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「Nothing Has Changed (2014)」 デヴィッド・ボウイ/10代の頃に初期作しか聴いてなかった全く詳しくない者の感想

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訃報をきっかけに、10代の時ボウイ氏が好きだったな~という思い出を書いたり、

デヴィッド・ボウイ追悼。 と、デヴィッド・ボウイ広島おっさん事件。好きな人物や場所の消失に対する解決法 - gock221B

色んな記事を読んでるうちに遺作「★(2016)」買って聴いてたら、思いのほか良くて

「★(2016)」 デヴィッド・ボウイ - gock221B

Nothing Has Changed (album) - Wikipedia, the free encyclopedia

色々聴きたくなったが10代の時に聴いてた古い名盤等は事故で全部紛失してしまっていたので、検索したら2年前に3枚組のベストが出てたのでちょうどいいやと買って聴いてた

wmg.jp

各アルバムから1~3曲づつ、あとミック・ジャガーやクィーンと共演した曲とか、サントラに提供した曲とか少年時代のバンドの曲とか入ってた(ラビリンスの曲が入ってないのが残念)。あとティン・マシーンはやはり入ってない(まあいらないけど‥)


一曲ごとにiTunesのアートワークを変えようと思い(ベストとか買ったらよくやる楽しい作業)聴きながらwikiを参考にしながら喜々として各ジャケ画像を検索していた↓
Nothing Has Changed (album) - Wikipedia, the free encyclopedia
一曲目は最新の「★」に後に収録された曲で、そこからどんどん過去へ遡っていく。
2010年代→00年代→90年代→80年代→70年代→60年代‥とどんどん遡っていく‥さかのぼ‥遡りすぎだ!ジャケを、50年分くらい画像検索していったがボウイ氏の容姿が殆ど変わらない。声も、良く聴くと少しづつ違うが大きくは殆ど変わらない。聴いてるとだんだん不思議な気持ちになってくる。時の流れと逆行して曲を聴くうちにGoogle画像検索のボウイ氏がどんどん若返っていく様は、氏が本当に宇宙人とかヴァンパイアに思えてきて圧巻の体験だった。
ちなみに一番最後の一番古い曲は、1964年にデヴィッド少年が本名でやってたバンドの曲。
しかも遡るだけじゃなく、ボウイ氏の声は殆どそのままで音楽のジャンルだけがどんどん変わっていく様が圧巻だった。不老不死の者の家にあるアルバムを見ると色んな時代の色んな場所にいる彼の姿が載っていた‥という感じだった。
色んな音楽ジャンルをコロコロ変わってくが、アイドルが好きなせいか抵抗なく聴けた
時間の流れとは逆に収録したのは正解だったような気がする。
それでいてタイトルが「Nothing has changed」なんだからカッコよすぎる

最初は「このBOXがあればOKかな」と思っていたが、66曲も入ってるのに名盤からも1~3曲しか入ってないので「アレとかアレも聴きたいな‥」とか思いだしてしまい、何だかんだ言って元のアルバムも全部買いなおそうと思った(というか既に何枚か注文した)

10代の時よく聴いてたのはデビュー時からグラムロック期までのアルバムだった。
ベルリン時代以降は「本当はこっちの方が渋くてカッコいいんだろうな」と内心思いつつ、思春期の自分には渋すぎて良さがわからず保留した。リアルタイムで買った「ブラックタイ・ホワイトノイズ(1993)」も、童貞だった自分には内容が大人っぽ過ぎて良さがわからなかった。
しかし歳とって、それらのグラムロック期以降の曲聴くと、どれも凄くよかった。
何となく軽く見て聴いてなかった80年代の「レッツダンス」とか90~2010年代の曲もよかった。今思えば10代の時なんてアホだから音楽雑誌で書かれてたような「初期以降クソ」みたいな老害の妄言を鵜呑みにしてハナから聴く気がなかっただけかもしれん。
良くないどころか、昔好きだったダイアモンドの犬までの初期作群より、むしろそれ以降の方が好みだった事に気付いた。

あと、全くもって知らなかった2000年以降の曲も凄く良かったのが驚いた。とりあえず、ベルリン期と「レッツダンス」と「アウトサイド」と「ネクスト・デイ」は早速ポチった。最終的には全部買ってしまいそうな気がする。

よくあるのだが、10代の時に聴いてた古い大御所ロックとかプログレとかを、最近聴きなおした時に「こんなにいいんだ!」と気付く事が多い。若い時って、情報を聴いてただけで音楽自体を全然聴いてなかったんだなと改めて気付いた。良さなんて全然わかってなかった癖に「これらを好きになりたい。よくわからんが先でわかるだろうから試しに今聴いて覚えとこう」と思って聴いてたものが多くある。それらもいずれ順番に買い直して聴きなおしていこう

このベストアルバムに話は戻るが、各アルバムから1~3曲づつという、おせち料理みたいな盛り方だった。いや、おせちなら全部和食で調和が取れているが本作の場合、バイキングで洋食も和食もバラバラに好きな飯を一口づつ大皿に盛った感じ(アルバムごとにコンセプトが違いすぎるのでそう感じる)。うまいが全部、種類が違いすぎて一口づつなので飢餓感が増してしまい、それぞれの飯をガッツリ食いたくなる。
故にこのベスト聴いたら「あれもこれも買い直したい」と思い、結局色々買ってしまった
自分にとってこのベストは、聴いてなかった各アルバムの流れや曲調もわかって、ちょうどボウイ氏作品群の地図みたいな感じだと思った。

そんな感じでした

gock221b.hatenablog.com

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