gock221B

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『スクリーム』(2022)/もともと特殊なスラッシャーホラーを更に特殊なメタホラーにして同じキャラと町で無理矢理続けた結果もはや何もしてない日常シーンも全部おかしい異様な映画になってて可笑しい。あと”エレベイテッド・ホラー”なる新しい言葉🎭🔪


原題:Scream 監督:マット・ベティネッリ=オルピン、タイラー・ジレット 脚本:ガイ・ビューシック、ジェームズ・ヴァンダービルト 原作:ケヴィン・ウィリアムソン  製作国:アメリカ 上映時間:114分 シリーズ:『スクリーム』シリーズ第5作目、ウェス・クレイヴンが監督していない『スクリーム』シリーズ第1作目

 

 

90年代に大ヒットした『スクリーム』(1996)から続くシリーズの5作目。
一作目『スクリーム』(1996)は、架空の町”ウッズボロー”で仮面の連続殺人鬼”ゴーストフェイス”がホラー映画好きティーンエイジャーを次々と殺害していき主人公シドニー・プレスケットと周囲の仲間が意外な正体の”ゴーストフェイス”を倒す……というスラッシャーホラー映画(殺人鬼が集団の市民を次々と刃物で殺していくティーン向けホラー映画)。ただ当時マンネリ気味だった他のスラッシャーホラー映画と違うのは、『スクリーム』(1996)の登場人物はスラッシャーホラー映画のクリシェ(お決まりごと)を知ってて頻繁に言及する。「ちょっとあっちの様子を見てくる」と言った直後「……おっと、これを言って一人で行動したホラーの登場人物は殺されるんだった。危ない危ないw」といった感じだ。本編の展開や色んな描写自体もスラッシャーホラーのよくある展開を踏まえてそれを敢えて破ったり、劇中で他のホラー映画の批評を行ったり、一番有名な俳優ドリュー・バリモアが冒頭から出てくるので主人公かと思ったら最初に死んで展開を読めなくさせたりと、映画全体がスラッシャーホラーへの自己批評的な内容になっていたのが新しかった。

で、同じ主人公と町のまま犯人ゴーストフェイスの中身だけが毎回変わって3部作が作られ、11年ぶりに4作目『スクリーム4:ネクスト・ジェネレーション』(2011)が作られ、ずっと監督していたスラッシャーホラーの巨匠ウェス・クレイブン監督が2015年に亡くなった。で、前作から11年ぶりに作られたのが本作。「ウェス・クレイヴンが監督していない『スクリーム』」の第1作目でもある。
一作目は当時観たし、そういう基本的な事は知ってるものの、僕はホラー好きだがスラッシャーホラーは子供の頃から興味めちゃくちゃ薄いので『スクリーム』(1996)に対しても「まぁ面白いんちゃう?」というほどほどの楽しみ方だった。
別にスラッシャーホラーが嫌いというわけでもないが、正直『スクリーム』(1996)に言われるまでもなくお約束の嵐を多くの映画好きと同じく子供の頃からTVの洋画放映などでウンザリするほど観せられてて「また同じことやってるが何でこれがこんなにいっぱい作られ続けてヒットし続けてるんだろ」と疑問だった。別に誰がどんなふうに殺されようが誰が犯人だろうが殺人鬼の動機がなんだろうが……別にどうでもいい気持ちが強い。やはりこれは推理ものとかモンスター映画など色んな決まりごとがあるジャンル同様に「スラッシャー映画のファン」が多くいるんだろうね。自分もJホラーとか幽霊屋敷ものなどの幽霊ホラー好きだけど、幽霊が出るホラー好きじゃない人からしたら「40分くらい家の中映してるだけで何も起きないじゃん。何が面白いの?」という感じだろうし人には好みがあるってことだろう。『スクリーム』シリーズやアメリカ映画の劇中でもよくあるが高校生たちがホームパーティで酒やパンチを飲みながらスラッシャーホラー映画を観たり観なかったりして楽しんでるイメージ。そういえば遠い記憶の彼方だが僕も20歳前後の頃に男女で集まってホラー観てたな。後はホラーオタクが観る感じ?

で一作目以降の『スクリーム』シリーズだが2、3、4は観てないし(観たかもしれんが全く覚えてないので観てないのと同じ)この新作にも興味なかったのだが昨年末、Netflixドラマ『ウェンズデー』(2022)の大ヒットで一躍大人気スターになったジェナ・オルテガがメインキャラで居るから観とこうと思った。オルテガ氏は『X エックス』 (2022)、本作、『ウェンズデー』(2022) ……と、出た作品全てヒットしてる(というかミア・ゴスと並んで2022年ホラークイーンだよね)。で、ホラーっぽい愉快なキャラクターウェンズデーやホラー被害者ばかりで目立ってる。彼女は可愛らしいだけでなく「ひいい!」「ギャー!」という恐怖の顔芸が何ともいえない面白さと愛らしさで目が離せない(ウェンズデーはそれとは真逆の「無表情」という対極の顔芸)。つまり本作は「『スクリーム』シリーズの新作だ!」というよりジェナ・オルテガ出るから観とくか……と観た感じ。アメリカ本国では物凄い大ヒットしてたが日本では劇場未公開で知らん間にBlu-rayとDVDが出てた。ずいぶん差があるね。
4はそうでもなかったのに今回は何でヒットしたんだろう?面白さは同じくらいだと思うが。やはりリメイクの『ハロウィン』(2018)同様に人気ゲーム『デッド・バイ・デイライト』のプレイアブルキャラになったお陰で若年層やキッズにゴーストフェイスが周知されたおかげか?

で、タイトルがナンバリングじゃなく『スクリーム』(2022)なので、てっきり一作目『スクリーム』(1996)のリブートかと思って観たら旧キャラが4人出てくるし一作目『スクリーム』(1996)に言及したりがやたらと多いので、それでも面白いが「これは基本を踏まえてないと損するやつだな」と思って仕方なく一作目と四作目『スクリーム4:ネクスト・ジェネレーション』(2011)をささっと観た。一作目から出てるシリーズ共通のメインキャラと4から出てるキャラが本作に出てたから。……だけど本作観た限りだと4からの新キャラは、4では魅力的だったが本作ではぽっと出も同然のキャラになってたから別に改めて4観なくても本作の鑑賞に支障はなかった。でも4結構面白かったよ。スラッシャーホラーや『スクリーム』に何の興味もない僕が観ても最後まで楽しめたんだから4はかなり面白い『スクリーム』なんじゃないかな?知らんけど。
『スクリーム』シリーズ観てないけど今からこの『スクリーム』(2022)観ようと思う人は一作目『スクリーム』(1996)だけ観ればいい。僕も、今の僕みたいな事を教えてくれる人がいて教えて欲しかったな。

監督は『レディ・オア・ノット』(2019)の監督コンビ&脚本家。『レディ・オア・ノット』(2019)は……サマラ・ウィービングが可愛かったり前半が楽しかったりと、良いとこもあるけどイマイチなとこもあって結果的に60点くらいの感じだった(だからブログに感想書かずFilmarksにだけ感想書いた)。
なお本作は大ヒットしたので今年、6作目の『Scream VI(原題)』(2023)が公開される。キャラポスターまで公開されてるから夏くらいか?
Scream VI (aka Scream 6) Movie Poster (#1 of 22) - IMP Awards
ポスター観たら本作で誰が生き残るか(ゴーストフェイスじゃないのか)がわかってしまうので御注意。

中盤くらいまでのネタバレはあるけどゴーストフェイスの正体とかのネタバレは無し

 

 

 

 

架空の町ウッズボローで、『ババドック ~暗闇の魔物~』(2014)『アス』(2019)など近年のエレベイテッド・ホラー映画が好きな女子高生タラ・カーペンター(演:ジェナ・オルテガ)の元に、ウッズボローに数年ごとに現れる匿名殺人鬼ゴーストフェイスから電話がかかってきて「そんなエレベイテッド・ホラーつまらん!スラッシャー映画の方がいいだろ」とホラーの趣味を否定され、いつものようにいつの間にか家の中に侵入していたゴーストフェイスはタラを滅多刺しにする。

ちょっと待て。ここで「……エレベイテッド・ホラーってなんだ?」と思った。
そういえば四作目『スクリーム4:ネクスト・ジェネレーション』(2011)の時は『ソウ』シリーズの批判を女子高生にさせてたな。
日本ではまだあまり聞かない言葉”エレベイテッド・ホラー”を検索したところ英語の記事しか無いが、別名”アート・ホラー”又は”アートハウス・ホラー”とも言うらしい。
Wikipediaには”エレベイテッド・ホラー”の項目はなく”アート・ホラー”のところに
Art horror - Wikipedia
「2010年代以降流行ってる、殺すだけじゃなく劇中で社会批評や問題提起をしたり高尚でお洒落なホラー」のことっぽい?「問題提起」と「映像がおしゃれ」なのは別問題だと思うのであやふやな定義だな。Wikipediaには”エレベイテッド・ホラー”項目がないし、まだ定まってない概念なのか?
Wikipediaの記述は英語だし定義が曖昧なので画像検索した。この方がわかりやすい。
Elevated Horror - Google 検索
Wikipediaでは同じものとして扱ってるけど何となく”アート・ホラー”と”エレベイテッド・ホラー”は少し違うニュアンスを感じるな?というか”Art Horror”は"Art"の単語が強すぎて色んな検索テクニック使ってもまともな画像検索が出て来ない。だからやはり本作同様”エレベイテッド・ホラー”と呼ぶ事にしよう。
画像検索して出た画像や記事に飛ぶと、前述の『ババドック ~暗闇の魔物~』(2014)ジョーダン・ピール監督作品、『イット・フォローズ』 (2014)、僕も大好きなアリ・アスター監督作品やジェームズ・ワン制作ホラー、『ウィッチ』(2015)、『サスペリア』(2018)、古いものだと『シャイニング』(2018)……定義は未だ曖昧だが一言で説明できる方法を思いついた。社会風刺や問題提起する内容で高尚そうなお洒落な映像のホラー……
A24が制作配給しそうなホラー映画」これで説明できるだろう。
ただ画像検索で出てきたものの「ジェームズ・ワン制作ホラー」は違う気がする。映像や美術はお洒落だけど、社会風刺や問題提起は希薄だ。たまたま画像検索で出てきた奴一人が言ってるかもしれんしな……。
しかし近年のホラーを思い返したらヒットしたホラーの殆どって”エレベイテッド・ホラー”じゃないの?
『MEN 同じ顔の男たち』もそうだし僕が超大好きな『バーバリアン』(2022)……は、あの実在するデトロイトの荒れた町や女性虐待の問題提起はしているからどっちかわからない。本作は当然”エレベイテッド・ホラー”じゃないよね。『ブラック・フォン』(2022)も違うかな。『テリファー』シリーズは当然違う。
……まぁ定義が曖昧なので突き詰めるのはやめよう。よくわかんないし、とりあえず今夜のところは「A24が制作配給しそうなホラー映画」=”エレベイテッド・ホラー”という結論づけて本編の話に戻ろう。

 

 

『ババドック ~暗闇の魔物~』(2014)など”エレベイテッド・ホラー”が好きなタラは、スラッシャーホラーが好きだというゴーストフェイスに腹部を滅多刺しにされたが一命を取りとめた!(『スクリーム』シリーズの登場人物は腹を数か所刺されても目を見開いた死に顔にならない限り死なない。頭部へのダメージは即死)。
お見舞いに来る同級生たち。そして家出して何年も会ってなかった姉サム・カーペンター(メリッサ・バレラ)も帰郷してタラを見舞う。
このカーペンター姉妹が本作からの新主人公的な位置づけ。
サムは彼氏のリッチー(演:ジャック・クエイド)と一緒に帰ってくる。このリッチー役のジャック・クエイドはメタヒーロードラマ『ザ・ボーイズ』(2019-)のヒューイ役のメグ・ライアンの息子。
サムは病院内でゴーストフェイスに斬りつけられる。しかし実はサムは一作目のゴーストフェイスの正体の娘。つまりタラとは異父姉妹、それで家出してたわけだが。
サムは、その死んだ父の霊がたまに見える。
だから、サムが斬りつけられたからといって「サムは犯人じゃない」とは言い切れない。「サムが父の血で殺人鬼の人格に変わってやった」とか「父の霊が憑依したのかも?」と思わされるから(とはいえ、このシリーズではこんな怪しい登場人物は絶対ゴーストフェイスじゃないので違うのは見え見えだが……)。

ゴーストフェイスの連続殺人が始まり「ゴーストフェイスの最初の事件」の当事者であるシリーズ共通の主人公シドニープレスコット(演:ネーヴ・キャンベル)も帰郷する。シリーズ共通のメインキャラであるワイドショー司会者兼作家のゲイル・ウェザーズ(演:コートニー・コックス)と、ゲイルと別れて酒浸りになって保安官をクビになったデューイ・ライリー(演:デヴィッド・アークエット)などお馴染みの面々も事件に介入する。
……冷静に考えると別にシドニーとかが帰郷してまでゴーストフェイス事件に介入する意味がよくわからないが、そういうことになってるので仕方ない。
ゲイルはヒット作を出版できてないから執筆のネタのため?デューイは世捨て人の無職になってたから元気出すためか?
それと4から出演してるジュディ・ヒックス保安官(演:マーリー・シェルトン)は、タラの同級生のママ。4ではデューイに片思いしてる新人保安官というめちゃくちゃ可愛いキャラだったがその設定がなくなり、ただの子持ち警官になっている。「もうキャラがなくなったも同然だから別にこのキャラ出さんくても良くない?」と思ったが、この演じてる中年女性俳優マーリー・シェルトン可愛いけどどっかで見たことあるな……と調べたら『プラネット・テラー』の女医役の僕と同い歳の俳優だった。凄い美人が歳取って40代後半になっても20代みたいな顔しててスタイルも維持してるのだが、年齢が年齢なのでさすがに体型だけ若い時より若干、中年っぽい体つきになっている……という一番エロいルックス。それでピッタリした制服着てるのだから物凄く健康的なエロさだった。
で、前半か中盤あたりのネタバレなんだけど、このジュディ保安官は息子ともどもゴーストフェイスに殺されてしまう。せっかく『スクリーム4:ネクスト・ジェネレーション』(2011)観て、このキャラ好きになったから6でも応援しようと思ったのに……と残念な気持ちになった。
仕方ない、ジェナ・オルテガの準主人公いるし切り替えていこう。

 

 

スラッシャーホラーなので犠牲者となる一般人が殺されたり何もないシーンが、しばらく続くのだが「冷蔵庫を開けて……閉じたらいつの間にかゴーストフェイスが立ってる!」というホラーにありがちなクリシェを使って「冷蔵庫を開けて……と、閉じてもゴーストフェイスはいない!?」「戸棚を開けて……閉じてもゴーストフェイスはいない!二回連続でいないだと!?」というネタが何度も何度もあるのだが、結果だけ考えると「色んな登場人物が長い尺を使って普通の冷蔵庫や戸棚を開けたり閉めたりするシーンが異常に多い映画」になっているのが可笑しい。
で、前述した通りスラッシャーホラーのクリシェ(お約束)を逆手に取った台詞やシーンがあまりに多すぎるので「『スクリーム』シリーズとしては普通。だけど映画としては全編、異常」という異様な世界が繰り広げられてる、それが可笑しいのが発見だった。
登場人物が「あっち見てくるか……おっとっと、これは殺される禁句だったな!」「あんた一人で地下室にビール取りに行ったでしょ。それはルール違反よ。殺されてしまう」「自分はゲイだから(もしくは童貞だから)殺されはせんだろう……」みたいな事を皆が延々と言っている!少しだけならギャグだが、皆が全編で「自分がスラッシャーホラーの登場人物だとして……」という事を踏まえて会話してるので異様だ。前述の冷蔵庫のくだりなど、描写でメタなネタをするのは自然だが皆が台詞でメタな事を言い続けてるので「現実と空想の区別がついてない人たちなのかな」と思えてくる。
みんな友達がブッ殺されても1分くらい俯いて哀しむだけで、次のカットではジョーク言ってるし次のシーンではもうパーティしまくっている。
全作出てる主人公シドニーとゲイルも、犯人をブチ殺して数秒後には気の利いた(ただし90年代基準で)ジョークを言ってるし「こいつら現実感が希薄過ぎる……」と思わされた。

 

 

第二幕のラストあたりで、新旧合わさったメインキャラチームがゴーストフェイスと対決する。いつも銃撃を外してしまうデューイ元保安官だが今回はゴーストフェイスに全弾命中!
デューイ元保安官は銃を持ったまま、ゴーストフェイスは昏倒して倒れている。
ゴーストフェイスを見張ったまま弾を込め直して両脚を撃つかトドメ刺せばいいのに「さっ、みんな逃げるぞ!」と、皆とエレベーターに向かってしまう。
しかし「いや、頭部を撃たなきゃ……」と引き返す。以前、防弾チョッキを着たゴーストフェイスが居たからね。そして案の定、ゴーストフェイスは身を隠しており逆転されてしまう。この「かなり銃撃を喰らわせて圧倒的有利になったのに『さっ逃げるぞ』と一瞬、その場を離れて逆転されるやつ」めっちゃ腹立つ。久々に観た。デューイに活躍させたかったのかな。
ゴーストフェイスは、1、4、本作と続けて観たところ、仮面を付けてボイスチェンジャーで喋ってる間は殆ど無敵だ。
どう考えてもワープしてるし(ゴーストフェイスは基本二人組だからワープしてるように見えるのだろうが)、怪力だし不死身だし予知能力あるようにしか見えないし、どう見てもマイケル・マイヤーズとかジェイソンみたいな人間を越えた化け物としか思えん。
それでいて、いつもの事だがラストでゴーストフェイスを脱いだ正体がベラベラ喋り始めると、急にIQが下がり強さも半減してしまう。
一連を観てると、ゴーストフェイスはウッズボローという町が生んだ超常的な存在で、ゴーストフェイスの扮装してると思ってる犯人は、実は逆にゴーストフェイスに変身させられてるのでは?と思わせられるあたりが面白い。
ゴーストフェイスは匿名の奴が被害者のこと全部知った上で奇襲してくるので強いのは当然で、そのままなら無敵なのだろうが殆どの犯人は自己顕示欲や復讐心や功名心でオツムがイカれてるので”匿名(ゴーストフェイス)”という無敵のアーマーを脱いでしまい、そして敗れ去るんだろうな。
そして毎回、犯人の動機ややりたい事なども、一番怪しくない奴を犯人にしてるので動機が「そんな事して何になるの?というかそんな事したいか?」って感じで無茶苦茶すぎるのが可笑しい。本作で言うと前述した通り主人公サムが怪しいのだが、怪しすぎる奴は除外……していくと毎回パッとしないやつが2、3人残る。それが正体だ。
前述の通り、新主人公格のサムは一作目の殺人鬼が父なのだがラストバトルで殺人鬼の父の幻が「がんばれよ」「グッド!」って感じでニヤッとしたりする。只の連続殺人鬼なのにまるで今は亡き最高のパパ……みたいな感じで出てくるのがヤバい。

そういう感じで『スクリーム』シリーズを何度も観てる人には普通なんだろうが、殆ど観てなくて急に1、4、本作と観たら、違う世界の出来事みたいな……「映画はじまってからずっとあなたたち何をされてるの?」と思わされる異様な内容の映画だった。そこがとにかく可笑しかった。
最初に言ったようにスラッシャーホラーには興味ゼロのままなので殺しや犯人はどうでもいいのだが、無理矢理シリーズ続けてるせいで殺しが起きてない日常の時間の方が異様で、そこを楽しむ方が面白い。
ラストバトル辺りになったらもう全キャラ複数回、腹部を刺されてるのが当たり前で「おたく、まだ刺されておりませんの?」という感じだ。たとえ刺されても2分くらいしたら全員全力疾走してボディスラムとかかますし。何だか景気がいいね。
新主人公のカーペンター姉妹も、殺人鬼のスタンドを持った姉サム、小さくて可愛いし顔芸が楽しい妹タラと好きになったし。
6作目はサマラ・ウィービングが出るみたいで楽しみ。

 

 

 

 

そんな感じでした

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Scream (2022) - IMDb
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