gock221B

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『ハナ 〜奇跡の46日間〜』(2012)/引き裂かれた南北姉妹は一刻も早く一つになればいい……それが皆の願いだろう🔴🏓🔵

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原題:코리아 英題:As One 監督:ムン・ヒョンソン 製作国:韓国 上映時間:126分

 

 

 

ネットでよく見かける「女子卓球選手のトスした球がもう一人の頭に当たって2人が爆笑する」かわいいGIF画像は本作のNGシーン。
主演の一人、ペ・ドゥナが好きだからいつか観ようと積んでたので崩した(僕は映画や本やゲームを積むのが嫌い、なるべく崩して見るもんない状態にしておきたい)。
1991年、日本の千葉県で開催された第41回世界卓球選手権において、史上初めて結成された韓国と北朝鮮による南北統一チームの実話を基にしている。
第41回世界卓球選手権 - Wikipedia
韓国の女子卓球選手ヒョン・ジョンファハ・ジウォン)と、北朝鮮リ・プニペ・ドゥナ)は過去にも対決したライバル。
1991年、日本の千葉で行われる第41回世界卓球選手権の開催直前に朝鮮半島南北統一チーム〈コリア〉の結成が決まり選手たちは困惑する。
水と油の両国の選手たちは短期間で団結するため千葉のホテルで合同生活を行う……。
そんなポリティカル・スポーツ映画。
最後まで観ても邦題の「ハナ」が何かわからなかったので検索したら「ひとつ」という意味の韓国語だったらしい。
それにしても北と南が合同チームとか、にわかには信じられない話だが実話なので仕方ない。検索したら、卓球界の偉い日本人の尽力によって成し得たらしい。
荻村伊智朗 - Wikipedia
恐らく、合同チームが決まるまでの行程も一本の映画に出来そうなドラマがあるんだろうが本作はその辺吹っ飛ばして南北チームが合同合宿するところから始まるし調べるほど興味あるわけでもないので感想に入ろう。
ネタバレあり。……といっても実話ベースなのでネタバレは優勝できたか否か、くらいしかないのだが一応それは伏せておこう。

 

 

西洋にも東洋にも、スポーツや文化系や芸術や化学や軍隊……ありとあらゆる「バラバラの者達が、やがて一つになり同じ目的に向かう」という所謂「がんばれベアーズ」系のチームものフィクションは多い。本作もその一本。
南北チーム〈コリア〉も、合宿や試合を通じて、他の何よりも熱そうな友情を育んでいく。だが本作の場合どんなに堅い友情、恋愛感情で結ばれようが、それは「一ヶ月半で終わる」という時間制限のある情愛だってのが本作の肝だろう。
そう、あらゆるスポーツを扱った映画は、スポーツそのものを通して〈何か〉を描くというところに意味がある。ジャンル映画には、それぞれのジャンルを通して何か描きたいテーマがある。それは勿論ほかのジャンル映画……アクションやホラー……何にでも言える。だから「ホラーとかって人が殺されるだけで中身ないじゃん」「ヒーロー映画やカンフー映画とかって殴り合うだけで中身ないじゃん」等と言う人は表面的な部分しか観てない、何にも観れてない人だという事になる。ジェット・リードニー・イェンがひたすらシバき合う『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ 天地大乱』(1992)にしても闘いを通じて中国の時代のうねりを描いている。……まぁジャンル映画を撮りたいから撮ってるってだけで中身空っぽの映画もあるだろうが(そして空っぽだとしても別に悪いことじゃないしね)。
本作の場合は誰にもわかる通り、韓国と北朝鮮の交流を阻む「」ただその事だけを描いた映画だと言える。
……と書くと重そうだが(事実、僕も観る前は重い映画だと思って積んでた)、実際はかなり全編ライトに楽しく描いてるので良かった。
南北の両チームや監督達は最初こそギスギスしてたが全員いい奴らなので、喧嘩したり楽しみながら、すぐに仲良くなり様々な困難を共に乗り越えてハナ(ひとつ)になる……。
北朝鮮が如何に悲惨な国かというのも、北の選手がたまにこぼす台詞からしかわからないし。それに本作に出てる北の選手はスポーツエリートなので他の北朝鮮の国民ほど悲惨ではないと思われる。南北を阻む〈壁〉問題以外では、北朝鮮のリーダー的存在のリ・プニ(ペ・ドゥナ)選手が、肝炎を患ってるのだが自国では医療が遅れてて治すことが出来ない。ここがなかなか辛かった。
合宿を通じて、リ選手と友情が芽生え始めた韓国側の主人公ジョンファ(ハ・ジウォン)は、苦しそうなのに治療できず我慢するだけのリ選手を見てたまらなくなり「韓国に来たら……?そうすれば医療を受けられる……!」と言うが、
リ選手は真っ青な顔でニヤリとして「じゃ、ジョンファ同志はアメリカ行ったら?韓国よりアメリカの方が発展してるわ……」とうそぶく。要は「酷い国だが故郷に住みたい」という話だがこのシーンのリ選手の妖気がカッコよかった。ペ・ドゥナの魅力爆発だった。
劇中、融通の効かない北朝鮮によって2回ほど、南北合同チームが粉砕されそうになる。その度に両チームの選手や監督の涙の訴えや座り込みによって活動が許され、選手権の日が近づいてくる。
北朝鮮から派遣され、北の選手たちを監視&制限している恐ろしい役人達ですら、心の底では南北チームを応援している(ターミネータの様な北の警備員ですら南北チームが活躍したら一瞬だけガッツポーズする)。そう、安易に悪役を出すわけではなく劇中に出てる登場人物は皆、善人だというのが本作の凄く良いところだった。皆、南北統一を望んでいるのだ。それを望んでいないのは劇中には登場しない自分だけが得すればいいと思っている一部のクソ権力者だけだ。
あと、南北統一チームが決勝戦で対決する〈中国チーム〉は嫌味な態度の選手とか、審判を賄賂で取り込んで不正する監督など、比較的ヴィランとして描かれてたけども。実際のところは知らんけど中国人が見たら怒りそうだよね。
ペ・ドゥナ目当てで観て、確かにドゥナ氏も良かったが主人公を演じるハ・ジウォンの美少女っぷりが凄かった。2人とも結構な年齢で演じてるはずだが、あまりに美しくレモン汁の汗が分泌されてそうなくらい爽やかだった。思わず俺も久々にジョギングしたり所持してるエロいものを処分したくなったほどだ。2人があまりに眩しくて自分の穢をできる限り減らしたくなる魅力があった。
クールなリ氏を演じるドゥナ氏は、いつも楽しい役や不思議ちゃんを演じてるイメージが強すぎて、ドゥナ氏のクールキャラに慣れるまで30分くらいかかった。
主人公2人の別離シーンで、ハ・ジウォン演じる主人公は最初ギスギスしていたリ選手を「お姉さん!」と呼ぶ場面でグッと来た、そして「お姉さん!私達はまた別れるのですか!」と訴える。全身毛の先まで美しすぎるハ・ジウォンが、その美しすぎる顔をグシャグシャにして叫ぶもんだから、さすがにウルッときた。
本作は漫画『ONE PIECE』みたいに、あまりにも映画のテーマや思ったことを登場人物が全部、泣きながら口に出しまくる。はっきり言って、こんな映画は全然好みじゃないんだが現実の南北の朝鮮や、俳優の熱演にほだされて感動してしまった。
先日、アフガニスタンが酷いことになったニュースがあった。世界中の誰でも、やりたい事を何でも出来て、会いたい人同士がいつでも会える、そんな世界が一刻も早く来る事を望む。全人類が自分の頭で考えるようになれば実現するのかも。

 

 

 

そんな感じでした

🏓🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🏓🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🏓

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