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「デアデビル〈シーズン3〉(2018)」全13話/S1以上の傑作。映画のMCUにないものが全てある👿

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原題:Daredevil〈Season.3〉
放映局:Netflix 制作国:アメリカ 放送時間:各話約50分
シリーズ:マーベル・シネマティック・ユニバースNetflix

 

👿デアデビルを名乗る前のマット・マードックが、仲間のフォギーやカレンやユーリックと共に街を牛耳る実業家フィスクを倒してデアデビルと呼ばれるようになる‥という傑作ドラマとしてNetflix開始時の看板ドラマだった本作シーズン1。
👿本作の作調やNetflix視聴者にも合ってなかったオカルティックな敵ヤミノテが受け入れられず、全体の構成も新シリーズの主人公出したり「ディフェンダーズ」へ繋げるユニバース広げに尽力させられたり、「高潔な主人公だったマットが全てを捨てて愛のみに生きる」という感動を狙った結果ろくでもないサークルクラッシャー女にハマって楽しい三人組がバラバラになるというションボリした結果になり、映画MCUで言うところの「アイアンマン2」を思わせる失敗作となったシーズン2。
👿その続き、NetflixのMARVELドラマ主人公がチームを組んでクソ組織ヤミノテに立ち向かうという、映画MCUで言うところの「アベンジャーズ」だった「ザ・ディフェンダーズ」。これはそこそこの面白さだしマットは愛に狂って我を忘れたままだったが、お祭りムードでそこそこ楽しめた。
👿一応、他のNetflixMCUも各シーズン1全部観たが、「デアデビルS1は良かったけど以降は全部いまいちだったからNetflixMCUはもういいか‥」とすっかり興味は無くなっていた今日この頃、デアデビルのシーズン3が配信された。
こいつがどうやらネットでやたら称賛されてたこと、原作の傑作エピソード「ボーン・アゲイン」や「ガーディアン・デビル」を元にしてるらしい多く事、それと有名ヴィランのブルズアイらしき奴が出る噂を聞いたので観てみたらこれが、傑作だったS1以上の傑作だった。
何か今回、文量が異常に長くなった。
なんで長いのかというと、凄く気に入ってまだ作中の中に心があるので出来るだけ長く書いて反芻したかったり、何とか作品にコミットして自身に取り入れる方法がこれしかないからかもしれない。
今回はネタバレ少なめ

 


Story(本作までの)
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👿デアデビル〈シーズン1〉」
マット・マードック(チャーリー・コックス)は、フォギー・ネルソン(エルデン・ヘンソン)とカレン・ペイジ(デボラ・アン・ウォール)と共に〈ネルソン&マードック法律事務所〉で弁護士として働いていた。
マットは少年時代、盲目になるのと引き換えに得た超感覚を利用し、夜はヴィジランテの〈デアデビル〉となり、〈アベンジャーズ〉とロキの戦いが終わって間もないニューヨークのヘルズ・キッチンで犯罪者と戦い、街を支配していた実業家ウィルソン・フィスクヴィンセント・ドノフリオ)を刑務所送りにすることに成功。デアデビルヘルズキッチンのヒーローとして知られるようになった――
👿「デアデビル〈シーズン2〉」~「ザ・ディフェンダーズ」
マットは、元恋人の暗殺者エレクトラや犯罪組織〈ヤミノテ〉との戦いを通して、弁護士業が疎かとなりネルソン&マードック法律事務所は解散してしまう。

ヤミノテとの最終決戦のためデアデビルは、他のヴィジランテ達と〈ディフェンダーズ〉を結成してヤミノテを殲滅するが、デアデビルエレクトラはビルの倒壊に巻き込まれ生死不明になってしまう――


Story(シーズン3)
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死亡したと思われたデアデビル/マット・マードックだったが奇跡的に生き延び、産まれ育った修道院に収容され昔からマットを知るシスター・マギーラントム神父に看病される。

一方、刑務所に収監されていたウィルソン・フィスクはFBIナディーム捜査官に「他の犯罪者の情報を提供する」という交換条件のもと、ヘルズキッチンの高級ホテルな施設に身柄を移す。
しかし、それらは何もかも全てがヘルズキッチンの王に返り咲かんとするフィスクの計画であった。
またフィスクは、卓越した殺傷能力と不安定な精神を持つFBI捜査官、デックス・ポインデクスターウィルソン・ベセル)に目を付けた。
収監前よりも強力になり〈キングピン〉と呼ばれるようになったフィスクを今度こそ倒すため、デアデビル、フォギー、カレンらは孤立無援の中、再び戦いを挑むが――

 

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そんな感じで、出所しFBIの管理下に置かれたはずのフィスクが周囲のFBIをじわじわと侵食し(というか、もう既に侵食し終わってる)、フィスクに翻弄され侵食されていくFBI捜査官のナディームやポインデクスター。
マット、フォギー、カレンの主人公三人組はフィスク打倒のために立ち向かう!
最高のストーリー。しかし三人組は、捲土重来に向けて周到に準備していたどころか以前よりも強力になったフィスクによって何度も何度も苦汁を舐めさせられる。
マットは依然として混乱したまま終盤まで柔軟性を欠いた精神状態となっており、強引に腕力でキングピンの弱みを見つけようとするが毎回、罠を仕掛けられていて殺されそうになり徐々に絶望し「もう奴の証拠を掴むのは無理だ‥もうブッ殺すしかない‥」と思うようになる。しかし違法なヴィジランテ行為してるとはいえ弁護士の彼は、悪人をボコって警察に突き出すという「不殺」ヒーローだったのに「どうにもならんから殺すしかない」というのは正義のためとはいえ犯罪者と変わらない。もしフィスクの殺害が成功したとしてもマットの魂は堕ちて、もうデアデビルとしても弁護士マットとしても活動できなくなり、フィスクと同時に自分自身をも殺す事になってしまう。
一方、フォギーとカレンは、法律と報道(それとカレンの度胸)でもってキングピンを倒そうとするが、キングピンは街の社会や法律そのものに食い込んでおり、フォギーとカレンはマット同様何度も敗北し「フィスクを裁判所に引っ張り出すのは無理だ‥」と絶望していく。
キングピンはあらゆる面で三人組の数歩先を行っている。
今までの話でバラバラになっていたマット、フォギー、カレンの主人公三人組はそれぞれフィスク打倒のために独自に動いていた(まぁハッキリ言ってマットがシーズン2からずっと我を見失ってたからバラバラになってただけなのだが)。
しかしマットはフォギー、カレン、シスター・マギー、神父、ナディーム捜査官らとの触れ合いによって徐々に回復していく。
やがて三人組はフィスク打倒のため、一つの作戦のため遂にアッセンブルする!
まるでバラバラになっていたために「アベンジャーズ:インフィニティウォー」でサノスに負けてしまったアベンジャーズが「アベンジャーズ4(仮)」で遂にアッセンブルしてサノスを倒す(予定)の流れみたい、それを街サイズに縮小した感じというか。
‥しかし、それでもキングピンは更に三人の上を行っており、三人はまたしても敗北を喫する。もう何回負けたか覚えてない。しかし三人は諦めず最後の戦いに出る‥というのが具体的にネタバレせずに言う全体的な流れ。

 

 

Matt Murdock /Daredevil
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まず↑この最終話のデアデビルの画像見て欲しい。すごく怖い。
シーズン1から観てるから見慣れてるのと敵のフィスクが強すぎるので何も感じなくなっていたが冷静に改めて見ると、怖すぎるやろコイツ。
こんな9割が金網という殺伐としたバックを背負いガチ泥棒スタイルで両腕にムエタイの縄をグルグル巻きにして、それだけならいいが電話かけとる。
殴りかかってくるだけじゃ飽き足らず更に親族知人からも金をむしり盗りそうなリアルな怖さ。敵に回したくないタイプの画像だ。
サノスとかは現実味がないので「ヒーロー達が殺されちゃう!」といった他人事とも言えるフィクショナルな怖さしか持っていないが、このマットの場合、強盗とか連続強姦魔みたいな「僕たちの部屋に不法侵入してきそうな奴」的なリアルな怖さがある。
まぁ、実際には正義のために悪を脅してる画像なんだが、今言ったようなリアルガチな怖い風貌のデアデビルが悪と戦うというこの頼もしさ。
そして、この場面でデアデビルがやろうとしてる作戦もかなりエグい‥。
何時もの赤い悪魔コスチュームは「ディフェンダーズ」での戦いでボロボロになったし、あとエレクトラの事とか色々思い出したくないからか、もう着ない宣言をする。
防御力は下がったが泥棒スタイルの方がステルスに適しており、またこのリアルテイストなNetflixドラマに限っては泥棒スタイルの方が自然なので何ならこのままでも構わないぞという感じもする(「ディフェンダーズ」の時にチームで一人だけデアデビルスーツ着てるマットは「ハロウィンパーティは皆で仮装しよう」と約束したのに仮装してきたのは自分ひとりだったという恥ずかしい出来事を思い出させて気の毒だった)
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ヘルズキッチンの悪魔”ことマット/デアデビルはシーズン2以降すっかりダサいキャラになってしまい好きじゃなくなり、ついでにこのシリーズへの興味をすっかり失ってたんだが、制作陣は弱体化して混乱したままのマットをうまく「ボーン・アゲイン」的展開に活かして面白いストーリーに仕上げた印象(といっても、それは当初から計画してたわけではなく、マットが思いのほかダサくなってしまったのでストーリーに上手く活かす方法を考えたんだと思う)。
このストーリーの元になったコミックのマットは、正体を知られたキングピンに社会的に抹殺されたり近親者を攻撃されて弱っていくが、本作のマットはストーリーが始まった時点で既に弱ってるし孤独になっている。
ビルの倒壊で負った重傷、愛するエレクトラを失った悲しみ、そしてシーズン1で命がけで刑務所に入れたキングピンはマットの正体を知った状態で外界に解き放たれた。
このシーズンの殆どで彼は、かつての前向きな性格ではなく捻くれて誰も信用できないヴィジランテとして存在している。
とはいえマットは完全に孤独なわけではない。幼い頃、世話になってた修道院で再びシスターや神父の世話になっている。なんか都会で痛い目にあった男が実家で腐っているようにも見える。
マットは傷心のあまり世話してくれるシスターや神父に対して中学生みたいな態度で接する。心配してくれてる親友のフォギーやカレンの事も遠ざけてしまう。
と言っても当然、自分一人のパンチやキックだけでは事態は好転しない。だがひねくれたモードになってるので周囲の協力を仰ぐこともできない。
第1話や2話くらいはそんな感じでウジウジしてるだけなので「今回もダメなのかな?」って感じで序盤は、ながら観してた(すぐに面白くなって以降は姿勢を正して観たが)
マットは終始いらだち、自分を愛してくれてる人たちに対して八つ当たりしているように見える。つまりマットは周囲に甘えている。ここまで来るとダサいを通り越して「マット、もしや子供がえりしてるのでは?」と思えて、シーズン2みたいにムカつかずにマットの奮闘や精神の回復を応援できるようになった。
今回、今まで謎だった「父が死んで孤独になった幼いマットの前に何故、母親は現れなかったのか?」という事実も描かれる。
マットの心の奥は子供の時で止まっていたのかもしれない。
そうなると今回のシリーズは、棄てられたと思い込んで傷ついたマットの、失った少年時代を生き直すかのように修道院で過ごし、心が癒えていって精神的に成長する展開もテーマの一つなんだろう。
カレンもまたハイティーン時のトラウマで「ペイジ家のカレン」は死んだも同然。
好敵手となるポインデクスターもまた幼少期から成長しておらず依存する相手が居なければ殺人衝動を止められないという一番、深刻な状態にある。
キングピンも幼い頃に父親を殴り殺した事で今の彼が出来上がっているし、本作は子供時代のトラウマによって歪んだ存在になってしまった者が数多くいる。
そのトラウマを前向きに乗り越える者、現状維持する者、悪化する者など様々だ。
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デアデビルの身体能力は「そこそこ強くてスタミナが高め」程度で特に怪力や超能力は持っていないため、頻繁に集団のチンピラにボコられかけたりもするが最終的には勝つ。身体がデカイわけでもないので胴回し回転蹴りをよく繰り出す印象。
デアデビルは盲目だが、コウモリのような超感覚や聴力によって、むしろ目明きよりも状況把握能力に優れている。
普通に視えてる者と一緒に行動してる時などに、
「だめだ、そっちの角を曲がると敵がいる。信じろ」「あっちに2人隠れてる、撃て」などと誘導したり指示するシーンがカッコいい。
毎回、シリーズの前半にあるロングカット戦闘だが、今回は4話目?くらいで、フィスクを探りに刑務所に潜入した時に発生する。
既にフィスクにハメられており、刑務所の一番奥の部屋にいるマットに十数人もの受刑者が襲いかかるという絶体絶命。ワンカットで長ーい格闘をしながら反フィスクの受刑者と取引して再び長ーい道のりを脱出する。その最中、刑務所内では動乱が起こり、そこらじゅうで看守と囚人が殴り合っており、火も放たれてる長い道中を進んで外に停まってるタクシーに乗る。‥ここまでずっとワンカット。凄く長い時間!
もちろん凄いのだが、ここまで長いワンカットだと「今、机の下に隠れて出てきてまた隠れて出てくるまでこっち向かなかったから今の20秒間のマットはスタントなんだろうな」とか「灯りが点滅する廊下でカット割ってるのかも?」などとワンカットの段取りばかり気になった。本来ワンカットは物語に没入させるためのものだと思うが、あまりに長いと段取りばかり気になって逆に入り込めないなと感じた。
シーズン1、2程度のワンカット(廊下2本、非常階段一本)くらいが丁度いいかも。
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今回、マットの自問自答の可視化というかたちで、マットが作り上げた幻想の父ジャックやキングピンのスタンドと会話して自分を卑下するシーンが多くて面白かった。

ジャック「お前も俺も呪われてるからマギーに捨てられたんだ。俺たちの中には悪魔(デビル)がいる。自分に正直になってくれ。マスクを付けるのは、本性を出しても大丈夫だと思えるからだろ?大事なことのためなら人を痛めつけても構わないと思ってる」
ジャック&キングピン「「良いことだと!神のためだと!」」
キングピン「だがそれは違う!わかってるはずだ。お前と父親はよく似てる!八百長で稼ぎ人を殴ることで悦に入る堕落したボクサーと、自分はそんな犯罪者の父親よりマシだと思いこむ息子!お前は俗物から産まれ、俗物として終わる!」

そんな風に、故・父ジャックが途中でキングピンに変身しながらマットに厳しい言葉を浴びせる。まぁマットの自問自答なんだが
自分の人生のどうしようも無さを父にぶつけ、憎む対象がキングピンなんでしょう。
マットは夜になるとマスクを被ってギャングを違法にボコボコにして証拠をかっぱいでいく(今回は更に「実はボコボコにすると気持ちいい」という事もわかる)、そしてマット本来の職業は弁護士だし凄く矛盾したやべー人間だと言える。マットの秘密を知ってる仲間達はよりにもよって法の番人や神の使いだし、マットは周囲の人をも矛盾させてるとも言える。一言で言うとデアデビルやべー奴ですよ。
このドラマ版マット/デアデビルは、シーズン2までは「何か、このデアデビル情緒不安定であんまりカッコよくないな‥」と思ってたが、シーズン3まで観ると、マットの高潔さや有能弁護士感はフォギーとカレンが多く受け持ってる感じがした。
「マット&フォギー&カレンの三人合わせて一人の立派なデアデビル」という認識になった。

 

 

Wilson Fisk / Kingpin
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今までも強かったフィスク/キングピンだが今回「えっそんなに強かったの?」ってくらい相当な強さになっている。
と言っても単純な腕力の話ではない。このドラマ版のキングピンの腕力は、まぁマットと互角くらいで「かなり強い大柄」でしかない。
キングピンの真の強さは、彼の手がヘルズキッチンの社会に食い込んでいることにある。警察はおろかFBI内部にも彼の息がかかったものがおり、報道や裁判もある程度コントロールできる。
たとえ決死の思いで死人を出してまで証拠を掴み刑務所にブチ込もうとしても、その道筋にフィスクの息がかかった者がいれば全て無駄足となってしまい、その証拠は二度と使えない。
マットやその他の者達は何度もフィスクに敗北して「フィスクに勝てるはずなかったんだ‥」と絶望する。
そしてフィスクは一度ブタ箱にブチ込まれた事なども全て総動員して自分の評判に変え、ヘルズキッチンを以前より更に強大な自分の帝国にしていく。
フィスクは、MCUの他のヴィラン以上に人となりが描かれており、フィスクの生い立ち、真剣な恋愛などが丹念に描かれており「このドラマひょっとしてキングピンに割く時間が一番長いのでは‥」と思わされる。
失敗した部下に癇癪を起こして撲殺するという古風な悪者の一面もある一方で、恋人のヴァネッサの前では異常に繊細な少年のようになってしまう面もある。
このシーズン3でフィスクは立ち向かってくる者を何度も叩きのめすが、自分と恋人のヴァネッサが大事にしている絵をめぐって老婦人と所有権を主張する舌戦ではあっさり敗れる。絵は彼にとって大事な物なので、同じかそれ以上に大事な理由を老婦人に言われてしまっては譲るしかなかった、ここで脅したり暴力に訴えたりしなかった事が、フィスクのキャラを分厚くさせた。
そんな表現によってキャラが分厚くなり、主人公補正っぽい強さまで獲得してしまっている。一部のメディアではサノスやキルモンガーなどを抑えて「最高のMCUヴィラン」と言ってるところもある。
ちなみにフィスクのコードネーム「キングピン」という名称は本シリーズ後半でやっと登場するのだが、その場面も「カッコいいから」などではなく凄く恐ろしい理由で呼ばれるようになる。

 

 

Foggy Nelson
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マットの法律事務所の同僚であり親友でもあるフォギーとカレン。
このドラマの彼らは凄い魅力的なので凄く好き。下手したらマットより好きかもしれん。もし「フォギー」というスピンオフ裁判ドラマが始まったとしても観ると思う。
フォギーは昔からメインキャラの中で一番大人。
子豚の擬人化みたいなルックスなのだが誰よりもカッコよく見える。
「法を超越するものなんてない」と言い、法律で戦う。
フィリップ・シーモア・ホフマン級のイケメン大柄だ。セクシーにすら見えてくる。
このドラマでマットは弁護士の仕事を殆どせず、もっぱらデアデビルとなって人をボコってばかりいる。
きっと、このドラマでマットはボコリ専門で、弁護士要素は全てフォギーに担当させる事にしたんだろう。シーズン2までは「マット、仕事しろや!」と思ってたけど、やっとその役割分担がわかってきたわ。
以前はチョイ役だと思ってたセクシーな彼女とずっと付き合ってる。
彼女は、フィスクに怯えるフォギーに対して「表舞台に出たら逆に殺される心配は減るわよ」とクレバーなアドバイスしてくれる。フォギーは地方検事を目指しながら、フィスクを刑務所送りにしようとするが‥

 

 

Karen Page
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カレンはシーズン1でフィスクに殺された新聞記者ユーリックの跡を継ぎ、シーズン2からはユーリックが働いていた報道メディアで働いている。 
カレンは、マットとフォギーに助けられるキャラではなく自分でもガンガン真相を探るキャラなので昔から好きだ。
特にシーズン2ではマットがダサいキャラになっていくのと正比例してカレンがどんどんカッコいいキャラになっていった。
もし「カレン」というスピンオフ報道ドラマが始まったとしても観ると思う。
シーズン1で、フィスクの右腕をブッ殺し、更にそれをマットとフォギーに黙ったままだったので「殺したのは確かに悪人だが、弁護士事務所の者として言わなくていいのか?」と気になったまま3年経ったが今回やっとその伏線が回収されてホッとした。
そうなると今度は「弁護士のマット&フォギーがカレンの殺人を曖昧にしていいのか?」という事も気になるが、この作品でそういう事気にし始めるとキリないし「デアデビルやらせといていいのか?」って話にもなるしまぁいいわ。。
ところで死んだユーリックは、このシーズンの原作になったボーン・アゲインで「フィスクに脅されまくる」という役で、僕はユーリックが好きだったのでドラマでは殺されてしまったので残念だ。その跡をカレンが継いだのでユーリックの代わりにカレンがフィスクに追い詰められるのかな?と思わされたが、そうなると今度は「シーズン3か4辺りで来るだろうボーン・アゲイン展開で好感度の高まったカレンが殺されてしまうのでは?」という心配が立ち上がってくる。
カレンはフィスクと一対一の対決をする。ここは見ものだったが勝負は引き分け。しかしフィスクと引き分けという事は彼の報復を恐れなければいけない。
カレンはマットが身を寄せていた修道院に隠れる。
居所を掴んだフィスクは、後でブルズアイと呼ばれるであろうデックスを向かわせる。
原作のカレンは「Daredevil: Guardian Devil」という原作で、修道院でブルズアイに殺されてしまうのだ。映画「アメージング・スパイダーマン」シリーズのグウェン・ステーシー同様「原作通り死ぬか、もしくは裏をかいて死なないかの二択」のどちらかしかあり得ないキャラ。本作のカレンはどっちだ?
そういう理由で、カレンがシーズン1でキャラが立って好感が持てて以来ずっとハラハラしてきた‥今後もさせられるキャラ。
ここで9話が終わるが、こうなると心配で続きを観ずにいられない。
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そんな第10話。何と冒頭からカレンの回想が何と30分近く流れる!
しかも第10話のサブタイトルが「カレン」。
カレンの死亡フラグが天井を突き抜けるくらい積もっている!
アメリカの片田舎で、大学に行きたいが死んだ母が遺したダイナーを父に任せると潰れてしまうので仕方なく自分が経営している。だが田舎は退屈なので不良の彼氏とドラッグを常用してドラッグを売っている。カレンも父も彼氏も皆、退屈しきっているが環境を変える勇気がなくウダウダしている、そしてその間に周囲の空気は淀んでいく。
彼らは皆、特に悪人などではないのだがその澱んだ空気によってか事故が起きてしまう。そしてカレンは都会に‥という、そんな回想。
こんなエンタメ色の強い‥しかもヒーロードラマの、こんなタイミングで挿入されたからには、てっきり「フィスクが悪用してカレンを脅す」って感じの、ストーリーの歯車になる回想なのかと思ったら、ただカレンのキャラクター像を深めるためだけのツインピークスめいたアメリカ田舎の暗部みたいな回想だったので驚いた。
ドラマのまだ中盤で、フィスクとの戦いに疲れたカレンが父に電話すると、父は冷たい‥って感じでもないのだが凄く変な応対する。まるであの世と現世という違う世界の者同士が喋ってるような変な会話。「何で?」と思ってたが、その理由はこの回想でわかる。

 

 

Rahul 'Ray' Nadeem
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FBIのナディーム捜査官。インド系なのかな?彼は妻子がいて暖かい家庭を築いている立派な捜査官。借金している親族がいるため昇進が遅れていて焦っている。
そんな彼は、他の捜査官では出来なかったのに、フィスクから他の重犯罪者の情報を聞き出すことに成功する。FBIは何年かかっても尻尾を掴めなかった大物犯罪者を捕まえることに成功。
これを昇進の近道だと飛びついたナディームは、フィスクが他の囚人に刺された事を切っ掛けにフィスクを彼専用のホテルに移送する。勿論、他の大物犯罪者の情報と引き替えにだ。フィスク自体が凶悪な犯罪者なのだが彼が吐く情報はFBIの捜査を数年分省略させるだけの価値があった。フィスクとフィスク以外の大勢の犯罪者を比べた結果フィスクの条件を飲んだFBIたち。しかし全てはフィスクの罠だった‥という話。
善良なナディーム捜査官は、フィスクを利用するつもりが逆に利用されていた‥?と気づいた頃には時既に遅く、利用されていたどころではない事態に巻き込まれる。
そんな最悪な状況になっている事に気づく度に、ナディームは最高の絶望顔を見せる。
というリアクション的な意味では、原作でキングピンに追い詰められてユーリックが絶望顔をする‥という僕が好きなコマに似たシーンをナディームが演じてた。
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そういったキングピンにビビらされまくるって意味では、ユーリックの代役はカレンよりナディームの方だったのかもしれん(もうカレンはフィスクとタイマンできるほどの強キャラになってしまったからね)
ナディームは善人であるが、序盤ではマット&フォギー&カレンといった主人公勢の邪魔したりする場面が多くて「ナディーム‥!😠」と軽い苛立ちを溜めさせられたせいか、そんな彼がフィスクに侵食されて絶望の顔を見せる度に「ふふ‥ナディーム😉」と妙にサディスティックな快感も感じた。
それでいて最終回辺りでは「ナディーム‥😪」と思わされる。
ナディームはストーリーや各登場人物の中でも、ちょうど真ん中に位置している。
FBI捜査官ではあるものの本作内では終始「無力な一般人」でしかないこのナディームはハッキリ言って、このシーズン3の主人公と言ってもいい役割でかなり良いキャラだった。
だが一般人キャラなので最初の数話は、只のモブキャラだと思いこんでナディーム周りをちゃんと観てなかった。
で、このシーズン3面白かったので2日で観て、翌日すぐに二週目したのだが、二週目はナディームがめちゃくちゃ面白かった。
「な、ナディーム!」「な、ナディーム?」と思わされて面白さも倍増した。
ナディームもそうだが、一周目ではモブキャラだと思ってナディーム以上にスルーしてたナディームの上司ハトリの表情や台詞が全部面白くなる。
このナディームが居なければS3はここまで面白くならなかっただろう。

 

 

Benjamin 'Dex' Poindexter
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ベンジャミン・ポインデクスター捜査官、通称デックスはナディームの同僚。後輩?
彼は、情報提供と引き換えに高級ホテルに移送されるフィスクの護衛していた。
フィスクの命を狙う犯罪者によってフィスクを乗せた移送車は横転、ナディームもやられて負傷(ナディームは常にやられる)。
フィスクを狙う犯罪者を一撃必殺で撃ち抜いていくデックス。だが武器を捨て命乞いする者さえも全て撃ち殺す。フィスクはこれでデックスに目をつけて配下の者に調査させる。
ここでフィスクがデックスの生い立ちを書類で読んだ内容が可視化されて描写される。
彼は攻撃的な本性を持っており、それを抑えるためにはメンターが必要で、信頼していたカウンセラーに依存していた。そのカウンセラーが亡くなって以降は以前働いていた自殺防止センターの優しい女性の同僚に執着心を持っていた。そこをフィスクに付け込まれてデックスの精神はフィスクの手に落ちる(というか、ここまで情緒不安定な奴が、よくFBIに就職できたな‥)
情緒不安定になったりすると蜂の羽音のようなSEが流れる。
デックスの内面は面白いので観ていただくことにして‥というか今回いっぱい書きすぎて疲れたのでデックスの内面については省略する。
デックスの殺傷能力。射撃が上手いのは勿論、殺人的な投擲技術を持っている。
「デックスが手にした物を敵に投げたらノールックでも全て百発百中で命中する(ブルズアイ)。また投げた物や銃弾を跳弾のように壁に反射させても命中する。そして投げる物は何故か銃弾並みの威力になっている」
‥という超人レベルの特殊技能を持っている(彼のスーパーパワーだという説もある)
もちろん今後〈ブルズアイ〉と呼ばれ、デアデビルの宿敵になるであろう男。
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彼の投擲技術は凄く映像映えしていて楽しい。このドラマを8歳くらいの子に見せたら、真似してそこら中のペンとか定規を投げまくるに違いない。
しかもデックスは、その格闘能力もデアデビルに匹敵する強さ。
デアデビルは何回もデックスとタイマンするが、その多くがデックスの勝利、またはデックス優勢で終わっているのでデアデビルより強いかもしれない。
彼の精神はぶっ壊れているので、依存している者以外への殺人行為にも一切の躊躇がない。かなりの強キャラ。
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フィスクは、ヘルズキッチンのヒーローであるデアデビルの評判を失墜させるために、スーツ職人メルヴィンに作らせたデアデビルのスーツをデックスに着せ、わざと目撃者を作ったり監視カメラに映るようにして邪魔者を殺害させる。
ヒーローものの定番、偽ヒーロー、偽デアデビル展開だ。
マットはこのシーズン3では、冒頭以降では一度もデアデビルのスーツを着ないが、代わりにデックスが何度もデアデビルの格好になる。
このシリーズのマットはフィスクとだけではなく、自分自身の暗黒面とも闘っている。だから偽デアデビルと戦うマットの構図を客観的に見ると「デアデビルが、フィスクの手先の偽デアデビルと闘っている」という見た目通りの意味と「デアデビルが、自分の中にいる悪のデアデビルと闘っている」という精神的な闘い両方の闘いが同時に行われていることになる。
デックスはどうやら生まれついての残虐性を持ってるようなので、フィスクの策略がなくても何時かはヴィランになる男だったのかもしれないが、自分の衝動を抑えてくれる人間を必死に求めてたりしたので、ひょっとすれば普通の良い捜査官になる未来もあったのかもしれない。
デックスは元バイト先の女性をストーキングしてたが、あっさりバレたりバレた後も凶行には及ばず誠実に再アタックする態度が何かぐっと来るものがあった。
「俺は君を異性として見てるとか以前の問題で‥俺は君みたいに優しくなりたいんだ。俺に対しては自殺防止センターに電話してくる人みたいに接してほしい!」とか、かなり切実。それだけにフィスクの行為はめちゃくちゃ酷いなと思わされた。
まぁ、純粋悪って感じの奴なんだけど、異常に可哀想なキャラでもある。
きっとマット以上に魂が幼少期のままっぽいからかもしれん。
それにしてもブルズアイって狂った荒いオッサンってイメージが強かったので、こんな彫刻みたいに美しい俳優が演じるとは意外だった。

 

 

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色んな死闘が何度も繰り返され最終的なバトルでは「マットはフィスクをどうするのか?」という結末、ここが凄く良かった。そしてマンウィズアウトヒアー(マットは恐れを知らない男)となる。
凄く面白かったので特に文句もない。しいて言うなら、あんな怒りマックス状態のデックスのリタイアが荒くて少し納得できない事くらいか。
というか元にしたと思われる「デアデビル:ボーン・アゲイン」や「Guardian Devil」の良いところはそのままに更に改善してる気もしたし、MCUの映画も全部合わせてもベスト3に入るくらい良かった。
何よりもこの「デアデビル」はレイティングが低いMCUでは出来ない描写や展開が多く、映画好きでドラマ苦手の僕でさえ「デアデビルはドラマで良かったのかも」と思った(逆に言うと「アイアンフィスト」などは映画でやった方がよかったように思う)
映画のレイティングが低いのは、チビッコがヒーロー観れなくなるのも良くないのでそれはそれでいい。だがデアデビルはどう考えても大人向けなのでネトフリで良かったなぁという感じ。「インフィニティ・ウォーと本作どっちがいいだろう?」と考えたが何もかも違う作品過ぎて比べようがない。「超高級レストランと町の個人経営だが気が利いている小さなレストランどっちがいいか?」と比べるようなもんだ。適材適所。
そういえば捕まったメルヴィン(ヒーローやヴィランのスーツ職人)が捕まって放置されたまま終わったのはS4冒頭でマットとかが弁護して出すんじゃないか?と思った。関係ないけどメルヴィンがやたらと丸ノコ投げてたのは原作での彼のヴィラン時代(グラディエーター)の武器が丸ノコだったかららしい。知らんかった
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なるべくネタバレなしでキャラ中心に書いたが異常に長くなってしまった。
他のNetflixのMARVELシリーズの「ルーク・ケイジ」と「アイアン・フィスト」はシーズン2で打ち切りになった(2人がチームを組んだ新ドラマが始まるという噂もある)
MARVELも傘下にあるディズニーは独自の配信サービスを立ち上げるので、このNetflixのMARVELシリーズは全部打ち切りになるのか、それともディズニーのサービスに移動になるのかわからない。
僕としては「デアデビル」は移動した後も、このまま続けて欲しい。
制作陣はシーズン4を作りたがってるし是非、同じスタッフでのS4を期待したい。
MARVELスタジオの性格を考えると好評の本作はこのまま移動してくれる気がする。
期待したいのは、心技体が万全になったマット。そして法律事務所の仲良し三人組の弁護士としての仕事をちゃんとやってる様子。そして完全体となったブルズアイ。個人的にキングピンはやりきったから彼とのガチンコはもういいかな(もし出すならデックスに殺されて欲しい)。

※追記 (2018.11.30)
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ディズニーはNetflixから次々とMARVEL作品を引き上げてるのでデアデビルまさかの打ち切りが決定してしまった。
このシーズン3は大好評だったので「ディズニーが来年始めるという動画配信サービスでやるのかな?」と最初は思ったが、デアデビルのスタッフやカレン役の女優さんが次々とガチトーンで「今までありがとう」的ツイートしてるのでマジで終わりっぽい。
しかし今のディズニー+MARVELスタジオは何でもありうるので、同じスタッフ+出演者が再結集されてシーズン4が作られる可能性もゼロではない。
でも今の雰囲気だとマジで終わりっぽいけどね。だけどS3はかなりやり切った感あるので「それはまぁそれでいいか」と、あまり無念感はない。

 

そんな感じでした

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デアデビル:ボーン・アゲイン

デアデビル:ボーン・アゲイン

 
Daredevil: Born Again (Daredevil (1964-1998)) (English Edition)

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Daredevil: Guardian Devil (Daredevil (1998-2011))

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