gock221B

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『ハロウィン・キラー!』(2023)/現代の女子高生が殺人鬼を倒すため80年代にタイムスリップしたら2022年の価値観が80年代の高校生には「真面目すぎてオバサンみたいな事ばかり言う変な子」だと笑われてしまうスラッシュメタホラー青春コメディ!👧🏼🔪


原題:Totally Killer 監督:ナーナチカ・カーン 脚本:デヴィッド・マタロン、サーシャ・パール=レイヴァー、ジェン・ダンジェロ 製作ジェイソン・ブラムほか 配信サービス:Amazon Prime ビデオ 製作国:アメリカ  配信時間:105分

 

 

先月一回もアマプラでなんか観てなかったので金が勿体なく感じて観たうちのひとつ。

『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』(2023)はまぁ普通だった。『ホラーマニアvs5人のシリアルキラー』……はつまんなかったからブログ記事にせずFilmarks行き。アマプラじゃないけど他の映画3本くらいおもんなさすぎて途中で見るのやめた映画が三本くらいある(正直、最初の20分がつまんなくて後で大逆転する映画ってほとんど無いよね)。
ハロウィンに配信された本作は、主演のキーナン・シプカが可愛いのとストーリーが気になるからリストに入れてた。
『いつかはマイ・ベイビー』(2019)の監督なので、そっちで主演してたMCUのジミー・ウー役のアジア系俳優の人がこれにも警官役で出てた。

ネタバレあり。


 

Story
主人公の17歳の女子高生ジェイミー(キーナン・シプカ)が住む田舎町。ここでは35年前にジェイミーの両親が高校生の頃、両親の同級生だった女子高生がハロウィンの時期に三人、同一の殺人鬼によって16回刺して殺されるといった連続殺人事件があった。
ジェイミーのママは普通に明るく優しい女性だが、結局捕まらなかった殺人鬼が町に居るのではをないかと警戒して家のあちこちに武器を隠したり娘ジェイミーに護身術を習わせたり、と35年間ずっと犯人を警戒して生きてきた。
しかし過去の連続殺人事件から35年後、殺人鬼が再始動してジェイミーのママが犠牲になってしまう。
哀しみに暮れるジェイミーは発明一家の親友が作ったタイムマシンで1987年の連続殺人が始まったハロウィンの日にタイム・トラベルしてしまう。ジェイミーは〈現代〉でママが殺される運命を回避するため、この時代で殺人鬼を捕まえようとする――

そんな感じ。
ママを助けるため1980年代にタイムトラベルして現在の運命を好転させる」というストーリーは、まるっきり隠れた名作『ファイナル・ガールズ 惨劇のシナリオ』(2015)と一緒なんで本作のことを知った最初はムッとしたが観てみたら面白かったので……場合によっては『ファイナル・ガールズ 惨劇のシナリオ』(2015)より良いかもしれんくらい面白かったのでOKです。
『ファイナル・ガールズ 惨劇のシナリオ』(2015)以外にも、ジェイミーがホラー映画や2022年の高校生の風潮やアメリカのサブカル知識をやたら口にするメタ的なところや犯人は誰か予想させてくる感じは『スクリーム』シリーズっぽくもあるし、殺人鬼をSFで止めようとするところは『ハッピー・デス・デイ』シリーズっぽくもあり……色んなメタ・スラッシャー・ホラーの良いところをまとめた印象。
タイムトラベルできる理由も「ジェイミーの親友のママ(ジェイミーのママの同級生でもある)がタイムマシンを良いところまで開発してたから、ジェイミーの親友がこっそり完成させた」というかなりの剛腕。このジェイミーの友達母子、ただの田舎の女性ですからね……だが「この田舎の母子が実は天才で、家でタイムマシン作った!」と言われてしまっては黙って受け入れて先に進むしかない。

でも本作の一番のウリは「『スクリーム』的な連続殺人青春もの、そこにタイムトラベルをひとつまみ……」という大枠のもの以上に「現代っ子のジェイミーが1987年に行って味わうジェネレーションギャップ」というのが、本作で一番見せたい部分なんだろうなと感じた。
2020年代を生きる女子ジェイミー」からすると、「1987年の大人」は「煙草吸いすぎ!」という事以上に色んな部分で衝撃を受ける。学校で転入する時も何の証明も要らなかったり役所などでも他人の住所をすぐに教えてくれるのでジェイミーは「80年代ってユルすぎ……」と呆れる。また殺人鬼の血液を採取して警察に渡しても、まだDNA検査がなかったせいか捨てられてしまう。
街にはネイティブ・アメリカン……いや”インディアン”のディフォルメしたイラストなどがたくさん描かれており。ジェイミーは「80年代って差別的だなぁ……」と呆れる。
体育の授業で「球技苦手だから休みます」と言っても体育教師の根性論には通用しない。
同級生も、男子はセクハラばかりだしカースト上位女子は男子とSEXする事しか考えていない。
とりあえずジェイミーはタイムマシン作った親友のママを探して説明し、タイムマシンを修理してくれるよう頼む。ここは元々、親友のママが天才だったおかげでスンナリ話が進んで良かった(「タイムマシンとか何をバカなことを」みたいな押し問答ってかなり退屈だからね)。
しかもジェイミーのママは現代では真面目で明るいママって感じだが、女子高生時代は気が強い学園のマドンナ的なイケイケ女子高生だった。
そしてロン毛&マッチョでいつも裸のセクシー男子がいてジェイミーは初対面でイケてる……と思ってしまった男子はパパだった。
ジェイミーの両親は、付き合い始めたのは大学生でそれでジェイミーが生まれた。だからジェイミーは「この高校の時点で両親が付き合い始めると二人共ガキでバカなのですぐ喧嘩別れして自分が生まれない未来になってしまうのでは!?」と懸念しているので高校時代ののママとパパがイチャイチャし始めるとすぐにSEXするのを邪魔する。
この作品のタイムパラドックスのルールは「ジェイミーが生まれない世界(たとえばママとパパが結ばれないようにしちゃうとか)にしてしまっても別にジェイミーが消えたりはしない。その代わりにタイムマシンで帰るべき『自分が居た未来』がなくなり、この時代に残留しなければならなくなる」という方式のようだ。またジェイミーが過去で、過去の出来事を変えると未来でジェイミーの親友たちなど、未来の人たちの記憶の中や記念写真に突然ジェイミーが出現する。「マンデラ・エフェクト(大勢が現実とは異なる記憶を有するという都市伝説)ってこういう感じで起こるんだ……」などとSF要素もわかりやすく面白かった。
現代では、ママが口うるさく注意して思春期のジェイミーがうるさがってたのに、ジェイミーがママの高校時分に行ってしまうと「殺人鬼とか未来での事を知ってる」とか「年代の風潮が違う」などのせいもあるとはいえ、そんなジェイミーのほうが「口うるさくて真面目でまるでママみたい!」と、未来のママから言われてしまうのが最高。
ジェイミーは現代的な価値観で「状況を改善するために提出するから、ここに署名して!」「女同士の派閥争いとか流行らないよ!」「そんなにしょっちゅう男子とSEXしようとしないで、たまには女子会しようよ」「簡単に他人の身体に触れないで!」「それってセクハラだよ!」「そんな言い方、差別的すぎる」などと周囲に意見するが、80年代の高校生から見れば、そんなジェイミーは「真面目すぎて変わり者」だと馬鹿にされてしまう。これが本作の一番面白いところだった。殺人とタイムトラベルはおまけだ。
他にも、現代パートでの親友のママとか校長先生とか警備員とか警官とか用務員とか殺人鬼ポッドキャストやり続けてるおじさんとかジェイミーが好きなメタルバンドのボーカルなど……両親の同級生が、この過去パートではジェイミー同様に高校生のメインキャラとして出てくる。中年達は、過去で何が起きて未来でああなっていたかが、本編を観てたらわかるので楽しい。
そんな感じで、2022年の女子高生ジェイミーと1987年の高校生達は、あまりに価値観が違いすぎるのだが唯一「マリファナって良いよね」という点だけは共通していた……いや、むしろジェイミーの方がグミで摂取できる上に効き目も上って事でむしろマリファナ摂取は現代の方が上がってるのも面白かった。
アメリカにとって過去も現在もマリファナの強さだけ不変なんだなと楽しかった。
ジェイミーは、自分のことを予知能力者だと信じ込ませた女子高生時代のママ、タイムマシンを直してくれてる親友のママ、その他ママの友達たちと力を合わせて何とか殺人犯をブッ殺して未来に帰還……殺人鬼が消えたのでママも生きており、その他の人物や事象もすべて良い感じに情報修正されているハッピーエンド。
誰も本作の話ししてる人居ないし期待してなかったけど割と驚くくらい面白かった。
最初に観ようとしてたきっかけだった主演キーナン・シプカも凄く良かった。もう顔とか体型とか仕草とか全部「主人公」感がめちゃくちゃ強い。
なんか首と胴が短く脚が長めで、クロエ・モレッツの体型に似てるかも。
観る前は「『ファイナル・ガールズ 惨劇のシナリオ』(2015)をパクって、つまんなかったら許さんぞ!」とか思ってたけどハッキリ言って『ファイナル・ガールズ 惨劇のシナリオ』(2015)を完全に超えてたのでOKです。

 

 

 

 

そんな感じでした
👧🏼🔪👧🏼🔪👧🏼🔪👧🏼🔪👧🏼🔪👧🏼🔪👧🏼🔪👧🏼🔪👧🏼🔪👧🏼🔪👧🏼🔪👧🏼🔪👧🏼🔪👧🏼🔪

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Totally Killer (2023) - IMDb

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