gock221B

映画の感想ブログ 😺 おしずかに‥〈Since.2015〉

「ストレンジャー・シングス 未知の世界〈シーズン3〉(2019)」全8話/面白くて7時間一気観した。アイスクリーム屋チームがお気に入り🍦

f:id:gock221B:20190708191307j:plain
原題:Stranger Things <Season.3>
企画&製作総指揮:マット・ダファー。ロス・ダファー。ショーン・レヴィほか
放映局:Netflix 製作国:アメリカ 放映時間:各話約50分、全8話

 

 

🍨1980年代のインディアナ州の架空の町〈ホーキンス〉を舞台に、メインキャストの殆どが子供やティーンその保護者などで、彼ら彼女らが友情や恋などのコミュニケーションを展開しつつ、異界のモンスターや超自然現象を研究する政府の研究所と闘うNetflixを代表する大人気ドラマ。
「ナイト・ミュージアム」シリーズなどを手がけたショーン・レヴィ制作で、イケメンのオタク双子監督ダファー兄弟が、少年時代に影響されたスティーブン・キング作品や「グーニーズ」、スティーブン・スピルバーグジョン・カーペンターなどを始めとするホラーやSFをオマージュした描写が多く、また80年代のポップカルチャーなどもふんだんに盛り込まれている。
あと子供が主人公で彼らの友情を描いているものの、ジュブナイルものやキッズ向けムービーではなく大人向け的な感じで進む。具体的にどこがそうなのか言うと、良い行いをした善人だろうと必然性がなかろうと死ぬ時は死ぬし決して生き返らないし、死の描写も結構むごい(シーズン1の冒頭でエルを拾って飯を食わせてくれたオッサンの死が未だに悲しい)。

🍦僕もシーズン1、2観てて、それなりに楽しんで製作者や出演者やドラマにも好感を抱いたんだが「なぜだか皆がウケてるほど面白く感じないな‥」と思った。このブログにも一応シーズン1&2の感想書いたけど気乗りしないまま書いたし面白くdisれるほどつまらなくもなかったので中途半端でおもんない感想になったので後で削除した。
だがこのシーズン3はめちゃくちゃ面白かった。
途中でコーヒー飲んだりトイレ行ったりという小休止はあったが全話7時間を一本の長い映画でも観るようにさらっと一気観できた(この分だとアベンジャーズが8時間くらいあっても休憩時間あればいけるなと思った)。
だけどシーズン1、2、3どれも似た感じなのに、何で1、2はイマイチで3は面白かったんだろう。何だか1と2は展開がやたらトロく感じたしSキングとかスピルバーグとかジョン・カーペンターとか80年代文化とか僕も勿論直撃世代で好きなのだが、それを衒いもなく「僕たちはこれが大好き」と押し出されすぎてて、そうなると別に嫌じゃないんだけど何だか接待されてるようで照れくさく感じるからその所為かも。スピルバーグの「レディ・プレイヤー・ワン」とかも映画そのものは面白かったけど「いや、俺もそれらのキャラやカルチャーは好きだけど、いいって‥こんなに出さんでも‥」と引いてしまった。製作者に好感は持つけど、そういう「自分が好きだった影響されたカルチャーをオマージュしまくった映画」というのは何だか気恥ずかしくなる。といってもそれは個人的な趣味嗜好なので他人に「ストレンジャーシングスいいよね」と言われたら「いいね」と答えるし、友達の子供に勧めるのに本作はピッタリなので勧めたりはする。
むしろシーズン2の時は本編よりも、その後に観たダファー兄弟やショーンと出演者による座談会「ストレンジャー・シングス 大解剖 」の方を何度も観た(これ今回もやってほしかった)。シーズン2は本編よりこの座談会の方が面白く、本編はながら観でさらっと一回観ただけだが何故か大解剖の方は何度も観た。
そんな感じで今までは乘りきれなかったが今回はバッチリはまった。
何で今回いけたのか?過去のシリーズでは独身中年男性の俺が感情移入しにくい幼すぎる子供達がメインだったが今回は彼ら彼女らも色気づき始めた中学生になって面白くなったからかな、しかも今回は子供達のドラマは現状維持路線で年長者キャラの活躍の方が多かったというのもあるかも。
ネタバレは、そこそこある。

 

 

🍨🍦

 

 

1985年インディアナ州の架空の田舎町ホーキンス
劇中、ホーキンスにはモール(デパートや映画館やレストランなどが一緒くたに内包された商業施設)が経てられ、そこがメインの舞台の一つになる。
アメリカではモール文化最盛期‥の時だっけ?人々は連日モールに押しかけ、それによって個人商店が閉店に追い込まれホーキンス市民は悪徳市長のところにデモに行っている。ジョイスコンビニエンスストアを連日閑散としており、モールの映画館では「バック・トゥ・ザ・フューチャー (1985)」「死霊のえじき (1985)」などが上映されている。
劇中の学校は夏休み。主人公たちは毎日遊びに忙しい。ジョナサン達年長組は高校を卒業したらしくジョナサン&ナンシーは新聞社に入社。スティーブはモールのアイスクリーム屋でバイトしている。
前回まではホーキンスに経てられた合衆国政府の研究所が敵だったが、今回は当時冷戦中だったソ連の巨大な超自然現象研究施設がホーキンスのモール地下に建造されており、またそれをサポートするホーキンスの悪徳市長も含めた彼らが敵となる。当時のアメリカ映画も大抵「何か陰謀を企ててるに違いない」ソ連アメリカの敵だった。当時の、その風潮を本作も反映している。だから本作のソ連人は一人を除いて全員が「ただただ単純に悪い」というキャラクターしか与えられていない、エイリアンの侵略と同じだ。だが当時のアメリカのエンタメ作品も大抵そうだった。では「それではロシア人は悪鬼羅刹扱いか?」という問題があるが、ロシア人の人間ドラマは後述するアレクセイというロシア人科学者ひとりによってちゃんと描かれている。モールを建てた悪徳市長はソ連と結託しており、その悪徳市長が強行して建てたモールの下にソ連の怪しい研究所が隠されている。メタファーというのも恥ずかしいわかり易さ。そしてモールによってホーキンスの善良な人々の生活は脅かされておりソ連の研究所によって世界の危機が訪れようとしている。つまり「モールのある地をぶっ潰せばいい」と、子供が観てもわかりやすい構図。
前回エルが超能力で閉じた異界〈裏の世界〉への入り口を彼らが大規模な装置でこじあけてしまった事で、人間を操る巨大モンスター〈マインド・フレイヤー〉がこっちの世界に来てしまった。過去2回世界を救った子供や大人たち‥彼らメインキャラが再び活躍して〈裏の世界〉へのゲートを閉じてモンスターを退治する‥それと同時に彼らのハートフル青春ドラマが繰り広げられる‥というのが以前と同じく今回の展開。
シーズン通してのストーリー構成も今までのものを踏襲しており、彼らメインキャラが4箇所の別の場所でそれぞれ町の異変を感じ、その4つのチームで別個に調査していくうちに巨大な陰謀や〈裏の世界〉からの侵略に気づき、ラストに全員がダスティンの緊急収集司令〈コード・レッド〉によりアッセンブルして奴らをぶっ潰す!というラストバトルに突入する‥という流れ。
大人も子供も楽しめる「わかりやすいが子供向けではない」ドラマ。
今回は、その大きく別けた3つのチームと敵による、4つに分けたチームごとに感想書くことにしよう。

 

 

 

〈エルのいる主人公子供チーム〉と〈ジョナサン&ナンシー〉
🍦成長した少年少女は、半ズボンとか子供っぽい格好してるから小学生のままなのかと思ったけど中学生くらいらしい、14歳くらいか? 女子はともかく男子が全員めっちゃデカくなってるのに半ズボン履いてるから何だか子供のコスプレしてるようにも見える。
かつて〈イレブン〉と呼ばれた超能力少女エル(ミリー・ボビー・ブラウン)は超能力を使いこなしており今回はバンバン行使しまくる。演じてるミリー・ボビー・ブラウン通称MBBは、今やかなりの大物スターになった。僕も彼女のファンだけど今回、仲間のピンチに現れてパワーを使う場面はスーパーヒーローみたいでめちゃくちゃカッコいい。だが酷使の結果が終盤出てくる。いつになるかわからないシーズン4での彼女は人間的成長とパワーの復活がテーマになるんだろう。
前回シーズン2では、そのエルとマイク、黒人少年ルーカスと転校生少女マックス、〈裏の世界〉に連れされられるが皆に助けられた少年ウィルと、その兄ジョナサンとマイクの姉ナンシーなど、カップルが三組も誕生した。
シーズン2つまたいでカップルが誕生する様は勿論ドラマチックだが、今回は3組とも「その恋愛の現状維持」というドラマが生まれにくい難しい展開。
マイクとエルは部屋にこもって毎日キスばかりしているのでエルの保護者であるホッパー署長が怒って二人を軽く引き離す。微笑ましい展開なのだが、まだ子供であるマイクにとっては一大事、しかもまだガキだから女子に対して上手く立ち回れないがためにエルとの間に不和が生じる。エルは同じくマックスに相談したら、マックスが異常に女子っぽいナイトっぷりを発揮し少女特有の強力なガール連帯が出来上がり男子達は戦々恐々とする。そして鈍感なマックスは自分より少しマシな程度のルーカスに相談しても名案は浮かばず、マイクとエルの仲がどんどんギクシャクしていってしまう。はっきり言って誰も悪くないし何の問題もないのに、ただ子供同士ってだけで上手くいかなくなってしまうというのが微笑ましい。大事件は起こらず現状維持だが何とかして人間ドラマを作るぞという工夫の結果が見れるのも良い。
またエルは別に「大いなる力には大いなる責任が伴う」ことを知るヒーローって訳でもなんでもない只の子供なので、超能力でイタズラしまくったり、痴話喧嘩中のマイクが遠くで何言ってるかをサイコダイバー能力で盗聴したりという「それ、やっていいんか?」って事を平気でする感じが如何にも子供って感じで良い(マイクにも「それルール違反だよ」と言われる)。ところでエルのサイコダイブしてる時の下が液体の真っ黒い空間って「アンダー・ザ・スキン 種の捕食」から拝借したんだろうか?よくわからんがモダンでカッコいいよな。それにしてもモールでマックスとファッションショーしてる楽しい場面での、エルの気の利いた表情や演技を観て「この数年でエルも俗世間を知ったんだな」と思ったら、すぐ後で「え‥おにぎり?おにぎりって何?」みたいに野生の少女みたいな事言うのも可笑しかった。そうなると「ファッションショーでの気の利いた表情とか、これエルじゃなくて素のMBBやろ!」と思えてくるが、それはそれでストレンジャーシングスの仲良し現場が頭に浮かんできて「ハイテンションで撮影してる間にエルがただのMBBになっちゃったんだな」と思えて楽しい。
ダスティンはキャンプで「スージーという彼女が出来た」と言うが誰にも信じてもらえず、彼は後半までスティーブのところに行って彼とチームを組む(後述)
グループの中で一番子供っぽいウィルは、今までどおり「ダンジョンズ&ドラゴン」で仲間と遊びたいのだが、マイクとルーカスは自分たちの恋愛にかかりきりで相手してくれない。今までのように裏の世界に閉じ込められたりモンスターに取り憑かれたりはせず今回のウィルの役割は「マインド・フレイヤーがこの町に来ている‥?」という異変を察知したり「永遠に仲間とゲームしたりゴーストバスターズごっこして楽しめると思っていたけど自分が思ってた楽しい少年時代は終わりそう‥というか実はもう終わってて自分だけ取り残されてた」という現実に気がついてしまい自我崩壊して号泣する場面は今までより胸に来るものがあった。というのもウィルは今まで助けられるヒロインみたいな役割が多かったけど、この少年期の終わりのくだりは主体性が感じられるからかもしれない。この「いつまでも皆と遊んでいたかった‥」という切実な訴えは最終回でホッパーがエルに語る内容にも呼応しているので、実は少年期の終わりについてのくだりなんじゃなくて「変化する環境と共に変化するコミュニケーション」について言いたかったんだろうな。僕はいつも大体同じ遊びを永遠にしたかったけど皆は大人になって取り残され続ける側なのでウィルやホッパーの気持ちはよくわかる。
🍨前回恋人同士になった、ウィルの兄ジョナサンとマイクの姉ナンシー
この人達は弟といる場面が極端に少ないので彼らの兄や姉であるという事をよく忘れる。彼らはカップルそろって地元の新聞社でジョナサンはカメラマン、ナンシーは新人記者‥とは名ばかりでお茶くみばかりさせられている。女性蔑視の世の中、30年前は更にそれが激しかったことを反映している。トランプ似のオッサンのからかい方が異常に腹立つ。彼らの鼻を明かしてやろうと思ったナンシーはジョナサンを引っ張ってホーキンスに起きた「ネズミの異変」について独自に取材を始め、やがて何かを掴む。
ジョナサンは今まで通り頼りになるし優しいのだが、貧困というリアルを抱えているので「二人揃って新聞社をクビ」というリアルに打ちのめされ、こうなるとずっと味方してきたナンシーの味方を出来なくなり一時、不協和音が流れる。
ジョナサンとも喧嘩してしまい味方が居なくなったナンシー、すると、それまで暇を持て余した専業主婦でしかなかったナンシーとマイクのママがナンシーを慰める場面は感動的。ママがどういう人生を送ってきたのかも、言わなくてもわかるつくり。ナンシー母娘はセクハラやパワハラに悩まされるアメリカ女性の象徴のような役割を与えられている。
関係ないけどハリウッド女優って肉付きよかったり筋トレでマッチョな女性が多いせいか、このナンシーを演じるナタリア・ダイアーは少女漫画みたいに異常に華奢すぎる身体つきをしていて、そんな女優がアメリカ映画に出てくることは滅多にないので逆に目立つなぁと思った。そんな細い彼女がショットガンを連射する姿もかっこいい。
ジョナサンとナンシーは、割と前回までで成長しきった感じなので今回はベテランヒーローみたいに活躍するし病院でのモンスターとの対決もカッコいい。あまりに成長しきったのでもう次からは何か事件に巻き込まれない限り殆ど出てこない気もする。出てくるとしたらホッパー&ジョイスのような頼れる大人としての役割か、後は破局か結婚しかない。関係ないけどジョナサンとナンシーを演じる二人は現実世界でも付き合っている。
🍦🍨‥と、いう感じで本作のメインキャラの中でも特に主人公ポジションだった「エルがいる子供チーム」と「ジョナサンとナンシー」は、今回も一応メイン主人公ではあるものの彼らは皆、前回までに色々やりきって成長しきったため「現状維持」って感じで他の躍進するサブキャラ達と比べると果たす役割も存在感も薄い。むしろ、この主人公チームは今回サブキャラに回った印象。
ちなみにエルがシーズン2で世話になった幻影を作り出す超能力少女カリは今回出てこない。シーズン1-2はあまり乗れなかったがエルがカリと過ごしてパンクスタイルになる回だけ凄く好きだった。だがその回だけimdbなど見てみると低評価で人気がない。その回だけ浮いていてメインストーリーから外れているせいかもしれない。俺は好き。

 

 

 

〈アイスクリーム屋チーム〉
🍦仲間たちは自分の恋愛に夢中だし、キャンプで知り合った実在するのかしないのかわからない恋人スージーの存在を信じてもらえないダスティンは前回、仲良くなった歳上の友人スティーブのところに行く。
ティーは、シーズン1ではジョナサンをいじめるナンシーの元彼。いわゆる悪役だったが敗北してからは改心するがナンシーにも振られ、流れでダスティンと仲良くなった。今では完全にナイスガイになった。
そんなスティーブはモールのアイスクリーム屋で働いている。当然、子供達がたかりに来る。高校時代は「学園のキング」と言われるほどモテていた彼が大学に落ちただけで全くモテなくなっているのが何か残酷だ。
同僚はユマ・サーマンイーサン・ホークの娘マヤ・ホークが演じる少女ロビン
彼女はスティーブ、ナンシー、ジョナサンらと同級生だったという新キャラ。
ダスティンはユタ州に住むという天才少女スージーと〈セレブロ〉という「X-MEN」から名前を取った装置(というかただのアマチュア無線)でやり取りしようとしてたらロシア語の暗号通信を傍受してしまう。
それを語学に長けたロビンに問いてもらい調査を進めるうち、何とモールのすぐ近くにソ連の秘密地下研究所がある事を発見する。
アイスの試供品目当てに連日訪れていたルーカスの妹エリカも加わり、彼ら彼女らはソ連の秘密地下研究所に潜入する事になる。
今回、僕はこの「アイスクリーム屋の一行」のパートが一番面白かった。
アメリカの田舎町の地下にソ連の秘密研究所があってソ連の恐ろしい兵士がウロウロしており、異界へのゲートを開ける装置が動いている」という破天荒な設定、そして子供がそこに潜入→捕縛されて拷問に合う→ラリった状態で脱出→「バック・トゥ・ザ・フューチャー」を観た後でスティーブとロビンが心の内を語り合う、という流れが本当に好き。

🍨そういえば新キャラ、ロビンのキャラは最初つかみにくかった。
彼女は美人で優しく面白いのだが、どうやら80年代ジョックスのスティーブにとっては演劇部にいたサブカル少女などダサいだけなので最初ロビンには目もくれない(後でダスティンに「もう高校生じゃないんだからダサいとかダサくないとか幼稚な理由で判断するのはやめたら?」と言われるのが可笑しい)。知識に長けたロビンはソ連の暗号を解き研究所への入り口を発見する。突然現れた新キャラがいきなり色んな事して活躍しまくるが何考えてるのか、どんな娘なのかよくわからない‥何か便利キャラだなぁと普段なら批判しそうなキャラではあるが、このロビンというキャラは凄く素敵な女の子だし、演じてるマヤ・ホークも初めて見たが演技も上手で魅力的。だから速攻好きになった(将来スカヨハみたいになりそう)。内面がわからないキャラだったが研究所脱出後に自分の心の内をスティーブに色々と話すので彼女がどういう子なのかは終盤やっとわかる。現代的なテーマを持ったマイノリティキャラだった(その問題が今重要なのではなくて最近よく描かれるようになった、という意味。念の為)。スティーブの「‥え?だって君も彼女も女の子だろ?」という返答は80年代っぽいし、それを素直に受け止める態度もスティーブの良い奴っぷりをよく表現できてた。その話をする直前にスティーブに告白された時の複雑な表情の演技がめちゃくちゃ良かった。
ルーカスの妹エリカは過去のチョイ出演での毒舌が好評だったのでレギュラーに昇格した感じ。今回も活躍する。オタクに近親憎悪のような感情を抱いているが政治や資本主義経済がめっちゃ好きなのでエリカもある意味オタクだった‥というキャラで面白い。
そしてダスティンが「いる」と言い張ってる「スージーというガールフレンドは本当に居るのか?」という問題は最終回で明らかになる。ダスティンはセレブロでスージーからソ連研究所の暗号=プランク定数を聞き出すのが最終ミッション。

 

 

 

〈大人チーム〉
🍦🍨いつも大体ョナサン&ウィルを女手一つで育てているシングルマザー、ジョイスウィノナ・ライダー)が超自然現象の片鱗に気づいて調査していくのだが、今回もまたジョイスが「家と職場、双方で冷蔵庫に付けてたマグネットが落ちた」という小さな異変をきっかけに調査を始める。だが「磁石が冷蔵庫から取れた」ってだけで異常に執着し、化学教師クラーク先生の家を訪ねてディスカッションした結果「どうやら私たちの町に巨大な科学実験施設がある!」という結論を導き出すのが凄い。まぁ真実なんだけど、いつものようにマグネットに執着する様、マグネットが取れただけでそんな結論に行き着く様などが、どう見ても狂女。いつもそうだが、この序盤の「ウィノナ・ライダーが狂った!」という感じが可笑しい。
ジョイスに惚れているエルの保護者でもあるホーキンス警察署の署長ホッパー。彼は愛娘エルとマイクがくっついて毎日キスばかりしてる事に我慢ならない。そしてジョイスと共にホーキンスに起きた異変を探っていくうちにソ連が放ったターミネーターのようなスーパーソルジャーと死闘を繰り広げる。
ホッパーとジョイスは、ソ連の科学者アレクセイを捕まえて同行させるが言葉が通じない。そこで大距離を移動しながらロシア語が出来る、陰謀論者の変わり者マレーの元に行く(映画だと外国人も全員イングリッシュ話せて言葉が通じちゃう事が多いので、この「ロシア人を捕まえたが言葉が通じないのでロシア語できる奴のところに行く」という展開は新鮮だった)。このアレクセイが町のお祭りに行き、陰謀論者であるマレーは「アメリカの売店は全部不正がある!」と言うが、景品のウサギをGETして「マレー!不正はなかったよ!( ´^ヮ^`)」という笑顔が名場面だった。
マレーはシーズン2から出てきたキャラで陰謀論者のハゲだ。変人の隠者だが常識もあって空気も読めるコミュニケーション能力にも長けており色んな事に詳しいという理想的な隠者。詳しいことは忘れたが前回は確か「ホーキンス研究所では怪しい実験をしてる」と騒いでいて狂人っぽいのでホッパーにあしらわれていたがジョナサンとナンシーを助けてくれた。「駅前などによくいる少し頭がおかしそうな人がわめいている事が全部本当だった」という可笑しさを表現したキャラとも言える。陰謀論者なので当然、連戦真っ只中のソ連についても詳しい。前回、シャイでくっつきそうでくっつかなかったジョナサンとナンシーにも施したが今回はもちろん「ホッパーとジョイスも実は惹かれ合ってるのにガキみたいに口喧嘩している」と指摘する。このドラマの中の役割でいうと隠者というより賢者って感じの役割を演じる、ハゲのオッサンが演じるには最高級のおいしいキャラ。同じく変人の中年である俺もマレーのことは前回から好きだったが今回ついにメインキャラ入りして嬉しかった(同じくらい人気のあるナイスおじさんであるクラーク先生は今回メインキャラ入りするかと思ったが、しなくて残念。シーズン4に期待)
そんな感じで大人チームは大きく移動しながら、やがてモールで子供達とアッセンブルし、アイスクリーム屋チームが調べ上げた地図とジョナサンがスージーから秘密の暗号を聞き出したメモを持ってソ連の地下巨大超常現象研究所へ潜入して「裏の世界へのゲートをこじ開けている巨大装置」に破壊工作を施すため侵入する。
 

 


〈ビリーとマインド・フレイヤー〉とラストバトル
🍦そうこうしつつモールに結集した3チームは一つになり、そして再び最終回のラストバトルで「ダスティンが山の頂上でセレブロにて暗号を入手」「大人組がソ連の研究所に再侵入して装置を破壊」「モールで留守番してた子らが成長したマインド・フレイヤーを迎え討つハメになる」という3つのミッションが行われる。
ところで俺が聞き逃したのかもしれないがソ連は異界の扉を開けてどうするつもりだったんだっけ?モンスターの軍事利用?自分たちも死ぬんじゃないのか?
前回シーズン2で、いじめっ子スティーブが良い奴になってしまったので代わりに現れた新いじめっ子こと、マックスの不良の兄ビリー
前回、妹のマックスにやられた彼。今回、相変わらずワイルドではあるものの特に悪事はせず真面目に働いてるし目上にも礼儀正しい。スティーブのように「良い奴になった」とまでは言わないが、ただワイルドでセクシーなだけの男になっている。
彼はプールの監視員をしており、町の熟女(マイクのオカンまで)がビリーのマッチョボディ目当てにプールサイドに集まっており、監視員が女子からビリーに交代するとメイクを直した熟女「ショータ~イム‥!」とか言うのがたまらん面白さ(こいつらが永遠にこんなアホな時間を過ごせたらいいのにと思う面白さ)。
ソ連の研究によってこの世に来てしまった、人を操るモンスター〈マインド・フレイヤ〉。ビリーはそいつにボディスナッチされてイーヴィル・ビリーと化せられて操られてしまう。マインド・フレイヤーはビリーを使役して誘拐した町の人々を次々と食って肉の身体を得てパワーを上げ、より盤石に現世に存在して地球を支配しようとする。
このビリー、面構えが良すぎて好きな悪役だったし「スティーブが良いやつになったからビリーまで良いやつになったら陳腐だからそれはない。ではどうするんだろう?」と注目していたらボディ・スナッチャー展開とはね。
終盤ではエルのサイコダイバーによってビリーのトラウマが掘り起こされる(こないだ観た「機動戦士ガンダムNT」のゾルタンと似た流れ)。それを経てのラストバトル、だがエルはパワーを酷使しすぎてパワーが使えない只の子供になっている。そこでエルが先程のビリーのトラウマを思い出したことで可哀想なビリーにも決着がつく。ビリーは最初と最後しか正気じゃなかったけどスティーブとは違う、良い着地じゃないでしょうか?しかも今シーズンのエルはずっと兵器のようにパワーを酷使しまくってて、その結果ラストバトルでパワー使えないけどエルの人柄によって解決した‥というのも「パワーが無くても彼女は、エルという人柄がそもそも凄いんだ」という「スーパーヒーローはパワーの在る無しじゃなくて、その人格によってヒーローになっている」というアメコミヒーロー哲学にも通じる決着だしエルにとっても良かった。
ビリーはいい面構えなのでMCUに欲しい。ダケン役とかどう?(ウルヴァリンの息子)

🍨🍦そんで色々あって終わる。
しかし終わる寸前までずっと明るい感じで進んでたので、まさかこんなウェットな終わり方するとは思わなかった。ホッパーの手紙の「子供の成長は嬉しいけど俺はそれが怖い‥変わってほしくない‥」というのが正直過ぎて胸を打たれるものがあります。「暗い洞窟から出て森にワッフルを置いたら、お前が人生に飛び込んできた」「俺から遠く離れていくようで‥。夜のボードゲームが恋しい‥笑。朝に作った三段重ねのスペシャルワッフルも。並んで西部劇を観て居眠りしたよな‥」とか、やばい!いかついが繊細な精神を持ったオッサンが思ってる事を子供に向けて全部言ったらやばい。まぁこの手紙は恐らく一生誰にも読ませないつもりで書いてるんだけどね。「痛みはいいもんだ」などと人生の苦痛や困難をも肯定しているのとか好き。
とにかく面白かったですね。
特に文句もない‥、文句ってほどじゃないけどラストバトル、全キャラに均等に活躍を振り分けた結果ちょっと、くどかった気もした。少しだけ。
それとメインキャラで何人か戦死者が出るがビリーじゃない方の人の場合「ここで死ななきゃいかんかな?」と少し疑問だった。だが一回で終わりではなく長期ドラマとしては無駄に生き残って「ただ居るだけの町の人」になってキャラとしての死を迎えるくらいなら実際に見せ場を貰って死ぬ方が幸せかもしれない。しかし犠牲者が毎回すごく多いのも悲しいな。今回はネズミの異常を知らせてくれた大柄のおばあさんが死んだのが悲しかった。

個人的に今回の気に入りキャラはアイスクリーム屋チーム(特にロビン)、あとマレー&アレクセイ、ビリー、ジョナサン&ナンシーのブロブ戦などがお気に入りでした。
なんとなく、シーズン4やるならかなり何年も先の、メインの子供達が高校生になった頃を描く気がする。次のメインは‥とりあえずエルのパワー失調がストーリーのメインになるのは間違いない。だけど、さすがに色々やりきった感あるし何かやる事あるかな?
とりあえず、まだ科学のクラーク先生のメインキャラ入りだけ叶えられてなかった。
クラーク先生とマレーのタッグを観るまで成仏できん。それにソ連との闘いもまだ終わっていない。
そういえば今回のクライマックスに「ネバー・エンディング・ストーリー(終わりのない物語)」主題歌がフューチャーされたから、あれは「今後もずーっとエルや子供達の成長を見せ続けるぞ!」って意思表示なのかもしれないね。「ハリーポッター」や「北の国から」みたいな長期シリーズなのかもしれんね。

 

 

 

そんな感じでした

🍨🍦🍨🍦🍨🍦🍨🍦🍨🍦🍨🍦🍨🍦🍨🍦🍨🍦🍨🍦🍨🍦🍨🍦🍨🍦🍨🍦🍨🍦

www.netflix.com

ストレンジャー・シングス 大解剖 | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト ※シーズン2についてのみ

Stranger Things (TV Series 2016– ) - IMDb

www.youtube.com

f:id:gock221B:20190708181250g:plain

#sidebar { font-size: 14px; }