しんで死んだのなら化けて出て無敵でもおかしくない」というビジュアル的な説得力が凄い
化け物は弱点もないと面白くないが、こいつらの弱点は家から離れられず家族を喰うと30年間眠るという呪いがかけられている。
映画は面白かったが実のところ呪いの仕組みとラストの部分が、酔っぱらって観てたせいかよくわからなかった。
悪霊が主人公夫婦を全く襲わないのは何故なんだろう？
息子の霊が家の霊達をとりなしてくれて、最後は一家揃って同化したって事？
悪霊が人間のボスを殺せたって事は、呪いは封印から解かれたんだろうか。
そもそも、この呪いのシステムがどうなってるのかがイマイチよく掴めなかった
何よりカッコいいので観てほしい（そして俺に教えてほしい）
とにかく何度も言ったが、カッコいいホラー映画だった。
そんな感じでした
