gock221B

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デヴィッド・ボウイ追悼。 と、デヴィッド・ボウイ広島おっさん事件。好きな人物や場所の消失に対する解決法

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デヴィッド・ボウイが先日(2016.01.10)亡くなった。
享年69歳。癌で一年近く闘病生活してたらしい(同時に最後のアルバムも作っていた)

 しかし新しいアルバム出して数日だし闘病を隠していたので本当に突然死した印象

こないだの水木しげる先生とか

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デヴィッド・ボウイとか、思春期の時からガッツリ好きで同時代を生きてる感強い、自分の二倍半くらいしか生きてない有名人が消えていくと「いよいよ始まったか」という次は自分が死ぬんだなという気持ちが強くなる。
こういう事が多くなったり親が死んだりして自分の死への心構えが出来ていくのかな
しかし水木先生とデヴィッド・ボウイは不死身のイメージだったから死ぬの早く感じる
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デヴィッド・ボウイをガッツリ好きだったのは思春期の時だが、一応思い入れを書いて彼の死を感じたい。水木先生の時もそうだが、そうする事によって自分の心の中に墓を立てたいんだろうな

近年のアルバムとか全然聴いてないし詳しくないので、ガチな人はもっとガチなところへ行って方がいい
デヴィッド・ボウイといえば現実感皆無な有名人の筆頭だからか、映画や音楽のキャラクターとしてよく死んでたからか、死んでも現実感がなくフワフワした感じだ
彼が色んなキャラに変化してたカルトスター期は自分が生まれる前だったりしたので当然知らない。物心ついた子供時代には映画「ラビリンス」とかレッツダンスでメジャーなポップスター化してたので「歌も歌うらしいカッコいい俳優のおじさん」という印象だった。
また姉が持ってる古い少女漫画を読んでたら、古い少女漫画家がデヴィッド・ボウイの事をよく書いてたりキャラクターのモデル(ヒロインが好きな教師とか)にされてる事が多かったので「おばさん達が憧れてた人物」というイメージだった(古い少女漫画は、背景の壁紙の模様の中やコマの枠外に今で言うツイート感覚で友達の漫画家への私信がローマ字でよく書かれてて、読んでる少女にはそれがカッコいいと思われてる時代だったらしい)
色んなロックを聴きだした中学生の時に、過去のレコードが一気にCD化されたので「あ、この人ってロックの人だったんだ」と思って買ったり貸しCD屋や友達との貸し借りを駆使して全部聴いて好きになった。非情にベタで恐縮だが「スペース・オディティ」「ジギー・スターダスト」「ダイアモンドの犬」の三枚が一番好きでその後もよく聴いた。何しろ思春期だったのでベタなものしかわからない
一番好きな曲はスペース・オディティかな
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一番キャッチーなアルバムは、やっぱ「ジギー・スターダスト」だろう

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「昔のSF小説の邦題とかがカッコいい」というのはよく出る話題だが古いロックの邦題もカッコよかった。まあ要するに昔の翻訳者の人の感覚がカッコよかったんだろう
「幻惑された魂」とか「おりおりの夢」とか「フリーフェスティバルの思い出」とかとか「フリークラウドから来たワイルドな瞳の少年」とか「永遠に周り続ける骸骨家族の歌」とか、字面を思い浮かべただけで田舎で10秒くらいうっとりしていた。
「ジギー・スターダスト」もあえて「屈折する星くずと邦題で呼びたい
なお、詩情もないしアホだったので歌詞の内容はどれも一切わからなかった。犬の歌詞はカットアップだったのでなおさらわからなかった。田舎で友達とコーラを飲みながらダイアモンドの犬の歌詞カードを読みながら「ボウイ氏は一体何を言っとるん?」と言っていた
今思えばデヴィッド・ボウイ世界がわからないというのは相当アホだったんだろう
思春期ってサッパリわかってない癖に難解げな本を無理やり最後まで読んでた時だった。意味がわかってないので字をただ追ってるだけという‥今思えば苦行に近いが、カッコよさげな難しい本を最後まで読んだという結果が欲しい年頃だった。
当時連載中だったジョジョの三部~四部で「ダイアモンドの犬」とかジギーの名を冠したスタンドを待ってたのに全然出てこなかったので落胆した。荒木は如何にもデヴィッド・ボウイ好きそうなのに全然スタンド出なかった。スケアリーモンスターとか後で出たが

犬の中では(ジョージ・オーウェルなんか知らないくせに)「1984」が凄い好きで何度も聴いた。たぶんアニメのOPとかメタルとか演歌みたいに大げさすぎる曲調だったからだと思う。カラオケで歌いあげたい歌だ。といっても英語曲は歌えないがサビの「ナーーティネィティィフゥォーー~ーー‥ァッ↑」の部分は歌いたい
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OK!東急!瀬戸内海~!」とか言いながら、ボウイ氏とミック・ジャガーが世にもダサい踊りと長すぎてペラペラすぎるロングコートを披露する様が人柄の良さと珍妙な味が出まくってるこのMV好きなので貼っとこう
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デヴィッド・ボウイ広島おっさん事件
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CD化された過去のデヴィッド・ボウイに親しんでいた中学生の時、現実世界の彼はロックスターとかポップスター活動に疲れて、ヒット曲を一時期封印してティン・マシーンという地味なバンドをやっていた。まあ、リハビリだったんだろう。
自分も友達もティン・マシーンのアルバムを何とか魅力的な音楽だと思い込もうと必死に聴いていた。しかし魅力なくて一曲も覚えてない
懐かしくなって今youtubeで久々に聴いてみると悪くはなかった(が別に良くもない)
全て捨てて「バンドの一員」になろうとしたんだろうが今思うと無茶苦茶な話だ
クリント・イーストウッドマクドナルドの店長になるようなもんで、誰も求めてない
そんな時、自分が住んでいた広島県にもティン・マシーンが来ることになった。
今思えばよくこんなショボいバンドが日本ツアーなんかできたな。。ボウイ様だからか
行くしかないと思って、生まれて初めてのライブだが何とかチケット取って自分が住んでる田舎から一時間かかる広島の中心部のナントカ会館に行った。
コンサート会場に若者は自分だけで、後はカルトスター時にファンだったと思われるオバサンたちで満員だった(ちなみに世間では1990年前後のバンドブームの頃)
電車に乗って都会に出ること自体も少ないので街そのものにも酔っていたいたし、コンサート会場自体にもドキドキして異常な興奮状態にあった。
会場が暗くなった時、いよいよヤバい状態になり、タンクトップで金髪オールバックの痩せたイケメンの白人中年が出てきた。本物だ!
その時、会場のオバハン達が一斉に「キャーッ!」と熱狂した。
オバハンとはいえ大勢の女性が周りでキャー!と悲鳴をあげるのも初めてだし、世界的なスターを目の当たりにしたのも初めてで、脳の中の大事な線が何本かプチッ!と切れた(気がした)
「なんだこの感覚‥!?初めて感じるこの感覚‥これがライブの熱狂か?!倒れそうだ」と思ってたら、そのデヴィッド・ボウイは機材のおっさんだった。
デヴィッド・ボウイに似たイケメンの中年が機材の調整をしていただけだった。
もう一本、全く違う線、切れてはいけない線がプチ‥と切れた
オバハン達も「なーんだ‥」と言った後、すぐに本物のデヴィッド・ボウイがティン・マシーンを伴って出て来たら再度キャーッ!と盛り上がり直した。
だけど思春期の俺にはもう無理。本物と間違って機材の白人のおっさんに熱狂した後に気を取り直して熱狂し直すなんて無理。正直ここで俺の中でライブは完全に終わった。本物のボウイが出てきて曲が始まり盛り上がりはしたがさっきのような興奮じゃなかった。
途中、微妙な曲ばかりやってるのでイマイチ盛り上がってないなと思ったのか、デヴィッド・ボウイの表情がバンドマンからスターに一瞬変わり(ように見えた)本来のスターオーラを放出しつつタンクトップをエロく脱いで、オバハン達を熱狂させて会場の熱を上げた(そして最後まで微妙な曲をやりきった)。スターにしか出来ない能力を目の当たりにして興味深かった。ここは素直に凄かった。だが事件のせいで複雑な気持ちでライブを観終えた
決定的に脳に「すべて幻」という事が刻み込まれてしまった
もしオッサンじゃなく本物のデヴィッド・ボウイだったら?もしティン・マシーンじゃなくデヴィッド・ボウイとして来日して代表曲バンバン演っていたら?多分今とは僅かに人格が違ってただろう。もっと自分もバンドとか始めてたかもしれない
それ以降、クラブに行っても、LIVEや演劇やプロレスとか観に行って盛り上がっても無意識に「偽物だった時のためにあまり興奮しない様にしよう」と心にストッパーがかかって心底、熱狂できなくなった。
偽物なわけはない、実際に目の前には本物がいるのは一目瞭然ではないか。
そうか?でも機材のオッサンを見て熱狂した時もそう思っていたぞ
たぶん、切れてはいけない線が切れたんだろう。思春期にしか切れない線
だからライブでヤバいほど熱狂する事など二度となかったわけで、つまり俺を死ぬほど熱狂させた人物はこの世で名も知らない機材のオッサンだけという事だ
デヴィッド・ボウイとは全然関係ないが
同時期に、深夜TVでチャリティーライブ観てたら当時のアメリカでの今で言う嵐みたいなアイドルグループ、ニューキッズ・オン・ザ・ブロックのリーダーらしき人物がMCで「世界の権力者ども‥お前たちに告げるっ!‥ゲームは終わりだーっ!(Game overrrrr!!!)」と言って次のダサい曲に行くという演出を見た時も凄い衝撃があった。
この場面を見た時、狂ったように10分間くらい爆笑して脳の中の線が何本かプチプチ切れる音がした。ボウイ事件同様、大事な事に気づいた瞬間だった

 

デヴィッド・ボウイ映画
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デヴィッド・ボウイは映画にも数多く出演していた。
好きな映画「ラビリンス 魔王の迷宮」とか「ツインピークスFWWM」とか、他にもズーランダーとか戦メリとか地球に落ちてきたり吸血鬼になったり色々あるが、ここれは一応映画メインのブログなので、それらは再見した時に個別の記事書く時に書くわ
来年から放送される新ツインピークスで20年以上ブラックロッジに囚われてるジェフリーズ捜査官役で出れないのだけが残念だ。ジジイになったデヴィッド・ボウイってデヴィッド・リンチ的な人物だよな
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そういう予定は全くないが、今も美しいジェニファー・コネリーが老人になった魔王に遭いに行くラビリンス続編ももうないな。まあ、これはなくてもいいか。。

デヴィッド・ボウイの京都の別荘
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彼は京都に別荘を持ってたという噂がある。彼の知人が多く言ってるので多分本当っぽい
10年前、京都の山奥に住んでる友人の家を訪ねた時、深夜に一緒に山を散歩しているとイノシシに遭遇してビビったりした時に友人は「あそこ、デヴィッド・ボウイの家。」と言った。冗談かと思っていたが多分本当だったんだろう
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好きな人物や店や場所の消失に対する対処

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アラフォーくらいになると「親や一回り上のお兄さん世代が好きだったので後追いで好きになった有名人」ではなく、自分がリアルタイムで活躍して好きになった有名人がどんどん死んでいく。近未来ではクリント・イーストウッドの死のショックが待っている(もう10年くらい前からショックを受けすぎないように心の準備をしている)
思い出の店の消失もある。青山のクラブ「マニアックラブ」とか好き過ぎてすぐ行ける所に引っ越したのに無くなってしまったバウスシアターとか

bausonbaus.s2.weblife.me

バウス閉店はショックで寝込んだ。長年付き合った女性と別れるより余裕でショックだった
吉祥寺だけでも激安定食屋「大鵬」とか喫茶店「Floor」とか、変わり種では吉祥寺駅前ロータリーの喫煙ゾーンが無くなったのも悲しかった(ネガティブゾーンと呼んで親しんでいた)他にも色々ある。シネマライズとかもね
それにしても何十年もやってるのに、自分が東京住んでる時に消える店が多すぎて悲しい
それらは生物ではないので「半永久的にあるだろう」と思い込んでいるせいか、現実世界で知り合いが死んだり失恋するのと同じくらい心にダメージがある。マジで
長期間行ってたイベントとかも終わる。
アラフォーにもなるとこういう消失が増えてきて、それらは酸のように心身を侵してくる
いっそのことダメージが無いように好きなものや思い入れあるものを減らそうかとも思うが、それは死人の考え方なので却下するとして、、好きなもの消失への心構えは、新たに色んな物を見たり今まで興味なかった新しいことに挑戦したりして日々、自分を更新して好きなものを減る以上に増やすしかないな、と最近ちょうど思っていた。
そんな今日の昨日デヴィッド・ボウイが死んだ
試しに、全く一切興味ない、いま腐女子に人気のアニメ「おそ松さん」とやらを観てみた
まあまあ面白かった。他の話も観てみようという気がないわけでもない。
いつもと違う道を通って煙草買いに行って若干迷って帰宅したりもした。悪くない。
しばらく、このやり方でいこう
たとえば猫の姉妹を10年以上飼ってるが、どっちか死んだら新メンバーを追加しよう

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 ついでデヴィッド・ボウイの出たばかりのアルバムも買って聴いてみる事にする

追記:

昨日このページ書いた後に「★」買ってずっと聴いた

gock221b.hatenablog.com

 そんな感じでした

gock221b.hatenablog.com

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スペース・オディティ

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