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「スティーヴン・キング ファミリー・シークレット (2014)」おしどり夫婦の夫が連続殺人鬼。ビッグドライバー、1922と併せて観たい👫

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原題:A Good Marriage 監督:ピーター・アスキン
原作&脚本:スティーヴン・キング 製作国:アメリカ 上映時間:102分

 

これは先日観て感想書いた「スティーヴン・キング ビッグドライバー (2014)」と同じく中編で、「ビッグドライバー」と本作の原作「(原題)素晴らしき結婚生活」はアメリカ本国で出版された四つの中編小説が収録された中編集「Full Dark, No Stars」とやらに収録されていた。
※以下はそれについての説明だが本作の感想とは何の関係もないし面白くないので飛ばしてOK
この中編集は相当分厚いみたいなので日本では「ビッグドライバー」と「素晴らしき結婚生活」二作だけが一つの本に収録されてたが、これまた先日観て感想書いたばかりのNetflixオリジナル映画「1922 (2017)」の原作と、一つだけ映像化されていない残り一話が日本では一つの中編集として発売してる。
一言で言うと〈ここ最近観たキング原作の「1922」「ビッグドライバー」本作は全部、一緒の本に入ってた〉ってこと。
で、3本とも〈男に苛虐された女が男に復讐して地獄に落とす話〉きっとそれがその中編集のテーマだったんだろうね。
で、3作ともTV映画。違う放送局みたい。
個人的に「1922」はキング原作映画の中でもトップレベルの凄い力作だったので1922はいいとして「ビッグドライバー」と本作は一本の映画としてだけで観ると割とライトだし、二作観ると対になって付加価値が増えるタイプの二作だったので、この二作併せて一本の映画にすれば良かったのになと思った。まぁ後からなら何とでも言えますがね‥
大して重要でもない感想の前の枕の文章だが、言葉で説明しようとしたら書いてる俺も読む側も面白くなさそうだし判りにくい説明になったな‥。口で喋れば数十秒で説明できることを文章にしたらやたら長くてつまんない説明になったな。説明してる俺もつまんないからテレパシーで直接きみの脳に送りたくなったよ。
今回もまた完全ネタバレありきスタイルです

 

 

Story
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ダーシージョーン・アレン)は、夫ボブと結婚して25周年。いつも一緒の仲良し夫婦だ。
二人の子供も立派に成年し結婚の直前だ、二人はおじいちゃんとおばあちゃんになる。
町では女性ばかり犯して殺される連続殺人事件が起きていたが、ダーシーとボブは素晴らしき結婚生活を送っていた‥はずだった。
ダーシーが、夫の宝箱の中に殺された女性被害者たちの遺物があるのを見つけるまでは――

 

 

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そんな感じでしばらくはダーシーさんと夫のボブ氏の仲良し夫婦の結婚生活25週年を祝うくだりが描かれる。
ボブ氏は会計士をしていて、大金持ちってほどじゃないが大きな家に住んでいる(まぁ現代の貧困日本人の僕から見れば大金持ちだが)。
二人の年齢はよくわからないが60歳くらいか?老人直前の初老の夫婦って感じだ。
だがダーシーとボブは、いつも二人一緒だし、二人っきりの時は未だに大学生の時のような熱烈さでイチャつき未だに性生活もある。これ以上ないほど死ぬほど仲良い夫婦だ。僕は結婚したことないが現代日本人男性として「3年以上つきあってる女性と性交を頻繁に行う」と思った。かなりの性欲や工夫がなければ無理だ。むしろ「ベン氏は『長年連れ添った妻に性的興奮を覚える』という変態なんだな」と思ってしまうほどだ(これは褒めている)。
とにかくベン氏はいつも妻に優しくジョークも上手く性的にも満足させていて、それらを25年間続けている素晴らしい夫である事が序盤で描かれる。
二人の間に2人いる姉弟は成人して家を出ており、娘の方は近々結婚するらしい。
何もかもが順風満帆。
ここまでの「老人直前の初老夫婦の幸せいっぱい描写」という流れ、本当に興味なさすぎたので料理や洗濯しながら殆ど画面観ずに観ていた。
別に本作がつまらないわけではない。むしろ面白い。「小金持ちの初老夫婦の仲良し描写」というこの前振りが興味持てないだけだ。
自分の両親とかを思い起こさせるからかな?

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だが夫婦が住む町では女性ばかりが犯して殺される連続殺人事件が起きていた。
そして夫の出張中に、ガレージにあった夫の宝箱には殺された女性たちの免許証やアクセサリーなどの遺物があった。
ダーシーは「25年間つれそった優しい夫のボブが連続殺人鬼だった?!」と焦る
出張だと言って外泊中のボブは違う町で次に犯してブッ殺す女を品定めしていた。
ボブとダーシーは電話で話すが、ダーシーの声色がいつもと違うので「妻は自分の殺人に気づいた」という事に気づいたボブ。そしてボブがそれに気づいたことも気づくダーシー。この辺はさすが長年連れ添った夫婦って感じ。
映画のまだ中盤だが、帰宅したボブは自分が連続殺人鬼であることを白状する。
ボブが言うには「自分は多重人格者。別人格の悪い自分が女性を殺していた。だが君のことは本当に愛しているので君を殺す気はない。出来ればこのまま結婚生活を続けたい」との事。
25年間、めちゃくちゃ優しくて気が利く夫だったボブという男は、見ず知らずの女性たちを犯して殺しまくってた惨劇の上に成り立っていたのだ。
そして優しい夫ボブは「自分の中に悪い別人格がいる」事を知らないタイプの多重人格者じゃなくて、悪い人格の自分が殺人してたのも全部知ってて、それを妻にも見過ごせと言う。多重人格っていうのは自分の悪事を軽減させる言い方してるだけで、別に多重人格でもなんでもなさそうだ。最初から最後までボブはクズだったんだろう。
25年間に及ぶ「素晴らしい結婚生活」は全て偽りだった。
戸惑うダーシーにボブは「僕たちの娘‥もうすぐ結婚式だね?」と言う。
自分が捕まれば家族全員は破滅する、と子供たちの未来を人質に取ったのだ。
警察に証拠を出してボブを捕まえさせるのは簡単。だが自分‥はまだしも人生これからって時の善良な子供たちの人生は終わりだ。顔も名前も世界じゅうに知られてしまう、連続殺人鬼の家族はそれだけでは済まず、一般市民によるバッシングや直接の被害を一生受け続け、バレれば職をクビになり続け、一家離散、果ては自殺する者も多い。
ダーシー「子供たちの事を持ち出すなんて卑怯よ‥」ダーシーは泣くが、ボブは肩をすくめる。
ダーシーは仕方なく夫の犯罪を見なかったことにする事を誓わされる。
殺された女性たちの遺物は庭に埋め、二度と殺人もせずこの話も二度としない事を夫に約束させるダーシー。
しかし、この短いやり取りでボブの卑劣な心は充分わかったダーシー。
一家に突如発覚したガン細胞‥ボブ、このクズが女殺しをやめるわけがない。
自分もいつか殺されるかもしれないし、いつかは殺人がバレて子供たちの人生は破滅するかもしれない。もしくは「子供たちの人生は破滅するかもしれない」と死ぬまで心の休まらない日々を送らなければならない。これではダーシーもまた残りの人生全てボブに犯され殺され続けるようなものだ。

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しばらくは今までどおりの仲良し夫婦に戻った2人。
娘の結婚式も終わり、夫婦は2人だけで乾杯‥と思ったら夫を階段の上から突き落とすダーシー!
ボブ「な‥なんで‥」
ダーシー「あら、まだ生きてるのね」
夫がまだ生きてる事を確認したダーシーは、ジップロックを被せたタオルを夫の口に突っ込み(口の中に繊維が残らないように)確実に窒息死させた。
何人もの女性を犯して殺し続けていた上に自分と子供たちを25年間騙し続けていた卑劣な連続殺人鬼ボブは今、屠殺された豚のように死んで冬のナマズのように静かになった。
ダーシーは凶器や周囲の物を予めリハーサルしていたかのようにテキパキ処分する。
従順な妻を演じてる間、ダーシーは証拠が残らないように夫をブッ殺す方法を計画建てていたのだ。
夫を殺した上で証拠が残らないのが一番大事だ。そうでなくては何の意味もない。
「果たして、この段取りで証拠が残らないのか?」というのはよくわからない。
まぁ殺しのトリック同様あまり興味ないのでどうでもいい。とにかく「ダーシーはボブ殺害と証拠隠滅に成功した」というストーリー上の結果だけわかればそれでいい。
葬式の後、息子がミニスカートの女性を見て「あの人いいケツしてるなぁ」と、殺人鬼だった夫と同じ様なことを言うのを聞いて息子にキレるダーシー。
この辺は「この子のために夫を殺したのに、この子も夫の血を引いてるし似たような要素があるのかも‥」という描写かもしれない。どっちにしても父の葬式で女の尻の話するのもなかなかヤバいかバカかのどちらかって感じするが。
話は端折るが、ダーシーの殺人に気づいた元刑事の老人が訪ねてきて彼とダーシーが会話するのが最後の展開(‥この老人、一体どうやってダーシーの殺人に気づいたのか、描かれてないので想像もつかないがまぁとにかく気づいてやって来た)
老人とダーシーは「誰にも言えないが、法を護るより正義を優先する方が大事な時もある」という一点で心が一つになる。
ラストカットではダーシーがラジオを点けると、トラックドライバーとの恋愛についての歌が流れてくる。きっと同じ本に収録していたという、これまた被害者の女性が加害者である男性に復讐する「ビッグ・ドライバー」の匂わせだろう。
※‥普通、「感想」ってあらすじはそこそこに作品内容について自分が思ったこととかを書くもんだと思ったが、ここ最近のキング原作ドラマはあらすじ書いてるうちに力尽きて感想はほんの数行‥という僕が好きじゃないタイプの映画ブログになってしまっているが‥。途中経過を書くのに労力を使いすぎて力尽きたので終わります。「三作とも女性が悪い男をやっつけたので良かったです」と小学生レベルの感想だけを残しておきます

 

f:id:gock221B:20181020032303p:plainそんな感じで「1922」「ビッグドライバー」同様、地味だしアカデミックな評価も得れなさそうだがそこそこ面白かったです。
ダーシー役の女優ジョーン・アレンさんは何度も賞レースにノミネートされてるベテランだし、殆ど彼女の一人芝居と言えなくもない。
人間ドラマや、老人が捜査して迫ってくる描写などを30分くらい増やして「ゴーン・ガール」っぽくまるで凄いことを描いてるかのような大作映画に仕上げてヒットさせようと思えばできそうだ。まぁそういうB級映画を大作であるかのように仕上げるのはあまり好きじゃないので別にこのB級映画っぽい感じというかミステリーゾーンの1話っぽいライトな感じの方が好きだが‥。
もしくは、原作の中編集同様「ビッグ・ドライバー」と併せて一本にするとかね。
映画好き‥特にブログに感想書くタイプの映画好きは何か括りや縛り入れて複数の映画見るのが好きで僕もそう。今たまたまキング原作映画を観て感想書くブームが自分の中に来てるからコレ観たが、このマイブーム来てなきゃコレ観なかったかもしれん。
そういった偶然‥「自分の嗜好じゃないものを観たら意外と良かった」というのは友だちや恋人などの影響で起きやすいが、今は独り身なので自分で起こさないとそういった現象は起きない。
そんな感じで本作もまた、まぁまぁ良かったって感じでした。
(原作読んでないけど)同一の中編集に入っててTV映画化された、僕が続けて観た3本を100点満点で採点して並べると
「1922」75点 > 本作65点 > 「ビッグドライバー」55点
こんな感じか?
傑作ってわけでもないが、これらの加害男性に加害女性復讐シリーズ、楽しかったです

 

そんな感じでした

「Full Dark, No Stars」原作映像作品

gock221b.hatenablog.com

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その他スティーヴン・キング原作映像作品

「ダーク・ハーフ(1993)」ジョージ・A・ロメロ/よかったのはSFXと雀だけだった - gock221B

「IT/イット (1990)」後編はイマイチだが前編とペニーワイズは良い感じ🎈 - gock221B

「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。(2017)」子供達が最高。現実パートが昔より過酷。ペニーワイズより絵の女が怖い🎈 - gock221B

「ダークタワー (2017)」異世界で屈強な黒人と‥。全体的にかなり面白くないが終わり方だけ異常に良い映画 - gock221B

「ジェラルドのゲーム (2017)」手錠でベッドから動けなくなった熟女が状況と自己のトラウマに立ち向かう - gock221B

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ビッグ・ドライバー (文春文庫)

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