gock221B

映画やドラマの感想ブログ。ネタバレ多め 🍿 Filmarksも https://filmarks.com/users/gock221b おしずかに〈Since.2015〉

『メカニック:ワールドミッション』(2016)/最初の40分だけ我慢したら後は暗殺ゲーム『ヒットマン』シリーズ実写版みたいな暗殺のお仕事や終盤の無双とか凄く面白かった👨🏻‍🦲


原題:Mechanic: Resurrection 監督:デニス・ガンゼル 原作:ルイス・ジョン・カリーノ 原案&脚本:フィリップ・シェルビー 脚本:トニー・モジャー 製作国:アメリカ 上映時間:99分

 

 

数年に一度来るジェイソン・ステイサム映画が観たくなる時期が来たので、まだ観てないステイサムが出てる映画観ようと、ポール・フェイグのコメディ『SPY/スパイ』(2015)観て、ブログには書かなかったけど面白かった。
SPY/スパイのgockの映画レビュー・感想・評価 | Filmarks映画
今度は主演作観ようと、これ観た。
チャールズ・ブロンソンの映画『メカニック』(1972)……のリメイク『メカニック』(2011)の続編らしい。だけどオリジナルのやつ観てないし一作目も地味そうだったので飛ばして、共演者が一作目より豪華な2作目のこれ観た。


 

 

足を洗って平穏に暮らしていた元殺し屋アーサー・ビショップジェイソン・ステイサム)。彼は自分に恨みを持つ犯罪者クレイン(サム・ヘイゼルダイン)から殺しの依頼を受けるが胡散臭いので断る。
ビショップはジージェシカ・アルバ)というカンボジアで慈善事業して子供達を助けている女性と仲良くなる。
クレインはジーナを人質に取り、最初にしたかった依頼を無理やりビショップに行わせる。それは自分の商売仇である三人のフィクサーを暗殺しろというものだった――

みたいな話。
ジーナは、クレインに脅迫されて送り込んだ刺客だったりクレインは主人公の幼馴染だったりしたくだりもあったが、どうってことないので省略した(というか今ググるまでよく知らなかった)。主人公がジーナを命懸けで救おうとする動機もよくわからんし人間ドラマがめちゃくちゃ下手。だから始まって40分くらいはモタモタしててあんまり面白くない。だから一旦観るの止めて、後日つづき観たら面白かった。というか前半以降のアクションになると異常に面白くなる。あらすじだけネットか何かで読んで40分くらいから観てもいいかもしれん。‪『スター・ウォーズ‪』‬冒頭みたいに「暗殺者ビショップは休暇中にジーナという女と知り合う……」とか文字で説明して40分省略すればいいのにとすら思った。
そういえばジーナと知り合うタイのビーチでは、ミシェル・ヨー演じるビショップの知り合いらしき女性も出てくる。「昔助けたキャラか?」と思ったが別に前作に出てくるわけでもないみたい。そんな感じで前半は全体的にもったりしていて面白くない。悪い男をやっつけて助けたジェシカ・アルバ演じるジーナのセクシーな水着姿やステイサムとのベッドシーンがあるが「なんか……80~90年代の映画みたいで古臭いなぁ」と感じた。実業家としても成功してる聡明なジェシカ・アルバが近年「私がラテン系のせいでハリウッドからはセクシー女の役しか貰えなかった」とよく言ってるのも思い出したのもある。
それは置いといて前半は単純にもったりしてて面白くない。この前半の40分くらいは「こんなの5分で済ませて面白いシーンに行けや」という感じだった。
クレインに「三人の大物フィクサー暗殺」の依頼を無理やりやらされてからは最後まで「えっさっきまでの何だったん?」ってくらい、前半の数十倍面白くなる。
僕はIO Interactiveの暗殺ゲーム『ヒットマン』トリロジー(2016~2022)が大好きで何年も延々とやってるんだけど、この映画はその『ヒットマン』トリロジーの実写版かってくらい、暗殺ミッションが似ていた。
実際、『ヒットマン』シリーズの実写版を撮ろうとしてステイサムに依頼あったがステイサムが断ったって噂もあった気がする。で、実際に『ヒットマン』実写化映画は2作あるが、どっちもゲーム『ヒットマン』とは似ても似つかん、ただハゲがアクションしてるだけっぽいので観なかった。
だが、この『メカニック:ワールドミッション』(2016)は、めっちゃくちゃ『ヒットマン』実写版っぽくて良かった。
ゲーム『ヒットマン』は、自由度が高いので撃ちまくって皆殺しにしてクリアする事も可能だが、基本的にはターゲットだけを誰にも気づかれず殺して誰にも見つからず脱出するのが基本のゲーム(変装なしだと更に高得点)。
本作は、ビショップがクレインに「ブッ殺すんじゃないぞ?あくまでも事故でたまたま死んだように暗殺しないとダメだ」と縛りを作ってくれたおかげで劇中のビショップは、正にゲーム『ヒットマン』シリーズの実写版にしか見えないように次々と暗殺していく。
刑務所内に居る大物犯罪者に対しては、自分も軽犯罪で刑務所に潜り込み。ターゲットをブン殴ってドラッグ的なものを大量に喰わせオーバードーズに見せかけ、持ち込んだ煙草に隠した小型爆弾で壁を破壊し脱出……こんな事したらステイサムが殺したとしか思えない気もするが……まぁ、証拠がなければいいって感じなんだろう。
二人目は高層ビルのせり出たプールで泳ぐ習慣がある男だったので、下の階から『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』(2011)でも使ってたハイテク吸盤で壁やプールの下部を移動し、ドリルや小型爆弾でプールを破壊。あくまでターゲットが泳ぐプールが突然壊れた感じで暗殺。これら2つの暗殺がもうめっちゃくちゃ面白い。
ゲーム『ヒットマン』の実写化をステイサム主演で妄想する人は多いと思うが「ステイサムが主演するとして……撃ち合いとか無しで『誰にも気づかれず暗殺』って、地味でつまんない映画になるかな?」と思ってたけど、本作観たらめちゃくちゃ面白かった。そういえばYOUTUBEとかで料理とか職人の作業とか工場の機械見てたら面白いもんね。ああいう感じでやればいいんだな。
それだけだと渋すぎるかもしれんが、終盤はクレインの客船に乗り込んでって何十人もブッ殺して無双するからね。
「あぁ『ヒットマン』もこういう感じで映画化すればいいんだ」と思った。
そんで、ステイサムが『ヒットマン』実写化を断ったって噂も頷けるものがあったね、大作は作れないけど幾らでも好きな映画をこうやって作れるしね。何しろMCUの依頼も断りまくってるらしいしね。ファンとしては『デアデビル』の宿敵ブルズアイを是非ともやってほしい……。
ジェシカ・アルバが出したヒントで居場所がわかったビショップは、クレインの客船に乗り込み数十人のクレインの部下を殺しまくるが、あと一歩のとこで救出に失敗し逃走。仕方なく三人目の暗殺に取り掛かる。
三人目は原子力潜水艦を持ってるトミー・リー・ジョーンズ(このターゲットも『ヒットマン2』で出てきた)。ステイサムはクレインを倒してジェシカ・アルバを救うため、トミー・リー・ジョーンズ演じるマフィアと手を組み、トミー・リー・ジョーンズの死を偽装する。チョイ役だけど名優トミー・リー・ジョーンズだけあって、めちゃくちゃいい味が出てる。もう何が起きても嬉しそうに笑うだけの大物マフィアキャラ。トミー・リー・ジョーンズのファンだったし嬉しかった。
そんな感じで当然、クレインの客船に乗り込み、後は当然皆殺し。
楽しかった……『ヒットマン』っぽい中盤の暗殺ミッションも想定してない面白さだったし、観たかった無双も観れたし満足した。
良くも悪くもB級映画だし「好きな映画ベスト10」とかに入る映画じゃないけど昔のTVで言うと「深夜に放送してたから、つまんないなと思いつつ何となく観てたら中盤以降が思いのほか面白くて最終的には大満足してた」って感じの映画だった。古くはジョン・カーペンターとかトビー・フーパーとかデヴィッド・クローネンバーグとかマーティン・スコセッシの映画を深夜TVで観て好きになる感じ、最近だと『ウィリーズ・ワンダーランド』(2021)とか観て思いのほか面白かった感じ。
ジェシカ・アルバの変わらぬ可愛さやセクシーさ、トミー・リー・ジョーンズの良さもバッチリだしBlu-rayとか少し欲しくなった。
しかしミシェール・ヨーを出したのに全くアクションのない只の中年女性役というのはどうなのか……。
ステイサムの活躍、『ヒットマン』的な「殺しのお仕事」など観たい人にピッタリだと思った。一作目も観ようと思った。
というかIO Interactiveはステイサムに改めてお願いして本作の感じで『ヒットマン』実写化してもらうべき。『キャッシュトラック』(2021)みたいな無感情演技で本作みたいな描写で暗殺して『ヒットマン』トリロジーのストーリーすればいいだけ。もう完全に見える。

 

 

 

そんな感じでした
👨🏻‍🦲👩🏼‍🦰👨🏻‍🦲👩🏼‍🦰👨🏻‍🦲👩🏼‍🦰👨🏻‍🦲👩🏼‍🦰👨🏻‍🦲👩🏼‍🦰👨🏻‍🦲👩🏼‍🦰👨🏻‍🦲👩🏼‍🦰👨🏻‍🦲👩🏼‍🦰👨🏻‍🦲👩🏼‍🦰👨🏻‍🦲👩🏼‍🦰👨🏻‍🦲👩🏼‍🦰👨🏻‍🦲👩🏼‍🦰👨🏻‍🦲👩🏼‍🦰
Mechanic: Resurrection (2016) - IMDb

www.youtube.com

#sidebar { font-size: 14px; }